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[登山] 鈴鹿早春 花を探して鍋尻山・霊仙山周回登山 [登山]

 今回は、久しぶりに雪のない鈴鹿の低山へ花を探しに行ってきました。 しかし、天気は思ったより悪く、見られると思っていた所では遅かったのか全く花が見つからず、去年も見られたところで何とか福寿草を見る事は出来ました。 終日鈍よりとした空と歩きづらい斜面で、テンション低めの山行となってしまいました・・・。 

福寿草アップ

鈴鹿早春
花を探して鍋尻山・霊仙山
周回登山
日付2016年03月20日(日)
天気曇り時々小雨
山域鈴鹿山脈
場所滋賀県犬上郡多賀町大字河内
距離18.3Km(内林道5.4Km)
累積標高+1725 -1725m
時間07時間40分
人数単独
撮影枚数0446枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0021枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

C(落石・スリップ注意)

展望
(A:良い~E:なし)
D(天気が良ければB)
見どころカレンフェルト、フクジュソウ
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:15235m0.0Km妛原駐車地 出発
07:15 (01:00)698m1.6Km岳の峠
07:35 (00:20)838.2m2.0Km鍋尻山
08:25 (00:50)565m3.9Km林道出合
09:00 (00:35)402m7.4Km白谷出合
09:25 (00:25)337m9.0Km行者の谷出合
10:05 (00:40)485m10.0Km谷分岐点
10:50 (00:45)783m11.5Km林道出合
11:40 (00:50)1094m13.0Km霊仙山(最高点)
11:50 (00:10)1083.5m13.5Km霊仙山(山頂) 昼食休憩
12:05 (00:15)1083.5m13.5Km霊仙山(山頂) 出発
13:10 (01:05)694m16.7Km笹峠
13:55 (00:45)235m18.3Km妛原駐車地 到着

ルートラボ

実績コース(緑色と青色は予定、赤色が実績)
xxx

 今年は雪が少なく、そのぶん雪山へ行くには時間が掛かります。 土曜日は朝まで雨の予報なので、日曜日に計画しますが翌日は普通通り仕事があるので、余り遠出はできません。 また、そろそろと言うか既に早春の花の頼りが聞かれだしているので、鈴鹿へのお花見山行を計画します。

 遠足尾根が定番となっていましたが、去年訪れた「霊仙山(りょうぜんさん)」も良い感じだったので、今回は近くの「鍋尻山(なべじりやま)」からの周回を計画しました。 登山口となる「妛原(あけんばら)」は去年も訪れているので心配ありません。 自宅から高速利用で1時間チョットと見て、5時には出発しました。 久しぶりに名神高速を走り彦根ICへと向かいます。 世間では三連休の初日ということもあり、朝早くからそれなりの交通量でした。 彦根ICで降りると国道306号線を南下します。 4Kmほど走った所で県道17号線へと入り落合方面へと向かいました。 落合より北は通行止めとなっていますが、妛原はそれより手前なので問題ありません。

 次第に道は細くなり(拡張工事中でした)「河内の風穴」を通りすぎると、妛原はすぐです。 Y字路を右の集落へと降りて行くと、以前も駐車したところが見えてきますが、土砂が置かれて駐車スペースがあまりありませんでした。(下写真)

妛原の駐車地(右手前)から鉄製の橋を見る

 6時過ぎですが日が昇るのが早くなり、周りはすっかり明るくなっていました。 早速準備をして「鍋尻山」へと向かいます。 目の前の権現谷に掛る鉄製の橋を渡り左手の植林の斜面に取り付きました。(下写真)

ここを渡り左へ

駐車地を見る

植林帯を進む

 この道は作業道らしく、上部にあるテレビのアンテナまでよく踏まれた道となっていました。 つづら折れの急登を登ると、見晴らしの良い尾根に到着しました。 朝方は雲の間から青空も見られ、近くに朝日を浴びた山も見えていました。(下写真)

明確な踏み跡を辿る

尾根上部に到着

右下から登ってきた(中央奥は河内方面)

マンサク?(奥に岳の峠は猫耳のよう)

男鬼(おうり)方面に朝日が当たる

 この尾根の末端は河内方面からの道となっているようで、その先を確認すると良い道が下へと続いていました。 分岐へと戻り山頂へと向かいます。(下写真)

尾根を進む

 岩の多い細尾根を通過すると、樹林帯に到着しました。 この辺りは地図でも「迷」マークが付いていますが、踏み跡は不鮮明(獣道と交差)となり、古い赤テープをとよりに登っていきます。(下写真)

細尾根

霊仙山方面

南に597mピークを望む

カレンフェルトが見られると尾根が広く

植林帯を登る

 この通常であれば何のことはない斜面ですが、この日は最悪でした・・・。 雪解け後の緩んだ土砂に前日からの雨で、石灰質特有の泥がツルツルと滑り思うように登っていけません・・・。(下写真)

厄介な登りに

 更にこの日履いてきた靴も問題で、寄りによってフリクションが悪い物(モンベルのワイヤータイプ)を履いてきてしまいました。 足元を泥々にしながらつづら折れに登って行き、何とか岳の峠の上部に到着しました。

岳の峠付近に到着(奥に霊仙山)

 右の山頂方面に方向転換し、カレンフェルトの中を登っていきます。(下写真)

カレンフェルトを通る

コザト(右)と霊仙山(左)

烏帽子岳(中央右)、猿登(中央左)

山頂への登り

 ここも上部に行き、傾斜が急になるに従いツルツルと滑り始めました。 ここも木にしがみつきながら何とか傾斜が緩み、下草も見られだすと一気に山頂へと向かいました。(下写真)

ここも歩き辛い登りに

山頂に到着

 まだ朝早くということもあり、ここまで鹿以外は見ていません・・・。 山頂は名前の通り鍋底の様な平坦な部分で、あまり展望はよくありません。(下写真)

鍋尻山

 そのまま山頂を通過して、保月(ほづき)方面からの一般路?へと進みます。 鹿の防止柵の間を通りカレンフェルトの脇を進むと、南東方面に展望が開けた所に到着しました。(下写真)

南東斜面

鈍よりとした雲に覆われ(左:烏帽子岳、中央:国見岳、右:御池岳)

地獄山(中央手前)、ザラノ(左)

 眺めを見ながら目当ての福寿草を探しますが、葉は見えますが肝心の花は遅いのかそれらしいものは見られませんでした。(実際には、もっと下で見られたようです) この先でも見られるので、山頂を後にして予定通り東尾根から下山することにしました。(下写真)

東尾根へ

 尾根沿いに道はありませんが、全体的に藪は皆無でカレンフェルトがうるさい程度なので、安心して歩けます。(下写真)

霊仙山を眺めながら降りる(下に岳の峠近くの倒木帯)

尾根を下りていく

 尾根沿いに降りて行くと、ここも通る人はそれなりにいるようで、テープが幾つか見られました。 倒木帯が行く手を邪魔しますが、踏み跡が左寄りに付いているのでそれを追います。(下写真)

倒木帯は左から巻く

709mピーク手前も倒木が多い

 709mピークも左から巻き気味に通過したところで、予定コースの左斜面を確認します。 この斜面を降りると、保月からの林道に降りた場合と比べ格段にショートカット出来ます。
 少し下り降りられそうか確認しますが、ここも下草が少なく滑りやすいようなので、今回のコンデションでは危険と判断し、素直に尾根の末端にある林道へと向かいました。(下写真)

降りられるか確認

 671mピークも倒木に囲まれ、これは右から巻いていきます。 この周辺で、鹿を10頭ほど見かけますが、この様な滑りやすい斜面になった原因の一つは、鹿によるものが大きいと思われます。(この日だけでも20頭以上は見かけました)

671mピーク(左)は右から巻く

 その後は植林が中心となり、最後の斜面も作業道を辿り、安全に林道へと降りることが出来ました。(下写真)

間伐帯を通り下山

こんな所に池

下に林道が見えてきた

林道から降りてきた斜面を確認

 ここからはショートカット出来なかったので、長い林道歩きとなりますが、それ代わり安全は担保されます。(下写真)

暫くは林道歩き

カーブを曲がり標高を落としていく

先は長い・・・(谷に見える林道へ向かう)

 ここまで鈴鹿の3月としては珍しく、雪を見ることはありませんでしたが、北斜面に差し掛かると路肩に雪が残っていました。(下写真)

ここで初めて雪を見る

 2度目の深いカーブを左折して、左上に歩いてきた林道を眺めながら戻る形で歩いていきます。(下写真)

大君ケ畑(おじがはた)方面分岐

 この辺りは対岸にいた時も時折落石音が聞こえて来ており、上部を気にしながら足早に通り過ぎて行きました。(下写真)

落石注意

 左に鍋尻山が再度見えてくると、下山予定だった斜面が見えてきました。 下から見る限りでは、それほど急斜面と言うわけではありませんが、植林帯は兎も角 草付きの斜面を降りるのはこの日は危険そうでした。(下写真)

下山予定だった斜面(左の樹林との境)

 白谷出合に到着すると、車が一台止まってまっており、三脚に載せたカメラで鳥でも狙っているようでした。 この辺りから右斜面の尾根に取り付きます。 ここは以前下山に利用した尾根ですが、急斜面で苦労した記憶があります。
 上手く取り付ける場所を探しますが、中々ないので木の多いところを狙って登っていきます。 しかし、ここもグスグスの土で、石も多く林道へ落石を起こしかねません。 泥々になりながら10分ほど格闘しますが、ここも危険と判断して諦めました。(下写真)

右が取り付き予定の斜面

 ここが駄目となると白谷林道を歩くか、去年も歩いた行者の谷からのコースですが、林道歩きは嫌なので後者のコースで向かうことにしました。
 行者の谷出合へと向かいますが、その途中2名の登山者を見かけました。 「もう登ってこられたのですか?」と聞かれたので、「鍋尻山」へ保月から登るようです。
 程なく行者の谷出合に到着すると、橋を渡り石灰岩で埋もれた谷を奥へと入って行きました。(下写真)

橋を渡って行者の谷へ

谷を詰める

 ここも途中で10m先で落石があり、音が鳴り止んだ所で足早に通過しました。(下写真)

ここも落石注意

 谷が広がり登山道(作業道)が見られだすと、前方奥に目指す尾根が見えてきました。(下写真)

前方のピークへ向かう

 谷が左右に二分される地点に到着しました。 ここは以前も福寿草が多く見られた場所で、今回も訪れてみたかったところで結果オーライといったところでしょうか? この日も期待通り、沢山の福寿草の花が見られました。

福寿草アップ

福寿草群生

 ここからは、その横の尾根を登ります。 石灰岩で覆われた斜面を、獣の踏み跡を辿って行きます。(下写真)

カレンフェルトの斜面を登る

 歩き易いところを選びながら登って行くと、傾斜が緩みその先で植林となりました。(下写真)

傾斜が緩む

植林帯に

 ここでも数頭の鹿を見かけます。 よく整備された植林で、所々に赤テープも付いていました。(下写真)

赤テープを追って

 一旦鞍部へと下ると切り開きとなっており、霊仙山方面にガスが出て来ているのが確認出来ます。(下写真)

思ったより緩やかな登り

霊仙山はガスの中・・・

 斜面には作業道が付いており、それを辿るとピークを迂回し林道に合流しました。(下写真)

コザトからの尾根手前は植林帯

林道への作業道を進む

右から尾根と合流

林道出合

 林道分岐で出会いますが重機がおかれ、ここまでは(ゲートがあると思いますが)車で入れるようです。 ここから暫くは尾根沿いに続く林道を歩きました。(下写真)

尾根沿いの林道を奥へ

 林道は尾根を横断するように大きく抉られ、その左手に赤ペンキで印が付いているのでそこから取り付きます。(下写真)

分断された尾根に取り付く(赤ペンキが目印)

 登山道の踏み跡が付いているので、そこを辿りながら尾根を登ると赤テープも見られ明確な道となりました。(下写真)

右(東)にソノドを望む

ガスの中へ

以外にも赤テープが付いて

はっきりした道を進む

 パラパラと雨が降り出しますが、それほど強くは無いので無視してガスの中を登って行きました。 カレンフェルトの斜面となると踏み跡が不明瞭となりますが、岩の少ない右方向へトラバースする道(獣道?)を進みました。
 しかし、このままでは遠回りとなりそうなので、傾斜が緩やかな所から上部へ向かって登ることにしました。(下写真)

カレンフェルトの灌木帯を登る

 灌木と岩が邪魔して苦労しますが、何とか山頂台地に到着しました。(下写真)

山頂台地まで少し

山頂(最高点)へ向かう

 ガスで方角がはっきりしませんが、山頂へ向かう踏み跡を辿り霊仙山の最高点に到着しました。(下写真)

北斜面には雪が残る

霊仙山最高点(ガスで展望なし…)

 ガスで展望は全く無くアラレ(再凍結した雨?)も降っているので避難小屋で食事も考えますが、少し遠すぎるのとこの天気では気分が乗りません・・・。 取り敢えず三角点へと向い、天候次第で行先を決めることにしました。
 ここまで来るとガスでハッキリ見えませんが、登山者はたくさんいるようです。 数グループの登山者とすれ違いながら三角点峰に到着しました。(下写真)

三角点ピーク

 風が強く時折強くアラレが降ってきますが、南斜面を少し下ると風も弱くなり石灰岩の影で昼食休憩としていきました。 それほど寒くはありませんが、短めの休憩として下山することにします。

 まずは南西尾根を笹峠まで下りて行きますが、最高点へ登り返すのも億劫なのでガスの中を適当にトラバースして行きました。(下写真)

最高点は巻いて南西尾根へ

 尾根に合流すると、ここからは一般道を歩いて行きました。(下写真)

笹峠までは一般道で

 途中、フクジュソウが見られ写真を撮っている方もいましたが、陽射しも無いためか蕾がほころびかけた程度でした。 近江展望のピークを過ぎると雲よりも下に出たようで、ガスが薄くなり周囲の景色が見られ始めました。(下写真)

近江展望を過ぎるとガスが薄く

右に鍋尻山、左の谷は権現谷

 ここからの道は余り好きなところではありません。 カレンフェルトの泥状の斜面が連続し、石灰岩も多いのでつるつると滑り最後まで気が抜けません…。(下写真)

ズボンは泥だらけ

下山予定の尾根

 樹林帯まで降りると、風も弱まり暖かくなってきました。 笹峠付近で登山道は尾根沿いから右にトラバースし始めます。 ここは尾根沿いに歩いて行くと、前方に倒木帯とカレンフェルトが見えてきました。(下写真)

右に一般道を見送る

倒木とカレンフェルト

 712mピークへ向い登っていきますが、ここも倒木と岩が邪魔で右から巻き気味に向いました。(下写真)

右斜面からトラバース

 カレンフェルト帯を通過すると、その奥は緩やかな尾根が続きます。(下写真)

尾根を下りていく

岩が多いが獣道があり楽に

 620m付近まで降りると再度カレンフェルトが現れ、東方面の展望が広がりました。(下写真)

鍋尻山近影

620m地点は展望地

 最後の展望を楽しんだ所で、左手に道らしきものが付いているので、それを辿って下りて行きます。(下写真)

尾根の左斜面を降りる

 すると広い尾根となり、良い雰囲気の所に出てきました。(下写真)

広く平坦な尾根に

 大きな杉の木などもあり、昔は寺院でも建っていたのかも知れません。 平坦な場所なので方角を見失いそうですが、周囲に見える山並みとGPSで下山方向を修正しながら下りて行きました。(下写真)

下山尾根は右方向

方角を補正しながら下る

 尾根の末端の様子が心配でしたが、結局作業道が付いており、それを辿ると無事出発地点の駐車地上部に到着しました。(下写真)

最後までカレンフェルトが多い

古い踏み跡が現れる

作業道を降りる

椿?の植林帯を抜ける

下に駐車地や家屋が見えて

 最後は直下に車が停めてあるのと、グループ登山の方達なのか、話し声が聞こえてくるので、落石を起こさないよう伸長にリていきます。(下写真)

ピンポイントで車に到着

 そして下山開始から2時間ほどで、泥々になりつつも無事に車まで戻ることが出来ました。

今回の反省点は、
・土壌の関係から滑りやすい山にも関わらず、登山靴の選択を誤ったことでしょうか。 別にフリクションの高い靴があるので、それを履いていけばここまで苦労しなかったと思います。

 次回ですが、登山に関係ない所で膝を痛めてしまったのと時間の関係から、岐阜県の低山へ登る予定です。


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コメント 4

コメントの受付は締め切りました
g_g

カレンフェルトの山は経験が無いですが歩きにくそうですね。
フクジュソウ今年の開花は少し早かったのでは・・・
by g_g (2016-03-24 08:08) 

ひろたん

歩くにくいですか。
迷ってしまいそうです。
お花が癒しですよね。
by ひろたん (2016-03-26 12:10) 

nousagi

群生地があるんですか?
山の中でお花にあるのは嬉しいですよね。
止められません。(^^)
今年は、関東でも福寿草早かったです。
他の花も気になります。
by nousagi (2016-03-28 12:50) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。 返信が大変遅くなりました。

g_gさん、
 カレンフェルトのようなカルスト地形は西日本に多いのでしょうかね? 石灰岩や穴大きながあるている場合があるので、怪しい所は慎重に歩くようにしています・・・。 福寿草は2週間ぐらい前からみられた様なので、遅かったのだとおもいます。(多分)

ひろたんさん、
 迷うような所はありませんが、ガスで見通しが悪いとこの辺りの山は危険ですね。(山頂が台地状の山が多いです)

nousagiさん、
 群生ありますよ。 昔は小屋でもあったような平坦で広い所に、沢山咲いています。 先日行ったた山では、早くもバイカオウレンが咲いていました。

by おど (2016-03-31 12:27) 

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