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[登山] 西沢渓谷から甲武信ヶ岳と雁坂峠周回登山 [登山]

 今回は、去年の「瑞牆山(みずかきやま)」から「金峰山(きんぷさん)」に引き続き、2度目となる奥秩父山塊の「甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)」に登ってきました。
 コースは、山梨県側の西沢渓谷入口から「近丸新道」を「甲武信ヶ岳」へ登り、雁坂峠(かりさかとうげ)まで縦走し周回で下山としました。
 終日天気には恵まれ、富士山や周辺の山々などを見ながら歩くことが出来ました。

甲武信ヶ岳からパノラマ(木賊山・富士山・国師ヶ岳・金峰山など)

西沢渓谷から
甲武信ヶ岳と雁坂峠周回登山
日付2016年09月10日(土)
天気晴れ(午後は雲多く)
山域奥秩父
場所山梨県山梨市三富川浦
距離21.5Km
累積標高+2013 -2013m
時間08時間55分
人数1名
撮影枚数0958枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0186枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(道迷い注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ西沢渓谷、雁坂峠
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:401098m0.0Km道の駅みとみ 出発
07:00 (00:20)1154m1.7Km近丸新道入口
07:30 (00:30)1374m3.5Km堰堤(渡渉)
08:25 (00:55)1869m4.9Km1869m合流点
09:40 (01:15)2436m6.8Km稜線出合
09:55 (00:15)2369m7.5Km甲武信小屋
10:10 (00:15)2475m7.8Km甲武信ヶ岳 昼食休憩
10:45 (00:35)2475m7.8Km甲武信ヶ岳 出発
10:50 (00:05)2369m8.3Km甲武信小屋
11:35 (00:45)2099m10.3Km破風山避難小屋
12:10 (00:35)2317.8m11.1Km西破風山
12:30 (00:20)2275m11.8Km東破風山
13:10 (00:40)2289.4m13.4Km雁坂嶺(5分休憩)
13:35 (00:25)2082m14.4Km雁坂峠(5分休憩)
14:50 (01:15)1372m18.0Km林道終点
15:35 (00:45)
1098m21.5Km
道の駅みとみ 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20160910_map.jpg

写真アルバムリンク

 奥秩父は自宅から遠く、最低でも3時間は掛かります。 元々は十文字峠方面から登ることも考えていましたが、比較的登山口までのアクセスの良い西沢渓谷から「甲武信ヶ岳」へと登ることにしました。
 コース案としては今回のコースと、国師ヶ岳までの周回も計画していましたが、初めての山域で30Km以上の周回コースとなるので、様子見も兼ねて反対の雁坂峠までの周回としました。

 7時前までの出発を想定し、今回も朝3時には自宅を出発しました。 中央高速で一路「甲府昭和IC」へと向かいます。 日の出が遅い時期となりましたが、それでもすっかり明るくなった6時前にICを降りると国道20号線・140号線(西関東道路)と走って北上していきました。 山道となりますが、走りやすい広い道が続きます。 ICから40分ほどで雁坂トンネル手前の「道の駅みとみ」に到着しました。

 西沢渓谷の駐車場が奥にありますが、周回コースで道の駅へと戻るのでここの駐車場に停めていきます。 途中までは雲が多くどうなるかと思っていましたが、予報通り雲が晴れ青空が見えていました。(下写真)

道の駅みとみから甲武信ヶ岳方面(右奥)

 目の前に今から登る「甲武信ヶ岳」が綺麗に見えていてテンションが上がります。 道の駅には登山者の姿も見られますが、ここで用を足して先の駐車場へと向かっているようです。
 準備が整った所で、奥の駐車場へと向かって車道横の歩道を歩いて行きました。 程なく右手に「西沢渓谷」と書かれた分岐が見えてきました。(下写真)

西沢渓谷入口分岐(右へ)

 往来のある道路を気をつけて渡り右奥へ歩いていきます。 その先で左下に駐車場を見て直進すると、西沢渓谷へと続く道に入りました。(下写真)

駐車場分岐(右へ)

西沢渓谷周辺案内図

 通行止めの簡易バリケードを通り過ぎ、暫く車道を進むと車止めのゲートが見えてきました。(下写真)

車ゲート

 ゲートは左手の歩行者用通路でここを通り過ぎます。 その先も舗装路は続き、橋を渡り左へカーブすると「ネトリ広場」と書かれたあずま屋のある広場に出てきました。(下写真)

なれいの滝

暫く舗装路を進む

ネトリ広場

 前方に5名以上の登山者が歩いているのが見えてきます。 広場を通り過ぎるとすぐ右側に登山口が見えてきました。(下写真)

近丸新道(戸渡尾根コース)入口

 当初はこの所の長雨で尾根沿いに進もうかと思っていましたが、天気も良いので谷沿いの「近丸新道」を歩いて行く事にしました。 登山口から尾根沿いに登って行き、その先で左斜面をトラバースする道となりました。(下写真)

尾根の左斜面をトラバース

 暫く進むと古いレールが見られ始めました。(下写真)

軌道跡を進む

 この奥に堰堤があるので、その建設時に利用したものでしょうか? レール跡は断続的に、堰堤手前まで続いていました。 そのまま水平道が続くかと思っていましたが、途中直進路がロープなどで閉鎖され、右上へと誘導されます。(下写真)

途中高巻いて

 踏み跡が薄く道標も無いので、この道で良いのか不安となりますが、暫くのぼった所で左に向かう道となり、その先で先ほどの道の咲きに合流します。(下写真)

少し下って軌道跡に復帰

 帰路調べると途中で道が崩壊したようで、そこを高巻いているようです。 その先でも所々崩落し始めていたので、将来的にはまた付け替えられるかもしれません。(下写真)

レールが浮いて

線路は続くよ…

 このコースは日差しもなく、右下に沢音を聞きながら涼しく歩くことが出来ます。(下写真)

右下にヌク沢

 2箇所ほどザレた斜面を通過しますが、山慣れていれば問題とはなりません。(下写真)

ザレ斜面を進む

 登山口から20分ほど進んだ所で、線路の終点となります。(下写真)

軌道終点

 水量の多い沢を横切ると、奥に建物(物置)が見えてきました。(下写真)

水が多い

物置?

 中を除くと奥行きは1mほどしかなく、用具や薪などを置くものでしょうか? 手前の道を奥へと進むと下りとなり、堰堤手前の広場に到着しました。(下写真)

沢へ下りていく

堰堤出合

 踏み跡は堰堤手前へと続いており、飛び石で渡渉できました。(下写真)

水量が多いが飛び石で渡る

 周りを見回しても道標などは無く、どこから取り付くのか迷いますが、下流方面にテープが付いているのでそちらへ向かうと、ガレた沢の横の尾根に登り口がありました。(下写真)

少し戻る

右のガレた沢から取り付く

 尾根に取り付くと、上部へと向かって登って行きました。(下写真)

尾根沿いに進む

 植樹されたばかりの幼木の中をつづら折れに登っていくますが、帰路調べるとこの辺りで絶滅危惧種に指定されている「コハクウンボク」だったようです。(下写真)

コハクウンボク幼木

 ここからは尾根伝いの急登となり、日差しもあるので一気に汗が噴き出し始めます。(下写真)

急登が続く

 ここまで明確に「甲武信ヶ岳」への道標がありませんでしたが、ようやく見られ安心出来ます。(下写真)

甲武信ヶ岳の標識

 尾根から左斜面へとトラバース気味に登る道となりました。(下写真)

尾根から外れトラバース気味に登る

 ここまで登山者と合うことはありませんでしたが、この辺りで4名の先行者を抜いていきます。 初めてのコースでペース配分が分かりませんが、少し飛ばしすぎていたようです・・・。(下写真)

まだ展望は得られず…

 右斜面に付けられた道にテープで通行止めの印があります。 ここは尾根心の石の多い所を登って行きました。(下写真)

右の道は通行止め(尾根沿いに)

 シャクナゲが見られだし、その中を屈みながら進みます。(下写真)

シャクナゲの道を進む

 ここまで展望は皆無ですが、灌木帯に入り青空が望めました。(下写真)

灌木となり空が見える

 強い日差しが照りつけますが、まだ樹林は多いので帽子などは被りません。 木の根に覆われたヤセ尾根となり、スリップやつまづき注意で進みます。(下写真)

木の根の多い痩せ尾根に

 ここまで比較的緩やかな登りですが、稜線との中間地点となる1869m地点へは急登となります。(下写真)

1869mピークへの登り

戸渡尾根を進む

 急登を我慢して登って行くと、1869mピークに到着しました。(下写真)

1869mピークの分岐点(左下から登ってきた)

 ここで尾根伝いの徳ちゃん新道と合流します。 一旦下りとなりますが、その先からが長い登りとなりました。(下写真)

一旦下りに

雑木林を進む

 掘られた道となると木の根など段差が大きくなり、体力を大きく消耗します。(下写真)

この辺り段差が大きく体力を消費

 2000m近くまで登ると植生が変わり、笹が多く見られ始めました。(下写真)

植生に変化が(笹が多く)

アズマシャクナゲも多く

 その先も歩く人が多い山の宿命か、大きくえぐられた道となり、足型の窪みが残っています。(下写真)

掘られた道を進む

 苔むした雰囲気のよい道となりますが、ここも倒木が多く乗り越えて進んでいきました。(下写真)

倒木帯となる

2111mピーク間近

 倒木などを右へ左へ避けながら登って行くと、開けた2111mピークに到着しました。(下写真)

2111mピーク

 一旦は傾斜が緩みますがそれも少しのことで、すぐに急登が再開します。(下写真)

高山帯の雰囲気に(2150m付近)

 急な尾根を登っていると、後方に富士山が見え始めました。(下写真)

後方に富士山が見える

富士山アップ

 鬱蒼とした樹林帯を登って行くと、左手の一角が切り払われ展望台となっていて、先ほども見えた富士山や国師ヶ岳方面の展望が望めました。(下写真)

鬱蒼とした樹林帯を進む

稜線への最後の急登に

途中の展望地から南方面を望む(富士山と黒金山:右)

 山頂で展望が良いとも限らないので、休憩がてら暫く景色を眺めていきました。(下写真)

徐々に傾斜が緩み

 標高2350mほどのところまで登ると傾斜が緩み、前方に岩場が見えてきました。(下写真)

崩壊地手前の岩場に出る

 岩場に到着すると、その先左側はザレ場となっており、その上部を歩いていきます。(下写真)

崩壊地を見下ろす

鶏冠尾根

崩壊地上を横切り稜線へ

国師ヶ岳(右)と、左に南アルプス(悪沢岳・赤石岳・聖岳など)

 ここからの展望が素晴らしく、稜線の奥に南アルプスなども見えていました。(下写真)

苔むした道となる

 苔むした道を登って行くと、次第に傾斜は緩み右斜面を廻り込んで主稜線へと向います。(下写真)

稜線手前で右から廻り込む

 程なく、右下から雁坂峠からの主稜線の道と合流します。(下写真)

稜線分岐に到着(左に)

 ここまで登ると山頂までの標高差は僅かでした。  左手の「木賊山(とくさやま)」への道を登っていきますが、思ったよりも傾斜は緩く山頂へはすぐに到着しました。(下写真)

木賊山山頂へ

鶏冠尾根分岐(通行止)

木賊山山頂(展望なし)

三等三角点

 ここまで登っておいて、この先100mほどの下りとなりました。(下写真)

下りに

 先ほどの「木賊山」の山頂は展望がありませんでしたが、少し下るとザレ場に到着し、目の前に甲武信ヶ岳が見えてきました。(下写真)

ザレ場から甲武信ヶ岳を望む

甲武信ヶ岳の右に三宝山・武信白岩山など

甲武信ヶ岳と八ヶ岳:左、その右に微かに北アルプスも

右から小川山・瑞牆山・金峰山・国師ヶ岳など

 ザレた道をスリップ注意で下って行くと、シラビソの倒木帯を通り過ぎまた樹林帯へとなっていきます。(下写真)

小屋まで100mほど下る

分岐は右に降りる

 そしてそのまま下って行くと、前方に赤い屋根の小屋が見えてきました。(下写真)

甲武信小屋

 ここが山頂直下にある甲武信小屋でした。 小屋の奥から山頂かと思っていましたが、手前左手に道が続き、そちらを登っていきます。(下写真)

小屋の手前を左に

 人の往来が激しくなり、この時間は下る人の数が多めでした。 最後の急登となりますが、ここまで来れば急ぐ必要はありません。(下写真)

最後の急登

 大きく右手へ向かったかと思うと、折り返し左へと向います。 上部から登山者の話し声が聞こえ出すと、稜線沿いの岩場に到着しました。(下写真)

岩場が見えて

 岩の上からは東から南に掛けて展望が開け、富士山も見えていました。(下写真)

岩場からの展望(木賊山:右と富士山)

山頂手前の岩場(落石を起こさないよう慎重に)

 よく席を起こさないよう、足場を確認しながらゆっくり登ると、手前のピークに到着しました。(下写真)

山頂はすぐそこ

 ここで数名の登山者が休憩中なので写真だけ撮り、更に奥へ続く細い道を登って行きました。(下写真)

山頂への道

 標高差も殆ど無く、すぐに山頂の大きなケルン?とその上に立つ山頂標識が見えてきます。(下写真)

甲武信ヶ岳山頂

 ここが山頂で、奥には十文字峠と国師ヶ岳へと向う道が分岐しています。(下写真)

山頂の三分岐点

 国師ヶ岳へと続く稜線は一気にザレ場の下りとなっており、そちらの平坦地に数名と山頂付近に10名ほど休憩していました。 自分も天気の良いうちに写真撮影していき、その後は早いですが昼食休憩として行きました。(下写真)

国師ヶ岳と金峰山は雲に覆われ

西方面(八ヶ岳は一部見えているが雲の中)

三宝山

天狗山・御陵山・御座山など

朝日峠の奥に北岳

金峰山と五丈岩アップ

山頂の様子

 山頂は日を遮ることろはなく、帽子を被って手の甲は日焼け止めスプレーでしのぎます。 眺めの食事と、その後も景色を見飽きるまで眺めていきます。 食事が終わる頃にはガスが多くなり、西方面の山々に掛かり始めていました。

 そして十分に休憩した所で、予定通り「雁坂峠」へ稜線を東へと向います。(下写真)

雁坂峠へ

 先ほどの岩場に到着すると、雲に隠れている富士山が雲が流れて見えそうなので待つことにします・・・。 1分としないうちにガスが晴れ、ハッキリと望むことが出来ました。(下写真)

岩場からパノラマ

手前の岩場から富士山の眺め

富士山アップ

木賊山の左に目指す破風山と雁坂嶺など

 一気に降りて先ほどの小屋に到着します。 ここで先ほどの道と違う、巻道を歩いて木賊山の東側へと向いました。(下写真)

破風山へは巻道で

巻道を進む

 巻道はゆるい上りとなっていますが、所々で展望が開け、山頂からはよく見えなかった「三宝山」が望めます。(下写真)

巻道は緩い上りに

甲武信ヶ岳(左)と三宝山(右)

 小屋から10分ほどで、稜線の道と合流しました。(下写真)

稜線に合流

 東へ向かって歩いていきますが、暫くは水平道を巡ります。(下写真)

尾根沿いを進む

 岩を上を越えると下りとなり、徐々に傾斜を増していきました。(下写真)

この先で下りとなる

ここに来て標識

南東方面(大菩薩嶺は雲の中)

 途中、滑らかな岩があり滑っていかないようグリップを効かせて下りて行きます。(下写真)

滑岩を降りる

 その先も小石の多い掘られた道となり、足元に気をつけながら歩いて行きました。(下写真)

砂利道で歩きづらく

 唐突に開けたところに出ました。 ザレ場の展望地となっており、三角形の岩など見どころの一つです。(下写真)

ザレ場に到着(左が西破風山)

ザレ場から南側の展望

ザレ場を見上げる

 ザレた道を滑りながら下りていくと、樹林帯へと入っていきます。(下写真)

破風山へ向う

 水の通り道となっているのか、掘れた道を進んでいきます。 しかし、次第に深くなっていき歩くのが困難となっていきます。(下写真)

掘れた道を進む

 左に踏み跡が現れ、赤布でそちらを歩くよう促されます。(下写真)

左の踏み跡を進む

 掘られた道を通り過ぎると、次は倒木帯へ出てきました。(下写真)

倒木帯

一気に降りてきた

 倒木帯は暫く続きますが、その中ほどで右手の展望が開け、車で来るときに通った広瀬ダムが眼下に見えていました。(下写真)

倒木の展望地

広瀬ダムが見える

 更に標高が落ちると笹原が現れます。 笹原を縫うように付けられた道を歩いて行くと、前方に小屋が見えてきました。(下写真)

笹原を進む

雰囲気がよくなる

笹平

笹平避難小屋

 ここが名前通りの「笹平」で、小屋は「笹平避難小屋」と言います。 小屋の中を覗いて行きましたが、この時間は誰も居らず真っ暗で静まり返っていました。
 小屋の目の前が展望地となっており、笹原越しに富士山など南の展望が広がっています。(下写真)

水場まで20分…

笹平からの眺め(富士山が見える)

 ここがこのコースの最低鞍部となっており、ここから「破風山(はっぷさん)」までは水平方向は800mほどしかありませんが、標高差は250m近くなので急登となります。(下写真)

急登となる

 石の多い道を登って行くと、前方に登山者の方が見えました。 こちらは途中から鈴を鳴らしていたので、それに気がついたのか急いで登っていきます・・・。 こちらは疲れもピークで息も切れ切れだったので、ペースを落として進みます。
 標高が上がると後方の展望が広がり、歩いてきた稜線の先に木賊山が見えてきました。(下写真)

木賊山を振り返る

 山頂はまだ見えてきませんが、岩場が現れその上から休憩がてら景色を眺めていきます。(下写真)

山頂はまだ遠く

岩場となる

岩の上に登る

岩の上から富士山方面

 岩が続くので、点々と飛びながら進んでいきます。(下写真)

岩を飛びつつ登る

岩の上から笹平を見下ろす

 暫く我慢の登りとなりますが、ようやく傾斜が緩みました。(下写真)

登り詰めると水平道に

 ここまで登ると山頂へはすぐでした。 小屋から35分ほどで、「西破風山(にしはっぷさん)」と書かれた標識の立つ山頂に到着しました。(下写真)

西破風山山頂

 更に先の「東破風山」へは、日本庭園のような雰囲気の中を歩いて行きます。(下写真)

稜線を東破風山へ

シャクナゲが多く

 所々で岩場があり南方面の景色が望めます。 運がよい?事に、先ほどの小屋から雁坂峠までの稜線沿いでは、終始雲の上に富士山が見ることが出来ました。(下写真)

ダム湖と右奥に甲府市街、中央奥に富士山

大菩薩嶺(中央奥)

稜線沿いからの展望

岩を越えて

 前方に大きな岩が見えてきました。 その手前で初めて単独登山者とスレ違います。 大岩を左から通り抜けるとその先に「東破風山」の山頂がありました。(下写真)

東破風山は間近に

西側は雲に覆われ始め

東破風山山頂

 西破風山からここまで標高差はほとんどありませんでしたが、この先の「雁坂嶺(かりさかれい)」までは一旦下りとなります。(下写真)

急な下りに

前方に雁坂嶺

 鞍部付近の笹の道を降りて行くと、そこからは長い登りとなります。(下写真)

100mの登りに

 しかし、山頂までの距離は長いため、大した登りとはなりません。(下写真)

徐々に登っていく

 相変わらず尾根を境に左(北)側はガスに飲まれていますが、右(南)側は良い天気です。(下写真)

水晶山・小札山など

 笹原の倒木帯を通過すると、良い雰囲気の樹林帯となりました。(下写真)

笹原の倒木帯(縞枯れに)

苔むした感じに

二重山稜を登る

 この辺りで休憩とも思っていましたが、山頂まで一気に登っていけそうです。(下写真)

東破風山を振り返る

 一旦傾斜は緩みますが、最長手前で最後の急登となりました。(下写真)

最後の登りに

 息を整えながら登って行くと、ほどなく傾斜が緩み奥にピークが見えてきました。(下写真)

傾斜が緩み山頂へ

この上が山頂

 そして東破風山から40分ほどで「雁坂嶺」に到着しました。(下写真)

雁坂嶺山頂

 山頂には、西破風山の登りで見た登山者の方がベンチの上で寝ています・・・。 暫くはこちらに気が付きませんでしたが、ベンチ横の木陰の石の上でおやつ休憩していると気が付きます。
 小休止の後は、まだ先は長いので「雁坂峠」へと下山を開始しました。 山頂近くの一部の木は、色づき始めており秋の近づきを感じさせます。(下写真)

葉が色づき始め

 山頂から暫くは急斜面ですが、次第に傾斜が緩み苔むした中を降りていきます。(下写真)

雁坂峠へゆっくりと下る

 左の展望が開けると、峠まで眺めながら歩いていけました。(下写真)

笹原から乾徳山・黒金山など

ここも良い雰囲気

 尾根沿いの道となり、左すぐ下はガスで覆われていました。(下写真)

稜線の左は雲

ここも紅葉

ガスとの境目を歩く

 笹の緑眩しい斜面を見ながら下って行くと、前方に峠が見えてきました。(下写真)

南斜面は笹原

峠が見えてきた

 ゆっくり歩いたこともあり山頂から20分ほどで雁坂峠に到着しました。(下写真)

雁坂峠

 ここは日本三大峠の一つとなっており、南アルプスの「三伏峠(さんぷくとうげ)」は、塩見岳などに登る時に何度も訪れているので、残るのは「針ノ木峠」だけとなりました。(夏沢峠と言う説もありますが、ここも訪れたことがあります)

ベンチからの展望

奥秩父案内図

秩父往還の歴史

 ベンチに座り最後の眺めを惜しみながら休憩としていきます。(下写真)

 雁坂峠から雁坂嶺方面

峠から水晶山を望む

峠沢を見下ろす

 誰も来る気配なく静かな峠を後に、道の駅へと向かい長い道を下って行きました。 南斜面の笹道をつづら折れに降りていきます。(下写真)

笹原をつづら折れで降りる

 日差しの中を降りていくと、次第に暑く感じ始めます。 暫く降りると木陰となり、下から沢音が聞こえてきました。 その水音の元となる沢を横切りますが、ここで顔を洗いタオルを濡らして身体を冷やしていきました。(下写真)

水場を横切る

 笹道をトラバースで降りて行くと、先ほどの沢の本流が左手に見えてきました。(下写真)

笹道をトラバース

ナンブアザミ

 手前が崩壊しており、古い地図ではここに道が書かれています。(下写真)

崩壊地横を通る

 そのまま沢沿いに下っていきますが、再度沢を横切ります。 沢付近には終盤でしたが、トリカブトが多く見られました。(下写真)

沢まで下る

ここにも水場

トリカブトが多い

 この沢には名前がついており、石に「井戸ノ沢」と書かれていました。(下写真)

井戸ノ沢

 標高が一気に下がるので蒸し暑く感じますが、沢沿いで木陰なので何とか我慢できました。(下写真)

木陰で涼しく

 沢沿いの道となり、踏み跡を辿って行きますが、これまでと比べると良い道とは言えません。(下写真)

沢沿いの道に

スリップ注意で

 薄い踏み跡となり、河原の中を通過します。 そして沢の渡渉点へ到着しますが、丸太が渡してあるので問題ありませんでした。(下写真)

薄い道に

沢を渡る

ここから左岸を巡る

 左岸を高巻くよい道となりますが、2箇所ほど滑りやすい沢を渡るので増水時は注意が必要でしょう。(下写真)

クッキリ沢出合

 次第にハッキリとした道となり、沢から20mほど上をトラバースして行きました。(下写真)

明確な道となる

この周辺は笹枯れ

再度沢を横切る

 車が通れそうな広い道となると、前方に犬連れの登山者が見えてきました。(下写真)

広い道となる

 挨拶を交わし抜いていくと最後の下りとなり、左へ右へと降りて行くと前方にコンクリート製の橋が見えてきました。(下写真)

橋が見えてきた

 舗装された林道の終点に出てきました。 ここからは長い舗道を駐車場へと戻ることになります・・・。(下写真)

ここで車道に合流

沓切沢橋を渡る

ここからは舗装路となる

後はひたすら歩くだけ

 強い日差しとアスファルトからの照り返しで、ここに来て汗が吹き出してきます・・・。(下写真)

よい天気(奥は古札山方面)

 舗装路は道の駅まで3Km以上は続くため、足に負担が掛かります。 なるべく路肩の土の上や落ち葉の上を選んで歩きました。(下写真)

右から降りてきた(左奥は通行止めに)

 大きくカーブを曲がると右から車の音が聞こえきました。 すると下に鉄橋とトンネルの施設が見えてきました。(下写真)

雁坂トンネルと施設

 この辺りで左の効きで遊ぶ子供を見かけます。 どこから入っているのかと思いましたが、料金所のゲートの先に駐車場があり、登山者と思われる車も止まっていました。(下写真)

雁坂トンネル料金所ゲート

右手にトンネル手前の駐車場

 この駐車場を右に見て橋をわたると、緩やかな上りとなりました。(下写真)

すこし登り返す

 その先にV字に戻る道もありますが、ここは道標に従い直進します。(下写真)

分岐には標識がある

 前方に使われていないプレハブの建物が見えてきて、その先にトンネルへと続く高架が見えてきました。(下写真)

高架下をくぐる

 この辺りで右に降りる道がある筈ですが見当たりません、まだ先かなと歩いて行くと、先ほどの駐車場へと逆コースを回られているのか登山者とすれ違いました。
 その先で右手の草むらの中へ道が付いており、「道の駅」と標識も立っていました。(下写真)

道の駅ショートカット道

整備は最低限か

 畦道の様な道を下りていくと、林の中の道となり「雁坂峠登山道入口」と書かれた所に到着しました。(下写真)

雁坂峠登山道入口

 そのまま左手へ下って行くと、右に釣り堀の建物と駐車場が見えてきました。 その入口に車両ゲートがあり、「雁坂峠」の標識が立っています。(下写真)

釣り堀のゲート

 釣り堀前の橋を渡り川沿いに進むと、朝確認した県道出合いに到着しました。(下写真)

釣り堀横の橋を渡る

右手にキャンプ場(国道出合)

目の前が道の駅

釣り堀方面の入口(雁坂峠の標識あり)

 そして出発から9時間弱で、無事道の駅に到着しました。

今回の反省点は、
・特にありません。 体調は問題ないと思っていたのですが、長い登りでスタミナを消費しました。 原因として考えられるのは、自宅から登山口まで運転時間が3時間半近くであることです。(登る前に疲れが出ているようです・・・)

 次回ですが、曇り空が予想されるため、近場の低山に登る予定です。(場所は未定です)


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山子路爺

オオオ奥秩父じゃぁ〜比較的地元じゃぁ〜
でも、最近甲武信岳登っていないなぁ〜
ところで、3時間くらいで来れるんですか?

by 山子路爺 (2016-09-18 17:47) 

おど

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 ここまで行くと完全に関東圏の山ですね。 自宅から3時間は無理で、3時間半前後(今回は3時間20分程)は掛かりますね。 日帰りできますが、体力的にはこのぐらいが限界ですねぇ。

by おど (2016-09-18 18:30) 

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