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[登山] 梅雨の中央アルプス北部 経ヶ岳登山 [登山]

 今回は予定通り、中央アルプスの北部にある『経ヶ岳』へ登ってきました。 朝方から小雨のパラつく生憎の天気となりましたが、幸い本降りにならないうちに下山出来ました。 また、諦めていた展望も何とか見られて、満足できる登山となりました。

木曽駒ヶ岳方面のパノラマ

中央アルプス 経ヶ岳登山
仲仙寺~経ヶ岳(往復)
日付2010年7月3日(土)
天候曇り時々雨
場所長野県上伊那郡南箕輪村
距離14.2Km
累積標高+1584m -1584m
時間5時間20分
人数1名
行程・標高・時刻(赤字はGPSから算出)
06:25942m仲仙寺(ちゅうせんじ) 出発
07:20 (00:55)1459m四合目
08:15 (00:55)1915m七合目
09:00 (00:45)2191.6m八合目 休憩
09:15 (00:15)2191.6m八合目 出発
09:45 (00:30)2296m経ヶ岳頂上 昼食休憩
10:00 (00:15)2296m経ヶ岳頂上 出発
11:10 (01:10)1459m五合目
11:45 (00:35)942m仲仙寺(ちゅうせんじ) 到着

予定工程図(赤色が予定)
20100703_map.jpg

 この日は、午後から天気が崩れるのが分かっていたため、早めに出発しました。 一ヶ月前に登った『仙丈ヶ岳』と同様に、高速道路を「伊那I.C」で降りると、以前とは反対方向なので右折します。 しばらく道なりに進んで行き「仲仙寺(ちゅうせんじ)」方面への分岐を右折して、細い道を進むと「伊那市考古資料館」と駐車場が見えてきました。
 資料館への拝観は今は予約制と成っているらしく、この日も閉館でした。 車を駐車場に止めて早速支度をします。(ゴアテックの雨具上下とスパッツ、ザックカバーと完全防水装備) 雨が時折ポツポツと降る中でのスタートとなりました。(下写真)

伊那市考古資料館と駐車場

 「仲仙寺」へと参道を進んでいくと、階段手前に「経ヶ岳」の標識が右の道を指していましたが、折角なのでお寺を見ていきます。 境内を見渡した後で、右手へ進むと登山道へ合流しました。(下写真)

閻魔大王(帰路に撮影)

仲仙寺への参道

本堂

 登山道ははじめの内は作業道などと入り乱れていますが、基本的に直進で一番踏まれた道を行けば問題ありませんでした。 しばらく進むと一本道となり本格的な登山道の開始となります。

 樹木に覆われた暗い道を進んでいきますが、ここ数日間人が入っていないのか、蜘蛛の巣が顔に絡んできて難儀しました。 また、梅雨だけあって湿度が高く、直ぐに汗だくとなりました。(下写真)

がんばれの看板

 この時期だからでしょうが、登山道には草木が覆いかぶさり、所々でこの道であっているのか不安になるような状態となっています。 しかし、道はよく踏まれているので足元の状態を確認して進んでいきました。(下写真)

登山道の様子(序盤)

 当分の間展望はまったくありませんが、登山道沿いに「コアジサイ」や「ササユリ」(いい匂いがしました)などが咲いている中を進んで行きます。(最後の集合写真を参照) また、地元の養護学校の看板が立っており、ピット(休憩所の意味か?)を表示していますが何ピットまであるのか分かりませんし、3ピットから先は見かけませんでした。 その「もうすぐ2ピット」の看板を過ぎると「四合目(2ピット)」に到着しました。(下写真)

四合目

 四合目は「大泉ダム」からの道と合流しています。 ちなみにヤマケイ・アルペンガイドの地図は、ここを五合目としていますがこれは間違いです。(他にも、山と渓谷社の地図はどれも間違っているようです)

 ここから先は尾根沿いの道になりますが、尾根筋ではなく南斜面をトラバースする道となっていました。 その登山道の下(南)は所々で急斜面となっていますが、草などでそれが分かりづらくなっているので、気をつけないと転げ落ちそうです。(帰路には、注意して降りました)

 五合目は少し広くなっており、奥に青のビニールシートで作られた簡易テントが張ってありました。 丸木のベンチがあるので、ここで軽く休憩を取ります。 ここからは先の道が分かりづらいですが、左手に尾根に向かう道があるので、そちらへ進んでいきました。(ビニールテント方面へは行かないように)

五合目

 ここからは、尾根沿いを進む道となりますが、傾斜が次第にきつくなって来て、岩場が出始めるとその途中に六合目がありました。(下山時はスリップしやすい所です)

六合目

 雨と湿気で滑りやすくなった岩場の急傾斜の道を登って行きます。 しばらく登って行くと、南斜面の木が風で大きく揺れるのが見えてきました。 すると前方が明るくなってきて、心地よい風が吹く稜線上部に到着しました。 ここが七合目となります。(下写真)

七合目

 七合目からは、天気が良いと南アルプスなどが望めるらしいのですが、この日は厚い雲に覆われて白一色でした。 ここからは明るい稜線沿いを緩やかに登っていくことになります。 ここから先は、鞍部まで下り再度登り返すことをピーク毎に繰り返して徐々に高度を上げて行くと、八合目に到着しました。(下写真)

七合目からの稜線を行く

八合目(望郷)

 八合目には「望郷」と書かれた石碑が立っていて、裏を見ると「平成四年五月二十日 経ヶ岳強歩大会四十周年記念 南箕輪(みのわ)中学校建之」と掘ってありました。

 ※地元の中学校が毎年春に強歩大会(走って登る)を行っているので、その記念碑となっています。(この八合目がゴールとなっています。 ちなみに早い生徒は、1時間半でここまで登るらしい・・・。)

 名前の通り、ここからは市内などの展望が望めますが、七合目と同様全体的に雲が多く、南アルプスや伊那市方面はまったく見えませんでした。 しかし、運が良いことに朝方はまだ上部の視界が利いており、比較的近くにある木曽駒ヶ岳などが見えていました。(下写真)

木曽駒ヶ岳(中央奥)

八合目で例のカメラを取り出すと、この先は展望も見られないため、15分ほど休憩しつつ撮影タイムとしました。

 八合目から先は、頂上までの標高差はほとんどないため、あまり上下への登りはありません。 しかし、全体的に笹が生い茂った道となるのと、先の強歩大会での登山道整備が行われないため、笹の密度が濃く軽い藪漕ぎを強いられます。(笹薮に慣れない人は、道が分からなくなるかもしれません。 また、雨露対策で晴れていても雨具のズボンは必須でしょう。)

笹薮を進む(9合目の奥)

 頂上へと向かう途中には、九合目があります。 そこが『大泉山』と言うらしいですが、展望もなく石像が立っているだけでした。(下写真)

九合目

九合目の石像

 九合目からは、いくつかのピークを通過していくことになり、その都度「頂上はまだかな」と思いながら進んで行きました。(偽ピークが多いと精神的にまいりますね。) そして最後の斜面を登り切ると、切り開かれた頂上へと到着しました。(下写真)

 頂上で昼食休憩を予定していましたが、八合目で休憩を取っていたのと、雨が振り出さないうちに下山したかったため、ここでハエを追い払いながらおにぎりを頬張り終わると、早々に下山を開始しました。(頂上からDoCoMoの携帯は通じました。 そこでネットでレーダーの画像を見て雨が近づくのを確認しました。)
 下山を開始すると、頂上直下で単独の登山者とすれ違いました。 その後も六合目付近で三名の登山者とすれ違い、この山の人気の高さを伺わせます。

 途中八・七合目の展望は、すっかりガスに覆われて見えなくなっており、往路に見ておいて良かったと思いながら先へと進みます。
 その後も、滑らないように注意しながら下って行きました。 また、往路には気がつかなかった花々などを眺めながら、小走りで下って行くと頂上から二時間弱で小雨がパラつき始めた駐車場へ到着しました。

 こうして今回も雨に振られる前に無事に戻ることができました。

今回の反省点は、
 ・スパッツの履き方を間違えて、靴に浸水してしまったので、次回から気をつけたいと思います。

次回は、天気次第ですが曇などの場合は、今回同様単独の山へ登ろうかと思います。(いくつか案は出来ています)

おまけ

出会った花々(一部)
コアジサイ ムシカリ ササユリ
ベニバナイチヤクソウ ヤマオダマキ テガタチドリ
コゼンタチバナ モミジイチゴの果実 マイズルソウ
?2    
   

※?の花の名前分かる方は教えてください。


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コメント 13

コメントの受付は締め切りました
tochimochi

雨が降らないうちに下山できてよかったですね。
パノラマ写真もこういう風に見ると面白いですね。
?1はマイズルソウだと思います。
by tochimochi (2010-07-04 18:30) 

旅爺さん

大分歩きましたね。5時間以上の縦走は爺も経験してるので
かなり厳しいですね、でも一休みすると治るのが不思議です。
休んだ時沢から吹き上げてくる風の涼しいこと・・覚えてます。
by 旅爺さん (2010-07-04 19:32) 

KOMKOM

今週末は天気がいまいちでしたね。
私はくじけてしまい、山に登らずでした。
でも、今日は曇りながら昇れそうでしたので、ちょっと後悔です。
経ヶ岳なら佐久からも近そうです。
by KOMKOM (2010-07-04 20:35) 

g_g

往路はひたすら登なんでしょうか?
だとすると、私にはそんな体力が無くなっております・・・

by g_g (2010-07-04 20:56) 

おど

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 マイズルソウで間違いありません、葉の形から確認しました。 ご指摘ありがとうございます。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 一週間休むと、これほど体にこたえるとは思いませんでした。 7・8合目の風に吹かれながらの休憩が、心地良くて一気に体力が回復しましたね。(じっとしていると寒いくらいでしたが・・・)

KOMKOMさん、コメントありがとうございます。
 土曜日より今日(日曜日)の方が天気良かったですね。(少なくとも名古屋近辺は) しかし、暑い時期は山の天気が変わりやすいので、結局は行ってみないと判りませんね。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 往路は7合目まではひたすら登りですね。 しかも展望がないため、こういう登りに慣れていないと精神的に辛いと思います。 また、前半の登山道は狭いし暗いので、余り面白みは無いですね。 でも、七合目以降は天気が良ければ最高なので、それを目的に登りましょう。(笑)

by おど (2010-07-04 22:15) 

joyclimb

木曽駒ヶ岳方面のパノラマ、その場で見ているような臨場感です!
天気の変化の読み、素晴らしいです^^
by joyclimb (2010-07-04 23:46) 

山子路爺

こんにちは。
雨と雨の隙間を狙ったような感じですね。
このお天気の中、木曽駒の展望はよかったですネ。
by 山子路爺 (2010-07-05 15:20) 

よしころん

峰々のあいだから浮かび上がる雲がとても幻想的です。

by よしころん (2010-07-05 18:51) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 パノラマ写真堪能してください。(笑) やはり普通のサイズと違って、横に長いと雰囲気が出ますね。
 当日は、標高1500mぐらいから上では雨は降っていませんでした。 しかし、それより下では細かい雨が降っていましたよ。

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 いつも、事前に雨の情報をいくつかのサイトで確認して、最終的には雲の動きと天気図で行くところを決めています。 今回は運良く降りませんでしたが、夕立などの急な変化には対応出来ませんね。(所詮は素人ですから・・・) 木曽駒は、見られるとは思っていなかったのでラッキーですね。

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 同じことを見たときに思いました。 いつもは、快晴のことが多いので、谷間から雲が湧き上がる景色は幻想的で、見ていて飽きませんよ。(この日は、風が舞っていたので面白い動きをしていましたし)

by おど (2010-07-05 20:01) 

Jetstream777

山行、楽しまれて良かったですね。
伊那谷は奥深いですね。 帰省の途中で立ち寄ってこようかな?
新しいカメラ、活躍してますね。(^_^)v
by Jetstream777 (2010-07-05 22:20) 

おど

Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
 経ヶ岳は、伊那谷の北部に位置していますね。 この辺りはあまり入っていない山域なので、今後色々と登ってみようと思っています。

by おど (2010-07-06 12:39) 

ひろたん

パノラマいい感じですよね
ひろたんもしてみたいです

取入れが・・
どうするなんて
思ってしまったわ
挑戦する価値がありますよね
by ひろたん (2010-07-06 22:34) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 パノラマの作成は、フリーソフトでも可能みたいです。 挑戦してブログに載せてくださいね。

by おど (2010-07-07 12:27) 

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