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[登山] 長野県 雪の東方子・桐山・千本立縦走 [登山]

 今回は、長野県南部にある「千本立(せんぼんだち)」へ道の駅から、「東方子(とうほうし)」と「桐山」を経由して周回で歩いてきました。 この日も薄曇りでしたが遠望は比較的よく見え、南アルプスや北アルプスなど遠くの山も確認できました。

千本立から南アルプスなど
千本立から南アルプス

平谷大滝
平谷大滝

長野県
雪の東方子・桐山・千本立縦走
日付 2022年02月12日(土)
天気 晴れ時々薄曇り
山域 南信
場所 長野県下伊那郡平谷村中平
距離 13.6km
累積標高 +839 -839m
時間
9時間10分
人数 単独
撮影枚数
0514枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0153枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(深雪のラッセルあり)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ
平谷の大滝
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:55 920m 0.0km 道の駅信州平谷 出発
07:02 (00:07) 942m 0.4km
尾根末端取付(ここまで除雪)
08:10 (01:08) 1130.3m 1.5km 東方子
09:15 (01:05) 1304.9m 2.3km 桐山 (10分休憩)
10:40 (01:25) 1210m 3.4km 林道出合
11:50 (01:10) 1400m 4.8km 1405mピーク東 昼食休憩
12:10 (00:20) 1400m 4.8km 1405mピーク東 出発
12:18 (00:08) 1423m 5.0km 五座小屋峠分岐
12:40 (00:22) 1435m 5.5km 千本立登山口
12:50 (00:10) 1466.3m 5.6km
千本立 休憩
13:05 (00:15) 1466.3m 5.6km 千本立 出発
13:30 (00:25) 1423m 6.3km 五座小屋峠分岐
14:05 (00:35) 1248m 7.2km 五座小屋峠
14:55 (00:50) 1054m 9.5km 平谷の大滝入口
15:10 (00:15) 1070m 9.8km 平谷の大滝
15:35 (00:25) 990m 11.2km 靭(うつぼ)集落(以降除雪)
16:05 (00:30) 920m 13.6km 道の駅信州平谷 到着

Garmin Connect
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実績コース(緑色は予定、赤色が実績、水色は予備案)
20220212_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/P8zJoK5F8L7kvytn9

 以前から歩いてみたいと思っていた、「東方子」「桐山」「千本立」の三山を縦走で歩くことにします。 周辺は笹が多く、この時期は雪が少ないと藪に飲まれるので、積雪が見込めるこのタイミングで実施しました。

 計画に当たり周回コースとするため、通常は南の林道から下山するようですが、この林道は荒れている上につづら折れで長いのは知っていたので、北側の「五座小屋峠」へ出て帰路は林道を歩くことにしました。

 何れにしても出発は平谷の道の駅となりますが、ここは以前「長者峰」に登ったときにも利用しています。 道の駅まで自宅から2時間弱とみて、5時過ぎに出発しました。 中央高速の「園原IC」(名古屋側から利用化)で降りると、国道153号線を南下していきます。 道は乾燥し凍結はしていませんが慎重に走ったこともあり40分ほどで、右手にある道の駅に到着しました。

朝の道の駅
朝の道の駅

 広い駐車所の西寄りに停車すると、スノーシューなどザックにくくりつけ出発の準備を整えます。

ここからスタート
ここからスタート

 まずは、すぐそこにある尾根の末端まで舗装路を歩いていきます。 国道を挟んだ側道に進むと、坂の上で左に登る道へと入っていきました。

左右を確認し渡る(左の道へ)
左右を確認し渡る(左の道へ)

ここで左上へ
ここで左上へ

 幸い上にあるHマークのヘリポートまで綺麗に除雪されており、その先の尾根末端も車が通れるよう、それなりに除雪されていました。

ヘリポート(のおかげで除雪されている)
ヘリポート(のおかげで除雪されている)

前方に取り付き予定の尾根
前方に取り付き予定の尾根

 尾根末端に到着しますが、踏み跡やテープなどはありません…。 入れそうなところから、斜面を登っていきますが、まだツボ足ということもあり、膝まで潜ります…。

後ろに朝日に照らされた尾根
後ろに朝日に照らされた尾根

ここから取り付くが

ここから取り付くが

30cmほど沈み込みながら…

30cmほど沈み込みながら…

 右に貯水施設がありますが、道らしきものはなくすでにツボ足ではキツイので、ここでスノーショーを履いていきました。

貯水施設
貯水施設

 尾根に乗りますが、週末に掛けて降った30cmほどの新雪で、ズボズボと落ち込みながらで中々進みません。

尾根に乗るが
尾根に乗るが

 それでも雪の下には明確な作業道があるらしく、道と思われる筋が続いていました。

道はあるが深い雪
道はあるが深い雪

 なるべく笹の上に乗らないように気をつけながら歩いていきますが、場所によっては腰まで潜り込むので厄介です…。

中々進まず
中々進まず

平均的な沈み込みは20cmほどか
沈み込みは20cmほどか

 それでもジリジリと標高を上げて行くと、西から吹き込む風で右斜面が日差しで溶けた雪が冷風で再凍結し多少は固くなっています。(クラスト状)

右斜面がクラストして多少マシ
右斜面がクラストして多少マシ

 なるべく体重を均等にかけながらソロソロと進んでいきますが、気を抜くと足をとられてしまいます。

テープが点々と付いている
テープが点々と付いている

 初めのピークを通過し下りとなると、多少はスピードが上がりますが瞬間的なものです。

歩きやすいところはスピードが上がるが
歩きやすいところはスピードが上がるが

 その後も、なるべく硬そうなところを選びながら尾根を歩いていくと、尾根の末端から1時間以上掛かり「東方子」に到着しました。

以前登った長者峰
以前登った長者峰

手前のピークで休憩
手前のピークで休憩

東方子
東方子

 ここまで僅か700mほどですが、フカフカ新雪の深雪ならばこのぐらい時間が掛かるでしょう。(時速700m以下…)
 「東方子」は手製標識が無いと山頂という感じのないピークで、周りは樹林に覆われ展望はありません。 ここまで時間は掛かっていますが許容範囲なので、予定通り「桐山」に向かいます。

尾根を更に進む
尾根を更に進む

 東尾根を一旦下ると、その後は比較的平坦な尾根を進むことになります。

高低差のない道を進む
高低差のない道を進む

 暫くは先程より歩きやすい道となり、速度が上がりました。 しかし、それも長続きすることはなく、次第に傾斜の上りとなり右の屈曲点に到着しました。

屈曲点は直登
屈曲点は直登

 ここは左から植林があらわれ作業道と合流します。 とは言え、深い雪でどこが本当の道かわからないので、最短距離となるよう適当に右斜面を登っていきました。 その後は何となく道がありますが、次第に笹が濃くなっていきます…。

 

植林との境を進む
植林との境を進む

 登りに転じると、雪で途端に速度が鈍ります。

次第に登りに
次第に登りに

 深雪に鹿も苦労しているようで、深い踏み跡が見られました。

鹿の足跡?
鹿の足跡?

左へ
左へ

 一旦下りとなりますが、その先は「桐山」への最後の登りとなります。

右下へ
右下へ

 この辺りは笹が多く踏み抜く回数が増えました。

桐山への登りは笹が多く難儀する
桐山への登りは笹が多く難儀する

 これは堪らないと右の切り開きへ向かいますが、対して変わりません…。

右手に展望
右手に展望

 山頂直下まで来ると、左の植林と右の幼木との間に雪が積もっており、そこを歩いていきます。

右の植林との境に多くの雪
右の植林との境に多くの雪

 途中から風の影響を受け吹き溜まりとなっており、これはこれで深く沈み込み難儀します。

上部が山頂
上部が山頂

 程なくして山頂が見えてきました。 後方を見るといつの間にか高みに到着しており、180度の展望が広がります。

桐山
桐山

西側の展望(左下に東方子)
西側の展望(左下に東方子)

右に伊吹山、中央は大船山の風力発電
右に伊吹山、中央は大船山の風力発電

奥に鈴鹿山脈
奥に鈴鹿山脈

 朝の晴れ間はどこに行ったのか、この時間雲が多めでしたが、遠くの山は確認できます。 休憩後は、更に東へ向かい進んでいきました。

更に東へ

更に東へ

 暫くは比較的硬い雪と、高低差の少ない道で楽できました。

このあたりの雪は多少硬い
このあたりの雪は多少硬い

小刻みに上下動を繰り返す
小刻みに上下動を繰り返す

 しかし、標高が落ちるのと向かう方向が南東方面に変わるのに従い、雪が柔らかくなっていきます。

ここで右の南東に進む
ここで右の南東に進む

この辺りは長い下りで速度が上がる
この辺りは長い下りで速度が上がる

 また次第に笹が多くなり、行く手を阻み始めました。

次第に笹が多くなり
次第に笹が多くなり

 1190m地点が近づくと、谷へと一気に標高を落としていきます。

1190m鞍部が近づくと植林に
1190m鞍部が近づくと植林に

大きく下る
大きく下る

 下りなので何とかなりますが、笹を避けながら1190mの鞍部に到着しました。

1190m地点前は笹薮
1190m地点前は笹薮

 ここで右下の谷沿いから道らしきものと合流すると、その道筋に従い前方の尾根に向かって直登していきました。

1190mから若干の登りに
1190mから若干の登りに

 登りつめると左にはっきりとした道があらわれ、ここからは沈み込みも若干は抑えられました。

ここから道が付いている
ここから道が付いている

 左斜面を進んで行き尾根の上に乗ると、その先に林道が見えてきました。

ここを越えると林道
ここを越えると林道

林道出合
林道出合

 林道には踏み跡らしきものは無く、最近の積雪で埋もれたようです…。

踏み跡は無し・・・
踏み跡は無し・・・

 ここまで時間は掛かっていますが、まだ許容範囲なので予定通り林道を「千本立」へと向かいます。 暫くは大きく沈み込むことはなくなりますが、林道とは言え雪深いので中々進みません。

所々で道が崩壊
所々で道が崩壊

薄雲となり青空が見えてくる
薄雲となり青空が見えてくる

 林道は一箇所だけ大きく崩れたところがあり、ここは斜面を高巻いて通過していきました。

ここで右斜面が切れ落ちて…
ここで右斜面が切れ落ちて…

高巻いて通過
高巻いて通過

うさぎの足跡
うさぎの足跡

 林道出合から千本立までは直線で1.5kmとありませんが、林道は尾根沿いにカーブしており距離はもっとあるでしょう。 1405m手前のカーブで大きく曲がると、右手に「千本立」が大きく見えてきました。

千本立が近くに
千本立が近くに

 そのピークを回り込むように進んでいきますが、標高が上がったことで更に積雪量が増えてきました。

雪が深く(右上に1405mピーク)
雪が深く(右上に1405mピーク)

 この辺りからは「蛇峠山」がよく見えており、その左奥には遠くに白い山も見えていました。(後で調べると北アルプスでした)

蛇峠山方面
蛇峠山方面

 このまま山頂へ向かいたいところですが、日差しも出てきたので広い林道の木陰に座り込み、昼食休憩としていきました。

ここで昼食休憩に
ここで昼食休憩に

 風はほとんど無く、じっとしていてもそれほど寒くは感じません。 昼食後は、多少は軽くなったザックを背負い、最後の残り50mほどを登っていきます。

登りに
登りに

 すぐに下山予定の「五座小屋峠」の分岐に到着し、赤紐がついているのを確認します。

五座小屋峠への分岐(左の尾根)
五座小屋峠への分岐(左の尾根)

 ここで林道は右カーブし「千本立」の脇へと続いています。

千本立へ向かう
千本立へ向かう

 林道の左に植林が続きますが、その先で左に曲がると右斜面が開け「千本立」がすぐ先に見えてきます。

千本立の近影
千本立の近影

 「千本立」の右手には愛知県との県境にある「茶臼山」も見え、展望のよいところでした。

茶臼山(左)方面
茶臼山(左)方面

 また東方面の道の先に、南アルプスが見えています。

南アルプス深南部の山々
南アルプス深南部の山々

 右に曲がると、左上の千本立山頂へと続く切り開きが伸びています。

ここで左上の山頂へ
ここで左上の山頂へ

 急斜面となり上まで時間が掛かるかと思われましたが、距離は大したこと無く10分ほどで山頂に到着しました。

斜面を登る
斜面を登る

歩いてきた林道と奥に恵那山(大川入山)
歩いてきた林道と奥に恵那山(大川入山)

 山頂からの眺めは、木々は疎らですが枝が延びており少し邪魔です…。

千本立
千本立

 それでも北アルプスや南アルプスはよく見えており、それ以外の山もよく見えていました。

大川入山(右)と恵那山(左)
大川入山(右)と恵那山(左)

蛇峠山アップ
蛇峠山アップ

北アルプス(中央は穂高連峰)
北アルプス(中央は穂高連峰)

左から塩見岳・悪沢岳・赤石岳・聖岳・上河内岳など
左から塩見岳・悪沢岳・赤石岳・聖岳・上河内岳など

北岳・間ノ岳・塩見岳など
北岳・間ノ岳・塩見岳など

千本立から北アルプス
千本立から北アルプス

遠くに鈴鹿山脈と伊吹山など
遠くに鈴鹿山脈と伊吹山など

南西方面
南西方面

茶臼山
茶臼山

源四山
源四山

南東方面(中央に竜頭山)
南東方面(中央に竜頭山)

東方面
東方面

千本立から恵那山方面
千本立から恵那山方面

 13時過ぎですが、後は下山だけなので時間には余裕があります。 邪魔な木々を避けながら四方の眺めを楽しんでから、先程の五座小屋峠への分岐まで戻ります。

下山
下山

 滑るように降りていき、林道へ降り立つと自分の足跡を辿り戻ります。

南アルプス深南部
南アルプス深南部

 五座小屋峠との分岐に到着すると、予定通り北尾根へと進みます。

五座小屋峠へ降りる
五座小屋峠へ降りる

 暫くは緩い下りで鞍部まではあっと言うまですが、その先に小ピークがあるので廻り込むように進んでいきました。

暫くは下り
暫くは下り

 ピーク上部は植林に覆われており、これを避けて左斜面に出ると、ここからは植林との間を進んでいきました。

ピーク付近は植林
ピーク付近は植林

右の植林との境を進む
右の植林との境を進む

 下りなので深い雪でもそれほど苦にはなりません。

下りは順調
下りは順調

蛇峠山
蛇峠山

 地図では分かりづらい尾根との分岐が幾つか現れますが、その都度間違いがないように降りる要項を確認していきました。

ここは左に
ここは左に

尾根の末端へ
尾根の末端へ

 峠が近づくと作業道と思われる切り開きとなり、テープがあらわれると明確な道となりました。

テープが現れる
テープが現れる

 最後は右に折れると、下に見えてきた林道へと降りていきます。

林道に向かって最後の斜面
林道に向かって最後の斜面

 そして峠への分岐から35分ほどで、五座小屋峠に到着します。

五座小屋峠に到着
五座小屋峠に到着

 と言っても峠の標識などは見当たらず、車道の北側は別荘地となっています…。

林道に踏み跡などは無く…
林道に踏み跡などは無く…

 ここからは林道を歩いていきますが、案の定除雪はされていません…。 幸い、長い下りなので一定速度で降りていけます。

何となく轍-わだち-の跡
何となく轍-わだち-の跡

 何となく轍の跡が残っているので、大雪の前までは除雪もされ車が入っていたのでしょう。 踏み込みは10cm程度ですが、標高が落ちると多少溶けているのか、ハッキリとした轍の跡が現れます。

標高1100m付近で除雪跡(新雪量は20cm程度)
標高1100m付近で除雪跡(新雪量は20cm程度)

 途中、傾斜が緩いところは進みが悪く長く感じましたが、そこを過ぎると再度下りとなり左に「平谷大滝」の看板があらわれます。

平谷大滝入口
平谷大滝入口

 驚いた事に、ここまでアイゼンを履いて集落から歩いてきた人がいるようです。 その足跡は大滝の遊歩道へと入っており、大滝を見学しようか迷いましたが足跡もありまだ時間にも余裕があるので、足跡を辿り奥へ入っていきました。

ここまではアイゼン跡が…
ここまではアイゼン跡が…

平谷の大滝の説明
平谷の大滝の説明

大滝へ向かう
大滝へ向かう

 足跡はまだ新しく昼前後に歩かれたのでしょう。 その足跡の上を辿り、沈み込みを抑えながら進んでいくと、滝までの中間点と書かれた標識で引き換えしています…。

踏み跡は途中まで

踏み跡は途中まで

 ここからは踏み跡がありませんが、スノーシューでの沈み込みは林道歩きと大差ないので、沢沿いの道を滝へと歩いていきました。 上写真の丸太橋(雪が30cmほど積もっています)を2つ越えると、滝の展望台と思われるものが見えてきます。

滝の展望台?
滝の展望台?

 展望台からは奥に滝が見えていますが、積雪のため上部以外は隠され全容は不明です…。

雪に埋もれた大滝
雪に埋もれた大滝

平谷大滝
平谷大滝

大滝上部のアップ
大滝上部のアップ

 滝を見学し林道へ戻りますが、ここからの林道歩きはアイゼンの跡を辿るため楽できました。

岡平(おかん)沢分岐

岡平(おかん)沢分岐

 次第に雪が減り、一部アスファルトが見えるところもあります。

雪が次第に少なく
雪が次第に少なく

 そして峠から1時間半ほどで、靭の集落に到着しました。

集落が見えてくる
集落が見えてくる

ここでスノーショーを脱いで
ここでスノーショーを脱いで

 除雪され雪が切れたところでスノーシューを脱ぎ、ストックと一緒にザックにしまいます。 ここから道の駅までは、車道と歩道を歩いていきますが、幸い綺麗に除雪され30分ほどで2.4km離れた車に無事戻ってきました。

ここからは車道歩き
ここからは車道歩き

道の駅へ国道の歩道で戻る
道の駅へ国道の歩道で戻る

【反省点】

 特にありませんでした。

【次回】
 週末の天気は悪いので、近場の短時間で登れる山(雪のない山?)へ向かう予定です。


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