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[登山] 木曽御嶽山 千本松から黒沢口コース [登山]

 今回は、前々回の乗鞍岳と前回の白山に引き続き「木曽御嶽山」に登りました。 とは言え、ほとんどの一般コースは歩いているので、2013年に利用した油木美林からのコースを一部変更し、千本松から中の湯経由で三の池や継子岳を巡ってきました。 残念ながら雲が多い天気で展望は少なめでしたが、その変わり涼しく歩くことが出来て幸いでした。

四ノ池の展望
光が差してエメラルドグリーンに
木曽御嶽山
千本松から黒沢口コース
日付 2017年08月13日(日)
天気 曇り時々晴れ
山域 木曽御嶽山
場所 長野県木曽郡木曽町三岳
距離 16.6km
累積標高 +1648m
-1648m
時間 09時間00分
人数 2名
撮影枚数 0000枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0787枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B
展望
(A:良い~E:なし)
A(当日はガスで展望少なく)
見どころ 山岳信仰などの史跡
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:30 1652m 0.0km 千本松 出発
07:00 (00:30) 1825m 1.3km 中の湯駐車場(5分休憩)
07:45 (00:45) 2144m 2.7km 行場山荘
08:30 (00:45) 2472m 3.9km 女人堂(10分休憩)
09:50 (01:20) 2710m 6.1km 三ノ池避難小屋
10:10 (00:30) 2719m 6.2km 三ノ池
10:20 (00:10) 2764m 6.8km 五ノ池・四ノ池分岐
10:30 (00:10) 2693m 7.1km 四ノ池
11:00 (00:30) 2837m 7.6km 継子二峰 昼食休憩
11:20 (00:20) 2837m 7.7km 継子二峰 出発
11:30 (00:10) 2859.1m 8.0km 継子岳
12:00 (00:30) 2809m 9.1km 五の池小屋 休憩
12:20 (00:20) 2809m 9.1km 五の池小屋 出発
12:40 (00:20) 2944m 9.7km 摩利支天乗越
12:55 (00:15) 2887m 10.0km サイノ河原避難小屋
13:15 (00:20) 2910m 10.8km ニノ池本館(工事中)
13:30 (00:15) 2900m 11.3km 覚明堂
14:00 (00:30) 2472m 12.6km 女人堂(15分休憩)
14:40 (00:40) 2144m 13.8km 行場山荘
15:05 (00:25) 1825m 15.1km 中の湯駐車場
15:30 (00:25) 1652m 16.6km 平瀬道登山口 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20170813map.jpg

画像リンク

※今回も、大半が以前も歩いたコースなので、その部分は詳細を割愛します。

 いつも行く同行者は一ヶ月以上ブランクがあり、天気も微妙で中々山域を絞り込めません。 更に暑い日が続き高い山へ行きたい所ですが、世間はお盆で渋滞も気になります。 そこで自宅から比較的アクセスの良い、御嶽山へ黒沢口コースで向かうことにしました。

 4時に同行者を拾い、いつもの様に中央道で中津川ICへ向かいました。 お盆と三連休の最終日という事もあってか、それなりに車が多めです。 中津川から先の国道19号線では、途中でコンビニに寄って木曽福島で御嶽山方面へと左折します。 暫く走って王滝との分岐を右に折れると、黒沢口で白崩林道を登っていきました。 つづら折れの道で、車酔いに弱い同行者を気遣いながらゆっくりと進みます。

 細い道を登っていくと、千本松見晴小屋(休業中)に到着しました。(下写真)

見晴小屋
見晴小屋

 路肩には駐車余地が何箇所かあるので、適当に止めて出発の準備をしていきます。 この先小屋は多いので水には困りませんが、取り敢えず2.5リットルほど持っていきました。
 小屋の先に登山口が見えているので、そちらへ向かうと最近歩かれた形跡があるので予定通りここから登り始めます。(下写真)

駐車地から登山口方面
駐車地から登山口方面

登山口(三笠山)
登山口(三笠山)

 こんなところは誰もあるかないのではとも思っていましたが、笹は刈られ前日と思われる真新しい足跡が残っていました。 暫く進むと傾斜がキツくなり、ゆっくりと登っていきました。 程なく1731mピークの参拝所に到着します。(下写真)

笹は刈られ真新しい踏み跡
笹は刈られ真新しい踏み跡

階段状の道を登る
階段状の道を登る

百草丸のベンチ
百草丸のベンチ

ピークに社(やしろ)
ピークに社(やしろ)

 ベンチも置かれた小ピークには沢山の石標と社が建っています。 花が添えられ、最近訪れた人がいるようです。 右手には奥へと道が続いており、踏み跡もそちらへ向かっているので進みます。(下写真)

更に奥へ
更に奥へ

 笹は少し多くなりますが支障はありません。 しかし、途中で倒木が邪魔しており、ここは跨いだり潜ったりして越えていきました。(下写真)

倒木が邪魔に
倒木が邪魔に

 すると鳥居のある小広い所に到着し、ここが三笠山なのでしょうか?(下写真)

赤肌龍王
赤肌龍王

天真大教会
天真大教会

 問題はここからです。 更に道は付いていますが、最近歩かれた形跡はありません。 次第に笹が多くなり、朝方の露で濡れて厄介です・・・。(下写真)

笹が濃く
笹が濃く

 長袖や足元が濡れて不快ですが、それも少しの我慢でした。 笹が濃いところは短く、暫く進むと中の湯の駐車場が見えてきました。(下写真)

上空に晴れ間
上空に晴れ間

中の湯駐車場
中の湯駐車場

 王滝からのコースは途中までなので、今はこちらのコースがメインとなっているのでしょうか。 駐車場は車でいっぱいで、出発の準備をしている方も見られました。(下写真)

登山届と便所(左が登山口)
登山届と便所(左が登山口)

 事前に用意していた登山届を提出し、トイレに寄ってから本格的な登山の開始となります。(下写真)

登山口へ
登山口へ

 登山口に入るとすぐに建物が見えてきますが、ここが中の湯でした。 しかし、休業中と言うことで既に廃屋と行って良い感じです。(下写真)

中の湯(休業中)
中の湯(休業中)

ここから本格的な登りに
ここから本格的な登りに

 出発した千本松が五合半、中の湯が六合目、そして暫く登ると七合目にあたる八海山支店(休業中)や行場山荘を通り過ぎていきました。(下写真)

七合目(八海山支店:休業中)
七合目(八海山支店:休業中)

木で作られた階段
木で作られた階段

右にロープウェイのりば分岐
右にロープウェイのりば分岐

行場山荘
行場山荘

覚明霊神(行場)
覚明霊神(行場)

七合目
七合目

 営業中の行場山荘を通り過ぎると、油木美林コースの合流点となります。 ここから先は2013年にも歩いた道で、何となく覚えがあります。(下写真)

油木美林コースと合流
油木美林コースと合流

 鬱蒼とした雰囲気となり、草花なども見られ始めました。(下写真)

陽が差し込む
陽が差し込む

イチヤクソウ
イチヤクソウ

オトギリソウ
オトギリソウ

 今は通行止めで訪れることは出来ませんが、山頂までの距離が書かれた石標が一定間隔で置かれています。(下写真)

頂上まで2600m
頂上まで2600m

 木製の階段が延々と続き、標高も上がってきて同行者は辛そうです。 急ぐ必要は無いのでと、ペースを落として登っていくと、出発から2時間ほどで山頂が望まれる女人堂に到着しました。(下写真)

山頂が望まれ
山頂が望まれ

八合目(女人堂)
八合目(女人堂)

 ここで休憩としていきます。 ベンチに座り込み、この先日差しを遮ることが難しくなるので、入念に日焼け止めを塗っていきました。 水分補給や行動食も摂った所で、三ノ池へと向かいます。 このコースは以前から歩きたいと思っていましたが、雪渓崩壊などで中々開通せずやっと通れることとなりました。(下写真)

三ノ池方面入口
三ノ池方面入口

イワギキョウ
イワギキョウ

 三ノ池へと登る事になりますが、東斜面のハイマツ帯をトラバースしていきます。(下写真)

奥に続く登山道
奥に続く登山道

山頂のガスは中々取れず
山頂のガスは中々取れず

 暫くはハイマツを通り抜け、沢の傾斜も緩く大したことはありません。(下写真)

涸れ沢を渡る
涸れ沢を渡る

ガスの中へ
ガスの中へ

 しかし中間地点を通り過ぎると次第に険しくなってきて、ガレ場も現れ落石に注意しながら進みました。(下写真)

ガレ場をトラバース
ガレ場をトラバース

 その先に2箇所雪渓を渡ることになります。 と言っても、よく整備された道で初めの雪渓は見た目より傾斜も緩く大したことはありませんでした。(下写真)

雪渓に到着
雪渓に到着

雪渓を渡る
雪渓を渡る

 雪渓はえぐれた沢にあるので、登り返しも急斜面です。(下写真)

ハシゴを登る
ハシゴを登る

ホツツジ
ホツツジ

 次の雪渓は板状の岩の上に残っており、雪渓の上には大きな岩も転がっており、落石に注意しながら渡りました。(下写真)

雪渓の残る沢を渡る
雪渓の残る沢を渡る

落石注意(上部を見る)
落石注意

 ここから三ノ池への上りとなり、涸れ沢の中の急斜面となりました。 ここまで思ったよりも多くの人とスレ違いますが、ここで荷物を背負った剛力姿の方とスレ違いました。(下写真)

急登に
急登に

ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ

 急な斜面は丸太が組まれた階段が作られていて、これを頼りに登っていきました。(下写真)

長い階段を登る
長い階段を登る

リンドウ(蕾はまだ固く)
リンドウ(蕾はまだ固く)

 登り詰めると前方に、三の池避難小屋や標識が見えてきました。(下写真)

三ノ池の稜線が見えて
三ノ池の稜線が見えて

 そちらから白装束姿の修験行者の方がこちらへと向かってきています。(下写真)

白装束の修験業者
白装束の修験業者

 途中ですれ違い、最後のガレた斜面を登っていきます。(下写真)

ガレた沢を渡る
ガレた沢を渡る

 この辺りまで来ると花も多くなりますが、夏の花は終盤なのでしょうか?(下写真)

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

イワツメクサ
イワツメクサ

最後の登りに
最後の登りに

ミヤマゼンコ?
ミヤマゼンコ?

ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ

 避難小屋手前に分岐の標識があります。 ここで三の池へと向かいますが、ガスで景色はいまいちでした。(下写真) 

三ノ池避難小屋

三ノ池避難小屋

分岐
分岐

まずは三ノ池のフチへ
まずは三ノ池のフチへ

 ガスで包まれた大きな池で、初めてきた時以来久しぶりです。(下写真)

神秘的な三ノ池
神秘的な三ノ池

三ノ池
三ノ池

 池を暫く眺めた所で、先程の分岐まで戻ります。 途中すれ違った登山者の方に、この辺りでライチョウを見たと聞き期待していましたが、結局見つけることは出来ませんでした・・・。(下写真)

四ノ池へ
四ノ池へ

 四ノ池方面へと向かい、三ノ池横の高台から池を見下ろしていきます。(下写真)

光が差してエメラルドグリーンに
光が差してエメラルドグリーンに

 五ノ池との分岐に到着すると、その先にある継子岳が見えてきますが、この日はガスでハッキリとしません。(下写真)

四ノ池へ降りる
四ノ池へ降りる

五ノ池分岐
五ノ池分岐

 ハイマツの間を降りていくと、程なく四ノ池に到着しました。 しかし、ここもガスで覆われ花も終盤でほとんどない(ミヤマダイコンソウぐらいでした)ので、小川を渡り継子岳へと登っていきました。(下写真)

四ノ池方面(ガスが・・・)
四ノ池方面(ガスが・・・)

小川を渡る
小川を渡る

継子岳へ登る
継子岳へ登る

 ここまで来ると疲れも出てきて黙々と登っていきます。(下写真)

継子Ⅱ峰(右)が見えて
継子Ⅱ峰(右)が見えて

四ノ池を見下ろす
四ノ池を見下ろす

ガスの合間に山頂
ガスの合間に山頂

 上部で岩稜帯となり、右手から岩場を回り込んでてきます。(下写真)

二峰は右から廻り込む
二峰は右から廻り込む

 登り詰めると継子岳の二峰で、祠が2つ祀られています。(下写真)

継子二峰
継子二峰

 山頂が奥に見えてきますが、ガスが掛かっているのと風もありそうなので、ここの岩場の上で昼食休憩としていきました。(下写真)

継子岳山頂方面
継子岳山頂方面

青空にツバメ
青空にツバメ

 今回も同行者と小屋で食事にとも考えていたので、おにぎりを頬張り手早い食事としていきます。 食事後は、コマクサ群生地を通り抜け、山頂へはすぐでした。(下写真)

コマクサ群生地
コマクサ群生地

コマクサ1
コマクサ1

継子岳山頂
継子岳山頂

 山頂はガスに覆われ、展望はよくありません。(下写真)

針の山と稜線
針の山と稜線

 一通り見た所で、五ノ池小屋へと向かいます。 途中の道は何度も歩いているので、花の写真だけとりながら足早に進んでいきました。(下写真)

チングルマ
チングルマ

シナノオトギリ
シナノオトギリ

ミヤマコウゾリナ
ミヤマコウゾリナ

 ゆっくり歩いて山頂から30分ほどで五の池小屋に到着しました。(下写真)

濁河分岐
濁河分岐

五ノ池
五ノ池

五ノ池小屋
五ノ池小屋

 ここで休憩としていきますが、それほどお腹は空いていなかったので、ケーキと飲み物を食べていきました。(下写真)

シフォンケーキとココア
シフォンケーキとココア

 小休止したところで、最後の急登となる摩利支天乗越へと登っていきました。(下写真)

二ノ池へ向う
二ノ池へ向う

 ガスの中を岩の多い道を登って行くと、20分ほどで乗越に到着しました。(下写真)

四ノ池を左下に見て
四ノ池を左下に見て

五ノ池小屋を下に見て
五ノ池小屋を下に見て

摩利支天乗越
摩利支天乗越

 天気が良ければ摩利支天山までと思っていましたが、この天気では向かっても意味はありません。 素直にサイノ河原へと降りることにしました。(下写真)

山頂方面のガスが晴れ
山頂方面のガスが晴れ

?1
?1

ミヤマウイキョウ
ミヤマウイキョウ

サイノ河原避難小屋
サイノ河原避難小屋

 賽ノ河原は名前の通り、いくつもケルン(小石の積まれた塔)があり、同行者も初めて見る風景にビックリしていました。(下写真)

サイノ河原
サイノ河原

ニノ池付近からサイノ河原

二ノ池付近からサイノ河原

 ニノ池の手前に到着しますが、小屋(本館)は噴火の影響なのか工事中でした。(下写真)

ニノ池本館?
三ノ池本館?

本館は工事中
本館は工事中

 以前もニノ池の様子は遠くから眺めていましたが、近くに寄るとすっかり変わった様子がハッキリとわかります。(下写真)

二ノ池の残雪
二ノ池の残雪

 残雪は相変わらずですが、池の周りは火山灰が堆積し泥やコンクリートし言った感じになっています。 また、以前よりも水量が少ないような気がしますが、気のせいでしょうか?(下写真)

火山灰か?
火山灰か?

火山灰で泥だらけ
火山灰で泥だらけ

 池を見ながら下山分岐まで進んでいきます。 山頂方面は当然のことながら立入禁止で、ロープが張ってあります。(下写真)

山頂方面は立入禁止
山頂方面は立入禁止

 そのままトラバース、黒沢口からのコースと合流すると、岩の多い道を一気に降りていきました。(下写真)

山頂方面
山頂方面

覚明堂(休業?)
覚明堂(休業?)

石室山荘
石室山荘

ガレた道を下る
ガレた道を下る

 傾斜が緩み下に女人堂の建物が見えてくると、周りのガスが薄れてきました。(下写真)

ガスが薄くなってきた
ガスが薄くなってきた

 程なく南東方面の雲が切れ、この日一番の青空が望めました。(下写真)

王滝方面
王滝方面

山頂のガスは晴れず
山頂のガスは晴れず

下に女人堂
下に女人堂

 ハイマツ帯となりその間を降りていくと、女人堂へと戻ってきました。(下写真)

女人堂に戻ってきた
女人堂に戻ってきた

 ここからは往路を辿って降りていくだけです。 思ったよりも時間が早いので、暫くベンチに座り涼んでいきました。 そして長い整備された登山道を降りていくと、50分ほどで中の湯の駐車場に到着しました。(下写真)

中の湯の先で展望
中の湯の先で展望

 ここからは車道を戻ることも考えていましたが、よくよく地図で確認すると大回りとなります・・・。 朝は露に濡れて不快や笹薮でしたが、この時間は乾燥していたので、素直に登山道を歩いて戻ります。(下写真)

ウツボグサ
ウツボグサ

 20分ほど下ると林道が見えてきて、その先にある駐車地に無事到着しました。

今回の反省点は、
・特にありません。 今年も8月の天候がよくなく、ガスが多い気がしました。

 次回ですが、ゲリラ豪雨など不安定な天気が続くので、中々山域を絞り込めません。 予定では、三重か奈良の山に登る予定です。(低山だと暑いですが・・・)


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コメント 2

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nousagi

同行の方、車に弱いんですね。
実は私も弱くて、運転をする方には
「うさぎモード」で行くから・・・と
いつもとても気を使ってもらっています。(^^;)
御嶽山も行きたい山です。
by nousagi (2017-08-20 09:59) 

おど

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 同行者、いろは坂は駄目と言ってました。(笑) 御嶽山、先日噴火レベルが1に戻りましたが、当分は山頂には立てませんね。

by おど (2017-08-24 21:38)