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[登山] 台高北部 栃谷から岳山・木梶山・赤ゾレ山・雲ヶ瀬山周回 [登山]

 今回は、久しぶりに台高の山へ登ってきました。 以前訪れ、再度秋の時期にと計画していた「梅尾」の近くに向かうべく、一部登山道から外れた周回コースを歩いてきました。 紅葉の最盛期には10日ほど遅くなり、すっかり落葉となっていましたが、所々にのこる紅葉などを眺めながら、秋晴れの中を気持ちよく歩くことができました。

関連リンク
 2018年10月28日 [登山] 三重県 青田から帝釈山・木梶山・国見山・桧塚・ナメラ山周回縦走
 2014年11月08日 [登山] 台高北部 周回縦走(コウベェ矢塚~水無山~高見山)

雲ヶ瀬山手前からの展望
左奥に金剛山・葛城山など

台高北部
栃谷から岳山・木梶山・赤ゾレ山
・雲ヶ瀬山周回

日付
2019年11月16日(土)
天気 晴れ
山域 台高
場所 三重県松阪市飯高町栃谷
距離
20.7km
累積標高 +1830m -1830m
時間
07時間30分
人数 単独
撮影枚数
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0658枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0028枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(一部藪あり)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ
日本庭園風の景観
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
06:25 400m 0.0km 新栃谷橋駐車地 出発
06:40 (00:15) 443m 1.1km 林道入口
06:50 (00:10) 530m 1.3km 帝釈天祠(尾根出合)
08:00 (01:10) 998.1m 3.3km 岳山
08:40 (00:40) 1118m 5.1km 梅尾
09:15 (00:35) 1230.4m 6.7km 木梶山
10:00 (00:45) 1320m 9.2km 馬駈ヶ場
10:20 (00:20) 1300m 9.8km 赤ゾレ山
10:35 (00:15) 1290m 10.4km 伊勢辻山 昼食休憩
10:50 (00:15) 1290m 10.4km 伊勢辻山 出発
12:00 (01:10) 1075m 14.1km 雲ヶ瀬山
12:30 (00:30) 947m 15.4km 下山分岐(林道出合)
13:00 (00:30) 798m 16.9km 高見峠旧道出合
13:20 (00:20) 630m 17.6km 下の旧道出合
13:47 (00:27) 430m 20.0km 国道合流
13:55 (00:08) 400m 20.7km 新栃谷橋駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20191116_map.jpg

写真リンク

※一部のコースは歩いたことがあるため、それ以外の様子を中心に説明します。

 今年も異常気象で気温が高めの日が続いていましたが、この数日で紅葉が随分と進んできました。 高い山は紅葉も終盤だと思われますが、台高方面はご無沙汰となっていたので、紅葉に期待し向かうことにしました。
 目的地は「梅尾」と「木梶山」の間の鞍部ですが、以前歩いたコースとは変化を付け、北方面への周回を計画しました。

 登山口は高見トンネル手前で、自宅からは2時間ほどで到着予定です。 日の出も6時半過ぎとなって来ているので、4時前に起床して4時過ぎに出発しました。
 高速で「勢和多気IC」まで走り、ここから国道166号線を奈良県方面へと向かいました。 次第に標高を上げて山の奥へと入っていきます。 カーナビを頼りに走っていくと、木梶トンネル手前で左にハッキリとした分岐で左折するよう指示が出て、そこを降りていきました。 程なく、トンネル下の細い道と左に橋を渡って蓮ダム方面へ向かう道との分岐となるので、その間の駐車余地に停めていきました。

駐車地脇の紅葉
駐車地脇の紅葉

 これから向かう岳山が谷の奥に見えていますが、この辺りの紅葉がちょうどよい感じです…。

谷の奥に目指す尾根と岳山(右奥)
谷の奥に目指す尾根と岳山(右奥)

 出発の準備を整えたところで、目の前の橋(新栃谷橋)を渡り奥へ歩いていきました。

新栃谷橋を渡り登山口?へ
新栃谷橋を渡り登山口?へ

案内図
案内図

 沢を右下に見ながら進んでいきますが、その沢に降る場所や対岸への吊橋などが見られました。 左に神社の境内が見え、そこに栃谷マップの掲示がありました。

栃谷マップ
栃谷マップ

 集落の中を進んでいくと、右手に取り付く予定の尾根が見えてきました。 尾根の斜面には茶畑があり、その先に林道入口が見えてきました。

茶畑の脇を進む
茶畑の脇を進む

 林道入口には柵がありますが、幸い工事があるのか開いていました。

林道入口
林道入口

 真新しい轍があり、工事中の様です。 林道の登りとなりますが、奥まで続いているようです。

林道の奥へ
林道の奥へ

 途中にはシャベルカーなど置かれており、まさに林道を延長中の様です。 最奥まで来ると、林道は掘られた状態で、右手にはアルミ製のハシゴが掛けられています。

ハシゴを登って尾根の上へ
ハシゴを登って尾根の上へ

 まだ尾根上までは距離はありますが、古い踏み跡などをたどり登っていきました。

柔らかな急斜面
柔らかな急斜面

 急斜面をつづら折れに登っていくと、程なく尾根筋に到着します。 尾根には明確な踏み跡があり、少し戻ったピークには大きな木が立っていました。

右にピーク
右にピーク

 村の安全などを祈願しているのか、木の下には医師?が祀られた祠があり、近くには神事のための道具箱も置かれていました。

御神木?と三方に祠
御神木?と三方に祠

祀られているのは帝釈天?
祀られているのは帝釈天?

 ここまで東から無理やり来たましたが、獣避け柵の西側には良い道が登ってきており、すぐ下に林道も見えており、お参りに来る人はこの道を登っているのでしょう。

西側に良い道(下には林道も見える)
西側に良い道(下には林道も見える)

 ここから先もよい尾根かとも思いましたが、尾根心には灌木が茂り歩くのはままなりません…。 仕方がないので、西の山腹の植林の作業道跡などを辿りトラバースで進んでいきました。

尾根を外して山腹を進む
尾根を外して山腹を進む

 途中までは林道が平行に通っており、この様子だと林道の先にも作業道が延びていのかも知れません。

下には林道が並行に
下には林道が並行に

 そのまま進んでいきますが、獣避け柵が行く手を遮ります。 幸い獣なども同じ考えの様で、柵の下側に大きな穴が空いており、そこを潜り進んでいきました。

獣避け柵沿いに進む
獣避け柵沿いに進む

西の山に日が差し
西の山に日が差し

 暫くは灌木が邪魔で右往左往しますが、加杖坂峠からの尾根と合流すると、踏み跡もハッキリし歩きやすくなりました。

尾根沿いは灌木の藪(631mピーク)
尾根沿いは灌木の藪(631mピーク)

灌木を避けながら進む
灌木を避けながら進む

急登に(左に岩場)
急登に(左に岩場)

この先で加杖坂峠からの尾根と合流
この先で加杖坂峠からの尾根と合流

 明確な作業道が尾根沿いに続いており、次第に細尾根となっていきますが、危険なところはありません。

歩きやすい尾根となる
歩きやすい尾根となる

作業道を進む

作業道を進む

細尾根の先に急登
細尾根の先に急登

 次第に傾斜が強くなってくると、ザレや岩が現れ慎重に登っていきました。

木の根の張った斜面
木の根の張った斜面

 丈夫に岩場が見えて来ますが、道はそちらへは向かわず、右手にトラバースする道があるので、そちらを歩き難なく迂回できました。

ここからこの尾根の核心部
ここからこの尾根の核心部

岩場は右に迂回路
岩場は右に迂回路

細尾根を進む
細尾根を進む

 その後も登りとなりますが、急傾斜はなくなりました。

この先、急登は無くなり
この先、急登は無くなり

 そして前方が明るく見えてくると、左斜面が伐採地となりました。

南斜面は伐採地
南斜面は伐採地

 伐採地からは、東に青田裏山などの尾根が近くに、南に迷岳方面の山などが見えています。

左にフナクボ山、右に帝釈山、中央奥に獅子ヶ岳など
左にフナクボ山、右に帝釈山、中央奥に獅子ヶ岳など

左からアマネ山・三峰山(奥)・マスダカ山・青田裏山・フナクボ山など
左からアマネ山・三峰山(奥)・マスダカ山・青田裏山・フナクボ山など

 ここで展望を眺めながら初めての休憩としていきます。 伐採地の上部へ登り、右に折れると「岳山」へと続く尾根となります。

伐採地の上部(左へ)
伐採地の上部(左へ)

ピークへ向かう
ピークへ向かう

 程なく前方に「岳山」のピークが見えてきました。

岳山に到着
岳山に到着

 ここから先は以前も歩いた道となり、踏み跡に加えテープなども現れます。 紅葉はほぼ終わりですが、所々にもみじを中心に彩りが残っていました。

高いところは紅葉終盤
高いところは紅葉終盤

もみじは良い感じに
もみじは良い感じに

 梅尾に到着しますが、ここから先が今回の目的地となります。

梅尾
梅尾

 暫く標高を下ろしていくと、尾根が広がりモミジやブナなどが点在する場所に到着しました。 残念ながら、最盛期からは一週間以上前のことで、モミジの残り葉が少しある程度でした。

目的地の紅葉1
目的地の紅葉1

目的地の紅葉2
目的地の紅葉2

 ここで暫く休憩してから、ゆっくり「木梶山」へと登り返して行きました。 右に切り開きがあらわれると、高見山が見えてきます。

切り開きから高見山を望む
切り開きから高見山を望む

倶留尊山(中央)や大洞山(右)など
倶留尊山(中央)や大洞山(右)など

陽に照らされ赤みを増す
陽に照らされ赤みを増す

 木梶山に到着しますが、ここで登山道のテープに惑わされ、北西尾根へと降り掛けます…。

木梶山
木梶山

 すぐに気が付き、日が照りつける南尾根を降りていきました。

高低差の無い尾根道に
高低差の無い尾根道に

 この先は眺めの良いカヤトの斜面となり、気持ちよく歩くことができました。

草地から1316mピークの台地
草地から1316mピークの台地

遠くは霞んで
遠くは霞んで

左に向かう縦走路(中央奥は高見山)
左に向かう縦走路(中央奥は高見山)

 その斜面を登りつめると東西に長い台地尾根と合流しました。

斜面を登り台地状の尾根へ
斜面を登り台地状の尾根へ

 ここまで来ると高低差もなくなり、日本庭園風の景色を見ながら県境稜線と出会います。

広い尾根を進む
広い尾根を進む

このあたりは日本庭園のよう
このあたりは日本庭園のよう

 合流点は馬駈ヶ場と呼ばれる所で、前回とは逆方向の右に折れ「赤ゾレ山」に向かいました。

県境尾根に
県境尾根に

馬駈ヶ辻
馬駈ヶ辻

赤ゾレ山へ
赤ゾレ山へ

 ここから先は五年前に歩いた道ですが、その先に比べても道がハッキリしていました。 程なく小池が見えて来ると、その脇を通過し右の尾根沿いに山頂へ登っていきます。

赤ゾレ池(ハート池)
赤ゾレ池(ハート池)

直登する
直登する

 標高差はあまりなく、急登を登っていくと、木々が少なく展望の効く山頂に到着しました。

誰もいない山頂へ
誰もいない山頂へ

 ここからは大峰山脈などもよく見え、暫く休憩していきます。

国見山方面
国見山方面

薊岳と奥に大峰の山々
薊岳と奥に大峰の山々

右に伊勢辻山と奈良方面
右に伊勢辻山と奈良方面

 ここでお昼ごはんでも良かったのですが、風があるのでもう少し先で取ることにしました。 降りる途中で、この日初めての登山者(女性単独)の方とすれ違いました。

伊勢辻山へ
伊勢辻山へ

 伊勢辻山との間は二重山稜のよい雰囲気となりますが、その先は急斜面の登りとなります。

鞍部付近は二重山稜
鞍部付近は二重山稜

 その途中で風が避けられ、適度に日差しのある場所があるので、そこで昼食休憩としていきました。

このあたりで昼食休憩に
このあたりで昼食休憩に

三峰山方面
三峰山方面

 あまり長居はできないので、手早く食べていきますが、ポカポカ陽気で眠たくなります…。 食事後は、すぐ上の伊勢辻山の山頂へと登ります。

伊勢辻山山頂
伊勢辻山山頂

 ここからは基本下り基調で高見山方面へと向かいます。 5分ほどで山名の由来となっている「伊勢辻」へ到着しますが、ここで5名ほどの登山者とすれ違いました。

数分で伊勢辻に(直進する)
数分で伊勢辻に(直進する)

 ここで高見山方面へ直進していきますが、この先では高見峠からと思われる登山者の方と何度もすれ違います。

植林の暗い道を進む
植林の暗い道を進む

地蔵谷頭
地蔵谷頭

 いくつものピークを通過していきますが、ハッピノタワ手前のカヤトの斜面からは雲ヶ瀬山とその奥に高見山などが近くに見えてきました。

高見山が近づく
高見山が近づく

かやとの原から国見山方面
かやとの原から国見山方面

 そのまま下りハッビノタワを通過し左斜面をトラバースして行くと、木梶川へと下りる峠に出会います。

ハッビノタワ
ハッビノタワ

雲ヶ瀬山の紅葉
雲ヶ瀬山の紅葉

右に木梶川への道
右に木梶川への道

 最悪ここで木梶川沿いに下山もありですが、時間も体力もまだ余裕があるので、そのまま雲ヶ瀬山へと登っていきました。

ここから雲ヶ瀬山への登りに
ここから雲ヶ瀬山への登りに

 ここまで伊勢辻からは植林がほとんどでしたが、左斜面が切り開いた辺りからは、良い感じの紅葉が見られました。

よい感じ
よい感じ

左奥に金剛山・葛城山など
左奥に金剛山・葛城山など

落ち葉を踏みしめ
落ち葉を踏みしめ

 そして最後のピークとなる雲ヶ瀬山へ到着すると、高見峠方面へと降りていきます。

雲ヶ瀬山
雲ヶ瀬山

高見峠へと降りていく
高見峠へと降りていく

 広い尾根となり、地図では右手に林道が近づいてきました。

広い尾根に
広い尾根に

 そちらの様子を伺うと、すぐ下に林道が見えています。 そのまま尾根沿いに進むと、その林道が谷を回り込んで近づいてきました。

右に林道が見えてきた
右に林道が見えてきた

 そして尾根の右斜面をトラバースして行くと、その林道と合流したところが、下山尾根の分岐でした。

林道合流
林道合流

 右手の尾根沿いにも古い林道が通っているので、ここで小休止後はその林道を進んで行きました。

下山予定の尾根へ
下山予定の尾根へ

 程なく前方が明るくなり、伐採地に到着します。

伐採地に
伐採地に

 すぐ下には別の林道からの道も通っており、尾根の奥へと続いているようでした。

林道は尾根沿いにも
林道は尾根沿いにも

 林道は無視して、尾根沿いの薄い踏み跡を進みます。 しかし、鞍部へ降りる所では、灌木や倒木が邪魔で降りるのに苦労します。

鞍部へ降りる(藪)
鞍部へ降りる(藪)

 鞍部に降り立つと、先程の林道からの道なのかこちらにも林道が通っています…。 尾根の上へと林道を利用した上がると、その先も植林帯が続いていました。

古い林道が上へ
古い林道が上へ

尾根の奥へ
尾根の奥へ

高見山近影
高見山近影

 そして高見峠からの道と合流しますが、その手前で末端尾根の方角を間違え絶壁へと来てしまいました。

末端へ
末端へ

 90度左へ曲がり、本来の下山予定の尾根へとトラバースして復帰しました。 ここには作業道が下まで続いており、難なく旧道へと降り立ちます。

下に車道が見えてくる
下に車道が見えてくる

旧国道に合流
旧国道に合流

 尾根の末端へと進み、そこから更に尾根を降りていきます。

ここで左へ
ここで左へ

 古い作業道跡があるので、それを利用しつづら折れに降りていくと、下が明るく見えてきて別の林道へ合流しました。

道はあり
道はあり

下で林道に合流
下で林道に合流

 そのまま林道を尾根沿いに進んでいきますが、尾根の右斜面を掘削して作られた道で、かやとなども茂り少し荒れています。

尾根直下に林道
尾根直下に林道

林道を進む
林道を進む

 その先で樹林帯に入ると、道もよくなり尾根に復帰できそうな斜面を探しながら進んでいきました。

尾根沿いから下の林道へ
尾根沿いから下の林道へ

 林道の屈曲点で尾根に向かって取り付きますが、その先で獣避け柵が立ちはだかります。 扉などはなく、木の根などを利用して越えていきますが、周りは藪で簡単には尾根沿いを進めそうもありません…。 先の様子を確認すると、伐採後の灌木が生い茂っており、遠目には柵が尾根沿いに続いているようでした。

 この先は植林帯が続き、紅葉なども期待できそうもないので、こんなこともある場合にはと思っていた先程の旧道へと降りていきました。

植林が続き面白くない道
植林が続き面白くない道

 途中までは林道が付いており、そのまま降りられるかとも思いましたが、道も崩壊気味なので、涸れ沢を利用して比較的降りやすい所を下り道へと降り立ちます。

車道へ逃げる
車道へ逃げる

 ここまで来れば高見峠まで通れる車道です。 景色や紅葉を眺めながら、トボトボと歩いて駐車地へと戻りました。

下に新国道
下に新国道

分岐(直進する)
分岐(直進する)

予定していた林道は良さそう
予定していた林道は良さそう

車道沿いの紅葉
車道沿いの紅葉

国道がすぐ下に
国道がすぐ下に

コミュニティバス運行表(土日休み…)
コミュニティバス運行表(土日休み…)

トンネル手前で右へ
トンネル手前で右へ

 当初予定の下山尾根の末端の様子が気になっていましたが、末端には立派な階段が付けられており、機会があればこちらから登ってみたいと思います。

下山予定の尾根末端に道
下山予定の尾根末端に道

 そして車道合流から35分ほどで、無事駐車地に到着しました。

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回予定】
 週末に鈴鹿の「霊仙山」に登ってきたので、その先の様子を記載します。


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