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[登山] 北アルプス 大キレット周回【1日目】 [登山]

 今回は、この時期の北アルプスへまだ言っていないので、急遽 北アルプスの大キレットへ向かいました。 新穂高温泉(しんほだかおんせん)から白出沢(しらだしざわ)を登り、穂高岳山荘から北穂高岳へと向かいました。
 当初はそのまま大キレットを縦走する計画でしたが、体調が悪くこの日は北穂高小屋に宿泊しました。 午前中は天気に恵まれ、稜線到着後は周囲の展望を眺めながら楽しく歩くことが出来ました。

キレットの先に南岳や槍ヶ岳
槍の穂先が見えて

オコジョ
オコジョアップ

北アルプス
大キレット周回
【1日目
日付 2017年09月09日(土)~10日(日)
天気 晴れ
山域 北アルプス
場所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾
距離 1日目: 12.9km
2日目: 16.2km
累積標高 1日目: +2368m -0261m
2日目: +0513m -2547m
時間 1日目: 08時間15分
2日目: 07時間15分
人数 単独
撮影枚数 0931枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0382枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(落石・滑落注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 展望、白出沢
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
1日目
05:05 970m 0.0km 中尾駐車場 出発
05:30 (00:25) 1090m 2.5km 新穂高温泉
06:35 (01:05)
1538m
7.3km 奥穂高岳登山口
07:25 (00:50) 1885m 9.0km 重太郎橋
08:05 (00:40) 2210m 9.8km 荷継小屋跡
10:00 (01:55) 2983m 11.3km 穂高岳山荘 休憩
10:10 (00:10) 2983m 11.3km 穂高岳山荘 出発
10:35 (00:25) 3103.3m 11.7km 涸沢岳
11:30 (00:55) 2957m 12.1km 涸沢のコル
11:40 (00:10) 2995m 12.2km
昼食休憩
12:15 (00:35) 2995m 12.2km 出発
13:20 (01:05) 3095m 12.9km 北穂高小屋 宿泊
2日目
05:45 3095m 0.0km 北穂高小屋 出発
07:10 (00:25) 2810m 0.6km A沢のコル
08:05 (00:55) 2992m 1.9km 獅子鼻岩(5分滞在)
08:10 (00:05) 2980m 2.0km 南岳小屋
08:20 (00:20) 3032.9m 2.2km 南岳 休憩
08:30 (00:10) 3032.9m 2.3km 南岳 出発
09:25 (00:55) 2631m 3.7km 南岳西尾根のコル
10:25 (01:00) 1987m 5.1km 槍平小屋 昼食休憩
10:35 (00:10) 1987m 5.2km 槍平小屋 出発
11:00 (00:25) 1754m 6.6km 滝谷出合
11:40 (00:40) 1538m 9.0km 奥穂高岳登山口
12:30 (00:50) 1100m 13.3km 新穂高温泉バス停
13:00 (00:30) 970m 16.2km 中尾駐車場 到着

ルートラボ(1日目のみ)

実績コース(緑色は予定、赤色が1日目実績、ビンクが2日目実績)
20170909_0910_map.jpg

画像リンク

 いつもであれば北アルプスへ向かうのに、高山市に前泊しますが、今回は自宅から直接向かうことにしました。 自宅から新穂高までは2時間半程と見て、2時半に出発しました。

 高山市街地に予定通りの時間に通過し、途中のコンビニに寄って昼ごはんのお弁当を確保していきました。 そこから更に1時間少しで新穂高温泉に到着しました。 案の定奥の方の無料駐車場は「満車」で入ることすら出来ません。 少し戻り駐車場に何とか停車すると、出発の準備をして行きました。

 結局5時過ぎとなり、周りが明るくなってライトは不要でした。 まずは2.5Kmほど歩き、新穂高温泉の登山口に向かいます。(下写真)

新穂高温泉に到着
新穂高温泉に到着

 ここからはいつもの槍ヶ岳へと登る道ですが、歩くのは数年ぶりです。 今回も穂高平へと向かうショートカット道へ入りますが、途中道が分かりづらく林道へと降りかけました。 同じように間違えた先行者の方も戻っていきますが、取り敢えず先の様子を確認し結局は引き返していきました。(下写真)

今回もショートカット道を進む
今回もショートカット道を進む

サラシナショウマが多く
サラシナショウマが多く

 程なく休憩者のいる穂高平小屋に到着しますが、スルーして先を急ぎました。(下写真)

穂高平小屋を通過
穂高平小屋を通過

 工事中の林道を進むと、左に笠ヶ岳や抜戸岳がきれいに見えていました。(下写真)

林道から抜戸岳(右)を仰ぐ
林道から抜戸岳(右)を仰ぐ

 急いだこともあり、出発から1時間半で白出沢出合(しらだしざわであい)の奥穂高岳登山口に到着しました。(下写真)

奥穂高岳登山口
奥穂高岳登山口

 ここで右に入り、関係者なのか車が二台停まった所の横から登山道へと入っていきました。(下写真)

ここから本格的な登山道
ここから本格的な登山道

 まずは鬱蒼と茂る樹林帯を登っていきます。 石が積まれた道となっており、一段一段登っていきました。(下写真)

樹林帯の石の道を登り
樹林帯の石の道を登り

 程なく前方に奥穂高岳が見えてきました。(下写真)

奥にジャンダルム(中央)と奥穂高岳(左)
奥にジャンダルム(中央)と奥穂高岳(左)

セキヤノアキチョウジ
セキヤノアキチョウジ

 石畳の道が続きますが、ふと何か動く気配を感じたので立ち止まります。 よくみると目の前の石の間からオコジョがチョロチョロと顔を出していました。(下写真)

登山道の岩間からオコジョ(中央)
登山道の岩間からオコジョ(中央)

オコジョアップ
オコジョアップ

 人懐っこく、何度も顔を出してはすぐに引っ込んでいました。 暫く遊んで?いきますが、姿を現さくなったので先へ進みました。(下写真)

気がつくと笠ヶ岳に雲
気がつくと笠ヶ岳に雲

 左下に白出沢が見えてくると、対岸の滝や名前の通り白い河原を見ながら標高を上げていきました。(下写真)

対岸に糸状の滝
対岸に糸状の滝

沢が見えてきた
沢が見えてきた

奥に滝
奥に滝

 序盤は樹林帯の道ですが、次第に沢へと降りていきます。(下写真)

巻気味に進む
巻気味に進む

ゴーロの河原から下を見る
ゴーロの河原から下を見る

 白出岩切道と書かれたプレートを越えると登山者が2名休憩中で、その先で左下に木橋が見えてきました。(下写真)

この先、白出岩切道
この先、白出岩切道

ハシゴを降りて橋を渡る
ハシゴを降りて橋を渡る

 短いハシゴを下り橋を渡ります。 この手の橋は濡れていると滑りますが、余り濡れていなかったので問題ありませんでした。 その先どこへ行けばよいのか迷います。 対岸からは奥にハシゴが見えていましたが下では岩影となっていて、少し進むと見えてきます。(下写真)

左のハシゴへ
左のハシゴへ

 垂直のハシゴですが、しっかりした作りで怖くはありません。(下写真)

ここを登る
ここを登る

 ハシゴの脇に、綺麗に沙参の花が咲いていたので見ていきます。(下写真)

ミヤマシャジン
ミヤマシャジン

 上に登ると、横に岩を削って作られた道が続いています。(下写真)

岩切道を進む
岩切道を進む

 広い道で補助ロープもついているので、つまずかないよう進みます。(下写真)

河原沿いにも進めそうだが
河原沿いにも進めそうだが

 沢沿いに進んで行くと植生が変わり、色々な花が見られ始めました。(下写真)

ミソガワソウ
ミソガワソウ

ヤマトリカブト
ヤマトリカブト

シラヤマギク
シラヤマギク

ヤマホタルブクロ
ヤマホタルブクロ

アザミ(種類不明)
アザミ(種類不明)

 前方に細い滝が見えてくると、そこを高巻く道となり標高を上げていきました。(下写真)

ここは高巻く
ここは高巻く

滝を見ながら登る
滝を見ながら登る

滝上部の様子
滝上部の様子

この先で樹林帯へ
この先で樹林帯へ

シモツケソウ
シモツケソウ

 先程の滝の上流で沢に合流すると、「鉱石沢」の道標があります。(下写真)

鉱石沢
鉱石沢

 沢を渡り左岸となると、樹林帯の急登を登る道となりました。(下写真)

鬱蒼とした樹林帯へ
鬱蒼とした樹林帯へ

 この辺りで何名かの登山者を追い越していきました。 暫く我慢して登っていくと、尾根の右斜面に出て「荷継沢」に出てきました。(下写真)

荷継沢が見えて
荷継沢が見えて

 荷継沢小屋の跡と思われる石済みの脇を通り過ぎて、ゴーロの「荷継沢」に到着しました。(下写真)

荷継沢
荷継沢

 ここまで殆ど休憩無しで来ていたので、先の休憩適地でザックを降ろし行動食を食べていきました。(下写真)

ゴーロの草地
ゴーロの草地

錫杖ヶ岳
錫杖ヶ岳

 休憩後は、広いゴーロを登っていきました。(下写真)

ここからゴーロを進む
ここからゴーロを進む

 残雪が見られ陽射しも無いので、涼しく歩いていけます。(下写真)

流石に残雪は少なく
流石に残雪は少なく

 岩に矢印や丸印がかいてあるので、それを追って進みますが、所々不明瞭なところがあり適当に登っていきます。(下写真)

ここから一時間半?
ここから一時間半?

 しかし、よく歩かれた所以外は浮き石が多く、落石を発生させないよう慎重に登っていきました。(下写真)

下を見る
下を見る

 気がつくと標高が一気に上がっています。(下写真)

一気に標高が上がる
一気に標高が上がる

 谷の上部が見えて来て、そこが目指す稜線でしょう。 しかし、見た目よりは標高差と距離はあるので一定のスピート゛で登っていきました。(下写真)

彼方に稜線が見える
彼方に稜線が見える

右側は奥穂高岳の斜面
右側は奥穂高岳の斜面

 しかし、標高2600mを越えると、いつものように息苦しくなってきました。 しかし、この日はこれに加え動悸も激しくなってきています・・・。(下写真)

この辺りから息苦しく
この辺りから息苦しく

 数メートル進む度に立ち止まり休憩していきますが、動悸は中々収まりません。(下写真)

陽が差し込む
陽が差し込む

奥に高山市街地
奥に高山市街地

 それでも何とか小屋が見えてきて、気力を振り絞って登っていくと何とか到着しました。(下写真)

最後の登り
最後の登り

最後に下を確認
最後に下を確認

穂高岳山荘に到着
穂高岳山荘に到着

 見覚えのある小屋の横に到着しますが、まだ先も長いのでトイレへ寄っていきます。 小屋前から稜線の向こうの涸沢方面を眺めますが、残念ながらガスが掛かり始めていました。(下写真)

奥穂高岳方面を仰ぐ
奥穂高岳方面を仰ぐ

下に涸沢
下に涸沢

 眺めの良い所でザックを降ろし、動悸が収まるまで少し休憩していきました。 10分ほど休憩した所で、予定通り北穂高岳へと向かいます。(下写真)

ガスが登ってくる
ガスが登ってくる

 ここからは、2年前に北穂高岳から奥穂高岳を縦走した時の逆コースとなります。 まずは目の前の涸沢岳へ登っていきますが、途中ですれ違った女性の方が『ハイマツの所にライチョウがいましたよ』と教えてくれました。(下写真)

涸沢岳へ
涸沢岳へ

 どの辺りだろうと思いながら周囲を注意しながら登っていくと、ハイマツの中からライチョウが出てきました。 北アルプスでは久しぶりのライチョウです。 岩の上部で近づけませんが、ゲロゲロと威嚇の声を上げていました。(下写真)

久しぶりにライチョウ
久しぶりにライチョウ

 山頂近くまで登りつめると、後方にジャンダルムが見えてきました。 実は、この日に知り合いが西穂高岳から奥穂高岳の間を縦走しています。 ジャンダルムの上に人が見えますが、その方かも知れないと思いながら、眺めていきます。(下写真)

ジャンダルムに人
ジャンダルムに人

笠ヶ岳
笠ヶ岳

 ここでの登りも息苦しく、山頂はガスで展望が悪そうなのでパスします。(下写真)

涸沢岳を越えて
涸沢岳を越えて

 ピークを越えると稜線を越えて右下に降りる道となりました。 しかし、逆コースの方が多くここから渋滞に阻まれ始めます。(下写真)

ここから下りに
ここから下りに

 登り優先で待っている間に、ガスが晴れて蝶ヶ岳や常念岳が見えて来ました。(下写真)

屏風の頭と蝶ヶ岳
屏風の頭と蝶ヶ岳

 コルへと降りていきますが、険しい稜線沿いの岩場から絶景が望めます。(下写真)

黒部五郎岳・薬師岳など
黒部五郎岳・薬師岳など

前方に北穂高岳
前方に北穂高岳

奥にキレットと槍ヶ岳
奥にキレットと槍ヶ岳

イワギキョウ
イワギキョウ

 槍ヶ岳にはガスが掛かっていましたが、それも一時的に取れて先まで見えています。(下写真)

槍の穂先が見えて
槍の穂先が見えて

この当たりお花畑(オンタデ、ウサギギク、ヨツバシオガマなど)
この当たりお花畑(オンタデ、ウサギギク、ヨツバシオガマなど)

イワベンケイ(紅葉後)
イワベンケイ(紅葉後)

 コルを通過して登りとなります。 途中で遅い方を追い越してペースが上がりますが、矢張り息が上がって足が上がりません・・・。(下写真)

ここから登りに
ここから登りに

丸印を追う
丸印を追う

 岩稜帯で休憩場所は少なめですが、途中広いテラスがあるので、そこで涸沢方面を眺めながら昼食休憩としていきます。 この段階で、この日に通る予定だったキレットは翌日へと延期しました。 何れにしても今回のコースは日帰りが難しい(体力はまだしも暗くなる)ので、南岳小屋で宿泊予定でした。

 食べ物も喉を通らない感じで、これほど体調が悪いのも久しぶりでした。 飲み物で無理やり食べ終わると、速度を落として一歩一歩登っていきます。(下写真)

前穂高岳
前穂高岳

ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ

中央に槍平小屋
中央に槍平小屋

 北穂高岳への登りは大したこと無く、程なく目的のピークが見えてきました。(下写真)

奥壁バンド?
奥壁バンド?

奥穂方面は次第にガスに
奥穂方面は次第にガスに

奥壁バンドを通って来た
奥壁バンドを通って来た

 岩稜を越えて、涸沢との分岐となる南陵に合流しました。(下写真)

高度感がある
高度感がある

南陵分岐
南陵分岐

 ここまで来れば目の前に北穂高岳が見えますが、最後にガレの急登を登ります。(下写真)

北穂高岳への登りに
北穂高岳への登りに

 落石に注意して登っていくと、平坦な北穂高岳に到着しました。(下写真)

落石に注意
落石に注意

ウサギギク
ウサギギク

北穂高岳に到着
北穂高岳に到着

 しかし、ガスで周りの景色は殆ど見えません。 かろうじて燕岳方面が見えていますが、展望は翌日を期待してそのまま小屋へ向かいました。(下写真)

北穂高岳小屋に到着
北穂高岳小屋に到着

 無事に小屋に到着しましたが、幸い?な事に大キレットはガスで覆われていて、何れにしてもこの日は向かわなくて正解だったようです。 宿泊の手続きをすませ、まだ14時前ですが一足早く布団を引いてユックリとしていきます。

 途中でも高山病の症状から来る眠気がありましたが、ここで少し休んで体調を整えます。 また、17時前には一雨あり、早めに小屋に到着し正解でした。 食事後は、早めに就寝し明日に備えて行きました。

今回の反省点は、
・2週間前から夏風邪の症状で、治っただろうと向かいましたが、結果体調悪化の原因となったようです。(帰宅後、夏風邪が悪化しました)

 次回ですが、2日目を掲載します。 また、週末は前線と台風の影響で、土日ともどこえも行けそうもありません。(夏風邪の完治に専念します)


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nousagi

ライチョウに威嚇された?
怖い顔していたのでは?(笑)
オコジョってホントに可愛いですね。
まだ一度も見たことがありません。
見たいな~
風邪、お大事に。
by nousagi (2017-09-17 15:09) 

山子路爺

白出沢から穂高のコル……登ってみたいようなそうでないような。
北穂の小屋はいかがでしたか。私の一番好きな小屋です。
大キレットまた行きたいです。

by 山子路爺 (2017-09-18 11:33) 

テリー

オコジョ、かわいいですね。
by テリー (2017-09-20 15:08)