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[登山] 静岡県 白倉山・登気野縦走 [登山]

 今回は、以前から計画していた静岡県の「白倉山(しらくらやま)」と「登気野(ときの)」に登ってきました。 周回コースで歩きましたが、往路は林道利用で楽々登山となりました。 下山の「平沢」への尾根はあまり歩かれておらず、静かな山を歩くことができました。

白倉山展望所からの眺め(天竜川方面)
天竜川

静岡県
白倉山・登気野縦走

日付
2019年12月21日(土)
天気 曇りのち晴れ
山域 静岡県浜松
場所 静岡県浜松市天竜区龍山町大嶺
距離
13.0km (内林道4.3km)
累積標高
+1050m -1050m
時間
04時間40分
人数 単独
撮影枚数
0431枚 (FUJIFILM FinePix XP140) ※新
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0065枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(登気野へはC)
展望
(A:良い~E:なし)
D(全体を通して展望少ない)
見どころ
なし
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
07:00 486m 0.0km 白倉峡トイレ駐車場 出発
07:08 (00:08) 515m 0.6km 林道入口
07:20 (00:12) 600m 1.6km
(正規の)登山口
07:55 (00:35) 886m 3.0km 886m地点
08:20 (00:25) 1000m 4.0km 遠州灘展望所(10分滞在)
08:40 (00:20) 1027.4m 4.1km 白倉山(一等三角点)
09:40 (01:00) 911.4m 7.2km 登気野
10:40 (01:00) 910m 9.4km 平沢分岐
11:00 (00:20) 799m 10.5km 799m地点
11:25 (00:25) 554m 11.6km 車道出合
11:30 (00:05) 520m 12.2km 長寿の水
11:40 (00:10) 516m 13.0km 白倉峡トイレ駐車場 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20191221_map.jpg

写真リンク

 白倉山は、以前登ったことのある南の「箒木山(ほうきやま)」と北の「橿山(かしやま)」の間に位置していますが、中々訪れる機会がありませんでした。
 と言うのも、白倉峡への道(県道361号線)が落石などで通行止めとなる事が多く、いざ行こうと調べると通行できないことが多かったためです。

 今年はこの当たりでは大きな災害などもなかったようで、秋の紅葉シーズンは兎も角、その後も通行止めとなることはありません。 そこで満を持して、一等三角点のある「白倉山」へ登ることにしました。

 白倉峡のトイレに駐車できるとのことで、自宅から2時間前後と見て5時過ぎに出発しました。 新東名で浜松浜北ICへと向かい、ここから国道152号線へと入ります。 例年ならばこの時期は凍結など気にして走りますが、今年は今の所その心配も無く順調に北上していきます。
 秋葉ダムの手前で、白倉峡へ左折しますが、ここには朝から警備員が配置されており、落石に備えすぐに規制できる体制となっているようでした。 幸い通行止めなどはなく、峡谷沿いの狭い道を奥へと進みます。 暫くはすれ違うのも大変な道となりますが、まだ朝早いのですれ違う車は数台程度でした。
 前方が明るく見えてくると、こんな所にと思うような集落が見えてきました。 峡谷はこの辺りだけ広くなっており、陽も差し込みなんとか暮らしていけるのでしょう。 集落を通過しますが比較的広い道のままで、左手にトイレの建物が見えてきました。

白倉峡のトイレ
白倉峡のトイレ

 トイレ前に駐車場がありますが、路肩が脆いのか一部が立入禁止となっていました。 路肩に気をつけバックして止めると、トイレに寄ってから出発の準備をはじめました。

トイレ横に白倉峡への遊歩道
ここから白倉峡の遊歩道へ

駐車場の路肩は陥没注意
駐車場の路肩は陥没注意

 想定時間は5時間ほどで、昼前に帰ってコラルかもしれませんが、念の為に食事は持っていきました。 まずは車道を更に奥の「白倉山登山道入口」まで歩きます。

白倉山登山道入口まで歩く
白倉山登山道入口まで歩く

 カーブを曲がり、左に分岐の橋を見てさらに進むと、右手に「白倉山登山道入口」と書かれた分岐標識のある林道に到着しました。

右に白倉山登山道入口
右に白倉山登山道入口

 ここで右に折れますが、林道は意外と使われているようで、真新しい轍が沢山残っていました。

トラックなどの走行跡が多い
トラックなどの走行跡が多い

 道は直進路と左に分岐していますが、直進路は地図にはないので無視します。

分岐を左に折れ沢沿いに
分岐を左に折れ沢沿いに

 左下に先程の車道を見ながら進んでいくと、「六つの沢」と呼ばれる沢沿いの道となりました。

林業作業中…
林業作業中…

左下に六つの沢
左下に六つの沢

 また、右斜面など周囲は林業の作業中のようで、至る所で伐採後や山積みの丸太があります。 緩斜面の林道を歩いていくと、右に曲がっていき沢沿いにある登山口に到着しました。

正規の登山口
正規の登山口

 本来はここから登るのですが、この山は大半が植林で沢沿いも面白くなさそうなので、更に右手の尾根を登るコースへと進みました。 程なく予定の尾根の末端に到着しますが、少し先に真新しい林道の入り口があり、そちらから登っていきます。

予定の尾根の林道を左へ
予定の尾根の林道を左へ

 重機で泥状となった道を黙々と登っていきますが、以外にも上部まで林道が開通しているようです。 一部遠回りとなりそうなところは、尾根沿いに進み最短コースで登っていきました。

林道は枝分かれ

林道は枝分かれ

奥に稜線が見える(山頂付近?)
奥に稜線が見える(山頂付近?)

ここから尾根に乗る
ここから尾根に乗る

すぐに林道と出合…
すぐに林道と出合…

 林道の至る所に重機が作業中のままで放置されており、この日も土曜日ですが作業がありそうな気配です。 まだ、7時台なので人の気配はありませんが、ここを下山とした場合は作業の邪魔になりそうです…。

地図の林道(水平の道)と出会う

地図の林道(水平の道)と出会う

緩斜面を直登
緩斜面を直登

上部は伐採中
上部は伐採中

 結局、稜線直下まで林道が開通しており、稜線下僅か20mほどのところから唯一の自然林となり、そこを薄い踏み跡を辿り登っていきます。

稜線近くまで林道が開通

稜線近くまで林道が開通

稜線直下まで林道
稜線直下まで林道

二次林を稜線へ向かう
二次林を稜線へ向かう

 そして出発して1時間と掛からず、886mの稜線に到着しました。

稜線に到着
稜線に到着

 稜線には下山分岐の印もあり、ここまでの道は間違って無さそうですが、林道の開通で古い道は寸断されているでしょう。 林業作業が終われば、ここから下山するのが一番安全なコースとなるかも知れません。

分岐目印
分岐目印

 ここからは山頂へは稜線沿いに向かいます。 左に折れ、踏み跡のある尾根道を進んでいきました。

稜線沿いの道を左へ進む
稜線沿いの道を左へ進む

 程なく右前に鉄塔が見えてきて、すぐ下に林道が通っているようでした。

右手に鉄塔
右手に鉄塔

 その後は、左側が植林となり切り開かれた良い道が続きました。

歩き易い道が続く
歩き易い道が続く

 前方が明るく見えてきたかと思うと、左側に伐採地が見えてきました。 そちらに向かうと、伐採地は絶壁となっており、下に林道も見えていました。

伐採地は絶壁…(下に林道)
伐採地は絶壁…(下に林道)

 ギリギリまでよることは出来ませんが、周辺では唯一の展望地で、南アルプスなども白く見えていました。

中央奥に橿山
中央奥に橿山

左に竜頭山と竜馬ヶ岳など(富士山は雲の中)
左に竜頭山と竜馬ヶ岳など(富士山は雲の中)

橿山と左奥に南アルプス(塩見岳・聖山・光岳など)
橿山と左奥に南アルプス(塩見岳・聖山・光岳など)

 残念ながら富士山は雲の中のようですが、山頂付近が見られるようです。 展望を楽しんだ所で、更に尾根を進みます。

植林との境を進む
植林との境を進む

 どこからか脇道と合流したのか、白倉山の標識が現れます。

標識が現れる
標識が現れる

 前方に苔むした大きな岩が見えて来ますが、ここは右に迂回路が付いていました。

岩場は右から回り込む
岩場は右から回り込む

 岩場を登ると「展望ポイント」に到着しました。

岩場の先に展望地
岩場の先に展望地

 ここも展望が得られますが、南側の太平洋側(遠州灘)しか見えません。

天竜川
天竜川

浜松市
浜松市

浜名湖
浜名湖

豊橋方面
豊橋方面

中央左に箒木山
中央左に箒木山

 ここで展望を見つつ水分補給を摂りながら、10分ほど休憩していきます。 ここまで来ると山頂はすぐです。

白倉山南西のピーク
白倉山南西のピーク

 平坦な道となると笹枯れとなり、その中を進むと呆気なく山頂に到着しました。

笹枯れの道を進む
笹枯れの道を進む

白倉山山頂

白倉山山頂

 山頂には、大きな一等三角点がありますが、展望は全くありません…。

一等三角点
一等三角点

 ここまで出発から1時間40分ですし、先程の遠州灘展望ポイントで休憩したので、それほど疲れていません。 休憩無しで、南の正規ルートの踏み跡を降りていきました。

南の道を降りる
南の道を降りる

 植林の中を降りていくと、左が明るく見えてきました。 林道が通っているとの情報はありませんでしたが、最近工事されたばかりのようで、立派な林道が稜線を抜けていました。

林道が現れる
林道が現れる

ここで表登山道分岐
ここで表登山道分岐

下に表登山道
下に表登山道

 表登山道を下に見て、右の林道へ出ていきます。 登る途中に上部に見えていた電波塔ですが、この林道脇に立っていました。

林道脇に電波塔(北西方面)
林道脇に電波塔

 林道を南に歩いて行くと、当初予定していた屈曲点のピークが見えてきます。

尾根沿いの林道を進む
尾根沿いの林道を進む

目的のピークまで林道が伸びる
目的のピークまで林道が伸びる

 ピークの北斜面は大きく削されていますが、林道はここで終点となっていました。

ピークで林道終点に
ピークで林道終点に

 右斜面に人や獣の歩いた跡があるので、トラバースして西尾根へと向かいます。

トラバースして尾根に合流
トラバースして尾根に合流

 尾根に合流すると、よく踏まれた作業道となりました。

尾根道に合流する
尾根道に合流する

 そこを更に西へと向かうと、北西の「登気野」方面の分岐に到着しました。 ここの分岐が分かり辛いだろうと思っていましたが、しっかり標識がありました。

平沢分岐(左の登気野へ)
平沢分岐(左の登気野へ)

 予定通りここで右下に降りていきます。

長い下りに
長い下りに

 急斜面を降りていくと、次第に傾斜が緩み右手に恵那山などが見えていました。

恵那山・大川入山など
恵那山・大川入山など

 平坦な道となると、左に植林との間を進んでいきます。

暫くは歩きやすい道に
暫くは歩きやすい道に

 918mピークの左を抜けて、864mピークへと向かいます。

918m付近(右にピーク)
918m付近

 前方に864mビークとその右奥に「登気野」も見えてきました。

枝越しに登気野(右奥)
枝越しに登気野(右奥)

 864mピークが近づくのに従い踏み跡が薄くなって来て、低木の枝が鬱陶しくなっていきました。

灌木が多くなる
灌木が多くなる

 それでも大したことは無く進んでいきますが、864mピークとその手前のピークの鞍部が切り開かれた跡となっており、稜線沿いに藪が出てきました。

伐採跡
伐採跡

 右斜面は植林でそちらを歩いていけますが、倒木が邪魔で思うように進めませんでした。

尾根沿いは灌木で藪
尾根沿いは灌木で藪

 それでもテープや踏み跡を確認しながらなんとか通過していきます。

薄い踏み跡を辿る(振り向いて撮影)
薄い踏み跡を辿る(振り向いて撮影)

 途中、左奥の伐採跡が切り開かれていたので、藪を抜けて向かいます。 すると、近くに「箒木山」が見えていました。

奥に三岳山・霧山など(その更に奥は遠州灘)
奥に三岳山・霧山など(その更に奥は遠州灘)

箒木山
箒木山

 再度藪を抜け、東側の斜面を進みました。

枝の間を抜けて進む
枝の間を抜けて進む

 暫く我慢して進んでいくと、枝がナタなどで切られた道に合流します。

切り開きに出る
切り開きに出る

 その切り開かれた道を進むと、程なく864mピークに到着しました。 赤テープに864mと書かれており、その右手に明確な踏み跡があります。

864mピーク
864mピーク

 ついついその跡を追って降りていきますが、下りが続くのでおかしいなと思い方角を確認すると、北へと降りるは線路でした…。

降りていくがこれでは無かった…
降りていくがこれでは無かった…

 左に折れ斜面をトラバースして、本来の北尾根へ復帰します。

本来の尾根に復帰
本来の尾根に復帰

 ここからは作業道などでよく歩かれているのか、灌木などもない良い道となりました。

登りに
登りに

作業道を進む
作業道を進む

 途中までは緩やかな登りですが、山頂が近づくと傾斜が強まります。

最後の登り
最後の登り

 細い尾根沿いを左右に振れながら登っていくと、白倉山から丁度一時間で「登気野」の山頂に到着しました。

登気野
登気野

三等三角点
三等三角点

 ここも残念ながら展望はありません。 休憩していると、北西に3kmほど離れた鉄道(JR飯田線)や集落などから、微かに音が聞こえてきます。
 小休止の後は来た道をもどります。 先程の藪の箇所は、帰路のほうがテープなども追いやすく、難なく通過できました。

藪地帯は帰りの方が分かりやすく
藪地帯は帰りの方が分かりやすく

 ここまで往路は気が付きませんでしたが、山頂にもあった「火の用心」のマークが続いています。

所々に火の用心
所々に火の用心

 918mピーク付近まで戻ると、朝方あった薄雲なども取れ、遠くの山がはっきりと見えていました。

中央アルプス(左から三沢岳・木曽駒・南駒ヶ岳・空木岳など)
中央アルプス(左から三沢岳・木曽駒・南駒ヶ岳・空木岳など)

 往路に登気野と平沢の分岐があった付近へは、急登となります。 この先で南の「平沢」集落方面へと向かうので、ここは右斜面をトラバースしていきました。

ここから右にトラバース
ここから右にトラバース

 次第に斜面の傾斜が強まり、滑落注意の斜面となります。 針葉樹の落葉や枝や幹などが蓄積した斜面を慎重に進んでいくと、何とか通り抜け傾斜が弱まります。

結構急なトラバースに(後ろを振り向く)
結構急なトラバースに(後ろを振り向く)

 そして分岐から南尾根の道と合流すると、明確な道が真っ直ぐに通っていました。

平沢への道に復帰
平沢への道に復帰

 周りは相変わらず植林帯ですが、明確な作業道があり迷うことはありません。

緩い下り道に
緩い下り道に

登気野の遠望
登気野の遠望

 小ピークの登りとなりピーク付近で二股に分岐しています。 右は「三島」や「山戸金」などの集落へと降りていきますが、ここは左の「平沢」へと降りていきます。 ここにも明確な標識があり、それに従い尾根を降りていきました。

平沢分岐
平沢分岐

 ここからはテープはありますが、あまり歩かれておらず、踏み跡は薄めとなります。

植林との境を下る
植林との境を下る

 それでも作業道が縦横に付いており、藪などは少なめです。

作業道を進む
作業道を進む

 799m付近で気持ち右に降りていくと、広い尾根となります。

799m付近
799m付近

広い尾根に
広い尾根に

 この辺りが当初予定していた平沢へと降りる林道の分岐ですが、その林道が延伸しているようで、尾根沿いにまで来ています。

右に林道が近くに
右に林道が近くに

 元々尾根沿いに行けるところまで向かうつもりだったので、テープが続いているのを確認し、更に尾根沿いを進みます。

尾根を直進
尾根を直進

植林帯を下る
植林帯を下る

 この尾根は途中からいくつもの小尾根に分岐しています。 テープは主尾根を降りているので、それを信じて向かっていきました。

テープを信じて
テープを信じて

踏み跡はあるが
踏み跡はあるが

何の印か?
何の印か?

 そうとう降りたところで、左が急斜面となります。 テープを見失いますが、右斜面の下に林道が見えてきたので、そちらに降りていきました。

下に道路が見えるが
下に道路が見えるが

 しかし、この辺りの斜面はコンクリート塗布された絶壁となっています。 左に獣などの踏み跡や作業道の跡があるので、トラバースして迂回します。

下は急斜面らしいので左へ
下は急斜面らしいので左へ

 右下に降りられそうな道があるので、そこを降りていくと、最後は枝などを掴みながら無事車道に合流しました。

ここを降りてきた
ここを降りてきた

 ここの前後は急斜面で降りる事はできませんが、尾根の末端の様子を見ると傾斜が緩み難なく降りられます…。

尾根の末端は緩斜面…
尾根の末端は緩斜面…

 ここまで来れば後は車道を歩いて、駐車地へと戻るだけです。 距離も1.5kmほどなので、ゆっくり沢の様子や途中にある「長寿の水」へ寄りながら戻っていきました。

長寿の水
長寿の水

長寿水
長寿水

湧き水だが落ち葉が多く
湧き水だが落ち葉が多く

【反省点】

 特にありません。

【次回予定】
 今年最後の山行となる予定ですが、岐阜県の美濃の山へ登る予定です。(今年は去年にも増して雪がないので、年内は雪山へは行けそうもありません)


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