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体力の限界?乗鞍岳 丸黒・千町尾根縦走 [登山]

 先日予定を急遽変更して、乗鞍岳(の手前まで)へ登ってきました。
今回のコースは、以前からチャレンジしたかった岐阜県側の「青少年交流の家」から「丸黒山」に登り、さらに尾根沿いに「千町尾根」を経由し「畳石原(阿多野郷分岐)」までを往復する長丁場の行程となります。(通常はバスで乗鞍畳平まで行きそこからの下山道として利用します)
 往復で総移動距離28kmとなり、自分の体力の限界を思い知らされた登山となりました。

行程
  2009年5月23日(土曜日) 天候:朝がたキリのち晴れ
 距離:28.1Km 累積標高:+2123m -2123m 所要時間:11時間08分
 人数:3名
 06:35 青少年交流の家 出発 → 08:40 丸黒山1956m(休憩)
 09:00 出発 → 10:25 千町ヶ原分岐(2200m) → 11:20 奥千町避難小屋 →
 11:50 千町尾根途中(2437m) 食事休憩 12:05 出発 →
 13:02 中洞権現分岐(2720m) → 13:08 下山開始(往路をピストン) →
 13:55 奥千町避難小屋 → 14:32 千町ヶ原分岐 → 15:45 丸黒山 →
 17:43 青少年交流の家 到着

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  登山口となる「乗鞍青少年の家」に到着したのが6時25分。前日の雨がまだ上がり切っておらず、朝もやの中を準備して出発します。(下写真は「青年の家」の駐車場)

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  まずは『丸黒山(1956.3m)』へと向かいます。しばらくは林道のような道を行き準備運動としては最適でした。牧場を過ぎると枯松平小屋まではいくつかの上り下りはありますが、それほど大変ではありません。(下左写真は「ブナの木平」のブナ)

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途中「旧道」と「新道」の分かれ道がありますが、比較的平坦な旧道を今回は行くことにします。[わーい(嬉しい顔)] (上右写真)
 枯松平小屋を過ぎると、一気に高度を稼ぐべく「ガンバル坂」や「根性坂」などがあり、一汗かくことになります。(下写真は根性坂)

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登りつめてしばらく行くと第一の目的地である『丸黒山』山頂に到着します。(下写真)

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 ここまでのコースは比較的初心者向けに作られており、良く整備された登山道で歩きやすかったです。

 頂上からは、乗鞍岳はもちろん北アルプスの岐阜県側を中心とした山々が一望できます。(下写真)また、白山の山々も見られるのですが、残念ながら雲に覆われており見られませんでした。(上写真の奥が白山方面)

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※左から『乗鞍岳』、『笠ヶ岳(左)と槍ヶ岳(右)』、『笠ヶ岳のアップ』です。

 しばらくの間、遠くの山並みを眺めてつつ休憩し、途中で追い越してしまった同行者を待ちますが、到着した所で各々のペースで登ることにしました。
 ここからが本日のメインイベントである「丸黒尾根」と「千町尾根」の縦走となります。まずは、丸黒山を120mほど降り1951mピークがある尾根に取り付きます。
 高度が上がって行くと、5月も終わりの方だというのに雪がチラホラと目に付きだし、次第に登山道を残雪が覆い始めます。(下写真)

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 1951mピークを過ぎると、次第に尾根が平坦となり雪のため登山道がどこなのか分かりにくくなります。現在地を注意深く確認しつつ第二の目的地である『千町ヶ原』へ向かいますが、この様な森林地帯の残雪はザラメ状で踏み抜きやすくなっており、幾度となく腰まで雪に埋もれて体力を奪われ難儀しました。
 そして、丸黒山より1時間半ほどで『千町ヶ原』の「九蔵(くぞう)ノ尾根」との分岐に到着しました。ここは湿原となっており、木道がひかれていますが、一部がまだ雪の下です。(下写真)

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 残念ながら草花などはまだ見られず、あと半月ほどはこの状態でしょう。
そこから急斜面を一時間ほど登ると第三の目的地の「奥千町避難小屋」が見えてきます。ここも湿原となっており、その一角に立派な小屋がポツンと建っています。(下写真:奥に御嶽山が見えます)

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  タイムリミットがあるため、小屋へは寄らずに「千町尾根」をひたすら登っていきます。小屋からすぐにやせ尾根があり北斜面をトラバースしましたが、果たして本来の登山道はどこに付いていたのかは雪が多くて分かりませんでした。
 途中乗鞍岳が間近に見えたので写真を撮りましたが、拡大してよく見ると中央の尾根上に数名の人影が見えます。乗鞍スカイラインが開通しているため、バスなどで『乗鞍畳平』まで来られた登山者(観光客?)だと思います。又、この位置からは『屏風岳』奥に『剣ヶ峰』が顔を覗かしており、そこにも登山者の姿が見えます?

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  そのような余裕は無いのですが、せっかくの良い景色をジックリと眺めないのも勿体無いので、そろそろ疲れが溜まってきた体を休ませつつ写真撮影と眺めを満喫します。
 しばらく登りそろそろガス欠となりだしたので、坂の途中でしたが座れそうな倒木を見つけて一人で昼食(おにぎり2個 [もうやだ~(悲しい顔)])とします。(下写真は上から見下ろした丸黒山のアップ)

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 休みもそこそこに最終目的地へ向かいます。昼食をとった急登を登っていくとその先は森林限界となりハイマツ帯が広がっていました。(下写真左は屏風岳(中央)と畳石原(右端)、下写真右は高山市内方面です。遥か彼方に雲に覆われた白山が見えます)

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 ここからは、御嶽山も綺麗に見えました。(下写真)

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 まだまだ、急登が続きますがここまで来ると目的地はすぐですので、最後の力を振り絞ってハイマツと岩場を進みます。(下写真)

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 途中、今まで登ってきた尾根を振り返り写真撮影。(下写真左)

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 下は丸黒山のアップ。 

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 そしてタイムリミット(午後1時)ちょうどの小屋から食事休憩を入れて1時間40分ほどで最終目的地の「畳石原」の分岐に到着しました。
 ここへは3週間前の5月1日に来たばかりですが、雪融けが進んでおり、周囲の風景が変わっていました。(下写真は畳岩原から見た中央アルプスと御嶽山)

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  すこしの間、休憩がてら写真撮影をし来た道を戻り始めることにします。[ふらふら]

 下りは雪道なので文字通り滑るように下りられるのでよいのですが、調子に乗りすぎてハイマツの中に入り込んでしまい、またまた無駄な体力を使ってしまいました。(下写真は残雪の足跡)

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  下では同行者がすでに下山を開始しているので追いつくべく焦らず急いで下山します。雪に阻まれつつも何とか「奥千町避難小屋」と「千町ヶ原分岐」を高ペースで通過して、『丸黒山』の下にたどり着いたのが2時間15分後の15時半前でした。
 しかしここからが誤算でした。丸黒山頂上までの120mを80%もの急傾斜を登らなければなりません。往路は下るだけなのであまり意識していませんでしたが、20Km以上歩いた後の体にはいくらなんでも酷過ぎます。すでに体力を使い果たしたところから無理やり力を振り絞り一歩一歩確実に登っていきました。そして20分後ようやく頂上に到着して一安心です。途中で同行者になんとか追いつき?合流しましたが、この後も疲れがピークに達しており、「青少年交流の家」まで何とかたどり着くのが精一杯でした。(下写真は下山途中のブナ林)

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 駐車場に到着したのが17時40分で、何とか日があるうちに下りて来られました。往路6時間半で復路4時間半の計11時間半の長丁場となりました。

今回の反省点というか課題は、
 ・食事をキチンと取る事。

でしょうか。 今回は行動食をあまり採らずに昼食も簡単に済ましてしまい、結果終盤で完全にスタミナ切れをおこしてしまったので、今後は長丁場の場合、行動食を多めに採って昼食もしっかりと食べるようにしないと行けないと思いました。


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