[登山] 岐阜県高山市 傍谷と大谷三角点めぐり [登山]
今回は、岐阜県高山市清見町の2つの三角点「傍谷(おかたに)」と「大谷」を巡って来ました。 当日は朝から良い天気となり、春霞で遠望はありませんでしたが、雪山を堪能することが出来ました。
下山鉄塔からの眺め(左端に白山)
日付 | 2022年03月12日(土) | ||
天気 | 晴れ(春霞) | ||
山域 | 岐阜高山 | ||
場所 | 岐阜県高山市清見町大谷 | ||
距離 | 16.7km | ||
累積標高 | +1532 -1625m | ||
時間 |
10時間00分
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人数 | 単独 | ||
撮影枚数 |
0831枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0000枚 (Panasonic DMC-GM1) 0077枚 (Panasonic DC-TX2) |
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登山難度 (A:安易~E:高度) |
D(急斜面、距離長い) | ||
展望 (A:良い~E:なし) |
A(各三角点からの展望は少ない) | ||
見どころ |
なし
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時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値) | |||
06:20 | ???m | 0.0km | 登山開始点 出発 |
08:40 (02:20) | 1236.6m | 3.6km |
三等三角点(傍谷)
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09:10 (00:30) | 1151m | 4.7km | 1157m南 |
09:35 (00:25) | 904m | 5.8km | 904m橋 |
09:40 (00:05) | 915m | 5.9km | 尾根取付き (10分休憩) |
11:00 (01:20) | 1274m | 6.7km | 1274mピーク |
11:15 (00:15) | 1250m | 7.2km | 西の鉄塔 昼食休憩 |
11:40 (00:25) | 1250m | 7.2km | 西の鉄塔 出発 |
12:20 (00:40) | 1454m | 8.2km | 1454m |
12:45 (00:25) | 1500m | 8.7km | 1500mピーク |
13:00 (00:15) | 1492m | 9.0km | 1492m分岐ピーク |
13:15 (00:15) | 1535.8m | 9.6km | 二等三角点(大谷) |
13:30 (00:15) | 1492m | 10.2km | 1492m分岐ピーク |
14:30 (01:00) | 1323m | 11.9km | 1323mピーク |
14:40 (00:10) | 1310m | 12.2km | 下山鉄塔出合 |
15:30 (00:50) | 820m | 13.9km | 林道合流 |
16:20 (00:50) | 758m | 16.7km | 大谷しだれ桜公園 到着 |
Garmin Connect
実績コース(緑色は予定、赤色が実績) ※尚「傍谷」までのコースは抹消
写真リンク: https://photos.app.goo.gl/tBdL3QprAp7GPCSa9
今年の大雪とそろそろ雪が締まってきているとの判断から、以前から計画していた三角点巡りを実施することにしました。 三角点の「点名:傍谷(おかたに)」は、姉の自宅の裏山に相当するところですが、それだけでは面白みもないので、近く?の最高点(点名:大谷)まで縦走することにしました。
高山へ前泊で泊まり、翌朝の出発直前に起きて登山の準備を整えます。 裏山からの取り付きですが、周りは1.5m以上の積雪で、庭?からスノーショーをつけて出発します。
裏の林道は側溝なども含め雪に覆われ、どこでも歩けます。 予定の尾根に末端から取り付くと、一定傾斜で順調に標高を上げていきました。
尾根の末端から取り付く
小枝を避けながら進む
この日の朝方はそれなりに冷えていたため、雪はカリカリで今季最高の状態です。 気がつくと標高が上がっており、朝日に照らされながら尾根を進んでいきました。
朝日の中を進む
程なくして1000m前後の尾根が連なる、平坦な稜線へたどり着きます。
主稜線に合流
ここからは植林との境を歩いていきますが、二次林も多くブナなども多く見られました。
大木
初めのピークに到着すると、四方の樹林越しに山並みが見えてきました。
初めのピークに到着
御前岳(左)・栗ヶ岳(中央)
疎林の歩きやすい尾根となり、何度か上下動を繰り返しながら歩いていきます。
歩きやすい尾根を進む
左が目指す傍谷
途中からはペンキ跡なども見られだし、境界沿いに作業道が通っているようでした。
ペンキ跡(境界)を辿る
右から猪臥山・尾崎山・土倉山など
中央左が大谷(その手前の尾根を下山予定)
思ったよりも上下動がありますが、雪の状態もよいのでそれほど疲れは出ていません。
何度か登り返す
鉄塔奥に白山
前方に目指す「傍谷」が近くに見えてくると、手前のピークに登り返し回り込むように稜線沿いを進んでいきました。
傍谷が近くに
手前のピークへ登る
傾斜が強まりますが、尾根は広くひとのぼりで平坦な稜線となりました。
登りに
奥の疎林へ向かうと、出発から2時間20分ほどで「傍谷」の山頂に到着します。
傍谷に到着
山頂からは北に「御前岳」や「栗ヶ岳」が近くに望めます。
御前岳・栗ヶ岳方面
ここまで雪の状態もよく順調に歩いてこられたので、予定通り「大谷」の三角点へ向かいます。 稜線を西に向かいピークに登り返すと、ここで気持ち左へ折れます。
西へ向かう
この辺りからは植林が多く見られだし、作業道なども通っているようです。 1157m地点へと稜線を歩いていきますが、尾根が複雑に分岐しているので降下点を間違えないよう確認しながら進んでいきました。
緩やかに下る
1157m地点へ分かりづらい斜面を下る
1157m付近は平らとなっており、その手前で左(南)へ折れます。
1157m地点手前から南へ
ここからは地図に合わせて、右に左へと曲がっていくと、右下に谷が見えてきて下る予定の尾根に到着します。
右へ
南西尾根を下る
尾根は植林に覆われており、尾根沿いに作業道が下まで続いていました。
尾根は植林
下が明るく見えてくると傾斜が強まりますが、ここも作業道と思われるところをつづら折れに降りていき、無事に沢沿いの林道に出会いました。
下が明るく
橋が見えて来た
ここは国有林
左奥に金山谷
奥の林道は廃道?
予定通りの降下地点で、右手に雪に埋もれたコンクリート製の橋が架かっています。
橋を渡る
橋を渡り右の林道を進みますが、気になっていた雪崩などの影響は少なく多少デブリがある程度でした。
林道を少し戻る
左の尾根に取り付く予定ですが、地図通り傾斜が強くここから登っていけそうはありません。 少し北へ進むと斜面が緩み何とか登れそうです。
ここから尾根に取り付く
ここで尾根の末端に取り付きますが、今回はシャリバテになる前に補給したいので、ここで軽く食事をしていきます。
序盤は急登(登る前に休憩)
休憩後は、前方に見える急斜面を登っていきますが、中々の斜度で手足を使いながら除々に進んでいきました。
ひたすら登る
途中で想定外のことが起こります。 ポールが木の枝などに引っかかり、無理やり引っ張ると先が折れてしまいました。 ポールの先には、当然スノーバスケットを取り付け沈まないようにしていましたが、これでは雪の中に突き刺さり意味をなしません。 ここで捨てるわけなも行かず、不要となったポールはザックにくくりつけ、ここからは1本だけで歩いていきます…。
次第に傾斜は緩んできて尾根も広がり緊張状態は緩みますが、まだまだ先は長いです…。(350mの標高差)
次第に広い尾根に
1100m付近
標高1200m付近で、再度傾斜が強まりますが、ここにはカモシカと思われる足跡が上へ続いていました。
1200m付近でまた急登に
ピーク手前まで登ると周囲の山が眼下となり、展望が広がってきます。
1274mピーク手前
この辺りで左の南西尾根へとトラバースしていきます。
ピーク手前で左へ
ピークに特徴的な木
右にピークを見て南西尾根に入ると、前方に「鉄塔」が見えてきました。
左に鉄塔が見える
鉄塔へ向けて降りていくと、左右切り開かれた鉄塔の下に到着します。
鉄塔へ向かって降りる
鉄塔出合
暫くは鉄塔から眺めを見ていきますが、そろそろ昼時なので2つ目の鉄塔の先で昼食休憩としていきました。
左に三角点の越ヶ谷
鉄塔から北東方面
金剛堂山(中央)
次の鉄塔から下に片野川
1337m地点への登り(左の樹林で昼食休憩)
この日はこの時期としては暖かく、風が吹いていますが木陰で休憩してもそれほど寒くはありません。 食事して体力が回復したところで、1337mピークへと登っていきます。
登りに
ここから暫く傾斜は大したこと無く、休憩の効果もあり順調に標高を上げていきました。
鉄塔が下に
1337mピークへは寄らず、手前で左にトラバースして行くと、周囲に植林も無くなり一面雪に覆われた尾根となり始めました。
屈曲点付近(右へ)
1337m手前で左にトラバース
1337m地点を左に見て
程なくして1454m地点に到着すると、前方に険しい登りが見えてきます…。
1454m付近
平らな稜線を進む
白い峰々(御前岳方面)
木々が少なく
ここから一気に登る
左は雪庇が発達しており、獣などはギリギリを攻めていますが、とても無理そうです。 右は緩斜面の部分もありますが、その下は谷へと切れ込んでいます。
1450mピークへの登り
少し進んでところで、1本だけとなったポールはしまって、ピッケルを手に慎重に進むことにしました。 思ったよりは傾斜は緩いですが、それでも昼近くになって雪が柔らかくなってきているので、万一を考えピッケルを深く突き刺しながら登っていきます。 そして短い距離ですが長く感じられた区間を通過すると、眼下に先程まで歩いていた尾根が見えていました。
ここまで来れば安心
結局、このコースはここが最大の難所で、ここから先は傾斜も緩く快適に歩いていけました。
遠くに金剛堂山と白木峰
ピークへ
右に向かう大谷のピークが見えてくると、手前のピークに向かって右斜面を降りていきます。
右下に下る
ここから最後の登り返し
気持ちの良い稜線となり、少し登り返すとそこが下山予定の分岐となります。
1492mピーク
右下に下山尾根
ここで左の尾根沿いを進むと、「大谷」まではすぐでした。
近くに大谷の三角点ピーク
ピーク手前で左へ
奥に鷲ヶ岳
この上がピーク
緩やかな稜線を進むと、大谷のピークに到着します。 ピークからは、ここまであまり見えていなかった「白山」方面が望めますが、枝などに遮られハッキリと望むことは出来ませんでした。
北西尾根
奥三方岳・三方崩山
白山
周囲の様子を見渡したところで、先程の分岐へ戻り下山を開始します。
猪臥山と下山尾根を見る
下山開始
分岐から下は暫くは急斜面ですが怖いほどではなく、20mほど降りると傾斜が緩み、尾根の末端までは危険と思えるところはありません。
すぐに傾斜が緩む
同じ高さに鉄塔が見えてくると、手前の鞍部へと徐々に降りていきました。
前方の鉄塔へ向かう
順調に降りていく
尾根はいくつか分岐しているので、下山方向を間違えないよう確認しながら進みます。
右の尾根へ
鞍部手前まで来ると、植林が多くなり尾根伝いに邪魔な木々が多くなりました。
木々が邪魔で歩きづらくなる
それでも両端が切れ込んだところは少ないので、右へ左へと避けながら歩いていきました。 下山開始から30分ほどで、尾根の鞍部に到着します。
尾根の鞍部に到着
ここで驚いたことに事に真新しいワカンと思われる跡が残っていました。
ここでワカンの踏み跡(分かりづらいですが)
同じように登り返していきますが、ピーク付近で踏み跡は左へと消えていきます…。
50mほどの登り返し
鉄塔が近くに
1323mピークは樹林に囲まれてあまり展望はありません。
1323mピークからの眺め
しかし、前方に鉄塔が近くに見えてきて、右から回り込むように向かうと、伐採地となり鉄塔手前からは360度遮るものはありません。
ここまで来ると高低差無く
鉄塔へ
この鉄塔がこの火一番の展望地となっており、ここまでよく見えなかった「白山」などもハッキノと望めます。
鉄塔から降りてきた尾根を振り返る
白山アップ
栗ヶ岳アップ
御前岳
下山途中の鉄塔からの展望(左端に白山、中央右に御前岳・栗ヶ岳)
中央に越ケ谷、その左に川上岳、左端に御嶽山
北側の展望
薄っすらと乗鞍岳
鉄塔からパノラマ
ここまで来れば、後は尾根の末端へと降りるだけです。
ここからは下り基調に
暫くは下にある次の鉄塔は確認出来ませんが、尾根が左に曲がるところまで来ると、前方に鉄塔が見えてきました。
右の鉄塔方面へ
鉄塔が見えてくる
鉄塔手前で尾根は再度右に曲がりますが、左の尾根を降りても林道へと降りていけるようです。 そして下山から1時間半で、下の鉄塔に到着しました。
下の鉄塔に到着
ここは先程の鉄塔ほどの展望は望めず、東側は植林などで覆われていました。 ここから先は広い尾根となり、1122mへと降りていきます。
広い尾根を進む
1122m付近まで来ると、作業目印のピンクテープが見えてきました。
ピンクテープが現れる
そのまま直進して特徴の無い1122m付近を通過すると、右下の尾根を一気に降りていきました。
1122mピーク
右下へ
「急斜面があると嫌だな」と思っていましたが思ったほどの傾斜ではなく、左斜面は植林となっていました。
左が植林に
一定角度で降りていくと、ここにも人の足跡らしきものが残っていました。(数日前のもの?)
最後は一定角度で降りていく
末端の様子がわからないので、適当なところで左斜面を降りていきます。
末端で左下へ降りる
左下は沢がありますが、そこまでの間は緩い植林となっており、降り始めが急斜面となっていますが、そこからは難なく降りていけました。 そして尾根の末端に出ますが、案の定?下の林道との間が崖となっています。
末端の様子
左に折り返すように道が付いているので、そこを降りると無事に橋の横に出てきました。
橋の手前に無事到着
ここからは林道歩きですが、当然除雪はされていません…。 橋のすぐ先でこの暖かさで斜面の雪が崩れ、雪崩れていますが通過するのには問題ありません。
デブリの上を進む
デブリを越えて前方を見ると、多数のイノシシが我が物顔で林道を歩いています。
イノシシの群れ
こちらに気が付き奥へ逃げていきましたが、林道脇の新芽などを食べていたのでしょうか? ここから集落までは2km以上ありますが、気温の割には雪は固くそれほど大変ではありませんでした。
林道歩きに
しかし、ここにも2名分の足跡が付いており、1122mからの下山中に見た足跡の方たちのようです。(ツボ足です…)
谷沿いの林道を進む
林道は予想に反して途中から登りとなりますが、傾斜が強くは無いので一定スピードで歩いていきます。
登りに…
右(直進)へ
そして下山した橋から40分ほどで、視界が開け大谷の集落が見えてきました。
大谷集落が見えてくる
道路は最終民家手前で除雪されており、ここでスノーシューを脱ぐと帰路へとつきました。
大谷しだれ桜
振り返ると奥に下山途中の鉄塔
【反省点】
特にありませんでした。
【次回】
相変わらず忙しいので、雪山は諦めて静岡の低山に登る予定です。
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