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[登山] 福井県 徳平山・臼本山周回 [登山]

 今回は、日本海側の天気がよいので、以前から計画していた「油坂峠」から「徳平山(とくべらやま)」と三角点「臼本」を周回で歩いてきました。 比較的天気もよく標高が上がると「白山」などが近くに見え、しまった雪で楽しく歩くことが出来ました。

1184mピークからパノラマ(白山、徳平山)
1134mピークからパノラマ

福井県
徳平山・臼本山周回
日付 2021年02月28日(日)
天気 晴れ時々曇り
山域 両白山地
場所 福井県大野市東市布
距離 13.6km
累積標高 +1053 -1033m
時間 7時間10分
人数 単独
撮影枚数 0810枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0258枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(雪庇・滑落注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 巨木
時刻・標高・距離・行程(標高の赤字はGPSから推測)
06:25 690m 0.0km 旧油坂峠料金所 出発
06:30 (00:05) 670m 0.6km 林道入口
07:30 (01:00) 1009m 2.1km 1009mピーク
08:30 (01:00) 1192.9m 3.4km 徳平山 (5分休憩)
09:25 (00:55) 1140m 5.2km 1148m県境
10:35 (01:10) 1025m 7.2km 県境鉄塔出合
11:15 (00:40) 1115.6m 8.4km 三角点(臼本) 昼食休憩
11:40 (00:25) 1115.6m 8.5km 三角点(臼本) 出発
12:15 (00:35) 818m 9.9km 林道出合
13:15 (01:00) 740m 12.3km 油坂峠トンネル
13:35 (00:20) 690m 13.6km 旧油坂峠料金所 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20210228_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/f4d6NW2j39C4tbjJ9

 元々は県境から時計回りの周回で巡るつもりでしたが、一般コース?は「徳平山」から周回で登られていたので、それに合わせて歩くことにしました。 また、当初は「滝波山」の途中まで計画していましたが、次の日は朝早くから仕事なので、距離を大幅に縮め軽めの登山とします。

 登山口となる「油坂峠」は自宅から1時間半ほどなので、5時過ぎに出発しました。 東海北陸道は、朝からスキー(ボード?)の人と思われる車で結構混んでいます。 それでも6時過ぎには白鳥インターに到着し、そこからは中部縦貫道の油坂峠道路で、一気に標高を上げていきました。 長いトンネルを抜けると、右手に駐車予定地が見えてきたので、旧道近くに停めていきます。

料金所跡(除雪場)に駐車する
料金所跡(除雪場)に駐車する

 早速準備をしていきますが、ここから登山口となる林道までは500mほどなので、手にスノーシューを持ち車道を歩いていきます。

左の尾根に取り付き予定
左の尾根に取り付き予定

マイナス4度
マイナス4度

 程なくして左に林道入口ですが、除雪の雪で覆われているので、よじ登りその上でスノーシューを履いていきました。

下に林道
下に林道

 ここからは林道を歩き、谷にかかる橋を渡ります。

奥へ進む
奥へ進む

橋を渡る(積雪は1.5mほど?)
橋を渡る(積雪は1.5mほど?)

 当初はもう少し奥で取り付く予定でしたが、橋を渡った所から登っていきます。

橋を渡った先で取り付く
橋を渡った先で取り付く

 地図通りの急斜面となりますが、しまった雪で登りやすいです。 しかし、上部で倒木などで段差が出来ており、登りやすいところを見極めながら進みました。

急斜面の上りに
急斜面の上りに

 程なくして傾斜が緩み速度が上がります。

傾斜が緩む
傾斜が緩む

 この日は上空には薄雲しか無く、まずまずの天気でした。

天気は上々
天気は上々

 862mピークに続く尾根は平坦で、暫くは気持ちの良い雪歩きが出来ました。

気持ちの良い尾根となる
気持ちの良い尾根となる

日が差し込む
日が差し込む

 前回は新雪で苦労しましたが、今回はほとんど沈み込まず歩けました。

862mピーク
862mピーク

 往路の尾根も帰路の尾根も、こちら側が北斜面ですが、尾根の積雪量は意外と少なく、風の影響でしょうか?

以外にも積雪は少なく
以外にも積雪は少なく

ここから上りに
ここから上りに

細尾根は雪が少ない
細尾根は雪が少ない

 標高900m付近まで登ると、左右の尾根より高くなり、遠くの山も見えてきますが、前回同様の春霞?ではっきり確認することはできません。

鷲ヶ岳方面
鷲ヶ岳方面

 その後も、左右の枝の間から山を見ながら歩いていきました。

荒島岳
荒島岳

岩ヶ谷山
岩ヶ谷山

 今回訪れた周辺は、全山伐採された跡で二次林となっていました。 その中に点々と巨木が残っており、どれも幹周りは3mほどはありそうです。

巨木が現れだす
巨木が現れだす

ブナもチラホラと
ブナもチラホラと

 ここまで尾根沿いを進んできていますが、これも前回同様にシカの足跡がついており、それを追うように歩いていきました。

今回も獣の足跡を追う(1009mピーク付近)
今回も獣の足跡を追う(1009mピーク付近)

 前方に1111mピークとその左奥に「徳平山」が見えてきますが、ここまで取り付き地点を除き急登はありません。

左奥が徳平山
左奥が徳平山

緩やかな上りが続く
緩やかな上りが続く

1111mピーク
1111mピーク

 1111mの先も、平坦な尾根が続きます。

白山が見えてきた
白山が見えてきた

徳平山(右)へ
徳平山(右)へ

少し下って最後の上りに
少し下って最後の上りに

雪庇の横を進む
雪庇の横を進む

 傾斜がきついところはヒールリフターを使用し、エッジも利いて楽に登っていけました。

ヒールリフターで楽に
ヒールリフターで楽に

景色が霞んでくる
景色が霞んでくる

 山頂が近づくと尾根が広がり、前方に大きな雪庇が見えてきます。

広い尾根に
広い尾根に

大日ヶ岳など
大日ヶ岳など

段差2m以上の雪庇(右端から乗り越える)
段差2m以上の雪庇(右端から乗り越える)

 背丈より高い段差で流石に乗り越えるのは大変なので、右の獣の足跡を辿り乗り越えていきます。 ここは白山方面に開けており、ここまで樹林越しに見えていた山々がはっきりと望めました。

山頂手前に展望地(白山方面)

山頂手前に展望地(白山方面)

白山アップ
白山アップ

少し引いて白山と周辺の山々
少し引いて白山と周辺の山々

左から野伏ヶ岳・薙刀山・日岸山・願教寺山など
左から野伏ヶ岳・薙刀山・日岸山・願教寺山など

白山と西部の山
白山と西部の山

 一通り見たところで、山頂へ向かいます。

山頂へ
山頂へ

 そして出発から2時間ほどで、「徳平山」の山頂に到着しました。

何もない徳平山山頂
何もない徳平山山頂

 山頂は木々も無く、三角点は雪の下に埋もれていました。 南側が開けており、ここに来て初めて「滝波山」などを望めます。

北側を望む
北側を望む

滝波山方面(雲に隠れ)
滝波山方面(雲に隠れ)

平家岳
平家岳

 雪の状態が良かったので、ここまで予定より早く来ています。 ここからはペースを落とし、予定通り県境方面へと向かいます。

ここからは県境へ向かう(斜面を下る)
ここからは県境へ向かう(斜面を下る)

 山頂から暫くは急斜面ですがすぐに緩み、雪庇の横を快適に歩いていきます。

尾根沿いを進む
尾根沿いを進む

 程なくして鞍部へ到着すると、後ろの「徳平山」が均整の取れた良い形で見えていました。

鞍部から山頂を振り返る
鞍部から山頂を振り返る

 この後は、標高1100m前後の標高差の少ない稜線歩きが続きます。

緩い上りに
緩い上りに

登っていく
登っていく

 次の1184mピーク手前も雪庇が張り出し、右へ避けながら向かいました。

雪庇を避け右に向かう
雪庇を避け右に向かう

 雪庇の上に出ると本コース一番の展望台となっており、「白山」を背景に「徳平山」がよく見えていました。

1184mピークからパノラマ
1134mピークからパノラマ

特徴的な徳平山
特徴的な徳平山

白山の展望地(白山に雲)
白山の展望地(白山に雲)

左に木無山、右は経ヶ岳
左に木無山、右は経ヶ岳

 1184mピークを越えると左右に尾根が分かれます。 左(西)へは「赤樽山」の稜線が続いていますが、こちらはまたの機会とします。 ここは右の稜線へ向かい、1148mピークへと向かいます。

1184mピーク
1184mピーク

ここから左へ
ここから左へ

県境方面
県境方面

南東の尾根へ
南東の尾根へ

 この辺りから右手に奥美濃の山が近くに見えてきて、それらを眺めながら歩いていきました。

滝波山(左)から平家岳(右)の山並み
滝波山(左)から平家岳(右)の山並み

縫ヶ原山

縫ヶ原山

 また県境付近は山深いこともあり、伐採を免れた巨木が見られました。

この辺りも巨木が多い
この辺りも巨木が多い

 この日はほぼ無風で快適な登山日和でしたが、周囲に遮るものがないので標高の割には雪庇が発達しています。

5m以上の雪庇
5m以上の雪庇

気がつくと徳平山(中央左)が遠くに
気がつくと徳平山(中央左)が遠くに

 南に「滝波山」へと続く県境稜線が近くに見えてきます。

三角点 宇斗股
三角点 宇斗股

荒島岳アップ
荒島岳アップ

 2回登り返すと1148mピークに到着しました。

巨木を眺めながら進む
巨木を眺めながら進む

県境尾根が近くに
県境尾根が近くに

鉄塔が見えてくる
鉄塔が見えてくる

北側の展望
北側の展望

県境分岐のピークから東側
県境分岐のピークから東側

 少し南に向かうと県境と合流し、どこからともなく赤テープが現れます。

南の県境尾根方面
南の県境尾根方面

 先程まで雲に覆われていた奥美濃の山も気がつくと晴れてきており、ハッキリと望むことが出来ます。

奥が平家岳
奥が平家岳

美濃平家岳
美濃平家岳

滝波山
滝波山

 ここまで南方面は鈍よりした雲に覆われていましたが、次第に晴れてきました。

天気は回復傾向
天気は回復傾向

気持ちのよい尾根が続く
気持ちのよい尾根が続く

 この辺りから尾根は複雑に折れてきて、それに合わせて県境も複雑な経路を辿ります。

ここから複雑な尾根に
ここから複雑な尾根に

 右へ左へとGPSで確認しながら、向かう尾根を見極めますが、赤テープが巻いてあり迷うことはありませんでした。

右に向かう
右に向かう

 また、少し下ると「西」の字が書かれた幹が連なっており、所有地の印でしょうか?

西のマークを進む
西のマークを進む

ここにも西
ここにも西

 この付近の最低鞍部の下りとなると、傾斜が強まりました。 シリセードで降りれば楽ですが、去年新調したスボンで躊躇します。 また、スノーシューを脱げば楽な所をそのまま降りるために、ピッケルを取り出し慎重に降りていきました。

急斜面の下りに
急斜面の下りに

 鞍部からは登り返しとなりますが、大した標高差ではありませんでした。

ここから登り返し
ここから登り返し

雪がない…
雪がない…

大木に西
大木に西

登っていく
登っていく

 暫く登ると鉄塔手前のピークとなり、そこも急登ですが県境で合流してからは作業道がついているので、比較的楽に登っていけます。

鉄塔手前のピークへ
鉄塔手前のピークへ

鉄塔が連なり
鉄塔が連なり

 ピークを越えると、前方に鉄塔が見えてきました。

鉄塔付近は展望台
鉄塔付近は展望台

 鉄塔周りは木々が切られ、それまで隠れ気味だった「大日ヶ岳」などがよく見えます。

左奥に大日ヶ岳
左奥に大日ヶ岳

南側は鈍よりと(中央にマイナーな禰宜谷)
南側は鈍よりと(中央にマイナーな禰宜谷)

北側はうって変わって良い天気
北側はうって変わって良い天気

 1078mピークへと登っていきますが、ここも傾斜は緩く問題はありません。

1078mへの上り
1078mへの上り

 先程まで手前に遮られていた「白山」が、木々の間から見え始めると、すっかり雲も取れた白い山がきれいに見えてきました。

白山もまた見えだす
白山もまた見えだす

 ピーク付近は北斜面が植林されており、人の手が多く入っていました。

左に植林が現れる
左に植林が現れる

 ピークを越えると前方に「臼本山」の双耳峰が見えてきます。

前方に臼本山(左)
前方に臼本山(左)

 前方の山に近づいていくと、左の鞍部に向かっている獣の跡を辿りトラバースしていきます。

1100mピークは左の臼本山方向へ
1100mピークは左の臼本山方向へ

獣も同じ考えで左へ
獣も同じ考えで左へ

 鞍部から登り返しと鳴りますが、右から林道と合流しました。

鞍部から登りに
鞍部から登りに

林道を横切る
林道を横切る

 雪はピークまでつながっているので、そのまま直登していきます。 再度、林道と合流するとそのまま山頂までは林道を歩いていきました。

臼本山山頂付近(林道を進む)
臼本山山頂付近(林道を進む)

 左の斜面を登ると、何もない山頂に到着しました。

臼本山山頂
臼本山山頂

 ここで食事としていきます。 山頂からは、樹林越しに「白山」や「鷲ヶ岳」が見え、すぐ下には白鳥(しろとり)の町並みも見えていました。

下に白鳥市街地(雪は殆どなし)
下に白鳥市街地(雪は殆どなし)

鷲ヶ岳
鷲ヶ岳

 短めの食事を済ませると、北の林道は無視し県境まで戻りそれ沿いに降りていきます。

県境方面へ戻る
県境方面へ戻る

 南峰はトラバースで北東尾根に出ると、東側の展望が広がります。

東側の展望
東側の展望

鷲ヶ岳アップ
鷲ヶ岳アップ

 緩やかな下りが続きますが、途中からは植林が多くなってました。

県境沿いに降りていく
県境沿いに降りていく

植林との境を進む

植林との境を進む

 一部ヤブっぽいところも通りますが、雪に覆われ大したことはありません。

ヤブっぽい尾根に
ヤブっぽい尾根に

ここにも獣の足跡
ここにも獣の足跡

 油坂峠へと続く稜線を降りていくと、青々と針葉樹林が見えてきました。 その下を通ると、驚いたことに雪はまったくありません…。

ここから針葉樹林
ここから針葉樹林

何故か雪は無く
何故か雪は無く

スノーシューを履いたまま進む…
スノーシューを履いたまま進む…

 ここだけ異質な感じがする中を通っていきますが、ここでも面倒でスノーシューを履いたまま進みます。

僅かに御嶽山が見える
僅かに御嶽山が見える

 思っていたような急斜面はなく、気がつくと林道出合のポイントが下に見えてきました。

左に向かう
左に向かう

このまま谷間に降りる
このまま谷間に降りる

 尾根も左に折れ谷へと降りていきます。 苦もなく林道に辿り着くと、ここからは林道歩きで楽できそうです。

橋を渡る
橋を渡る

 橋を渡って林道を進みますが、雪も多くどこが林道か分かりません。

林道は雪に埋もれ
林道は雪に埋もれ

 広いところが林道だろうと進んでいくと、沢を渡る場所であるはずの橋が流されていました…。

林道が沢に削られ
林道が沢に削られ

 橋の下の水を通すパイプを残しても上の土砂が全て流されています。 沢まで一旦降り、再度雪の上へと登り返します。

林道を進むが
林道を進むが

 暫くは林道が続きますが、その先でも橋が流されており、結局5回ほどそれを繰り返しました。(途中でスノーシューは邪魔になるので、担いでツボ足で歩いていきました)

至るところで寸断状態
至るところで寸断状態

赤テープがあるが…
赤テープがあるが…

 結局、「臼本山」からの林道との合流地点近くまで、林道は寸断されていました。

ようやく普通の林道に
ようやく普通の林道に

 その合流点で右の橋を渡ると、そこからは雪解けの進む道を「油坂峠」へと歩いていきます。

最後の橋を渡る
最後の橋を渡る

緩い上りに
緩い上りに

雪は少なく滑り台は無く
雪は少なく滑り台は無く

827mピーク下のカーブ
827mピーク下のカーブ

 橋から10分ほど進み、右カーブを曲がると、前方に県道が見えてきました。

旧道が見えてきた
旧道が見えてきた

 ここには、右の岐阜県との間に油坂トンネルが通っており、冬季通行止めですがトンネル内のライトは点いていました。

トンネルが見える
トンネルが見える

油坂トンネル(ライトが点いている)
油坂トンネル(ライトが点いている)

左の林道を歩いてきた
左の林道を歩いてきた

 ここからは広い道となり、先を阻むものはありません。

こちらは福井県
こちらは福井県

広い道を進む
広い道を進む

  左に折れて駐車地へ向かいますが、途中に油坂峠への散策路がありました。(今回はパスしました)

油坂峠への道?
油坂峠への道?

 程なくすると、左下に道路が見えてきて、旧料金所の建物裏から除雪されていました。

ここから先は除雪されている
ここから先は除雪されている

 そして、峠から15分ほどで無事に駐車地に到着しました。

左下の駐車地へ戻る
スノーシューを脱ぎ左下の駐車地へ戻る

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回予定】
 温かいので、近場に春の花を見に行く予定です。


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