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[登山] 三重県 竜頭山・千石越・南亦山・中ノ又の頭・滝谷周回 [登山]

 今回は、そろそろ気温も落ち着いただろうと、久しぶりに三重県の山に登ってきました。 しかし、この時期としては高い気温で、稜線以外では人の踏み跡は薄く、ヒルなども多く大変でした。 それでも良い天気で熊野灘も見られ、予定通りのコースを歩くことが出来ました。

関連リンク
 2018年04月29日 奥伊勢 南亦山・犬戻ノ高・春日嶺・千戈山・栃古山周回
 2017年11月25日 三重県 行者山から行者山へ周回縦走

南亦山から熊野灘を望む

海岸線アップ

三重県
竜頭山・千石越・南亦山・中ノ又の頭・滝谷
周回

日付
2019年10月05日(土)
天気 晴れ
山域 奥伊勢
場所 三重県多気郡大台町南
距離
17.0km
累積標高 +1808m -1808m
時間
09時間10分
人数 単独
撮影枚数
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0580枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(道迷い注意)
展望
(A:良い~E:なし)
C(南亦山周辺のみ展望あり)
見どころ
なし
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
06:10 141.5m 0.0km 久保井戸橋 出発
07:45 (01:35) 676m 2.4km 竜頭山(10分休憩)
09:00 (01:15) 846m 4.6km 846m地点
09:30 (00:30)
920m
5.9km 扇沢の頭
10:20 (00:50) 752m 7.6km 千石越
10:25 (00:05) 725m 8.0km 南亦山登山口
11:00 (00:35) 981.8m 9.0km 南亦山 昼食休憩
11:30 (00:30) 981.8m 9.1km 南亦山 出発
11:50 (00:20) 851m 9.9km 鳥尾越
12:30 (00:40) 993m 11.2km 中ノ又越
13:10 (00:40) 732m 12.5km 732m地点
13:50 (00:40) 834.2m 13.8km 点名:滝谷(5分休憩)
14:35 (00:45) 602m 15.5km 602m地点
15:20 (00:45) 141.5m 17.0km 久保井戸橋 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20191005_map.jpg

写真リンク

 この所の疲れが取れず、前日も何時もより就寝が遅くなり、余り遠くの山へ行く気力がありません。 そこで自宅からは2時間と掛からない三重県の台高町の低山に向かうことにしました。
 眠気の取れない4時に起床し、早速出発します。 東名阪高速を南下しますが、トラックに混じって思ったよりも一般車が多めです…。
 それでも順調に伊勢道と紀勢道を走っていくと「大宮大台IC」で降りました。 ここからも何度も走った道で大杉谷方面へと向かいます。 そして20分ほどで南の集落分岐に到着しまた。 カーナビに従って、左に降りる道に入っていくと宮川に掛かる橋(久保井戸橋)を渡り予定していた駐車地(久保井戸橋バス停脇)に到着しました。

駐車地から登山口方面(左に久保井戸橋)
駐車地から登山口方面

 今回は近くを流れる島谷の両岸の尾根を周回する様に巡る予定です。 下山口は、西尾根となりますが駐車地の目の前です。

目の前に下山予定の尾根
目の前に下山予定の尾根

 東尾根は「竜頭山」の登山口となっており、道路脇には標識も立っていました。

道路脇に竜頭山登山口の標識
道路脇に竜頭山登山口の標識

登山口の階段
登山口の階段

 尾根の末端は階段が設けられており、そこにも「龍頭山登山道」と書かれておりここで間違いはなさそうです。

ここにも標識があるが…
ここにも標識があるが…

 階段を登りますが、いきなり道を見失います。 と言うより、すでに廃道なのか倒木などで埋まっていました。

踏み跡がある?
踏み跡がある?

 それでもなんとなく踏み跡があり、右へ向かっていました。 そちらへ向かうと、下から舗装路が上がっており、ショートカットでその上に出ました。

横に道がある(これを登ったほうが楽か)
横に道がある(これを登ったほうが楽か)

 地図にも書かれている水路に合流しますが、その上は崖となっており、登れそうもありません…。

水路を右に
水路を右に

 水路の左手を確認しますがそれらしい道はないので、右手へ向かいます。 水路の右奥に園庭が見えているので、そちらまで行くと道はなさそうです。 仕方がないので、傾斜の緩いところを選びながら、つづら折れで急登を登っていきます。

急登を登る
急登を登る

 作業道は付いているので何とか尾根の上部に上がれます。

尾根の上部に
尾根の上部に

 そして取り付きから5分ほどで、枝にテープが巻かれた尾根の末端に合流しました。

テープがあるが道は無し
テープがあるが道は無し

 シダが生い茂っていますが、作業道(獣道?)は上へと続いています。

作業道を進む
作業道を進む

 標高300mを越えると傾斜が緩み一息付けました。

傾斜が緩む
傾斜が緩む

 すると登山道を示す道標が現れますが、とても登山道とは言えません…。

ここは登山道?
ここは登山道?

 その後も薄い踏み跡が続き、時折テープや道標が現れました。

植林帯を進む
植林帯を進む

比較的まともな道に
比較的まともな道に

先は長く(この先倒木帯)
先は長く(この先倒木帯)

 それでもここまでは道らしきものが残っており、古い作業道の上を獣も利用しており、歩きやすい道でした。 しかし、傾斜が緩み平坦な道となると植林の低木が覆いかぶさり、これらを掻き分けながら進むことになりました。

平坦な場所は低木の藪
平坦な場所は低木の藪

 更に倒木などで尾根沿いを進むのが難しくなり、左右の斜面へ逃げていきました。

左斜面をトラバース
左斜面をトラバース

 場所に寄ってはテープも付いており、この道?で良さそうです。 しかし、全体的にテープは少なく、藪の薄いところを見つけながら進んでいきました。

今度は右斜面を進む
今度は右斜面を進む

 それでもこのような藪は山頂までのごく一部です。 傾斜が強まり細尾根となると、道も明確となりました。

傾斜が付くと普通の道に
傾斜が付くと普通の道に

尾根が広がる
尾根が広がる

地面に標識
地面に標識

 途中で足に違和感があったので、もしやと思い靴を脱いで確認すると、またヤツに血を吸われています。 幸い気がつくのが早かったため、出血はわずかでした…。
 そして竜頭山の最後の上りになりますが、その手前が藪で覆われ強行突破して行きました。

竜頭山手前でまた藪に
竜頭山手前でまた藪に

 その先は倒木帯となり、簡単に通しては来れません。

最後の登りは倒木帯
最後の登りは倒木帯

 岩の多い尾根となると藪も無くなります。 そして山頂直下に到着すると、唐突に手水鉢と思われるものが奉納されています。

山頂直下に手水鉢
山頂直下に手水鉢

 周りに神社などがあるわけではなく、山頂にある大権現の石碑と関係あるのでしょう。

山頂の標識
山頂の標識

標識部分は落ちて
標識部分は落ちて

山頂の石碑(龍燈山大権現)
山頂の石碑(龍燈山大権現)

 石碑には「龍燈山大権現」とあり、山名は「龍頭」ではなく「龍燈」だったことが分かります。(龍燈を祀っていたと思われます)

 周りには何もありませんが、暫く休憩していきます。 休憩後は予定通り奥(東)へと向かいました。

更に奥へ
更に奥へ

 こちらも道らしき物はありますが、既に廃道となっているようです。

細尾根に
細尾根に

 先程までに比べ藪は少なく快適な道が続きますが、本来の登山道まではまだ遠くです…。

680mピーク付近
680mピーク付近

二重山稜に(右の尾根を進む)
二重山稜に(右の尾根を進む)

主尾根に合流
主尾根に合流

 3箇所ほどピークを通貨しますが、その間の平坦地では場所に寄っては低木が多く、薄いながらも藪こぎとなりました。

またまた細尾根(枝がうるさく)
またまた細尾根(枝がうるさく)

 その後も明確な道と藪、それに倒木帯と繰り返し現れ、登山道の合流まで思ったよりも時間が掛かりました。

明確な道に
明確な道に

846mピーク付近(倒木帯)
846mピーク付近(倒木帯)

一旦暗部へ
一旦暗部へ

暫く登りに
暫く登りに

南亦山が見える
南亦山が見える

 総門山との分岐となる952mピークの上りとなりました。 すると前方に大きな岩が見えてきて、ここを右から巻いていきます。

前方に巨石(右から巻く)
前方に巨石(右から巻く)

岩の下にひさし
岩の下にひさし

 この上で見覚えのある道と合流しました。 ピークの北斜面は崩壊しており、その上部が展望地となっています。

952m北からの展望1(局ヶ岳など)
952m北からの展望1(局ヶ岳など)

952m北からの展望2(中央右手前に龍頭山、奥に迷岳など)
952m北からの展望2(中央右手前に龍頭山、奥に迷岳など)

 この日も気温は高めですが空気は秋の雰囲気で、気持ちの良い景色を暫く眺めていきました。 小休止後は、登山道に合流し南西の稜線沿いを進んでいきます。

ここからは登山道
ここからは登山道

扇沢ノ頭
扇沢ノ頭

よい道を進む
よい道を進む

右の作業道を進む
右の作業道を進む

 以前も通った道で、鉄塔の下を3箇所通過していきます。

810mピーク(鉄塔)
810mピーク(鉄塔)

よい天気
よい天気

南亦山へ向かう
南亦山へ向かう

鉄塔巡視路を進む
鉄塔巡視路を進む

 最低鞍部から南亦山へは登り基調となります。

最低鞍部から登り返す
最低鞍部から登り返す

滑落注意
滑落注意

774m鉄塔
774m鉄塔

迷岳・古ヶ丸山・池木屋山など(手前は下山尾根)
迷岳・古ヶ丸山・池木屋山など(手前は下山尾根)

 そして総門山分岐から1時間半ほどで、千石越の林道に合流しました。

千石越
千石峠

南亦山登山口へ
南亦山登山口へ

 以前はここからも尾根沿いを進んでいきましたが、藪が多めで苦労しています。 今回は素直に林道を歩き、南亦山登山道で登ることにしました。

林道を進む
林道を進む

 林道を左に暫く降りると、右手に標識と登山口が見えてきました。

遊歩道入口
遊歩道入口

 ここからは階段の付けられた遊歩道ですが、歩く人は少なく灌木に覆われ始めていました。

長い階段の登り
長い階段の登り

遊歩道は荒れ放題
遊歩道は荒れ放題

木々が伸び始め
木々が伸び始め

北東尾根に合流
北東尾根に合流

 黙々と登っていくと北からの尾根と合流しますが、暫くは登りが続きます。 標高が上がると傾斜が緩み、山頂までは一気に登っていきました。

傾斜が緩む
傾斜が緩む

長い上り
長い上り

 登りつめて傾斜が緩むと、右に鳥尾越(犬戻り峡)との分岐となります。

まずは山頂へ
まずは山頂へ

 以前は左にトラバース道を歩きましたが、今回は左上の山頂へ尾根沿いに進んでいきました。

尾根沿いに進む
尾根沿いに進む

 程なく木組みの展望台が見えてきます。 その下に三角点があるので、到着の証として見ていきます。

南亦山の一等三角点
南亦山の一等三角点

 展望台に上ると、ここで初めて熊野灘まで見えていました。

右奥に熊野灘もよく見えて
右奥に熊野灘もよく見えて

海岸線アップ
海岸線アップ

 展望台の下にベンチがあるので、そこで昼食休憩としていきます。 気温は丁度よいぐらいですが直射日光は強く、日陰で休憩していきました。

 休憩後は下山となりますが、まだ先は長めです。 まずは「扇沢ノ頭」へと向かい、先程の分岐まで戻ります。 分岐からは以前も歩いた道で、赤テープを追いながら稜線沿いを歩いていきました。

伐採地から扇沢ノ頭
伐採地から扇沢ノ頭

 ここからも電線下を鉄塔を経由して歩いていくため、景色を眺めながら歩くことになります。

大島?
大島?

鉄塔からの眺め(栃古山方面)
鉄塔からの眺め(栃古山方面)

鳥尾越から901mピークとその右奥に中ノ又の頭
鳥尾越から901mピークとその右奥に中ノ又の頭

 ピークを左から回り込むように進むと、分岐標識があらわれます。

901mピークへ登る(右へ)
901mピークへ登る(右へ)

 ここで右の高みへと向かい急登を進むと、程なく901mピークに到着しました。

901mピークに到着
901mピークに到着

 ピーク前後にはここにだけトリカブトが見られます。

この辺りにトリカブトが多く
この辺りにトリカブトが多く

 ここからも展望の良いところが続き、「中ノ又の頭」の上りにはお気に入りの苔むした斜面が現れます。

稜線沿いは好展望地
稜線沿いは好展望地

中ノ又の頭への登りに
中ノ又の頭への登りに

北の展望
北の展望

お気に入りの苔むした斜面
お気に入りの苔むした斜面

 薄い踏み跡やテープを辿り斜面を登ると、「中ノ又の頭」の山頂部に到着しました。

中ノ又の頭は長い山頂部
中ノ又の頭は長い山頂部

 特徴の無い山頂に到着すると、ここで北へ折れ下山予定のコースを辿っていきました。

中ノ又の頭の山頂
中ノ又の頭の山頂

 GPSで下山予定の尾根を確認しますが、精度が悪いのか谷間を示しています…。

北尾根を降りる
北尾根を降りる

 暫くは明確な作業道が続き、緩やかな尾根を足早に降りていきました。

尾根沿いを進む(まだよい道)
尾根沿いを進む(まだよい道)

 しかし、尾根が二手に分岐するところでと作業道は北西へと降りていきます。 右に向かいますが、藪に加えて倒木帯が立ちはだかります。

右斜面へ向かうが灌木帯・・・
右斜面へ向かうが灌木帯・・・

右尾根へ向かうが倒木が邪魔に
右尾根へ向かうが倒木が邪魔に

 右に尾根が見えており、右に降りるタイミングを逸したようです。 何とか目的の尾根に合流しますが、踏み跡は薄く難儀しました。 獣避けの網が尾根沿いにつけられており、その左は伐採されていました。 しかし、伐採された木々はそのまま放置されており、足元を確認しながら降りていきます。

尾根は伐採跡
尾根は伐採跡

尾根沿いの伐採跡から
尾根沿いの伐採跡から

 前方に下山コース途中のピークと、以前から気になっていた崩壊地が見えてきました。

前方に崩壊地が見えてきた
前方に崩壊地が見えてきた

獣避けの網(右)の脇が伐採されている
獣避けの網(右)の脇が伐採されている

藪は無いが歩きづらい
藪は無いが歩きづらい

 それでも降りるのに従い道は鮮明となり、驚いたことに左下に林道が見えてきました。 林道は尾根沿いに続いているようなので、一旦降りて確認します。

真新しい林道に出会う
真新しい林道に出会う

 暫く真新しい林道を歩いていきますが、このままだと崩壊地へ突き当たります。 そのため尾根の鞍部の合流点で、尾根に取り付き進んでいきました。

尾根に戻る
尾根に戻る

732m付近
732m付近

 732mピーク奥までは作業道が続いており、罠なども見られます。

こんな所に罠が
こんな所に罠が

 しかし、崩壊地が近づくと細尾根となり、最後は尾根の左は崩れてとても通れそうもありません。

登りに転じる
登りに転じる

下に崩壊地
下に崩壊地

この先、尾根沿いに進むのは困難に
この先、尾根沿いに進むのは困難に

 核心部は右斜面も切れ込んでいるため、安全と言うわけではありません。 それでも獣道と思われる道がついていたので、それを利用してトラバースしていきます。

右斜面をトラバース
右斜面をトラバース

 上部は岩なども混じった脆い斜面で、とても登れそうもありません。 傾斜が緩くなるまで水平移動し、一気に上へと向かいます。

急斜面を通過後に尾根(上)へ戻る
急斜面を通過後に尾根(上)へ戻る

 無事にお寝に復活すると、どこからともなく作業道が現れ快適に進むことができました。

尾根に復帰(作業道が続く)
尾根に復帰(作業道が続く)

左斜面に作業道
左斜面に作業道

 穏やかな尾根を進んでいくと、三角点のある滝谷に到着しました。

三角点:滝谷
三角点:滝谷

 ここでデザートを食べ小休止として行きます。 休憩後は、北に向かって降りていきます。

三角点で北に折れて進む
三角点で北に折れて進む

 基本的に踏み跡がありますが、少し下で厄介なアセビの藪となりました。

明確な道となる
明確な道となる

藪に・・・
藪に・・・

 しかし、右に踏み跡がありそちらを進むと、尾根沿いに良い道が続いています。

右手に踏み跡
右手に踏み跡

緩やかな尾根が続く
緩やかな尾根が続く

この辺りテープが多く
この辺りテープが多く

 作業道は602m地点まで続いていました。 ピークには、破棄されたアンテナが転がっており、北に続く尾根の途中まではケーブルなどの跡が残っていました。

602mピーク
602mピーク

アンテナ残骸
アンテナ残骸

北尾根に続く道
北尾根に続く道

 しかし、この踏み跡も西北西の尾根との分岐まででした。 ケーブルは西の新田集落から引かれていたようで、明確な道はそちらへ降りていきます。

踏み跡は薄いがテープはある
踏み跡は薄いがテープはある

 ここはそのまま北尾根を降りていきますが、思ったよりは藪も少なく体力は使いません。

この先から急斜面の下りに(300m付近)
この先から急斜面の下りに(300m付近)

 テープを追っていくと植林帯となり、作業道もハッキリとしてきました。

植林帯の作業道に
植林帯の作業道に

 そして集落手前の最後の急斜面をつづら折れで降りていくと、無事に下山予定の駐車地前に到着しました。

つづら折れに下る
つづら折れに下る

予定地点に到着
予定地点に到着

石垣の跡と罠の檻
石垣の跡と罠の檻

【反省点】

 特にありませんでした。

【次回予定】
 三連休の日曜日に台風一過の快晴を期待していますが、交通や川(沢)や斜面の状態が気になるので、山域や日程は通過後に決める予定です。


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