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[登山] 富士山登山(精進口から5合目までと御中道巡り) [登山]

 今回は、ガッツリ歩きたいと思い、はじめてとなる富士山に登ってきました。 と言っても、山頂にではなく標高の高い精進口から富士スバルラインの五合目まで登り、そこから御中道(おちゅうどう)を大沢崩れまで巡りました。
 朝方は赤富士も見られ良い天気でしたが、この日も湿気が多く中腹となる五合目付近はガスに覆われ、展望はありませんでした。 しかし、原始林の樹海や大沢崩れなど見どころが多く、楽しく歩くことが出来ました。

大沢崩れを望む
大沢崩れ

富士山登山
精進口から5合目までと御中道巡り
日付2016年09月02日(金)
天気晴れのち曇り
山域富士山
場所山梨県南都留郡富士河口湖町精進~鳴沢村
距離28.4Km
累積標高+1889 -0579m
時間08時間35分
人数1名
撮影枚数0696枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B、但し大沢崩へはC(ザレ場注意)
展望
(A:良い~E:なし)
B(当日はガスで展望なし)
見どころ富士原始林(樹海)、富士風穴、大沢崩れ
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:25913m0.0Km精進口 出発
06:30 (00:05)937m0.4Km東海自然歩道分岐
06:50 (00:20)983m2.4Km乾徳道場分岐
07:30 (00:40)1115m5.4Km富士風穴
08:25 (00:55)1353m9.1Km一合目
08:55 (00:30)1530m11.0Km二合目
09:35 (00:40)1786m13.4Km三合目(5分休憩)
10:25 (00:50)2064m15.8Km四合目 昼食休憩
10:50 (00:25)2064m15.8Km四合目 出発
11:20 (00:30)2305m17.4Km富士スバルライン五合目
12:00 (00:40)2360m20.0Km御庭山荘跡
13:05 (01:05)2317m23.2Km大沢休泊所 休憩
13:25 (00:20)2317m23.4Km大沢休泊所 出発
14:25 (01:00)2360m26.4Km御庭山荘跡
14:35 (00:10)2240m27.1Km御庭バス停
14:45 (00:10)2200m27.8Km奥庭(散策)
15:00 (00:15)
2240m28.4Km
御庭(駐車場) 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、空色はサブ、赤色が実績)
20160902_map.jpg

写真アルバムリンク

 先週は天候が思わしくなく、高い山は軒並み天気が悪そうなので結局どこにも行くことが出来ませんでした。 この週末も余り良い天気ではなさそうだったので急遽休みを取り、以前から歩きたいと思っていた富士山の精進口(しょうじぐち)登山道を五合目まで向うことにしました。
 登山口から富士スバルラインの五合目までは片道で17Kmほどで、往復だと35Km程度となり帰路は長い下山なので暗くなる前には戻ってこられそうです。 またバスを上手く使えば、五合目から登山口近くの赤池バス停へと戻ることも可能です。
 当初はこの様に計画していましたが、今回も同乗者が行けるとの事なので、五合目から近い御庭(おにわ)を終点とし、余った時間を利用して「大沢崩れ」までピストンすることにしました。

 朝6時過ぎには登り始めたいので、今回も3時に出発し新東名高速で新富士ICへと向かいました。 富士山の混雑を少しでも回避することも考えて平日に出掛けているので、トラックが多めですが混雑とまでは行かず順調に向かうことが出来ました。
 新富士ICからは国道139号線を北上し右手に朝焼けに染まる赤富士を見ながら走って行き、ほぼ予定通りに朝霧高原を通過しました。 本栖湖との分岐を左に見て暫く進むと、右手の樹林が途切れ消防署の建物が見えてきました。 その脇の信号手前の細い道を右折すると、消防署の裏手に入りそのまま奥へ向かうと登山口に到着します。(下写真)

精進口
精進口

 奥に使われていない旧道が残っているので、そこに駐車し出発の準備をしていきました。 準備後は、舗装された細い道を歩いていきます。(下写真)

精進口登山道入口
精進口登山道入口

精進口登山道案内図
精進口登山道案内図

舗装路を進む
舗装路を進む

 細い道ですが、それは車が通る時の話でそもそも通行禁止となっていますし、登山道としては舗装されていて味気ありません。 それでも、カーブを曲がるとそこからは樹海の雰囲気が漂い始めていました。(下写真)

両側は樹海
両側は樹海

 程なく登山口にはなかった標識が見られ、左右に東海自然歩道と思われるコースと出合いました。(下写真)

左右に東海自然歩道分岐
左右に東海自然歩道分岐

 東海自然歩道と分かる標識などありませんが、ほかに分岐はないので間違いありません。 その先の右手に古い小屋(お祓い場?)が建っていました。(下写真)

古い小屋?
古い小屋?

 舗装路はなおも続き、暫くは硬い道路に足を庇いながら歩いて行きました。(下写真)

鬱蒼と茂る原始林
鬱蒼と茂る原始林

 鬱蒼と茂る樹林帯を進んで行くと、左手から朝日が差し込み幻想的です。(下写真)

朝日が差し込む
朝日が差し込む

 舗装路に飽きてきた頃ようやく地道となりました。(下写真)

未舗装路に
未舗装路に

 ここから先、林道が幾つも交差したり分岐していますが、分かりにくいところには標識が立っており、迷うことはありませんでした。(下写真)

各林道分岐には標識が
各林道分岐には標識が

 原始林がずっと続いているものと思っていましたが、林道近くでは何度か植林帯を通ります。(下写真)

植林帯に
植林帯に

シダの茂る道
シダの茂る道

 この日は朝は雲も少なく晴れ渡っていました。(下写真)

良い天気
良い天気

 通常の山であればそろそろ傾斜がきつくなる頃ですが、裾野の広い富士山では水平道が延々と続き、トレッキングというよりはハイキングといった方が良さそうです。(下写真)

登山というよりハイキング
登山というよりハイキング

 陽射しが出てきますが、鬱蒼と茂る木々の中、涼しく歩いて行くことが出来ました。(下写真)

木陰の中を進む
木陰の中を進む

 前方から車両の走行音が聞こえてくると、程なく県道71号線と出合います。(下写真)

前方に車道
前方に車道

県道71号線と合流
県道71号線と合流

 車両の通行はそれなりにあるので、車に注意し車道を横断しました。 その先の左手には道標が経っているのでそれに従い林道へ入って行きました。(下写真)

左に車道を渡り右奥に
左に車道を渡り右奥に

周辺地図
周辺地図

 古いガードレール沿いに進むと、右に車両ゲートがあり、この先に登山道が続いていました。(下写真)

ガードレール沿いに
ガードレール沿いに

車両ゲートから奥へ
車両ゲートから奥へ

 ゲートの脇を通りぬけ、奥へ進むと苔むした良い雰囲気の森となります。(下写真)

深い森に
深い森に

 暫く進むと幹に「富士風穴」と書かれた石標が現れました。(下写真)

富士風穴分岐(左奥へ)
富士風穴分岐(左奥へ)

 ここが始めの目的地としている風穴の入口の様です。 左の道を入り、踏み跡を辿ると程なく左に大きな穴が見えてきました。(下写真)

1分弱歩く
1分弱歩く

 そこが富士風穴で、中へ入るには特別な許可が必要なので、穴の縁から眺めていきました。(下写真)

富士風穴説明
富士風穴説明

風穴入口
風穴入口

 穴の縁に立っていても、冷気が湧き出しているのが分かります。 また、この近くを根城にしているのか、リスが穴の周辺をウロチョロしていました。
 写真を取り満足した所で、先ほどの分岐へ戻り先へ進みます。(下写真)

良い道が続く
良い道が続く

 基本的に良い道が続き、登山道というよりは遊歩道と言った感じです。 道幅は広いところでは3m以上ありますが、平均でも2m程度はありそうです。 ガイドブックによると、昔は資材を運んだそうなので、トラックなども行き来していたのかもしれません。(下写真)

左へ
左へ

 唐突に侵入防止の柵(ゲート)が現れます。 何故ここにと思いますが、手前のゲートは開くので、ここから先へは何人たりと進入出来ない様にしているようです。(下写真)

進入禁止のゲート
進入禁止のゲート

 この辺りから、火山質の岩が多くなり富士の樹海の特徴である溶岩流の跡と思われるものも見られました。(下写真)

溶岩流の跡を通り
溶岩流の跡を通り

 ここも古い林道の様で、道の脇には土留めの石が積まれています。(下写真)

整備された道の跡
整備された道の跡

 再度ゲートが現れ、その先で草木に覆われ始めている林道と出合いました。(下写真)

廃林道と合流
廃林道と合流

荒れた林道を渡る
荒れた林道を渡る

 この様な林道との合流は何度かありますが、未舗装路は林道は通る人も少ないのか藪に飲み込まれていました。(下写真)

7Km来たがまだ9.3Kmある
7Km来たがまだ9.3Kmある

長尾山を左から廻り込む
長尾山を左から廻り込む

 掘られた直線の道を延々歩いて行くと鳴沢林道に出合います。(下写真)

掘れた道を進む
掘れた道を進む

ここも林道か?
ここも林道か?

林道は笹に覆われている
林道は笹に覆われている

鳴沢林道出合
鳴沢林道出合

 ここまで登山口から9Km近く歩いていますが、ここでようやく一合目です・・・。(下写真)

ここが一合目
ここが一合目

 軽トラックの走る林道を渡り、その先のゲートを通り抜けていきます。 すると一時的では有りますが、道幅が狭まり笹が茂った道となります。(下写真)

笹が多い
笹が多い

  程なく再度ゲートを通り抜けました。 すると林道とその脇に数台車が置かれた広場に出てきました。(下写真)

再度ゲートを通る
ゲートを通る

富士林道出合
富士林道出合

 ここが富士林道との出会いとなり、ここが二合目となります。(下写真)

ここで二合目
ここで二合目

 車が置かれていたので、誰かここから五合目へと向かっているかと思いましたが、この季節はキノコ採り(禁止されていましたが・・・)の人が入っているのかも知れません。 人の歩いた形跡はなく、前方に白いものが見えてきました。
 白いものの正体は、植林された苗木だと分かります。 その先に小屋がありますが、ガイドブックなどに乗っていた陽ぢ里の建物が無くなり、そこの跡地が植林がされているようです。(下写真)

雲は多いが良い天気
雲は多いが良い天気

 暫くは車両の轍が残る林道を進みますが、それも左へとカーブして登山道は真っ直ぐに続いていました。(下写真)

林道は左へ(直進する)
林道は左へ(直進する)

 鬱蒼と茂る樹林帯となり暫く進むと右手の笹の中に「二合目のブナ林」と書かれた標識が立っていました。(下写真)

二合目のブナ林の標識
二合目のブナ林の標識

 雑木にまじり立派なブナ林が幾つか見られました。(下写真)

ブナ
ブナ

 道幅が再度広がりますが、周りは原始林が多いからか、感じのよい苔むした林床が見られ始めます。(下写真)

広い道に
広い道に

 ここまでと比べ傾斜が強まり、左前方に丘状の桟敷山が見えてきました。 そこを右から迂回するように登って行くと、上部からバスなどのエンジン音が聞こえてきました。(下写真)

車の走行音が聞こえてきた
車の走行音が聞こえてきた

 音が大きくなり前方に高架が見えてきました。 道はその下のトンネルへと続いており、富士スバルラインをここで越えて行きました。(下写真)

富士スバルラインをくぐる
富士スバルラインをくぐる

 くぐった先で右にスバルラインを見て、暫くは平行して歩きます。(下写真)

道路沿いに進む
道路沿いに進む

 道路より上に出ると、右下に三合目バス停が見えてきました。(下写真)

右下に三合目バス停
右下に三合目バス停

あと4.7Km
あと4.7Km

現在地がおかしいが・・・
現在地がおかしいが・・・

 標識や看板を見て道路沿いに左へと登っていきます。(下写真)

ここも掘られた道に
ここも掘られた道に

 暫くは右下から車の音が聞こえていますが、次第に遠ざかり桟敷山の横を通り過ぎます。(下写真)

桟敷山付近
桟敷山付近

 左からの踏み跡と合流しますが、その辺りには丸太が細かく切られ、椅子の代わりなのか置かれています。(下写真)

切り株の椅子?
切り株の椅子?

 道幅はこの辺りが一番広く二車線分はありそうです。 程なくゲートが見えてくると、その先が三合目でした。(下写真)

三合目に
三合目に

 三合目は広い所で、手前に石段があり中央には富士山原始林と書かれた石柱が立っていました。(下写真)

富士山原始林の石柱
富士山原始林の石柱

 火山岩(礫:れき)で敷き詰められた広場は、ガイドブックによると昔のバスロータリーだったらしいのですが、今はその面影はありません。(下写真)

昔はバスロータリーだったらしい
昔はバスロータリーだったらしい

 ここで初めて先ほどの石段に座りこんでの休憩をしていきました。 右奥には「奥庭」への分岐と、左奥に「船津口」からの道と「五合目」のぶん機があります。(下写真)

奥庭分岐
奥庭分岐

船津口分岐(右へ)
船津口分岐(右へ)

 休憩後は、左にある「五合目」の標識に従い、広い道を進んでいきました。(下写真)

ここからも良い道が続く
ここからも良い道が続く

 道は砂利が多く荒れ始めていますが、よく踏まれた道で昔は往来が多かったことが伺えます。(下写真)

火山岩が多く
火山岩が多く

 この辺りは先程までにも増して苔がよく茂っており、よい感じの森となります。(下写真)

苔むした原始林
苔むした原始林

 針葉樹が多いなと思っていましたが、ここには「三合五勺の天然カラマツ林」の標識が立っていました。(下写真)

三合五勺の天然カラマツ林
三合五勺の天然カラマツ林

 近くには「学術参考林」の看板もあり、確かにからまつが多いところです。 しかし、カラマツが多いということは標高が2000m近くということなので、終点(五合目は2300m)が近い証です。(下写真)

学術参考林
学術参考林

 その先で右へと誘導されますが、ここを直進する古い道は途中で沢が崩壊しているようです。(下写真)

ここで右手へ(迂回路)
ここで右手へ(迂回路)

 その沢の上部なのかも知れませんが、土石流が通った跡の残る沢が見られました。(下写真)

水のない沢を渡る
水のない沢を渡る

 上流とこともあり、難なく沢に降りて対岸へと渡ります。 その先で左手から先ほどの広い道と合流し、石の多い道を登って行きました。(下写真)

沢沿いに進む
沢沿いに進む

 火山性の石が多く見られ、左右の森も溶岩流の跡や風穴らしきものが見られました。(下写真)

雰囲気が変わる
雰囲気が変わる

 標高を上げて行くと左手から古い道と思われるものと合流し、四合目に到着しました。(下写真)

四合目合流点(左に古い道?)
四合目合流点(左に古い道?)

 四合目を示す道標などはありませんが、右上に倒壊した小屋跡が見られました。(下写真)

右上に小屋跡が
右上に小屋跡が

 ここまで来ると五合目までは30~40分といった所ですが、混雑している事がわかっているので、少し早いですがここで昼食休憩としていきました。(下写真)

ここで休憩
ここで休憩

 柱を椅子代わりにして食事を摂ります。 少し手前から高山病と寝不足からか睡魔に襲われていましたが、食事を摂っているとそれも薄らぎました。(シャリバテの症状もあったのかもしれません) 休憩していると、五合目からの放送のチャイムなども聞こえて来て雰囲気が台無しです・・・。

 短めの食事休憩の後は、五合目へと一気に登ります。 小屋跡を通過すると、驚いたことに石畳の道となり、水や土砂などを誘導するための丸太や石段も見られました。(下写真)

石畳が見られる
石畳が見られる

 石畳の上は足に負担が大きいので、なるべく避けて歩きます。(下写真)

風穴か?
風穴か?

 ここまで樹林に覆われ展望は全くありませんでしたが、ここまで登ると木々の間から景色が見られそうです。 しかし、既に空はガスに覆われており、それが広がり景色は全くありません。(下写真)

五合目が近く
五合目が近く

ガスが・・・
ガスが・・・

 傾斜が緩みガスが漂う中を、五合目へと向います。 右手から車の走行音が近づいてくると、そこと平行して階段状の道を登ります。(下写真)

最後は土留を兼ねた階段に
最後は土留を兼ねた階段に

 石畳となりゲートを抜けると前方に駐車する車が見えてきました。(下写真)

ゲートを越えると五合目
ゲートを越えると五合目

上部に車が見えて
上部に車が見えて

 そして出発から5時間、距離にして17Kmほどで富士スバルラインの五合目に到着しました。(下写真)

五合目に到着
五合目に到着

 登山口からここまで誰とも会いませんでしたが、五合目は想像以上に都会の雰囲気で、駐車場はまだ空きはありますが満車寸前でした。 また、バスを乗り降りする人で溢れかえり、パッと見でも数百人は下らないでしょう・・・。(下写真)

五合目駐車場
五合目駐車場

出できた道(右)を確認
出できた道(右)を確認

ここまで歩く人は珍しいか・・・
ここまで歩く人は珍しいか・・・

五合目の標柱
五合目の標柱

何人いるのか・・・
何人いるのか・・・

 建物や道路、それに人で方向感覚がおかしくなります。 GPSでこの先の登山口を確認しそちらへ向かうと、バス停の先にある階段が予定コースの入口のようです。(下写真)

中央右に御中道入口
中央右に御中道入口

 往来の激しいバスに気をつけて車道を横切り石の階段を登って行きました。(下写真)

階段を登る
階段を登る

 階段の入口には何も書かれていませんでしたが、登って行くと「御中道(おちゅうどう)」の掲示があり、この道で間違いなさそうです。(下写真)

御中道自然探勝路
御中道自然探勝路

 ここから大沢崩れまではほぼ水平道ですし、思いの外早く到着したので時間はタップリの凝っています。 石が詰められた道を歩いて行くと、途中で犬を連れた観光の方とスレ違います。(下写真)

ここにも石畳が
ここにも石畳が

サルオガセ(右)が見られる
サルオガセ(右)が見られる

 序盤は樹林帯ですが、すぐに両側に景色が見られ始めました。 しかし、生憎のガスで富士山方面も下界方面も真っ白で何も見えません・・・。(下写真)

山頂方面はガス
山頂方面はガス

 火山礫のザレた道を歩いていきますが、有名な須走はこんな感じなのでしょうか?(下写真)

ザレた斜面を進む
ザレた斜面を進む

 右下にガスの合間から駐車場に止まるバスと人の声が聞こえてきます。(下写真)

下にはバスが止まっている
下にはバスが止まっている

 ここまで余り見られなかったシャクナゲの木が見られ、花の時期はさぞや綺麗でしょう。(下写真)

シャクナゲが見られる
シャクナゲが見られる

ガスの中に
ガスの中に

 ここまで樹海などでは花はほとんど見られませんでしたが、ここに来てオンタデやアキノキリンソウなどが見られました。(下写真)

オンタデ
オンタデ

左へ廻り込む
左へ廻り込む

 途中で団体の登山者を抜いて行くと、あずま屋が見えてきました。(下写真)

あずま屋(休憩場)
あずま屋(休憩場)

 寄生火山の説明文を読み少し休憩していきます。(下写真)

富士山の寄生火山
富士山の寄生火山

寄生火山
寄生火山

富士山の植物垂直分布
富士山の植物垂直分布

 その先でスバルラインへの分岐がありますが、ここは直進していきます。(下写真)

スバルライン分岐
スバルライン分岐

 道幅が狭まりカラマツなどの低木が見られ始めると「御庭(おにわ)」に到着しました。(下写真)

石畳に
石畳に

御庭の植物
御庭の植物

 左手に崩壊した小屋が建っており、右手奥にも同様に荒廃した小屋が建っていました。(下写真)

御庭山荘跡
御庭山荘跡

 ここで奥庭と大沢崩れの分岐となります。 直進すると奥庭の様ですが、これは後から歩き予定通り、左手の御中道の続きを歩いて大沢崩れへと向います。 休憩中の登山者数名の横の広いザレた道を歩いて奥へ向かいますが、奥にロープが張られていました。 こちらでは無いのかと戻りかけますが、木に御中道の標識が懸けられており、この未知で間違いなさそうです。(下写真)

御中道の標識
御中道の標識

ロープが張られている
ロープが張られている

 ロープは張ってありますが、特に危険などを知らせる表示はありません。 間違い防止の為だろうと、ロープをくぐって奥へと進みます。 林道風の道を進むと、左に細い道が分岐しており手書きで「大沢崩れ」の標識が立っています。(下写真)

左に大沢崩れへ
左に大沢崩れへ

 標識に従い細い道に入ると林道沿いに進んでいきました。 再度「大沢崩れ」と書かれた標識があり、右下に見える林道から離れるよう左へ誘導されました。(下写真)

下の林道は無視(左へ)
下の林道は無視(左へ)

 序盤は針葉樹の灌木の中を歩いていきますが、すぐに鬱蒼とした樹林帯へと入っていきます。(下写真)

暫くは灌木帯
暫くは灌木帯

樹林帯へ
樹林帯へ

 登山口からここまで、山道と言う感じではありませんでしたが、ここに来てようやく登山道らしく木の根や段差などがある普通の登山道となりました。(下写真)

ここに来て登山道らしくなる
ここに来て登山道らしくなる

 ある意味歩き慣れた道となり、テンポよく進んでいきました。(下写真)

狭い道を進む
狭い道を進む

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

 暫くは右下に林道とそこを歩く登山者を見ながら歩いていきますが、それも途中までした。 何度か小さな谷を通り過ぎますが、20分ほど進んだ所で大きなザレ沢に出てきました。 そこが「滑沢」と呼ばれているところでした。(下写真)

滑沢に到着
滑沢に到着

 ガスで視界は効きませんが、対岸まで深い溝ができており、とても渡ることは出来ません。(下写真)

これは危険・・・
これは危険・・・

 踏み跡が上流へと向かっているものが多かったので、それを辿りますが次第に薄くなります。 ここに車で数名の登山者とスレ違いましたが、ほとんどの方はここで引き返されていたようです・・・。
 渡れそうな場所があるので、一旦涸れ沢の中へ降りますが、落石があると逃げ場はありません。 すぐに対岸へ取り付きました。(下写真)

渡れそうなところから対岸へ
渡れそうなところから対岸へ

 上からガサガサと音が聞こえてきて、姿は見えませんが登山者がいました。 状況を聞くと、この奥の沢も同様で渡れそうも無いので引き返したとのことです。
 こればかりは人の話では分からないので、薮を少し漕いで下流方面にある登山道へと復帰します。(下写真)

樹林帯を下へ
樹林帯を下へ

 すぐに登山道の続きと合流しました。 そして先へと進むと、先ほどの方が言われていたように、同じように崩落気味の沢(「仏石流し」と言う名前でした)に到着しました。(下写真)

仏石流し
仏石流し

 上流方面は対岸が切り立っているので、下流方面の滑た岩から取り付くことにします。 ザレているので、慎重に沢へ下りて行きますが、先行者の跡が薄く残っていました。(下写真)

下側から降りる
下側から降りる

 登山道の跡が残っているので、そこまで登り復帰します。(下写真)

対岸の登山道へ
対岸の登山道へ

落石に注意
落石に注意

降りられるが登るのは大変そう
降りられるが登るのは大変そう

 ここも沢の中はいつ岩が落ちてきても不思議ではないので、注意が必要です。(下写真)

登山道に出る
登山道に出る

 復帰した登山道を歩いて行くと、ロープが掛かっており看板に「この先で崩壊が発生し、危険なので立ち入らないでください」と書かれていますが、今そこを通り過ぎたところです・・・。
 ロープをくぐると右手(下方向) に迂回路が作られていますが、何処からこの迂回路へ入るのかは謎です。(下写真)

通行止めに・・・(右下に迂回路)
通行止めに・・・(右下に迂回路)

迂回路があるが・・・
迂回路があるが・・・

 この先で一番沢と二番沢を通過しますが、ここまでの様に崩壊は無く、問題なく通過出来ました。 また、この辺りは湿っているからか花が多く見られました。(下写真)

ミヤマシャジン?
ミヤマシャジン?

一番沢
一番沢

トリカブト
トリカブト

ヤマホタルブクロ
ヤマホタルブクロ

 二番沢を越えると下りとなり、前沢を過ぎると再度登りとなりますが高低差は大した事はありません。(下写真)

暫くは下りに
暫くは下りに

前沢
前沢

階段を登る
階段を登る

 この前沢も古い道から付け替えられており、帰路では注意が必要です。 大沢崩れへの登りとなり、奥に小屋が見えてきました。(下写真)

大沢手前
大沢手前

大沢休泊所に到着
大沢休泊所に到着

 到着時は雲が切れだし青空が覗きだし、展望が見られるかと期待しますが、それも僅かな時間だけでした。(下写真)

晴れ間が望むが
晴れ間が望むが

 大沢崩れなどの資料が壁一面に張られた小屋に到着しました。 この小屋が大沢休泊所ですが、扉は閉まっており登山者は利用できません。(下写真)

大沢休泊所
大沢休泊所

気温は14度
気温は14度

御中道と大沢崩れ
御中道と大沢崩れ

 暫く小屋の周りを見ていきますが、肝心の大沢崩れを見に行きます。 ザックをデポして、奥にある神社の右横から細い道を下りて行きます。(下写真)

三柱神社
三柱神社

大沢崩れを見に
大沢崩れを見に

 30mほど進むと、ロープが張られた大沢崩れの展望地に到着しました。(下写真)

大沢崩れ
大沢崩れ

 ガス(雲)が湧いており対岸は霞んでいますが、絶壁となっておりとても渡れそうもありません。(渡る気は毛頭ありませんが)

これは渡れない・・・
これは渡れない・・・

 暫く待ちますが、ガスは晴れそうも無いので小屋へと戻ります。(下写真)

「左下坂を下ると大沢崩れ」とある
「左下坂を下ると大沢崩れ」とある

 小屋のすぐ下にはバイオトイレが設置されていますが、電源が無いので機能していませんでした。(下写真)

休泊所下にバイオトイレ
休泊所下にバイオトイレ

トモエシオガマ
トモエシオガマ

 トイレの下へも道が続いていますが、工事中らしく立ち入り禁止の放送が大音量で流れ驚かされます。(下写真)

下は工事中?
下は工事中?

大沢休泊所の中には入れず
大沢休泊所の中には入れず

雲は晴れそうもない
雲は晴れそうもない

工事看板
工事看板

クロトウヒレン
クロトウヒレン

 時間は十分にあるので、小屋の前でデザートを食べて休憩していきました。 休憩中まさかとは思い携帯で電波状況を確認すると、アンテナが3本立っており同乗者との連絡にはまったく問題ありません。

 同乗者は少し前に御庭駐車場に到着していますが、食事がまだだったので休憩後はゆっくりと戻ることにします。 北道を戻っていきますが、往路には気が付かなかった一番沢の石の標識が目に入りました。 この標識は他の沢にもあるようですが、崩落で流れたのかここ以外では気が付きませんでした。(下写真)

この日の最高点は沢の中?
この日の最高点は沢の中?

 「仏石流し」の手前の問題のロープに到着します。 ここで左下の迂回路に入って行くと、30mほどの下りとなります。(下写真)

30mほど降りる
30mほど降りる

 下流からの迂回路となり、踏み跡を辿りトラバース気味に進みます。(下写真)

薄い踏み跡でトラバース
薄い踏み跡でトラバース

 木々が邪魔していますが、踏み跡を辿って行くと「仏石流し」に出てきました。 シャクナゲが茂る階段状の道を下りていくと、難なく沢に下りて行きました。(下写真)

踏み跡は薄いが整備は行き届いている
踏み跡は薄いが整備は行き届いている

仏石流しを安全に通過
仏石流しを安全に通過

 沢の先にも上手く道が付いており、そこを登り返し対岸の樹林帯へと入って行きました。(下写真)

上部を見返す
上部を見返す

しっかりした踏み跡に
しっかりした踏み跡に

 次の滑沢に到着すると、倒木帯の間を踏み跡に従い歩いていきます。(下写真)

滑沢前で倒木帯に
滑沢前で倒木帯に

 ここも沢へは安全に降りられ、その先は土留で作られた階段を登り、ここも難なく通り過ぎることが出来ました。(下写真)

滑沢も安全に通過
滑沢も安全に通過

振り返る
振り返る

下から工事の音が
下から工事の音が

 こうなると何処で分岐を見落としたかですが、樹りん帯へ入ると踏み跡が薄くなり、複数に分かれどれが本当の道か判断にこまります。(下写真)

踏み跡が薄く
踏み跡が薄く

踏み跡が複数あり悩む
踏み跡が複数あり悩む

 GPSで確認して往路近くまで来ますが、結局どれが迂回路か分かりません。 気が付くと往路の登山道に復帰していますが、木の枝に小さく赤布が掛けられていますが、まさかこれが目印と言うわけではないでしょう・・・。(下写真)

登山道に復帰(右奥から上がってきた)
登山道に復帰(右奥から上がってきた)

 この先で登山者と会いますが、その方達も途中で引き返していました。 その方達を追い越して暫く歩いた所で、また道を見逃します。 左下へ向かう薄い道へと進むと、林道へと出てきてしまいます。(下写真)

林道に出てしまう(振り向いて撮影)
林道に出てしまう(振り向いて撮影)

 この先で合流することはわかっているので、このまま歩き易い林道を進んでいきました。(下写真)

林道を進む
林道を進む

 程なく見覚えのあるザレた道となり、分岐から合流します。(下写真)

御中道入口手前
御中道入口手前

 「御庭」に到着した所で、左下の石段を降りて奥庭へと向います。(下写真)

御庭山荘跡に合流
御庭山荘跡に合流

ガスで視界のない中を降りる
ガスで視界のない中を降りる

 石段の道が続き、ここに来て足への負担が増大していきます。(下写真)

石畳の道が続く
石畳の道が続く

 一気に下りていくと、車の音が聞こえ始め、樹林帯を抜けた所で車道が見えてきました。(下写真)

奥庭に
奥庭に

 道沿いに左手に下りていくと、バス停と駐車場が見えてきました。(下写真)

奥庭の駐車場が見えて
奥庭の駐車場が見えて

 車道を渡りバス停を確認していきます。 基本1時間に1本以上はあるので、9月上旬中はバスで戻る案でも問題なさそうでした。(下写真)

御庭バス停に到着
御庭バス停に到着

 駐車場に車があることを確認し、奥庭(奥庭荘)へと向いました。(下写真)

奥庭へ向う
奥庭へ向う

 ここも全面石畳となり、登山靴で歩くには向きません。(下写真)

全面石畳の道
全面石畳の道

 程なく前方が開け奥庭荘に到着しました。(下写真)

奥庭荘
奥庭荘

 食堂に食事中の同乗者の姿を確認し、奥庭の周回コースを散策していきます。(下写真)

天狗岩
天狗岩

奥庭遊歩道1
奥庭遊歩道1

奥庭遊歩道2
奥庭遊歩道2

 山頂(ピーク)へはすぐに到着しますが、その道中では鳥を撮影するカメラマンが何名かいました。 展望台へは途中の分岐を左に入りますが、当然のごとく展望は全くありませんでした。(下写真)

奥庭展望台(展望なし)
奥庭展望台(展望なし)

山頂方面もガス
山頂方面もガス

 奥庭荘へ戻る途中で散策中の同乗者と合流し、無事車へと戻ることが出来ました。(下写真)

御庭駐車場
御庭駐車場

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 このコースで山頂へ目指すことも可能だと感じましたが、五合目から更に5時間以上は掛かるので、往復14時間(お鉢めぐり込み)程度は掛かりそうです。 いつかは山頂まで言ってみたいのですが、その前に「村山口」で五合目まで歩きたいと思っています。(33.7Kmありますが・・・)

 次回ですが、週末は台風一過の晴れ間が期待できそうなので、南か北アルプスへ登りたいと思っています。


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山子路爺

何時か、5合目より下を歩きたいと思っています。

by 山子路爺 (2016-09-08 14:24) 

nousagi

富士山初めてですか?
だったら、まず上と思うのですが
それは素人の考えでしょうか。(笑)
御中道もいい、とは聞いていましたが・・・。
私も実は未登なのですが
手っ取り早く山頂へ行けたらいいなと
甘い考えでいます・・・。
by nousagi (2016-09-08 15:26) 

おど

山子路爺さん、コメントありがとうございます。 ご無沙汰してます。
 全部(4つ)の五合目までの道と、五合目から山頂のお鉢めぐりをしたいですね。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 富士山初めてです。(笑) 山頂は下からは難しいので、まずは五合目までと思い歩きました。 御中道は興味ありませんでしたが、登山という感じでよかったです。
by おど (2016-09-09 12:24) 

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