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[登山] 台高山脈 江股ノ頭・白倉山・大熊谷の頭周回 [登山]

 今回は、久しぶりに台高山脈の「江股ノ頭」と「白倉山」「大熊谷の頭」を周回で巡ってきました。 今まで「白倉山」から「迷岳」間と「池木屋山」から「江股ノ頭」間を歩いていますが、今回は残りの「江股ノ頭」から「白倉山」まで歩きました。 当日は天気もよく朝方は気持ちよく歩けましたが、次第に気温も上昇し途中からは息が上がらないよう、景色を眺めながらゆっくりと歩きました。

関連リンク
 2014年09月13日 台高山脈 岩屋口山~桧塚~千石山~池木屋山~野江股ノ頭周回縦走
 2012年11月25日 三重県大台 小春日和の「古ヶ丸山」~「白倉山」~「迷岳」縦走登山

江股ノ頭手前から大台ケ原方面の景色
大台ケ原方面

台高山脈
江股ノ頭・白倉山・大熊谷の頭周回
日付
2020年08月09日(日)
天気 晴れ(風弱く高温)
山域 台高山脈
場所 三重県
距離 18.7km(林道7.2km)
累積標高
+1650 -1650m
時間
8時間55分
人数 単独
撮影枚数
0484枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(キレット通過注意)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ なし
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
06:25 342m 0.0km
蓮川沿い駐車地 出発
06:35 (00:10)
350m 0.8km
ノエ股谷左岸尾根末端
08:10 (01:35) 962m 2.5km 962mピーク
08:55 (00:45) 1083m 4.0km 1083mピーク
10:10 (01:15)
1269.6m
5.7km 江股ノ頭
11:15 (00:35) 1205m 7.4km 1205mピーク 昼食休憩
11:45 (01:30) 1205m 7.4km 1205mピーク 出発
12:20 (00:35) 1236m 8.6km 白倉山 (10分休憩)
13:30 (01:10) 1190m 10.8km 大熊谷の頭 (5分休憩)
13:55 (00:25) 1011.2m 12.0km 1011.2m三角点
15:05 (01:10) 330m 17.1km 庵の谷出合
15:20 (00:15) 342m 18.7km 蓮川沿い駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、水色は予備、赤色は実績)
20200809.map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/kkSyDp5yjawZ1Y2h7

 久しぶりの台高山脈ですが、自宅から2時間ほどなので4時過ぎに出発し6時半の登山開始予定で向かいました。 世間は三連休で、外出自粛が叫ばれていますがそれなりの車が走っていました。 伊勢自動車道の「勢和多気インターチェンジ」で降りると、走りなれた国道368号線を西へと向かいます。 30分ほどで蓮ダムへと左折し、蓮川沿いの道を進むと駐車予定地が見えてきました。

駐車地周辺の様子
駐車地周辺の様子

 沢の橋の両側に駐車余地があるので、そこに止めて出発の準備をしていきます。 この日は暑くなることが予想されたので、タオルを沢に浸して濡らしていきました。
 早速出発しますが、ストックを忘れたので車へ戻ります…。 仕切り直して上流へ歩いていくと、左手に見覚えのある分岐が現れました。

ここで左下へ
ここで左下へ

 以前は、ここに車を停車しましたが、そこには真新しい登山口の標識が立っていました。

真新しい登山口の標識
真新しい登山口の標識

 蓮川を橋で渡ると、前方に予定の尾根が見えてきました。 近づくと獣の足跡や古い杣道と思われる踏み跡が見えるので、予定通りここから登ることにしました。

橋の先の尾根に取り付く
橋の先の尾根に取り付く

 はじめは急斜面ですが、すぐ上は平坦となり作業用の踏み跡がありました。

道がある・・・
道がある・・・

 そこを歩いていきますが、想定していた尾根から右へと逸れていきます。

赤ペンキを追う
赤ペンキを追う

赤ペンキ沿いに道
赤ペンキ沿いに道

 よく整備された植林なので、尾根から大きくズレた場合も修正可能です。 しかし、その心配は無く、赤ペンキの後を進むと、急登や大岩などを迂回し、予定の尾根方面へと向かっていました。

大岩を右から迂回
大岩を右から迂回

ここは左にトラバース
ここは左にトラバース

左へ進む
左へ進む

 左に予定している尾根が見えて来て、道がそちらへ向かっていくと、合流地点が伐採された展望地となっていました。

主尾根へ向かう
主尾根へ向かう

主尾根550m付近から展望1
主尾根550m付近から展望1

主尾根550m付近から展望2(白倉山方面)
主尾根550m付近から展望2(白倉山方面)

 ここで尾根沿いに登っても良いのですが、道は左にトラバースして続いているので、先の様子を見ることにしました。

左に道が続く
左に道が続く

 岩や脆い斜面などを迂回しトラバースして行くと、予定していた尾根から次第に遠ざかっていきます…。

岩の下を進む
岩の下を進む

 地図で確認すると、東側の尾根からもピークに登れそうなので、この道はそちらに向かっているのかもしれません。 しかし、リスクがあるので途中の尾根から登ることにしました。

道は左にまだ続くがここから取り付くことに
道は左にまだ続くがここから取り付くことに

 尾根には人の歩いた形跡はありませんが、獣道があり歩くことは出来ます。

急登に
急登に

 急登は大したことありませんが、尾根心に岩が現れそれらを迂回し登っていきます。

岩が多い尾根
岩が多い尾根

 暫く格闘しながら登っていくと、植林が現れ予定の尾根と合流しました。 尾根沿いにテープも現れ、矢張りこのコースが正解だったようです…。

予定尾根に合流(下からテープと踏み跡が・・・)
予定尾根に合流(下からテープと踏み跡が・・・)

 全体的に斜面の土壌が柔らかく、急登では登りにくい尾根でした。

灌木が茂る
灌木が茂る

次第に広い尾根となる
次第に広い尾根となる

 暫くは灌木の多い尾根となりますが、程なくして広い平坦地に到着します。 林道作業の跡があるので、昔?はここで休憩していたのでしょう。

木場
木場

 その後も上りが続きますが傾斜は大したことは無く、山頂が近づくと灌木のヤブが現れます。

黙々と登る
黙々と登る

山頂が近づくと灌木のヤブ
山頂が近づくと灌木のヤブ

 このまま直登すると鬱陶しいので、右の薄い方から回り込んでいきました。

灌木の少ない右へ回り込む
灌木の少ない右へ回り込む

 傾斜が緩みピークに到着します。 樹林で展望はありませんが、風が吹いており涼しく感じました。

962mピーク
962mピーク

 ここまでで今回の標高差の3分の2を登っています。 南にテープやペンキ跡があり、そちらへ向かって標高差の少ない尾根を歩いていきます。

南稜線には印
南稜線には印

印と踏み跡をたどる
印と踏み跡をたどる

 少し降りると明確な尾根道となりました。

尾根道となる
尾根道となる

 予定の稜線まで距離はありますが、そこまで変化の少ない尾根が続きました。

広い尾根に
広い尾根に

 1024mピークに到着しますが、歩いている時にそうとは気が付きません。

1024mピーク
1024mピーク

尾根を進む
尾根を進む

 尾根は直進ですが、何箇所か分岐があります。 しかし、進む方向にテープが付いているのと、明確な踏み跡が続いているので迷うことはありません。

右へ
右へ

 右下から破線路と合流しますが、地図にこの道は廃道と書かれています…。

破線路(廃道)と合流
破線路(廃道)と合流

 主稜線まで破線路が続き、先程よりは踏み跡が濃くなりました。

休憩適地
休憩適地

気持ちの良い道が続く
気持ちの良い道が続く

 1083mピークで南西に破線路が分岐していますが、こちらの道は確認出来ませんでした。

1083mピーク
1083mピーク

 細尾根を進みしばらくすると、唐突にザレ場に出てきました。

細尾根
細尾根

木の根の道
木の根の道

左にザレ場
左にザレ場

 左斜面は急なザレ場で、右は切れ込んだ斜面となっており、中央の尾根は脆い岩でキレットとなっています。

左はザレ、右は切れている、中央は脆い岩
左はザレ、右は切れている、中央は脆い岩

 幸い?ロープが掛かっており、ザレ方面をトラバース出来るようになっていました。 中央の岩は尖っていますが、滑るようなところは無く、その上を蟻の刃渡りで歩いて(はって?)いきました。

通過後見ると、大したこと無いように見え・・・
通過後見ると、大したこと無いように見え・・・

 無事に通過すると稜線へと登る道となりました。

1332mピーク方面
1332mピーク方面

緩やかな登りに
緩やかな登りに

奥に千石山
奥に千石山

 思っていたような急登は無く、気がつくと緩やかな尾根となってきました。

緩やかな尾根となる
緩やかな尾根となる

滝見台?
滝見台?

 そのままピークへ向かわず左(南東)へ向かうと、石灰岩の岩場が見えてきました。

ここは左へ進む
ここは左へ進む

稜線へ向かう
稜線へ向かう

 ここには随所にテープがあり、それを置いながら踏み跡を辿ると主稜線と合流しました。

稜線に到着
稜線に到着

 ここまでの展望は限定的でしたが、ここからは大台ケ原方面の展望が望めました。

大台ケ原方面
大台ケ原方面

仙千代ヶ峰方面
仙千代ヶ峰方面

 ここで東に折れ「江股ノ頭」へと向かいます。

江股ノ頭へ向かう
江股ノ頭へ向かう

 右が開けた道となり景色を眺めながら進んでいくと、呆気なく到着します。

展望の良い道となる
展望の良い道となる

南側の展望
南側の展望

江股ノ頭
江股ノ頭

 ここまで休憩少なく歩いてきたので、ここで座り込んで小休止としていきました。 食事には早いため「白倉山」へと向かいます。

白倉山方面へ
白倉山方面へ

 ここから「白倉山」までが今回始めて歩くコースとなります。 標高差が少ない稜線ですが、数十メートルの高低差はあるので、ここからも少し下りとなりました。 藪っぽい道となりますが、黄色で「登山道」と書かれたテープが幹に巻かれており、それらを目印に進んで行きます。

ヤブの道に
ヤブの道に

踏み跡をたどる
踏み跡をたどる

 至るところが展望地となっていて、それらで立ち止まり景色を眺めながらゆっくりと進んでいきました。

前方に1226mピーク
前方に1226mピーク

 途中、左に以前下山に利用した分岐がありますが、そのまま尾根を直進していくと、左手に岩がありその上からは西側の展望が広がっていました。

展望岩
展望岩

明神岳方面(手前が登ってきた尾根)
明神岳方面(手前が登ってきた尾根)

 1226mピークに到着しますが、休憩できそうもないのでそのまま先へと進みました。

平坦な1226mピーク
平坦な1226mピーク

 稜線沿いという事もあり、「白倉山」までは倒木が目立ちました。

倒木を避けて
倒木を避けて

L字に曲がるブナ
L字に曲がるブナ

ザレた尾根に
ザレた尾根に

夏空
夏空

 地図では1205mピークとの間は平坦な稜線となっていますが、以外にも岩場などもあり楽しめました。

鞍部へ下る
鞍部へ下る

2mほど岩場を降りて(振り向いて撮影)
2mほど岩場を降りて(振り向いて撮影)

鞍部付近
鞍部付近

 1205mピークへも登っていきますが、灌木が多く踏み跡を辿らないと進むのが苦しくなります。

1205mピークへの登りに
1205mピークへの登りに

灌木の中へ(踏み跡あり)
灌木の中へ(踏み跡あり)

 1205mは南斜面が切れており、そこから涼しい風が登っています。 そろそろ昼食なので、岩の上に腰掛けて休憩としていきました。

1205mピーク手前で昼食休憩
1205mピーク手前で昼食休憩

 ここだけは休憩中も涼しい風が吹いており、少しウトウトと寝ていきます。 しかし、アブやハエが退去してきており、追われるように出発しました。

1205mピーク
1205mピーク

 ここからの下りもヤブが多く、テープを頼りに降りていきました。

降りる
降りる

鞍部に掛けてヤブ道に
鞍部に掛けてヤブ道に

 前方に岩稜が見えてきて緊張しますが、近づくと左に踏み跡が迂回しており、そこを辿れば何事もなく通過出来ました。

岩稜は左から迂回
岩稜は左から迂回

登山テープと踏み跡を辿り
登山テープと踏み跡を辿り

シコクママコナ
シコクママコナ

 ここまで来れば「白倉山」までそれほど距離はありませんが、倒木などが多く通過に時間がかかりました。 

枯れ木が多い
枯れ木が多い

灌木の藪こぎ
灌木の藪こぎ

キャンプ適地
キャンプ適地

 「白倉山」の手前まで来ると、1205mピーク手前同様に灌木が多くなってきます。

白倉山手前からヤブっぽく
白倉山手前からヤブっぽく

古ヶ丸山(中央)が近くに
古ヶ丸山(中央)が近くに

右は崖に
右は崖に

ヤブの中を進む
ヤブの中を進む

 暫く登ると右にピークが見えますが、踏み跡は左に向かっているので、適当にピークを目指し登っていきました。 傾斜が緩み踏み跡と合流し、右へ進むと広い山頂に到着しました。

展望のよい山頂
白倉山山頂

白倉山山頂
広い山頂

 ここには以前訪れていますが、あまり記憶にありません…。 左右に展望が開けており、迷岳や大台ケ原方面などが見えていました。

古ヶ丸山方面
古ヶ丸山方面

迷岳(中央)方面と蝶
迷岳(中央)方面と蝶

国見山(中央)、奥に大台ケ原

国見山(中央)、奥に大台ケ原

 雲は多めですが山頂は暑いので、休憩もそこそこにして北尾根へ向かいました。

北尾根を進む
北尾根を進む

テープを追って
テープを追って

 ここから先も歩いていますが、先程の山頂同様あまり記憶に残っていません…。

白倉山(右)を振り返る
白倉山(右)を振り返る

 基本的には下りですが、間に大きく落ち込む鞍部もあるため、標高差はそれなりにありました。

1188mピーク
1188mピーク

急斜面の下りに
急斜面の下りに

踏み跡を慎重に降りる
踏み跡を慎重に降りる

 稜線歩きですが、先程に比べ展望は少なめとなりました。 途中の崖上で、ここも涼しい風が吹いていたので、休憩していきました。

右が切れ込んでいる(ここで休憩)
右が切れ込んでいる(ここで休憩)

よい感じに
よい感じに

 「大熊谷の頭」への上りとなると、尾根沿いに岩が多くなり邪魔な倒木も出てきました。

大熊谷の頭へ登る
大熊谷の頭へ登る

岩稜だが普通に登れる
岩稜だが普通に登れる

倒木が邪魔に
倒木が邪魔に

 ここの上りは以前は苦労した記憶がありますが、思ったほどの傾斜ではありませんでした。

大熊谷の頭
大熊谷の頭

 傾斜が緩むと見覚えのある「大熊谷の頭」の山頂に到着しました。 余裕があれば「迷岳」方面へとも思っていましたが、暑さでそこまでの余裕はありません。 休憩後は予定通り西に折れ、緩やかな尾根を降りていきます。

西尾根にテープ
西尾根にテープ

 西尾根は緩い下りが続き、急斜面などもなくよい道でした。

濃い踏み跡が続く
濃い踏み跡が続く

 程なくすると右側が植林となり、その下に林道も見えてきました。

右斜面が植林となる
右斜面が植林となる

 林道へはすぐに降りられそうですが、地図では廻り道になりそうなので、そのまま尾根を進んでいきました。

作業道を進む
作業道を進む

 すぐ下に林道が現れますが、テープなどは尾根沿いに続いており獣避けの柵などが現れます。

右手すぐ下に林道
右手すぐ下に林道

獣避け柵沿いを進む
獣避け柵沿いを進む

 登山道のテープも見られ、ここが正規?の道のようです。 暫く進むと左から先程の林道と合流し、ゲート横に到着しました。

ゲート横に出てくる(右から来た)
ゲート横に出てくる(右から来た)

 ここからは長い林道歩きとなります。 当初は、北尾根を下り下の林道と合流するショートカットを考えていましたが、そちらの様子を伺うと倒木などが多く足場が悪そうです。

ここからは長い林道歩きに
ここからは長い林道歩きに

 結局、林道を歩くことにして、つづら折れに降りていきました。

まだ高度は高く
まだ高度は高く

コンクリート舗装
コンクリート舗装

ずいぶん降りてきた
ずいぶん降りてきた

 林道合流から20分ほどで庵の谷の沢と合流しますが、この谷の上流は伏流水のようで水は流れていません…。 丁度作業の車がまえを通り過ぎていきましたが、この林道はまだ現役で使われているようです。

ここで沢沿いの道と合流(左へ)
ここで沢沿いの道と合流(左へ)

 この沢の水で涼もうと思っていましたが暫くは枯れ谷で、水が流れ出した頃には深い谷で安易には降りられそうもありません…。
 そのまま谷沿いの道を降りていくと、橋が現れ沢を渡ります。 堰堤が作られており、滝利用に流れていますが、ここで暫く涼んで行きました。(周辺気温より5度低かったです)

堰堤の滝は天然クーラー
堰堤の滝は天然クーラー

 その後も沢沿いの道を歩いていきますが、斜面からも湧き水が流れ出しており、晴れている割には涼しく歩けました。 そして蓮川手前のゲートを越えると、川沿いの林道と合流します。

林道出合(ゲートをくぐり左へ)
林道出合(ゲートをくぐり左へ)

 最後は、この林道を駐車地へと向かい、林道下山から1時間15分ほどで、車に無事戻ってきました。

車道を進むが暑い・・・
車道を進むが暑い・・・

ヒオウギ
ヒオウギ

郷関の滝
郷関の滝

郷関の滝を見る
郷関の滝を見る

橋を渡り左の駐車地へ
橋を渡り左の駐車地へ

蓮川
蓮川

【反省点】

 この日の数日前からの暑さと寝不足で、早々にバテて体力が続きませんでした。

【次回予定】
 週末に、避暑をかねて木曽御嶽山へ登ってきました。


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