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[登山] 鈴鹿 松尾寺山・八葉山・比婆山・男鬼山・向山・鎌刃城跡周回 [登山]

 今回は、鈴鹿山脈で幾つか残っている山域の中から、男鬼周辺の山を周回で登ってきました。 北の米原工業団地近くから「松尾寺山」に登り、ここから南に「八葉山」まで縦走後、林道を大杉竜王まで歩きここから落合の集落へと尾根沿いに降りていきました。 その後は男鬼集落までは林道を歩き、比婆神社経由で「比婆山」へ登り、ここからは北へ「男鬼山」「向山/武奈山」を巡りました、そして「鎌刃城跡」を見学し最後は整備された北尾根を工業団地方面へと降りていきました。
 数々の遺跡や寺院などを巡り、楽しみながら歩くことが出来ました。

比婆山から霊仙山を望む
比婆山から霊仙山を望む

鈴鹿
松尾寺山・八葉山・比婆山・男鬼山
向山・鎌刃城跡周回
日付 2018年11月24日(土)
天気 晴れ時々曇り
山域 鈴鹿
場所 滋賀県米原市三吉
距離 25.1km (内林道・車道:8.8km)
累積標高 +1770m -1770m
時間 08時間25分
人数 単独
撮影枚数
0718枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0066枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(道迷い、落ち葉スリップ注意)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ 松尾寺、比婆大神
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから)
06:45 140m 0.0km
工業団地付近 出発
07:40 (00:55)
503.7m
1.8km 松尾寺山
08:00 (00:20)
532m
2.8km 西坂山
08:25 (00:25) 601m 3.6km 八葉山 (5分休憩)
08:45 (00:20) 423m 4.4km 林道出合
09:25 (00:40) 580m 7.7km
大杉竜王
10:40 (01:15) 335m 10.6km 落合集落
11:05 (00:25) 410m 12.6km 男鬼集落
11:35 (00:30) 633m 14.1km 比婆神社
11:45 (00:10) 669m 14.5km 比婆山 昼食休憩
12:05 (00:20) 669m 14.6km 比婆山 出発
13:10 (01:05) 683m 17.7km 男鬼山
13:40 (00:30) 659.9m 19.3km 向山(武奈山)
14:00 (00:20) 421m 20.4km 林道出合
14:20 (00:20) 382m 21.5km 鎌刃城跡
14:50 (00:30) 150m 23.1km 西坂下山
15:10 (00:20) 140m 25.1km 工業団地付近 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20181124_map.jpg

写真リンク

 今回の山域は鈴鹿の中でも、自宅からは山脈の反対となり、低山と言うこともあり中々行く機会が訪れませんでした。 以前から男鬼の名は、その呼び方も含め気になっていたので、距離は長くなりますがまとめて登ることにしました。
 昔はヤブが茂って大変だったコースも、今は大規模な植林に加え、林道や鉄塔巡視路などで歩き易くなっているはずです。(いざとなれば、林道で迂回できます) そこで凡その周回コースを設定し、部分的には迂回可能なコース取りで計画しました。

 出発はアクセスの良い名神高速道(北陸自動車道)の米原IC近くの西坂とします。 自宅からは高速利用で1時間ほどなので、前回の反省(日の出前に到着)を活かし、5時半過ぎの出発としました。
 途中、高速道から伊吹山が見えていますが、満月の月明かりで山頂が白く照らされていました。 この日は冷え込んでいて、前日の雨が雪となっていたようです。

 出発から1時間ほどで米原ICに到着し、そこから5分ほどで予定の駐車地周辺に到着しました。 思っていたよりも細い道で邪魔にならないように止めていきます。(下写真)

道は狭いが数箇所に余地あり
道は狭いが数箇所に余地あり

 早速出発の準備をしていきますが、前日の雨で下草は濡れていました。 スパッツを忘れているので、ここは前半ヤブが無いことを祈り出発しました。(下写真)

名神高速の近くから登山開始(右手)
名神高速の近くから登山開始(右手)

 まずはすぐ近くにある林道を入っていきます。 高速道の方へ100mほど進みと、右手にあれた林道の入り口があり、この辺りにも駐車可能でした。(下写真)

林道入口(草が伸び荒れている)
林道入口(荒れている)

 動物の足跡があるので思ったよりも歩き易く、露に濡れる心配もありませんでした。(下写真)

林道を進む
林道を進む

 右下には自分の車が見えています。 尾根沿いに向かうと左から巡視路の良い道と合流しました。(下写真)

尾根で左から巡視路と合流(後ろを振り返る)
尾根で左から巡視路と合流(後ろを振り返る)

 林道は続いており、巡視路もそこを進むようです。 倒木がありますが、それらを避けながら進むと、鉄塔に出合いました。(下写真)

ここにも倒木
ここにも倒木

はじめの鉄塔
はじめの鉄塔

 林道はここで反対側からの道と合流し、更に尾根を登っていますが、ヤブが酷くなります。 鉄塔からは白く雪化粧をした伊吹山などが見えていました。(下写真)

冠雪した伊吹山を望む
冠雪した伊吹山を望む

 右手がヤブですが尾根心には踏み跡が続いていて、そこを進むと古い作業道(もしかすると参道?)となりました。(下写真)

広い作業道を進む
広い作業道を進む

 一見すると歩き易そうな道ですが、落ち葉が濡れてグリップがまったく効きません。 少しの斜面でもズルズルと滑ってしまうので、木の根や岩などを頼りに登っていきました。(下写真)

落ち葉が濡れてグリップ効かず
落ち葉が濡れてグリップ効かず

 ちょっとした岩場を越えると、そこで北からの尾根と合流します。(下写真)

主尾根に合流
主尾根に合流

 ここで右に折れ、前方に見える山頂へと向かいます。(下写真)

ここで右に折れ山頂を目指す
ここで右に折れ山頂を目指す

 左の木々の間から、近くに霊仙山が見えており、こちらも標高の高い部分は白く冠雪していました。(下写真)

霊仙山方面にも白いものが
霊仙山方面にも白いものが

 尾根沿いに進んでいくと、右手から明確な道と合流します。(下写真)

右下から西坂からの道と合流
右下から西坂からの道と合流

 右斜面をトラバースする道となるので、尾根心は木や枝などが邪魔して歩き辛くなりました。(下写真)

尾根沿いに進むが枝が邪魔
尾根沿いに進むが枝が邪魔

 山頂への急斜面となると、地図の破線通り道は左の山腹をトラバースしていきます。 当初の予定ではそちらへ向かうつもりでしたが、先を見ると急斜面で踏み跡が怪しくなっており、いかにも滑りそうです。
 直登ルートにも踏み跡があるので、このまま急な尾根を登ることにしました。(下写真)

山腹コースは左へ(荒れていたので却下)
山腹コースは左へ(荒れていたので却下)

直登コースを進む
直登コースを進む

 道はつづら折れに付けられており、思ったよりも登りやすくん感じました。(下写真)

次第に傾斜は緩く
次第に傾斜は緩く

 傾斜が緩みそのまま登っていくと、前方に大きな木が見えてきました。 これが夫婦杉で、立派な幹と枝が垂直に伸び上がっています。(下写真)

夫婦杉1
夫婦杉1

夫婦杉の説明文
夫婦杉の説明文

夫婦杉2
夫婦杉2

 ここを過ぎると山頂はすぐそこでした。 丘を登っていくと、広く刈られた山頂に到着します。(下写真)

山頂間近
山頂間近

松尾寺山
松尾寺山

 北西方面が切り払われ、すぐ下に琵琶湖が見えていました。(下写真)

切り開きから琵琶湖を望む
切り開きから琵琶湖を望む

 ここまで1時間ほどで到着しましたが、まだまだ先は長いので早々に出発します。 ハイキングコースの道標を見ながら、稜線を進んでいきました。(下写真)

ここはハイキングコース
ここはハイキングコース

 すぐに本殿との分岐に到着しますが、本殿(今はなにもない)までは遠い?ので今回はパスしました。(下写真)

本堂分岐
本堂分岐

 尾根が広がりこの辺りにも昔は何かあったのでしょうか?(下写真)

広い尾根を進む
広い尾根を進む

 程なく石で作られた祠のあるところに到着しました。(下写真)

蔵王権現の祠
蔵王権現の祠

 祠に文字が刻まれていますが、「権現」の部分しか読めません。 近くに説明文の掲示があるので、それを読んでいきました。(下写真)

蔵王権現の説明文
蔵王権現の説明文

 この先で鉄塔に出合いますが、展望は良くなくそのまま右手の尾根へと進みます。(下写真)

鉄塔があるが展望はあまりない
鉄塔があるが展望はあまりない

右奥に尾根が続く
右奥に尾根が続く

 ハイキングコースで整備されているので、気持ちよく歩けます。 暫く進む尾根からハズレ右下へと向かいました。(下写真)

尾根を左に見て降りる
尾根を左に見て降りる

 鞍部となり立派な杉の木がありますが、ここが峠の分岐のようです。(下写真)

鞍部は分岐点
鞍部は分岐点

 ここで西坂からのコースと、本堂のコースに分かれていました。 予定のコースは、このまま尾根を直進しますが、そちらには帰路に寄る予定の「鎌刃城跡」と書かれていました。(下写真)

分岐標識1
分岐標識1

分岐標識2
分岐標識2

西坂参拝道の一本杉の説明文(汚れで読み辛く)
西坂参拝道の一本杉の説明文(汚れで読み辛く)

松尾寺山砦跡の説明文
松尾寺山砦跡の説明文

 その先の尾根沿いは、先程掲示で書かれていた「松尾寺山砦跡」を右に見ながら進む道となりました。(下写真)

砦跡を右に見て進む
砦跡を右に見て進む

堀切
堀切

 今は地形の特徴しか残っていないので、寄らずに進むと電波反射板が見えてきました。(下写真)

電波反射板の脇を通る
電波反射板の脇を通る

 ここを通過すると、再度尾根が広がり良い道となりました。(下写真)

快適な尾根道に
快適な尾根道に

 次のピークに山岳地図には名前はありませんが、「西坂山」の標識が立っていました。(下写真)

少し登り返す
少し登り返す

ピークは西坂山
ピークは西坂山

 ここからもピンクテープを辿り降りていきますか、一部で倒木を進む道となりました。(下写真)

ピンクテープを辿り
ピンクテープを辿り

倒木で荒れているが明確な道
倒木で荒れているが明確な道

 鞍部手前まで来ると、前方に鉄塔とその奥に「八葉山」が見えてきました。(下写真)

八葉山への登りに
八葉山への登りに

 鉄塔へ登って行くと、琵琶湖や伊吹山がよく見えていました。(下写真)

巡視路が続く
巡視路が続く

鉄塔からの眺め(琵琶湖)
鉄塔からの眺め(琵琶湖)

伊吹山がよく見える
伊吹山がよく見える

 この先は急登となりますが、巡視路の階段が設けられており、そこをゆっくりと登っていきます。(下写真)

急登だが巡視路の階段で助かる
急登だが巡視路の階段で助かる

登る途中で彦根方面が見え
登る途中で彦根方面が見え

長い登りが続く
長い登りが続く

 長い斜面を黙々と登っていくと、程なく山頂に到着しました。(下写真)

八葉山
八葉山

 ここで小休止して、これからの工程を確認します。 暫くは登山道を歩き、次の尾根分岐で左へ向かいました。(下写真)

次の小ピークで道は右の尾根に(ここを左に進む)
次の小ピークで道は右の尾根に(ここを左に進む)

 尾根に乗ると明確な道がついており、その先は植林帯となっています。(下写真)

南尾根にも踏み跡がある
南尾根にも踏み跡がある

 降下点をGPSで確認し、そちらへ向かって降りていきます。(下写真)

霧が漂う中を降りていく
霧が漂う中を降りていく

 樹林の斜面が続くかと思っていましたが、何度か真新しい林道を通過していきます。(下写真)

何度か林道を横切り
何度か林道を横切り

 傾斜が緩むと下に林道が見えてきました。(下写真)

下に舗装林道が見えてきた
下に舗装林道が見えてきた

 あっさりと林道に出会うと、この植林は元は小学校の管理林だったようです。(下写真)

ここの裏手から合流(息郷小学校はすでに廃校)
ここの裏手から合流(息郷小学校はすでに廃校)

 ここから落合へ尾根沿いに向かう予定ですが、時間が掛かるので直接「比婆山」に向かうことも考えていました。 何れにしても長い林道歩きとなります。(下写真)

ここからは長い林道歩き
ここからは長い林道歩き

 暫くは見るものもないので、足早に歩いていきます。(下写真)

八葉山を振り返り見る
八葉山を振り返り見る

 大きくカーブするところで、左に「大杉竜王」の標識が見られます。 計画時に神社があることは覚えていたので、そちらへ向かうことにしました。(下写真)

ここで左に折れる
ここで左に折れる

概略図
概略図

大杉竜王へ向かう
大杉竜王へ向かう

 緩斜面の細い道で畑が広がっています。(この辺りが「坊ガタワ」と呼ばれている所でしょう) この道はそうとは知らずに歩いていましたが、実は計画通りの道でした…。(下写真)

細い道に
細い道に

 そうとは気が付かずに進みますが、細い道にも関わらず軽自動車が走っていました。(下写真)

北方向の展望がよく
北方向の展望がよく

黙々と歩き
黙々と歩き

 前方に軽自動車と脇に人と犬の姿が見えてきました。 左に大杉竜王の標識があり、立派な旗も立っています。(下写真)

標識を見て左に折れる
標識を見て左に折れる

 犬は猟犬で、主人を置いて人懐っこく後を付いてきます。 この辺りで狩猟するのでしょうが、山の中では会いたくはありません。 林道はこの後登りに転じ、予定の尾根に向かって歩いていきました。(下写真)

登りに
登りに

神社までは良い道が続く
神社までは良い道が続く

 この先に神社がある様ですが、その為に綺麗に舗装されているようです。 林道の終点に到着すると、電波塔がありその先に参道が続いていました。(下写真)

右に電波塔、ここから参道へ
右に電波塔、ここから参道へ

大杉竜王の掲示物
大杉竜王の掲示物

 参道の階段を登るとゴツゴツと石の転がるカレンフェルトが見えてきました。(下写真)

参道を上がるとカレンフェルト
参道を上がるとカレンフェルト

 その奥に大きな杉の木と、その前に祠が建っていました。(下写真)

大杉神社と御神木
大杉神社と御神木

 杉の木が大杉竜王の名前で呼ばれるご神木でしょうか? 台風などの影響なのか、周りに枝が散乱していました。 ここからは予定通り尾根沿いを落合の集落へ向かっていきました。(下写真)

ピークへ向かう(道はある)
ピークへ向かう(道はある)

 ピークに向かう道がありますが、この先にあるカレンフェルトの石灰岩が御神石となっていたようです。(下写真)

ピーク付近もカレンフェルト
ピーク付近もカレンフェルト

 踏み跡はこのカレンフェルトの岩場までですが、左手に向かう尾根筋にも薄っすらと踏み跡は付いていました。 そこを辿り奥へ進むと、再度カレンフェルト帯があり、その先も石の多い道が続いていました。(下写真)

更に奥へ
更に奥へ

またカレンフェルトが
またカレンフェルトが

踏み跡が怪しくなる
踏み跡が怪しくなる

 踏み跡が怪しくなりますが、テープなどの人の通った跡はそれなりに付いていました。(下写真)

ヌタ場
ヌタ場

 細尾根など無いか不安でしたが、厳しいところは無く下草もない気持ちの良い道などもあります。(下写真)

気持ちの良い尾根
気持ちの良い尾根

 途中からどこからかの道と合流したのか、黄色テープや銀色テープが見られ始めます。(下写真)

テープがで出だす
テープがで出だす

何度か小ピークを抜け
何度か小ピークを抜け

 すると踏み跡も濃くなります。 細尾根から左に霊仙山が近くに見えていて、山頂付近にはまだ雪が見られました。(下写真)

近くに霊仙山の姿
近くに霊仙山の姿

霊仙山の上部はまだ白く
霊仙山の上部はまだ白く

 最後の555mピークが近づくと、苔むした岩が多くなってきます。(下写真)

苔むした道
苔むした道

 555mピークは「ミクネ」と呼ばれているようですが、カレンフェルトの岩場で、登るには骨が折れそうです。 左手を見ると獣などはトラバースしているようで、何となく跡がついています。(下写真)

カレンフェルト帯は左から迂回して
カレンフェルト帯は左から迂回して

 左斜面をトラバースしていき、その先の急斜面を降りようと向かいました。(下写真)

左を迂回
左を迂回

 しかし、カレンフェルトの密度が濃く、穴も深そうなので早々に諦め、左下に見える植林帯に降りていきました。(下写真)

その先も多数の石灰岩…
その先も多数の石灰岩…

尾根沿いは諦め、左の植林帯を降りる
尾根沿いは諦め、左の植林帯を降りる

 地図にはこの下の沢で、榑ヶ畑からの破線路と合流するようです。 谷に降りていくと、薄いながらも踏み跡がありますが、ほとんど廃道となっています。(下写真)

谷道に合流
谷道に合流

なんとなく道はあるが荒れている
なんとなく道はあるが荒れている

 大雨などで荒れた谷沿いを進むと、見覚えのある橋が見えてきました。(下写真)

ここに出てきて
ここに出てきて

 ここが落合の集落です。(下写真)

落合集落
落合集落

 ここから当初は468ピークへ登り、尾根沿いに比婆山に向かう予定でした。 しかし、ここまで思ったよりも時間が掛かっているのと、男鬼の集落を見ておきたかったので、車道を歩いて男鬼経由で向かうことにしました。(下写真)

男鬼方面に
男鬼方面に

 次第に道が細まり車一台が何とか通れる道となります。 途中、通行止めとなっていて脇に駐車場が設けられていました。(下写真)

こんなところに駐車場が
こんなところに駐車場が

またまた林道歩き

またまた林道歩き

 暫く沢沿いに進むと、通行止めの原因となる箇所が見えてきました。(下写真)

通行止めの原因(路肩が崩れ)
通行止めの原因(路肩が崩れ)

 左の沢の路肩がえぐれ、これでは軽自動車でも通れないでしょう。 しかし、自転車やバイクが通るには支障は無いでしょう。 程なく武奈と男鬼の分岐に到着しました。(下写真)

この先は武奈(ここで左へ)
この先は武奈(ここで左へ)

 武奈方面は通行止めとなっていますが、車でここまで来ることは出来ないでしょう。 ここで左のコンクリート橋を渡り、男鬼へと向かいました。(下写真)

コンクリート橋を渡り男鬼へ
コンクリート橋を渡り男鬼へ

車が通らないので落ち葉が積もり
車が通らないので落ち葉が積もり

 ことの気配も無く、落ち葉の積もった林道を歩いていきます。 暫く進むと前方が明るくなり、男鬼集落の端に到着しました。(下写真)

男鬼集落に到着
男鬼集落に到着

 誰もいないかと思っていましたが、一台バイクが置かれています。(下写真)

ほとんどの家は取り壊され
ほとんどの家は取り壊され

 林道にもバイクのタイヤ跡があったのでもしやと思っていましたが、廃村巡りか紅葉でも見に来ているのでしょうか?(下写真)

綺麗な紅葉が
綺麗な紅葉が

 前方にバイクの主が散策しているのが見えて来ました。 まわりの家屋は原型を留めていますが、その扉などは人為的なのか風などに寄るものか、壊れたものが多めでした。(下写真)

残っている家も荒れている
残っている家も荒れている

集落の端にひっそりと祠
集落の端にひっそりと祠

 集落の奥へ来ると祠があり、そこからはまた林道が続いていました。 少し入ったところで、神社の鳥居が見えてきて、ここが比婆神社の入り口のようです。(下写真)

数々の霊神
数々の霊神

比婆神社の参拝口
比婆神社の参拝口

比婆神社概要
比婆神社概要

 左に折れ鳥居をくぐると、また林道となりました。 右に参拝道があるはずだと見ていきますが、沢を渡る橋はありますが、その先に踏み跡などは見られません。 また、所々が急斜面で無理に向かうのも疲れそうなので、ここは暫く林道を歩くことにしました。(下写真)

この辺りに参道があるはずだが…
この辺りに参道があるはずだが…

林道を進む
林道を進む

 林道は山腹の斜面をうまい具合に登っており、何度か折れて神社へと向かっています。(下写真)

何度か折れて
何度か折れて

 二回ほど折れたところで、カーブの奥にテープが見えてきました。 よく見ると階段が付いており、神社方面へと登っています。 ここで林道を離れ、参拝道と思われる階段を登っていきました。(下写真)

カーブ奥に布の印と参道と思われる石段
カーブ奥に布の印と参道と思われる石段

下にも参道が続いているが
下にも参道が続いているが

参道を登る
参道を登る

 この道が参拝道で間違いなさそうです。 石の階段が敷き詰められ、落ち葉でもまったく気になりません。 紅葉を見ながら登っていくと、程なく傾斜が緩み前方にまた鳥居が見えてきました。(下写真)

紅葉の中を登る
紅葉の中を登る

鳥居に到着(左に林道終点)
鳥居に到着(左に林道終点)

 左手には先程の林道も登ってきており、ここまで登れるようでした。 参道を進むと灯籠があり、尾根の右斜面に本殿があるようです。(下写真)

右の参道に進む
右の参道に進む

 そちらへ向かうと、手前にお参り用の鈴が付けられた門があります。(下写真)

部外者はここで参拝?
部外者はここで参拝?

 もんはしまっていますが、右側に人が通れる隙間があり、進入禁止とはなっていないので、本殿を見ていきました。(下写真)

奥に本殿が
奥に本殿が

 林道があるとはいえ、今は人もいない山域です。 それでも磐座の前に整備され綺麗にされた本堂などがある事に畏怖の念や強い願いを感じます。(下写真)

磐座の本殿
磐座の本殿

 ここから山頂へは行けないので、一旦戻り尾根沿いに山頂を目指します。 ここも倒木が多く、左から回り込んでいきました。(下写真)

山頂へと登る

山頂へと登る

 山頂が近づくと、後ろに男鬼山が大きく見えてきました。(下写真)

近くに男鬼山(右)
近くに男鬼山(右)

 また、琵琶湖も下に見え、ここに神社を建立した理由も何となく理解できます。(下写真)

琵琶湖も近くに
琵琶湖も近くに

 程なく手前のピークを越え、奥の山頂に到着しました。(下写真)

比婆山山頂
比婆山山頂

比婆山山頂
比婆山山頂

 今回巡る山は展望はないだろうと思っていましたが、比婆山の西側が伐採され、霊仙山などが近くに見えていました。(下写真)

比婆山から霊仙山を望む
比婆山から霊仙山を望む

鍋尻山などを望む(その左に三国山や烏帽子山など)
鍋尻山などを望む(その左に三国山や烏帽子山など)

霊仙山(最高点峰)アップ(人の姿も見える)
霊仙山(最高点峰)アップ(人の姿も見える)

 ここで昼食休憩としていきます。 展望を眺めながら食事をすませると、西の鉄塔へと尾根沿いに向かいました。(下写真)

境界沿いの尾根を降りる

境界沿いの尾根を降りる

 分岐が分かり辛いところですが、境界標識があるのでその境を目印に降りていきました。 少し降りると明確な尾根となり、気持ちよく歩けました。(下写真)

快適な尾根道となる

快適な尾根道となる

 前方に赤白に塗られた鉄塔が見えてきます。(下写真)

鉄塔出合
鉄塔出合

 木が伐採されその倒木が邪魔ですが、それを越えると左右に展望が広がります。(下写真)

鉄塔から男鬼山(右)を望む(左に琵琶湖)
鉄塔から男鬼山(右)を望む(左に琵琶湖)

 ここからは巡視路となり、その跡を辿り次のピークへ登り返します。(下写真)

そのまま次のピークへ
そのまま次のピークへ

 そのピークの右手を意識しながら登り、途中からは右尾根へと降りていきました。(下写真)

ピーク手前で右に折れる
ピーク手前で右に折れる

 この辺りは緩斜面で平坦地となっていました。 また、左斜面に伐採地があり、琵琶湖が望めます。(下写真)

伐採地から琵琶湖を望む
伐採地から琵琶湖を望む

 鞍部に降りていきますが、末端あたりがカレンフェルトで歩きづらく、右に避けて降りていきます。(下写真)

尾根末端はカレンフェルト
尾根末端はカレンフェルト

 下に林道が見え、そこに出合います。 この辺りが「男鬼峠」と呼ばれている所でしょうか。(下写真)

林道出合
林道出合

周辺概念図
周辺概念図

 ここから直接尾根に取り付き「男鬼山」へ向かう予定でしたが、右に林道がありそちらを歩いていきました。(下写真)

暫くは林道を歩く
暫くは林道を歩く

 このまま男鬼山の近くまで行けるようですが、それでは山登りにならないので、上部に見える鉄塔へ登ることにして、途中にある巡視路入口を登っていきました。(下写真)

途中の巡視路から登る
途中の巡視路から登る

 尾根沿いに合流し、よい道が鉄塔へと登っています。(下写真)

巡視路を進む
巡視路を進む

 傾斜が強まり急登となりました。 巡視路のプラスチック階段となり、程なく上部の稜線に到着しました。(下写真)

急登となり
急登となり

 右下は林道への崖となっており、西側の展望が望めます。(下写真)

林道上の展望地から霊仙山を望む
林道上の展望地から霊仙山を望む

 前方の鉄塔に向かって登っていくと樹木が刈り払われ、180度の展望が広がります。(下写真)

上部の鉄塔に到着
上部の鉄塔に到着

鉄塔からの展望(西方面)
鉄塔からの展望(西方面)

近江八幡市アップ
近江八幡市アップ

湖南市方面
湖南市方面

 ここからの展望が今回のコース一番で、鉄塔に寄ったかいはありました。(上写真) 鉄塔を過ぎると道が広がり、車も通れる林道となりました。(下写真)

鉄塔からは林道に
鉄塔からは林道に

 その林道を男鬼山方面へと向いますが、この辺りの地形は複雑で地図を見ながらでないと迷います。(下写真)

次の鉄塔へ
次の鉄塔へ

 途中に鉄塔がありそこを右折すると、T字路となりました。 この辺りの林道は地図に記載は無いのですが、男鬼山の西を取り囲むように付いているようです。 T字路をそのまま直進し、男鬼山の斜面に取り付きました。(下写真)

T字路だがこのまま直進
T字路だがこのまま直進

 すると右手の林道の先で、道路工事なのか人の声にチェーンソーの音やや重機の姿が見えていました。 ここにもカレンフェルト帯があるので、それを迂回しながら山頂へ向かうと、上に山頂が見えてきました。(下写真)

植林帯を登る
植林帯を登る

 山頂は広く開けていますが、倒木帯となっていて、下手に踏み込み出るに出られなくなります…。(下写真)

男鬼山山頂の様子(倒木帯で展望なし)
男鬼山山頂の様子(倒木帯で展望なし)

 山頂標識や三角点は見当たらないので、適当な所で引き返しますが、展望も無く面白いところではありません。 先程の道を引き返し、最短距離を進みますが、やはり複雑な地形で結局途中の鉄塔へ戻ることになります。(下写真)

複雑な地形に
複雑な地形に

 その後は北尾根を進み、峠と思われる鞍部へと向いますが、あまり良い道ではありませんでした。(下写真)

向山との鞍部へ降りる
向山との鞍部へ降りる

 鞍部は分かりづらい所ですが、峠の面影は残っていました。(下写真)

鞍部からは緩やかな登り返しに
鞍部からは緩やかな登り返しに

 鞍部からは向山へと登りますが、緩斜面で紅葉なども見られ気持ちの良い道でした。(下写真)

所々で紅葉
所々で紅葉

幹から折れた倒木
幹から折れた倒木

 程なく鉄塔が見えてきて、その奥が山頂でした。(下写真)

向山の鉄塔に合流
向山の鉄塔に合流

 鉄塔からは米原方面が切り開かれて見えていました。(下写真)

米原方面
米原方面

 山頂は気持ちの良い広場で、人の手も入っているようです。(下写真)

向山(武奈山)山頂
向山(武奈山)山頂

 ここから北の柳峠方面へと降りていきますが、鉄塔経由で行くか地図の破線路で最短距離で行くか悩みます。 結局、破線路で行くことにし、北北東の尾根を降りていきました。(下写真)

北の尾根に向かう
北の尾根に向かう

 程なく電波反射板がありますが、この先もテープが付いた尾根を降りていきました。(下写真)

ここにも電波反射板
ここにも電波反射板

 しかし、途中で見失い右方向へ降りていきます。(下写真)

この辺りで道を見失う
この辺りで道を見失う

 少し降りると下にテープが見えてきたので、そちらへ降りると、421mの柳峠へと向かう作業道へ合流したようです。(下写真)

テープを見つけ追う
テープを見つけ追う

 急斜面をテープ通りに降りていきますが、それも無くなります。 谷の左斜面に古い作業道跡が付いているので、そちらを進んでいきました。(下写真)

薄い作業道に合流
薄い作業道に合流

 途中に立派な作業小屋がありますが、いまも使われているのでしょうか?(下写真)

こんなところに小屋が
こんなところに小屋が

 草などに覆われ消えかけた作業道を進んでいくと、421m(柳峠)手前で右から別の作業道に合流します。(下写真)

消えかけた作業道を進む
消えかけた作業道を進む

別の作業道と合流
別の作業道と合流

 そのまま歩いていくと、林道に合流しました。(下写真)

林道に出会う
林道に出会う

 この辺りが柳峠なのでしょうが、その面影はありません。 左に折れ暫く林道を進むと、左下の道と分岐していました。(下写真)

分岐を右に
分岐を右に

 左下の林道は古いもので、直進の綺麗に舗装された道が目的の道です。 そちらを進むと、大きなカーブとなり、そこに松尾寺山から暫く付いていた道標のものと同じ標識が立っていました。(下写真)

左カーブ付近で登山道と合流
左カーブ付近で登山道と合流

 カーブを曲がった先で、左手に大きな看板が見えてきました。 ここが最終目的地の「鎌刃城跡」の入口です。(下写真)

左に鎌刃城跡の入口
左に鎌刃城跡の入口

国史跡 鎌刃城跡について
国史跡 鎌刃城跡について

 ここからは道標が整備された散策路となりました。(下写真)

城跡へ向かう
城跡へ向かう

 濃い踏み跡を進んでいくと、城の遺構が見られ始めます。(下写真)

尾根沿いを進む(切り返し)
尾根沿いを進む(切り返し)

 ここで右斜面をトラバースしますが、斜面がキツく滑落注意です。(下写真)

暫くは右をトラバース(滑落注意)
暫くは右をトラバース(滑落注意)

 程なく分岐に到着しますが、ここは左の斜面を登り主郭方面へ向いました。(下写真)

まずは主郭へ
まずは主郭へ

 つづら折れに登っていくと尾根に上り詰めました。 標識で主郭となっていますが、今は当時の姿を留めるものはありませんでした。
 平坦地を進むと、石標が見えてきて「国史跡 鎌刃城跡」と書かれています。 その奥に石段があり、これが当時の城のものでしょうか。(下写真)

鎌刃城跡の石碑
鎌刃城跡の石碑

城跡
城跡

主郭の説明文
主郭の説明文

 ここからも北副郭や石垣を巡り、尾根を北上していきます。(下写真)

北副郭へ
北副郭へ

緩やかな斜面が続く
緩やかな斜面が続く

 左が伐採されたところに出ると、木で組まれた展望台がありました。 展望台はありますが、登る意味はあまり無く、十分に景色を望むことが出来ます。(下写真)

展望地から眺め
展望地から眺め

展望台(あまり意味は無い)
展望台(あまり意味は無い)

水の手
水の手

水の手の説明文
水の手の説明文

 更に奥に行くと、水の手と書かれた水場がありました。 その右奥には再度展望台と思われる木組みがありますが、ここも登る必要はなく、下から眺めを見ていきました。(下写真)

展望台?
展望台?

 ここで下から鈴の音が聞こえてきて、老齢の方が登ってこられました。 トラバース道を主郭へと歩いていき、すれ違いとなります。
 ここからは予定通り北尾根を進みますが、こちらに道があるのか分かりません。(下写真)

更に下へ
更に下へ

 下へ降りるとまだ散策路は続いていますが、それもここまででした。(下写真)

大堀切の説明文
大堀切の説明文

大堀切
大堀切

 踏み跡はなんとなくありますが、尾根沿いに明確な道はありません。(下写真)

そのまま尾根を北に進む
そのまま尾根を北に進む

 暫くは尾根沿いに進み、途中で展望なども楽しめました。(下写真)

最後の展望
最後の展望

右端付近に駐車(中央に名神高速)
右端付近に駐車(中央に名神高速)

伊吹山
伊吹山

尾根沿いを進む
尾根沿いを進む

 しかし細尾根となり、右下に道が見えてきました。 そちらに降りると、先程の続きの遊歩道(登山道?)が作られており、麓の蓮華寺との標識が立っていました。(下写真)

右下の遊歩道と合流
右下の遊歩道と合流

 帰宅後で調べると、この尾根には番場や蓮華寺から城跡まで公式の散策路が作られているようです。(下写真)

歩きやすい道を進む
歩きやすい道を進む

 こうなると後は道をたどって降りていくだけです。(下写真)

昔からの道を利用している
昔からの道を利用している

 途中に細尾根などもありますが危険箇所は無く、スピード上げて降りていきました。(下写真)

キレット手前は展望地

キレット手前は展望地

西坂山(中央)と八葉山(右)
西坂山(中央)と八葉山(右)

掘られた道に
掘られた道に

 途中、老齢の夫婦と思われる登山者の方を抜き、最後は掘られた道を降りていくと、林道のような広い道に出ました。(下写真)

最後は溝状の道となる
最後は溝状の道となる

林道?に下山
林道に下山

 ここで左の西方面へは「蓮華寺」へと続くようですが、当初予定していた道が見当たらないので、右に折れ車道へ出ることにしました。(下写真)

少し戻って川沿い野道へ
少し戻って川沿い野道へ

 小川を橋で渡るとその小川沿いの道となり、トボトボと駐車地へと戻っていきました。(下写真)

川沿いの気持ちのよい道を歩く(奥に伊吹山)
川沿いの気持ちのよい道を歩く(奥に伊吹山)

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回予定】
 日曜日に鈴鹿の雨乞岳に、同行者の方と登る予定です。


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