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[登山] 岐阜県 初夏の小白木峰・白木峰 お花見登山 [登山]

 今回は、久しぶりに登山らしい登山という事で、岐阜県と富山県の県境にある「白木峰(しらきみね)」に登ってきました。 当日の天気が好転し、真っ青な空に白い雲・イワイチョウ・ワタスゲ、それに黄色のゼンテイカ(ニッコウキスゲ)などを、北アルプスや白山などを背景に綺麗に見られました。

白木峰からパノラマ(東側)
山頂からパノラマ(東)

岐阜県
初夏の小白木峰・白木峰
お花見登山
日付 2018年06月24日(日)
天気 晴れ
山域 飛騨高地
場所 岐阜県飛騨市宮川町万波
距離 13.4km
累積標高 +0977m -0977m
時間 7時間35分
人数 5名
撮影枚数 0000枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0694枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0035枚 (Panasonic DMC-GM1)
0138枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
A
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 池塘帯、お花、ブナ林
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから)
07:10 1150m 0.0km 小白木峰登山口 出発
07:40 (00:30) 1425m 1.0km 池塘分岐(稜線上)
07:45 (00:05) 1436.6m 1.2km 小白木峰 (10分休憩)
08:30 (00:45) 1387m 3.0km 最低鞍部(中間点)
09:25 (00:55) 1596m 4.6km 白木峰 (5分休憩)
09:55 (00:30) 1555m 5.6km 島のある池塘 (10分滞在)
10:25 (00:30) 1530m 6.8km 白木山荘 昼食休憩
11:05 (00:40) 1530m 7.0km 白木山荘 出発
11:25 (00:20) 1580m 7.8km 林道終点
12:40 (01:15) 1436.6m 11.2km 小白木峰
12:50 (00:10) 1395m 11.7km 西の池塘 休憩
13:20 (00:30)
1395m
11.7km 西の池塘 出発
13:30 (00:10) 1436.6m 12.2km 小白木峰 待ち
14:20 (00:50) 1436.6m 12.3km 小白木峰 出発
14:45 (00:25) 1150m 13.4km 小白木峰登山口 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色は実績、ピンクは車)
20180624_map.jpg

写真リンク

 「白木峰」へは5年前の4月の残雪期に登っています。 その時は雪で埋もれた山頂を見ていますが、花の季節に来てみたいと思っていました。
 週末の天気が晴れの予報となり、より天気の良い日本側に位置する山ということで向かうことにします。 体調もほぼ元通りとなってきて、今回は2ヶ月振りに団体で登ることになりました。

 前日に高山市に宿泊して7時頃の登山開始を目指し、5時半前には高山ほ出発しました。 登山口は岐阜県側の打保から林道を走らせ、万波(まんなみ)高原を経由した奥にあります。 万波高原までの道は、舗装路で問題となりませんが、万波高原の平坦地になり暫く進むと、川が氾濫したのか、舗装が剥がれでこぼこ道となっていました。 その様な所を二箇所こえると、最後の500mぐらいは地道となり、予定の三叉路に到着しました。

 ここで右に折れ、更に奥へと悪路へ入り、10分ほどで登山口に到着しました。(下写真)

雲は多いが良い天気に
雲は多いが良い天気に

登山口付近のブナ林
登山口付近のブナ林

林道を振り返る
林道を振り返る

 出発の準備を整え、少し戻った登山口からスタートです。(下写真)

白木峰登山口
白木峰登山口

 登山道はよく踏まれ、既に先行する人も数名います。(下写真) 

登山道を進む
登山道を進む

 途中、この時間にして下山中の単独者の方とすれ違います。 つづら折れの道となり標高を上げていきますが、気がつくと後ろに乗鞍岳が見えていました。(下写真)

標高が上がると後ろに乗鞍岳
標高が上がると後ろに乗鞍岳

 登山道は前日の雨などで少し泥濘んでいて歩きづらくなっています。(下写真)

急登の上りに
急登の上りに

 途中で右に展望が開け、目指す白木峰の山頂が見えてきました。(下写真)

目指す白木峰が見えて(中央左)
目指す白木峰が見えて(中央左)

 この辺りから足元にはアカモノの白い花が沢山見られます。 そのアカモノですが、結局山頂まで断続的に続き、大群生地といってもよいでしょう。(下写真)

アカモノ
アカモノ

イワカガミ
イワカガミ

マイズルソウ
マイズルソウ

 傾斜が緩み広い尾根となると、程なく稜線上の分岐に到着しました。(下写真)

稜線分岐に到着
稜線分岐に到着

 ここで左に折れると、池塘帯を経由して西にある取水路へと降りる道となります。 こちらは帰路に寄ることにして、右の小白木峰へと向かいます。 すると灌木帯を通り道となり、強い日差しが差し込みます。(下写真)

灌木を進む
灌木を進む

 日焼けが心配なので、ここで帽子を被ります。 少し進んだ所で後ろを振り向くと、近くに金剛堂山が見えていました。(下写真)

後ろに金剛堂山
後ろに金剛堂山

 また東側には、北アルプスや先ほども見た乗鞍岳や木曽御嶽山なども見えています。(下写真)

北アルプス南部
北アルプス南部

木曽御嶽山方面
木曽御嶽山方面

 展望を眺めながら歩いていくと、小白木峰の山頂に到着します。 ここまで出発から35分ほどです…。(下写真)

小白木峰 三角点
小白木峰 三角点

小白木峰山頂
小白木峰山頂

 山頂は高い木々に囲まれ展望はありません。 東に展望所と書かれた標識があるので、そちらに向かうと、切り開かれてベンチなども設置された所に出てきました。(下写真)

小白木峰展望所から西側
小白木峰展望所から西側

小白木峰展望所から木曽御嶽山
小白木峰展望所から木曽御嶽山

小白木峰展望所から乗鞍岳
小白木峰展望所から乗鞍岳

 北アルプスの南部がよく見えており、暫く眺めを楽しみます。(下写真)

小白木峰展望所から槍ヶ岳
小白木峰展望所から槍ヶ岳

 ここで当分は天気も崩れそうもないので、日焼け止めを塗っていきました。 山頂へ戻り、白木峰まで長い尾根歩きとなりました。 木々が生い茂る中を進んでいきますが、次第に密度が濃くなり日陰となり助かります。(下写真)

展望は無くなり歩きに専念
展望は無くなり歩きに専念

 ピークを何度か上り下りしますが、一つ一つはそれほど標高差はありません。 ピークから下る手前で前方に白木峰が見えてきて、そこへと向かう登山道の筋も確認出来ました。(下写真)

前方に白木峰
前方に白木峰

 平坦地となると周りが湿地となっているのか、コバイケイソウが見られ始めます。(下写真)

コバイケイソウ
コバイケイソウ

灌木帯に出る
灌木帯に出る

ウラジロヨウラク
ウラジロヨウラク

東へ進む
東へ進む

 程なく左手に水を讃えた池が見えてきました。 簡易標識があり「草穂池塘」と書かれています。(下写真)

草穂池塘
草穂池塘

 脇に道があるので奥へ入ると、池越しに白木峰の山頂も見えていました。(下写真)

池塘とコバイケイソウ
池塘とコバイケイソウ

 ここで白木峰まで1/3といった所ですが、天気もよく周囲の雰囲気もよいので楽しんで歩けます。(下写真)

まだ遠く
まだ遠く

 ブナ林が見られだすと、登山道脇の植生も替わります。(下写真)

ブナ林
ブナ林

白木峰はまだ遠く
白木峰はまだ遠く

ツクバネソウ
ツクバネソウ

 白木峰との中間地点の最低鞍部に到着しますが、笹が多く地面が湿っぽい以外に特徴はありません。(下写真)

笹が多く
笹が多く

 ここからは徐々に上りとなり、ブナも見られる斜面を登っていきました。(下写真)

ここから上りに
ここから上りに

よい天気に
よい天気に

アカモノ2
アカモノ2

 傾斜が強まり木の階段を登っていくと、一気に視界が開けました。(下写真)

階段を登り高みへ
階段を登り高みへ

 後方を望むと、金剛堂山に隠れていた白山が白く見えていました。(下写真)

白山が見えてきた
白山が見えてきた

 ここからは低木帯となり、展望を眺めながら進んでいきます。(下写真)

灌木帯となる
灌木帯となる

ゴゼンタチバナ2
ゴゼンタチバナ2

北アルプスがよく見えて
北アルプスがよく見えて

 道筋が山頂まで見えていて、そこを辿って歩いていきました。(下写真)

歩いてきた尾根を望む
歩いてきた尾根を望む

山頂部が近くに
山頂部が近くに

 山頂部が近づくのに従い、コバイケイソウや待望のニッコウキスゲが見られ始めました。(下写真)

コバイケイソウのお花畑(奥にニッコウキスゲも)
コバイケイソウのお花畑(奥にニッコウキスゲも)

山頂へ
山頂へ

ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ

ウラジロヨウラク2
ウラジロヨウラク2

アザミ
アザミ

 手前から山頂部に人の姿が見えていましたが、そのピークに到着します。(下写真)

山頂部に到着
山頂部に到着

 手前のピークには、地蔵堂の石塔が立っていました。 ここからの展望はよく、歩いてきた道が一望できました。(下写真)

北アルプスを背景にニッコウキスゲ
北アルプスを背景にニッコウキスゲ

北に立山や剱岳
北に立山や剱岳

 先を見ると山頂が見えていますが、標高差はほとんどありません。(下写真)

山頂までは水平
山頂までは水平

イワイチョウ
イワイチョウ

 ニッコウキスゲの群生を横目に木道を歩いて行くと、小白木峰から1時間半ほどで山頂に到着しました。(下写真)

ニッコウキスゲのお花畑
ニッコウキスゲのお花畑

木道で山頂へ
木道で山頂へ

白木峰山頂
白木峰山頂

 山頂には、数名の登山者が休憩していました。 ほとんどの方は21世紀の森方面から登っていますが、岐阜県側から登っている方も思ったよりも多そうです。
 ここで再度景色を眺めていきますが、朝方よりは遠望が霞んでいます。(下写真)

左奥から白馬岳・剱岳・立山など
左奥から白馬岳・剱岳・立山など

左から北ノ俣岳・黒部五郎岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳など
左から北ノ俣岳・黒部五郎岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳など

中央右に薬師岳
中央右に薬師岳

剱岳
剱岳

槍ヶ岳
槍ヶ岳

山頂からパノラマ(東)
山頂からパノラマ(東)

山頂からパノラマ(西)
山頂からパノラマ(西)

近くに仁王山(下に白木峰山荘)
近くに仁王山(下に白木峰山荘)

白山とその手前に金剛堂山
白山とその手前に金剛堂山

木曽御嶽山
木曽御嶽山

 暫く休憩したところで、予定通り奥の池塘へ向かうことにします。 途中、左手に山荘への分岐がありますが、ここは後で向かうことにします。(下写真)

山荘分岐
山荘分岐

左に山荘への道
左に山荘への道

 木道を降りていくと湿原帯となり、左右に池塘が現れました。(下写真)

湿原を進む
湿原を進む

ニッコウキスゲ群生
ニッコウキスゲ群生

池塘と堰
池塘と堰

 ここまでの池塘にはなかったので諦めていましたが、見たいと思っていたワタスゲが見られました。(下写真)

ふわふわのワタスゲ
ふわふわのワタスゲ

 いままで見たことのないボリュームで、日差しで乾燥したのか、ふわふわの綿が風に吹かれて涼しげに揺れています。(下写真)

ワタスゲの原
ワタスゲの原

コバイケイソウとニッコウキスゲ
コバイケイソウとニッコウキスゲ

 お花を見ながらゆっくりと木道を歩いていきますが、池塘の途中でピークをひとつ経由します。(下写真)

一旦上りに
一旦上りに

ニッコウキスゲ2
ニッコウキスゲ2

ナナカマド
ナナカマド

 ピークを通過すると再度下りとなり、下に池塘が見えてきました。(下写真)

涼し気な雲
涼し気な雲

 この周辺で雪が遅くまで残っているのか、ミツバオウレンやイワカガミなどが見られました。(下写真)

ミツバオウレン
ミツバオウレン

池塘へ降りる
池塘へ降りる

 そして30分と掛からず、島のある池塘に到着しました。(下写真)

島のある池塘
島のある池塘

 余り大きくはありませんが、複雑な地形で中央に島状の部分が残っています。 青や赤などのトンボが飛んでおり、休憩するには良さそうなところです。(下写真)

イトトンボ
イトトンボ

 しかし、5人が休憩するような場所はないので、別のところを探すことにします。 白木峰の山頂へ、来た道を戻ります。(下写真)

景色を眺めながら戻る

景色を眺めながら戻る

イワカガミ(終盤)

イワカガミ(終盤)

 先程の山荘への分岐を右に折れると、木道のトラバース道を進んでいきました。(下写真)

小屋が見えてきた
小屋が見えてきた

 程なく青い屋根の小屋が見えてきて、そこへ降りていきます。 山荘となっていますが、無人小屋となっており、この時はバイオトイレも使用禁止でした…。(下写真)

山荘の入り口
山荘の入り口

山荘の中1
山荘の中1

山荘の中2
山荘の中2

 中は暑いので、窓を開けて昼食休憩としていきますが、他に寄る人もなくゆっくり休憩できました。 昼食後は、すぐ下を通る林道で山頂方面に戻ることにしました。(下写真)

小屋裏の下に林道

小屋裏の下に林道

 小屋の裏手の道から、崩壊気味の階段を降りていくと、林道の舗装路に合流します。(下写真)

林道に降りてきた
林道に降りてきた

 北斜面には残雪もありますが、今回見た雪はこの周辺だけでした。(下写真)

残雪
残雪

 林道周辺は気温も高めなのか、ここまで見られなかった花々が見られます。(下写真)

テガタチドリ
テガタチドリ

ツマトリソウ
ツマトリソウ

 途中、以前歩いた登山道と交差しますが、ここは林道を進んでいきました。 2度ほど折れると視界が開け、林道終点に到着しました。(下写真)

林道終点
林道終点

 ここまで来ると左手に山頂が見えており、踏み跡を辿り奥へ進むと、木道となり往路に見かけた分岐で登山道に合流しました。(下写真)

登山道へ戻る
登山道へ戻る

ここからは小白木峰まで、来た道を戻ります。(下写真)

山頂部を後に
山頂部を後に

チゴユリの蕾
?1

タニギキョウ?
?2

 途中の草穂池塘に再度寄り、白木峰の山頂をバックに眺めていきます。(下写真)

池塘で再度撮影
池塘で再度撮影

 小白木峰に到着しますが、ここはスルーし下山の分岐まで戻ります。 時間的には余裕があるので、予定通り奥の池塘まで足を延ばすことにしました。
 真っ直ぐに向かうと、湿地帯となり池塘やニッコウキスゲが見られ始めました。(下写真)

途中の小さな池塘
途中の小さな池塘

 更に奥へと進むと、右手にここまでで最大の池が現れます。(下写真)

広い池塘帯
広い池塘帯

 こちらには来る人も少なく、誰もいない中に池塘が広がっています。 手前に奥に行ける道があり、そこを進むとベチがあり休憩適地となっています。 眼の前にモウセンゴケも見られ、ここで長めの休憩としていきました。(下写真)

モウセンゴケ
モウセンゴケ

ここで休憩
ここで休憩

 30分ほど休憩し、先程の分岐から下山としますが、途中にストックを落としたとのことで拾いに行かれます。 小白木峰の展望所の木陰のベンチに座り待ちますが、中々戻られないので途中まで迎えに行きます。 無事ストックも見つかり戻ってくると、下山を開始しました。(下写真)

ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ

ゴゼンタチバナ3
ゴゼンタチバナ3

最後に小白木峰からの展望
最後に小白木峰からの展望

 小白木峰で待っていて分かりましたが、思っていた以上の方がこのコースを利用しています。(20名以上はいたと思います) つづら折れの道を降りていくと、25分ほどで登山口に無事到着しました。

【反省点】
 特にありません。 登山口までの林道は、奥に向かうには車高が高い4WDでないと厳しいと思います。(今回は、集合場所から別の車に乗せて頂ききました)

【次回】
 週末の天気が微妙で、場所によっては大雨となったので迷っていますが、前々回に予定していた恵那山に行く予定です。


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nousagi

ニッコウキスゲの群生地、べらぼうに広いですね。(^^;)
白山が見える広い稜線も素敵です。
by nousagi (2018-07-02 17:12)