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[登山] 福井県 立岩・鮭ヶ洞周回 [登山]

 今回は、雪が安定してきたであろう福井県の九頭竜湖の北東部の山へ向かうことにします。 幾つかの候補から、以前も登山口とした「油坂峠」から三角点の「立岩」と「鮭ヶ洞(さけがぼら)」、それに「野田ヶ大和(のだがたわ)」を周回で登ってきました。
 各所からの展望は素晴らしく午後に掛けて天気も回復し、遠くの山などを望むことができました。

鮭ヶ洞からパノラマ(下に白鳥町)
鮭ヶ洞からパノラマ

野田ヶ大和からの展望(右に九頭竜湖と姥ヶ岳・能郷白山など)
九頭竜湖アップ(奥に荒島岳)

鷲ヶ岳と北アルプス
鷲ヶ岳と北アルプス

 

福井県
立岩・鮭ヶ洞周回
日付 2023年01月22日(日)
天気 曇りのち晴れ
山域 両白山地
場所 福井県
距離 12.3km
累積標高 +1116 -1116m
時間
07時間10分
人数 単独
撮影枚数
0771枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0227枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ ブナ林、点在する大木
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
07:10 680m 0.0km 油坂トンネル西駐車地 出発
07:15 (00:05) 700m 0.3km 鮭ヶ洞林道 尾根取付点
08:45 (01:30) 1165m 2.2km 1195mピーク手前分岐
09:25 (00:40) 1160.2m 2.9km 三角点(点名:立岩)
10:30 (01:05) 1252.0m 4.6km 三角点(点名:鮭ヶ洞)昼食
11:00 (00:30) 1252.0m 4.6km 三角点(点名:鮭ヶ洞)出発
11:10 (00:10) 1270m 5.1km 野田ヶ大和
12:05 (00:55) 1240m 6.8km 県境合流
12:45 (00:40) 1108m 8.4km 1108m
13:30 (00:45) 865m 10.1km 鉄塔
13:50 (00:20) 810m 10.7km 油坂峠
14:05 (00:15) 720m 11.3km 県道出合
14:20 (00:15) 680m 12.3km 油坂トンネル西駐車地 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20230122_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/o1TngKjpkEdEn49q6

 二年ほど前から福井県の九頭竜湖周辺の山へ登るようになっていますが、北部側にはまだ行っていないため、まずは短めに周回できる「鮭ヶ洞」に登ることにしました。
 コースは2つある三角点を訪れることとし、帰路は県境を南下し以前歩いた時に目指していた油坂峠に寄ることにしました。

 登山口となる油坂トンネルの西口へは、自宅から1時間半ほどで到着予定なので5時半過ぎに出発しました。 東海北陸自動車道を北上しますが、郡上あたりまでは雪は見られず、白鳥インターチェンジ付近に来てもまばらとなっていました。 しかし油坂トンネルへと標高を上げていくと、道路にも雪があらわれスピードを落とし向かいます。 予定通り7時に西口の除雪ステーションに到着します。 一台車が止まっており、その横に駐車して出発の準備を進めます。

油坂トンネル西口に駐車
油坂トンネル西口に駐車

 

 まずは北側にある旧道を進んでいきますが、ここに前日とおもわれる自転車?と複数の足跡が残っていました。 程なくして左に鮭ヶ洞林道の分岐があらわれますが、そちらへ向かっている足跡はありませんでした。

旧道へ
旧道へ

旧道を進む
旧道を進む

 

 踏み跡の無い林道を進んでいきますが、すぐ左手の斜面が登山口となります。 適当に登りやすそうなところを見つけたところで、スノーシューを装着し斜面に取り付きました。 しかし、急斜面なので左にトラバースし、尾根の上部にたどり着きます。

林道 鮭ヶ洞へ入る
林道 鮭ヶ洞へ入る

適当なところから左斜面を登る
適当なところから左斜面を登る

 尾根は左側が植林となっており、歩きやすいところを進んでいきます。 右から小尾根と合流すると、左に向かって雪の上を進んでいきました。 この日の雪質は固くつぼ足でも行けそうですが穴などにハマることを考えれば、スノーシューが最適でしょう。

植林の間を登る
植林の間を登る

 明確な尾根沿いを進んでいきますが、ハラハラと雪がぱらついてきました。 幸い大したことは無く、その後も風に吹かれた雪が舞う程度です。

尾根に合流
尾根に合流

主尾根に
主尾根に

左に植林
左に植林

 徐々に標高が上がり、気がつくと後方の県境稜線の奥に遠くの山も見え始めています。

低空に晴れ間
低空に晴れ間

 この辺りで標高800mで目指す1195m手前までは2箇所ほど急登があります。

尾根ではじめてまともな登り
はじめの登り

 このコースは登りが続く尾根ではなく、適度に平坦なところや緩い下りが交互に出てくるので、疲れることはありませんでした。

歩きやすい尾根に
歩きやすい尾根に

少し下る
少し下る

 標高900mの細尾根の登りは雪の量も少なく、歩くところを選びながら進んでいきました。

標高900m手前の登り
標高900m手前の登り

緩斜面が続く
緩斜面が続く

 朝からドンヨリとした雲に上空が覆われていますが、この辺りだけのようで周囲は明るく見えています。

東側に展望
東側に展望

恵那山?
左に恵那山?

 その後も大した登りは無く、出発から1時間半ほどで1195m手前の台地に到着しました。

標高1000mへの急登
標高1000mへの急登

傾斜が緩む

傾斜が緩む

木曽御嶽山(手前は母袋烏帽子)
木曽御嶽山(手前は母袋烏帽子)

1195m手前の台地に到着
1195m手前の台地に到着

 ここで予定通り左奥にある三角点の「立岩」へ向かいます。 とは言え、谷の反対側にあたるので一旦トラバースして最低標高差で登り返すことにします。

左へ(右が1195m方面)
左へ(右が1195m方面)

右の谷沿いに降りる
右の谷沿いに降りる

 前方に三角点の「立岩」が見えてきますが、直進すると標高を落としすぎるため、エッジの効きづらい雪ですが右へ右へとトラバースを続けました。

前方に立岩
前方に立岩

なるべくトラバースして
なるべくトラバースして

 途中からもういいだろうと谷間へ降りていきます。 雪に覆われた小川を跨ぎ右岸となると少し先で左の斜面に取り付きました。

うさぎの足跡を追う
うさぎの足跡を追う

この辺りで左斜面へ
この辺りで左斜面へ

 ジグザグに登っていきますが、尾根が緩くなったところで直登します。

途中から直登する
途中から直登する

左のピークへ
左のピークへ

 三角点ピークの左(南)に出ますが、この辺りだけ木々の密度が薄く展望地となっています。 特に南東方面が開けており、県境の先に遠くの山も見えていました。

疎林の展望地
疎林の展望地

左端に恵那山
左端に恵那山

野田ヶ大和方面
野田ヶ大和方面

左から高賀三山・徳平山・滝波山など
左から高賀三山・徳平山・滝波山など

 すぐ先に見える三角点ピークへ向かいますが、三角点付近はどこも似たような高さで、山頂標識や三角点標識などは見つけることは出来ません。

立岩へ
立岩へ

三角点は分からず
三角点は分からず

 気を取り直し東に見える野田ヶ大和方面(鮭ヶ洞)へ向かいます。

左から鮭ヶ洞へ
左から鮭ヶ洞へ

 少し北へ降りると右前方に大日ヶ岳と思われる白い山が近くに見えています。

立岩の北から大日ヶ岳方面の展望
立岩の北から大日ヶ岳方面の展望

大日ヶ岳(右)方面
大日ヶ岳(右)方面

大日ヶ岳アップ(左は水後山)
大日ヶ岳アップ(左は水後山)

 右側が雪庇となった尾根を進んでいきますが、急なところなどはなく歩きやすい尾根度続きます。

尾根を進む
尾根を進む

後ろを振り返る
後ろを振り返る

右の立岩を振り返る
右の立岩を振り返る

 遠目に見たときも標高1200mへの登りが急となっていましたが、近づくと雪の少ない細尾根となっており、難なく登ることができました。

雪の少ない登り
雪の少ない登り

 その先は雪の斜面が続きますが、ここは右側から別の尾根も合流し、どこからでも登って行けそうでした。

枝が邪魔…
枝が邪魔…

 1200m付近まで登ると細尾根となり、展望が広がります。

細尾根を進む
細尾根を進む

 到着時にまた雪が舞ってきますが、強くなることはなく次第に弱くなっていきます。

雪が舞う
雪が舞う

 そして「野田ヶ大和」を最高点とした台地状の一角に到着します。

台地の一角に到着
台地の一角に到着 

 谷の先に「野田ヶ大和」が見えていますが、そこまでは右に迂回し向かっていきます。

目の前に野田ヶ大和
目の前に野田ヶ大和

右から廻り込んで進む
右から廻り込んで進む

 「野田ヶ大和」が近づきますが、先に「鮭ヶ洞」へ向かうので、右にトラバース気味に進み、手前のピークを登ります。

手前のピークに登る
手前のピークに登る

 この辺りは地形が複雑ですが、ピークから一旦下ると少しの登りで「鮭ヶ洞」に到着しました。

鮭ヶ洞に到着(右側は雪庇)
鮭ヶ洞に到着(右側は雪庇)

 山頂は南側が雪庇の展望所で、下に白鳥町が見えています。 また、その先には「鷲ヶ岳」や「木曽御嶽山」などが広がっていました。

下に白鳥町
下に白鳥町

山頂から鷲ヶ岳方面(中央奥に木曽御嶽山)
山頂から鷲ヶ岳方面(中央奥に木曽御嶽山)

鷲ヶ岳アップ
鷲ヶ岳アップ

左に木曽御嶽山と中央奥に中央アルプスなど
左に木曽御嶽山と中央奥に中央アルプスなど

右に恵那山、中央奥に南アルプス方面

右に恵那山、中央奥に南アルプス方面

奥に南アルプス
奥に南アルプス

 思っていたより景色がよいので、少し早めですがここで昼食休憩としていきました。 休憩中に青空が見えだし、天気は回復してきたようです。 食事後は予定通り「野田ヶ大和」経由に北の県境へと向かいました。

野田ヶ大和へ

野田ヶ大和へ

 手前のピークを越えると右の尾根へ向かい、少しの登りで「野田ヶ大和」の山頂に到着しました。

野田ヶ大和山頂
野田ヶ大和山頂

 ここは明確なピークで、山頂標識もありそれと分かります。 ここも南側が開けていて、下に九頭竜湖が見えており、奥には奥美濃の山々なども見えていました。

野田ヶ大和からの展望(右に九頭竜湖)
野田ヶ大和からの展望(右に九頭竜湖)

恵那山方面
恵那山方面

九頭竜湖アップ(奥に荒島岳)
九頭竜湖アップ(奥に荒島岳)

 西方面も樹木の上にわずかに望め、田茂谷越しに「岩ヶ谷山」と「三ノ宿」が確認できます。(来季には登る予定です)

岩ヶ谷山(伐採林?)
岩ヶ谷山(伐採林?)

右に三ノ宿
右に三ノ宿

 ここから北へ向かいますが、降り始めは急斜面です。 しかしすぐに緩斜面となり、北東へ向かい大木の多い丘を進んでいきました。

北へ
北へ

大木1
大木1

光指す大日ヶ岳
光指す大日ヶ岳

 県境稜線の手前までは東の展望が見られ、どこでも歩けそうな斜面が続いており飽きることはありません。

東に景色を見ながら進む
東に景色を見ながら進む

穏やかな稜線
穏やかな稜線

またうさぎの足跡を追う
またうさぎの足跡を追う

大木2

大木2

 気がつくと上空の雲がなくなっており、一面白い雪に青空が映えて見えていました。

青空を見ながら
青空を見ながら

大きな木が多い
大きな木が多い

 白山方面はまだ雲に覆われていますが、手前のさんの見えと別山の一部は見えています。

白山方面(三ノ峰と別山の一部が見えている)
白山方面(三ノ峰と別山の一部が見えている)

緩い下りに

緩い下りに

 北へ向かうあたりで右手に遮るものが無くなり、鷲ヶ岳とその左に北アルプスも確認できました。

鷲ヶ岳
鷲ヶ岳

奥に北アルプス(穂高連峰)
奥に北アルプス(穂高連峰)

野田ヶ大和り北から鷲ヶ岳など

野田ヶ大和り北から鷲ヶ岳など

鷲ヶ岳アップ
鷲ヶ岳アップ

絵になる木
絵になる木

 暫く景色を楽しみながら進んでいくと、唐突に林道と出合います。

林道出合
林道出合

 林道と言っても雪に覆われているので、広い雪の斜面が広がるだけです。 ここから暫くは林道を歩いていくと県境はすぐでした。

気持ちの良い天気に
気持ちの良い天気に

林道からの景色
林道からの景色

 林道の分岐があるのでここは右に進むとすぐに終点となり、植林の中を進んでいきます。

ここで右へ
ここで右へ

木曽御嶽山
木曽御嶽山

県境付近に
県境付近に

 すぐに県境と出合いますが、それと分かる標識などはありません。 その変わりに人の足跡が残っており、その踏み跡からは朝に旧道で見かけたものと思われました。 足跡は南から来ており、そのまま県境稜線を北上しているようです。

県境稜線を東へ
県境稜線を東へ

 東へ向かい稜線を進んでいきますが、この辺りは鬱蒼とした植林で面白みに掛けます。 しかし、1182m付近は伐採されており、次第に二次林も見られ始めます。

1182m付近を通過
1182m付近を通過

 1182mから南側は細尾根などもあり、木々の間をすり抜けて進むこともありました。

すり抜けて進む
すり抜けて進む

 ここも東の展望にすぐれたところが多く、雲が晴れて木曽御嶽山などよく見えていました。

東側の展望を見ながら進む
東側の展望を見ながら進む

木曽御嶽山アップ
木曽御嶽山アップ

 少しずつ下っていくと右下の鮭ヶ洞の谷が近づいてきます。 この辺りで地図の破線路と交わりますが、それらしい道はありませんでした。

破線付近を通過
破線付近を通過

 1108mへと登っていきますが、急登などはなくほどなくピークに到着しました。

1108mへの登り
1108mへの登り

1108mピーク
1108mピーク

 ここには先程の足跡の方達が休憩した後があり、左右に景色も見えていました。

西に鮭ヶ洞
西に鮭ヶ洞

1108mからの眺め
1108mからの眺め

 ここからは緩やかな下りが続きますが、場所によっては木々の密度が濃いのでそれらを避けながら進んでいきます。

緩やかに降りていく
緩やかに降りていく

木々の密度が濃い
木々の密度が濃い

 961m地点の西で、県境は南の尾根へ向かい鉄塔を目指します。 屈曲付近から20mほどの急斜面の下りとなっており、途中までは先行者の階段状の足跡で降りていきますが、スノーシューが邪魔なのでザックに載せてここからはつぼ足で降りていきました。

急斜面を降りてきた(上を見る)
急斜面を降りてきた(上を見る)

 一旦平坦となりますが、すぐに急斜面の下りとなり一気に駆け下りていきます。 ここは先行者も登るのに苦労したようで、つづら折れに踏み跡が残っていました。

暫く平坦だが
暫く平坦だが

急斜面はつぼ足で
急斜面はつぼ足で

 鉄塔手前で少し登り返すと、広い鉄塔の丘に到着しました。

鉄塔へ登り返す

鉄塔へ登り返す

鉄塔出合い
鉄塔出合い

 ここからは思ったほどの展望は無く、鉄塔の先に駐車地付近が確認できます。

北東方面
北東方面

鉄塔の先を見る
鉄塔の先を見る

 ここからは巡視路が県境沿いに続いており、広い切り開きで楽できました。

巡視路へ
巡視路へ

広い切り開きを進む
広い切り開きを進む

 844mピークに登り返すと、ここで踏み跡は西の鉄塔へと降りていきます。

844mへ登る
844mへ登る

 油坂峠へ向かうので、そのまま踏み跡とは別れて県境を南下していきます。

844mから油坂峠へ
844mから油坂峠へ

 途中で左に折れて急斜面を降りていくと、下に看板が見えてきました。

右下に遊歩道と看板
右下に遊歩道と看板

 看板を目指して降りていくと、遊歩道と合流し「蝶々水」の源流となっていました。

蝶々水の謂れ
蝶々水の謂れ

 遊歩道は油坂峠まで続いているので、そこを進むと「展望台」と書かれた標識が立っています。

展望台へ
展望台へ

 そちらへ登ると「油坂峠の歴史」の看板があり、ここを油坂峠としているようでした。

油坂峠の歴史
油坂峠の歴史

 展望台の名前通り東斜面が伐採されており、白鳥町が近くに見えています。

油坂峠から白鳥町
油坂峠から白鳥町

 更に奥の鞍部へ向かいますが、峠の標識らしきものはないので、遊歩道を戻り下山することにします。

遊歩道で戻る
遊歩道で戻る

 遊歩道は雪に埋もれていますが、明確なので迷うことはありません。

遊歩道はあるきやすく
遊歩道はあるきやすく

 斜面をトラバースして行くと、難なく旧道と出合いました。

左に折り返して旧道へ
左に折り返して旧道へ

左に遊歩道入口(旧道出合)
左に遊歩道入口(旧道出合)

 旧道には朝見たままの足跡が残っていますが、県境稜線の足跡の主は想像通り鉄塔巡視路口へと続いていました。

踏み跡を戻る
踏み跡を戻る

 雪道を進み朝の林道分岐まで戻り周回を完了させると、程なくして無事に駐車地に到着しました。

林道入口に到着(周回終了)
林道入口に到着(周回終了)

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回】
 週末にやぶこぎネットの山行に行ってきたので、そのときの記録を掲載します。


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