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[登山] 富山県 袴腰山・三方山・猿ヶ山縦走 [登山]

 今回は、富山県にある「猿ヶ山」へ峰越登山口から「袴腰山」と「三方山」を経由して歩いてきました。 朝から良い天気で、北アルプスや白山などを見ながら紅葉終盤の中を歩くことが出来ました。

袴腰山展望台からパノラマ(左から白山・猿ヶ山・三方山・医王山・砺波平野など)
左から猿ヶ山・三方山・医王山・砺波平野など

富山県
袴腰山・三方山・猿ヶ山縦走
日付 2021年11月06日(土)
天気 晴れ
山域 両白山地
場所 富山県南砺市小瀬
距離 14.3km
累積標高 +1385 -1385m
時間 7時間10分
人数 2名
撮影枚数 0734枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(滑落注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ
ブナ林
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:55 901m 0.0km 峰越登山口 出発
07:05 (00:10) 973m 0.3km 袴腰小屋
07:35 (00:30)
1140m
1.1km 袴越山南展望地 (5分休憩)
07:40 (00:05) 1150m 1.4km 袴越山展望台 (5分休憩)
08:30 (00:50) 1103.9m 3.1km 奥山
08:45 (00:15) 1142m 3.9km 三方山二峰 (山頂探索)
09:45 (01:00) 1348m 5.8km 三方山一峰
10:30 (00:45) 1447.9m 7.3km 猿ヶ山 休憩
10:55 (00:25) 1447.9m 7.4km 猿ヶ山 出発
11:30 (00:35) 1348m 9.0km 三方山一峰
12:00 (00:30) 1142m 10.3km 三方山二峰
12:10 (00:10) 1130m 10.6km 鉄塔 昼食休憩
12:30 (00:20) 1130m 10.7km 鉄塔 出発
13:30 (01:00) 1140m 13.1km 袴越山南展望地 休憩
13:40 (00:10) 1140m 13.2km 袴越山南展望地 出発
14:05 (00:25) 901m 14.3km 峰越登山口 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績、空色は帰路の車)
20211106_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/oQNdz2ixz6zF6X6j7

 5年前の申年に計画し結局行けなかった「猿ヶ山」ですが、紅葉が見られそうなのでこのタイミングで実行に移しました。 西のブナオ峠は県道が長い間通行止めとなっているので、東の峰越登山口から「三方山」経由で向かうことにします。

 高山市に前泊し、翌朝5時半前出発で東海北陸自動車道の「五箇山IC」で降りて世界遺産の五箇山集落を横目に国道304号線を走ります。 梨谷トンネルを抜けた所で、たいらスキー場の看板を左折し進んでいきました。 スキー場を通り過ぎた所で、「この先通行止め(小瀬方面は可)」の標識があり不安になります。 次第に細い道となりますが、舗装路で特に支障はありません。 谷沿いに進むと程なくして車一台がかろうじて通れるトンネルが見えてきました。 トンネルの先で右手が通行止めとなっていますが、左の登山口方面へは問題なく行けます。

 ここから地道となり、大きな石などが転がっているので車高の低い車はスリそうですが、それほど悪い道という訳ではなくゆっくり慎重に走らせ10分ほどで舗装路へと繋がります。 その先100mほどに峰越登山口があり、数台の車が止められる場所となっていました。

袴腰山峰越登山口

袴腰山峰越登山口

 この日の朝は冷え込むとの予想でしたが、丁度隣の山から朝日が昇りだし、それほど寒くは感じません。

袴腰山地図
袴腰山地図

 出発の準備が整った所で、登山口から尾根沿いの道へと入ります。

尾根沿いを進む
尾根沿いを進む

 よく整備された道ですが、露などで濡れた粘土質の地面が滑りやすく、足場を決めながら歩いていきました。

石の階段
石の階段

 初っ端から急登となりますが、ひと登りすると視界が開け遠くの山が見えてきました。 また、その先には早くも避難小屋小屋があります。

袴腰山小屋
袴腰山小屋

 小屋の周りは刈り払われており、360度の景色を眺めていきます。

白山
白山

人形山(左)と大滝山(中央)
人形山(左)と大滝山(中央)

医王山

医王山

 小屋の中を見て脇の道を進むと、キレット状の道が続いています。

キレットから袴腰山

キレットから袴腰山

 長めの良い岩の間を通過しますが、その先は灌木の中を進む道となりました。

右へ
右へ

 「袴腰山」は東海北陸自動車道が真下(袴腰トンネル)を通っていますが、それを示す標識が立っていました。

この真下 東海北陸自動車道あり
この真下 東海北陸自動車道あり

 この辺りから次第に傾斜が強まり、粘土質の急登が続きました。 暫く我慢して登っていくと、ベンチの置かれた中間休憩場に到着しました。

中腹休憩場
中腹休憩場

 ここからは下に登山口の林道などがみえており、遠くには北アルプスなどがぼんやりと見えていました。

休憩場からの景色
休憩場からの景色

 ここからも急登が続きますが、山頂はすぐ上でした。 程なくして上が明るく見えてくると、T字分岐に到着します。

山頂までは急登
山頂までは急登

分岐
分岐

 ここで展望台は右手のようですが、ここは左の最高点経由に南展望台へと向かいました。 

袴腰山最高点(帰路撮影)
袴腰山最高点

 パッとしない最高点を通過し、少し下りとなると南側が切り開かれた展望地に到着しました。 展望図などが置かれており、目指す「猿ヶ山」の左奥には薄っすらと白くなった白山が見えていました。

袴腰山南展望地から白山方面(右端に猿ヶ山)
袴腰山南展望地から白山方面(右端に猿ヶ山)

白山アップ(右端に笈ヶ岳)
白山アップ(右端に笈ヶ岳)

 暫く眺めを楽しんだところで、先程の分岐までもどりその先の展望台へ向かいます。 展望台は広く切り開かれた平坦地に設置されており、鉄製の物で高さは5m以上はありそうです。

展望台
展望台

 垂直のはしごを恐る恐る登ると、360度の絶景が見られます。

左から猿ヶ山・三方山・医王山・砺波平野など
左から猿ヶ山・三方山・医王山・砺波平野など

展望台から石川方面
展望台から石川方面

展望台から北側(砺波平野)
展望台から北側(砺波平野)

医王山(左)と砺波平野
医王山(左)と砺波平野

 ここでも暫く展望を楽しむと、南西方面に見える「三方山」と「猿ヶ山」へと稜線歩きをはじめました。

猿ヶ山まで3時間半
猿ヶ山まで3時間半

 暫くは緩い下ですが、唐突に急な下り坂となります。 ロープが取り付けられ転落の心配はありませんが、ここも粘土質や木の根が濡れて滑りやすく、一歩一歩慎重に降りていきました。

急斜面の下りに(ロープあり)
急斜面の下りに(ロープあり)

鉄塔へ向かう
鉄塔へ向かう

 3箇所ほどの急坂を降りると、左手に分岐が現れますが、こちらは巡視路のようです。

左に巡視路分岐
左に巡視路分岐

 ここからは傾斜も緩み、右の植林帯を通り過ぎると笹が切り開かれた良い道となります。

高低差少なく
高低差少なく

 前方の丘状の鉄塔ピークに登り直すと、ここからは左右の展望を眺めながらの稜線歩きが初まります。

鉄塔出合
鉄塔出合

砺波平野を一望
砺波平野を一望

 暫くは高低差のほとんどない稜線が続きますが、豪雪地帯特有の灌木や笹に覆われていました。

奥の鉄塔へ向かう
奥の鉄塔へ向かう

谷間によい紅葉
谷間によい紅葉

 周囲は濃い笹に包まれていますが、登山道(巡視路)はよく整備されており、歩きやすい道が続きます。

笹道を進む
笹道を進む

開けた道を進む
開けた道を進む

 笹などは腰高までで、終始展望を邪魔するものはありませんでした。

谷間を望む
谷間を望む

三方山の登りに

三方山の登りに

 ブナ林などの間を登っていくと、手前のピークに到着します。

ブナ林
ブナ林

袴腰山を望む
袴腰山を望む

 三角点ピークには、「奥山」と点名が示されていました。

奥山
奥山

三等三角点
三等三角点

 ここからは目の前に、「三方山」への最後の鉄塔が見えてきます。

鉄塔が近くに
鉄塔が近くに

 灌木が多くなりますが、ここも綺麗に刈られ鉄塔へと一直線に進んでいきます。

灌木の間を進む
灌木の間を進む

 ひと登りで鉄塔に到着すると、金沢の市街地などがよく見えていました。

鉄塔の下に到着
鉄塔の下に到着

金沢市街地
金沢市街地

 すぐ南には、のっぺりとした「三方山」の一峰とその左手に三方山の二峰が見えています。

三方山二峰(右)へ向かう
三方山二峰(右)へ向かう

 ここからも南東の1088m方面の鉄塔への巡視路があるらしく、変わらず良い道が切り開かれていました。 暫く笹の道を進むと、次第にブナ林が多く見られ始めます。

ブナ林の中を進む
ブナ林の中を進む

 しかし、ブナ林は笹に覆われあまりよい雰囲気とはいえません。 軽く登り返すと呆気なく「三方山」の二峰(取り敢えず山頂?)に到着しました。

三方峰二峰
三方峰二峰

 地図の1142m地点手前ですが、ここが山頂のようです。 周囲は木々に覆われただでさえどこか山頂か分からない平坦な場所なので、展望はありませんでした。 その山頂は地図では少し西ですが、そちらに道があるので向かうことにしました。

山頂方面の切り開きへ
山頂方面の切り開きへ

 しかし、GPSで1142m地点と思われる所に到着しても、何も印はありません…。 道は更に西へと延びいてるので、暫く進みますが一向に終点となる気配はないので、適当なところで戻りました。
(帰宅後調べると、古い道が1128m方面へと続いていますが、どこに向かっているはは分かりませんでした)

山頂方面は何もなし…

山頂方面は何もなし…

 先程の二峰の分岐まで戻り、一峰へと向かいます。

一峰へ
一峰へ

 ここからも暫くは緩い上りが続きますが、広い道が続いていました。

良い道が続く
良い道が続く

 一峰を右に見ながら左に回り込むように進み、少し登り返すと1088m方面の鉄塔分岐に到着しました。

登りに
登りに

傾斜が緩む
傾斜が緩む

 巡視路方面は木の枝などが置かれ「行くな」の印がされていますが、帰路は間違えて降りていきそうなところです。 ここで右に折れますが、気にしていたヤブは最近刈られたばかりのようで、小枝や笹が道沿いに産卵していました。

笹は刈られている
笹は刈られている

紅葉
黄葉

 次第に傾斜が強くなると悪いことに、刈られた笹で滑り登りづらくなります…。

刈られた笹で滑る
刈られた笹で滑る

 それでも笹のヤブ漕ぎの事を思うと贅沢なので、足元の笹を避けながら登っていくと、「三方山」の一峰(1348mピーク)に到着しました。

一峰に到着
一峰に到着

 ここまで各山頂には小さいながらも石柱の立派な標識が立っています。 山頂は灌木に覆われ、展望は限られます。 すぐ先には「猿ヶ山」が見えるので、往復最大2時間と見て予定通り向かうことにします。

猿ヶ山を目指す
猿ヶ山を目指す

 ここからは踏み跡はしっかりと付いていますが、左右から笹や枝が張り出し歩く人は少なそうです。

薄い踏み跡へ
薄い踏み跡へ

 それでも時折通る人や獣道でヤブ漕ぎと言うほどでも無く、テープも多く付いているのでそれらを目標に進んでいきました。

踏み跡は明確
踏み跡は明確

 緩やかな稜線を暫く降りると、登りに転じますが大したことはありません。 その途中左手に、紅葉終盤の一峰が綺麗に見えていました。

三方山一峰
三方山一峰

 途中何度かヌタ場があるのでそれらを回避しながら歩いていくと、次第に笹が濃くなっていきます。

笹が濃くなる
笹が濃くなる

 背丈よりも高い笹となりますが密集度としては大したこと無く、予定よりも早く一峰から40分ほどで広く切り開かれた「猿ヶ山」に到着しました。

山頂間近
山頂間近

猿ヶ山山頂
猿ヶ山山頂

 「猿ヶ山」の山頂も灌木などに囲まれ、展望は皆無です。

周囲は高い木々で展望なし
周囲は高い木々で展望なし

 それでも頭上は遮るものが無く、この時間になって出てきた雲が流れていくのを見ながら、軽く食事を摂っていきました。

雲が出てきた
雲が出てきた

 ここからブナオ峠へも道が付いているので、少し先の様子を見て行きますが、ここまでと同じ様に軽いヤブが続いています。(展望地はなさそうです…) 休憩後は、来た道を戻ります。

三方山へ下山
三方山へ下山

 一峰までは基本下りとなりますが獣道や枯れた水跡などがあり、道迷い注意です。 二峰手前の巡視路分岐で、先の様子を伺いますがこちらからの周回が面白そうです。

巡視路分岐から先を見る
巡視路分岐から先を見る

 この日はそこまでの計画もないので素直に往路を戻り、二峰先の鉄塔で昼食休憩としていきました。

二峰まで戻る
二峰まで戻る

 鉄塔からは相変わらず霞んでいますが、陽も高くなり北アルプスなどがよく見えていました。

鉄塔からの眺め(西側)
鉄塔からの眺め(西側)

北アルプス(薬師岳)
北アルプス(薬師岳)

鉄塔から袴腰山方面
鉄塔から袴腰山方面

穂高連峰方面
穂高連峰方面

高清水山・赤祖父山方面
高清水山・赤祖父山方面

 鉄塔の土台コンクリートの上で休憩と景色を十分に楽しんだところで、「袴腰山」へと戻ります。

中腹の紅葉が見頃
中腹の紅葉が見頃

三方山・猿ヶ山を望む
三方山・猿ヶ山を望む

 往路も苦労した「袴腰山」の急斜面は、この時間もまだ濡れており注意しながら登ります。 「袴腰山」に登り返すと、往路は展望台経由で向かったため気が付かなかった、北展望地で砺波平野を眺めていきました。

袴腰山北展望地から砺波平野
袴腰山北展望地から砺波平野

 まだ下山には早い時間なので、折角なので南展望地へも寄り道してから下山を開始します。

南展望地から白山方面(帰路)
南展望地から白山方面(帰路)

右から大笠山・笈ヶ岳・仙人窟岳
右から大笠山・笈ヶ岳・仙人窟岳

籾糠山・猿ヶ馬場山
籾糠山・猿ヶ馬場山

展望案内図
展望案内図

 ここまで誰とも合わない静かな山でしたが、「袴腰山」から下山を始めると下から人の声が聞こえてきます。 よく見ると朝は逆光で気が付きませんでしたが、避難小屋が見えておりそちらからの声が聞こえて来ているようでした。

下に小屋が見える

下に小屋が見える

 粘土質の急斜面を降りていきますが、こちらの地面は多少乾いてきており、難なく降りることが出来ました。 急斜面を降りきったところで、先程の声の主と思われる老齢の男女の方とすれ違います。

小屋まですぐ
小屋まですぐ

 そして山頂から25分ほどで、無事登山口へ降りてきました。 登山口脇には先程の登山者の方の車と、ちょうど富山方面から犬を連れた方とその車?が来ていました。

無事下山
無事下山

【おまけ】

 帰りの準備を整えたところで、舗装路となっている南側の五箇山方面へ降りていきました。 こちらはあまり走る車が無いのか、左右の草(ススキなど)などで道幅が狭く感じます。 それらも途中から刈られており、最近走ったと思われる車の轍も見られだし、「この様子なら行けそうだ」と速度を上げて降りていきました。 また、落石や倒木などが何箇所か道にありましたが、これらも避けられ作業のために軽トラなどが入っているのでしょう。
 結局、特に問題となるようなところは無く、往路のような地道などは無く最後まで舗装路で走れ最短距離と時間で五箇山まで降りることが出来ました。

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回】
 週末は体調が悪かったため休みとし、一週間延期とします。(流石に紅葉は終わってますね…)


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