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[登山] 福井県 野坂岳と庄部谷山縦走 [登山]

 今回は、福井県の「野坂岳」と「庄部谷山」に行ってきました。 これらの山は、南北の稜線で繋がっていますが、ブナの多い所で気持ちよく歩くことが出来ました。

芦谷山から庄部谷山には多くのブナ
気持ちの良いブナ林

福井県
野坂岳と庄部谷山縦走
日付 2021年10月16日(土)
天気 晴れ時々曇り
山域 野坂山地
場所 福井県敦賀市山
距離 20.8km (内林道2.1km)
累積標高 +1766 -1776m
時間 7時間55分
人数 単独
撮影枚数 0727枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0076枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(危険箇所なし、但し一部踏み跡薄く)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ ブナ林
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:05 90m 0.0km 山集落駐車地 出発
06:20 (00:15) 180m 1.1km 林道終点
06:45 (00:25)
360m
2.0km No.435鉄塔
07:25 (00:40) 703m 3.1km 稜線分岐
08:00 (00:35) 913.3m 4.7km 野坂岳 休憩
08:10 (00:10) 913.3m 4.7km 野坂岳 出発
08:35 (00:25) 703m 6.2km 稜線分岐
09:25 (00:50) 866m 8.0km 芦谷山
09:45 (00:20) 806m 9.1km 稜線分岐(庄部谷山へ)
10:15 (00:30) 860m 10.5km 860mジャンクション
10:40 (00:25) 855.9m 11.9km 庄部谷山 休憩
10:55 (00:15) 855.9m 11.9km 庄部谷山 出発
11:20 (00:25) 860m 13.2km 860mジャンクション
11:50 (00:30) 830m 14.9km 830m付近 昼食休憩
12:10 (00:20) 830m 14.9km 830m付近 出発
12:30 (00:20) 866m 15.8km 芦谷山
13:10 (00:40) 703m 17.7km 稜線分岐(下山)
13:45 (00:35) 180m 19.7km 林道終点
14:00 (00:15) 90m 20.8km 山集落駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績、青色は雨天時の下山路)
20211016_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/bvka1cr1SU3FAThdA

 相当昔のことになりますが、2014年に「野坂岳」に登った時は、ガスで展望はほとんどなく、南側から人が登ってきており、そちらからも来られるのかと思っていました。
 あれから中々訪れる機会もなく来ましたが、満を持して山集落から「野坂岳」へ登ることにします。 しかし、そのままでは早い段階で下山となるため、南にある「庄部谷山」までピストンすることにしました。

 山集落は新しく出来た「敦賀南スマートインターチェンジ」があるので、自宅からは距離の割には早くつくだろうと、4時半過ぎに出発しました。 ほぼ予定通り6時前にはインターを降りると、出口先の分岐で敦賀方面とは逆の右へ折れ集落へと向かいます。 川沿いに進むと2つ目の赤い橋で左折し、対岸にある駐車地に停めていきました。

山集落の駐車地
山集落の駐車地

 朝方は前日の晴れ間が続き、朝焼けが綺麗に見えています。

駐車地から野坂岳を望む
駐車地から野坂岳を望む

 準備が整ったところで橋を渡り返して、近くの林道へと入っていきました。(橋で右折し、次の路地を左折すると林道に上がる階段があります)

みやのもり橋を渡り右へ
みやのもり橋を渡り右へ

ここを左折し階段を登って林道へ
ここを左折し林道へ

 右カーブを曲がると獣避けの柵があるので、チェーンを解いて先へ進みます。

柵を開けて進む
柵を開けて進む

 暫くは舗装路が続きますが、左に廃車を見たところからは地道となりました。

まだ薄暗い林道を歩く
まだ薄暗い林道を歩く

 林道は比較的利用されており、ゲートを開ければ奥まで入ってこられます。 途中、一台の軽トラが奥からすれ違いますが、林業の方なのでしょうか? 出発から15分で、その林道の終点に到着しました。

林道終点
林道終点

 終点には小屋がありますが、人の気配はありませんでした。 ここで沢を渡渉し、巡視路を歩いていきます。

No.434鉄塔方面へ
No.434鉄塔方面へ

渡渉する
渡渉する

巡視路を進む
巡視路を進む

 途中で右に鉄塔への道と分岐しますが、ここは直進しNo.435鉄塔へと沢沿いに歩いていきました。

ここは直進(左)へ
ここは直進(左)へ

No.435へ向かう
No.435へ向かう

 沢の流れが細くなったところで、左に渡り返し植林の中を進みます。

再度渡渉
再度渡渉

沢沿いを進む
沢沿いを進む

 程なくして分岐となり、巡視路の印に従い右へ進みます。

左の作業道から右の巡視路へ
左の作業道から右の巡視路へ

ここで初めての山名道標
ここで初めての山名道標

 ここで初めて山名標識が見られます。 道は右の谷沿いへ続いており、小川の流れる横を奥へと向かいました。

小川を越えて奥へ
小川を越えて奥へ

 奥で右に折り返すと、ここで一気に標高を上げていきます。

尾根に取り付く
尾根に取り付く

 少し登ると前方が明るく見えてきて、切り開かれた鉄塔下に到着しました。

30mほどで鉄塔出合
30mほどで鉄塔出合

朝日を受けて赤く(No.435鉄塔)
朝日を受けて赤く(No.435鉄塔)

野坂岳
野坂岳

 ここからは展望の開けた尾根沿いを進んでいきます。

よく整備された巡視路
よく整備された巡視路

 巡視路はよく整備されており、樹林の中と伐採地を交互に通過していきました。

391m地点
391m地点

次の鉄塔(No.436)に
次の鉄塔(No.436)に

 標高が上がるのに従い、後方に敦賀市街地や敦賀湾などが見えてきました。

敦賀市街地が見える
敦賀市街地が見える

 道端にはリンドウが見られますが、朝早くなのでつぼみが固く閉じていました。

リンドウの蕾は固く閉じ
リンドウの蕾は固く閉じ

次の鉄塔と稜線の鉄塔
次の鉄塔と稜線の鉄塔

 傾斜が強くなってくると粘土状の道となり、掘れて滑りやすくなっていきます。

開けた尾根を歩く
開けた尾根を歩く

 黙々と坂を登りつめると、上部の鉄塔に到着しました。 周りはススキで覆われており、遠くの山などが見えています。

随分と高くに
随分と高くに

 眺めのよい尾根はここまでで、ここから先は気持ちの良い自然林となり、ブナも多く見られます。

立派なブナが見られだす
立派なブナが見られだす

 ブナを眺めながら登っていくと、前方に稜線が見えてきました。

稜線が見えてくる
稜線が見えてくる

 出発から1時間20分ほどで稜線に到着しました。 左に「庄部谷山」との分岐となっていますが、標識は近くの「芦谷山」となっています。

芦谷山方面は後から
芦谷山方面は後から

 まずは右の「野坂岳」へと向かいますが、暫くは明確な踏み跡の巡視路が続きました。

野坂岳へ向かう
野坂岳へ向かう

 前方には、すぐに鉄塔が見えてきます。

稜線の鉄塔に到着
稜線の鉄塔に到着

 ここから先は巡視路から外れ「野坂岳」の登りとなりますが、よい道が続いていました。

鉄塔から先はブナの斜面を登る
鉄塔から先はブナの斜面を登る

 暫くはブナの斜面を登っていきますが、至る所がイワカガミで覆われており、春はさぞかし綺麗な所でしょう。

イワカガミ群落
イワカガミ群落

太いブナも見られ
太いブナも見られ

 797mピークを越えますが、ここは右からトラバース気味に通過していきます。

797mピークは右に進む
797mピークは右に進む

 その先は平坦なプナ林となっており、日差しも優しく気持ちよく歩いていけました。

ここから気持ちのよい道に
ここから気持ちのよい道に

暫くは穏やかな尾根を進む
暫くは穏やかな尾根を進む

 山頂が近づくと傾斜が強まり、階段状の道を歩いていきます。

登りに
登りに

階段状の道を登る
階段状の道を登る

 山頂付近は樹林などは刈られたのか、低木や笹などで覆われており開けた感じです。

右(東)へ
右(東)へ

山頂間近に
山頂間近に

 右の岩を通過した所で、広い山頂に到着しました。

広い山頂に到着
広い山頂に到着

 人気の山ですが、この時は同時に反対側(正規ルート)から登ってこられた方と2人だけでした。 丁度、朝の雲が立ち上ってきており、東側の展望は霞んでいます。

若狭湾方面
若狭湾方面

左に芦谷山、中央右に庄部谷山、その右奥に若狭駒ヶ岳など
左に芦谷山、中央右に庄部谷山、その右奥に若狭駒ヶ岳など

高島トレイルの乗鞍岳方面
高島トレイルの乗鞍岳方面

岩籠山
岩籠山

奥に琵琶湖
奥に琵琶湖

 暫く眺めた後は来た道を戻りますが、少し下の岩の上からは「敦賀湾」がよく見えていました。

敦賀湾を望む
敦賀湾を望む

 粘土状の道に気をつけながら一気に降りていくと稜線の鉄塔に到着しますが、ここからは向かう「芦谷山」が見えています。

鉄塔まで戻る
鉄塔まで戻る

奥に芦倉山
奥に芦倉山

 その先で巡視路との分岐に合流すると、予定通り直進し「芦谷山」へ歩いていきました。

芦谷山方面へ
芦谷山方面へ

 暫くは踏み跡とテープが薄く、倒木などで右へ左へ蛇行しながら進みます。

暫くは踏み跡薄く
暫くは踏み跡薄く

 20mほど進むと左に踏み跡がはっきりと現れ、その先は稜線沿いに明確な道が続いていました。

踏み跡を進む
踏み跡を進む

ナナカマド
ナナカマド

岩籠山
岩籠山

 芦谷山手前までは、高低差の少ない道となります。

ブナの低木
ブナの低木

726.9m付近
726.9m付近

 稜線ということで場所によっては風が強いのか、倒木などを避けながら進んでいきます。

倒木をくぐり
倒木をくぐり

倒木
倒木

 726.9mの三角点を知らない間に通過し緩やかな下りを進むと、芦谷山への登りに転じました。

ここから登りに
ここから登りに

 一部雑木林もありますが、芦谷山が近づくに従いブナも多くなっていきます。

雑木林を登る
雑木林を登る

次第にブナが多く
次第にブナが多く

 尾根が広がりシダに覆われた斜面を登ると、平坦なピークに到着しました。

尾根が広がる
尾根が広がる

 ここはそのまま直進しますが、道が不明瞭となります。 左手に赤テープがあるのでそちらへ向かい、すぐの尾根を進みます。

赤テープを追って進む
赤テープを追って進む

 緩い斜面を登っていくと、程なくして「芦谷山」に到着します。

高みへ進む
高みへ進む

野坂岳
野坂岳

きのこ
きのこ

芦谷山
芦谷山

 付近はなだらかな稜線が続いており、山名板がありましたが撮影を忘れています…。 そのまま稜線を進むと次第に広くなってきて、以前歩いた谷からの尾根と合流しました。

広い稜線を進む
広い稜線を進む

この辺りで以前のコースと合流
この辺りで以前のコースと合流

 芦谷山から先では大きなブナも見られだし、気持ちの良い稜線を進みます。

気持ちの良いブナ林
気持ちの良いブナ林

 806m地点で右に折れますが、少し手前からそちらへ向かっていきます。

そろそろ右へ
そろそろ右へ

806m地点手前から西尾根へ
806m地点手前から西尾根へ

 大きな木を通り過ぎると踏み跡が現れます。

ブナ林を進む
ブナ林を進む

 その踏み跡を辿り降りていきますが、すぐに登り返しとなりました。

西尾根を降りる
西尾根を降りる

登り返しとなる
登り返しとなる

 この辺りは灌木に覆われており、枝などが邪魔で難儀します。

灌木で進みが遅く
灌木で進みが遅く

 平坦地に到着すると前方が明るく見えてきて、鉄塔の建つピークに到着しました。

伐採地
伐採地

 この鉄塔は風力発電所の事前調査で、風速を測定するもののようです。 しかし、周囲のブナは根本から伐採され、大きな切り株だけが残っています。

風力測定用の鉄塔
風力測定用の鉄塔

 鉄塔の下をくぐり抜け、、先へ進むとここからはハッキリとした踏み跡が続いていました。

ここからは明確な踏み跡あり
ここからは明確な踏み跡あり

枝の間から庄部谷山方面
枝の間から庄部谷山方面

 次第に尾根が細くなると、左に「三国山」などが見えてきました。

次第に細尾根に
次第に細尾根に

左手が開ける
左手が開ける

三国山
三国山

 その先は660mの屈曲点となり登っていきます。 少し手前から右手のブナなどが伐採されていましたが、まだ伐採されてから間もないように見られます。

無残にもブナが伐採され
無残にもブナが伐採され

 ピーク付近で前方に人影が見えてきました。 どうも近くまでリンドウを延長しており、作業者の方がタバコ休憩しているようです。 その横を「庄部谷山」へと右に折れていきますが、そちらも伐採され踏み跡には沢山の倒木があかれていました。

この辺りも枝が伐採されている
この辺りも枝が伐採されている

林道延長中
林道延長中

 少し進むと踏み跡が戻り、そこを進んでいきます。

踏み跡を北西へ
踏み跡を北西へ

 手前のピークへ登る道となりますが、周りは一面のブナに覆われていきます。

手前のピークへ
手前のピークへ

一面ブナ林に
一面ブナ林に

 ピークは右から通過し、その後も尾根の右手に道が付いていました。

右へ寄る
右へ寄る

一旦下る
一旦下る

 少し下り鞍部を通過すると、庄部谷山へ最後の登りとなります。

最後の登り
最後の登り

 ここまで標高差や傾斜は大したこと無く、芦谷山から1時間弱で「庄部谷山」の山頂に到着します。

庄部谷山
庄部谷山

 周りは木漏れ日の気持ちの良い林で展望はありませんが、ここで休憩を取っていきました。

山頂で休憩
山頂で休憩

 休憩後は来た道を戻っていきますが、660m地点に近づくに従い重機の大きな音が鳴り響いてきます。 先程ここを通過してから1時間と掛かっていませんが、重機の位置が5mほど進んでいるでしょうか?

僅かな時間に数メートルは進んでいる
僅かな時間に数メートルは進んでいる

 大音量を嫌い県境稜線へと戻ります。

806m付近まで戻る
806m付近まで戻る

 稜線の806m地点の少し北にある当初予定していた下山尾根がありますが、天気の崩れもないのでもう少し先へ進むことにします。 その代わり正午近くなっていたので、丁度よい木の幹があったのでそこで昼食休憩としていきました。

ここで昼食休憩(左の木に座る)
ここで昼食休憩(左の木に座る)

 休憩後は、下山予定だった尾根を見ていきますが、ヤブは少なくここは降りていけそうでした。

降りられそうだが
降りられそうだが

 その後は「芦谷山」へと戻りますが、ここでもう一箇所降りていけそうな792mへの尾根の様子を確認します。

紅葉が進み初め
紅葉が進み初め

792m方面を偵察
792m方面を偵察

 途中にはテープがあり、少し下には「敦賀市街地」も見える展望地もあります。 このまま下へ行けそうでしたが、途中から倒木に阻まれ嫌な感じ引き返していきました。

敦賀湾方面
敦賀湾方面

 その後は往路を忠実に辿り、巡視路分岐に到着します。

素直に往路を下山
素直に往路を下山

 最後は、巡視路の良い道を降りていきますが、掘れた道となったところはスリップ注意で降りていきます。

鉄塔から岩籠山
鉄塔から岩籠山

下の鉄塔を望む
下の鉄塔を望む

 その時間ともなると往路は蕾だった花も開いており、景色なども眺めながらゆっくりと降りていきます。

リンドウの花が開いている
リンドウの花が開いている

 そして稜線の下山分岐から50分ほどで、無事に駐車地へ戻ってきました。

無事下山(駐車地手前から)
無事下山(駐車地手前から)

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回】
 冠雪した富士山を見たいと思い、静岡県の山へ登る予定です。


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