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[登山] 南アルプス深南部 奈良代山・シャウヅ山・黒沢山縦走 [登山]

 今回は、以前から訪れたいと思っていた南アルプス深南部の「黒沢山」へ行ってきました。 「黒沢山」手前からは、笹薮と倒木に悩まされましたが思っていたほどでは無く、景色を眺めながら楽しく巡ることが出来ました。

黒沢山手前の笹原からパノラマ(熊伏山・朝日山・中ノ尾根山など)
笹原からの展望

南アルプス深南部
奈良代山・シャウヅ山・黒沢山縦走
日付
2020年04月30日(木)
天気 快晴(黄砂濃く)
山域 南アルプス深南部
場所 静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方
距離 13.8km
累積標高
+1107m -1107m
時間
6時間15分
人数 単独
撮影枚数
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0494枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0024枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(笹薮・倒木、危険箇所は無し)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ 一面の笹原
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
06:45 1380m 0.0km
林道ゲート(登山口) 出発
07:08 (00:23)
1590m 1.0km
奈良代山分岐
07:15 (00:07) 1624m 1.4km 奈良代山
07:40 (00:25) 1741m 2.7km 奥布山
08:05 (00:25) 1835.6m 3.7km シャウヅ山
09:00 (00:55) 1867m 5.9km 1867mピーク
10:15 (01:15) 2123.4m 7.4km 黒沢山 休憩・散策
10:40 (00:25) 2123.4m 7.6km
黒沢山 出発
11:20 (00:40) 1840m 9.0km 1867m付近 昼食休憩
11:40 (00:20) 1840m 9.0km 1867m付近 出発
12:15 (00:35) 1835.6m 10.8km シャウヅ山
12:30 (00:15) 1732m 11.8km 奥布山付近
12:45 (00:15) 1590m 12.8km 奈良代山分岐
13:00 (00:15) 1380m 13.8km 林道ゲート(登山口) 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20200430_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/zow3ZX2TiegpTWRCA

 「麻布山」から「黒法師岳」へ登った時から訪れたいと思っていた、「奈良代山」から「黒沢山」への稜線を歩くことにしました。

 問題は登山口までの奈良代林道ですが、今年は行きも少なかったので問題ないだろうと目指します。 自宅から2時間半ほどと見て、4時過ぎに出発しました。 新東名の浜松浜北ICで降りると、天竜川沿いに北上していきました。 どこへも寄ること無く水窪で右に折れ、「水窪ダム」へと細い道へ入っていきます。

 集落との分岐で右に折れ少し登ると、左手にダムが見えてきました。 ここから先のスーパー林道(林道野鳥の森線)は、崩落のため通行止めとなっています。 ここで左に折れダムを渡ると左に分岐が現れるので、そこを登っていきました。 落石や落ち葉が多めですが、まだ舗装路なので問題とはなりませんでした。

 尾根に乗ると左に下の集落への分岐が現れますが、そのまま右に折れ標高を上げていきます。 途中に民家が数件ありますが、それらを越え貯水設備の先からは地道となりました。 ここからが問題で、車高の低い普通車で終点まで行けるかがカギとなります。

 次第に荒れた道となっていきますが、先行する人や大型車も入っいるようで、踏み固められた道が続き段差や落石にだけ気をつければ何とか走れます。 それでも10km/h前後の速度となり、時間がかかりますが致し方ありません。 そしてダムから6kmほどを20分以上掛けて走ると、広場と林道ゲートが見えてきました。

登山口(奈良代林道起点)
登山口(奈良代林道起点)

 ここが登山口で、すでに一台車が止まっていますが人の姿はありません。 車には「静岡県民です」と書かれており、3日間の宿泊予定で計画されているようです。 ここで準備していきますが、ここまで入れれば「黒沢山」までの距離や標高差は大したことありません。 この時期の2000m級の大和しては比較的軽装で出発しますが、熊と合うのは避けたいので鈴をならしながら出発しました。

 登山口は林道ゲートですが、右の古い林道に踏み跡が続いており、そちらに「経塚」と書かれた標識が立っています。

入り口脇に経塚
入り口脇に経塚

 結局少し先で先程の林道と出合い、次のカーブまで歩いていきました。

少しだけ林道歩き
少しだけ林道歩き

 左カーブを曲がると、幹の右側に赤テープが見えてきます。 踏み跡がついているので、ここからショートカットするのだろうと、入っていきました。

ここからショートカット(右へ)
ここからショートカット(右へ)

 赤リボンが等間隔に付けられているので、それを追いながら進むと再度林道と出合います。

赤リボンを追って
赤リボンを追って

林道を横切る
林道を横切る

 ここを横切り目の前にある踏み跡を進むことを計3回行うと、右上に山頂方面が近づきます。

再度林道
再度林道

切り開かれた林道が見えてきた
切り開かれた林道が見えてきた

 砂利道の林道を越えると斜面をトラバースする道となり、山頂の北側へと上っていきました。

林道から奈良代山への道
林道から奈良代山への道

林道を歩いても行けるが
林道を歩いても行けるが

 程なくして赤テープが多い所に到着しますが、ここが山頂との分岐のようです。

程なくして奈良代山との分岐(右へ)
程なくして奈良代山との分岐(右へ)

 ここで右に折れ薄い踏み跡を進むと、林道の広場(作業場?)に到着しました。

テープに従い進む
テープに従い進む

山頂直下の林道広場
山頂直下の林道広場

 目の前の尾根が右に登っていますが、ここは適当に取り付きます。 尾根心に合流すると踏み跡があり、そのまま高みへ進むと「奈良代山」の山頂に到着しました。

山頂へ向かう
山頂へ向かう

奈良代山
奈良代山

  山頂は展望は無く、写真だけ撮り先程の分岐へと戻ります。

分岐で右に折れ踏み跡を進む
分岐で右に折れ踏み跡を進む

 分岐からは北になだらかな道が続いています。

広い尾根を進む
広い尾根を進む

 赤布を追いながらい進んでいきますが、どこでも歩ける広い尾根でした。 「奈良代山」から1km以上ありますが標高差は100mほどなく、25分ほどで「奥布山」に到着しました。

奥布山
奥布山

 周りは平坦なので、山頂と言う感じはしませんし展望は皆無です。 山頂を後にして「シャウヅ山」へ向かいますが、そちらも標高差はほとんどありません。

踏み跡を進む
踏み跡を進む

 気持ちの良い尾根をゆっくりと歩いていくと、次第に笹があらわれます。

気持ちの良い尾根
気持ちの良い尾根

良い道を進む
良い道を進む

テープを追って
テープを追って

 笹原を2mほどの幅で登山道が作られていますが、適当に歩いている内に見失います…。 左斜面に獣道がついているのでそこを進むと、笹原の中へと入っていきました。

左斜面の獣道に入る
左斜面の獣道に入る

 周囲が腰高の笹で覆われていますが、獣道を辿る限りはそれほど大変ではありません。 北川の展望が開けそれらを眺めながら笹原を進みます。

熊伏山
熊伏山

笹の中を進む
笹の中を進む

 しかし、「シャウヅ山」の手前で道が消えていきます…。 尾根心に向かって登りますが、笹に跳ね返され結局山頂手前で本来の登山道と合流しました。

笹を漕いで山頂へ
笹を漕いで山頂へ

山頂直下
山頂直下

山頂に到着
山頂に到着

 ここもピークという感じでは無く、笹原に10mほどの切り開きが開けています。 中央に三角点があり、その近くにある境界標識には「栃生山」と書かれていました。

シャウヅ山(三等三角点)
シャウヅ山(三等三角点)

御料局境界点
御料局境界点

栃生山
栃生山

 ここの日陰で水分補給を行うと、予定通り「黒沢山」へと向かいます。 濃い踏み跡の登山道が北へ向かっているので、そこを進んでいきますが、ここでも適当に歩いていき途中で道を見失いました…。

登山道を進むが
登山道を進むが

道を見失う
道を見失う

 獣道が縦横に付いているのでそこを適当に歩いていきますが、方角を確認すると明後日の方へ向かっているので、都度修正しながら進んでいきました。

尾根沿いへ向かうが
尾根沿いへ向かうが

 尾根沿いは笹も少ないだろうと向かいますが、倒木が多く結局迂回を強いられます。

尾根沿いは倒木帯
尾根沿いは倒木帯

迂回して進む
迂回して進む

獣道を進む
獣道を進む

 気がつくと周囲が笹で覆われた広い草原?となりました。 奥には目指す「黒沢山」も見えており、左右には南アルプス深南部の山々も見えています。

ここから笹原(奥が黒沢山)
ここから笹原(奥が黒沢山)

 笹原の中を黒沢山へと向かうと、左から明確な登山道と合流します。

1810m付近で登山道と合流
1810m付近で登山道と合流

 帰り道はこの登山道を外さないようにと後ろを振り返り確認しますが、北斜面をトラバースするように続いていました。

帰路は登山道を外さないように
帰路は登山道を外さないように

 ここから先は登山道を歩くので楽できます。

ここから暫くは楽に進め
ここから暫くは楽に進め

少し下りに
少し下りに

左から不動岳・鎌崩頭・丸盆山・黒法師岳など
左から不動岳・鎌崩頭・丸盆山・黒法師岳など

 尾根沿いに切り開かれた道が続いており、岩や切り株などの上を越えていきます。

尾根沿いに進む
尾根沿いに進む

シャウヅ山を振り返り
シャウヅ山を振り返り

 1867m地点までは問題なく勧めますが、ここからが核心部となりました。 倒木帯が現れますが、最近のものも含め迂回するのが困難となっていきました。

ここから倒木帯に
ここから倒木帯に

 尾根筋にある本来の道は倒木に覆われ踏み跡も薄くなっていきます。 その代わりに獣道が明確となっていき、それらは右斜面を進んでいました。

右の踏み跡(獣道?)へ
右の踏み跡(獣道?)へ

 人の歩いた後も含まれるのか、踏み跡が濃くなりますが斜面をトラバースするように降りていくので、その都度方角を確認しすこし上の踏み跡を歩いていきました。

左からバラ谷頭・前黒法師山・麻布山など
左からバラ谷頭・前黒法師山・麻布山など

右へ向かう
右へ向かう

 それらの踏み跡を追いながら「黒沢山」の南側に回り込みますが、そのままでは「六呂場山」への稜線へと向かってしまいます。

六呂場山方面への踏み跡
六呂場山方面への踏み跡

 1950m付近で上を見ると緩やかな上りとなっているので、なるべく獣道を辿り登っていきます。

登りに
登りに

 程なくすると平坦地となり、氷状となった雪が残っていました。

雪の塊(氷に)
雪の塊(氷に)

 雪で抑えられた笹の上を滑らないよう注意して歩いていくと、前方に山頂と思われるピークが近づきます。

前方のピークへ向かう
前方のピークへ向かう

山頂方面の様子
山頂方面の様子

 ここも獣道を辿り進んでいきますが、斜面になると薄くなり苦労します。

獣道を追いながら
獣道を追いながら

不動岳(右奥)
不動岳(右奥)

笹原の急登に
笹原の急登に

 それでも倒木などで道が出来ているのでそこを歩き登っていきます。 左手の尾根沿いに赤テープが見えてきたので、そちらに進むと明確な踏み跡が付いていました。

踏み跡とテープが
踏み跡とテープが

 ここからは尾根沿いの道を進んでいきますが、傾斜が緩むと笹の丈が低くなりどこでも歩ける樹林帯へと入っていきます。

ここまで来ると明確な踏み跡
ここまで来ると明確な踏み跡

笹の間の踏み跡で山頂へ
笹の間の踏み跡で山頂へ

樹林帯となり笹が薄くなる
樹林帯となり笹が薄くなる

 ここには沢山の雪が残っていて、この日の暑さでヒンヤリとして気持ちよく歩けました。 そして北端に到着すると、そこが山頂でした。

黒沢山
黒沢山

 山頂付近は雪も多く、その上に立つと樹林の間から遠くの山も見えていました。

山頂には残雪
山頂には残雪

左奥に薄っすらと木曽御嶽山
左奥に薄っすらと木曽御嶽山

山頂から中央アルプス
山頂から中央アルプス

 南アルプスの山も見えますが、木々が邪魔なのですこし東へ移動の展望地へ向かいました。

少し東へ
少し東へ

 雪の上を歩いて行きますが、前日のものと思われるクマの足跡も付いていました…。 そして中ノ尾根山方面へと降りる手前で北側の景色が望めます。

南アルプスの展望(左から中ノ尾根山・明石岳・聖岳・光岳)
南アルプスの展望(左から中ノ尾根山・明石岳・聖岳・光岳)

赤石岳・聖岳・光岳アップ
赤石岳・聖岳・光岳アップ

 中ノ尾根山へも行きたいところですが、雪もあるのでチェーンアイゼンぐらいは必要そうですし、片道2時間以内で行けるかも分かりません。 そちらは別の機会とし、景色を堪能した所で下山を開始しました。

下山
下山

 下山はなるべく踏み跡を辿っていきますが、2050m付近からの下りで踏み跡を見失い、結局適当に降りることになります…。

下にシャウヅ山
下にシャウヅ山

 登りに見かけた赤テープと合流すると、そこからは踏み跡を辿っていけました。

帰路は尾根沿いを進む(踏み跡あり)
帰路は尾根沿いを進む(踏み跡あり)

1867mピーク
1867mピーク

 それでも倒木帯はそれらを迂回するため本来の道を外れます。(結局、ここは尾根沿いの道が正解のようです。)

倒木帯を越えて(後ろを振り向く)
倒木帯を越えて(後ろを振り向く)

 1867m付近でハッキリした登山道と合流すると、ここから先は安心です。 少し下の展望のよい日陰で、すこし早めですが昼食休憩としていきました。

右奥に竜頭山
右奥に竜頭山

 黄砂の影響で展望はいまいちですが、天気もよく風もほとんど吹いていないので暑いぐらいです。 休憩後は、登山道を外さないように降りていくと、往路に迷った1810m付近に到着しました。

ここから右斜面へ
ここから右斜面へ

 往路に目印とした樹木の右から斜面をトラバースしていく道を歩いていくと、往路に苦労した笹に悩まされることはまったくありません。

北斜面をトラバース

北斜面をトラバース

 この辺りの展望が一番で、暫く笹原の中からの景色を眺めていきました。

右に朝日山、左奥に薄っすらと恵那山
右に朝日山、左奥に薄っすらと恵那山

中ノ尾根山(右)
中ノ尾根山(右)

笹原からの展望
笹原からの展望

 そしてトラバース道が樹林帯へと入ると、樹林帯を「シャウヅ山」へと登っていきました。

植林帯へ
植林帯へ

復路は登山道を外さないように
復路は登山道を外さないように

 程なく「シャウヅ山」に到着します。 ここからの道は、往路に北斜面を歩きましたが、登山道は尾根沿いに付いていました。

シャウヅ山から奥布山と奈良代山(右下)
シャウヅ山から奥布山と奈良代山(右下)

 そのまま登山道を「奥布山」の北を巻き、「奈良代山」との分岐へと向かっていきました。

奥布山は北斜面を巻く
奥布山は北斜面を巻く

 快適な道を足早に降りていくと、「シャウヅ山」から45分ほどで駐車地に無事到着しました。

コバイケイソウ群生地
コバイケイソウ群生地

【反省点】
 特にありません。

【次回予定】
 岐阜県のマイナーな山に登ってきたので、その時の記録を掲載します。


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