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[登山] 劔岳北方稜線 馬場島から赤谷山 [登山]

 今回は、「劔岳」の北部に位置する「赤谷山(あかたんやま/あかたにやま)」に登ってきました。 以前、隣の「猫又山」へ登った時から計画しており、本来は秋に予定していましたが、急遽この時期に登ることにしました。 朝はまずまずの天気でしたが、予報通り昼にかけて曇り空となり、山頂からの展望は見られませんでした。 しかし、日差しが無い分涼しく登ることが出来ました。

関連リンク
 2011年10月29日 [登山] 剱岳北方稜線 大猫山・猫又山周回登山
 2010年07月24日 [登山] 北アルプス 劔岳 早月尾根日帰り登山

ブナクラ峠手前から劔岳(左)方面の眺め(右に大日岳など)
左に劔岳(この日唯一の山頂・・・)

劔岳北方稜線
馬場島から赤谷山
日付
2020年08月29日(土)
天気 晴れのち曇り
山域 北アルプス前衛
場所 富山県中新川郡上市町伊折外六ケ村入会地
距離 16.2km
累積標高
+1683 -1683m
時間
8時間00分
人数 単独
撮影枚数
0000枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0491枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(ガレ縁通過注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A(当日はガスで展望なし)
見どころ 劔岳展望
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから推測)
05:45 723m 0.0km
馬場島登山者駐車場 出発
06:20 (00:35)
960m 2.7km
取水堰堤付近
07:15 (00:55) 1322m 4.7km 戸倉谷出合 (3分休憩)
08:20 (01:05) 1745m 6.2km ブナクラ峠
10:10 (01:50)
2260m
8.1km 赤谷山 昼食休憩
10:40 (00:30) 2260m 8.2km 赤谷山 出発
11:45 (01:05) 1745m 10.1km ブナクラ峠
12:25 (00:40) 1322m 11.5km 戸倉谷出合 (3分休憩)
13:15 (00:50) 960m 13.5km 取水堰堤付近
13:45 (00:30) 723m 16.2km 馬場島登山者駐車場 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20200829_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/2VoQWceKnBmxpc79A

 当初は白山か北アルプスを予定しますが、どちらも交通の便のよいところには行き尽くしていたので、急遽 富山県の馬場島から「赤谷山」へ登ることにしました。

 事前に高山市へ向かい、ここで都会の暑さを忘れ避暑していきます。 一日ゆっくりと過ごした翌日に、高速道路で馬場島へと向かいました。 1時間半ほどで明るくなり、立山インターチェンジで降りますが、思ったよりも雲が多めです…。 それでも早月川沿いを走りはじめると、青空が覗き始め良い天気となってきました。

 予定通り2時間ほどで馬場島に到着すると、馬場島荘手前の広い駐車場に止めていきました。

登山者駐車場前
登山者駐車場前

 既に十数台の車が止まっており、出発の準備などもしています。 こちらも出発の準備をしていきますが、以前登った劔岳や猫又山に比べれば、距離や時間は大したことは無く比較的気楽です。 準備が整ったところで出発しました。 まずは更に奥の馬場島荘や野営場へと向かいます。

馬場島荘
馬場島荘

 馬場島荘前の駐車場は、予想通りすでに満車です…。 その奥の野営地にも、たくさんの車が止まっていますが、人の気配はほどんどありませんでした。

周辺案内図
周辺案内図

 程なくして赤谷や猫又への分岐に到着したので、ここで左へ向かいます。

ここで左の赤谷方面へ
ここで左の赤谷方面へ

 地道を進むとすぐに車止めゲートが見えてきますが、その手前に5台ほど車が止まっていました。

すぐに車止めゲート
すぐに車止めゲート

 ゲートの横を越えていくと、コンクリート舗装の道となります。

舗装路を進む
舗装路を進む

 以前この当たりを歩いた特は、野生の猿にガン付けられましたが、この日は気配も含め目撃しませんでした。

中央付近に小窓尾根
中央付近に小窓尾根

赤谷尾根
赤谷尾根

 周囲の景色を見ながら歩いていくと、鉄製の橋があらわれそれを渡り直進すると、堰堤の工事現場へ到着します。

1つ目の橋を渡る
1つ目の橋を渡る

ここは左奥へ
ここは左奥へ

堰堤工事現場(左の橋を渡る)
堰堤工事現場(左の橋を渡る)

 シャベルカーなどが置かれており、朝は静かでしたが帰りは工事を実施中でした。 左の橋を再度渡ると、見覚えのある取水堰堤が見えてきます。

ブナグラ谷へ
ブナグラ谷へ

左を進む(落石注意)
左を進む(落石注意)

 以前は手前の大猫へと登る登山口から登っていきましたが、今回はブナクラ峠へと更に林道を進んで行きました。

取水堰堤の左を通り過ぎる
取水堰堤の左を通り過ぎる

林道を進む
林道を進む

 川沿いの道を進んでいくと、後方に「クズバ山」や「大日岳」などが見えてきます。

後方を望む(クズバ山)
後方を望む(クズバ山)

クズバ山と左端に奥大日岳
クズバ山と左端に奥大日岳

 林道が左にカーブする手前に置き自転車があります。 それに気を取られ、林道終点に到着しますが、登山口は見当たりません…。 手前だろうとカーブまで戻ると、右手に赤テープがあり踏み跡が出来ています。

林道終点手前の右手に登山口
林道終点手前の右手に登山口

 ここが登山口で間違いありません。 草地の間を進んでいくと、大ブナグラ谷の渡渉地点に到着しました。

初めの渡渉(飛び石で渡る)
初めの渡渉(飛び石で渡る)

 水量はそれなりにありますが、飛び石で楽に越えていけました。 

アキギリ
アキギリ

 ここから暫くはは左斜面を高巻く道となります。 以前、下山時に通ったときはこの当たりで迷いましたが、逆コースでは明確な踏み跡となっており、その心配はありません。(帰路は分岐が多いので、注意が必要です)

左手を進む
左手を進む

 堰堤付近を高巻いて迂回すると、よい雰囲気の樹林を歩く道となります。

平坦な道に
平坦な道に

暫くは樹林帯を進む
暫くは樹林帯を進む

 そのまま進むと右から水音が大きくなってきて、沢が近くに見えてきました。 左斜面が急な場所は、絶壁上をトラバースする道となっており注意して歩いていきます。

沢沿いに出る
沢沿いに出る

 この辺りまで来ると、谷間の奥にブナクラ峠が見えてきました。

ブナクラ峠方面が見えてくる
ブナクラ峠方面が見えてくる

ケハギ
ケハギ

 左斜面から湧き水が多くなり、暫くは登山道が小川と化します…。

小川となった道を進む
小川となった道を進む

?1
?1

左手に水場
左手に水場

 再度高巻きとなり、暫く岩の多い道を登っていきました。

高巻きに
高巻きに

ロープ場
ロープ場

 岩場を木の根やロープを手がかりを登っていくと、この辺りのランドマークとも言える岩屋に到着します。

岩屋
岩屋

カニコウモリ
カニコウモリ

 辺りはひんやりとした上記に包まれ涼しく感じます。 その先で二回目の渡渉となりますが、水量も減り難なく渡っていけました。

戸倉谷出合(2回目の渡渉)
戸倉谷出合(2回目の渡渉)

 ここまで近づくと右奥に「赤谷山」の山頂が見えてきました。

赤谷山を望む(中央左のピーク)
赤谷山を望む(中央左のピーク)

 左手奥の沢の源頭には、「大猫山」付近の気持ちの良い草原も見えています。

大猫山方面
大猫山方面

大日岳(手前にクズバ山)
大日岳(手前にクズバ山)

 標高も上がり高山植物が見られだします。 この日の体調はイマイチで、これらの花を見ながらゆっくりと登っていきました。

トモエシオガマ
トモエシオガマ

モミジハグマ
モミジハグマ

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

上りが続く
上りが続く

 三度目の渡渉も問題無く、暫く進むと沢の上部に掛かる立派な滝が見えていました。

3回めの渡渉
3回めの渡渉

猫又山方面の滝(名称不明)
猫又山方面の滝(名称不明)

 周りの木々が低くなり、展望が広がり始めます。 幸い、この時間の太陽は赤谷山に遮られ、日陰の中の上りでした。

ブナクラ峠(白いのはゴーロ)
ブナクラ峠(白いのはゴーロ)

次第に標高が上がり(後ろの景色)
次第に標高が上がり(後ろの景色)

 ブラクラ峠への最後の急登となります。

ブナクラ峠への急登に
ブナクラ峠への急登に

岩が多くなる
岩が多くなる

メタカラコウ
メタカラコウ

 岩が多くなり、直下からはゴーロの道となります。

ゴーロの上りとなる
ゴーロの上りとなる

 ここまで良い天気になるとは思っていなかったので、この後天気が悪くなる予報ということもあり、展望を楽しみながら登っていきました。

上を望む
上を望む

奥大日岳・大日岳・早乙女岳・大熊山・大辻山など
奥大日岳・大日岳・早乙女岳・大熊山・大辻山など

左に劔岳(この日唯一の山頂・・・)
左に劔岳(この日唯一の山頂・・・)

最後のゴーロを上り詰め
最後のゴーロを上り詰め

 上部が見えてきますが、少し前から草刈りの甲高い音が鳴り響いています。 左上を見ると、猫又山方面の草付きの尾根を刈っているところでした。

笹と草地を進む
笹と草地を進む

 そして出発から2時間半ほどでブナクラ峠に到着しました。

ブナクラ峠
ブナクラ峠

 北アルプスの北部方面の展望が得られますが、すでに雲に覆われ各ピークは望めません。

白馬岳方面
白馬岳方面

五竜岳方面(右端に坊主山)
五竜岳方面(右端に坊主山)

 ここで休憩がてら帽子と日焼け止めを塗っていきました。

南稜線を進む

南稜線を進む

 ここからは赤谷山へ向かい稜線歩きとなります。

猫又山への笹は刈っている途中
猫又山への笹は刈っている途中

急速に雲が発生中
急速に雲が発生中

 南方面に草地の踏み跡を辿っていきますが、前日の雨で露がついています。 先行者がいますが、次第に靴が濡れていきます…。

踏み跡を辿る
踏み跡を辿る

 稜線は左側をトラバースする道となっており、途中で単独登山者の方を抜いていきました。

左斜面をトラバース
左斜面をトラバース

すぐに尾根へ復帰
すぐに尾根へ復帰

 手前のピークで稜線沿いに復帰すると、後方に猫又山が大きく見えてきますが、残念ながら山頂は雲の中です。

猫又山は雲に覆われ
猫又山は雲に覆われ

赤谷山も雲に覆われ・・・
赤谷山も雲に覆われ・・・

 手前のピークを越えると山頂方面の様子が見えてきました。

暫くは水平移動に
暫くは水平移動に

展望も僅かに
展望も僅かに

 暫くは水平道となり、灌木や草原の中を進んでいきます。

前方に枯木帯
前方に枯木帯

イワショウブ
イワショウブ

 途中に池塘があり寄っていきますが、更に雲が湧き上がり展望もここまでの様です。

尾根上に池塘(後ろを振り向く)
尾根上に池塘(後ろを振り向く)

東側の展望も僅かに
東側の展望も僅かに

 次第に傾斜が強まると、道は左へトラバース気味になっていきます。

カライトソウ
カライトソウ

岩稜を左から迂回
岩稜を左から迂回

 笹薮の中の涸れ沢を進む道となりますが、段差があり濡れた岩をよじ登るのに苦労しました。

石の多い涸れ沢を登る
石の多い涸れ沢を登る

尾根の様子

尾根の様子

振り返り見る
振り返り見る

ノイチゴ
ノイチゴ

ダイモンジソウ
ダイモンジソウ

 大きく東斜面を回り込み、涸れ沢などを利用した道で登りつめると、稜線に復帰しました。

稜線に復帰
稜線に復帰

 しかし、西斜面の崩落が進んでいるらしく、随所で崩落地の脇を進んでいきました。

崩壊地の脇を進む
崩壊地の脇を進む

 周りはすっかり雲の中で、見るものもないので登るのに集中できます…。

ガスの中に浮かぶ
ガスの中に浮かぶ

 尾根沿いに大きな岩が乱立する場所となり、それを迂回するように左のハイマツの中を巻いていきました。

岩場(左を迂回)
岩場(左を迂回)

イワツメクサ
イワツメクサ

 岩の間を抜けるとハイマツの道となり前方に山頂が見えてきますが、ここからが核心部でした。

尾根の踏み跡を登る
尾根の踏み跡を登る

雲の上に出るが・・・
雲の上に出るが・・・

東側の展望(すでに山は見えず)
東側の展望(すでに山は見えず)

山頂が見えてくる
山頂が見えてくる

 右斜面が大きく崩れるところがあり、登山道は跡形もありません。

ここにも崩壊地
ここにも崩壊地

 その上部で大きく崩れており、右に落ちるとただではすみません。 崩壊地との境ギリギリを笹を頼りに登っていくと、何とか登山道に復帰しました。
 ちなみに、ここで下山の時に左のテープを直進して降りていきましたが、笹が刈られておらずスリップして痛い目に合いました・・・。

登山道が寸断・・・(左のキワを進む)
登山道が寸断・・・(左のキワを進む)

 ここを抜けると傾斜が緩み、左斜面をトラバース気味に登っていきます。 すると景色が変わり、草原が見えてきました。

傾斜が緩み草原に到着
傾斜が緩み草原に到着

 チングルマなどが自生しており、初夏に来れば花の楽園でしょう。

チングルマ
チングルマ

チングルマアップ
チングルマアップ

 ここが山頂の一角で、右に折れると石仏の置かれた「赤谷山」の山頂に到着しました。

赤谷山山頂(展望なし)
赤谷山山頂(展望なし)

 到着時には、雲に覆われ展望がありませんが、その分涼しく休憩できます。

山頂の池塘
山頂の池塘

 山頂部は以外にも広く開放的な場所で、花崗岩の脆い岩が特徴的でした。

山頂の様子1
山頂の様子1

山頂の様子2
山頂の様子2

山頂の様子3

山頂の様子3

 先行する方は寛がれており、挨拶を交わし同じように岩の下で休憩していきました。 岩の周囲は最近まで残雪が残っていたのか、高山植物の宝庫でした。

ウサギギク
ウサギギク

チングルマ(花)
チングルマ(花)

イワカガミ(残り花)
イワカガミ(残り花)

イワイチョウ
イワイチョウ

?3
?3

ミヤマキンバイ?

ミヤマキンバイ?

タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ

 食事をしていきますが、ここまでの湿った草地や笹ですっかり靴がずぶ濡れです。 靴下まで脱ぎ食事中に乾かしていきますが、日差しも無く乾くはずもありません・・・。

つかの間の晴れ間
つかの間の晴れ間

 休憩中に雲が流れ僅かですが山並みが見えて来ますが、結局山頂からは「劔岳」を見ること無く下山を開始します。

ガスの中を下山

ガスの中を下山

シャクナゲ
シャクナゲ

 暫くは濡れて滑りやすい道を慎重に降りていきます。 途中の崩壊地で直進し、笹とハイマツの藪に捕まり、抜け出すのに一苦労しました。 また、涸れ沢の下りで左の分岐を見落とし、そのまま降りかけ慌てて登り返したりもします…。

雲の下に出る
雲の下に出る

 傾斜が緩み池塘の辺りので降りてくると、雲の下に出たようで眺めが得られます。 そして峠前のピークを登り返すと、往路にも聞こえていた草刈り機の音が聞こえてきました。

最後の登り返し
最後の登り返し

風でガスが流れて
風でガスが流れて

 猫又山方面には、西から東に雲が流れており、雲が切れる気配はありません。 山頂から一時間強でブナクラ峠に到着すると、休憩もほどほどにして馬場島方面へ降りていきました。

ブナクラ峠から東側の最後の展望
ブナクラ峠から東側の最後の展望

石の上を降りる
石の上を降りる

 その後は往路を忠実に戻りますが、戸倉谷出合に到着した時点では上空は完全に雲に覆われていました。

上空はすっかり雲に覆われ
上空はすっかり雲に覆われ

水の登山道を進む
水の登山道を進む

 そしてブナグラ峠から1時間半で、林道の登山口に到着します。 ここまで戻れば、後は長い林道歩きだけですが、日差しは遮られているとは言え湿度は高く、蒸し暑い中を足早に戻っていきました。

往路に見落としていた大猫山登山口
往路に見落としていた大猫山登山口

馬場島から上空を望む
馬場島から上空を望む

【反省点】
 夏バテなのか、体調がイマイチで思ったよりも時間が掛かりました。(濡れて要所要所で滑っていたのも、影響していると思います)

【次回予定】
 台風前の晴れ間を期待して、南アルプス方面へ向かう予定です。


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