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[登山] 山梨県 三石山から佐野峠縦走 [登山]

 今回は、以前「思親山」から「長者ヶ岳」へ歩いた時から気になっていた、「三石山」から「佐野峠」まで縦走して来ました。 当日は天気もよく、三石山から先の縦走路では南アルプスや富士山など、綺麗に見ることが出来ました。

縦走路の伐採地からパノラマ
伐採地からパノラマ

三石山山頂の三石神社
古い参道跡(石階段)

 山梨県
三石山から佐野峠縦走
日付 2022年10月23日(日)
天気 晴れ
山域 山梨県南部
場所 山梨県南巨摩郡身延町大崩~南部町内船
距離 20.8km (内10.6kmは車道)
累積標高 +1768 -1814m
時間
7時間00分 (電車除く)
人数 単独
撮影枚数
0738枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0177枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(距離長い、三石山手前岩場注意)
展望
(A:良い~E:なし)
B(三石山山頂は無し)
見どころ  
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:18 130m --- 内船駅 電車出発
06:33 (00:15) 160m 0.0km 身延駅 電車到着
07:40 (01:07) 680m 4.7km 三石山登山口(大崩)
08:45 (01:05) 1100.6m 7.2km 展望所(三角点) 3分休憩
09:15 (00:30) 1173m 8.4km 三石山 最高点散策
09:30 (00:15) 1173m 8.6km 三石山 出発
09:55 (00:25) 1111m 9.5km 西峰
10:55 (01:00) 840m 12.6km 大島峠
11:25 (00:30) 960m 13.4km 伐採ピーク 昼食休憩
11:50 (00:25) 960m 13.4km 伐採ピーク 出発
12:20 (00:30) 845m 14.9km 佐野峠 (5分滞在)
13:20 (01:00) 210m 19.8km 内船寺 散策
13:33 (00:13) 130m 20.8km 内船駅 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績、ピンクは電車移動)
20221023_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/qwhq2br8vdtU2Cvz7

 以前「思親山」に登ったのは2015年2月のことです。 その時は東海自然歩道を歩き、佐野峠からは上佐野集落へと下山して「長者ヶ岳」へと向かっています。
 その時から佐野峠の北にある「三石山」へ歩こうと思っていましたが、今回はそれを実行に移します。

 三石山へは一般的に西の「大崩」の集落から登る道があります。 今回登山口まで、内船駅から身延駅へと電車度移動し、そこから車道を歩いて向かうことにしました。

 内船駅から身延駅へは、始発の6時16分の電車があります。 これに乗車できるように、自宅を3時半に出発しました。 2時間半で到着出来ればと思っていましたが、思ったよりも早く到着しそうなので途中から高速道の120km制限の所を80kmほどで走っていきます…。
 中部横断自動車道の長いトンネルを抜けた「中富IC」で降りると、富士川を渡って5時50分には「内船駅」横にある駐車場に到着しました。

内船駅
内船駅

 まだ25分ほどあるので、ゆっくりと準備をして駅のトイレに寄り待合室で時間が来るのを待ちました。

改札
改札

 ここは無人駅で切符は乗車後に車掌から購入しなければなりません。 乗車料金は210円なので、小銭を用意し電車に乗ります。

ホームの様子
ホームの様子

 少し遅れて到着した電車に乗車しますが、この駅から乗る人は自分を含めて3人だけでした…。 15分ほど電車に揺られると身延駅に到着しました。

身延駅
身延駅

 電車を降りて駅のロータリーに出ると、右手の北側へ向かい橋の手前で右折し大崩の細い道へと入っていきました。

ここで右折
ここで右折

踏切を渡る
踏切を渡る

 途中に「三石山登山道」の標識がありますが、まだ先は長いです。

登山道の標識が
登山道の標識が

自動車道の高架
自動車道の高架

日曜日は休工
日曜日は休工

 途中までは細い道で工事中ですが、そこを抜けると比較的広い道となりました。

コンクリート舗装
コンクリート舗装

 40分ほど進むと大崩の集落が見えてきますが、途中西側の展望が見られるので飽きることはありませんでした。

集落が見えてくる
集落が見えてくる

 集落の分岐で左に向かいますが、ここにも道標がありました。

ハイキングコースの標識
ハイキングコースの標識

 ここですでに標高500mほどまで上がっているため、遠くの山並み(南アルプスなど)まで見えていました。

すでに標高が上がり
すでに標高が上がり

 坂道を登っていくと、二股に到着したのでここで右の道へ入っていきます。

ここで右へ
ここで右へ

 先程とは変わり、利用する人も少ないのか道が荒れています。

道は荒れている
道は荒れている

修復していない…
修復していない…

 2度ほどカーブを曲がると、前方に集落が見えてきました。

集落に
集落に

 集落と言ってもドン詰まりの1軒だけに車があり、人の気配があるだけです。 その手前の左側に登山口の標識があるので、その右側の道を入っていきました。

登山道入り口の標識
登山道入り口の標識

ここが登山口
ここが登山口

 下草が綺麗に刈られた道で、ここからも七面山などがよく見えています。

綺麗に刈られている
綺麗に刈られている

七面山など(登山口は標高700m)
七面山など(登山口は標高700m)

 民家の裏手にあたる植林帯に入ると、本格的な登山の開始となります。

樹林帯へ
樹林帯へ

 右へ進んで行くと、下から掘られた道と合流します。

ここで右下から掘れた道と合流
ここで右下から掘れた道と合流

良い道に
良い道に

 ここが昔からの道なのでしょうが、落ち葉が多くフカフカです。 暫く高度を上げていくと、尾根沿いに到達し北の「椿草里(つばきぞうり)」との分岐があらわれました。

椿草里(つばきぞうり)分岐
椿草里(つばきぞうり)分岐

 ここは尾根沿いに直進していきます。

尾根沿いを進む
尾根沿いを進む

 周囲は植林が多く、道はその作業道も兼ねているようです。

右手に植林
右手に植林

各所に標識
各所に標識

 定期的に「三石山登山道」の標識があるので、不安はありません。

暗い道を進む
暗い道を進む

 途中に急斜面などはなく、一定角度でのぼっていきました。

次第に傾斜が強まる
次第に傾斜が強まる

 途中何箇所か道が狭いところがありますが、傾斜が急というわけではないので、注意して通過すれば問題ありませんでした。

岩の左上を進む
岩の左上を進む

沢を越えて南斜面へ
沢を越えて南斜面へ

 町界となる稜線までは、景色も無く変化も少ない道なので黙々と歩いて行きます。

日差しが注ぐ
日差しが注ぐ

窯跡?
窯跡?

更に上へ
更に上へ

 稜線の手前で左に折れると、つづら折れで一気に標高を上げていきました。

ここで左へ折れる
ここで左へ折れる

テープに従い進む
テープに従い進む

ここからつづら折れで上へ
ここからつづら折れで上へ

1027mピークへ
1027mピークへ

 上部が明るく見えており、程なくして町界の稜線ピークに到着しました。

折り返して稜線へ
折り返して稜線へ

二次林の林
二次林の林

稜線に到着
稜線に到着

 ここで南に右折すると、町界沿いを三石山へと直進していきます。

ここで右(南)に折れ町界沿いに進む
ここで右(南)に折れ町界沿いに進む

 暫くは広い尾根ですが次第に狭まり、三等三角点のある展望台に到着します。

広い尾根
広い尾根

三等三角点(点名:牛戻し)
三等三角点(点名:牛戻し)

ここが展望台
ここが展望台

 展望台と言っても何かあるわけではなく、東西に切り開きがある程度です。 その切り開きも樹木が育ってきており、隙間からわずかに望むだけでした…。

展望台のようす
展望台のようす

西に南アルプス
西に南アルプス

東側の富士山はこの程度…
東側の富士山はこの程度…

 ここを通過すると今回の核心部となります。

左に踏み跡

左に踏み跡

 細尾根となりますが、道は左についています。 しかし一部が細く落ち葉で滑りそうなので、慎重に進んでいきます。

落ち葉が堆積しているので注意して進む
落ち葉が堆積しているので注意して進む

細尾根
細尾根

 そして岩場の登りが見えてきますが、これが分かりづらい道でした。

ここから岩場の急登
ここから岩場の急登

 頼りないトラロープがついている部分は良いとして、その先茶色く錆びた鎖が右側にあるので、暫く気が付きません…。

はじめはロープで次は鎖場
はじめはロープで次は鎖場

 右から回り込むように登っていくと、その先にも鎖が続いており、それらを補助で木の根なども掴みながら登っていきます。 5分ほど登ると危険地帯を通過し、穏やかな尾根道となりました。

5分ほどで危険地帯通過
5分ほどで危険地帯通過

 1139m手前まで来ると広い道と合流し、右手が植林となりました。

1139m手前
1139m手前

 山頂まで600mの標識がありますが、ここまで来れば標高差はほとんどありませんでした。

あと600m
あと600m

1139m
1139m

 山頂までは良い道が続いており、最後に左に折れ少しだけ登り返すと、建物が見えてきました。

ここから山頂までは危険箇所なし
ここから山頂までは危険箇所なし

最後の登りに
最後の登りに

前方にお堂
前方にお堂

 その建物が三石神社のお堂でした。 周囲には大きな石があり、これらが山名の由来でしょうか?

三石山勧進帳抜粋
三石山勧進帳抜粋

山頂の巨石
山頂の巨石

 神社の裏手に向かうと山頂標識ありますが、最高点は更に東側なのでそちらへ向かいました。

三石山標識(山頂ではない…)
三石山標識(山頂ではない…)

 倒木などで歩き辛いところを入っていくと、最高点と思われるところに小さな祠と「三石山参道」の古い看板がありました。

ここが最高点?
ここが最高点?

 展望も無いので先程のお堂へ戻ると、安全を祈願していきました。

古い参道跡(石階段)
古い参道跡(石階段)

三石神社のお堂の中に小さな祠
三石神社のお堂の中に小さな祠

 ここで小休止すると、予定通り佐野峠へと向かいます。

西へ降りる
西へ降りる

 まずは西側の植林へと向かい、そこからは尾根伝いに鞍部へと降りていきました。

ひたすら降りていく
ひたすら降りていく

 この先2つほど小ピークがあり、はじめの鞍部で左に見える尾根に乗り換えます。

左の尾根に合流
左の尾根に合流

 ここからは左側が二次林の気持ちの良い林となります。

二次林の林の中を進む
二次林の林の中を進む

 尾根沿いに踏み跡がついており、特に問題とはなりません。

明確な道に
明確な道に

 最低鞍部に到着しますが、ここで作業道は右に下っているようです。

鞍部付近
鞍部付近

 ここからは境界沿いの急斜面を直登して行きます。

直登コースで
直登コースで

 境界標識があり踏み跡もありますが、急斜面が続きます。

北側に五宗山を望む
北側に五宗山を望む

暫くは急登
暫くは急登

 10分ほど登ると傾斜が緩み始めて、右から広い尾根と合流します。

傾斜が緩みピークに到着
傾斜が緩みピークに到着

 ピークを通過すると、立派なブナが目立ち始めました。 このあたりのブナは、表面が苔に覆われているので、パッと見それとは気が付きません。

巨木
巨木

広い尾根を進む
広い尾根を進む

 気持ちの良い尾根を進んでいきますが、右下が明るいので見ると林道が並行して走っていました。

右下に林道が
右下に林道が

 基本的には尾根沿いを降りて行きますが、この林道を2度ほど跨いでいくことになります。

林道が横切る
林道が横切る

尾根を進む
尾根を進む

ピークを通過
ピークを通過

結局林道へ
結局林道へ

 途中、林道が左に見えるところでは、大きく伐採され土砂の堆積場がありました。 そちらへ向かうと、富士山を眺めていきます。

林道手前から富士山の展望
林道手前から富士山の展望

三石山が遠くに
三石山が遠くに

富士山アップ
富士山アップ

 この先で大きく掘られて林道が横切っているので、無理やり降りて通過します。

再度林道が横切る
再度林道が横切る

 996mピークに向かいますが、ピークで大きく屈曲していきます。

左の林道を進み996mピークへ
左の林道を進み996mピークへ

996mピークで右へ
996mピークで左へ

 ここまで境界沿いには赤ペンキが付いているので、迷うことはありません。

赤ペンキを追う
赤ペンキを追う

ここも下に林道
ここも下に林道

 50mほど標高を落とすと唐突に伐採地の脇に出てきました。

右に伐採地(網で区切られる)
右に伐採地(網で区切られる)

 右の伐採地との間は獣避けの網が続いており、その脇を展望を眺めながら降りていきました。

939.7m方面
939.7m方面

大島峠へ降りる
大島峠へ降りる

西側の展望
西側の展望

 前方には次のピークが見えていますが、そちらも伐採され草原?が見えています。

右斜面はカヤトの原
右斜面はカヤトの原

 傾斜が緩むと尾根沿いにかやとが茂りはじめます。

カヤトの藪に…
カヤトの藪に…

 藪となっていたので左斜面の植林の中を歩きますが、こちらも倒木で歩きやすいものではありません…。

左に避ける
左に避ける

また藪に
また藪に

藪を避けて進む
藪を避けて進む

 藪と植林の間を何度か通り過ぎると、左から林道と合流します。 植林の中に石で作られた祠が建っており、ここが「大島峠」でした。

大島峠の石の祠
大島峠の石の祠

大島峠のようす
大島峠のようす

 大島峠からはまた登り返しとなります。 北側は植林の上りとなっており、薄く踏み跡も付いていました。

登り返し途中から後方を望む
登り返し途中から後方を望む

斜面を進む
斜面を進む

 少し登るとまた右側が伐採地となっており、明るい斜面を登っていきます。

踏み跡を進む
踏み跡を進む

上部は伐採地
上部は伐採地

更に上へ
更に上へ

 後方を望むと、南アルプス北部の山などが見えていました。

左からは悪沢岳・塩見岳・間ノ岳・北岳など(手前に身延山)
左からは悪沢岳・塩見岳・間ノ岳・北岳など(手前に身延山)

 ここまで花などはほとんど見られませんでしたが、伐採斜面の上部ではセンブリの花がみられました。

センブリ
センブリ

 そしてひとのぼりすると980mピークを追加します。

980mピーク付近
980mピーク付近

 稜線を南に向かいますが、前方が明るくなってきます。 空けたところに到着すると、下に林道が見えており先の尾根は伐採されたハゲ山になっていました。

林道出合
林道出合

はげ山に
はげ山に

 前方ピークに獣よけの網が続いており、ひとが歩けるようになっています。

尾根沿いに登る
尾根沿いに登る

 尾根に取り付くと境界沿いを歩いていきますが、草などは少なく思ったよりも歩きやすくなっています。

網沿いに
網沿いに

 左の東側を見ると遮るもののない展望で、富士山が大きく見えていました。

富士山の展望
富士山の展望

愛鷹連峰
愛鷹連峰

 ピーク付近の丸太の上で休憩できそうなので、ここで景色を眺めながら昼食休憩としていきます。

伐採地からパノラマ
伐採地からパノラマ

後ろを振り返る
後ろを振り返る

思親山方面(手前の山の奥に佐野峠)
思親山方面(手前の山の奥に佐野峠)

伐採地から富士山と愛鷹連峰を望む
伐採地から富士山と愛鷹連峰を望む

中央左に鳳凰三山
中央左に鳳凰三山

 富士山方面に光るものが見えるので確認すると、パラグライダーが数機優雅に飛んでいました。

富士山とパラグライダー
富士山とパラグライダー

八紘嶺・七面山など
八紘嶺・七面山など

 休憩後は、更に南へ進み網の継ぎ目を通り植林の中へ入っていきます。

939.7m付近
939.7m付近

 939.7m付近で左に折れると、佐野峠へ向かって下っていきます。

左の尾根を下る
左の尾根を下る

 再度林道と出合いますが、ここまで来れば最後まで境界沿いを進んでいきます。

林道と平行に進む
林道と平行に進む

林道出合
林道出合

中央を進む
中央を進む

 境界沿いにも林道が出来ており、それらを通りながら進んでいくと、また伐採地があらわれます。

佐野峠手前のピーク
佐野峠手前のピーク

また伐採地に
また伐採地に

 ここは荒れた林道を進み、最後は急斜面を佐野峠へ降りていきました。

佐野峠への下り
佐野峠への下り

斜面を下る
斜面を下る

 佐野峠の末端は急斜面なので、事前に調べておいた階段を利用し難なく降り立ちます。

降り口がある
降り口がある

ここを降りてきた
ここを降りてきた

佐野峠1
佐野峠1

 その峠には思親山に登っていると思われる登山者の車が2台駐車していました。

思親山入り口

思親山入り口

トイレ
トイレ

 駐車場からも富士山が見えていますが、上部だけしか見られません…。

佐野峠から富士山を望む
佐野峠から富士山を望む

 トイレに寄ってから、予定通りここで下山とします。 西側の車道を降りていきますが、長い区間が狭い道なので、車で対向車が来た場合は難儀するでしょう。

西側の車道を下山
西側の車道を下山

 暫く降りて広い道と合流すると、左に折れ内船駅へと向かいました。

広い道に出る(左に)
広い道に出る(左に)

右下の道へ
右下の道へ

右の内船駅方面へ
右へ

黙々と降りていく
黙々と降りていく

 峠から50分ほど降りると、ようやく集落が見えてきました。

集落手前の山腹道に
集落手前の山腹道に

茶畑から篠井山
茶畑から篠井山

 途中に「内船寺」があるので、ここでも参拝していきます。

内船寺
内船寺1

内船寺(鐘つき堂)
内船寺(鐘つき堂)

内船寺(本堂)
内船寺(本堂)

内船寺(池)
内船寺(池)

内船寺の説明文
内船寺の説明文

 参拝後は、長い石階段を降りて踏切を渡ると、お寺から10分ほどで無事に内船駅の駐車場に到着しました。

長い階段を降りる

長い階段を降りる

踏切を渡り駅へ
踏切を渡り駅へ

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回】
 やぶこぎネットのオフ会に参加するので、鈴鹿の雨乞岳に登る予定です。


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