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[登山] 鈴鹿 時山から県境尾根で霊仙山とソノド・高塚山周回 [登山]

 今回は、鈴鹿の中でも好きな山域となる時山から「霊仙山」を県境尾根と「ソノド」を周回で歩いてきました。 晴れの予報でしたが、強い西風で山の上は終日曇り空でしたが、見たいと思っていた花なども見られ、楽しく巡ることが出来ました。

ソノド付近のシロヤシオ
花つきの良い木も

鈴鹿
時山から県境尾根で
霊仙山とソノド・高塚山周回
日付
2020年05月17日(日)
天気 曇り時々霧雨(風強く)
山域 鈴鹿
場所 岐阜県大垣市上石津町時山
距離 18.1km
累積標高
+1620m -1620m
時間
6時間55分
人数 単独
撮影枚数
0511枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0025枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(距離長い)
展望
(A:良い~E:なし)
B(当日は曇りで展望なし)
見どころ ヤマシャクヤク、シロヤシオ
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
05:50 278m 0.0km
薮谷入口駐車地 出発
06:00 (00:10)
354m 0.3km
鉄塔
06:35 (00:35) 634m 1.4km 634mピーク
06:55 (00:20) 750m 2.1km 県境出合
08:25 (01:30) 980m 6.4km 谷山付近
08:55 (00:30) 1018m 7.2km 霊仙山避難小屋(5分休憩)
09:20 (00:25) 1083.5m 8.1km 霊仙山(三角点)
09:30 (00:10) 1094m 8.6km 霊仙山(最高点)
09:45 (00:15) 1018m 9.4km 霊仙山避難小屋 昼食休憩
10:00 (00:15) 1018m 9.4km 霊仙山避難小屋 出発
10:20 (00:20) 880m 10.5km 谷山北林道出合
10:50 (00:30) 810m 12.9km 林道終点
11:20 (00:30) 925.8m 13.7km ソノド
12:10 (00:50) 730m 16.6km 高塚山
12:35 (00:25) 362m 17.8km 鉄塔
12:45 (00:10) 278m 18.1km 薮谷入口駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20200517_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/CvhMWQfpJFXSvs5E6

 最近は近隣の山で行っていない場所を訪れる事にしていますが、それだと距離と時間が短くなる傾向があるため、過去に歩いたことのあるコースをアレンジして巡ることにしました。

 今回は2008年の登山初心者の頃に歩いた「霊仙山」「ソノド」と、2009年の五僧峠から県境尾根で「霊仙山」を歩いた時(https://yama-kioku.blog.ss-blog.jp/2009-07-05)の内容をアレンジして歩くことにします。

 出発を5時半頃として、自宅を4時半前には出発しました。 前日の雨で最短距離となる県道25号線(南濃北勢線)が通行止めで、少し遅れますが5時半過ぎには時山に到着します。 五僧峠へと続く道のゲートが広いており、駐車予定地を通過して奥へ入ってしまいました。 中々転換出来るところがなく、結局5分ほど余計に時間が掛かってしまいました…。 ゲート手前の駐車余地に停めて出発の準備をしていきますが、予報に反し厚い雲に覆われ、時折霧雨なども降っていました…。

ゲート前に駐車余地
ゲート前に駐車余地

 今回は五僧峠から県境では無く、薮谷から北西に伸びる尾根を登ることにしました。 すぐ上には鉄塔があるので、そこまでは何とかなるだろうとと尾根の末端から登っていきます。 幸い、薮谷の沢に掛かる橋の手前が駐車地で尾根の末端は目の前です。

橋の手前から取り付く
橋の手前から取り付く

 尾根の末端には注意書きがあり、左右に罠が仕掛けられているので注意とのことです。 また、害獣駆除用の檻も設置されており、獣害被害が多いのでしょう。 奥に踏み跡が登っているので、そこを辿り尾根に入りました。

踏み跡を登る
踏み跡を登る

 そのまま尾根の上を目指しますが、雨に濡れた落ち葉や軟化した地面が登るのを妨げます…。

滑りやすい斜面
滑りやすい斜面

 木の枝などにしがみつきながら登っていくと、右が植林帯となり道があらわれました。(はじめから、右斜面に向かえば正解だったと思います)

尾根に乗る
尾根に乗る

 踏み跡をたどっていくと前方が明るくなり、鉄塔下に到着しました。

鉄塔に到着
鉄塔に到着

 ここまで雨は降っていませんが、木々からポタリポタリと水滴が落ちてくるため、上半身が濡れていきます…。 しかも、ここから先暫くは伐採後の雑木林で、枝や葉にはタップリと水滴を含んでいるため、通るたびに全身濡れていきました。

雑木林を進むが…
雑木林を進むが…

 ズボンなどが濡れてしまいましたが、幸いこの日は気温は高めで体の熱はそれほど奪われませんでした。 我慢して進んでいくと、30mほどで植林帯となり、これ以上濡れる心配が無くなりました。

植林帯となる
植林帯となる

 植林帯には下草もなく、明確な作業道が続いています。

暫くは良い道に
暫くは良い道に

 黙々と登っていくと、次第にガスが立ち込めてきます。

ガスが立ち込め
ガスが立ち込め

 結局、634mピークまでは作業道が続いており、快適に歩いていけました。

634mピーク
634mピーク

 ここで踏み跡が薄くなり、直進する尾根も分かりづらくなり方角を確認して進んでいきました。

踏み跡が薄く
踏み跡が薄く

 周りは二次林となり、先程までの様な切り開かれた道は無くなります。 それでも踏み跡は左手に続いていたので、そこを歩いていきますが藪の間を通るため、また下半身を濡らしていきました…。

左手に道
左手に道

ヤマツツジ
ヤマツツジ

 シャクナゲなどの間を進んでいくと、県境が近づき再度植林帯となります。

シャクナゲ帯から抜けて
シャクナゲ帯から抜けて

 ここまで不鮮明だった踏み跡が復活し、右下の尾根からテープなども現れました。 そして傾斜が緩み、県境の稜線に到着しました。

県境と合流
県境と合流

 左の五僧峠からの踏み跡が合流しており、続く右(北)の踏み跡へと向かいました。

北へ
北へ

 すぐに東方面が切れ込んで展望が開けますが、ガスに覆われ真っ白で何も見えませんでした。

ガスで景色は無し…
ガスで景色は無し…

 ここからは以前も歩いた道で、これで3回目となります。 以前に比べ、稜線沿いの倒木などが多く感じ、歩きづらくなっていますが、左斜面の作業道や倒木の間を縫うように進む踏み跡などを意識して進んでいきました。

746mピークは左斜面をトラバース
746mピークは左斜面をトラバース

尾根沿いの道に
尾根沿いの道に

ここから倒木が続く
ここから倒木が続く

 稜線の最北にある谷山まではそれなりの距離がありますが、暫くは高低差の少ない道でそれほど時間はかかりません。

高低差の少ない尾根が続く
高低差の少ない尾根が続く

 その後、谷山への登りとなると掘られた道となり、枝などが煩くなりました。

ここから谷山への登りに(掘れた道を進む)
ここから谷山への登りに(掘れた道を進む)

 872mが近づくと右に獣避けの網が現れ、木々の下にイワカガミが見られました。

イワカガミ
イワカガミ

872m付近で右手に獣避け網
872m付近で右手に獣避け柵

 地図に記載ありませんが、すぐ下まで林道が延びているようで、東斜面が伐採され明るくなっています。

網沿いを進む
柵沿いを進む

イワカガミ群生
イワカガミ群生

 歩きやすくなった稜線を更に登ると953mピークに到着しました。 ここも東側が伐採され展望の良いところですが、ガスでそれは望めません。

953mピーク付近(展望見られず)
953mピーク付近(展望見られず)

 ここから左斜面に作業道が付いているので、そちらを進むと谷山の南斜面をトラバースする道となりました。

谷山南斜面のトラバース道へ(左へ)
谷山南斜面のトラバース道へ(左へ)

右上に谷山
右上に谷山

 谷山のピークを右上に見ると、そのまま西尾根へと合流します。

西尾根へ
西尾根へ

 ここからカレンフェルトの石灰石帯となり、滑らないよう足元を確認しながら進みます。

谷山西尾根のカレンフェルト帯
谷山西尾根のカレンフェルト帯

 この辺りには石灰質となりヤマシャクヤクの群生がありました。 また、ニリンソウなどもみられますが、どちらも雨に濡れ良い状態のものは少なめでした。

ヤマシャクヤク1
ヤマシャクヤク1

ニリンソウ1
ニリンソウ1

ニリンソウ2
ニリンソウ2

 そのまま西斜面を降りていくと右手から登山道と合流し、八合目となる「四丁横崖」の分岐に到着します。

四丁横崖
四丁横崖

 ここまで来れば去年末に梓河内から登った時のコースと合流します。 ガスの中を山頂部へと登って行き、「四丁横崖」から15分ほどで避難小屋に到着しました。

ガスの中を登る
ガスの中を登る

20m先は見えない…
20m先は見えない…

避難小屋に到着
避難小屋に到着

 小屋の中を覗いていくと、幸い誰もいません。 天気が悪いのでここで小休止しながら、山頂へ向かうか考えていきました。 稜線沿いは相変わらず西風は強いのですが、気温はそれほど低くないので寄り道無しで向かうことにします。 とは言え、すぐ先は真っ白で何も見えないので初めての人は危険です。 歩き慣れた道を進み20分ほどで三角点山頂に到着しました。

霊仙山(三角点)
霊仙山(三角点)

 ここまで誰とも会いませんが、山頂から最高点へ向かおうとした所、どこから人の話し声が聞こえてきますが、この濃い霧でどこにいるのか分かりません…。 最短コースで稜線沿いに歩いていくと、10分ほどで最高点ピークに到着します。

霊仙山(最高点)
霊仙山(最高点)

 ここからも最短コースで避難小屋へ戻ります。 経塚山を経由し、避難小屋まで戻りますが、矢張り人の気配はありませんでした。

経塚山
経塚山

 再度小屋に入りますがまだ誰も来ていないようです。 まだ昼には早めですが、いまの内にと小屋の中で昼食休憩としていきました。 念の為、小屋のマドを開けて換気しながら食べていきます。 10分ほどすると、先程の声の主なのか、二人連れの登山者の方が入られてきて休憩していきました。

 昼食後は、予定通り「ソノド」へ向かいます。 八合目付近まで戻ると、登山道脇にもヤマシャクヤクが多く見られました。

八合目の標識
八合目の標識

八合目付近のヤマシャクヤク
八合目付近のヤマシャクヤク

 その後もガスの中を登山道を歩いていきます。 途中で鹿が木の葉を食べているのが見られましたが、濃いガスと風向きで気が付かないようです。

食べるのに夢中の牡鹿

食べるのに夢中の牡鹿

 そのすぐ下で鳴き声が聞こえるのでよく見ると、今度はボス猿がこちらを威嚇していました…。

猿に威嚇され(左下の白いのはヤマシャクヤク)
猿に威嚇され(左下の白いのはヤマシャクヤク)

 登山道は尾根を北へと向かっていますが、すぐ下の林道へ降りていきます。

林道出合(登山道を振り向く)
林道出合(登山道を振り向く)

 ここからは少し楽して林道を藪谷峠へと歩いていきました。

ここから林道歩き
ここから林道歩き

県境尾根沿いへの林道
県境尾根沿いへの林道

藪谷峠付近の分岐(右へ)
藪谷峠付近の分岐(右へ)

 以前は藪谷峠から谷へ降りたこともありますし、尾根に取り付いたことがありますが、今回はこのまま林道探索としていきます。 右の林道へ入ると、ガレた斜面の林道を歩いていきました。

落石多し
落石多し

 南へと進路を変え908mピークをスルーし、その西斜面を歩いていきます。

道が悪くなる
道が悪くなる

 この日は9時には晴れてくると思っていましたが、結局正午近くになりようやくガスが薄くなってきました。 下の薮谷を見ると、谷底まで見えてきました。

ガスが晴れ薮谷が見える
ガスが晴れ薮谷が見える

 そして藪谷峠から20分ほどで林道終点に到着しました。

林道終点
林道終点

下の尾根沿いに踏み跡

下の尾根沿いに踏み跡

この日初めての日差し
この日初めての日差し

 ここまで標高差はほとんど無く、稜線と並行して来ています。 思っていたとおり、林道終点からは稜線に踏み跡があり、その間の標高差も僅かです。 ここにも防獣網があるので、紐を緩め開けて入っていきました。(通過後は、元通りにしていきます)

網を開けて通過
柵を開けて通過

 稜線に向かうと、尾根沿いの道と合流しました。

右奥の稜線へ(標高差は僅か)
右奥の稜線へ(標高差は僅か)

 ここからは稜線沿いのよい道を歩いていきますが、久しぶりで状況を忘れており周囲の眺めは新鮮です。

ここからは稜線を進む
ここからは稜線を進む

 この辺りは植林帯は無く、新緑の二次林が続きます。 ソノドが近づくと、シロヤシオが多く見られだし、花つきの良い株もありました。

シロヤシオが見られだす
シロヤシオが見られだす

終盤か?
終盤か?

花つきの良い木も
花つきの良い木も

 また、下に目をやるとチゴユリの花も咲いており、県境尾根とは植生が大きく異なっていました。

雨に濡れるチゴユリ
雨に濡れるチゴユリ

 時折日差しも差し込む新緑の中を進んでいくと、「ソノド」の山頂に到着しました。

新緑の中を進む
新緑の中を進む

ソノドにも財産区標識
ソノドにも財産区標識

ソノドに到着
ソノドに到着

三等三角点
三等三角点

 山頂の東方面に切り開きがありますが、到着時はガスで覆われていました。 ここから西へ向かう一般?コースがありますが、ここは主稜線沿いに歩いていきました。 尾根沿いには掘れた道(作業道)があるのでそこを歩いていきます。

ソノドからは明確な作業道に
ソノドからは明確な作業道に

 左に尾根が分岐し尾根が広がると、二重山稜となります。

二重山稜の池
二重山稜の池

 暫く進むと左に景色が見えてきて、並行して養老山地が見えていました。

雲間から外界の眺め
雲間から外界の眺め

気持ちの良い道が続く
気持ちの良い道が続く

左手に養老山地
左手に養老山地

 標高750mまで降りてくると、斜面が広がりどこでも歩ける様になります。

標高750m付近は緩斜面で迷いやすそう
標高750m付近は緩斜面で迷いやすそう

 ここにはテープや目印が多くあり、それらを辿り596mの鞍部へ降りてきました。

目印を追う
目印を追う

雲に覆われた烏帽子岳
雲に覆われた烏帽子岳

この辺りも新緑が綺麗に
この辺りも新緑が綺麗に

596m鞍部
596m鞍部

ソノド方面に標識
ソノド方面に標識

 ここからは730mピークの「高塚」へと、100m以上の上りとなります。

高塚への長い登り
高塚への長い登り

 長い上りですが、その分傾斜は緩く緑の中を楽しく歩いていけます。

緑が濃くなる
緑が濃くなる

 登るのに従い尾根が広がり、気持ちの良い林となりました。

広い尾根に
広い尾根に

 山頂が近づくと左に切り開きが現れました。

左に展望地
左に展望地

 ここから右手は植林後の低木となりますが、網が張られ西斜面は灌木の藪となっていました。

網沿いを進む
網沿いを進む

 網との境を歩いていくと、特徴のない「高塚」に到着しました。

高塚山
高塚山

 ここで最後の休憩とし、予定通り鉄塔方面へ降りていきました。

西尾根で下山
西尾根で下山

 地図通りの急斜面となりますが、踏み跡はあるので滑らないよう慎重に降りていきました。

次第に急斜面となる
次第に急斜面となる

 上空は低い雲に覆われているので霊仙山までは見えませんが、前方に朝登った尾根はよく見えています。

下に往路の尾根が
下に往路の尾根が

 一旦傾斜が緩み、左に植林帯が見えてきました。 このまま伐採後との境を降りることも出来ますが、ここは左の鉄塔方面へ向かいます。

右の植林帯との境を進む
右の植林帯との境を進む

 植林との境を降りていくと前方が明るくなり、鉄塔に到着しました。

前方に鉄塔が見えてきた
前方に鉄塔が見えてきた

 鉄塔からは時山の集落と、その上に「烏帽子岳」が見えていました。

鉄塔から時山集落(奥は烏帽子岳)
鉄塔から時山集落(奥は烏帽子岳)

鉄塔からは巡視路で下山
鉄塔からは巡視路で下山

 鉄塔の下を通り抜け、そのまま尾根沿いを降りていきます。 古い巡視路を降りていきますが、木製の階段は崩れています。

尾根沿いの巡視路へ
尾根沿いの巡視路へ

 末端は急斜面ですが、下まで階段が続いており危険はありませんでした。

壊れているが木製の階段が下まで
壊れているが木製の階段が下まで

 下に林道が見えてくると踏み跡が不鮮明となりますが、適当に降りていくと林道に降り立ちます。

すぐ下に林道
すぐ下に林道

林道から巡視路を見る(先程の鉄塔はNo.402)
林道から巡視路を見る(先程の鉄塔はNo.402)

 すこし先には巡視路の入口もあり、「高塚」からここまで苦労することはありません。

林道から県道へ
林道から県道へ

 ここから県道は目の前で、朝の取り付き点となる橋を渡り、駐車地に無事到着しました。

薮谷橋を渡り駐車地へ(すぐ左に)
薮谷橋を渡り駐車地へ(すぐ左に)

【反省点】
 特にありません。

【次回予定】
 天気次第ですが、岐阜の山(恵那方面)に登る予定です。


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