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[登山] 長野県 小城頭・鍵懸山と黒石岳ピストン [登山]

 今回は、以前から計画していた長野県の「鍵懸山」と「黒石岳」へ登ってきました。 当初の予定では「戸倉山」まで行き周回とする予定でしたが、下山の尾根が思っていた以上に厳しいと感じて、予定を変更して「黒石岳」までのピストンとしました。 当日は風もなくよい陽気となり、満開の桜なども見られ、気持ちの良い山行となりました。

小城頭から西方面
西側の展望(春霞)

乗越尾根から、左から加加森山、池口岳、鶏冠山
左から加加森山、池口岳、鶏冠山

長野県
小城頭・鍵懸山と黒石岳ピストン
日付 2021年04月03日(土)
天気 晴れ
山域 伊那山地
場所 長野県下伊那郡泰阜村栃城やすおかむらとちじろ
距離 23.1km (内林道 12.1km)
累積標高 +1675 -1675m
時間 8時間00分
人数 単独
撮影枚数 0573枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0044枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(滑落注意)
展望
(A:良い~E:なし)
C
見どころ なし
時刻・標高・距離・行程(標高の赤字はGPSから推測)
06:25 683m 0.0km 一本杉登山口 出発
07:00 (00:35) 929m 1.4km 大城峠
07:15 (00:15) 1040m 1.9km 小城頭
07:45 (00:30) 988m 3.1km 小城頭北側登山口
07:55 (00:10) 1033m 3.6km 鍵懸山登り口
08:15 (00:20) 1126.7m 4.1km 鍵懸山 (5分休憩)
08:25 (00:10) 1130m 4.4km アオリコシ(下山地点)
08:35 (00:10) 1020m 4.7km
林道出合
08:38 (00:03) 1017m 4.9km 林道分岐(林道千遠線)
09:35 (00:57) 1312m 8.4km 林道尾根乗越地点
10:05 (00:30) 1463.8m 9.5km 三角点栃城 (5分休憩)
11:05 (01:00) 1377.0m 11.7km 黒石岳 昼食休憩
11:35 (00:30) 1377.0m 12.2km 黒石岳 出発
12:30 (00:55) 1463.8m 14.3km 三角点栃城
12:50 (00:20) 1312m 15.5km 林道尾根乗越地点
13:40 (00:50) 1017m 19.2km 林道分岐(林道千遠線)
13:55 (00:15) 988m 20.7km 小城頭北側登山口
14:25 (00:30) 683m 23.1km 一本杉登山口 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20210403_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/Weg3KN9KF9dFyw9f6

 今週末も日曜日は雨の予報で土曜日に計画しますが、西側の天気はいまいちの予報です。 そこで以前から計画していた長野県南部の「鍵懸山(かぎかねやま)」へ登ることにしました。
 4月上旬で例年であれば早朝は凍結の心配をするところですが、今年は3月からの高温でその必要はありません。 中央高速を走り「飯田山本IC」で降りると、延長中の三遠南信自動車道で「天竜峡IC」まで向かいました。 出口で左折し国道151号線を阿南町まで南下して行きます。 途中で右折し「温田駅」へと向かい、大きな橋を渡ると真新しいトンネルを通過します。 2つ目のトンネルを抜けたところで、左に鋭角に曲がると「万古隧道(まんごずいどう)」へと高台の上を走っていきました。 途中分岐が多く何度か間違えますが、程なくして「万古隧道」が見えてきました。

万古隧道(帰路撮影)
万古隧道

 そこからは次第に山道となり分岐もありますが、「栃城」の標識を頼りに進んでいきました。 延々と続く細い道と落石に注意して20分ほど進むと、左の民家の先に登山口が見えてきました。 その前の路肩に2台ほど駐車可能となっているので、ここに止めて出発の準備をしていきます。

小城頭(一本杉)登山口
小城頭(一本杉)登山口

周辺マップ(概念図)
周辺マップ(概念図)

 今回は周回コースで計画していますが、下山予定の山の様子と下の沢の水量を確認しますが、周回は諦めたほうが良いかもと考え直し始めます…。

当初下山予定の尾根…
当初下山予定の尾根…

 登山口から民家の裏手の斜面を登っていきますが、最近歩かれた雰囲気はありません。

マムシグサ
マムシグサ

 それでも踏み跡はハッキリしており、トラバースして尾根を越えていきました。

トラバース道を進む
トラバース道を進む

 古い水槽やお墓などを見ながら、緩やかに登っていきます。

古い放置水槽
古い放置水槽

下にお墓
下にお墓

下にアマゴ養殖場
下にアマゴ養殖場

 ここまで彩りの少ない道ですが、ツツジが見られ春の雰囲気を感じます。

ツツジ
ツツジ

 相変わらず左斜面を進みますが、倒木が行く手を阻みます。 左下は急なので注意しながらまたいで通過すると、「ヒヤダルの滝」に到着しました。

倒木をまたいで
倒木をまたいで

予備のロープ?
予備のロープ?

ヒヤダルの滝
ヒヤダルの滝

 上下は滑滝となっており、水量は少なめでした。 ここを越えると、歩きやすくよい雰囲気の道となりました。

陽が差し込む
陽が差し込む

 周囲が植林となると、左手に広い道の分岐があらわれます。

植林
植林

左下に分岐
左下に分岐

 こちらの道はどこから登ってきているのか分かりませんが、良さそうな道です。 小城頭からの尾根と合流すると、尾根沿いに薄い踏み跡がありますが、ここは左の峠へと向かいます。

この尾根上に小城頭(左に進む)
この尾根上に小城頭(左に進む)

 ここまで登ると峠までの標高差は少なく、水平道となります。

峠への水平道
峠への水平道

窯跡
窯跡

 前方に稜線が見えてきて、峠が近いことがわかります。

峠近く
峠近く

 大城峠は当初思っていた場所より南東の尾根にあり、ここからは3方向に道が伸びていました。

大城峠(右前の尾根沿いに)
大城峠(右前の尾根沿いに)

 屈曲し尾根沿いに登っていきますが、次第に急斜面となります。

尾根沿いの道へ
尾根沿いの道へ

暫くは急登
暫くは急登

 上り詰めると痩せ尾根が現れました。

尾根道
尾根道

 右手の木々が少なくなり、「戸倉山」などが近くに見えていました。

右に展望(戸倉山と左奥に熊伏山)
右に展望(戸倉山と左奥に熊伏山)

スミレ
スミレ

 程なくして「小城頭」の西峰に近づきますが、ここは右下をトラバースし通過していきます。

西峰はトラバース
西峰はトラバース

 その先右に山頂が見えてきますが、ここは左にトラバースし北側に回り込んで行きます。

本峰は左から廻り込む
本峰は左から廻り込む

 北尾根と合流すると、ここで右に屈曲し尾根沿いを登っていきました。

右下から登ってきた。 ここから山頂へ
右下から登ってきた。 ここから山頂へ

山頂へ
山頂へ

 山頂直下の急斜面を登ると、「小城頭」の山頂に到着しました。

小城頭山頂に到着
小城頭山頂に到着

 山頂からは西側に恵那方面と、北側に中央アルプスが春霞の中に見えていました。

西側の展望(春霞)
西側の展望(春霞)

北側の展望(左奥に中央アルプス)
北側の展望(左奥に中央アルプス)

右から空木岳・南駒ヶ岳・越百山など
右から空木岳・南駒ヶ岳・越百山など

 また今から向かう「鍵懸山」も北側に見えています。

鍵懸山と右奥に金森山

鍵懸山と右奥に金森山

 ここから暫くは下りですが、右へトラバースする道が細く落ち葉で危険なので尾根沿いのヤブを進んでいきました。 その後も右へ左へとトラバースしていきますが、場所に寄っては滑落すると危険なところがあります。

トラバース道を進む
トラバース道を進む

落ち葉で滑りやすく注意
落ち葉で滑りやすく注意

1035mピークは左へ
1035mピークは左へ

左へ廻り込む
左へ廻り込む

 1035mピークを越えると邪魔な倒木があり、ここから鞍部までは急斜面なので慎重に降りていきました。

倒木
倒木

ここから急な下りに
ここから急な下りに

つづら折れに下る(ロープあり)
つづら折れに下る(ロープあり)

鞍部に
鞍部に

 鞍部まで降りると傾斜は弱まり、苔むした緩やかな登りとなります。

緩やかな登り
緩やかな登り

 1019mピークを左から巻いていくと、その先で廃林道と合流します。

1019mピークも左から
1019mピークも左から

滑落注意
滑落注意

広い道に
広い道に

 古い小屋が風雨に流されています。 ここから先暫くは広い林道を歩いていきました。

古い林道に出合う
古い林道に出合う

良い道に
良い道に

尾根沿いに
尾根沿いに

 200mほど進むと、コンクリート舗装された林道が見えてきました。

北側の登山口
北側の登山口

 ここかせ北側の登山口で、標識と概略図の掲示があります。

登山口の標識
登山口の標識

 ここからも「鍵懸山」へと林道を直進していきました。

コンクリート道を進む
コンクリート道を進む

双耳峰の小城頭
双耳峰の小城頭

 左カーブを曲がり暫く進むと、左手に尾根の末端が見えてきました。

ここから取り付く
ここから取り付く

 手前が広場となっており、車でここまで来られそうです。 印はありませんが、踏み跡があるのでここから取り付くことにしました。

境界標識がある
境界標識がある

 人の歩いた気配はありますが、軽いヤブが出てきます。

ヤブっぽい
ヤブっぽい

 ピーク付近で赤テープがあり、その先の鞍部に右下から正規?の登山道と合流しました。

テープが現れる
テープが現れる

右下から登山道?
右下から登山道?

 右下に先程の林道が見えますが、急斜面でけして楽なコースというわけではありません。

はっきりした踏み跡
はっきりした踏み跡

 山頂への登りとなりますが、なかなかの急斜面です。

急登に
急登に

 滑らないよう踏ん張りながら登っていくと傾斜が緩み、手前のピークに到着します。

尾根に出る
尾根に出る

ここで左へ
ここで左へ

 ここで左に折れ、細い尾根の左側の踏み跡をたどると、三角点のある山頂に到着しました。

少し先に鍵懸山の三角点
少し先に鍵懸山の三角点

 山頂からの展望はありませんが、暗い感じではありません。 ここで小休止して、先程の林道へ戻ります。 下山は北東に長い山頂部の途中から、東の鞍部へと降りていきます。

北東へ
北東へ

 途中に最高点があり、ここまでは作業道が続いていました。 付近には境界杭が散乱しています…。

鍵懸山の最高点
鍵懸山の最高点

 更に先へ進むと、右手にテープが現れここが下山予定のポイントです。

更に先へ
更に先へ

右に赤テープ
右に赤テープ

 樹木に「アオリコシ←」と書かれており、ここの地名でしょうか?

アオリコシ?
アオリコシ?

 下を覗くとテープが転々と付いているので、降りていきます。 はじめは枯れ笹がありますが、その先は踏み跡もあり思っていたより楽に降りていけました。

テープは下まで続いている
テープは下まで続いている

踏み跡を追う
踏み跡を追う

 降りていくと、遠くから工事車両の音が近づきます。 そして下が明るく見えてくると、右に林道が確認できます。

林道が見えてくる
林道が見えてくる

鞍部で林道に合流
鞍部で林道に合流

 崖になっていないかと恐る恐る降りていきますが、林道まで問題なく降りていけました。

舗装したての道
舗装したての道

 真新しい舗装された林道ですが、ここからはこの林道を奥へと進みます。

小城頭と戸倉山
小城頭と戸倉山

 程なくして左に工事の看板が見えてきました。

林道分岐に(右に)
林道分岐に(右に)

舗装工事中
舗装工事中

 ここまでの舗装路はこの工事のもののようです。 幸い工事は北方面だけらしく、向かう東の林道(千遠線)は荒れた道となっています。

林道を東へ
林道を東へ

ここは林道千遠線
ここは林道千遠線

 長い林道歩きなので詳細は割愛しますが、途中まで車高の高い車であれば問題なく通れます。

小城頭
小城頭

林道横は急斜面
林道横は急斜面

奥に戸倉山
奥に戸倉山

 景色を見ながら奥へ進み、立派な橋を渡るとがけ崩れの現場に到着しました。

林道は岩を割って
林道は岩を割って

水場
水場

最奥に立派な橋
最奥に立派な橋

崩壊斜面(通れます)
崩壊斜面(通れます)

 幸い、右のガードレールとの間に落石は少なく、人の通ったあともありました。 ここを越えると尾根の乗越となります。

尾根乗越地点
尾根乗越地点

 奥の斜面から尾根の南側へ取り付きますが、反対側も昇降出来るように道が付けられていました。

手前の尾根に道が付いている
手前の尾根に道が付いている

 尾根の乗越地点からは、ここまで見れなかった南アルプスの山が見えていました。

中ノ尾根山
中ノ尾根山

 南の斜面を登ると、この日一番の展望地となっています。

南尾根は展望台
南尾根は展望台

 この時間は逆光でよく見えていませんが、以前登った「池口岳」や「鶏冠山」がよく見えていました。

左から加加森山、池口岳、鶏冠山
左から加加森山、池口岳、鶏冠山

 南に作業道が続いており、ここからは思ったよりも歩きやすい道が続きます。

尾根沿いを進む
尾根沿いを進む

作業道か
作業道か

 当面の目的を三角点までとし、歩いていきます。

上下動を繰り返す
上下動を繰り返す

 次第に尾根が広がり、どこでも歩いていけそうです。

広い尾根に
広い尾根に

緩やかに下っていく
緩やかに下っていく

 左下などには古い作業道が残っており、トラバース道として楽できそうです。 尾根取り付きから30分ほどで、三角点に到着しました。

三角点 栃城に到着
三角点 栃城に到着

 ここで先へ進むか考えます。 ここまで比較的早く来たのと、それほど険しい尾根とは思えないので、最大1時間半と見て、「黒石岳」まで進むことにします。

次のピークまでは平坦に
次のピークまでは平坦に

 暫くは平坦な尾根でまだ疲れは出ていません。 1426mピーク近くまで来ると、ようやく登りとなりました。

ここから登りに
ここから登りに

 よく見るとピークの左手に電波反射板があり、そちらへ向かって登っていきますが、残念ながら展望はありません。

1423mピーク横に電波反射板
1423mピーク横に電波反射板

展望はなし…
展望はなし…

 ピークからは南に広い道が通っています。

黒石岳へ進む
黒石岳へ進む

 そちらへ向かうと右手(西側)が刈払われており、「恵那山」などが見えていました。

右手に切り開き
右手に切り開き

タムシバ
タムシバ

右に恵那山
右に恵那山

 前方に「黒石岳」が見えてきますが、そちらへは鞍部まで150mほど降りていくことになります。

前方に黒石岳
前方に黒石岳

 次第に急斜面となりますが、踏み跡が残っているのでそれを頼りに降りていきます。

急斜面の下りに
急斜面の下りに

 程なくして傾斜が弱まると、よい雰囲気の尾根となりました。

歩きやすい尾根に
歩きやすい尾根に

開けた感じに
開けた感じに

 鞍部を通り過ぎると、山頂までは100m以上の登りに転じます。

鞍部から登りに
鞍部から登りに

 暫くは急登でペースを落として登っていきますが、傾斜は思っていたほどではありません。

一旦傾斜が緩む

一旦傾斜が緩む

山頂直下
山頂直下

 そして三角点から1時間ほどで、「黒石山」に到着します。

黒石岳
黒石岳

 ここも山頂からの展望はありませんが、電波施設(テレビ関係?)が東西に2箇所設置されていました。

電波施設
電波施設

葉の上に蝶
葉の上に蝶

三角が戸倉山
三角が戸倉山

 ここで岩の上に座り込み、昼食休憩としていきました。 南側のすぐ下には集落があり、その更に下に車道が通っているので、そちらからの音が聞こえてきます。

大木
大木

 昼食後は、下山予定の尾根を見ていきますが、いけないことはなさそうですが、尾根の途中の状態がわからないのでここは自制していきます。 周囲を散策したところで、林道まで戻ることにしました。

1426mへの急登
1426mへの急登

 帰路も展望を眺めながら歩いていきますが、正午のチャイムが麓から聞こえてくる頃には雲が多くなっていました。

雲が多くなりはじめ
雲が多くなりはじめ

 そして林道出合まで戻ると、林道を少し北へ歩き南アルプスの景色を眺めていきます。

左に兎岳、中央は聖岳
左に兎岳、中央は聖岳

上河内岳(雲の中…)
上河内岳(雲の中…)

 そしてまた長い林道を歩いていきますが、緩い下りとなるので快適です。

中央右下が下山予定だった尾根
中央右下が下山予定だった尾根

舗装路まで戻ってきた
舗装路まで戻ってきた

 林道分岐を通り過ぎ、下山した地点から少し進むと、「鍵懸山」本来の登山口を確認していきました。

前方が鍵懸山の登山口
前方が鍵懸山の登山口

 「小城頭」の北側登山口まで戻ると、ここからも林道歩きで降りていきます。 最奥の民家で大きく蛇行し標高を落とすと、下の集落では桜が満開でした。

桜が咲いている
桜が咲いている

色とりどり
色とりどり

 駐車した登山口の近くまで戻ると、「栃城の井籠倉」と書かれた小屋が見られます。

栃城の井籠倉
栃城の井籠倉

木組みの倉
木組みの倉

 そして長い林道歩きでしたが、尾根乗越からほぼ予想通り1時間半ほどで一本杉登山口の駐車地に無事到着しました。

【反省点】

 特にありませんでした。

【次回予定】
 桜を眺めに吉野山方面へ向かう予定です。


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