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[登山] 岐阜県 大雪の笙ヶ岳・小倉山・養老山周回 [登山]

 今年の初登りは、近場の養老山地の「笙ヶ岳(しょうがたけ)」に西側から登ってきました。 訪れた山の標高は900m前後ですが、年末に掛けての大雪で養老山地としては積雪量が多く、序盤からスノーシューで雪の上を思う存分歩くことができました。

小倉山からパノラマ(左に笙ヶ岳、右下に濃尾平野)
小倉山からパノラマ

岐阜県
大雪の笙ヶ岳・小倉山・養老山周回
日付 2022年01月03日(月)
天気 曇り時々小雨のち晴れ
山域 養老山地
場所 岐阜県大垣市上石津町下多良
距離 19.1km
累積標高 +1396 -1396m
時間
9時間55分
人数 単独
撮影枚数 0431枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(長距離)
展望
(A:良い~E:なし)
B(当日は雲多し)
見どころ
濃尾平野の展望
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:45 90m 0.0km 駐車地 出発
07:15 (00:30) 230m 1.9km 巡視路口(付近)
08:10 (00:55) 486.7m 2.8km 三角点486.7
09:25 (01:15) 669m 4.2km 669m
10:35 (01:10) 908.3m 5.2km 笙ヶ岳
11:45 (01:10) 685m 6.8km 大洞谷付近 昼食休憩
12:00 (00:15) 685m 6.8km 大洞谷付近 出発
13:15 (01:15) 769m 8.9km 笹原峠
13:30 (00:15) 841m 9.3km 小倉山
13:50 (00:20) 858.9m 10.2km 養老山
14:00 (00:10) 850m 10.4km 林道下山分岐
15:50 (01:50) 276m 15.8km 林道ゲート
16:10 (00:20) 125m 17.0km 国道出合
16:40 (00:30) 90m 19.1km 駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20220103_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/zrwfkJNF2TLtH9GYA

 クリスマス寒波と年末寒波で、琵琶湖東部の山にも大量の雪が降り注ぎました。 本来であれば鈴鹿に行きたいところですが、三が日真っ只中なので道が混むと予想し、近場の養老山地に登ることにしました。
 笙ヶ岳や養老山であれば、養老の滝からの登山口が一般的ですが、以前から歩いてみたいと思っていた西側から林道も利用して周回で巡る計画で実施します。

 朝の貴重な時間を短縮するため高速利用で養老SAのスマートインターで降りると、駐車予定地の牧田川の橋までは15分ほどで到着します。 7時に到着できればと思っていましたが、6時半過ぎには到着してしまい、まだ日の出前です・・・。

日の出前に出発
日の出前に出発

 早速準備を整え出発しますが、まずは笙ヶ岳の西尾根の末端にある東山集落へ向かいました。 集落までは除雪されたあぜ道の様な細い車道を歩いて行きました。

まずは鉄塔を目指す
まずは鉄塔を目指す

除雪された車道を進む
除雪された車道を進む

 集落は高台にあり、そこまでは坂道を登っていきます。

坂を登る
坂を登る

 坂を上り切ると集落が見えてきますが、その手前で右の林道に入って行きました。

東山集落に到着
東山集落に到着

右の林道へ
右の林道へ

 林道の始点には林道開通の石碑なども立っており、今から向かう三角点ピークの名前なのか「馬渕山」と書かれていました。 また、標柱には今から歩く林道が東山林道とあります。

東山集落

東山集落

馬渕山の沿革
馬渕山の沿革

暫くは東山林道を進む
暫くは東山林道を進む

 暫くは林道歩きとなり、一旦南に向かい折り返した後は尾根心に向け北上していきます。 この辺りの雪はまだ大したこと無く、10cm程度でツボ足でも歩けます。 そして尾根を進む破線路辺りに到着したところで、登れそうな斜面に取り付きました。

林道から斜面に取り付く

林道から斜面に取り付く

鈴鹿北部のボンテンなど
鈴鹿北部のボンテンなど

 暫く道はありませんが、左右に少し掘られた道があらわれテープもついていました。 ここが破線路の道で、今も巡視路として利用されているのか、良い道が続いていました。

巡視路に合流する
巡視路に合流する

多少荒れているが問題なし
多少荒れているが問題なし

 右へ向かいますが雪が深くなり斜度が強くなる前に、スノーショーを履いて行きます。 左に折り返し尾根沿いの道となると、一定斜度で歩きやすい道が続いています。

尾根沿いに登る
尾根沿いに登る

 程なくして左下からの巡視路と出会いました。

巡視路分岐(左下は林道終点からの道?)
巡視路分岐(左下は林道終点からの道?)

目指す笙ヶ岳
目指す笙ヶ岳

 程なくして初めの鉄塔に到着すると、左右と後方に展望が望めました。

鉄塔が見えてくる
鉄塔が見えてくる

鉄塔から養老北部
鉄塔から養老北部

鉄塔から南西方面
鉄塔から南西方面

 ここから先で若干の藪があらわれますが、少し進むとすぐに先程までの良い道が現れました。

鉄塔の先は藪
鉄塔の先は藪

藪を越えて暫く進むと良い道に
藪を越えて暫く進むと良い道に

 更に登っ行くと三角点ピーク手前で地図の破線通りに右にトラバースしていますが、ここは三角点ピークへと登っていきました。

三角点ピークへ
三角点ピークへ

 しかし、肝心の三角点は雪の下で気が付かない間に通過し、そのまま適当に鞍部へと降下して行きました。

ピークから下る
ピークから下る

 鞍部付近で右から巡視路と合流すると、その先は傾斜が強まりますがつづら折れの巡視路があり、気がつくと鉄塔が見えてきました。

右からNo.28鉄塔の巡視路と合流
右からNo.28鉄塔の巡視路と合流

No.29鉄塔への急登
No.29鉄塔への急登

つづら折れに登る
つづら折れに登る

鉄塔に到着
鉄塔に到着

 ここまでは破線路や巡視路があり、想定内です。 問題はここから先ですが、先程の鉄塔同様に暫くは藪(イバラあり)が行く手を阻みます。

暫くは灌木の藪
暫くは灌木の藪

 暫くは藪の中を進んでいきますが、前方左から植林が現れそちらへと進みます。

藪を抜けて植林帯との境に
藪を抜けて植林帯との境に

 ここから「笙ヶ岳」の山頂までは、左に植林と右に二次林との境にある作業道を進んで行きました。

左に植林
左に植林

緩斜面の長い登り
緩斜面の長い登り

 途中の620mピークまで登ると、風も強くなり一面雪と氷で覆われ始めました。

620mピークは雪まみれ
620mピークは雪まみれ

下りは快適
下りは快適

 590m付近まで降りると、一部藪が出てきましたが、それほど道という訳ではなく、登りに転じるとまた植林があらわれました。

再度藪に
再度藪に

古いテープあり
古いテープあり

669mピークへの急登
669mピークへの急登

 669mの急登を登ると、暫くは平坦な尾根が続き一息つけます。

この辺りも雪景色
この辺りも雪景色

 しかし、その分急な登りが現れました。

このコース一番の急登に(ここで休憩)
このコース一番の急登に(ここで休憩)

 斜度は50度ほどはあり、踏み跡も雪の下なので適当に左上を目掛けて斜めに登っていきました。

急登途中
急登途中

 左で下から比較的緩い尾根と合流すると、更にひと登りで傾斜が緩みました。

一旦傾斜が緩む
一旦傾斜が緩む

 しかし、ここからが大変です。 積雪量が増えたのか、一歩一歩大きく沈み込みます・・・。

雪が深くなり難儀する
雪が深くなり難儀する

年末からの雪は溶けず
年末からの雪は溶けず

 なるべく硬そうな上を選んで歩いていくと、前方が明るく見えてきます。

ようやく上部が明るく見えてきた
ようやく上部が明るく見えてきた

 しかし、まだ山頂ではなく手前のピークに到着しました。 ここからは東側が伐採されており、目指す笙ヶ岳が近くに見えています。

笙ヶ岳が近くに
笙ヶ岳が近くに

 ここまで来ればそれほど距離はありませんでした。 テープも現れ、雪に埋もれていますが人の歩いた後が分かります。

山頂へ最後の斜面
山頂へ最後の斜面

 そして出発から3時間50分で、笙ヶ岳の山頂に到着しました。

笙ヶ岳

笙ヶ岳

標高900mとは思えず
標高900mとは思えず

 山頂からの展望はガスに阻まれありません。 また、「ここまで来る人はいるだろう?」と思っていましたが、最近訪れた形跡はなくここから先もフカフカの雪道が続きます。

ガスで展望なし
ガスで展望なし

 休憩も程々にして、時間に余裕はあるので予定通り「養老山」へ向かいます。 ここからは以前も来たことのある登山道を進みます。 テープが付けられた東へ進みますが、分岐と思われる付近で見失いました・・・。

東へ進む
東へ進む

テープを見失い適当に下る
テープを見失い適当に下る

 南に登山道があるのは分かっているので、そちらへ向かって適当に降りていきます。 すると、左手にテープが見え、そちらへ向かうと登山道?と合流しました。

下にテープ
下にテープ

 登山道の踏み跡は雪の下ですし、テープなども雪に紛れて分かり辛くなっています。

上に小倉山
上に小倉山

 適当に下りテープを見つけては軌道修正を繰り返していきました。 破線路辺りに合流しますが、ここから左にトラバースするはずですが、それらの道も雪や雪の重みで垂れた枝が邪魔で見失いがちです。

谷から外れトラバース道に
谷から外れトラバース道に

 それでもトラバースしていくと、沢の上をトラバースするところに出てきます。 ここが今回のコースで一番厄介で、沢へ降りたほうが楽だったかも知れません・・・。

下にテープ(枝を避け上から通過)
下にテープ(枝を避け上から通過)

 そして大洞谷との出会いで、対岸に渡渉しますが、その先も雪に埋もれ本来の道を見失います。

大洞谷を渡る
大洞谷を渡る

 折り返して南に向かっているので、そちらへ進むと、古い標識が見えてきました。

尾根を越え
尾根を越え

大洞登山口分岐(もみじ峠へ)
大洞登山口分岐(もみじ峠へ)

 ここで大洞谷からの登山道と合流します。 時間がない場合は、ここから下山可能ですが、思ったよりも時間が掛かっているとはいえ、まだ正午前なのでそのまま続行します。

沢の上流へ
沢の上流へ

 左に曲がり谷の上流へ向かうと、谷沿いの道はベンチなども設置された遊歩道となっています。 お腹も空いてきたので、ここで昼食としていきました。

沢沿いの道(ここで休憩)
沢沿いの道(ここで休憩)

 曇っているせいか気温が大きく下がることも無く、谷間で風も弱いので休憩中もそれほど寒くは感じませんでした。 そして休憩後は「もみじ峠」へ向かい、そこからは大きく登り返しとなります。

もみじ峠から遊歩道の登り
もみじ峠から遊歩道の登り

 ここまで来ると広い遊歩道で、テープや道標などなくても道を見失うことはありません。 雪の上を黙々と歩いていくと、林道と出会いました。

林道出合
林道出合

 ここで左の林道を進むと、養老町へ降ることになります。 ここは右にある道標に従い直進して行きますが、幾つかの小ピークを越えるコースで、雪道としては堪えます。

左に笹が原へ
左に笹が原へ

遊歩道も雪が深く
遊歩道も雪が深く

随所にベンチ
随所にベンチ

いくつものピークを越える
いくつものピークを越える

 この辺りは稜線で、左下が明るく見え雲間から外界の町並みが見えていました。

細尾根に(左の雪庇に注意)
細尾根に(左の雪庇に注意)

 所々で階段が現れますが、スノーシューを履いているので階段脇を登っていきます。

826mピークへは階段を登る
826mピークへは階段を登る

ここから笹が原への下りに
ここから笹が原への下りに

 すべてのピークを通過すると、右下に見える切り開きに向かって下りとなります。 そして「笙ヶ岳」から2時間40分と予定よりも大幅に遅れ笹原峠(笹が原)に到着しました。

笹が原に到着
笹が原に到着

 ここで初めて登山者を見かけます。 また、養老の滝から登る人が多いので、ここから先は15cmほどの雪が踏み固められ、雪道のハイウェイとなっています。

踏み固められたハイウェイに
踏み固められたハイウェイに

 遅れ気味と言うこともあり、一気にスピードを上げて登っていくと、15分ほどで「小倉山」に到着しました。

小倉山が近くに
小倉山が近くに

小倉山山頂
小倉山山頂

 「小倉山」に到着時は、雲も切れだし青空が覗き始めていました。

小倉山からパノラマ

小倉山からパノラマ

小倉山から濃尾平野を望む
小倉山から濃尾平野を望む

 奥の東屋から鈴鹿方面の山並みも確認し、「養老山」へと向かいます。

笙ヶ岳を望む
笙ヶ岳を望む

小倉山から笙ヶ岳(右)と霊仙山(左)
小倉山から笙ヶ岳(右)と霊仙山(左)

左から御池岳・三国岳・烏帽子岳・高倉山・鍋倉山など
左から御池岳・三国岳・烏帽子岳・高倉山・鍋倉山など

霊仙山アップ
霊仙山アップ

 山頂から南東へ向かいますが、そちらにも踏み跡が続いています。 途中で単独のツボ足の登山者とすれ違いますが、ズボズボと踏み抜きまくりでまともに歩けないようでした・・・。

養老山へ

養老山へ

平野を眺めながら進む
平野を眺めながら進む

 前方に「養老山」のピークが見えてきますが、手前の林道からは登山道を外れ林道を歩いていきました。

山頂が近くに
山頂が近くに

林道に出会う
林道に出会う

 この林道は後から下山に利用するため、後でここまで戻ることになります。 林道を進むと踏み跡は山頂へ直接向かっています。 20mほどで「養老山」の山頂に到着しました。

養老山山頂
養老山山頂

 この時期も展望は無いので先程のれ同分岐まで戻ります。

ここから長い林道歩き
ここから長い林道歩き

 ここからは林道歩きとなりますが、20cm以上は積もっているので、笹原峠からここまでの様には楽はできません。

林道の積雪量は場所により50cm以上
林道の積雪量は場所により50cm以上

 林道は場所によっては2車線はありそうな広い道で、倒木や崩落なども無く良い道が続きます。

谷を挟んで笙ヶ岳
谷を挟んで笙ヶ岳

 分岐がたくさんありますが、広い道を進めば間違いありません。

各分岐は広い道へ進む(ここは左へ)
各分岐は広い道へ進む(ここは左へ)

 15時過ぎには上空の雲はほとんど無くなり、日差しを浴びながら歩いていきます。

青空に
青空に

分岐を鉄塔方面へ
分岐を鉄塔方面へ

 先程までは「霊仙山」なども雲に隠れていましたが、ハッキリと望むことができます。

左端に霊仙山
左端に霊仙山

薄っすらと伊吹山
薄っすらと伊吹山

 林道を100分近く歩いた所で、左手に電波施設が見えてきました。 ここからは舗装路となっているのか、溶けた地面にコンクリートが見えています。

左手に電波塔
左手に電波塔

広い道に
広い道に

 林道ゲートが見えてきて、ここを通り抜けると集落まではすぐでした。

林道ゲート
林道ゲート

ソーラーパネル
ソーラーパネル

 ソーラーパネルの発電設備を通り過ぎ、暫く降りると車の轍が現れます。 暫くは路側の雪の上を歩いていきますが、集落が見えた所でスノーシューを脱いで行きました。

集落に到着(ここでスノーシューを脱ぐ)
集落に到着(ここでスノーシューを脱ぐ)

猿登に沈む夕日
猿登に沈む夕日

 集落の中を降りていくと、左手に国道が見えてきます。

左に国道
左に国道

 最後は、国道の歩道を歩くだけですが、歩道の雪は積もったままで放置されています・・・。

国道の歩道は雪で覆われ・・・
国道の歩道は雪で覆われ・・・

 駐車地までは2km弱ですが、途中の集落までは雪の上をツボ足で歩いていきました。

最後に笙ヶ岳を仰ぐ(左に登った尾根)
最後に笙ヶ岳を仰ぐ(左に登った尾根)

 日の入り前に下山出来るかと思っていましたが、まだ明るい時間に無事到着しました。

日の入り前に到着
日の入り前に到着

【反省点】

 特にありませんでした。

【次回】
 世間は3連休ですが、日曜日しか休みがないので、近場の低山に速攻で登る予定です。


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