[登山] 三重県 学能堂山・三峰山・黄連山・高三郎山・グラの山周回 [登山]
今回は、花の時期としては初めてとなる「学能堂山(岳ノ洞)」から「三峰山」を歩いてきました。 「三峰山」からは、「高倉峰」を経由し「黄連山(おうれんやま)」「高三郎山」「グラの山」へ下山しました。 目的の一つとなるベニバナヤマシャクヤクも見られ、久しぶりの青空の元で展望を楽しむことができました。
関連リンク
2013年02月03日 [登山] 三重県・奈良県 学能堂山~三峰山~浅尾山縦走登山
学能堂山のベニバナヤマシャクヤク
八丁平(三峰山)からの展望
日付 |
2020年06月07日(日)
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天気 | 晴れ | ||
山域 | 高見山地 | ||
場所 | 三重県津市美杉町川上 | ||
距離 | 16.9km | ||
累積標高 |
+1822m -1822m
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時間 |
7時間50分
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人数 | 単独 | ||
撮影枚数 |
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0798枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0000枚 (Panasonic DMC-GM1) 0118枚 (Panasonic DC-TX2) |
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登山難度 (A:安易~E:高度) |
C(登山道以外では道迷い注意) | ||
展望 (A:良い~E:なし) |
A | ||
見どころ | ベニバナヤマシャクヤク | ||
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測) | |||
05:15 | 375m | 0.0km |
小堂駐車地 出発
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06:50 (01:35)
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902m | 2.4km |
902mピーク
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07:15 (00:25) | 1021.4m | 3.5km | 学能堂山 |
07:50 (00:35) | 972m | 4.8km | 白土山 |
08:05 (00:15) | 850m | 5.7km | コスマ山 |
08:15 (00:10) | 848m | 6.3km | 仏来山 |
09:05 (00:50) | 959m | 8.4km | 959mピーク |
09:45 (00:40) | 1235.2m | 9.7km | 三峰山 |
10:00 (00:15) | 1200m | 10.0km | 八丁平 昼食休憩 |
10:20 (00:20) | 1200m | 10.1km | 八丁平 出発 |
10:50 (00:30) | 1210m | 11.5km | 平倉峰 |
11:20 (00:30) | 1010m | 12.6km | 黄連山 |
12:00 (00:40) | 882m | 14.5km | 高三郎山 |
12:30 (00:30) | 712m | 15.4km | グラの山 |
13:05 (00:35) | 375m | 16.9km | 小堂駐車地 到着 |
Garmin Connect
写真リンク: https://photos.app.goo.gl/piHFi9tywvXPVxLT7
岳の洞(学能堂山)は7年前に訪れたのが初めてで、その後もなかなか訪れる機会がありませんでした。 その時の展望がよく再度訪れようと思っていましたが、最近買ったガイドブックにこの時期花が咲いていると載っていたので調べてみると、今が盛りのようなので向かうことにしました。
前回と同様のコース(2013年2月3日 三重県・奈良県 学能堂山~三峰山~浅尾山縦走登山)では面白くないので、三重県側から周回で巡り「高三郎山」なども歩くことにしました。
登山口を、若宮八幡神社の近くとなる坂本川沿いにある神社マークからとします。 自宅から2時間弱で到着しますが、朝早くから登りたいので3時半前に出発しました。
高速道で向かいますが、あろうことかETCカードの期限切れで、出だしからつまずきます…。 しかし、その後は順調に久居ICで下道に降りると、車の少ない道を国道165号線と県道15号線と走り抜けていきました。
途中の分岐で左の鉄道沿いの道を進み、国道368号線に合流すると「若宮八幡神社」の標識に従い細い道へ入っていきます。 暫く進み集落の分岐で右の橋を渡ると、その後は川沿いの細い道を奥へと入っていきました。 そして出発から2時間弱で、予定の神社に到着しました。
祠
思っていたよりも小さな祠だけですが、左奥には参道が付いており二段5mほどの滝がありました。
祠の奥に滝
ここから取り付きますが、尾根沿いは岩場で下から取り付くのは難しそうです。 幸い右手は植林で、滝の上へと続く道があるのでそこを登っていきます。
急斜面を登る
沢沿いへは向かわず、右斜面を登っていきますが、尾根沿いの岩場がなくなったので、そちらへ向かい合流します。
尾根沿いに
踏み跡が現れ、急登の尾根を進んでいきます。
登りが続く
100mほど登ると傾斜が緩み、植林の作業道を歩いていきます。
傾斜が緩む
初めのピークが近づくと、下草が見られ始めその中にベニバナヤマシャクヤクが見られます。
倒木帯に
こんな所にもベニバナヤマシャクヤク
?1
この山域に多いのかもしれませんが、登り始めて間もない所で見られるとは思っていなかったので、得した気分になります。 その後も黙々と尾根沿いに登っていきますが、よく整備された山林で歩きやすい尾根が続いていました。
600mピークに
北へ向かう
ピークを越えて地図の破線路を横切りますが、左右にそれらしい道は見当たりません…。
鞍部付近(地図の破線路)
鞍部からは長い急登となりますが、小鳥のさえずりの中気持ちよく歩くことができました。
倒木を避けながら進む
ここから急登に
一旦傾斜が緩むが
二人静
840mピークへは直接向かわず、途中から左斜面に作業道が付いているので、それで北西尾根にトラバースしていきます。
間伐材を避けて
ピークの左をトラバース
尾根に合流する
地図の800mの長い尾根に取り付きますが、この尾根の東側は自然林が残っており、新緑が見られ気持ちのよいところでした。
800m尾根はよい感じに
右斜面は自然林
その先は広い尾根となりますが、踏み跡は続いているのでその後を追っていきます。
広い尾根に
主尾根となる902mへの上りとなり、右にその尾根が見えてきました。
登りに転じる
この上が主尾根
上部に近づきに従い湿度が多いのか苔むした斜面となってきます。
フカフカの苔
?3
右からの尾根と合流すると傾斜も緩みますが、尾根沿いは倒木が多く、それを迂回して進んでいきました。
倒木を迂回して
そして主稜線に出合い程なく902mピークに到着しました。
902mピーク
ここまで登るとこの先大きな標高差は無くなります。 尾根沿いの踏み跡を辿りながら、平坦な道を進みます。
湿度が高いのか?苔
950m付近から急登となりますが、ここには右に古い作業道があったので、そちらへトラバース気味に登っていきます。
右に踏み跡
踏み跡を辿りトラバース
この辺りも自然林が残っており、新緑の中を歩いていきます。
新緑が気持ちよく
ここで北からの破線路と合流
北尾根からの破線路と合流すると踏み跡も濃くなり、前方に切り開きなども見えてきました。
前方に切り開き
そして最後は右から登山道と合流し草原の斜面を登っていくと、「学能堂山」の山頂に到着しました。
山頂直下
唐突に野原に出る
久しぶりで2度目の山頂ですが、以前も良い天気で今回も遠くまで見渡せるのでその時の記憶が蘇りました。
山頂から高見山方面
右から尼ヶ岳・大洞山・倶留尊山など
右下に登ってきた尾根(東方面)
局ヶ岳(左奥)、栗ノ木岳(中央右)、修験業山(右)など
目指す三峰山方面(左下に高三郎山)
右から倶留尊山・国見山・住塚山など
奥に台高山脈
高見山アップ
山頂で周囲の景色を十分堪能した所で、目的のひとつとなる花を見ていきました。 南東方面に降りていくと、遠目にも赤いものが見えてきます。
ベニバナヤマシャクヤク1
ベニバナヤマシャクヤク2
ベニバナヤマシャクヤク3(中にハチ)
到着時には誰もいませんでしたが、気がつくと南尾根から登ってこられた方も花を撮影していました。 花を見ながらそちらへ向かい、ザレた斜面を「三峰山」へと一気に降りていきました。
白土山(右手前)へ降りていく
ここからは以前も歩いたコースで長いので詳細は割愛します。(以下、写真を掲載)
網との境を降りていく
暫くは平坦な道に
後ろに学能堂山が上に
新緑の中を進む
白土山
コスマ峠へと降りていく
植林帯の下がコスマ峠
コスマ峠で一般道から外れ尾根沿いに
コスマ山へ登る
コスマ山を通り過ぎる
左に崩壊地
崩壊地を覗く
崩壊地からの眺め
急登となる
仏来山で左に
標高差90mほど降りる
変化のない植林帯が続く
847mへの緩やかな登り
左に黄連山か?
847mピークに到着
鞍部から長い登りに
黙々と登っていく
新緑に癒やされ
細尾根に
959mピーク
ここから山頂まで急登に
途中で何組かの登山者とすれ違いますが、この時期は新緑や花なども多く楽しんで歩くことができました。 三峰山への最後の急登を上り詰めると、子供などの姿も見られる山頂に到着しました。
山頂直下
三峰山
山頂からの展望(北西方面)
到着は予定より早めですが、八丁平へ向かい昼食としていきました。
八丁平へ
八丁平
左に平倉峰、中央奥に獅子ヶ岳・七洞岳など
左から総門山・南亦山・犬戻ノ高・迷岳など
台高山脈(中央奥に大台ケ原)
八丁平からパノラマ
この日の天気は申し分ありませんが、風が強くなってきたので斜面下に座り込み、山々を眺めながら昼食休憩としていきます。 短めの昼食後は、山頂を経由して「平倉峰」へと向かいます。
平倉峰へ
平倉峰までは1kmほどありますが、高低差の少ない稜線漫歩となりました。
気持ちの良い稜線歩き
ところどころに展望地
バイケイソウ群生
南側の最後の展望
ここでも数名の登山者の方と合い、平倉峰まではよく歩かれているようです。 そして八丁平から30分ほどで、展望のよい「平倉峰」に到着しました。
展望に優れた平倉峰
平倉峰
峰からは北斜面が開けており、学能堂山や鈴鹿山脈なども遠くに見えていました。
下に下山予定の尾根が見える(中央左下に学能堂山)
学能堂山(手前)と奥に青山の風車、奥は鈴鹿山脈
ここからは予定通り北尾根を下山することにします。
北尾根を降りていく
踏み跡やテープなどが付いており、すぐに歩きやすい道となりました。
歩きやすい尾根に
尾根を境界杭沿いに降りていくと、「黄連歩道」と書かれた分岐標識があらわれました。 ここは三重大学の演習林との境となるので、その為の道が張り巡らされているようです。
黄連歩道分岐(直進する)
また、急斜面の足場の悪いところでは、古びたロープが付けられています。
急斜面を降りてきた(ロープあり)
足場の悪いところにはロープ
途中のザレた斜面では突然カモシカが逃げていき驚かされました。 そして1070mピークに到着すると、消えかけた標識が現れました。
標識があるが文字が消え…
その横の幹には「?連山」と書かれた割れた標識があり、ここが「黄連山」なのでしょうか?
黄連山?
ここから右手の尾根におりる予定ですが、地図ではここが「黄連山」とも思えないので、予定通り1010mピークへと向かいます。 尾根が広がり踏み跡が薄くなります。
1010mピークへ向かう
右に崩壊地が現れますが、ここが地図の崖マークのところでしょう。
右に崩壊地
尾根が細くなり木々の間を縫うように進んでいくと、左から別の尾根と合流し1010mピークに到着しました。
木々の間を縫う
1010mピークは植林帯で、左右に踏み跡とテープで道がいつています。
1010mピークは植林地
右手は地図の破線路の道で、いざとなれば最短距離で下山できそうです。 ここは予定通り先程の分岐へと戻りますが、崩壊地のすぐ先で左の緩斜面をトラバースでショートカットしていきました。
崩壊地の先で左(東)へ
地図通りの平坦地
緩い斜面で草が映えていますが、無残にも鹿に食べられ茎だけとなっていました…。
新芽は鹿に食べられている…
予定の尾根に到着すると、先程同様で境界沿いに踏み跡が続いています。
予定尾根に合流する
境界標識を追うように進む
ここから次第に東寄りの尾根となりますが、北斜面は植林となっていました。
植林との境を歩く
傾斜が緩むと先程も見かけた標識が立っており、目指す「高三郎」と書かれていました。
生水谷歩道分岐(高三郎へ)
地図の雨裂(ガリ)記号付近に到着すると、左手に斜面が崩れた場所が現れます。
左が急斜面に
下はザレ場
細尾根となるので足元に注意して通過します。
崩壊地からの展望
その先で896mピークに到着します。 展望はありませんが、尾根を風が吹き抜けていき涼しいので、小休止としていきました。
896mピーク
その後もよく歩かれた道が続き、予定よりも早く下山できそうです。
よく歩かれた道が続く
右手が植林となる
「高三郎山」が近づいてきますが、手前にも歩道分岐がありました。
高三郎歩道分岐
分岐を通過すると踏み跡が薄くなり、所々で枝が煩くなりました。
鳥獣保護区
そして平倉峰から1時間10分ほどで、展望の無い「高三郎山」に到着しました。
高三郎山
境界標識?
水分補給し、踏み跡の薄い北尾根を降りていきます。
北尾根に赤テープ(林業者のもの)
斜面は間伐後に放置されているようで、枝や丸太を避けながら降りていきます。
枝の多い尾根を降りる
尾根が広がり踏み跡も薄いので、方角を定めながら降りていきました。
方角を見定め降りていく
長い下り
それでも作業用の赤テープが随所に残っており、主尾根に作業道もあるので迷うことはありません。
随所に赤テープ
作業道で右へトラバース
傾斜が緩み右にカーブを描いて向かい始めると、灌木となり歩きづらくなりました。
踏み跡薄く灌木が多くなる
そして複雑な地形となりますが、ここにもテープが残っているのでそれらを頼りに進んでいきます。
鞍部から右に折れる
この辺りでは青いテープを追う
倒木の間を進む
そして「グラの山」への登りとなりますが、これが中々の急登でした。
この上がグラの山
一気に上り詰めると、山頂の一角だけ切り払われていますが、展望は皆無です…。
切り払われたグラの山
ここまで来ると後は北東尾根を降りていくだけとなりました。
北東の尾根を降りていく
植林となり、明確な踏み跡も現れます。 そして唐突に前方が明るくなり、広く刈り払われたそうげんにへと出てきました。
唐突に草原が現れる
目的は分かりませんが、左の植林帯との間が広く刈られており、遠くの山も見えていました。
修験業山(右)、護摩山(左)
高三郎山(右)、涸谷山(中央)、黒岩山(左)
白い花が青空に映え(バックは修験業山)
ここで予想外のてか棒を眺めながら最後の休憩を取っていきます。 別に道がありそうですが、予定通り尾根を進むと登り返しとなります。
登り返す(最後の登り)
登り返し、その先で尾根沿いを緩やかに下っていくと。 灌木が多くなり、それらを迂回しながら降りていきました。
植林帯を降りる
灌木が多く
下から沢で水浴びを楽しむ子供の声が聞こえてくると、尾根末端の急斜面となります。
尾根の末端へ降りていく
テープを追ってつづら折れで降りていくと、尾根の末端に到着しました。 しかし、ここから先は崖となっており、少し戻り車道へと出る事になりました。
最後は手前右の車道に出る
尾根の末端は岩の絶壁
ここまで来れば朝出発したところは目の前です。 道路の橋を2度渡り、無事に車へと戻ってきました。
三重大学演習林
特にありません。
【次回予定】
梅雨入りしたため、週末はどこへも行けそうもありません…。 次の週末には、梅雨の合間の晴れ間を見つけ、そろそろ高い山(2000m以上)に登ってみたいと思います。
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