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[登山] 福井県 瀬戸から高倉峠周回 [登山]

 今回は、本格的?な雪山を楽しみたいと思い、無雪期に車で向かい行けなかった「高倉峠(こうくらとうげ)」へ登って来ました。 当初は、そのまま周回で「天草山」へと思っていましたが、藪や雪の状態から無理と判断し、林道塚線から593mピークの尾根へと下山しました。 前日までの積雪で雪の量は十分で、今季初めてスノーシューを楽しむことができました。

高倉峠からの展望(ホノケ山方面)
下に登ってきた尾根(ホノケ山方面)

 福井県
瀬戸から高倉峠周回

日付
2020年02月11日(火)
天気 曇りのち晴れ
山域 越美山地
場所 福井県南条郡南越前町瀬戸
距離 11.9km
累積標高
+860m -860m
時間
06時間55分
人数 単独
撮影枚数
0429枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ
霧氷、展望
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
07:10 247m 0.0km
林道入口駐車地 出発
07:45 (00:35) 298m 2.8km 尾根末端(登山口)
09:35 (00:50) 735m 4.3km 735mピーク
11:05 (01:30) 963m 5.3km 高倉峠 散策・昼食休憩
11:55 (00:50) 963m 5.8km 高倉峠 出発
12:30 (00:35) 825m 7.3km 林道塚線下山地点
13:30 (01:00) 340m 8.9km 勾当洞谷林道終点(下山)
14:05 (00:35) 247m 11.8km 林道入口駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20200211_map.jpg

 今年の雪の少なさは異常ですが、ここに来て寒波のお陰?で県境などではまとまった雪が降った様です。 しかし、その後の週末には季節外れの暖かさになると聞いて、前回の登山から2日しか経っていませんが、急遽山へ登ることにしました。(週末の天候も悪くなる予報だったので、週末は休むつもりの計画でした)

 とは言え、雪の状態が分からないのと、前回の登山の疲れが取れていないので、余り無理はできません。 気象庁のサイトで積雪量を確認し多そうな中から、以前雪のない時期に車で向かおうとし、落石などで途中撤退した「高倉峠」へ向かうことにしました。

 高倉峠へは立派な林道が通っていますが、ここを歩くだけでは面白くありません。 地図で高倉谷川の途中から破線で道が書かれているので、ここから登ることにします。

 7時過ぎの登山開始を計画し、自宅を5時過ぎには出発しました。 関ヶ原までは周りに雪の形跡はありませんが、そこを過ぎると周囲に白いものが見え始めます。 それでも高速道路には、除雪それた雪も無く木之本を通り過ぎ山岳地帯へ入るとようやく雪が多くなってきました。
 それでも敦賀ICなどは例年真っ白ですが、ほとんど地肌が見えていました。 今庄ICで降りて、国道476号線へと入りますが除雪の必要はほとんど無く、田畑にも数センチ程度の雪が見られるだけでした。

 瀬戸の集落に到着すると、事前に調べておいた分岐を右に折れて入っていきます。 神社を通過し、予定していた駐車地点に到着しますが、その先の林道も雪が少なく新しい車の轍も残っています。 橋を渡り左折して林道を奥へ入ると、伊藤氏庭園からの道と合流するところが広場となっていのだて、ここに駐車していきました。

林道入口に駐車
林道入口に駐車

 ここで雪は新雪の1~2cm程度でした。 標高が上がれば雪も増えるだろうと期待して、ザックにスノーシューを括り付けて出発します。 林道へは先程の車の轍が奥へ入っており、その跡を追うように歩いていきました。

振り返る
振り返る

林道に雪は無し
林道に雪は無し

 暫く進むと、重機が見えてきて左上に新しい林道の造成中のようでした。 また、ここから先は通行止めとなっていますが、簡易なものなので脇を通れそうです。

木々は白く
木々は白く

立入禁止(工事中)
立入禁止(工事中)

 奥へ進みカーブを曲がると右に林道が分岐しています。 ここで突然後ろから犬の鳴き声がし、振り返ると軽トラックの荷台に犬を載せた車が追い抜いていきました。 石積堰堤と書かれた看板が立っているところを過ぎ、暫くそろそろ登山口だろうと確認すると、少し前に通り過ぎています…。

ここまで雪は少なく
ここまで雪は少なく

林道分岐(直進)
林道分岐(直進)

石積堰堤(奥に軽トラック)
石積堰堤(奥に軽トラック)

 予定の登山口となる尾根の末端を確認しながら戻りますが、周囲に取り付けそうな所は無く、沢を渡る手段もありません。

左の谷に入りたい
左の谷に入る

 先程通過した石積堰堤の看板横に橋が掛かっていたことを思い出し、そこから対岸へ渡りました。

この橋を渡る
この橋を渡る

 しかし、尾根は急斜面に囲まれ取り付く事はできそうもありません。 地図で確認し、このまま沢沿いに進めば傾斜が緩くなるので、そこまで進むことにしました。 幸い作業道が続いており、左下から林道と出合います。

踏み跡あり

踏み跡あり

林道を奥へ
林道を奥へ

 そのまま林道を詰めて行くと、尾根に植林が見えてきたので、適当なところで沢を渡り尾根心へと登っていきました。

植林帯を登る

植林帯を登る

 獣道が上へと続いているのでそれを辿ると、無事尾根に到着しました。

尾根へ
尾根へ

境界杭のところへ出る
境界杭のところへ出る

 ここからはこの尾根を上部まで向かうだけです。 序盤は植林帯の横を通る道で大したことはありませんが、次第に藪が出てきて道も不鮮明となっていきました。

鹿の足跡を追って
鹿の足跡を追って

暫くは歩きやすい尾根
暫くは歩きやすい尾根

次第に藪が多く
次第に藪が多く

 ここからが大変でした。 まだツボ足で十分歩けますが、雪が乗った低木を掻き分け進んでいくので、スピードが乗りません。 焦る必要は無いので黙々と登っていくと、鹿の足跡や横になった跡のある平坦地に到着しました。

鹿の休憩地(ここでスノーシューに)
鹿の休憩地(ここでスノーシューに)

 前方に尾根が続いていますが、急斜面となっており、雪の量も増えてきたのでここで今季初のスノーシューを履いていきます。 尾根に取り付きますが、尾根心は藪が多いので、右斜面へとトラバース気味に登っていきます。

藪を嫌って右斜面を進むが
藪を嫌って右斜面を進むが

 藪が少なくなったところを見図り、上へ登っていきますが、その後も尾根沿いに藪が多く苦労しました。

空が晴れ白い山が見え始める
空が晴れ白い山が見え始める

至るところで藪が行く手を阻む
至るところで藪が行く手を阻む

 再度、傾斜が緩み鹿の休憩地に到着しました。

ここも鹿の休憩地
ここも鹿の休憩地

 ここで左の尾根に乗って進みますが、笹なども出だし鬱陶しくなります。

笹薮に
笹薮に

 それでも標高が上がってきたため、遠くの山の様子が見えてきます。

左奥に林道が見える
左奥に林道が見える

左に段ノ岳
左に段ノ岳

 そして尾根に取り付いてから1時間弱で、735mピークに到着しました。

735mピーク手前でようやく二次林に
735mピーク手前でようやく二次林に

 ここで右の尾根(西尾根)からハッキリとした道と合流し、テープやペンキ印なども見られ始めました。

735mピークに到着
735mピークに到着

 ここまでは植林や灌木が中心でしたが、ここからはブナが見られだし雰囲気が変わりました。

歩きやすいブナ林に
歩きやすいブナ林に

期待通りの尾根道
期待通りの尾根道

 しかし、雪が積もったばかりで針葉樹などは雪の重みで道を閉ざします。

樹林を除けて進む
樹林を除けて進む

 下をくぐれるところは潜り、無理そうなところは大廻りで進むため、ここでも速度が上がりませんでした。 僅か100mほどですが苦労して抜けると、雪に覆われた斜面が現れます。

尾根が広がりよい感じに
尾根が広がりよい感じに

ここから暫くは藪は無し
ここから暫くは藪は無し

 二重山稜となり、好きなところを歩いていけます。

気持ち左へ
気持ち左へ

二重山稜の尾根の右を登る
二重山稜の尾根の右を登る

 ここにも赤ペンキでマークされていたので、それを辿っていきました。

赤ペンキを追う
赤ペンキを追う

 一気に標高が上がり、一面白くなっていきます。 上部の様子を見ると、霧氷と雪で真っ白に覆われていました。

一面が白く
一面が白く

上部が見えてきた
上部が見えてきた

 ここまで、幸い?大きく晴れることは無く、霧氷や雪は融けずに残っていました。 しかし、林道手前で灌木に阻まれ、ここでも時間を取られます。

最後はフカフカの雪と藪で…
最後はフカフカの雪と藪で…

 無理やり突破すると林道に出合い、展望が広がります。

林道出合
林道出合

霧氷と景色
霧氷と景色

 そのまま林道を進んで、目的地の高倉峠に到着しました。

峠標識へ
峠標識へ

高倉峠
高倉峠

 結局ここまで2時間の予定が3時間と大幅にオーバーしており、この後は無理する必要も無いので天草山へは向かいません。 そうと決まれば、すぐ横のピークに登り展望を楽しみながら昼食とします。

ここを登る
ここを登る

 斜面の雪は1mほどあると思われました。 ここまで大きく沈み込むことはありませんでしたが、上部に進むと笹の一部が雪の上に出ています。

南方面の展望(左奥に不動山)
南方面の展望(左奥に不動山)

日野山方面
日野山方面

下に登ってきた尾根(ホノケ山方面)
下に登ってきた尾根(ホノケ山方面)

雪から笹の頭が見える
雪から笹の頭が見える

 そこに足を踏み入れると亀裂が入り、50cm以上の深さの落とし穴となりました。

笹の落とし穴に足を取られ
笹の落とし穴に足を取られ

 この辺りはネマガリダケの密集地となっていて、無雪期であれば背丈ほどの笹に覆われているようです。 それらは雪で覆われていますが、新雪で固まっていないため笹まで踏み抜けてしまったようです。 一足ごとに腰まで踏み抜けるため、1m進むのにも時間と体力が掛かります…。

県境を歩きたいが
県境を歩きたいが

 まだ時間に余裕があるので、本来であれば三角点のある「権現山」まで行きたいところでしが、これでは無理と展望を楽しんだところでに峠へと戻りました。

目の前には権現山
目の前には権現山

釈迦嶺(中央)と千回沢山(右奥)
釈迦嶺(中央)と千回沢山(右奥)

晴れてきた
晴れてきた

 風が強くなってきましたが、これは天気が回復する兆しのようです。 雲が流され晴れ間が増えてきました。

スノーシューを満喫
スノーシューを満喫

 峠の石碑の横で風を避けて昼食休憩としていきます。 寒いので短めに済ませ、林道を歩いて下山します。

林道から高倉谷を見る
林道から高倉谷を見る

峠を後に下山
峠を後に下山

林道を振り返る
林道を振り返る

 林道を歩いていると日差しが強くなってきたため、霧氷がサラサラと音を立てて融けていました。

林道に問題なし
林道に問題なし

昼を過ぎても霧氷が綺麗に
昼を過ぎても霧氷が綺麗に

 892m下の西尾根から、高倉谷へと降りられるので様子を伺いますが、藪が多そうなのでやめます。

892mピークの西斜面の様子
892mピークの西斜面の様子

 その先の北尾根は一つ東の尾根となりますが、ここも下には林道が通っているので降りていけます。

892mピークの北尾根へ
892mピークの北尾根へ

遠くに部子山など
遠くに部子山など

 様子を伺うと、作業道と思われる切り開きと赤テープが見えているので、ここから降りることにしました。

奥にテープが見える
奥にテープが見える

 尾根はすぐに右に折れているのでそちらへ向かうと、赤テープはそのまま右の他にへと降りているようでした。

右に折れて尾根沿いに降りる
右に折れて尾根沿いに降りる

 しかし、尾根沿いには古い道と思われる跡があり、鹿などもそこを通っています。

何となく道がある?
何となく道がある?

終始急斜面は無く

終始急斜面は無く

部子山・銀杏峰など
部子山・銀杏峰など

比較的藪は少なく
比較的藪は少なく

 暫くはよい尾根道となりますが、少し標高が落ちると雪の量が減ったためか藪が出始めました。

植林が出だした
植林が出だした

 幸い下りなので強行突破で降りていけます。 593mピークまで降りると、右手に植林が見えてきます。 616.9mの三角点峰の前で鞍部となりますが、峠上の道となっており左の植林に作業道が見えました。

鞍部から左の谷へ降りる
鞍部から左の谷へ降りる

 三角点峰へ登り返すのも大変なので、ここを降りるとすぐ下に林道終点があり道があるだろうと、ここを降りていきます。

鞍部から616.9mピーク方面
鞍部から616.9mピーク方面

 積雪量も少ないので、ここでスノーシューを脱ぎ降りていきます。 ここにも鹿の足跡が多数残っており、その跡を置いながら降りていきます。

獣の通った跡を辿る
獣の通った跡を辿る

下まで作業道でトラバース
下まで作業道でトラバース

 植林が終わる手前で高巻きすぎているので、つづら折れで降りていくと、沢を渡って対岸の植林に出てきました。

沢を渡って左の植林帯へ
沢を渡って左の植林帯へ

 その奥を見ると林道が見えており、珍しく難なく下山となりました。

下に林道終点
下に林道終点

難なく林道へ合流
難なく林道へ合流

 勾当洞谷の林道に降り立つとほとんど雪も無いので、後は駐車地まで快適に歩いていけました。

沢には橋が掛かり問題なし
沢には橋が掛かり問題なし

広い林道を歩く
広い林道を歩く

峠からは1時間半で下山
峠からは1時間半で下山

再度橋を渡ると林道合流
再度橋を渡ると林道合流

220m地点で車道出合
220m地点で車道出合

朝までの雪は溶け
朝までの雪は溶け

橋を渡り左へ
橋を渡り左へ

【反省点】

 特にありません。 積雪量が少なく藪に阻まれましたが、雪山を楽しむことは出来ました。

【次回予定】
 週末に岐阜の低山に登ってきたので、その先の記録を掲載します。


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