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[登山] 岐阜県 小島山・ムネ山・奥谷山・鍋倉山・鎗ヶ先周回縦走 [登山]

 今回は、直前まで雨だったこともあり回復の早い近場の「小島山(おじまやま)」から「ムネ山」「奥谷山」を経由して「鍋倉山(なべくらやま)」へと縦走し、南尾根を通って「鎗ヶ先(やりがさき)」へと周回縦走しました。 予報通り朝から良い天気となり、遠くの山々や濃尾平野を見下ろすことが出来ました。

谷山峠付近から鍋倉山(右)と紅葉を望む

岐阜県
小島山・ムネ山・奥谷山
・鍋倉山・鎗ヶ先周回縦走

日付2015年11月10日(火)
天気晴れ
山域美濃西部
場所岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合
距離23.6Km (内車道3.3Km、林道は含まず)
累積標高+1939 -1939m
時間09時間45分
人数1名
撮影枚数0828枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0102枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(一部藪こぎ、道迷い注意、鎗ヶ先手前急登)
展望
(A:良い~E:なし)
C
見どころ東海自然歩道、紅葉
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:30140m0.0Km駐車地 出発
06:45 (00:15)190m0.6Km小島山登山道
07:40 (00:55)672.7m1.8Km672.7m三角点
08:15 (00:35)863.6m3.0Km小島山
09:00 (00:45)905.4m5.2Kmムネ山 (5分休憩)
09:15 (00:15)640m5.7Km古賀ノ池
09:35 (00:20)860.8m7.0Km奥谷山
10:05 (00:30)670m8.0Km谷山峠
10:25 (00:20)730m8.7Km東海自然歩道出合
11:20 (00:55)1049.8m11.3Km鍋倉山
11:30 (00:10)1042m11.7Km鍋倉山避難小屋 昼食休憩
11:50 (00:20)1042m11.7Km鍋倉山避難小屋 出発
12:00 (00:10)1047m12.3Km1047m(藪へ)
12:55 (00:55)909m14.0Km909m
13:05 (00:10)885m14.5Km林道出合1
13:25 (00:20)876m15.4Km林道終点
14:30 (01:05)965.5m17.7Km鎗ヶ先 (10分休憩)
15:00 (00:30)712m18.8Km林道出合2
15:45 (00:45)147m20.8Km高橋谷橋
16:15 (00:20)140m23.6Km駐車地 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20151110_map.jpg

 久しぶりにまとまった雨となり、当日の朝方まで強い雨が降っていました。 目指す山域も夜半過ぎまで降っているので、いつもの装備に加え雨水対策を考えて整理して行きました。
 登山口となる春日(かすが)は、先々週訪れた伊吹山北部の登山口(国見峠)より遥か手前となります。 自宅から1時間チョットと見て、5時過ぎに出発しました。 今回は仕事の関係で久しぶりに平日ということもあり、5時過ぎの割にはそれなりの交通量がありました。 揖斐川沿いを走り、6時過ぎには揖斐郡に入りますが、この時期の朝6時ではまだ夜明け前で薄暗くなっています・・・。

 県道32号線を西へと走り、いつもは通過する川沿いの道を予定する駐車地を探しながらゆっくりと進みました。 右折の急カーブを見つけた所で、バックして邪魔にナラないように路肩に駐車して行きました。(下写真)

県道32号線から入る

駐車地付近の様子

 到着は、6時15分頃でしたが山の陰となり朝日が登り始めたばかりで、まだ周りはハッキリとしません。 早速支度をし、いつもの装備に加え雨具のズボンとスパッツを履いていきます。 そうこうする間に日が高くなり、周りの山にも太陽が照り始めていました。(下写真)

日の出

 早速出発し、そのまま坂道を登っていきます。 車道ということもあり、一気に標高を上げて周囲の景色が見えてきました。(下写真)

朝日に照らされる禿山

 つづら折れに車道を更に登り、予定していた登山口に到着しました。(下写真)

更に上へ

 L80と書かれた黄色の巡視路を示す標識がありますが、道は不鮮明です・・・。(下写真)

L80の巡視路入口

 ここで少し登って踏み跡を確認しますが、石垣に邪魔され竹林をのぼっていくのは難しそうです。 左手に延びる道を確認しますが、予定コースとは明後日の方角なのでこれも違うようです。
 ここは諦め、先の沢が本来の登山口との事なのでそちらに向かいました。 こちらは標識などはありませんが、数年前に工事されたて立派な堰堤が作られています。 その右手から道が続いているので、ここを登って行きました。(下写真)

堰堤入口から登山開始

 そのまま左岸(右手)を登って行き、道なりに堰堤を越えると、右岸(右手)の対岸の竹林と植林の間に巡視路の黒のプラスチック階段が見えており、赤テープも付いています。(下写真)

堰堤を越える

竹林上部に巡視路

 道もそちらへと付いているので、水かさの少ない沢を渡り階段を登って行きました。(下写真)

プラスチック階段を登る

 すぐに鬱蒼と茂る植林帯となり、右へ左へと一気に標高を上げていきました。 途中にL80の標識もあり、先ほど確認した巡視路入り口からの道で間違いなさそうです。(下写真)

まずはL80へ

 急登が続きますが、前日の雨の影響は少なく、思ったよりも雨水は滴り落ちていませんでした。 念の為に、雨具の上着も着ていて蒸し暑くなってきたので、途中で脱いでザックに押し込んでいきました。 この日はこの時期には異常とも言える温かい朝で、麓でも20度近くはありそうです。

 大きな岩などもある斜面を暫く登って行くと、前方が明るくなってきました。 そしてひと登りでL80番鉄塔に到着しました。(下写真)

L80番鉄塔

 鉄塔やその上の斜面からは、まだ雲の多い空の下に濃尾平野が望めました。(下写真)

鉄塔上部から濃尾平野を望む

 ここから伐採された日当たりの良い斜面を登っていきます。 ここで、伊吹山北尾根でも見たスミレ(種類は違うか?)が咲いていました。(下写真)

斜面に咲くスミレ

 後方に池田山がせり上がって見えて来ますが、逆光で詳細は望めません。(下写真)

池田山

 東方面を見ると朝方までの雲が切れ始め、中央アルプスや恵那山など標高のある山が望めました。(下写真)

雲の上に中央アルプスも見える

 伐採地を抜けて再度樹林帯を登っていきます。 程なく今度はL81番の鉄塔脇に到着しますが、展望はなさそうなので巡視路の標識に従い左へと進路を変えていきました。(下写真)

L81鉄塔はパス(左へ)

 薄暗い樹林帯を登って行くと傾斜が緩み、その先が笹ヤブとなっていました。 しかし、笹ヤブは綺麗に刈り取られているので通過に手間取ることはありません。(下写真)

傾斜が緩む

笹ヤブは綺麗に刈られ

 天気は急速に回復しているようで、途中の三角点近くの展望が見えるところでは、陽射しを受けながら景色を眺めていきました。(下写真)

すっかり良い天気に

 標高も若干上がり陽射しもあるため、登山道沿いでは綺麗な黄葉が見られ始めました。(下写真)

この辺りから綺麗な黄葉が見られる

 黄葉のトンネルを抜けるとL83番鉄塔に到着しました。(下写真)

L83鉄塔

 ここで初めて鉄塔の左奥に「小島山」の山頂が望めました。(下写真)

奥に小島山が見える

 掘られた登山道(作業道)には落ち葉が積み重なり、ふかふかの道を気持よく歩いていけます。(下写真)

落ち葉で埋もれた道を進む

黄葉を見ながら歩く

 そろそろ山頂かなと思った所で手前のL84番鉄塔に到着しました。(下写真)

L84鉄塔

 山頂まではあと少しですが、この鉄塔上部も広く伐採されており、東方面を中心に遠くまで望むことが出来ました。(下写真)

鉄塔からの展望(奥に恵那山:右と中央アルプス:左)

東斜面が伐採された展望地

鉄塔上の展望地からパノラマ

眼下に揖斐川と濃尾平野が広がる

名古屋の高層ビル群

岐阜市街地

金華山や百々ヶ峰など

高賀三山方面(奥に木曽御嶽山)

 ここがこの日一番の展望地となっていました。 山頂は次の鉄塔の近くのようですが、ここまで来ると標高差はそれほどなさそうです。 綺麗な紅葉の中を、山頂へと歩いていきます。(下写真)

山頂(次の鉄塔近く)に向かう

 程なく樹林の中に三角点が見えてきました。(下写真)

展望の無い小島山山頂

 展望はまったくありませんが、ここが山頂でした。 すぐ右手に鉄塔が建っているので、そちらへと向かいます。 鉄塔からの景色は、先ほどほどではなく、北方面の景色が鉄塔越しに見えてはいますが、遠くの山々はまだ雲に隠れていました。(下写真)

鉄塔したから小津三山方面(白山は雲の中…)

奥美濃の山々(奥には県境の山)

 次の目的地は北の「ムネ山」となります。 尾根沿いにつけられた道を歩いていきますが、麓から重機の音が聞こえてきていました。 途中の木々の間から、すぐ下に採石場と思われる現場と沢山の重機が見えていて納得です。(下写真)

直下に採石場

 尾根を降りて行くと右方面にカーブして、その先で林道と出合いました。(下写真)

林道に合流

 ここから山道を歩くことも可能ですが、見ると荒れていたので素直に林道歩きとしました。 林道は未舗装路で、この時は落ち葉で覆われていました。(下写真)

黄葉の林道を歩く

陽も射し込んでよい雰囲気に

 左カーブとなると鉄塔が立っており、ここで対岸にムネ山と思われる尖ったピークが見えてきました。(下写真)

前方にムネ山(右)とみられるピークが

 ムネ山へと向かう林道の斜面は、よい具合に紅葉しておりそれを眺めながら歩いていきます。(下写真)

林道からの展望

斜面を彩る

 このまま林道を歩いてムネ山直下まで向かうことも可能ですが、それではツマラナイのと手前のピークからの展望が好いとどこかで見たので、林道脇の尾根の鞍部へとよじ登っていきました。(下写真)

再度尾根沿いに乗る

 尾根からは林道越しに展望が広がっていますし、少し先からはそれまで見えていなかった伊吹山方面(南方面)の展望も望めました。(下写真)

伊吹山(左奥)方面

小島山方面を振り返る

 手前のピークを通り過ぎると、一気にムネ山手前の鞍部へと降りて行きました。 途中で踏み跡を通過した所で、ムネ山の斜面を一気に登って行きました。(下写真)

斜面上がムネ山

 踏み跡と合流し、薄く笹に覆われた尾根沿いを奥へと向かうと、三角点がポツンと立っています。(下写真)

ムネ山の二等三角点

 特に標識などはありませんが、ここがムネ山の頂上で間違いなさそうです。 山頂付近は西斜面が伐採され、そちらとの境は獣避けの網で区切られていました。(下写真)

山頂の様子

 網の上から、向かう奥谷山と鍋倉山の景色を見ていきます。(下写真)

縦走予定の尾根に奥谷山(左手前)と鍋倉山(中央奥)

中央奥に貝月山と左に虎子山

 先ほどの斜面を降りて、古賀ノ池へと向かいます。 鞍部には西方面に遊歩道が続いており、奥へと歩いていきます。(下写真)

古賀ノ池へはしっかりした道に

 手前のピークが気になったので、途中で尾根沿いに登っていきます。 ピークからは、一時的に雲が多くなった空と伊吹山などが見えていました。(下写真)

雲が多くなったか?

 尾根沿いに降りて先ほどの遊歩道と合流します。 途中、池との分岐が無いかと少し戻りますが、それらしいものは無いのでもう少し奥へと進みます。 すると前方に窪地とその中に池が見えてきました。(下写真)

古賀ノ池1

古賀ノ池2

 前日が雨なのと薄暗くなっていたので、湿って陰気な雰囲気が漂っています…。 池を後にして、稜線沿いに北方面へと向かいました。 次第に先ほどまで聞こえていた麓からの音も聞こえなくなり、周りは静寂に包まれていきました。
 途中、2箇所ほど池と言うほどではない湿地帯の脇を通過します。(下写真)

ここにも湿地が

 地図に破線路で書かれた分岐(古い峠?)付近で、よい道は右へと降りて行ってます。 ここは尾根沿いに進みます。(下写真)

ここで道はふた手に(尾根沿いに進む)

 左手に植林を見ながら高低差の少ない尾根を歩いて行くと、ほどなく樹林帯の中に三角点が見えてきました。(下写真)

植林との境を歩く

奥谷山の四等三角点

 ここが奥谷山の山頂ですが、まったくピークと言う感じではありません・・・。 ここからも古い作業道が北に続いていて、それを追って峠へと降りて行きました。(下写真)

掘られた道(古い作業道か?)を進む

 木々の間から景色を見ながら、所々で紅葉した尾根を降りていきます。(下写真)

所々で展望が見られる

494.7mピークへの下山路

 494.7mへの分岐となるピークを越えると、下りの傾斜が強まります。 長い植林帯との境を降りて行きますが、道はつづら折れに付けられているので、余り足に負担は掛かりません。(下写真)

植林帯との間を下りていく

下りが続く

 717m手前まで降りてくるとまた自然林となり、気持ち右手の植林方面から降りることになります。(下写真)

717m手前で黄葉が綺麗に

717mから気持ち右(北)寄りに降りる

 前方に鉄塔が見えてきると峠も近くとなります。(下写真)

下に鉄塔が見えてきた

 鉄塔に到着したところで、小休止としていきます。 この日は、この辺りの紅葉が一番で、周り一面彩られていました。(下写真)

鉄塔からの紅葉(右奥が鍋倉山)

高橋谷方面

北に見えるのは小津権現山か?

 峠はまだ下なので、巡視路を辿り降りていきます。 しかし、気がつくといつの間にか峠は通り越していました…。(下写真)

峠に向かう

巡視路の階段を降りる

 ここからの道の状態が心配でしたが、踏み跡は続いており杞憂に終わります。 ピークを右に巻いていきますが、この辺りで踏み跡が怪しくなりました。 しかし、北寄りに進むと尾根が続いており、その急斜面を降りて行きました。(下写真)

右を進む

 再度登り返しとなり、ここを越えると左下からの東海自然歩道と合流しました。(下写真)

ここを越えると東海自然歩道?

左下に歩道が見える

東海自然歩道に合流

 ここまで来ると前半の歩きも一段落となりました。 後は歩き易い遊歩道を、300mほど登るだけ?となります。(下写真)

よい道を進む

 この東海自然歩道のコースは、数年前の災害で一部が通行止めとなっています。 その為か、所々で整備不足からか草が伸びて道を覆い始めていました。 また倒木なども見られますが、それを差し引いても相変わらずの良い道が続きました。(下写真)

歩く人が少ないのか所々踏み跡が薄く

山頂まであと2Km

登山道脇に池

登山道に倒木

 陽も高くなり雲も完全に晴れて、強い日差しが射し込んで来ています。 それに加えて、この時期は寒さ対策でヒートテックを着込んでいたので、暑くなってきました…。 ザックにGPS連動の温度計を装備しているので、帰宅後確認するとこの時間は25度前後となっていました・・・。 汗だくになりながらも、山頂が近づき傾斜が緩むと後は緩斜面が続きました。(下写真)

傾斜が緩む

 そのまま北に向かうと、見覚えのある広場とその一角に立派な避難小屋が見えてきました。(下写真)

鍋倉山避難小屋

 以前登った時もここまでは足を伸ばしています。 山頂へはもう少し進んでところなので、そのまま通りすぎてピストンすることにします。(下写真)

広い道を山頂へ

 右方面の展望を見ながら、稜線沿いの広い道を少し下り気味に歩いていきます。(下写真)

小津三山(左から小津権現山・花房山・雷倉)

 再度登りとなると、特徴の無い山頂に到着しました。(下写真)

鍋倉山山頂のガイド

 ここが最高点ですが、三角点もあるので20mほど北に向います。(下写真)

三角点へ

三等三角点

 最高点も三角点もどちらも展望は無いので、木々の間からの景色を見たところで、先ほどの避難小屋へと戻りました。(下写真)

樹木に遮られ展望はなし(貝月山方面)

帰路すぐ下に飯盛山(左)と西津汲(中央)

奥美濃の山々

 避難小屋のベンチに付いたところで、昼食休憩として行きました。 ここまでだれとも合っていませんが、その後も平日ということもあり、誰一人として遭う事はありませんでした・・・。
 食事後は時間次第と思っていましたが、まだ正午前なので予定通り南の尾根伝いに「鎗ヶ先(やりがさき)」へと向かうことにします。(下写真)

東海自然歩道の谷山方面は通行止め

妙法ヶ岳方面

 途中までは先ほど歩いた道を戻ります。 ここから下り道となり始める手前で、右手(西)の笹ヤブへと突入していきました。(下写真)

ここで右の笹薮に突入

 踏み跡は全く無く、灌木の枝など邪魔するものがいっぱいです。(下写真)

薮をかき分けて進む

 薮を漕いで1047mまで来ると、西斜面は笹は少なく歩きやすそうです。(下写真)

西斜面は薮が少なく

 ここからは、尾根上を避けて藪の少ない所を選びながら南へと向います。(下写真)

なるべく作業道跡を辿る

 笹ヤブは続きますが、薄い作業道跡や獣道はあるので、なるべく楽できる所を歩いて行きました。(下写真)

良い感じの斜面は少ないがある

 しかし、楽できたのも途中までで、地図で細尾根となる付近からまさかの露岩帯となりました。 鈴鹿の霊仙山付近に多い感じの、花崗岩質の岩が苔生して迂闊に上に乗ることも出来ません。
 とは言え、右斜面は急斜面となってきていますし、左斜面は濃い薮に覆われています。 ここは岩の上や時には薮を漕いで進んでいきました。(下写真)

ここから暫くは露岩帯

 岩のピーク付近に到着すると、尾根上の木々が少なくなり、展望が広がりました。(下写真)

岩の上から展望

 細尾根を通過して岩が少なくなると、今度は薮が勢いを取り戻します。 尾根も広くなり、そこを歩いて行くしか無くなり本格的な藪こぎとなりました。 下山までの時間も限られているので、途中撤退も考えに浮かびますが、まだ余裕はあるので暫くは我慢の歩きとなります。(下写真)

尾根沿いは嫌な薮に

 先ほどの露岩帯もそうですが、近くまでは植林が進んでいますが、あまり尾根沿いは歩かれていないようです。(下写真)

基本的に獣道…

 909mピークが大きな通過点となりますが、その手前が背丈の高い笹で厄介でした。 ここを左寄りに登って行くと、909mピークを通過します。(下写真)

909m手前のピークの様子(濃い薮)

 ここまで東斜面は比較的植林されているので、もしかするとそちらに良い道が付いていたのかも知れません。 909mピークを通り過ぎたところで、唐突に作業道に出てきて一安心です。(下写真)

909mピークを過ぎると良い道に

 ここまでの遅れを取り戻すように一気に歩いて行くと、林道と出合いました。(下写真)

ヌタ場

林道に出合(右奥へ)

 ここで時間を見ると、尾根に入って一時間が経過した事を確認します。 ここまではほぼ予定通りなので、最悪ここから林道を下って東海自然歩道に下山することも考えていましたが、このまま「鎗ヶ先」へと向かうことにしました。
 二俣を左(西)へと向い、灌木に埋もれつつある廃林道を歩いて行きました。(下写真)

樹間から虎子山と国見岳(中央)

 林道は歩かれていますが、次第に踏み跡は薄くなり、最後には薮に埋もれて普通に歩くのは困難となって行きました。(下写真)

次第に林道は荒れて

 もうこれ以上は無理と思われた所辺りから、左斜面で登れそうな所を探しますが、大きな岩などオーバーハングの斜面でやすやすとは登れそうもありません。 何とか通行不能となる前に登れそうな斜面が見えてきたので、無理やりよじ登っていきました。(下写真)

ここで左斜面をよじ登る

 いきなりの急登となりますが、何度か経験はあるので大した事はありません。 なるべくピーク(三角点)から離れた鞍部へと向かうよう、右斜面をトラバース気味に登っていきます。(下写真)

急登を登る

 斜面には縦横に獣道もあるので、それらを利用して無事稜線に合流しました。(下写真)

稜線に復帰

 ここから稜線沿いは良い道が続き、909mピークより北側とは大違いでした。(下写真)

歩きやすい道が続く

 植林帯を通り尾根が二俣に別れる伐採跡では、左手に進みます。(下写真)

間伐帯は左手を進む

 ここまでテープは皆無でしたが、この辺りからは作業用のテープが沢山見られました。(下写真)

この辺りは作業用のテープもある

 気持ちにも余裕が出来、左手の展望が開いた所から、小島山を見ることが出来ました。(下写真)

小島山(左)と朝登った尾根

 所々で薮が出ますが、人や獣の踏み跡は付いているので、漕ぐようなことはありませんでした。(下写真)

濃くは無いが踏み跡はある

落ち葉を踏みしめながら進む

 南西方面から南方面へと進路を変えると、前方の樹林越しに鋭い山容の鎗ヶ先が見えてきました。(下写真)

前方に鎗ヶ先が見えてきた

 その鎗ヶ先の登りとなると、次第に岩が多くなってきました。(下写真)

石が多くなる

 尾根も次第に細くなり、両側が切れ込んできます。(下写真)

両斜面が切れ込んで

 鋭い岩が連なる尾根となると、ミスが許されないような場所も出てきました。(下写真)

岩稜風の尾根となる

 岩などはまだ濡れているので、三点支持でスリップに注意して岩場を通過していきます。 傾斜も増して行き、急登を岩や枝を支えに登って行きました。 伊吹山方面からは鎗のように尖った姿ですが、その理由を身を持って体験しながら登っていきます。(下写真)

最後は急斜面を登る

 急登を登り切るとそこが山頂でした。 一角が刈り払われて三角点が設置されています。(下写真)

三等三角点

 また、西方面の木々が切り払われて思っても見ていなかった景色が見られました。(下写真)

鎗ヶ先山頂

小島山と岐阜市方面

市街地を望む

小島山(右)からムネ山(左)の稜線を見る

池田山

 一通り最後の展望を楽しんだところで、下山を開始します。 まずは南についている登山道?を下りて行きました。(下写真)

下山を開始(南へ)

 そのまま降りて行っても下山は可能ですが、なるべく車道は歩きたくないので、南東尾根から降りることにします。 左手に別の尾根が分岐しているので、道を外れてそちらへと向いました。(下写真)

踏み跡を外れて左の尾根を降りる

 軽い薮を抜けると植林も見られだし、尾根筋には人の踏み跡が付いていました。(下写真)

踏み跡はあるのでそれを辿る

 自然林も残っており、傾き始めた陽を浴びた紅葉を見ていきます。(下写真)

ここにも紅葉

 ここも複雑に尾根が分岐しているので、方角を確認し修正を重ねながら狙い通りの尾根を降りて行きます。 途中、テープが沢山付けられた所を通過しますが、これは右手の林道へ降りる目印の様です。 指示通りに右手の斜面を降りて、そちらの尾根へと乗り換えていきました。(下写真)

このテープが尾根乗り換えの目印(右へ)

ここを下りていく

赤も少し

 再度紅葉を見たところで、唐突に林道に出合いました。(下写真)

ここから林道に出る

 ここで4方向へと林道は分岐しています。 ここは巡視路の標識も指している左奥の道へと向いました。(下写真)

林道で左の鉄塔へ向かう

 あまり走られていなさそうな林道を進むと、前方に鉄塔が見えてきました。(下写真)

目的の鉄塔へ

 林道脇の鉄塔に到着すると、これまで見えなかった歩いてきた尾根を見返します。(下写真)

鉄塔下から北に鍋倉山を望む(実際には手前の三角点峰)

 林道は空に南へと続いているので歩いて行きました。 巡視路は途中から左下へと向かうので、そちらへと下りて行きました。(下写真)

次の鉄塔へ向かう

 用水施設の横を通り下って行くと、左に鉄塔が見えてきたのでそちらへと向います。(下写真)

古い林道は廃道(左下へ)

 程なく最後の鉄塔に到着しました。 ここから鉄塔や巡視路とは別の尾根へと入るため、展望もこれで見納めとなります。 直下には、予備コースとして予定していた天空の里と呼ばれている「上ヶ流(かみがれ)」の集落も見えていました。(下写真)

鉄塔から眼下に上ヶ流集落

麓を望む(最後の景色)

 鉄塔からは巡視路を下りて行き、その巡視路を右に見送ったところで、下山尾根へを一気に下りて行きました。(下写真)

一気に植林帯を下りていく

 踏み跡はしっかりしており、テープなども所々に付けられていました。また、元々古い道なのか倒木などで一部通りづらいところもありましたが、深く掘れた道が下まで続いていました。(下写真)

明確な尾根となると下山も間近

最後は掘られた古い道を辿る

 下から車の走行音が聞こえてくると、次第に傾斜が強まり急斜面を下りて行きました。(下写真)

急斜面を下りていく

 尾根の末端ので来ると、道は左右に分岐しています。 車道に近い右手だろうとそちらへ向かうと、転落防止柵に囲まれた斜面を降りて、最後は手すりと階段で車道へと安全に出ることが出来ました。(下写真)

尾根末端から右手へ(上を見返す)

転落防止柵の付いた道に

車道へは鉄手すりと階段で降りる

 車道との出合いは、高橋谷の真横で、対岸は東海自然歩道の入口となっています。(下写真)

高橋谷橋の横に到着

すぐ横に東海自然歩道

 ここまで来れば一安心ですが、ここからは前回に引き続き、車道を3Kmほど駐車地へと歩いて戻って行きました。

今回の反省点は、
・特にありません。 距離の割には、藪こぎもあったので何時もより疲れました。

 次回ですが、土日と悪い予報で、日曜日に開催予定のネットのオフ会が危ぶまれましたが、幸い?天気が回復しそうなので、日曜日に鈴鹿の北部をウロウロする予定です。(出だしは雨の中かも・・・)


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OJJ

こんなケモノ道とも言えないような道を歩きに歩いて24キロ!これも驚きと言うか感心と言うか呆れるほどの才能と思いますが、この怪しげな局所の天候を読み切る能力に恐れ入ります。鬼神じゃ!
by OJJ (2015-11-14 17:31) 

よしころん

相変わらずの健脚(というか爆脚^^;)ぶり、羨ましい限りです。
我が家は2人して標高差のない場所を徘徊中。
この冬は養生してゆるゆる歩こうと思っています ^^;
by よしころん (2015-11-14 19:08) 

ちぃ

今回もたくさん歩かれたのですね(*'▽')
徐々にお天気になった風景、紅葉、黄葉と ちょっと冬枯れした場所、
美しい稜線、、とバラエティに富んでてすごいな、って思いました(^o^)
明日はお天気良くなりそうですね♪鈴鹿の山、またぜひ読ませて頂きたいです。私たちも来週末はどこかへ登りに行けそうなので楽しみにしています♪

by ちぃ (2015-11-14 19:28) 

おど

OJJさん、コメントありがとうございます。
 今回は一部は久しぶりに獣道さえありませんでした・・・。 晴れ間の山域というと難しそうですが、単純に西へ迎えばいいのですけどね。(余り高い山だと、天気の回復が遅れますが・・・)

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 紅葉巡りは、そもそも高低差があると冬枯れしたところも歩きますから、無いほうが良いですよね。 膝が悪いようですが、お大事に。(自分もほぼ治りましたが、違和感は残ったままですし、反対の膝に負担が掛かって・・・)

ちぃさん、コメントありがとうございます。
 この季節は水も少なめで軽いので距離を伸ばせます。(熱による疲れも軽減されますし) 距離歩けるので、いろいろなシーンに出会えるのは良いですよ。 鈴鹿は本拠地なのですが、久しぶりなので堪能してきます。(笑)

by おど (2015-11-14 20:32) 

たそがれ高洋

今年は本当に長い期間紅葉が楽しめますね。
長くて苦しいヤブコギの合間にほっとできたようで。
この山域は見ただけで歩いたことはありませんが、そこを繋いでしっかりと上り下りするおどさんの精神力に感心します。

by たそがれ高洋 (2015-11-14 22:52) 

mimimomo

おはようございます^^
幾つものピークを越える長い距離歩きでしたね。ま、おどさんにはそれほどでもないでしょうが。かかった時間や累積標高を見ても標準だったでしょうか(^-^
しかし藪の所なんかもあって歩きにくい所も多かったようですね。
眺望や紅葉もあって、良い山歩きでしたね。
by mimimomo (2015-11-15 07:32) 

おど

たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
 今年の長かった紅葉も、前日雨後に見に行った所、一気に落葉して終了となっていました・・・。 藪漕ぎは、密度が高いのか時間が長く感じますが、終わってみるとたいして時間は経っていませんでした・・・。(漕いでる途中は焦りましたが)

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 久しぶりの藪漕ぎで体力が消耗したのか、週末まで体がだるかったですよ。(苦笑) 紅葉も見納めでしたが、最後まで綺麗な色づきが見られてラッキーでした。

by おど (2015-11-16 12:48) 

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