SSブログ

[登山] 岐阜県 寺田小屋山から県境稜線へ [登山]

 今回は、岐阜県の「寺田小屋山」へ登ってきました。 しかし、「寺田小屋山」だけでは短すぎるため、県境方面を偵察がてら三角点峰まで歩いてきました。 この日も朝は良い天気で、木曽御嶽山はもとより、白山や北アルプスなど雪を被り始めた山々を見ることが出来ました。

1571m手前から御前山(右)と寺田小屋山(左)、右奥に白山など
御前山(右)と寺田小屋山(左)、奥に白山

1571m付近から木曽御嶽山
木曽御嶽山アップ

 岐阜県
寺田小屋山から県境稜線へ
日付 2022年11月19日(土)
天気 晴れ
山域 阿寺山地
場所 岐阜県下呂市乗政
距離 12.9km (内林道6.6km)
累積標高 +950 -950m
時間
5時間15分
人数 単独
撮影枚数
0572枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0241枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(危険箇所なし)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ 一面の笹原
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:45 972m 0.0km 白草山駐車場 出発
07:25 (00:40) 1215m 2.8km 寺田小屋山登山口
08:00 (00:35) 1470m 3.7km 稜線分岐
08:10 (00:10) 1491m 3.9km P1491偵察
08:25 (00:20) 1505.3m 4.4km 寺田小屋山 滞在
08:35 (00:10) 1505.3m 4.4km 寺田小屋山 出発
08:40 (00:05) 1470m 4.7km 稜線分岐
08:50 (00:10) 1491m 4.9km P1491
09:10 (00:20) 1381m 5.9km P1381分岐
09:55 (00:45) 1570m 6.8km 県境分岐
10:15 (00:20) 1624.1m 7.4km 三等三角点(点名:上田通)
10:40 (00:25) 1550m 8.2km 休憩
10:50 (00:10) 1550m 8.2km 出発
11:10 (00:20) 1381m 8.9km
P1381分岐
11:20 (00:10) 1288m 9.1km 林道出合
12:00 (00:40) 972m 12.9km 白草山駐車場 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20221119_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/och9BJ6cxiRCEvhb9

 前日から体調がよくは無いのですが、以前から計画していた「寺田小屋山」へ登ることにしました。 寺田小屋山方面へは、6年前の2016年2月に訪れた「白草山」と「箱岩山」から県境の踏み跡を辿ろうとしましたが、手強い笹薮に早々に断念しています…。
 今回は最近見たGoogle Mapの航空写真で、寺田小屋山方面から踏み跡が続いていたので、あわよくばと考え偵察も兼ねて登ることにしました。

 登山口は6年前と同様に白草山登山口となりますが、その後に林道や駐車場が整備されており、奥の駐車場へ向かいます。 自宅から2時間ほどなので、朝4時半過ぎに出発しました。
 中津川ICで降りると、久しぶりに国道257号線を北上していきます。 朝早いのですがそれなりの交通量があり、舞台峠を過ぎたところの右に小学校の標識がある先の分岐で右折し乗政方面へ入っていきました。
 暫くは広い道を進んでいきますが、橋を渡り旅館を左折したところからは、細い道となり対向車を気にしながら走らせていきます。 何度か折り返しながら標高を上げていくと、見覚えのある白草山への林道分岐に到着しました。 ここで左下の道を進むと、左手に広い登山者用の駐車場があるのでここに止めて出発の準備をしていきました。

広い駐車場
広い駐車場

 駐車場には2台の車が止まっており、登山者と思われる方が準備をしていました。 出発の準備が整ったところで、先程の分岐へ歩いて行きます。 右に開けた景色を見ながら200mほどで進むと分岐に到着しますが、ここからは「寺田小屋山」登山口へと向かいます。

 

駐車場横から展望
駐車場横から展望

白草山・寺田小屋山分岐(左へ)

白草山・寺田小屋山分岐(左へ)

白草山案内
白草山案内

 左上に進むとトラロープで車止めされていました。

トラロープで車止め
トラロープで車止め

 登山口まで林道を3km弱の上りとなりますが、すぐ上に見える寺田小屋山が朝日を受けて明るく見えていました。

寺田小屋山に朝日が差す
寺田小屋山に朝日が差す

 まずは谷の奥へ林道を歩いていきますが、谷奥の折り返し付近で再度車止めがあり、その脇には登山口まで1.7kmの標識があらわれます。

登山口まであと1.7km(2つ目のゲート)
登山口まであと17km(2つ目のゲート)

 下山時のことを考え、斜面の具合を確認しながら進みますが、どこも急斜面なので安全を見るのであれば林道を歩いたほうが良さそうでした…。

右手は急斜面
右手は急斜面

 2度目の折り返しとなりますが、ここまで来れば登山口は間近です。

右へカーブ(カーブミラーあり)
右へカーブ(カーブミラーあり)

 左上の植林手前の斜面に登山道と思われるものが見えてくると、斜面が崩れた横に登山口が見えてきました。

左上に登山道が見えて
左上に登山道が見えて

登山口のようす
登山口のようす

 まだ林道は続いていますが、丸太が置いてあり見落とさないよう注意を促しています。

登山口のようす2
登山口のようす2

 植林と笹の斜面との間に踏み跡が続いており、ここを登っていきます。 左手の笹の上からは、周囲の山がすでに下に見えています。

すでに大展望
すでに大展望

 暫くはこの笹が刈られた斜面をトラバースして緩やかに登っていきました。

笹の間をトラバース
笹の間をトラバース

 地図の破線より手前で折り返しとなりますが、ここからも急斜面などはなく楽な登りでした。

折り返す
折り返す

 前方に苔むした林が見えてきますが、ここから石の多い斜面の上りとなります。

この先から直登に
この先から直登に

樹林帯を進む
樹林帯を進む

黙々と登る
黙々と登る

 稜線までそれほど標高差は無く、暫く登ると上部が明るく見えてきました。

上部が明るく
上部が明るく

 最後は笹原の中の涸れ沢と思われるところを直登していきますが、古い丸太の歩道が残っており、それらを足がかりに登っていきました。

涸れ沢の中を進む
涸れ沢の中を進む

笹の中の急登
笹の中の急登

笹の中から空を望む

笹の中から空を望む

 周囲の笹は2mほどの高さで景色は見られませんが、傾斜が緩むと後方に絶景が見えてきました。

傾斜が緩む
傾斜が緩む

後方の眺め
後方の眺め

 そして登山口から35分ほどで、稜線の分岐に到着しました。

稜線出合(分岐)
稜線出合(分岐)

 ここで左に登山道が続いていますが、逆側の県境方面が気になっていたので偵察を開始しました。

偵察開始
偵察開始

 分岐から踏み跡が不鮮明となりますが、若干笹は被っていますが明確な踏み跡が続きます。

若干笹が覆いかぶされ
若干笹が覆いかぶされ

 分岐の東にある1491mピークへ登っていきますが、寺田小屋山やすぐ下の集落など展望が広がります。

奥に寺田小屋山
奥に寺田小屋山

南西方面
南西方面

笹はこの程度
笹はこの程度

 木曽御嶽山方面はピークに隠れて見えないので、もう少し先へと足を伸ばします。

木曽御嶽山の眺め
木曽御嶽山の眺め

 すると唐突に笹が刈られたところに出ると、驚いたことにビニールに包まれた草刈り機と思われるものが置かれています。

唐突に伐採道に出る
唐突に伐採道に出る

 そこから稜線の先の様子を確認すると、一筋の道が確認できました。 また刈られた笹はまだ緑色で、刈られてからそれほど日は経っていないようです。

見える限りは伐採された道に
見える限りは伐採された道に

 この段階でこの先へ向かう予定としますが、まずは寺田小屋山へと戻ります。 分岐まで戻るとこちらも歩きやすい道となっており、斜面途中からは「木曽御嶽山」などがよく見えていました。

まずは寺田小屋山へ
まずは寺田小屋山へ

木曽御嶽山を望む
木曽御嶽山を望む

右に白草山・箱岩山など(奥に小秀山)
右に白草山・箱岩山など(奥に小秀山)

県境まで伸びる笹の中の道
県境まで伸びる笹の中の道

 更に傾斜が緩んだ登山道を歩いていきますが、朝方はそれなりに冷え込んだようで道沿いに霜が降りていました。

霜で白く
霜で白く

 山頂手前のピークまで来ると、左に電波反射板の跡と思われるコンクリート製の土台がありましたが、展望はよくありません…。

電波反射板跡
電波反射板跡

 山頂はすぐですが、その間にまた電波施設跡がありました。(こちらは展望良い)

稜線からの眺め
稜線からの眺め

山頂手前の電波設備跡
山頂手前の電波設備跡

 そこから更に西の木々が生い茂る中に入るとそこが山頂でした。

寺田小屋山
寺田小屋山

 山頂からは南が僅かに切り開かれており、樹間から遠くに恵那山などが見えていました。

山頂からの眺め(左に恵那山)

山頂からの眺め(左に恵那山)

 当初から予定していた幾つかの計画では、ここから西の1195mの峠へ向かい、以前も理由した尾根で林道へ下山か、山頂の南尾根(下の写真)から林道へ下山する計画でしたが、先程偵察した切り開かれた道で県境まで向かうことにします。

山頂の南に踏み跡あり
山頂の南に踏み跡あり

 分岐まで戻り、1491mピークへと再度登ります。

行けるところまで進む
行けるところまで進む

 先程登ったピークからは、切り開かれた道を行けるところまで歩くことにします。

木曽御嶽山を見ながら進む
木曽御嶽山を見ながら進む

 一旦下りとなりますが、刈られたばかりの笹で滑りやすいので、注意して歩いていきました。(転ぶと下刈りされた笹の茎に刺さりそうです…)

一旦下って
一旦下って

刈られたばかりの道
刈られたばかりの道

 手前から先に見えていた岩の横を通っていきますが、隅々まで入念に刈られていますが、ここまで綺麗に刈った目的がいまいち掴めません。

綺麗に刈られ
綺麗に刈られ

気持ちのよい道が続く
気持ちのよい道が続く

 天気もよく青空と展望を眺めながら歩いていきます。

こんなところに道が
こんなところに道が

 1491mピークからは100mほどの下りとなりますが、距離が長いので傾斜は緩めでそうは感じさせません。

ここから下りに
ここから下りに

 右に植林が見えてきますが、斜面は一面笹に覆われています…。

右手に林
右手に林

 程なくして1381mの最低鞍部に到着すると、下山分岐があらわれました。 当初からこの先の尾根辺りに道がありそうだと踏んでいましたが、その手前の谷沿いに道が付けられていました。

1381m鞍部分岐
1381m鞍部分岐

 周回も期待していましたが、無理な場合はここから下山出来るので、最低限の歩きで下山できそうです。 登り返しとなりますが、ここから先は少し前に刈られたようで、刈られた笹は枯れ始めていました。

ここから登りに(刈られた笹は枯れている)
ここから登りに(刈られた笹は枯れている)

 刈られたばかりでは無いので、風で飛ばされたり、風雨で平たくなり滑りづらく先程よりは歩きやすい道でした。

前方の1571mピークへ
前方の1571mピークへ

 次第に標高が上がり、再度周囲の景色が見え始めてきました。

広い道
広い道

寺田小屋山が遠くに
寺田小屋山が遠くに

 ここまでは緩い登りでしたが、1450m付近で若干傾斜が強まります。

急登に
急登に

 すると後方の展望が開けて、遠くに白山が名前通り白く見えてきました。

右から御前山・白山・下呂御前山・寺田小屋山など
右から御前山・白山・下呂御前山・寺田小屋山など

白山
白山

寺田小屋山(右)を望む
寺田小屋山(右)を望む

白山(中央)と別山(左)
白山(中央)と別山(左)

 急ぐ必要も無いので、景色を眺めながらゆっくりと登っていきます。 1571mが近づきますが、笹の切り開かれた道は予想を超えてまだまだ続きそうです。

あとひと登り

あとひと登り

1571mピーク
1571mピーク

 途中左手に笹が円形に刈られた休憩地と思われるところがありました。

ピーク手前に休憩地
ピーク手前に休憩地

 そこから少し進むと1571mの上りとなり、枯れた道の間を進むとピーク付近に到着しました。

枯れた幹が並ぶ
枯れた幹が並ぶ

 ピーク付近からは、南東に1624mの三角点峰が間近に望めました。 また、ここまで稜線に隠れていた木曽御嶽山も、木々に隠れていますが見え始めます。

1571mから三角点峰を望む
1571mから三角点峰を望む

ピークから木曽御嶽山
ピークから木曽御嶽山

 ピークから僅かで県境稜線に到着しました。 と言っても境界標識などはなく、GPSで確認するしかありません・・・。

県境に到着
県境に到着

 県境から木曽御岳山方面は遮るものはありませんが、笹が高くその上から僅かに望める程度でした。

木曽御嶽山アップ
木曽御嶽山アップ

 ここからは県境沿いに南に向かいます。

南へ
南へ

 少し進むと唐突に倒木帯の広場に出できました。

広場に出る(分岐)
広場に出る(分岐)

 ここで2方向から林道からと思われる道と合流します。 少し手前で三角点峰へも笹が刈られているのは見えていたので、右奥の道へと進みます。

三角点ピークへ進む
三角点ピークへ進む

こちらも刈られている
こちらも刈られている

 入口が分かりづらいですが、ここも尾根沿いに笹が綺麗に刈られていました。 笹や木々に覆われ東側の展望がいまいちですが、樹間からは乗鞍岳や北アルプスなどが見えていました。

乗鞍岳
乗鞍岳

 程なくして傾斜が緩み道沿いに右へ進むと、立木のある山頂に到着しました。

三角点に到着するが…
三角点に到着するが…

 ここに三角点があるはずですが、刈られた笹に隠れているのか見当たりません…。 ここから「高森山」まで行けるかと先の様子を伺いますが、伐採されているのはここまでで、背丈ほどの笹が密になっているので、簡単には行けそうもありません。 体調もいまいちなので、今回はここまでとし下山を開始します。

下山開始
下山開始

 景色を眺めながら降りていき、往路に確認した分岐まで戻っていきます。

北アルプスの展望
北アルプスの展望

北アルプス(右から槍ヶ岳・笠ヶ岳・黒部五郎岳・薬師岳など)
北アルプス(右から槍ヶ岳・笠ヶ岳・黒部五郎岳・薬師岳など)

御前岳と白山の展望
御前岳と白山の展望

木曽御嶽山の眺めは最後
木曽御嶽山の眺めは最後

 下りなので1571mピークへはすぐ到着します。

1571mピークからパノラマ
1571mピークからパノラマ

 このまま下山しても良いのですが、折角なので軽く食事をとってから下山することにしました。 往路に見た刈られた広場まで戻ると、ここで昼食とします。 食事後は、分岐のある鞍部へと一気に降りていきました。

一気に鞍部へ
一気に鞍部へ

 分岐まで戻ると、左下の道を降りていきます。

分岐を左下へ
分岐を左下へ

 途中までは刈られた良い道ですが、次第に踏み跡が薄くなりました。

左下に涸れ沢のゴーロ
左下に涸れ沢のゴーロ

踏み跡は薄いが斜面を進む
踏み跡は薄いが斜面を進む

 それでも何となく跡があるのでそれに習い降りていくと、下に林道が見えてきます。 そのまま進むと段差があるので、手前で左に折り返していきました。(踏み跡あり)

末端で折り返して左へ
末端で折り返して左へ

 最後は涸れ沢と合流し、稜線から僅か10分ほどで難なく林道に降り立ちます。

呆気なく林道に降り立つ
呆気なく林道に降り立つ

合流地点の様子
合流地点の様子

 ここまで降りれば、後は林道歩きで駐車場へ戻るだけです。

長い林道歩きに
長い林道歩きに

 林道を進むこと10分ほどで寺田小屋山登山口を通過します。

登山口を通過
登山口を通過

 その後もポカポカ陽気の中、景色を眺めながら駐車場へと戻っていきました。

中央右が鞍部付近
中央右が鞍部付近

鞍部付近アップ
鞍部付近アップ

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回】
 天気の回復する日曜日に近場の山へ向かう予定です。


nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。