[登山] 岐阜県 小津から花房山・権現山周回(モレ谷コース) [登山]
今回は、岐阜の小津三山の中で四季を通して歩くことのできる「権現山」と「花房山」を縦走してきました。 小津集落の奥にあるモレ谷林道から登り始め、林道上部の登山口から稜線へ出て「花房山」から「権現山」を縦走しました。 午前中は雲が多めでしたが、風も弱く春の陽気の中を気持ちよく歩くことができました。
花房山から縦走路と小津権現山
日付 |
2020年04月04日(土)
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天気 | 晴れ時々曇り | ||
山域 | 奥美濃 | ||
場所 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町小津 | ||
距離 | 16.8km | ||
累積標高 |
+1583m -1583m
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時間 |
6時間10分
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人数 | 単独 | ||
撮影枚数 |
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0000枚 (Panasonic DMC-GM1) 0000枚 (Panasonic DC-TX2) |
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登山難度 (A:安易~E:高度) |
B(林道落石注意) | ||
展望 (A:良い~E:なし) |
A | ||
見どころ |
展望
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行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測) | |||
06:30 | 205m | 0.0km | 小津駐車地 出発 |
06:50 (00:20) | 260m | 1.3km | モレ谷林道入口 |
08:00 (01:10) | 705m | 5.0km | モレ谷登山口 |
08:20 (00:20) | 895m | 5.4km | 稜線出合(モレ谷分岐) |
09:15 (00:55) | 1189.5m | 7.4km | 花房山 (滞在8分) |
10:00 (00:45) | 895m | 9.4km | 稜線出合(モレ谷分岐) |
10:55 (00:55) | 1157.7m | 11.7km | 小津権現山 昼食休憩 |
11:15 (00:20) | 1157.7m | 11.7km | 小津権現山 出発 |
11:45 (00:30) | 955.9m | 13.3km | 955.9m三角点 |
12:15 (00:30) | 430m | 15.2km | 林道終点登山口 |
12:30 (00:15) | 193m | 16.1km | 白山神社 |
12:40 (00:10) | 205m | 16.8km | 小津駐車地 到着 |
Garmin Connect
写真リンク: https://photos.app.goo.gl/tuFzEwVr8Xb1Xgb8A
先週は晴れ間はありましたがはっきりしない天気で結局どこへも行くことができませんでした。 今週に入り天気の良い日が続き、土曜日の暖かくなる予報に合わせ、以前から計画していた「花房山」と「小津権現山」を縦走することにしました。
登山口は、小津の奥にあるモレ谷の上部となりますが、そこまでの林道(モレ谷林道)は車では通ることが出来ないようです。 また、周回コースで計画しているので、集落から奥へ向かう途中で駐車できそうなところから計画しました。 小津集落へは横山ダムへと向かいますが、最近では1月に登った「塔ノ倉」の近くなので自宅から1時間強で到着するはずです。
朝5時前に起きて出発しました。 今回も揖斐川沿いを北上しますが、明るくなるのも早くなり5時半には周りの様子が見えてきます。 向かう山々の様子も見えますが、結局1月から雪はほとんど降らず、雪の形跡はありません。
小津トンネルを抜けると、小津の集落に入っていきました。 小津権現山登山口の標識に従い橋を渡ったところで左折しますが、その奥の橋は手前を右に曲がります。 防獣フェンスの扉があるので、ここを開けて中に入っていきました。 10mほどの所に貯水施設があり、そこに駐車できそうなのでバックして止めていきました。
防獣フェンス扉(中央)を越えたところに駐車
ここまでの道にも見られましたが、丁度桜が満開の見頃となっており、春の匂いが漂っていました。
桜が満開
早速準備して出発しますが、当分は林道歩きとなるので気楽です。 高知川の上流に向かって歩いていくと、程なく分岐に到着しました。
左の橋を渡る(奥に花房山)
ここで直進は高地谷へ向かうので、左の橋を渡って行きます。 ここにも防獣扉があり、左手に民家跡が見えてくるとY字の分岐となりました。
左上に
ここを左に向かうとその先に再々度 防獣用の柵があるので、扉を開けて通っていきました。
扉を開けて進む
ここまで来ると林道は多少荒れてきますが、通れないわけではありません。 程なく左手に分岐が見えてきて、ここがモレ谷林道の始点のようです。
モレ谷林道分岐に到着
ここまで舗装された良い道ですが、モレ谷林道は未舗装路で、奥へ進むのに従い落石などが多くなっていきます。
分岐を上から見る
カーブを曲がるとチェーンが掛けられ、車はここまでのようでした。
林道にチェーン
車は通れませんが、奥にはバイクと思われる轍もあり、それなりに通られているようです。 また、踏み跡は続いており、通れるか不安でしたがそれもなくなっていきました。
人や獣の踏み跡が続く
西側の沢からの水が林道に流れているところがありますが、ここが一番難儀しました。 靴を脱いで渡ればよいのですが、面倒なので左の岩場を通過します。
沢からの水が流れ
モレ谷の奥へ向かっていく道で、ここまで来ると整備も追いついておらず倒木なども見られました。
所々に倒木
前方の崖の上に逃げる姿が確認できます。 よく見るとカモシカで、こちらの様子を伺っていました。
カモシカ
その下を落石に注意しながら通過していきます。
モレ谷の奥に
右下からモレ谷の沢から水音が大きくなってくると、そちらに古い林道と思われる道路が見えてきました。 しかし、斜面が崩れておりその林道が合流することはありません。
破線路付近だが・・・
程なく地図に破線が書かれた地点に到着しますが、周辺を見渡しても道らしきものは見られません。 明確な道があればここからとも思っていましたが諦め、更に林道を歩いていきました。
林道を進む
とは言え、ここから林道を歩くと三角点を経由した遠回りとなります。 そこで当初から、上部の林道までショートカットを考えていたので、それを実行に移します。 はじめに取り付けそうな尾根を見ると、植林帯で獣などの道があるように見えます。
ここからショートカット
幸い右斜面に踏み跡もあるので、ここから取り付き直登することにしました。
獣などの道がある
すぐに植林となり踏み跡が見られます。 藪も薄くよいのですが、その代わり結構な急登となっていました。
植林を進む
タチツボスミレ
つづら折れで登っていきますが、斜度も次第に強くなっていきます。
急登に
前方が明るく見えてくると、林道が近づいてきたようです。
林道手前で滑りやすく
最後は力ずくで登ると、下の林道から15分ほどで上部の林道に到着しました。
林道出合
ここまで登ると稜線との標高差も僅かとなり、様子が伺えます。
前方に稜線が見えてくる
また、林道からの眺めもよくなり、遠くの山も見えていました。 前方から大きな水音が聞こえてきたのでそちらを望むと、大きな滝が林道に向かって落ちています。
林道上部に滝
滝の下を通り過ぎていきますが、ここも林道を水が流れています。
滝の下を越える
ここで左に折れると、前方に取り付き予定の尾根が見えてきました。
前方に登山道の尾根
林道を進むと尾根と合流し、予定の登山口に到着しました。
登山口に到着
右に林道が続く
林道はここで大きく折れて右へ続いていますが、予定通りここから登ることにします。
境界標識と登山口の標識
登山口付近はガレた感じですが、踏み跡はしっかりとあり、テープも付いているのでそれを目指してつづら折れに登っていきました。
尾根の稜線に取り付くと、明確な踏み跡が上まで続いています。
尾根には明確な道が
利用する人はそれなりにいるようで、邪魔な枝などは刈られていました。 また、古い作業道と思われる掘れた道もあり、20分ほどで主稜線に到着しました。
作業道がある
歩きやすい道
急登は取り付きだけで
難なく稜線に到着
主稜線は話に聞いていたとおり、枝などが全面伐採されており、藪などの邪魔なものは皆無です。
権現山方面
花房山方面
ここで右へ折れ北の花房山へと向かいました。
山頂はまだ見えず
朝方は良い天気でしたが、予報通りこの時間になり雲が多めで鈍よりと曇ってきました。
中央奥にタンポと西台山(その右)、右奥に妙法ヶ岳
ここまで花は少なめ(雑草)でしたが、ここに来てカタクリの花が見られましたが、周囲をみてもこの一輪しか見かけません…。
開きかけのカタクリ
左に塔ノ倉と小谷
暫くは高低差の無い道ですが次第に登りとなり、ロープなども出てきました。
縦走路の様子
ロープも付けられ
それでも危ういところなどは無く、よく整備された道を黙々と進んでいきます。
右奥に小津権現山
下にモレ谷林道
山腹は笹薮か
1096mピークが近づいてきますが、見た目ほどの急登とはならず、気がつくとピークに到着していました。
気持ちの良い道が続く
登りになる
下に出発地点付近
雲行きが怪しく・・・
1096mピークまで登ると花房山はすぐそこでした。
山頂までの標高差は少なく
右から稜線沿いに回り込むように向かいますが、この辺りもよく整備された道で気持ちの良い樹林が続きます。
快適な道
左に花房山が近づく
山頂南側の台地状の尾根を通り鞍部に降りると、ここから花房山への最後の登りとなりました。
花房山手前の鞍部に降りる
ここから登りに
東前の谷最奥部
遠目には急登に見えますが高低差は大したこと無く、気がつくと山頂に到着していました。
花房山最後の登りに
呆気なく山頂に到着
山頂には誰も居らず、周りの景色を暫く眺めていきました。
徳山ダム
残念ながら春霞で遠望は聞きませんが、今年は雪が少なく断念した「雷倉(らいくら)」が間近に確認出来ました。
上谷山方面
小津権現山方面
タンポと西台山アップ
雷倉方面
山頂を後に先程の分岐まで戻ります。
斜面を降りて戻る
下りは落石(の発生)に注意しながら下っていきますが、脆い斜面からゴロゴロと石が転がっていきます。
先程の分岐まで一気に下る
急いだつもりはありませんが、天気も怪しくなってきて気が焦っていたのか、40分ほどで分岐まで戻ってきました。
分岐まで戻ってきた
まだ天気はハッキリしませんが、午後にかけて晴れる予報なので予定通り「権現山」へ進みます。
切り開きを進む
こちら側は植林帯が多く、その脇の作業道沿いに踏み跡が続いていました。
踏み跡沿いに
緩やかに登っていきますが、1054mピーク手前から急登となりました。
花房山を振り返り
ここで左へ折れ
ここから登りに(1054mピークへ)
ここまで人とあうことはありませんでしたが、大岩の手前で2名の登山者とすれ違いました。
ピーク手前で右へトラバース
急斜面ですが道はつづら折れに付いており、思ったよりも楽できます。
岩の右を進む
稜線に
程なくして1054mピークに到着します。 ここは以前雪の時期に下山分岐として来ていますが、この時期その時の面影はなく、笹に覆われていました。
笹の刈られた道を進む
稜線沿いに笹原が広がっていますが、登山道沿いに広く刈られており、藪の心配はまったくありません。
前方に権現山
ヌタ場
山頂が近づくのに従い植林なども増えてきて、里山の雰囲気となりました。 この付近でも2名の単独登山者の方とすれ違いますが、ここは思ったよりも人気コースのようです。
気持ちのよい道を進む
ここから植林帯に
山頂ピークが近くに見えてくると、笹原の急登となりました。
この先で最後の急登に
ここから右へ
ここは笹は刈られていますが、その下から草が延びてきており、滑りやすく難儀します。 ロープがついているのでそれを手がかりに登っていくと、誰もいない山頂に到着しました。
滑りやすい草付き斜面
山頂間近
誰もいない山頂に到着
まだ雲が多めですが、先程までよりは青空が覗いている割合が多くなってきていました。
花房山方面
山頂の様子
まだ11時前ですが、誰も居ないのと風もほとんど吹いておらず温かいので、ここで展望を眺めながら昼食休憩としていきました。
微かに能郷白山
休憩していると2名の女性登山者が登ってこられ、にぎやかになります。 軽い食事後は、駐車地点に向かい小津へと一気に下っていきます。
下山路
ロープが続く
このコースを下るのは初めてですが、以前雪のあるときに登っているので、何となく道の様子は覚えていました。
2箇所ほど登りに
1040mピーク
雪の時期には苦労した覚えのある、痩せ尾根や狭いピークなどを越えて行きます。
細尾根の先に急登
ロープを手がかりに登る
右上に
天気は回復傾向で気持ちの良いあるきとなりますが、春霞は濃くなる一方でした。 それでも近くの景色は見えているので、次第に春の色に染まり始める山々を眺めながら降りていきました。
景色を眺めながら進む
高低差の少ない尾根道
イワウチワ
ここまで1.4km
二重山稜に
956mピーク付近
ここで左へ
急斜面をトラバース
広い尾根となる
旧道との分岐
急斜面を降りると広い道となり、周囲に新緑が現れ始めました。 また、コブシと思われる白い花もたくさん見られ、今が満開です。
急斜面をつづら折れで下る
アブラチャン?
ここからは緩やかな下りが続く
コブシ?
ここまで3.2km
途中ヤマザクラも見られ、全体を通して草花は余り見られませんでしたが、これだけでも十分です。
ヤマザクラも満開
そして山頂から1時間ほどで、駐車場に到着しました。
駐車場が見えてきた
登山口に到着
駐車場には7台ほど止まっており、ここまでにも3名ほどの登山者とすれ違っています。 ここからも登山道を歩くため、登山口の前にある赤テープを頼りに降りていきました。
林道は無視して登山道へ(左に赤テープ)
尾根の左斜面をトラバースして進んでいき、尾根と合流します。
尾根の左をトラバース
よい天気に(権現山方面)
その先は明確な道が続いており、迷うことはありませんでした。
尾根沿いを進む
この先で植林帯へ
植林帯に入ると気持ち右に向かい、急な作業道をつづら折れで降りていきました。
登山道の標識
右へ折れる
最後は急斜面を下り
右手から沢と合流しそこを越えると、作業道のトラバース道を進んでいきます。
沢を渡る(右へ)
トラバース道
その先で竹林が見えてきますが、奥で道が無くなります。 少し戻ってよく見ると、左下にテープが見えそちらに降りていくと、登山口に出てきました。
竹林で左下へ降りる
ここが入り口付近
ここまで来れば後は集落の間を駐車地まで戻るだけですが、もともと駐車予定として考えていた白山神社や薬師堂に寄り、神社前の満開の桜などを眺めてから、車へと戻っていきました。
白山神社1
白山大権現神社由来
白山神社2
薬師堂
神社前の桜は満開に
駐車地へ戻る
【反省点】
特にありません。
【次回予定】
岐阜か鈴鹿へ、花の見られそうな山へ向かう予定です。
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