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[登山] 平湯から乗鞍岳縦走 [登山]

 今回は急遽予定を変更し、平湯温泉から乗鞍岳を縦走してきました。 朝方は予想以上の晴天に恵まれ、久しぶりに澄み切った青空の北アルプスを見ることが出来ました。 しかし、昼前から予報通り雲が多くなり、一時は強い風と雨に降られましたが大したことはなく、最後まで楽しく歩くことが出来ました。

乗鞍大権現から乗鞍岳(左に剣ヶ峰)を望む
乗鞍岳の展望

平湯から乗鞍岳縦走
日付2016年08月20日(土)
天気晴れのち曇り(時々小雨)
山域乗鞍岳
場所岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯~丹生川町岩井谷
距離16.6Km
累積標高+2124 -0736m
時間08時間35分
人数2名(乗鞍権現社から+1名)
撮影枚数0755枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0134枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0094枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(標高差大)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ乗鞍権現社、コマクサ・トウヤクリンドウ大群生
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:351293m0.0Km平湯IC駐車場 出発
05:40 (00:05)1306m0.3Km平湯乗鞍登山道口
06:55 (01:15)1870.8m3.0Kmスキー場上部
07:55 (01:00)2170m5.0Km金山尾根(水場)
08:30 (00:35)2400m5.9Km乗鞍権現社 休憩
08:45 (00:15)2400m5.9Km乗鞍権現社 出発
09:45 (01:00)2540m7.8Km硫黄岳付近
10:30 (00:45)2645m9.3Km乗鞍スカイライン合流
11:05 (00:35)2772m11.0Km大黒岳 昼食休憩
11:30 (00:25)2772m11.0Km大黒岳 出発
11:50 (00:20)2817m11.8Km富士見岳
12:15 (00:25)2770m12.8Km肩の小屋
12:55 (00:40)3025.6m14.0Km剣ヶ峰(乗鞍岳山頂)
13:15 (00:20)2770m15.0Km肩の小屋 休憩
13:40 (00:25)2770m15.2Km肩の小屋 出発
14:10 (00:30)2700m16.6Km畳平バスターミナル
15:501268m-
平湯バス停 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20160820_map.jpg

写真アルバムリンク

 お盆も終わり、北アルプスも空き出しただろうと、直前までは新穂高温泉から白出沢をピストンで登る計画を立てていました。 しかし、直前に天気予報が変わり、午前の早い時間から遠くの台風の影響か雨の予報となっています。 白出沢の下山中に雨と言うのは気持ちの良いものでは無いので、近くの山で天気の持ちそうな「乗鞍岳」へ向かうことにしました。

 元々同行者と二人で行く予定だったこともあり、午後に雨に降られても安全に下山できるコースとして、平湯温泉から「平湯乗鞍登山道」を通って「乗鞍岳」へ登頂し、帰路は悠々とバスで下山する計画としました。

 今回も前日に高山市に宿泊し、朝の4時半に出発しました。 1時間余りで平湯温泉手前の安房トンネル入口の平湯ICに到着しました。 この近くに今回の登山口があるので、推奨される駐車場(平湯IC横)に止めていきました。(下写真)

平湯料金所
平湯料金所

平湯IC横の駐車場(奥にトイレ)
平湯IC横の駐車場(奥にトイレ)

 トイレもあるので寄って行き、準備が整ったところで出発しました。 まずは登山口となる「平湯温泉スキー場」のゲレンデへと向かいますが、すぐ裏となります。(下写真)

登山口へ
登山口へ

 朝は思っていたよりも澄んだ青空で久しぶりの快晴となっていました。 北アルプスの主要な山はまだ手前の山で見えませんが、笠ヶ岳だけはその鋭利な山容で目立って見えていました。(下写真)

笠ヶ岳が綺麗に見える
笠ヶ岳が綺麗に見える

 お食事処 あんき屋で左折して、平湯大滝方面へと向かいますが、その前に登山届を提出していきます。(下写真)

あんき屋奥にスキー場
あんき屋奥にスキー場

あんき屋に登山ポスト
あんき屋に登山ポスト

 その裏手にゲレンデがあるのでそちらへ行くと、道路脇に乗鞍岳への入口と書かれた標識がありました。(下写真)

平湯乗鞍登山口
平湯乗鞍登山口

 ゲレンデの草原を歩く道となり、放牧の柵を開けて中へと入ります。(下写真)

柵を開けてゲレンデを登る
柵を開けてゲレンデを登る

 ゲレンデはそれなりの傾斜で早くも息が切れ始めますが、周りの景色を眺めながらユックリ登って行きました。(下写真)

西の空に月
西の空に月

右手に平湯大滝
右手に平湯大滝

 先行する登山者の姿と声が聞こえてきますが、中々追いつけません・・・。 リフトの上部まで登ると、左にカーブしたこちとなりました。 そこにはここの住人?である羊が数頭、草を食んでいます。(下写真)

リフト上部
リフト上部

ヒツジ
ヒツジ

左手に登る
左手に登る

 左の斜面にも数十等の羊が群がっており、忙しそうに草を食べていました。 急斜面の道を登ると、尾根沿いの道となりました。(下写真)

歩きやすい道が続く
歩きやすい道が続く

 ここまで登ると周囲の展望も見られだし、目指す乗鞍岳の山々も幾つか見られました。(下写真)

四ッ岳(左)と大崩山(右)
四ッ岳(左)と大崩山(右)

北方面の展望(右に笠ヶ岳)
北方面の展望(右に笠ヶ岳)

平湯峠(右奥に輝山)
平湯峠(右奥に輝山)

 スキー場なので傾斜は相変わらずですが、上部が朝日に照らされて明るくなってきました。(下写真)

ヤマハハコ
ヤマハハコ

陽射しの中へ
陽射しの中へ

 傾斜が緩み日差しの中へ出ました。 ここで帽子を車に置いて来てしまったことに気が付きます・・・。 稜線歩きはまだ先ですが、タオルを被ることになりそうです。(下写真)

1729mピークからアカンダナ山(右)など
1729mピークからアカンダナ山(右)など

三角点ピークへ
三角点ピークへ

平湯峠(奥に三ノ峰など、右奥に輝山)
平湯峠(奥に三ノ峰など、右奥に輝山)

 奥に三角点峰と思われるピークが見えてきますが、まだまだ先です。 右の急斜面のリフトの上部に到着しました。 ボロボロの小屋があり、展望は良さそうです。(下写真)

ゲレンデトップ
ゲレンデトップ

 ここで左手に登るとその先に登山口がありました。(下写真)

登山口(桔梗ヶ原6.6Km)
登山口(桔梗ヶ原6.6Km)

 ここまではゲレンデ整備用の林道でしたが、ここからは笹を伐採した登山道となりました。 暫く進むと左手の展望が広がり、平湯峠の奥に白山がハッキリと望めました。(下写真)

白山遠望(手前に雲海に浮かぶ猪臥山)
白山遠望(手前に雲海に浮かぶ猪臥山)

 手前の高山市はまだ雲海の下ですが、そのうち晴れてくるのでしょう。 緩やかな登りを進むと、登山道に三角点がありました。(下写真)

1870.8m三等三角点(点名:中根山)
1870.8m三等三角点(点名:中根山)

 ここがピークですが、緩やかなピークなので気が付かないかもしれません。 その後も笹の道を木の根などで滑らないよう気をつけながら歩いていきます。(下写真)

笹の多い道を進む
笹の多い道を進む

 基本樹林帯で展望はありませんが、所々で左右の景色が見られます。 左手の展望が開けたところからは、近くに穂高連峰なども見え始めました。(下写真)

穂高連峰(左から西・奥・前穂高岳)
穂高連峰(左から西・奥・前穂高岳)

  1901mピークを越えて下りとなると、鞍部に「白猿ヶ池」と書かれた道標が立っていました。 時間に余裕はあるので、左の道に入って行くと小さな池がありました。(下写真)

白猿ヶ池へ
白猿ヶ池へ

白猿ヶ池
白猿ヶ池

 濁った池を見て先ほどの分岐へ戻ると、ここからはまた登りとなりました。 暫くは緩やかな登りですが、右に左に展望地が点在していました。(下写真)

標高が上がる
標高が上がる

焼岳アップ(右奥に槍ヶ岳)
焼岳アップ(右奥に槍ヶ岳)

白山最後の展望
白山最後の展望

 先行する6名の若い登山者が休憩していたのでこれを抜いていくと、その先でザレ場の脇を歩くところとなりました。(下写真)

ザレ場展望地付近
ザレ場展望地付近

 左のザレ場は、足を踏み外すと大変なことになりそうです。 ザレの上は笠ヶ岳・焼岳、それに穂高連峰の展望地となっています。(下写真)

ザレ場展望地からの眺め
ザレ場展望地からの眺め

穂高連峰と左に槍ヶ岳
穂高連峰と左に槍ヶ岳

焼岳(左奥に鷲羽岳・双六岳・抜戸岳など)
焼岳(左奥に鷲羽岳・双六岳・抜戸岳など)

槍ヶ岳アップ
槍ヶ岳アップ

 先ほどまでは雲も無い山の上には、天気が悪くなる兆しの笠雲が出始めています。 ここから暫くは緩やかな登りが続きますが、樹林帯の中で展望は無くなっていきました。(下写真)

右奥に四ッ岳
右奥に四ッ岳

樹林帯の長い登り(下を見る)
樹林帯の長い登り(下を見る)

 近くに水場があるはずでが、中々到着しません。 右手から隣接する尾根が近づいてくると、その間の沢へと下る「水場」の標識が現れました。(下写真)

水場分岐
水場分岐

 夏場は水が涸れると書かれていますが、耳を済まして水音が聞こえるか確認すると、矢張り水音は聞こえません。 50mほど降りることになりそうなのと、水に困っていないのでここはパスして先に進みました。

 少し前から登りとなっていますが、進むのに従って傾斜がきつくなっていきます。(下写真)

坂が続く
坂が続く

 急斜面となりよく整備されていますが、木の階段など滑りやすく下山には使いたくない道でした。(下写真)

階段状の道に
階段状の道に

下を見る
下を見る

 その後も段差の大きい階段の急登が続くので、花で気を紛らせながら登って行きました。(下写真)

カニコウモリ
カニコウモリ

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

急登が続く
急登が続く

 ようやく傾斜が緩み、右手に展望が広がりますが、いつの間にか標高は輝山をはるかに越えていました。(下写真)

レンズ雲が…
レンズ雲が…

 前方に県境稜線が見えていますが、ここからは尾根を外し右斜面をトラバースしていきました。(下写真)

モミジイチゴ
モミジイチゴ

 右が急斜面の草付きの道となり、スリップ注意です。(下写真)

ペンキで標識
ペンキで標識

トラバース道
トラバース道

 そのままトラバースしていくと、前方が明るくなりポンと広場に到着しました。 そこが乗鞍山大権現で、出た所に立派な祠が立っていました。(下写真)

乗鞍山大権現
乗鞍山大権現

 ここまで二人で来ており先行者はいないと思っていましたが、ここで休憩中の方が一人いました。 顔を合わせると双方から驚きの声があがります・・・。
 毎年何度かご一緒する方がいるではありませんか。 話を聞くとパートナーの方が乗鞍岳の講習会(観察会?)に出席するため、朝一で出かけたので、山頂(畳平)で14時に待ち合わせとして、一人だけ平湯で降りてこのコースを登って来たらしいです。
 出発の時間も自分たちより10分ほど前(5時25分頃)とのことで、周辺には北アルプスなど沢山登る山がある中で、同じ日に同じ場所を登っているのは偶然にしては出来過ぎです。

 偶然の出合いで話がつきませんが、広場からは素晴らしい眺めなので話をしながら暫く見ていきました。(下写真)

乗鞍岳の展望
乗鞍岳の展望

剣ヶ峰アップ
剣ヶ峰アップ

北方面の展望
北方面の展望

向う縦走路
向う縦走路

四ッ岳アップ
四ッ岳アップ

大丹生岳アップ
大丹生岳アップ

左奥に中央アルプス
左奥に中央アルプス

 別々に行動する理由もありませんし、予定コースも予定時間もまったく同じです。 ここからは三人パーティーとなり、剣が峰を目指して出発しました。
 祠の右手から道が続いているので、そちらへ下っていきます。 降りる手前には「十石山・白骨」と書かれた道標が、東へと延びていますが、こちらのコースは道が荒れており廃道寸前の様です。(下写真)

十石山・白骨分岐
十石山・白骨分岐

 斜面を下り池塘帯を通り過ぎると、稜線沿いの道となりました。(下写真)

?1
?1

池塘
池塘

エゾリンドウ
エゾリンドウ

 稜線沿いでは、ハイマツ帯となり左右の景色を見ながら歩いていきます。(下写真)

鞍部へと下りていく
鞍部へと下りていく

中央アルプス(右)と鉢盛山(左)
中央アルプス(右)と鉢盛山(左)

 鞍部付近まで歩くと、それまで十石山に隠れていた北アルプスの山々が見られ始めました。 しかし、その山頂は雲に覆われ始めていました。(下写真)

後ろに十石山
後ろに十石山

また北アルプス方面が見えてきたが
また北アルプス方面が見えてきたが

焼岳アップ
焼岳アップ

 鞍部から登り返しとなりますが、標高差や傾斜は思ったほどではなく、展望を眺めながらゆっくりと登って行きました。(下写真)

登り返しに
登り返しに

 左手の中央アルプス方面は、はじめから雲に覆われていましたが、その雲が風にのって徐々にこちらに近づいています。(下写真)

雲が増えてきた
雲が増えてきた

北アルプスも雲に覆われ始め
北アルプスも雲に覆われ始め

 右下には平湯温泉の町並みと、奥に新穂高温泉方面も見えてきました。(下写真)

下に平湯温泉が
下に平湯温泉が

 手前のハイマツの斜面を登ると傾斜が緩み、前方に硫黄岳が形よく見えてきました。(下写真)

前方に硫黄岳
前方に硫黄岳

右手に猿飛ノ尾根
右手に猿飛ノ尾根

 後方を見ると当初登る予定だった穂高連峰の高い山は、すっぽりと雲に覆われ一部では雨も降ってきているようです。(下写真)

笠ヶ岳以外は雲に没し
笠ヶ岳以外は雲に没し

四ッ岳が近くに
四ッ岳が近くに

 硫黄岳への登りをゆっくり進んで行くと、名前の由来となっている硫黄(硫化水素)の匂いが漂ってきて納得です。(下写真)

稜線を振り返る
稜線を振り返る

硫黄の匂いがして来た
硫黄の匂いがして来た

 左手の中央アルプス方面を見ると、白い帯が雲から垂れ下がっています。 部分的に雨が降っているようで、時折強い風に乗り雨粒が当たります。(下写真)

遠くでは雨が降り出しているか?
遠くでは雨が降り出しているか?

 山頂方面も奥まで見えてきましたが、雲が多くなり展望が見られるのもここまでのようです。(下写真)

右から烏帽子岳・大丹生岳・恵比寿岳・魔王岳・大黒岳など
右から烏帽子岳・大丹生岳・恵比寿岳・魔王岳・大黒岳など

 上部のスカイライン上を走るバスも見られそれほど標高差が無いことが伺えます。(下写真)

バス(中央)が見えて来た
バス(中央)が見えて来た

 硫黄岳の山頂は、右斜面のハイマツの間をトラバースして通過していきます。(下写真)

硫黄岳はトラバース(ハイマツ帯を通る)
硫黄岳はトラバース(ハイマツ帯を通る)

 この当たりに登山地図で「コマクサ群生地」と書かれていたので、見ていきますがそれらしいものはありません。 「どこにあるのだろう」と思いながらその先の鞍部へと降りて行くと、途中からザレ場が多くなりコマクサが見られ始めました。(下写真)

コマクサ
コマクサ

 コマクサも今年は傷んだものが多く、数も少なかったので初めはこんなものかと思っていましたが、奥へ進むのに連れて多くなり、丸山付近までは至る所で見られました。(下写真)

硫黄岳コマクサ群生地
硫黄岳コマクサ群生地

イワギキョウ
イワギキョウ

 ここまで北方面は晴れていましたが、それも終わりとなり一面雲に覆われ始めます。(下写真)

上空に雲が掛かる
上空に雲が掛かる

 こうなると見られるのは雲より下ですが、左下に先ほどの硫黄臭の元と思われる変色した斜面(湯川源頭)が見えていました。(下写真)

湯川源頭部
湯川源頭部

 コマクサなどのお花畑を通過すると、車道へと出る最後の急登となりました。(下写真)

ドライブウェイへの登りに
ドライブウェイへの登りに

 この辺りが「姫が原」と呼ばれる所のようで、右下に小さな池がありました。(下写真)

姫が原
姫が原

 また、旧道の分岐もありますが、ロープと通行止め(立ち入り危険の意味だと思います)となっていました。(下写真)

姫が原分岐
姫が原分岐

 先ほどまでは時々雨粒が当たる程度でしたが、次第に量が多くなってきました。 しかし、まだ濡れるほどではないので、雨具は着て行きませんでした。(下写真)

風に吹かれ雨粒が
風に吹かれ雨粒が

 丸山を左からトラバースし通過すると、傾斜がきつくなっていきます。(下写真)

後ろに丸山
丸山

硫黄岳を振り返る
硫黄岳を振り返る

 ハイマツを縫うように登る道となり、最後の展望を見ながらゆっくり登ります。(下写真)

長い上りに
長い上りに

トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ

硫黄岳より高く
硫黄岳より高く

 上部から車の音と、ガスに霞んでガードレールと歩く人や自転車が見えてきました。(下写真)

道路が見えてきた
道路が見えてきた

 車道の手前の斜面は一面のお花畑となっていました。 次期が遅いので地味な花が多めですが、見どころの一つとなっていました。(下写真)

お花畑(終盤)
お花畑(終盤)

オトギリソウ
オトギリソウ

エゾシオガマ
エゾシオガマ

ヨツバシオガマ(花後)
ヨツバシオガマ(花後)

?2
?2

イワギキョウ群生
イワギキョウ群生

チングルマ(実)
チングルマ(実)

ウメバチソウ
ウメバチソウ

白いのは全てウメバチソウ
白いのは全てウメバチソウ

 花を見ながら斜面を登ると乗鞍スカイラインに出てきました。(下写真)

乗鞍スカイラインへ出る
乗鞍スカイラインへ出る

 道路上ではバスやタクシー、それに自転車がひっきりなしに往来しています。 その中を畳平方面へと向いますが、道の左右にはコマクサやイワギキョウなどのお花畑が普通に広がっていました。(下写真)

道端にコマクサ
道端にコマクサ

 硬い車道を一キロほど歩き足に負担が掛かり始めた所で、左手に登山口らしき所が見えてきました。(下写真)

ここから大黒岳へ
ここから大黒岳へ

 大黒岳へは最近の地図では北側から向かう道はないのですが、最近作られたらしくハイマツ帯の間をロープで仕切られ道が続いていました。
 ザレた道となり、イワツメクサなどが見られ始めます。(下写真)

イワツメクサ
イワツメクサ

 スカイラインに出てからここまでは完全にガスの中で、見るものは花だけでしたが、大黒岳の登りの途中で高山市方面が一瞬だけ見られました。(下写真)

ガスの合間から高山市街地
ガスの合間から高山市街地

大丹生池
大丹生池

 コマクサで埋め尽くされた斜面を登ると、程なく大黒岳の山頂が右に見えてきました。(下写真)

一面のコマクサ
一面のコマクサ

ガスの中を進む
ガスの中を進む

右のハイマツの奥に山頂
右のハイマツの奥に山頂

 そちらへ廻り込むように登ると、広い山頂に到着しました。(下写真)

大黒岳山頂
大黒岳山頂

 山頂は風が強く、ガスで体が濡れてきました。 石で積まれた休憩所があるので、そこに入って休憩していきますが、吹き抜けの構造で風が舞って余り良い環境ではありません・・・。
 ここから先休憩できる場所は畳平のバスターミナルしかなさそうなので、ここで昼食休憩としていきました。 休憩中、小雨も降り始め風が強く体温が奪われるので雨具を着て行きます。(下写真)

小雨の中を降りる
小雨の中を降りる

 展望は全く無く寒くなってきたので、短めの昼食後は畳平へと下山を始めました。(下写真)

こちらはよく整備されている
こちらはよく整備されている

 畳平への道は、通る人も多いのかよく整備されています。 石の階段をおりていくと、畳平と富士見岳、それに剣ヶ峰との分岐点に到着しました。(下写真)

富士見岳との鞍部
富士見岳との鞍部

 すぐ近くに畳平があるはずではが、ガスでまったく見えません。 富士見岳の登山口の標識があるので、そちらから登って行きました。 (下写真)

ガスで・・・
ガスで・・・

富士見岳へ登る
富士見岳へ登る

 石の多い道となり、そろそろ高山病の症状もできじめましたが、前日から高い所(800mほど)に前泊しているのでいつもよりは楽でした。 雨が本格的に降ってくる中を登って行くと、大きなケルンの積まれた富士見岳山頂に到着しました。(下写真)

富士見岳山頂
富士見岳山頂

 山頂からは富士山どころか真っ白な展望となっているので、登ったことだけで良しとし早々に下山をはじめます。(下写真)

ガレた斜面を下る
ガレた斜面を下る

 暫くガレた道を下りていくと、先ほどの剣ヶ峰への巻道と合流しました。(下写真)

ガスの中を剣ヶ峰へ
ガスの中を剣ヶ峰へ

 ここからは未舗装路の車道を肩の小屋まで歩いていきます。 その途中人だかりが左の斜面を眺めているので、これはと思い近づくと若いライチョウが2羽チョコチョコと歩いていました。(下写真)

ライチョウ(2羽)
ライチョウ(2羽)

保護色で・・・
保護色で・・・

 人を全く怖がらないので、1mほどまで近づいてきます。 暫くライチョウを見たところで、続きを歩いて行きました。(下写真)

乗鞍観測所(摩利支天岳)へは行かない
乗鞍観測所(摩利支天岳)へは行かない

 摩利支天山は、残雪期に登っていますし、このガスで向かっても面白くは無いでしょう。 ここはパスし左の道を肩の小屋へと進みました。(下写真)

左の道を降りて肩の小屋へ
左の道を降りて肩の小屋へ

 良い道なのでテンポよく歩くと、前方に肩の小屋が見えてきました。(下写真)

肩の小屋
肩の小屋

 ここも残雪期に訪れただけで、雪に埋もれない営業中の状態を見るのは初めてです。 特に休憩する理由も無いので、そのまま通り過ぎ剣ヶ峰へと進んでいきました。
 ここからの道は普通の登山道となり、通り過ぎる登山者の数も増えてきました。(下写真)

肩の小屋から剣ヶ峰への登山道
肩の小屋から剣ヶ峰への登山道

 山頂方面から途中までは、こちらの道を歩いていますが、ガスで何処にいるのか、山頂までどのぐらいの距離なのかは全く分かりません。(下写真)

ガスでどこか分からず
ガスでどこか分からず

 黙々と標高を上げていくと、見覚え(通り覚え)のある「蚕玉岳(こだまだけ)」のピークを通り掛かります。 そこから少しだけ鞍部へと下り、その先に山頂小屋がありました。(下写真)

蚕玉岳から剣ヶ峰へ最後の登り
蚕玉岳から剣ヶ峰へ最後の登り

頂上小屋の横を通るとすぐ山頂
頂上小屋の横を通るとすぐ山頂

 山頂小屋の左手を通過すると、ようやく山頂がボンヤリと見えてきました。 岩場となり、そこを登って行くと、出発から7時間半ほどで、剣ヶ峰に到着しました。(下写真)

剣ヶ峰
剣ヶ峰

 山頂はいつ来てもどんな天気で、大勢の人だかりができていました。 ここも展望はないので、1分ほどの滞在で下山を始めます。(下写真)

木曽御嶽山は見えるわけもなく・・・
木曽御嶽山は見えるわけもなく・・・

 ここからはピストンで肩の小屋へと戻ります。 ここまでペースをあわせ歩いていますが、皆さん疲れが出てきたようなので、自分だけテンポよく下りて行きました。
 山頂から20分ほどで肩の小屋に到着すると、雨もほとんど止んでいたのでベンチに座り、おやつなど食べながら二人の到着を待ちました。(下写真)

肩の小屋で最後の休憩
肩の小屋で最後の休憩

 5分強で二人が到着し暫く休憩した所で、畳平へと戻ります。 トイレに寄り、富士見岳は左手からトラバース道を進んでいきました。(下写真)

富士見岳をトラバースコースで
富士見岳をトラバースコースで

 その途中、先ほどのライチョウか分かりませんが、また1羽見かけます。 そして左に畳平のお花畑コースへの分岐があるので、そちらの道で向いました。(下写真)

畳平へショートカット
畳平へショートカット

 この辺りも残っている葉っぱから、初夏にはいつ面のお花畑ということがわかります。 しかし、この時期は見るものも少ない上に、ガスで全く見えません・・・。(下写真)

お花畑も終わりか?
お花畑も終わりか?

 そしてお花畑への分岐をそのまま直進すると、前方に大きな建物が見えてきました。 そこがバスターミナルの建物で、長い階段を登り1階の合流場所へと向いました。
 その後は、無事にパートナーの方とも合流でき、一緒に平湯温泉行きのバス(一時間に一本です・・・)に乗り帰路に着きました。(下写真)

畳平バスターミナル
畳平バスターミナル

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 午後の天気が悪かったですが(予報通り)、景色を一番見たいと思っていた前半部分が晴れていたので満足できました。

 次回ですが、今週末の天気は期待できないので、暑いのを承知で京都の低山に向う予定です。


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コメント 2

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joyclimb

ザレ場展望地からの穂高連峰の眺め、素晴らしいですね!
「保護色で・・・」、写真に写っているライチョウを判別するのにとても時間がかかりました。周囲の景色と一体化していますね。
by joyclimb (2016-08-27 17:16) 

おど

joyclimb さん、コメントありがとうございます。 返答忘れてました。
 朝方は久しぶりに天気もよくて最高でした。 この時点で午後から天気が悪くなることは分かっていましたが、山頂ではガスだったので残念でした。
 ライチョウは冬毛もそうですが、動いていないと見分けが難しいですね。
by おど (2016-09-09 12:21) 

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