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厳冬期の伊吹山登山 [登山]

 予定通り、上野登山口から『伊吹山』へ登ってきました。 天気予報では午前中の天気は期待できませんでしたが、幸い朝から快晴となり山頂こそ湧き上がる雲で展望があまり良くありませんでしたが、雪の伊吹を堪能出来て充実した山行となりました。

朝方の『伊吹山』

厳冬期の伊吹山登山
伊吹の里~~上野登山口~伊吹山頂上(往復)
日付2010年1月16日(土曜日)
天気晴れ時々曇
場所滋賀県米原市上野
距離12.2Km (内 車道3.7Km)
累積標高+1361m -1361m
時間6時間40分
人数1名
行程・標高・時刻(赤の標高はGPSと地図から算出)
07:50170m伊吹の里(道の駅) 駐車場 出発
08:15 (00:25) 244m上野登山口
08:35 (00:20)420m一合目
09:40 (01:05)755m三合目
10:05 (00:25)894m五合目
12:00 (01:55)1377.3m伊吹山頂上 食事休憩
12:55 (00:55)1377.3m伊吹山頂上 出発
13:20 (00:25)894m五合目
14:05 (00:45)244m上野登山口
14:30 (00:25) 170m伊吹の里(道の駅) 駐車場 到着


GPSの軌跡(緑色は予定、赤色が実績、その他の色は過去の実績)
20100116_map.jpg

 近場と言う事もありいつもより遅く出発して関ヶ原に到着したのは、陽が昇った7時頃でした。 そこから道の駅「伊吹の里」へと向かいますが、道路両側に除雪した雪が増えてきました。
 道の駅に到着すると、除雪した雪が高く積まれており凍った雪でどこが駐車位置なのかハッキリしません。 取り敢えず駐車中の車の脇に止めて出発の準備をしました。

 ここから上野登山口まで車道を歩くことになりますが、車道の両端は除雪された雪が1メートル以上あり、歩道はその下となっているので、往来する車両に注意しながら登山口へと進みました。(上の写真は、向かう途中見た朝の『伊吹山』)
 登山口までは、予定よりも時間がかかり25分ほどで到着しました。(下写真)

 ここからは雪の積もった登山道を行くことになりました。 しかし、幸いなことにスキーで先行している方がいるようです。 スキーの跡を追って、登山道から今は休止されているリフトの下を雪を掻き分けながら進んで行きます。(下写真)

 ここからはいきなりの急登となりますが、1合目までと分かっているので我慢して進んで行きました。 まだ標高が低いため積雪量も20~30cmといったところで、比較的雪がしまっておりここは問題ありませんでした。
 一合目へ到着すると緩やかな雪道を進ことになりますが、雪の量が次第に増えてきたので途中でワカンを履きました。 しかし、新雪という事もあり場所によっては大きく沈み込み体力を消費して行きます。(下写真)

一合目からの眺め(琵琶湖方面)

一合目から上を望む(『伊吹山』山頂はまだ見えてこない)

 3合目までは、所々にある急傾斜ではスキーの方も苦労していたらしくスキーを脱いで進んでいるようです。 上写真の丘を越えると、今から登る『伊吹山』の全容が見えてきました。(下写真)

 上の写真左下にも小さく写っていますが、ここでようやく先行する方が確認できました。 今季の雪はここの周辺でも多かったらしく、奥伊吹には年始に大雪警報が出ていたようです。 また、自宅から見える『伊吹山』も、今年は真っ白で例年になく雪が多いのが分かりました。
 実際に登っていると中腹部分が一番積雪量が多く、1~1.5mほどあると思います。(ストックをすべて突き刺しても下に当たりません)
 五合目手前で先行の方が4名いる事が目視で確認できます。 その内の一名の方を追い越して行きますが、こちらも次第に増える雪で久しぶりに息が上がりバテて来ているのが分かりました。

五合目付近から見た先行者の方達

 休憩を細かく入れてなるべく息が上がらないようにしますが、急斜面などで足が腰まで埋まり中々先へと進めずに体力を消費して行きます。
 先行するのがスキーの方なので、私が踏み跡を付けて行くことになります。 しかし、今回は先行する方がいて本当に助かりました。 道は完全に雪の下ですし、目印となるものは地形以外全くありません。(後で山頂で聞いたところでは、先頭の方は地元の方で最後の急登もあっという間に登り、すでにスキーで下山されたとのことです[がく~(落胆した顔)])

 下を見ると、昼近くになって登ってこられる方が増えてきて下には10名ほどの登山者が確認できました。 頂上に近づくに従って急斜面となりスキーの方は苦労されているようです。 逆に山頂が近づくと岩場やガチガチに凍った雪面が増えてきてワカンでは問題なく進めました。(スキーでは、急斜面のトラバース道に苦労されていたようです)(下写真)

 途中で頂上に辿りつけるのかと何度も思いましたが、何とか九合目へと到着すると山頂の小屋が奥に見えてきました。

九合目から頂上までは平坦な道となります。 周りを見渡しても小屋のビニールシートの青と空の青以外は純白の世界となっていました。(下写真)

頂上から『金糞岳』(中央奥)と『虎子山』(右端)を望む

山頂トイレと案内板

頂上にある「山頂標識」は何がそこにあったのか分からないほどの状態となっていました。(下写真)

伊吹山頂上のオブジェ(山頂標識と武尊の像)

2008年8月31日に登った時の伊吹山山頂

 この頃から曇が出だして風も強くなってきました。 山頂にはお堂があり、冬場は避難所として開放されているので中に入り食事休憩を取りました。(下写真)

山頂のお堂

山頂お堂の内部

 山頂で色々と話を聞いていると、1月11日にも登ってこられた方もこの雪に驚いていたので、この一週間ほどで結構な量が降ったようです。
 今回は十分な休憩を取ってから下山を開始しました。 まだ登ってこられる方を横目に、途中の急傾斜はトラバース道を行きますが、傾斜が若干緩んだところからはシリセードで一気に一合分は降下して行きました。[わーい(嬉しい顔)]
 登りが辛いですが、雪山の下山ではこれが出来るので最高です。 あっという間に六合目へ到着しました。 ネットで知っていた崩壊した避難小屋へと向かうと、確かに屋根が真っ二つに分かれて無残な姿となっていました。(下写真、年末年始に突風で飛ばされたそうです。)

 屋根越しに山頂へ向かう登山者が見えました。(下写真)

 三合目から先は平坦となりますが、登山者が道を踏み固めてくれたおかげで楽に進ことができました。 そして、そのまま順調に登山口へ到着すると、また車道を「伊吹の里」まで歩き今回の山行も無事終了しました。(下写真は、下山後の『伊吹山』)

今回の反省点は、
 ・雪の山道は消失しているので、ルートファインディング能力が試されるとつくづく思い知らされました。 また、スノーシューやスキーの様に浮力が付かないと新雪では苦労させられることも分かりました。
 ・腰周りに疲労が溜まったので、腹筋や背筋を鍛える必要があると感じました。

次回は、雪は当分いいので(笑) 雪の無い山を予定しています。


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コメント 13

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joyclimb

腰まで沈みながら登るとは、壮絶です!
こんな状況でも何人もの方が登っていくのには驚きました。
下りのシリセード、これは雪山ならではですね、とても楽しそうです!
by joyclimb (2010-01-18 01:15) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうこざいます。
腰まで沈んだのは中腹あたりと山頂手前だけでしたが、特に山頂手前では疲れもピークとなっていて、もうダメだと何度も思いながら登りました。(笑)
 シリセードも山頂直下の急傾斜はできましたが、中腹以降は新雪で体が沈みできませんでした。

by おど (2010-01-18 12:18) 

山子路爺

リフトが何本か架かっていますが動いていないのですか?

by 山子路爺 (2010-01-18 14:25) 

おど

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
伊吹山のリフトと言うか南斜面のスキー場は、2年前(2008年)から休業となっています。 理由はよく分かりませんが、スキー人口の低下や維持費などではないかと・・・。
 しかし、その御陰で山スキーをやられる方などは貸切状態となっていますし、静かな登山ができるので良いのですが。

by おど (2010-01-18 17:00) 

tina

ラッセルをしながらの登山はかなり体力を使うと思います。
頑張りましたね。
写真では天気が良くて気持ちよかったんではないでしょうか?
by tina (2010-01-18 20:27) 

おど

tinaさん、コメントありがとうございます。
ラッセルと言うほどの事ではないかもしれませんが、新雪で水分を大量に含んでいたらしく、場所によってズボズボと抜けて厄介でした。 後から登られた方は比較的楽だったのではと思います。(苦笑)
天気は最高で良かったのですが、中腹以降ではそんな余裕はありませんでしたね。
by おど (2010-01-19 18:01) 

asa

ラッセル大変でしょう
「すごいですね~」の一言に尽きます。
by asa (2010-01-19 18:14) 

おど

 asaさん、コメントありがとうございます。
以前、鈴鹿の御池岳に登った時もラッセルしましたが、雪質で疲れ方が変わるのが身を持って感じました。
by おど (2010-01-19 23:06) 

ごんべ絵

初めまして。
2009年12月21日の霊仙山の記事も拝見させていただきましたが、今回の伊吹山もとても参考になりましたし、感心しました。
ゴンドラが休止となり一合目からだと考えますね。
私は狭心症になり心臓の冠動脈に4本のステント(コイル状のバネ)が埋め込んでありますし、還暦過ぎでいささか体力には自信がありません。

1月19日に竜ヶ岳に登って来たのですが、余勢をかって好天の日に霊仙山を醒ヶ井~汗拭き峠経由で登ろうかと思っていますが。
ただ車がノーマルタイヤのため入れそうに無い場合、伊吹山に変更しようと思いましたが・・・、冬は一合目から登ったことはありません。
まあ、しんどければ途中で引き返せばいいわけですが。

by ごんべ絵 (2010-01-26 01:52) 

おど

ごんべ絵さん、はじめまして。
ブログが参考になっているとの事で嬉しいです。
この時期は、登山口までノーマルタイヤだと不安ですね。 伊吹山も、タイミングによっては麓は凍って危険かもしれませんね。(霊仙よりは良いと思いますが)
 鈴鹿の竜ヶ岳は個人的には非常に好きな山なので登りたいのですが、今年は雪が多くてタイミングを逸してます。
 今後とも体に気をつけて登山を続けて下さい。
by おど (2010-01-26 17:02) 

ねずぴん

初めまして、雪の伊吹山は一度登ってみたいと思ってます。参考になりました。ありがとうございました。

先日御在所岳中道を登りましたが、アイゼンとストックでらくらく出した。
雪が降ったあとで樹氷が綺麗でした。
by ねずぴん (2010-01-29 19:07) 

jura

明後日行きますわ♪
by jura (2010-01-30 22:54) 

おど

ねずぴんさん、juraさん、はじめまして。
 今日登っていると思いますが、午後から天気は下り坂なので大丈夫でしょうか?
帰りに国見峠から『伊吹山』を見たとき頂上に人の気配がしたのですが、 juraさんでしょうか?(笑)

by おど (2010-01-31 16:33) 

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