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[登山] 上松Aコースでお花見(中央アルプス:木曽前岳) [登山]

 今回は、天気も期待できないので中央アルプスの「木曽前岳」に花見登山に言ってきました。 期待していなかった遠望もよく、目当ての花々も見られ充実した登山となりました。

関連リンク
 2016年7月29日 2016年 中央アルプス 木曽駒ヶ岳(上松A)

お花畑を歩く(シナノキンバイなど)
お花畑の様子


中央アルプス 木曽前岳
上松Aコースでお花見登山
日付
2019年07月21日(日)
天気 曇り
山域 中央アルプス
場所 長野県木曽郡上松町大字小川
距離
16.3km
累積標高 +1960m -1960m
時間
08時間15分
人数 単独
撮影枚数
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0737枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0044枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ
お花畑
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
05:40 1070m 0.0km 上松Aコース登山口 発
06:00 (00:20) 1178m 1.4km 敬神の滝小屋(登山口)
07:25 (01:25) 1910m 4.0km 金懸小屋(5分休憩)
08:30 (01:05) 2292m 5.6km 七合目
09:20 (00:50) 2605m 6.8km 八合目(3分休憩)
10:25 (01:05) 2756m 8.1km 玉ノ窪山荘 昼食休憩
10:55 (00:30) 2756m 8.1km 玉ノ窪山荘 出発
11:05 (00:10) 2826m 8.4km 木曽前岳
11:45 (00:40) 2605m 9.4km 八合目
12:45 (01:00) 1910m 12.4km 金懸小屋(5分休憩)
13:35 (00:50) 1178m 14.9km 敬神の滝小屋
13:55 (00:20) 1070m 16.3km 上松Aコース登山口  到着

ルートラボ

※2020年3月末にルートラボが閉鎖となるまではGarmin Connectと併用しますが、以降はアクセス不可となります。

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20190721_map.jpg

写真リンク

※今回のコースは定番となっているので、歩いていない部分と景色とお花の写真を中心で掲載します。

 長梅雨でここ一ヶ月ほどはハッキリしない天気が続いています。 この週末も日曜日が若干良い予報となっていますが、それも午前中だけのようなので、展望は諦め花目当ての登山を計画します。 そこで、ここ数年訪れる機会のなかった「木曽前岳」へ上松Aコースで向かうことにしました。(最後は2016年)

 登山口はいつもの滑川第一砂防ダムの駐車場はやめ、手前の敬神キャンプ場奥の二合目登山口の駐車場とします。 午後には雨の予報も出ているので、自宅を3時半に出発し5時半頃に到着しました。

登山口前に駐車場
登山口前に駐車場

 駐車場には既に4台の車が停車しており、その中の一台から女性登山者の方が出発していきました。 こちらも準備をして出発しますが、久しぶりに新調したザックに登山靴を履いて出発していきます。

登山口が二合目

登山口が二合目

 駐車場前の登山口から川剤へと向かいます。 すぐにゲートが現れますが、2つあるので開いている左のゲートを入っていきます。

ゲートを通り抜け
右のゲートを通り抜け

 どちらのゲートを通っても問題ありませんが、左の道はそのまま堰堤の上へ左から回り込んでいきます。 登山者用に標識があり、右へ向かうよう促されるので矢印に従って行きました。

牙岩が見える(右が木曽前岳)
牙岩が見える(右が木曽前岳)

ムシトリナデシコ
ムシトリナデシコ

ヒメジュオン
ヒメジュオン

 川沿いの荒れ地を進むと、コンクリート製の橋で対岸へと渡りました。

沢を渡る(コンクリート橋)
沢を渡る(コンクリート橋)

巨大堰堤
巨大堰堤

 対岸で左に折れると、細い道を奥へと向かいます。

下草の多い道を進む
下草の多い道を進む

 樹林の間を抜ける道となり、途中左に石碑などが見られます。

左に石碑
左に石碑

 奥の開いたゲートを通り抜けると、見覚えのある舗装路の分岐が見えてきました。

ゲートがあるが開いている
ゲートがあるが開いている

敬神ノ滝分岐(右へ)
敬神ノ滝分岐(右へ)

 ここで左手に向かうと、いつも利用する滑川第一砂防ダムの駐車場へ続いています。 ここは右折していつもの道を敬神ノ滝へと歩いていきました。

舗装路を進む
舗装路を進む

 程なく登山口に到着します。 ここまで気温はそれほどではありませんが、湿度が高く大汗を欠きそうなので、小屋前の沢でタオルを濡らして本格的な上りに備えます。

左に登山口
左に登山口

 ここで三合目となりますが、取り敢えずはじめの目的地は五合目の金懸小屋に設定します。

いつもの道をスタート(三合目)
いつもの道をスタート(三合目)

 15分ほどで三合半に到着します。 ここの切り開きからは、見られると思っていなかった木曽御嶽山が高曇りの天気でハッキリと望むことが出来ます。

三合半
三合半

樹間から木曽御嶽山
樹間から木曽御嶽山

ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ

カニコウモリ
カニコウモリ

 その後も要所要所で御嶽山を望みながら、黙々と標高を上げていきます。 小屋手前まで来ると、右にとラバーズしていわばを通過します。 ここの木道が崩壊しており、手前で左に迂回路が簡易的に付けられていました。

崩壊した木橋を左から迂回
崩壊した木橋を左から迂回

 ここを無事通過すると、程なく金懸小屋に到着しました。 小屋で用を足して、切り開きから展望を眺めていきます。

小屋前(五合目)から三ノ沢岳
小屋前(五合目)から三ノ沢岳

木曽御嶽山アップ
木曽御嶽山アップ

小秀山(左奥)方面(手前は台ヶ峰)
小秀山(左奥)方面(手前は台ヶ峰)

 小休止後は出発しますが、小屋から数分で水場に到着します。 ここで冷たい水を飲み、喉を潤していきました。

水場に到着

水場に到着

 水場を後に更に尾根沿いを進みます。 胸突き八丁で、急登となりますが大したことはなく、その後暫くは平坦な道が続きました。

胸突き八丁
胸突き八丁

平坦な道を進む
平坦な道を進む

らくだの背
らくだの背

キバナシャクナゲ
キバナシャクナゲ

六合目
六合目

 所々で南側の展望が開けますが、山頂付近には濃い雲が掛かっています・・・。

上空にガス・・・
上空にガス・・・

ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ

三ノ沢岳が近くに
三ノ沢岳が近くに

 しかし、高曇りの天気が続いており、外界は遠くまでよく見えていました。

麓の景色
麓の景色

左奥に恵那山、その右に南木曽岳
左奥に恵那山、その右に南木曽岳

イチヨウラン
イチヨウラン

イチヨウランアップ
イチヨウランアップ

石像と三ノ沢岳

石像と三ノ沢岳

 標高を一気に上げ「遠見場」に到着しました。 ここからは乗鞍岳なども見えており、暫くは天気が崩れそうにもありません。

遠見場
遠見場

乗鞍岳
乗鞍岳

天の岩戸
天の岩戸

天の岩戸上から木曽御嶽山方面の展望
木曽御嶽山方面の展望

 七合目を通過すると植生も変わり、高山植物が多く見られ出しました。

七合目
七合目

マイズルソウ
マイズルソウ

ミツバオウレン
ミツバオウレン

?1
?1

ツマトリソウ
ツマトリソウ

 お花を見ながら歩いていくと、次の目的地としていた八合目に到着しました。

八合目
八合目

キバナノコマノツメ
キバナノコマノツメ

 ここは広場となっており、日差しも無いので休憩には最適です。 標高が上がり息苦しくなってきたので、ここで水分補給も兼ねて暫く休憩していきます。
 休憩していると、山頂方面から鈴の音や人の話し声が聞こえてきて、程なくして下山中の登山者の方が降りてきます。 こちらも出発し、すれ違いつつ九合目の玉ノ窪小屋へと向かいます。

前方に木曽前岳
前方に木曽前岳

右に麦草岳(奥に乗鞍岳・木曽御嶽山など)
右に麦草岳(奥に乗鞍岳・木曽御嶽山など)

後方の展望
後方の展望

 ハイマツ帯となり、稜線からは周囲が見渡せます。 そして木曽前岳との分岐に到着しますが、ここは右のトラバースコートとなるお花畑経由で向かいます。

八合分岐(右へ)
八合分岐(右へ)

 右に入ると途端に花の数が増え、お目当ての花なども見られだしました。

ウサギギク
ウサギギク

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ

?2
?2

 今年は長梅雨の影響で開花が遅れているようで、ハクサンチドリやヨツバシオガマなども咲き始めで元気が良いように感じます。

ハクサンチドリ
ハクサンチドリ

ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ

クロトウヒレン
クロトウヒレン

ウサギギク2
ウサギギク2

コバイケイソウ
コバイケイソウ

 進むのに従いいろいろな花が入れ替わりで咲いており、足を止めながらゆっくりと眺めていきました。

シナノキンバイ
シナノキンバイ

グンナイフウロ
グンナイフウロ

?2
?2

ハクサンフウロ2
ハクサンフウロ2

 お花の群生を見ながら歩いていきますが、このコースを歩く人は少ないようですれ違ったのは単独の方1名だけでした。

お花畑の様子
お花畑の様子

ここはお花畑
ここはお花畑

暫くはトラバース
暫くはトラバース

 この時期まったく雪は全く見られませんが、少し前まで残っていたのでしょう、今まで見られなかったミヤマキンポウゲやハクサンイチゲなどが見られ始めました。

ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ

ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ

?4
?4

次第に岩の多い道に
次第に岩の多い道に

外界を望む
外界を望む

 崩壊地をロープを頼りにトラバースして行きます。 ここは以前も道が崩れていましたが、今回もそれは修繕されておらず、枯れ沢に落ちないよう気をつけながら歩いていきました。

崩壊地を進む
崩壊地を進む

タカネスミレ
タカネスミレ

ツガザクラ
ツガザクラ

ヨシバシオガマ2
ヨシバシオガマ2

ミヤマクロスゲ
ミヤマクロスゲ

 ほぼ小屋と同じ標高となると、更に植生がかわります。 岩場を巻きながら進んでいくと、すずり岩を通過すると鞍部が見えてきました。

空木岳(左奥)が見える
空木岳(左奥)が見える

すずり岩
すずり岩

アオノツガザクラ
アオノツガザクラ

 最後はトラバース道を進みますが、ここまで来ると目的地も近いので、景色を眺めながらゆっくりと歩いていきました。

近くに木曽駒ケ岳
近くに木曽駒ケ岳

中岳や宝剣岳
中岳や宝剣岳

山頂アップ
山頂アップ

 小屋手前の最後の斜面は更に植生が変わり、お目当てのクロユリも見られこれで思い残すことはありません。

チングルマ
チングルマ

コバイケイソウ2
コバイケイソウ2

ミヤマクロユリ
ミヤマクロユリ

イワカガミ
イワカガミ

ハクサンイチゲ2
ハクサンイチゲ2

ツガザクラ2
ツガザクラ2

ウラジロナナカマド
ウラジロナナカマド

イワツメクサ
イワツメクサ

 そして出発から5時間弱で玉ノ窪小屋に到着します。

玉ノ窪小屋(9合目)
玉ノ窪小屋(9合目)

 ここから山頂までもいけないことはありませんが、何となく南アルプス方面はガスが出ていそうだったので、今回は自制し、ここで展望を見ながら早めの昼食休憩としていきました。

北側の眺め
北側の眺め

穂高連峰アップ
穂高連峰アップ

八ヶ岳
八ヶ岳

左から大天井岳・常念岳・鹿島槍ヶ岳・白馬岳など
左から大天井岳・常念岳・鹿島槍ヶ岳・白馬岳など

乗鞍岳は雲の中
乗鞍岳は雲の中

中央奥に南駒ヶ岳

中央奥に南駒ヶ岳

 食事後は、何時ものように木曽前岳経由で下山していきます。

木曽前岳へ
木曽前岳へ

ミネズオウ
ミネズオウ

小屋を下に見る
小屋を下に見る

ミツバオウレン2
ミツバオウレン2

 休憩したことで疲れも取れ苦労なく山頂手前に到着しました。 ここからは細い踏み跡を辿り、参考天となる山頂へ向かいました。

最高点へ
最高点へ

 山頂は360度の展望で、周囲の山々を見渡していきます。

中央の将棊頭山から茶臼山(左)への稜線(右は木曽駒ケ岳)

中央の将棊頭山から茶臼山(左)への稜線(右は木曽駒ケ岳)

先程より雲が多く
先程より雲が多く

山頂から麦草岳を望む
山頂から麦草岳を望む

山頂ピークを巡り下山
山頂ピークを巡り下山

 岩場を辿り登山道へ合流すると、西の尾根に付いた道を降りていきました。

登山道に合流
登山道に合流

 ここにはミヤマダイコンソウやウスユキソウが多く見られます。

コマウスユキソウ?
コマウスユキソウ?

ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ

イワヒゲ?
イワヒゲ?

コマウスユキソウ2
コマウスユキソウ2

岩場を降りる
岩場を降りる

 牙岩との分岐からは、南斜面の階段を降りていきます。

牙岩方面分岐
牙岩方面分岐

よく整備された道(階段)を降りる
よく整備された道(階段)を降りる

 この斜面には、ミヤマクロユリが数輪咲いており、最後まで花を愛でていきます。

オンタデ
オンタデ

ミヤマクロユリ2
ミヤマクロユリ2

?5
?5

麦草岳への稜線(牙岩)を見る
麦草岳への稜線(牙岩)を見る

 そして山頂から30分ほどで、八合目の分岐に到着しました。

これで一周
これで一周

 ここからは往路と同じ道を辿りながら降りていきます。 八合目に到着したころから、日差しが差し込み暑くなってきます・・・。

この時間になり晴れてきた
この時間になり晴れてきた

 相変わらず湿度は高く、外界は雲に覆われ始めていました。

外界はガス・・・
外界はガス・・・

展望はここまで
展望はここまで

 下るのに従い周囲にガスが流れ始め、一時的に暑さがしのげました。

ガスの中へ
ガスの中へ

金懸小屋もガスの中
金懸小屋もガスの中

 その後も順調に降りていき、山頂から2時間半で敬神の滝小屋に無事到着しました。

無事下山
無事下山

 ここからは舗装路となるので、一安心です。 雨はすぐには降りそうもありませんが、上空には黒い雲が湧いていました。

上空に黒い雲
上空に黒い雲

堰堤横からの展望(西方面)
堰堤横からの展望(西方面)

山頂はガス
山頂はガス

 トボトボと歩道を歩いていくと、20分ほどで2合目の駐車症に戻ってきました。

駐車場に到着
駐車場に到着

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回予定】
 来週から長期の休みとなるので、北アルプスに向かう予定です。


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