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[登山] 北アルプス 餓鬼岳・唐沢岳日帰り登山 [登山]

 今回は、以前から行きたいと思っていた「餓鬼岳(がきだけ)」に行ってきました。 それだけでは時間が余るので、更に奥の「唐沢岳(からさわだけ)」まで足を延ばしました。
 この日は雲が湧きやすい天気でしたが、稜線上からは雲の上に出て、餓鬼岳小屋以降では北アルプスの山々を眺めなが歩くことが出来ました。

餓鬼岳山頂から剣ズリと奥に槍ヶ岳
剣ズリと奥に槍ヶ岳

北アルプス
餓鬼岳・唐沢岳日帰り登山
日付2016年08月13日(土)
天気晴れのち曇り
山域北アルプス
場所長野県大町市常盤
距離20.0Km
累積標高+2674 -2674m
時間12時間10分
人数1名
撮影枚数0024枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0762枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0097枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(ザレ場、落石注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ滑床、滝
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:00993m0.0Km白沢登山口 出発
07:10 (01:10)1455m3.2Km最終水場
08:30 (01:20)2079m4.7Km大凪山
10:15 (01:45)2647.2m7.3Km餓鬼岳山頂(5分滞在)
10:20 (00:05)2621m7.4Km餓鬼岳岩場 昼食休憩
10:45 (00:25)2621m7.4Km餓鬼岳岩場 出発
11:30 (00:45)2508m8.6Km餓鬼のコブ
12:45 (01:15)2632.4m10.1Km唐沢岳(5分休憩)
13:55 (01:10)2508m11.7Km餓鬼のコブ
14:45 (00:50)2647.2m12.9Km餓鬼岳
16:05 (01:20)2079m15.5Km大凪山
16:55 (00:50)1455m16.9Km最終水場(5分休憩)
18:10 (01:15)993m20.0Km白沢登山口 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20160813_map.jpg

写真アルバムリンク

 仕事が夏休みの時期(7月末~8月頭)は関東地方がまだ梅雨だったこともあり、信州方面も午後から雷雨などで行くことを躊躇していました。 お盆の時期となり快晴が続きますが、夏休みがある替わりにお盆休みはないので、週末に日帰りで計画します。
 以前から歩きたいと思っていた「餓鬼岳(がきだけ)」とその北にある「唐沢岳(からさわだけ)」に向かうことにしました。 しかし、「餓鬼岳」は兎も角「唐沢岳」までの日帰りはきついものとなることが予想できます・・・。

 最低でも往復12時間と見て、現地に6時前には到着出来るよう3時に出発しました。 中央道と長野道を走り安曇野ICで降りると、事前に調べておいた県道306号線で沓掛へと北上しました。
 宮本橋の高架をくぐったところで、左折して県道496号線をあずみの公園へと向かいました。 公園横をそのまま直進すると「餓鬼岳登山口」の標識が見られ始めました。 広い2車線路から狭い林道となりますが、舗装された良い道が奥まで続いていました。 地図でモトクロス場と書かれた付近で広場となり分岐がありますが、ここも標識に従い右へと進みます。
 ほどなく駐車場が見えてきますが、すでに一杯になりかけていました・・・。 まだ奥に駐車場がある筈なので向かうと、一台駐車できるスペースがあるのでここに止めていきました。(下写真)

白沢登山口駐車場
白沢登山口駐車場

 早速準備をして6時丁度に出発出来ました。 駐車場には簡易トイレがあり、すぐ横が分岐路となっています。 ここで右手は「鍬ノ峰(くわのみね)」の登山口へ向かう舗装路となっていて、500mほど奥に駐車場があるはずです。 今回は餓鬼岳へと向かうので、ここは左手の未舗装路へと向かいました。(下写真)

餓鬼岳登山口(左)、右は鍬ノ峰方面へ
餓鬼岳登山口(左)、右は鍬ノ峰方面へ

 暫くは草の生えた林道を歩いていきます。 植林帯の中の道で、暫く進むと前方に大凪山と思われる山が見えてきました。(下写真)

前方に大凪山
前方に大凪山

 暫く歩くと白沢登山口と書かれた標識が立っており、ここからが本格的な登山道となりました。(下写真)

白沢登山口
白沢登山口

 鬱蒼と茂る樹林の中を歩く道となり、沢の水音が聞こえてきます。 その沢を木橋で右岸に移ると、沢沿いを歩く道となりました。(下写真)

奥へ進む
奥へ進む

沢を木橋で渡る
沢を木橋で渡る

ヒメシャジン
ヒメシャジン

 ここから初めの休憩予定地の最終水場までは、余り標高差はありません。 しかし、思っていた以上に歩きづらく、幾つもの滝を高巻いていきます。(下写真)

沢を高巻く
沢を高巻く

沢沿いに進む
沢沿いに進む

水量は多く
水量は多く

 木橋は兎も角、斜面にはスリップ防止のアンカー(鉄棒)や板などが打ち付けられていますが、雨の日などには通りたくない所です。(下写真)

急登にハシゴ
急登にハシゴ

ヤマアジサイ
ヤマアジサイ

鎖が付いて
鎖が付いて

 ひの沢では地図に記載された2つの滝の横を通過して行きました。 一つ目が「紅葉ノ滝」と呼ばれるもので、右下に滝は見えますが緑で覆われはっきりしません・・・。(下写真)

紅葉ノ滝はよく見えず

紅葉ノ滝はよく見えず

 滝の左手に深くえぐられた水の通り道が出来ていて、その脇をトラバースで通りますが、露岩となっているのでここも雨の時などは滑りやすそうです。(下写真)

紅葉ノ滝上部の廊下
紅葉ノ滝上部の廊下

廊下を振り返る(スリップ注意)
廊下を振り返る(スリップ注意)

 その後もハシゴや橋などいくつも越えながら奥へと進みます。(下写真)

5回以上沢を渡る

5回以上沢を渡る

滝の横をハシゴで巻く
滝の横をハシゴで巻く

沢道が続く
沢道が続く

?1
?1

 ふたつ目の大きな滝となる「魚止ノ滝」が見えてきました。 名前の通り、10m近い垂直の滝でとても登ることは出来ません。(下写真)

奥に魚止ノ滝
奥に魚止ノ滝

魚止ノ滝
魚止ノ滝

 ここは左手の巻道へ入り、大きく迂回して高巻いていきました。(下写真)

シラヒゲソウ
シラヒゲソウ

魚止メの滝は左から高巻く
魚止メの滝は左から高巻く

 今回は工程が長いので、前半はなるべく飛ばし気味に進みますが、歩きづらい道が続いて思ったように進めませんでした。(下写真) 

小滝が連続
小滝が連続

長いハシゴを登る
長いハシゴを登る

ゴーロ帯に
ゴーロ帯に

増水すると厄介か
増水すると厄介か

イヌヤマハッカ
イヌヤマハッカ

ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナ

 結局、3名ほどの先行者の方を抜かして行きましたが、一時間以上掛かってようやく最終水場に到着しました。(下写真)

水場への木橋(振り向いて撮影)
水場への木橋(振り向いて撮影)

 この日はそれほど暑くは感じませんでしだ、ここのところの暑さで熱が体にこもっているのか思ったよりも湿度が高いのか、ここまででも大量の汗をかいていました。(シャツを絞ると500mlぐらい溜まりそうです・・・)
 その為、ここで水をたらふく飲んで水筒(プラティパス)に一リットルほど補給していきました。(下写真)

最終水場(水量多く)
最終水場(水量多く)

 ここから急登の開始となります。 入り口に新聞紙に「大凪山手前 落石注意」と簡単に描かれていますが、最近落石にあった方が書かれたようです。
 つづら折れの道となり一気に標高を稼ぎ、それまで樹林で見えなかった青空や周りの景色も見えてきます。(下写真)

ここに来て青空が望む
ここに来て青空が望む

急登となる
急登となる

 途中、崩壊地の横を通り緊張します。(下写真)

ザレの横を通過
ザレの横を通過

 その後は花の数が次第に増え、気が付くとお花畑の中を登っていました。(下写真)

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

クサボタン
クサボタン

テンニンソウ群生
テンニンソウ群生

 大岩の下を通る道をつづら折れに登ると「落石注意」の看板が現れ、その先からはガレた道を登って行きました。(下写真)

岩場の下をトラバース
岩場の下をトラバース

ここから落石注意で
ここから落石注意で

お花畑を通り
お花畑を通り

アザミ
アザミ

?2
?2

 花が沢山ありますが、これは沢沿いのガレた道だからでしょうか? 道には大小さまざまの石が転がっており、落石音が聞こえたかと思うと先行する方の”ラーク”の声が聞こえてきました。(下写真)

お花畑の急登に
お花畑の急登に

落石注意で登る
落石注意で登る

 自然に落ちることはなさそうですが、その分人為的に落石を起こしそうです。 石が落ちていかないよう、足元に集中しゆっくりと登っていきました。(下写真)

ヤマハハコ
ヤマハハコ

上部が見えてくる
上部が見えてくる

 笹が多くなり傾斜が緩むと大凪山の稜線上に到着しました。 この辺りで2名の方を抜き、暫くは高低差の少ない道を歩いていきます。(下写真)

左から廻り込み山頂へ
左から廻り込み山頂へ

大凪山(東の末端)
大凪山(東の末端)

前方に次のピークが見えて
前方に次のピークが見えて

植生が変わり尾根沿いの道に
植生が変わり尾根沿いの道に

雲が流れて青空が望む
雲が流れて青空が望む

暫くは水平道
暫くは水平道

後方はまだ雲の中
後方はまだ雲の中

 前方から人の話し声が聞こえてくると、登っている途中の単独女性の方と、下山中の2名の登山者とスレ違います。 ここまで登ると雲の上で、右の樹間からは北アルプスの山々が見えていました。(下写真)

右手に蓮華岳
右手に蓮華岳

鹿島槍ヶ岳(奥)と爺ヶ岳(手前)
鹿島槍ヶ岳(奥)と爺ヶ岳(手前)

 その後も樹林帯の涼しい道を歩いていきます。(下写真)

前方に目指す餓鬼岳の稜線が微かに
前方に目指す餓鬼岳の稜線が微かに

シラビソ林に
シラビソ林に

 ここまで展望が少ない替りに、木々で直射日光が防げていました。 しかし、ガレ場を通過した辺りからは森林限界が近くなったのか、灌木が多くなりここに来て帽子を被り進んでいきます。(下写真)

ガレ場横から餓鬼岳南部の稜線
ガレ場横から餓鬼岳南部の稜線

ガレ縁を通る
ガレ縁を通る

左手の燕岳方面は雲の中・・・
左手の燕岳方面は雲の中・・・

 気が付くと長い登りとなっていて、「百曲り」と呼ばれる所を通過しているようです。 この辺りもお花畑となっていて、それらを眺めながらジリジリと登って行きました。(下写真)

ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ

エゾリンドウ
エゾリンドウ

 後方を振り返ると先ほど通過した「大凪山」が下に見えていました。(下写真)

大凪山方面を振り返る
大凪山方面を振り返る

 涸れ沢沿いのガレた道となり、左右の花を愛でながら歩いていきます。(下写真)

ガレた道を進む
傾斜が緩み始める

キオン
キオン

ミヤマトリカブト
ミヤマトリカブト

 再度植生が変わり、笹の多い道を通っていきます。(下写真)

笹の間を抜ける
笹の間を抜ける

カンチコウゾリナ
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クロトウヒレン
クロトウヒレン

シナノオトギリ
シナノオトギリ

アザミ2
アザミ2

 草原状の道を進んでいくと、前方の視界が開け山頂が見えてきました。(下写真)

山頂が見えてきた
山頂が見えてきた

 山頂方面もガスが流れていますが、まだ暫くは持ちそうです。 ハイマツが見られだし、小屋まで30分の標識が懸けられています。(下写真)

小屋まで30分・・・
小屋まで30分・・・

 地図の道(尾根に直登)とは異なり、尾根の左斜面をトラバース気味に緩やかに登る道となりました。(下写真)

左斜面をトラバース
左斜面をトラバース

雰囲気の良いお花畑を進む
雰囲気の良いお花畑を進む

 前方から鈴の音が聞こえてきて先行者がいるようですが、健脚でなかなか追いつきません。 稜線直下となると完全にハイマツ帯となり、小屋まで15分の標識が立っていました。(下写真)

小屋まで15分(ハイマツ帯へ)
小屋まで15分(ハイマツ帯へ)

 山頂も近くに見えてきて、後を振り返ると稜線沿いは下までハイマツ帯が続いていました。(下写真)

稜線脇を登る
稜線脇を登る

雲の上に出て
雲の上に出て

 そして出発から4時間ほどで餓鬼岳小屋に到着しました。(下写真)

餓鬼岳小屋に到着
餓鬼岳小屋に到着

 小屋では陽射しがある内にと、小屋番の方が布団干しに勤しんでいました。 右手に山頂への道が続いていますが、小屋の手前の展望地から眺めを見ていきます。(下写真)

餓鬼岳山頂へ
餓鬼岳山頂へ

小屋前の展望地
小屋前の展望地

 こやから餓鬼岳を見上げますが、山頂まではすぐです。(下写真)

山頂は近くに
山頂は近くに

 灌木を抜けるとハイマツ帯となり、周りは遮るもののない展望が広がり初めました。(下写真)

灌木を通り
灌木を通り

ハイマツ帯へ
ハイマツ帯へ

 稜線を境に東側は雲が湧き上がりまったく展望はありません。 その替りに北アルプスの主峰が見られる西側はまだ雲も少なく絶景となっていました。(下写真)

剣ズリ方面の展望
剣ズリ方面の展望

 山頂直下はこの辺りの山の特徴となる花崗岩が多く、それらを越えて登っていきます。(下写真)

山頂への道はゴーロ帯
山頂への道はゴーロ帯

 そしてゆっくり登り、小屋から10分ほどで餓鬼岳の山頂に到着しました。(下写真)

餓鬼岳山頂
餓鬼岳山頂

山頂から北方面
山頂から北方面

 山頂からは360度遮るもののない展望ですが、東方面は厚い雲に覆われています…。(下写真)

剣ズリと奥に槍ヶ岳
剣ズリと奥に槍ヶ岳

槍ヶ岳アップ
槍ヶ岳アップ

左から双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・野口五郎
左から双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・野口五郎

左から野口五郎岳・三ツ岳・烏帽子岳・南沢岳
左から野口五郎岳・三ツ岳・烏帽子岳・南沢岳

野口五郎岳アップ
野口五郎岳アップ

左から烏帽子岳・越中沢岳・南沢岳・鳶山など
左から烏帽子岳・越中沢岳・南沢岳・鳶山など

 ここまで予定通りの時間で到着していますが、思ったよりも体力の消費が激しいです。 取り敢えず食事を撮りたいのですが、木々は無いのでいわばの蔭で休むことにしました。

 稜線沿いに北へ向かい、前方に見える岩場へと休憩場所を探しながら歩いて行きました。(下写真)

左に展望地と手前に岩場で休憩予定に
左に展望地と手前に岩場で休憩予定に

稜線沿いに北へ
稜線沿いに北へ

小屋(中央)方面
小屋(中央)方面

 山頂から見えていた大岩は左から迂回していきます。 その途中、大きな窪地で影となったところがあったので、ここで休憩していきました。 ここで持ってきたおにぎりと惣菜を食べていきます。 岩からは涼しい空気が漂っていて、休憩の後半には寒いぐらいでした。

 休憩前には、雲(ガス)で見えなかった「唐沢岳」ですが、休憩中に風で流れ何度か見ることが出来ました。(下写真)

ガスで唐沢岳は見えず
ガスで唐沢岳は見えず

ガスが晴れて唐沢岳が見えて
ガスが晴れて唐沢岳が見えて

 まだ先も長いので短めの休憩後は、予定通り「唐沢岳」へと向うことにしました。 暫くは下り基調となり、岩場とザレ場を下りて行きます。(下写真)

始めの鞍部から振り返る
始めの鞍部から振り返る

ハイマツ帯から樹林帯へ
ハイマツ帯から樹林帯へ

 ハイマツ帯から樹林帯へ入ると、ナイフリッジ状の岩へと出てきます。 ここで右下に道が付いていたのでそちらへ下っていきますが、その先道はありません。 左手にの岩にはバッテン(☓)マークで登るなとなっているので、岩の手前まで戻ると、岩の上へと道が続いていました。(下写真)

ガレた岩の上に(右が切れている)
ガレた岩の上に(右が切れている)

 岩を越えると鞍部に小さな池がありますが、濾してでも飲めそうもありません・・・。(下写真)

池が(飲料不可)
池が(飲料不可)

 その先はザレた登りとなり、その先は山頂から見えていた展望地となっていました。(下写真)

ロープ場が点在
ロープ場が点在

餓鬼岳方面を振り返る
餓鬼岳方面を振り返る

気持ちの良い道に
気持ちの良い道に

ザレ場を通過
ザレ場を通過

 ここが展望地かと思いましたが、更に先に展望地があるようです。(下写真)

展望地が見えてくる
展望地が見えてくる

 程なくその展望地に到着するとロープに覆われています。 そこにはコマクサがありますが、既に花は見当たりません。(下写真)

展望地から唐沢岳(左)を望む
展望地から唐沢岳(左)を望む

展望地の様子(奥は野口五郎岳)
展望地の様子(奥は野口五郎岳)

 展望地手前には、右下に分岐があり「唐沢岳」へと続いています。 暫くは、展望地から雲の上に出ている北アルプスの山々を見て行きました。(下写真)

ハイマツ帯を降りて唐沢岳へ
ハイマツ帯を降りて唐沢岳へ

蓮華岳(中央)と鹿島槍ヶ岳(右)
蓮華岳(中央)と鹿島槍ヶ岳(右)

鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳アップ
鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳アップ

唐沢岳アップ(山頂は左奥)
唐沢岳アップ(山頂は左奥)

剣ズリアップ
剣ズリアップ

 次第にガスに覆われ始めている景色を眺めたところで、ハイマツに覆われた道を降りて行きます。(下写真)

ハイマツ帯を降りる
ハイマツ帯を降りる

 ハイマツの薄い踏み跡を辿り下りていくと、再度シラビソなどの樹林帯へと入っていきます。(下写真)

再度樹林帯へ
再度樹林帯へ

 ガスの流れる木々の間を稜線沿いに進みますが、この辺りは上下動の多い道で我慢のしどころでした。(下写真)

ガスの中へ
ガスの中へ

 「餓鬼岳」と「唐沢岳」の中間には「餓鬼のコブ」と呼ばれるピークがありますが、その登りとなりました。 前方に尖った岩が見えてきますが、ここが”コブ”なのでしょう。(下写真)

餓鬼のコブ
餓鬼のコブ

餓鬼のコブから唐沢岳を望む
餓鬼のコブから唐沢岳を望む

 コブを左から巻いて行くと、このコース中の最低鞍部への下りとなります。(下写真)

餓鬼のコブは左から巻いて
餓鬼のコブは左から巻いて

?3
?3

最低鞍部へ下りていく
最低鞍部へ下りていく

 途中、登山者の方とスレ違いますが、その後も2名の単独者の方と合い意外と向う方がいるのだと驚かされます。 最低鞍部は東側が切れており、道の端を歩くのは危険でしょう。(下写真)

最低鞍部の東側は切れている
最低鞍部の東側は切れている

 最低鞍部から先が今回の核心部となります。 山頂まで200mの登りが待っていますし、岩場やザレ場が続きました。(下写真)

緩やかな登りに
緩やかな登りに

前方に岩場が見えてくる
前方に岩場が見えてくる

 唐沢岳の登りとなると掘られた道となり、急斜面で登るのに苦労させられます。(下写真)

唐沢岳の登りに(掘れた道に)
唐沢岳の登りに(掘れた道に)

 木の枝など通る人がへし折っているのか手掛かりが少ないので、結局地面に手をかけて無理やり進みました。 すると大岩が見えてきて、そこを左から廻り込みます。(下写真)

大岩を左から巻く
大岩を左から巻く

 稜線を通り右斜面に出ると、ここまで見られなかった花が見られ始めました。(下写真)

ハクサンフウロ(最後の数輪)
ハクサンフウロ

ウメバチソウ
ウメバチソウ

 こちら側はガスっていて、前方がハッキリと見えませんが、山頂に近づいているのは間違いありません。 ザレた道を慎重に乗り越えると、山頂手前の岩のピークが見えてきました。(下写真)

山頂手前の岩場の鞍部に(ザレて危険)
山頂手前の岩場の鞍部に(ザレて危険)

鞍部のザレ(左から奥へ)
鞍部のザレ(左から奥へ)

この奥が山頂だが・・・(左下から巻く)

この奥が山頂だが・・・(左下から巻く)

 岩のピークは大きく左下から巻いていきます。(下写真)

2286mピーク
2286mピーク

山頂への巻道
山頂への巻道

 岩が削れてザレた白砂が滑りやすく、足をすくわそうで転倒注意でした。(下写真)

白砂スリップ注意(サラサラと音を立てて)
白砂スリップ注意

 再度登りとなると岩場が連続した直登となりました。(下写真)

山頂への最後の登りは岩場
山頂への最後の登りは岩場

 最後の気力を振り絞り、登って行くとザレ場にコマクサが見られ始めます。 コマクサは終盤で、傷んでいますが花も見られます。(下写真)

コマクサの生えるザレ場を登る(左端が山頂)
コマクサの生えるザレ場を登る(左端が山頂)

コマクサ終盤
コマクサ終盤

 そのまま稜線沿いに到着すると、山頂まで5分も掛からないところまで来ていますが、山頂に休憩スペースがあるのか分からないので、ここで休憩していきました。(下写真)

山頂最後は岩をトラバース
山頂最後は岩をトラバース

 予定していた13時も近づき、ガスで覆われ始め天気も怪しくなってきています。 その為、ここを暫定山頂(笑)とし、おやつ休憩後は引き返すことにしました。(下写真)

山頂はすぐそこだが・・・(時間切れ)
山頂はすぐそこだが・・・(時間切れ)

山頂はガスに巻かれ

山頂はガスに巻かれ

 休憩中に、単独の登山者の方(小屋で休憩していた方で、この後は小屋泊)が登って来られて山頂へと向かっていきます。 こちらは限界時間なので、急いで下山を開始しました。
 餓鬼のコルや展望台への登りで、息が荒くなり何度か休憩を入れていきます。 その為、展望台付近から先ほどの登山者の方に追いつかれますが、その方も健脚の方ではありました。

 餓鬼岳の手前から、地図で見るとトラバース道がありますが、今は通行禁止となっています・・・。 予定にはありませんでしたが、餓鬼岳へ登り返し再度山頂を踏んでいき(休憩入れました)、唐沢岳から2時間ほどで小屋に到着しました。

 ここで先ほどの登山者の方と分かれ、一気に下山を開始しました。 大凪山手前でも息が切れてきたので、休憩を入れていきます。 その後は最終水場まで、ガレた道を落石を起こさないよう慎重に下りて行きますが、この時間ともなると誰とも合うことはありませんでした。 大凪山からの下りでは、雲の下に出てきたのかこの日はじめて安曇野方面の展望が望めました。(下写真)

雲の下に出て安曇野方面

雲の下に出て安曇野方面

安曇野方面2
安曇野方面2

安曇野方面3
安曇野方面3

 最終水場手前では「鍬ノ峰」も望めました。(下写真)

最終水場手前から最後の展望(右に鍬ノ峰)
最終水場手前から最後の展望(右に鍬ノ峰)

 そして最終水場に到着すると、冷たい水を存分に飲んで顔を洗い体も冷やしていきます。 ここまでほぼ予定通りで降りていたので、ここからはペースを落とし傾斜の緩んだ道を歩いていきます。(下写真)

朝より水量が増えている
朝より水量が増えている

 足に疲れが出だしていたので、岩場のスリップなどに気をつけながら下りていくと、林道終点の登山口に無事到着しました。(下写真)

おつかれさま・・・
おつかれさま・・・

 そして林道をフラフラになりながら歩いて行き、小屋から3時間ほどで無事駐車場に到着しました。

下山時の天気は微妙
下山時の天気は微妙

今回の反省点は、
・体調が悪かったことでしょうか。 夏の暑さで疲労が蓄積していたのか、10日ほどめまいと息切れが続いていました。(まだ続いていますが・・・) その為、餓鬼岳の手前の標高が上がった所で、高山病の症状が出て、最終的には呼吸が乱れマトモに歩けませんでした。(休憩しながらなんとかでした)
 また、膝を痛めてから運動量が少なかったので、太り過ぎと体力不足だったようです。(今回のコースは、秋の紅葉が綺麗なので、涼しくなる9月中旬以降が良さそうです)

 次回ですが、今週末にまた北アルプスへ向う予定です。(まだ暑い日が続いているので、無理はしない方針で)


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nousagi

めまいと息切れが続いていながら
こんな距離歩いてしまうんですね。
危ないところも多いですから
気を付けてくださいね。
by nousagi (2016-08-18 21:07) 

おど

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 体調が悪い時に登る山ではありませんでした・・・。 それでも山頂からの良い展望で、気分もよくなりましたが。(下山が結構長いので、大変でした)
by おど (2016-08-25 12:15) 

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