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[登山] 奈良県 小橡から笙ノ峰・丸塚山・又剣山・ゼイロ山周回 [登山]

 今回は、三重県と奈良県の県境にある大台ヶ原の奈良県側に位置する「竜口尾根」に小橡(ことち)から周回で歩いてきました。 木和田から「大台ヶ原」へと続く登山道は各所で崩壊しており注意が必要でしたが、その後は大きな問題も無く絶景を眺めながら歩くことが出来ました。

笙ノ峰からパノラマ(左に又剣山、中央から右に大峰山脈)

歩いてきた尾根と大台ケ原を望む

奈良県
小橡から笙ノ峰・丸塚山・又剣山・ゼイロ山周回
日付 2023年10月22日(日)
天気 晴れ
山域
台高山脈
場所 奈良県吉野郡上北山村大字小橡
距離 17.5km
累積標高 +1968 -1968m
時間
8時間15分
人数 単独
撮影枚数
0817枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0216枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
D(木和田から小処林道まで斜面崩壊注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 展望、紅葉
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:15 343m 0.0km 水分神社駐車地 出発
06:30 (00:15)
372m
1.8km
木和田登山口
08:15 (01:45)
1053m
5.3km 小処林道出合
09:00 (00:45) 1317.1m 7.1km 笙ノ峰 休憩
09:15 (00:15) 1317.1m 7.1km 笙ノ峰 出発
10:20 (01:05) 1280m 9.4km 1320m展望地 (10分滞在)
10:35 (00:15) 1295m 9.7km 1290m付近 昼食休憩
10:50 (00:15) 1295m 9.7km 1290m付近 出発
11:00 (00:10) 1290m 10.0km 五郎兵衛平
11:30 (00:30) 1305m 10.8km 丸塚山
12:00 (00:30) 1377.4m 11.8km 又剣山 休憩
12:15 (00:15) 1377.4m 11.9km 又剣山 出発
12:30 (00:15) 1160m 12.6km 又剣山登山口(林道)
12:40 (00:10) 1150m 13.0km 林道下山分岐
13:05 (00:25) 1058m 13.9km ゼイロ山
13:55 (00:50) 760m 15.9km 760m下山分岐
14:20 (00:25) 360m 17.0km 大平瀬下山
14:30 (00:10) 343m 17.5km 水分神社駐車地 到着

Garmin Connectt

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20231022map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/BMN5FqgLqFysLXU49

 何度か訪れている大台ヶ原の南部から西側に見る「竜口尾根」を、いつか歩いてみたいと思っていました。 自宅から遠いので中々行く機会が訪れませんでしたが、紀勢自動車道が尾鷲まで、その先の熊野尾鷲自動車道も熊野大泊まで開通して状況が変わります。 熊野から北上する道も整備され、名古屋から3時間を切るようなので往路はこちらから向かうことにしました。

 自宅を3時すぎに出発し、まずは尾鷲まで向かいました。 順調に高速道路を走り、尾鷲北から先は初めて通る道でした。 2時間ほどで自動車専用道の終点となる「熊野大泊」で降りると、国道42号線を右折しその後は国道309号線に入っていきます。 向かう「上北山」までは50分ほど掛かり、小処温泉の看板を見て右折して橋を渡り奥へ向かいました。 川沿いの集落の間を抜けると、左手に神社が見えてきたので、その前の駐車地に停めていきます。

水分神社前に駐車

水分神社

 準備を整えると登山口のある「木和田」に、更に奥へと歩いていきます。

林道 橡谷西ノ谷線分岐(左へ)

 周囲は山に囲まれここまでの道のりは長いですが、意外と人は多いようで住宅地なども整備されていました。

意外と住宅地が多い

 車道を10分ほど歩くと、川の対岸に登山口となる尾根が見えてきました。

木和田に到着(奥の橋を渡る)

 唯一掛かる橋を渡り対岸の民家(空き家)の脇を進むと、登山口となる階段がありました。

橋を渡る

通行不可能・・・

空き家の横を通る

登山口

 尾根沿いにしっかりとした道が続いていますが、あまり歩かれた形跡はありません…。

尾根沿いの道を進む

 尾根から一旦左斜面をトラバースしますが、少し先で折り返して再度尾根に乗りました。

ここで左へ

登り返してまた尾根に乗る

 このまま尾根沿いに歩ければよいのですが、道は左斜面に向かっており長いトラバースの始まりです。

ここから長いトラバース道に

 周囲は植林されており、シダなども茂っていました。

標識あり

 奥へ入ると次第に石が多くなり、その先で斜面の崩落地に到着します。

石が多くなる

斜面が削れて

 斜面の状態は微妙で歩けないことはなさそうですが、むき出しの岩に水が流れて滑りそうなのでここは慎重に一度降りて下から回り込んでいきました。
 それでも登り返しは大変で、幹などを手がかりにして登山道に復帰します。

下から登り返す

また良い道に

 その後も沢を通過するたびに斜面が流れていますが、はじめほど際どくは無いので足元に注意して通過していきました。

道はまた崩壊

この程度なら通過可能

 西に大きく張り出した尾根を迂回していくと、その尾根との合流地点で広い道と出合いました。

広い道に

 作業道と思われる広い道を歩いていくと、尾根の末端から電波用のケーブルが上がっています。 また、植林を守る金網などもありますが、灌木が茂り行く手を阻みます。

電波ケーブルか?

尾根沿いに林道跡

暫くは金網との間を進む

 少し進むと道を横切るように、谷から作業用モノレールが尾根の上部に上がっていました。

モノレールが横切る

 この辺りは広く植林されており、人の手も入っています。

この辺りは整備された跡が

 しかし、その後は先程同様荒れてきて、慎重に通過するところもありました。

前方に崩落地

ここも何とか通れる

木々の間からの眺め

 変化の少ないトラバースも小処林道が近づくと変わってきます。 標識が多く見られだし、最後まで気は抜けませんが道も整備されたものとなっていきます。

久しぶりに標識が

山火防止

標識が転がる

 植林が大雨などで流されたのか、倒木などが周囲に転がる異様な雰囲気の中を進んでいくと出発から2時間ほどで小処林道に出合いました。

倒木の交じる崩落地

後ろを振り返ると上に巻き道…

上部の落石防止網を手がかりに歩く

 そして登山口から2時間ほどで、小処林道との合流地点に到着しました。

ここで左下の林道に

通行不可能では無く困難…

 林道までの斜面は大きく削られ、登山標識はバラバラに損壊しています。 2mほどの段差を降りると、ここから暫くはこの林道を歩いていきました。

真新しい林道に降りる(壊された標識)

大台ヶ原方面

林道下にカモシカ

 右カーブを曲がると前方に伐採された丸太と重機が見えてきました。

伐採中

 ここまでは車で来られそうですが、先程の集積場で駐車場所がなさそうでした。 チェーンがあり車も歩行者も通行止めとなっています。

ここから通行止め?

 仕方がないので、右の尾根に登り歩いていきますが、踏み跡などは薄く左から林道が迫っており歩くのも一苦労です。

尾根を歩くが

 結局150mほど先に登山口が作られており、ここから踏み跡を進んでいきます。

結局ここから登山道に

 しかし、その道も林道の脇を通っており一部は削り取られ尾根の中を進むしかありません。

道はあるが林道沿いで意味無し

尾根沿いを進む

放置重機

尾根からの眺め

 小ピークの脇を通り過ぎると左下に林道が近づきます。 この辺りを整備中らしく、工事中の重機が止まっていました。

林道の工事現場

ここから林道を外れる

 林道はそのまま左へ曲がっていきますが、登山道は笙ノ峰に直登していきます。 ここで林道と分かれるかと思っていましたが、少し登ると左から林道が折り返して来ており、登山道脇で終点となっていました。

結局林道終点で尾根に取り付くのが正解か

 ここで踏み跡を見失いますが、尾根沿いに登っていきました。 上部が明るく見えてくると、ザレた展望地に到着しました。

初めて竜口尾根を望む

 ここで初めて竜口尾根が見えていました。 また、周囲は自然林となっており、気持ちの良いところでした。

ここから雰囲気のよい尾根道に

 尾根沿いを進むと、先程見落とした登山道と合流します。 この道は「笙ノ峰」を迂回し「逆峠」へと向かっています。 適当な所で右斜面に登ると、「笙ノ峰」へ一気に登っていきました。

登山道は大台ヶ原(逆峠)へ(右上に登る)

笙ノ峰への尾根に

笙ノ峰の最後の斜面

 山頂茶家で急斜面となりますが南斜面が開けており、景色を眺めながら登ると山頂に到着しました。

笙ノ峰に到着

 山頂の北側は木々に覆われていますが、南斜面からは「大峰山脈」南部や目指す「又剣山」などが望めました。

大峰山脈方面

左に又剣山、その右手に高代山と荒谷山など

左から天狗岳・大日岳・釈迦ヶ岳・孔雀岳・

熊野灘方面を望む

笙ノ峰からパノラマ(左に又剣山、中央から右に大峰山脈)

 ここで10分ほど景色を眺めながら休憩していきます。 その後は南東方面に降りていきますが、ここまで来ると「又剣山」まで標高差はありません。

東へ進む

 肝心の紅葉はまだ早いようで、赤く染まったものは余り多くはありません。

紅葉

紅葉2

大台ヶ原ドライブウェイに車も見える

 1322mピークまで小ピークを幾つか越えていきますが、見晴らしの良い尾根が続いています。

見晴らしの良い尾根が続く

 1322m手前の鞍部から木々の少ない雰囲気のよいところとなりました。

雰囲気のよい尾根に

展望地からの眺め

 1322mピークに到着しますが、ここからも大峰山脈がよく見えています。

崩壊斜面が見える

 ピークから先の尾根沿いは藪っぽくなっており、踏み跡を確認しながら通過します。

幾つかのピークを持つ竜口尾根

藪っぽい尾根となる

 200mほどの藪を越えると竜口尾根との分岐が近づきます。

竜口尾根との合流地付近

鮮やかな紅葉

 テープを追ってつづら折れに登ると、南の尾根と合流しました。

右斜面を登る

大木

弥山・八剣山・明星ヶ岳など

 ここからは竜口尾根を南に歩いていきます。

暫くは広い尾根を進む

 暫くは広い尾根ですが、すぐに下りとなりなります。

下りに

 ここから「又剣山」までが核心部となっており、岩のピークを幾つも越えていきました。

登り返しに

ピークを越えて

細尾根を進む

 細尾根などもありますが、ハッキリとした踏み跡やテープなどもあり、間違えなければ危険なところはありません。

この辺りは基本的に右斜面を通る

 気がつくと1320mピークに到着しています。 ここからは北に越えてきた鋭いピークなどが見えていました。

1320mピーク付近から展望

後ろに越えてきた鋭角なピーク2つ

1320mピークに竜口尾根の標識

 ピークにある「竜口尾根」の標識を見て尾根は南西に曲がっていきますが、南東にある展望地に寄っていきます。

南東の展望地に

 展望地まではテープが付けられており、程なくして露岩の展望地に到着します。

少し降りる

岩場の展望地

 ここからは北側の展望が望め、東ノ川越しに大蛇ぐらが近くに見えていました。

大蛇ぐら(右上に大勢の人)

下を見る

 1320mピークに戻ると、南斜面を適当に降りていきます。

1320mから南西方面へ進む

 この辺りでまだ10時半でしたが、朝早かったこととこの先も登り返しが結構あるので、ここで昼食休憩としていきます。

景色を眺めながら昼食に

良い天気に

 上空には雲もなく風も弱くポカポカ日和です。 ザックが軽くなったところで、テープを辿り更に降りていきます。

鞍部へ降りる

明確な道に(登り返す)

 先程の1320mピークまではピストンで歩く人も多いので、この辺りはテープも多くしっかりした踏み跡も付いています。

ここから五兵衛平

 「五兵衛平」を越えると細尾根を越え、1206m鞍部へと降りていきました。

細尾根に

ここから下りに

 この降りるところもつづら折れの道やテープなどが多く、比較的安全に通過できます。

大きく下る

特別保護地区

右へ登る

 1206mからの登りは岩尾根となっていますが、右からの迂回で通過します。

岩尾根は右から迂回

丸塚山の登り

右から廻り込む

 「丸塚山」の最後の登りは急登で、登り詰めた岩の上から北方面が見えていました。

丸塚山の最後は直登

中央に滝?

笙ノ峰(右)

 ここが山頂と言うわけでは無く、更に登ると展望の無い「丸塚山」に到着しました。

更に上へ

丸塚山

 「丸塚山」からの下りは急斜面ですが、ロープが張られ安全に降りていけます。

一気に降りて

下にロープ

 この先2・3のピークを登り返すと、「又剣山」の登りとなります。

幾つもの小ピークを乗り越える

ここは直登(ロープあり)

キッコウハグマ

又剣山への登りに

 次第に歩きやすい尾根となり傾斜も弱まってきます。

広い尾根に

傾斜が緩む

 疎林となると右前方に山頂が見えてきました。

右に山頂

 左から廻り込むように登っていくと、ケルンのある山頂の東側に到着しました。

手前のピークに到着

 ここから西に20mほどで三角点のある山頂があり、そこまでの間は木々も少なく展望地となっています。

山頂のようす

又剣山三角点

 三角点からは西に大峰山脈が望めますし、東のピークからは歩いてきた稜線と「大台ヶ原」が近くに望めました。

歩いてきた尾根と大台ケ原を望む

大台ヶ原が大きく

大蛇ぐら2

又剣山からパノラマ

 ここからは林道の登山口へ下山します。 三角点から西へ降りていくと、明確な踏み跡となり標識などもあらわれます。

西尾根を降りる

穏やかな尾根に

標識

 暫く降りていくとテープが沢山ついた所に出て、ここで右下に戻るように降りていきました。

ここで右下へ

 苔むした斜面を通過すると、下に林道が近づいてきました。

苔むした斜面を降りる

下に林道が見え

 そのまま林道沿いに降りていくと、崩壊した階段となり林道の登山口に到着しました。

最後は荒れた階段

又剣山登山口

 このまま右に林道を降りて言っても下山は可能ですが、ここは林道を左(南)へ向かいます。

林道を進む

 林道を300mほど進みカーブミラーのある所で右の尾根を降りていきました。

カーブミラーのあるカーブで右下へ

最後の展望

 カーブミラーの下に小屋がありますが、これは林業用のモノレールの始点となります。

モノレール小屋

 その中を通り抜けて尾根を降りていきますが、尾根沿いにモノレールの軌道があるのでその脇を進んで行きました。

ここから下山

レール沿いを進む

 モノレールは放置されてから数年経っているようで、左右から枝などが延びてきていました。 そのため、時にはそれらを払いながら歩いていきますが、藪というほどではありません。

歩きやすいところ

歩きづらいところ

 モノレール小屋から20分ほどで、ゼイロ山の上りとなりました。 モノレールも山頂へ左斜面を通っていますが、灌木が茂っていたので尾根沿いを進んでいきました。

モノレールは山頂直下まで延びている

 程なくして「ゼイロ山」の山頂に到着しますが、展望などはありません。

ゼイロ山

 ここから先は以外にも踏み跡が続いており、藪は次第に薄くなっていきました。

反対側に踏み跡あり

 モノレールの終点を通り過ぎますが、その先から植林となり作業道を歩いていきます。

植林に

こちらのほうが歩きやすい?

踏み跡が続く

 標高790mまで降りてくると、再度モノレールがあらわれました。

790m付近で再度モノレール

 そのままモノレールが続くかと思いましたが、すぐに右(北)の尾根に降りていました。

モノレールの先も踏み跡あり

 モノレールは無くなりますが、明確な道が続きます。

明確な道に

 この尾根沿いの道は普通の作業道とは違い、歩きやすいように木製の階段が付けられていました。

階段が作られている

間伐跡

 何もない776mピークを通り過ぎます。

776mピーク

 良い道が続きますが、里が近づいたためか獣避けの金網も現れます。

金網の横を進む

里山の雰囲気となる

 広い道となり右の尾根に作業道が降りていますが、下山予定の尾根の手前だったので戻ります。

この尾根ではない

 予定していた尾根を確認すると尾根沿いに金網が付けられていますが、上部が藪っぽいので降りていくか迷いました。

網のある尾根を降りる

 しかし、尾根の左につづら折れの作業道があり、少し降りると尾根沿いの道と合流しました。

左につづら折れの道

尾根を進む

 少し登り返したところが最後の展望地となっています。

登り返した後は長い下りに

奥に辻堂山

 ここから暫くは急斜面の下りとなります。

暫くは急斜面の下り

 とは言え、ここも明確な踏み跡が続いており問題はありません。

傾斜が緩むと歩きやすい道に

広い尾根

 その先も急斜面や岩場がありますが、そのようなところには整備された階段が付けられていました。

ここにも階段が作られている(振り返り見る

急なところも歩きやすく

岩の間を降りる(上を振り向く)

 標高400m付近まで降りてくると右からは川の水音が、左下には民家が見えてきました。

右から川音

橡谷(下に林道)

最後まで尾根を直進

尾根の末端に到着

 そのまま尾根を直進していくと、尾根の末端にある大平瀬集落に到着しました。

右に出口

 林道を左に向かい「大平瀬橋」を渡ると、無事に水分神社の駐車地に到着しました。

大平瀬橋

駐車地は近く

水分神社

【反省点】

 特にありません。

【次回】
 週末にやぶこぎネットのオフ会に参加して来たので、その時の山行を掲載します。


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