[登山] 初夏の陽気で横山岳周回登山 [登山]
予定通り滋賀県の『横山岳』へ登ってきました。 天気予報の通り朝から晴れて気温が上がり、初夏を思わせる陽気の中の登山となりました。
『横山岳』は、花の山として知られている山で、春の花々を楽し見ながらの登山となり、里山の良い雰囲気を久しぶりに堪能出来ました。
網谷林道から見た『横山岳』(右が東峰、左が三角点のある本峰)
日付 | 2010年5月4日(火曜日) | |
天候 | 快晴 (但し、黄砂のため視界不良) | |
場所 | 滋賀県長浜市木之本町杉野 | |
距離 | 14.0Km (内林道・車道 5.7Km) | |
累積標高 | +1220m -1220m | |
時間 | 5時間40分 | |
人数 | 1名 | |
行程・標高・時刻(赤字はGPSから算出) | ||
07:50 | 267m | 白谷登山口 駐車地 出発 |
08:20 (00:30) | 467m | 東峰登山口 |
09:55 (01:35) | 1120m | 横山岳 東峰 |
10:20 (00:25) | 1131.7m | 横山岳頂上 |
10:30 (00:10) | 1060m | 三高尾根展望台 昼食休憩 |
10:55 (00:25) | 1060m | 三高尾根展望台 出発 |
11:40 (00:45) | 521m | 鳥越 |
12:15 (00:35) | 729m | 墓谷山 |
12:50 (00:35) | 374m | 南罫寺 |
13:05 (00:15) | 203m | 杉野 |
13:35 (00:30) | 267m | 白谷登山口 駐車地 到着 |
連休まっさかりで、道路が混む前にと6時台に出発をして、高速道路を「木之本I.C」へと向かいます。 国道303号線を北上して行き、杉野の集落から網谷林道へと入ると、しばらくは細い道を進んで行きます。
白谷登山口の広い駐車場(複数箇所に点在)が見えて来ると、既に6台の車が駐車されていました。 案内図の看板前に駐車をして早速出発の準備をします。(下写真)
林道を奥へと向かいますが、今回はザックに色々と積んでいて重たくなっているため(13Kg)、フラつく足元に注意しながら慎重に歩いて行きます。 しばらく進むと、左手に「五銚子の滝」方面との分岐がありますが、今回は「東尾根コース」を登るため、ここは林道を直進して行きます。
林道は徐々に傾斜を増して行き、重いザックが歩みを遅くしていきます。 網谷川の水音が遠くなると、明るい谷の上部へ到着し、そこには登山口へと向かう林道との分岐がありました。 標識の示す通りに右手の林道を登っていくと、左手に東尾根コース登山口がありました。(下写真)
登山口からは、いきなりの急登となりますが、日当たりが良いのかイチリンソウやスミレの花々が咲き乱れており、目を楽しませながら登って行けました。 尾根に乗ると急登は終わり、よく整備された尾根道を進んでいきます。(下写真)
尾根からは南東方面の展望が開いているのですが、この日は快晴にも関わらず、黄砂で遠くが霞んで視程は10Kmほどの状態でした。(連休後半は黄砂が多かったみたいです…)
しばらく進むと、次第にブナの木が増えてきて、新緑の中で鳥のさえずりを聴きながら、気持ち良く登っていけました。(下写真)
途中で本日唯一となる登山者が休憩しており、軽く挨拶をして先へと進みます。(沢山の車の主は一体どこへ???)
初めはふらついていた足元も、慣れてきて次第にしっかりした足取りとなると、若干ピッチを上げてブナ林の間を縫うように歩いて行きます。 すると残雪がチラホラと見え出し、登山道の上にも若干の雪が残っていました。(下写真は、登山道横の雪)
尾根の上部へ到着すると、石灰岩が目立ちだします。 その先にある東峰手前のピークは岩場となっていて、360度の展望が開けていました。(下写真)
写真の様に全く遠望が利きませんが、この日の目的の一つは花を見ることでもあったので、今日は展望はあきらめて進みます。
ピークから、鞍部へと降りて平坦な登山道を進みひと登りすると、見晴らしの良い東峰へと到着しました。(下写真)
展望は先程のピークの方が良いため、直ぐに三角点のある本峰へと向かいました。 細い稜線を歩いていくと、向かう『墓谷山(はかたにやま)』と尾根が見えてきました。(下写真)
墓谷山と尾根 | 稜線から見た本峰 |
タムシバが咲き誇る稜線を進むと頂上が近づき、雪のある登山道の最後の登りを詰めていきます。(下写真)
頂上は、広場となっており山頂標識と展望台替わりのプレハブとハシゴがある殺風景な所でした。(下写真)
ここで昼食休憩にしようかとも考えていましたが、時間がまだ早く展望がほとんど無いため、もう少し先に進むことにします。
今回は、周回コースとするため、三高尾根コースへと進みますが、ロープが設置されている急坂を降りていくことになりました。 しばらく降りると「三高尾根展望台」と書かれた標識がある、見晴らしの良い所へ出ました。 ここで展望を見ながらの昼食休憩とします。(下写真)
昼食後は、また急坂を降りて行き「鳥越峠」へと向かいました。 この尾根沿いにもブナ林があり、タムシバ・タチツボスミレ・イワカガミ・イカリソウ・ミヤマハコベなどの花々が咲き乱れていました。 途中で「望横ベンチ」と標識が掛かった二股に分かれた木があり、しばしそこに腰掛て休憩します。(下写真)
「鳥越峠」が近づくと、「墓谷山(杉野富士)」の均整の取れた山容を背景に、ますます新緑が増えてきて、目の前が緑一色となりました。(下写真)
「鳥越峠」に到着しますが、今は峠とは名ばかりで左右の谷は荒れているようでした。(下写真)
ここからは登り返しとなります。 少し登ると左手に「コエチ谷」への下山路の標識がありますが、ここまででほとんど疲れが出ていないので予定通り『墓谷山』への周回とするため先へと進みました。(下写真)
道は直ぐに急登となりますが、幸いなことに右手が杉の植林で、左手がブナ林となって日陰の中を歩いていけました。 また、尾根を抜ける涼しい風が吹いているため、初夏の気温となっているのにも関わらず比較的快適に登っていけました。 手前のピークを過ぎるとしばらくは平坦なブナ林の中を進んでいきますが、『墓谷山』へ取り付くとすぐに急登となって最後の試練となります。
急坂を登り切ると東面が伐採された頂上へ到着しました。 展望からは『横山岳』がよく見渡せました。(下写真)
ここからは「大亀山南罫寺(なんけいじ)」へと向かいます。 尾根沿いに降りていきますが、今までとは比べ物にならないロープの付いた急坂を降りていくことになりました。 ここまでの下りではロープなしでも問題ありませんでしたが、ここでは流石にロープを掴みながら、スリップしないよう慎重に降りていきます。(ザックが重いので重心が高めですし…)
何とか下の平坦な所までおりると、杉林の中を進んでいきました。 その先に「南罫寺」がヒッソリと佇んでいました。(下写真)
お寺を一通り眺め終わると、参道から下っていき案内板が設置された登山道との分岐に出ました。(下写真)
ここからは未舗装の車道を降りて行き、途中からは左手に歩道があるためそちらから杉野集落へと下山します。
よく整備された歩道を降りて行き、縄が締められた巨木(千年杉)の横を通過すると、立派な石碑の建つ登山口へ到着しました(下写真)
ここまで来ると、後は舗装道を杉野集落まで下り、網谷林道を白谷登山口まで戻るだけとなります。 こうして今回も無事に戻ることが出来ました。
今回の反省点は、
特にありませんでした。
ザックを重たくして負荷を掛けて登りましたが、前回の山行がきつかった事もあり思ったより疲れませんでした。 また、当日暑くなることは予想済みで、暑さ対策は万全でした。(しかし、前回の山行と30度近く気温差があるような・・・)
次回も低山に行く予定です。
おまけ
ヤマブキ | セイヨウタンポポ | イチリンソウ |
ミツバツツジ | タムシバ | タムシバ2 |
イワウチワ | カタクリ | ショウジョウバカマ |
タチツボスミレ | イカリソウ | ミヤマハコベ |
モミジイチゴ | ||
こんにちは^^
横山岳は伊吹山の北側辺りですね~ 今地図を見ました。
いくつかの山の縦走、お疲れ様でした。でも気持ちよさそうな所ですね。
黄砂がなければもっと良かった^^
お花も色々会えてよかったですねvv
by mimimomo (2010-05-05 16:00)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
横山岳は伊吹山系からは西に外れていますが、同じような石灰質の山でした。(そのため花も多い)
天気は兎も角、黄砂は運次第なので諦めるしか無いですね。(今年は黄砂の影響する日が多いと思います)
by おど (2010-05-05 16:08)
こんにちは山歩き3~4時間なら何とか出来そうですが
登山は無理急斜面を登攀できませんから、15年程前
は大雪山周辺はよく行きました、山歩きの爽快さは
懐かしいです。
nice! コメントありがとうございます。
by シラネアオイ (2010-05-05 17:13)
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
自分に合った行程を歩けば良いと思うので、山歩きも登山の範疇だと思いますよ。 大雪山系行ってみたいですが、ちと遠すぎますね。
by おど (2010-05-05 18:26)
新緑がまぶしいですね。花もいろいろ見れて充実した山行だったと思います。
望横ベンチは名前も形もniceなのですが、ここに乗って休んでると根に負担がかかって木が枯れないかと心配してしまいます。
by tochimochi (2010-05-05 21:08)
tochimochiiさん、コメントありがとうございます。
この日は、日差しが強くなると思ってサングラスを持っていったのですが、せっかくの花や新緑の色が見られなくなるので、結局使いませんでした。
望横ベンチですが、人間が乗ったぐらいで枯れるようでは、この豪雪地帯で生きていけませんね。(それに、ここはめったに人が来ませんから許される範囲かと)
by おど (2010-05-05 21:51)
やっと山に新緑が芽生えてきましたね。
花もこんなにたくさんの種類が咲いてるんですか。
私はタンポポとツツジぐらいしか分からないです。
by KOMKOM (2010-05-05 21:54)
KOMKOMさん、コメントありがとうございます。
前回の登山とは大違いで、緑で一杯でしたよ。 花か沢山咲いているのは嬉しいのですが、その都度かがんで撮影するので、重いザック背負って何回スクワットをやったのか・・・。
by おど (2010-05-05 22:06)
鈴鹿の山と違って沢山の野草が咲いているのですね。
とっても綺麗で美しく撮れています。
新緑もとってもいい感じです。
by tina (2010-05-05 23:56)
あはようざいます。
なかなか快適そうな山ですね。
by asa (2010-05-06 06:02)
tinaさん、コメントありがとうございます。
鈴鹿も北部の山はお花が一杯咲いてますね。(藤原岳・御池岳周辺は特に) 今週末は、久しぶりに鈴鹿へ行くかもしれません。
asaさん、コメントありがとうございます。
五銚子の滝からのコースの方が、山頂までが近くて花も多かったかも知れませんが、尾根道の爽快感が好きなので、今回も尾根沿いのコースを取りました。
by おど (2010-05-06 12:13)
新緑を残雪と景観と・・・
天気がよくて歩きやすい登山でしたね
であった高山の花がとても綺麗ですよね
by ひろたん (2010-05-06 14:43)
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
新緑・残雪までは良いのですが景観はイマイチでした。(欲張りすぎですね)
花を見たのは、3月頭の『藤原岳』以来なので、久しぶりに落ち着いた登山が出来ました。
by おど (2010-05-06 19:47)
若葉がきれいですネ。
展望台は建築用足場用のパイプ?
by 山子路爺 (2010-05-06 21:33)
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
展望台はプレハブの物置に建設用パイプを組み合わせて、アルミ脚立という物でした。 上は木組みの足場が腐って、とんでもない状態でしたよ。(笑)
正直、設置された方には申し訳ありませんが、無い方が良いと思いました。(東峰からなら、白山見えると思いますし。景観が台無し)
by おど (2010-05-06 22:06)
春の花がたくさん咲いていますね、素晴らしいです!
登山道周辺の新緑も良い感じですね!
by joyclimb (2010-05-07 00:18)
そちらではいろいろな花が咲き誇っているようで
羨ましい限りです。
今年は花の開花が遅れ、花を目的に歩くと
振られてばかりです、遠くの山を歩くのが夢でしたが
現実は難しいので、近くの山を彷徨っています。
by g_g (2010-05-07 07:06)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
花を見ながらの登山は、気持ちよくていいです。 標高が高くなると、くだ芽吹き始めの状態でしたね。
g_gさん、コメントありがとうございます。
今年は、各地とも雪が多く残っているみたいで、春が遅れてますね。(もう夏?) 近くの山でも、普段は見られない草花が見られるのでいいですね。
by おど (2010-05-07 12:19)
こんにちは!nice! ご訪問ありがとうございます。
今回の釣りは予想より波が高くスナップ撮れませんでした。
自然は思うようには行きませんね。
by シラネアオイ (2010-05-07 13:38)
シラネアオイさん、コメントありがとうございくす。
海(釣り)は、登山と違って美味しいものが食べられるのが、いいですよね。(登山で猟をする人は少ないですから・・・)
by おど (2010-05-07 17:40)