[登山] 2013年 春の北アルプス 北ノ俣岳日帰り登山 [登山]
今回は、2年ぶりとなる北アルプスの「北ノ俣岳(きたのまただけ)」に登って来ました。 2011年の同時期に登った時は、黒部五郎岳までピストンしましたが、今回は時間的には余裕がありましたが、膝に大事をとって短めの登山とし「北ノ俣岳」までとしました。
この日は休みを取り急遽向かいましたが、その甲斐もあり久しぶりの澄んだ快晴となり期待通りの大展望が見られました。 また、個人的に遭遇率の高いライチョウ(雷鳥)とも今回も出会え、充実した登山となりました。
関連リンク
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北ノ俣岳からパノラマ動画(YouTube)
ライチョウの動画(YouTube)
日付 | 2013年05月24日(金) | ||
天気 | 終日快晴(時折風強し) | ||
場所 | 岐阜県飛騨市神岡町打保 | ||
距離 | 19.3Km | ||
累積標高 | +1617m -1617m | ||
時間 | 08時間35分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 399枚(FinePix XP200) 162枚(DSC-TX300V) | ||
登山難度(A:安易~E:高度) | B(距離長い) | ||
概略 | 定番コースを歩き北アルプスの北ノ俣岳へと 登る。残雪も終盤で、所々夏道が露出した登山 道を歩いて行くが、高所に体が慣れていないた め、ペースを落として登り切る。 山頂からは360度の雲ひとつ無い展望が見ら れ、この天気にも関わらずライチョウも出てきた。 このコースは何度来ても良く、また来るだろう。 |
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行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実測) | |||
05:00 | 1445m | 0Km | 飛越新道登山口 出発 |
06:20 (01:20) | 1842m | 3.5Km | 神岡新道分岐 |
06:55 (00:35) | 1996m | 5.6Km | 寺地山 |
07:30 (00:35) | 2050m | 7.2Km | 北ノ俣岳避難小屋 |
09:20 (01:50) | 2661.2m | 9.6Km | 北ノ俣岳 昼食休憩 |
10:35 (01:15) | 2661.2m | 9.7Km | 北ノ俣岳 出発 |
11:15 (00:40) | 2050m | 12.0Km | 北ノ俣岳避難小屋 |
11:45 (00:30) | 1996m | 13.7Km | 寺地山 |
12:20 (00:35) | 1842m | 15.8Km | 神岡新道分岐 |
13:35 (01:15) | 1445m | 19.3Km | 飛越新道登山口 到着 |
ルートラボ
※今回は何度も通っているコースなので、写真中心で説明します。 詳細は関連リンクを参照して下さい。
いつもの様に高山市の姉の家に前泊して、朝3時半頃に出発しました。 3月に「天蓋山(てんがいさん)」に向かう時に通行止となっていた山吹峠への「広域林道」は、通行に支障無く無事に山之村よと入ることが出来ました。
しかし、飛越(ひえつ)トンネルへと向かう部分が林道工事で通行止めとなっていたので、遠回りしていきました。 この後は、毎年不安となる飛越トンネルへと向かう林道ですが、案の定手前でこの先通行止めの看板がっ立っていますが、車が通れるようになっていました。(下写真)
通行止めの理由が「雪崩」となっているのは、5月連休中に降った雪のためでしょうか? しかし、この時期周りを見渡しても雪を探すほうが大変です・・・。 脇を通り恐る恐る奥へと進んでいきますが、道路はまったく問題なく以前有ったような倒木などもなく順調に走っていきます。 トンネル手前まで来た所で、一台の軽自動車とスレ違いました。 先ほどの通行止めが開いていたのは、この車が入っていたためでしょうか。
トンネル前の駐車場に無事到着しますが、金曜日にも関わらず3台の車が停まっていましたが、登山者の姿はありません。 適当に駐車して、出発の準備をします。 この所の暑さで、どの様な格好で登るか苦慮しますが、春山の格好に念のためフリースを羽織って行きました。(フリースはすぐに脱ぐことになりましたが・・・)
いつものように飛越新道の登山口から登っていきますが、周りに雪は全くなく尾根に出るとコブシが咲き誇っていました。(帰路の写真参照)
この日は、快晴の天気予報ということもあり霞は若干ありますが、遠くまでよく見渡せました。(下写真)
すぐに雪が出てきますが、夏道も露出しておりそれらを交互に歩きながら進んでいきます。 雪の上の足跡は当日のものは無く、前日の跡と思われる物があるのみでした。(もしかすると朝早く出発しているかもしれませんが・・・)
順調に標高を上げていき、前回(2011年)とほぼ同じペースで寺地山に到着しました。(下写真)
ピークを一つ越えて避難小屋との分岐に到着しますが、ここに真新しい?足跡が小屋へと向かっていました。 毎回撮影している分岐標識ですが、今年は例年並みの積雪量だったようです。(いつもの年より、1週間遅く撮影していますので)
ここからは途中まで木道が路シュッしていたので、そこを歩いていきます。(下写真)
この辺りまで標高を上げると、今まで登って一度も見られなかった高山の市街地が見えて来ました。(下写真)
山の斜面にホテルや真光教の金色の建物などが見えています。 木道が切れた所で、雪の斜面を登っていきますが、この日は12本歯アイゼンとアルミわかんを持ってきていましたが、結局使用することはなく軽アイゼン(チェーンアイゼン)のみで問題ありませんでした。 上部まで来ると、夏道が露出しており稜線まではそこを登って行きました。
しかし、2300m以上登りだした辺りから高山病の症状(ダルさと息苦しさ)が出始めています。 もともと毎年のようにここを訪れているのは、これから高い山に入るキカイがおおくなるので、体を高所に慣らす目的があります。 また、今回はここを問題なくピストン出来れば膝の問題もクリア出来ると思って来ています。(下写真)
薄い酸素に喘ぎながらペースを落として登って行くと、稜線に無事到着しました。 ここまで来ると初めて北アルプスの山々が見渡せます。(下写真)
山頂はすぐそこに見えているので、展望を見ながら雪の上を歩いて向かいました。(下写真)
そしてほぼ予定通り(4時間20分)、北ノ俣岳(きたのまただけ)の山頂に到着しました。 ここまで誰とも会うこともなく来ましたが、ここからも見渡す限り人の姿はありません・・・。(下写真)
大天井岳アップ前回は、ここから「黒部五郎岳」へピストンしましたが、今回は膝の調子を見る目的もあり時間はたっぷりありますが、やめておくことにします。(体調的にも万全ではありませんし、陽射しが強すぎました)
登りの途中から、北西からの強い風が吹きつけており、山頂のケルンを風よけにして昼食休憩としていきます。 絶景を見ながら休んでいると、この日は天気がよいので見るのを諦めていたライチョウのペアが、ハイマツをついばみながらこちらに歩いて来ました。(下写真)
炎天下の強い日差し(温度計は12度でした・・・)が照りつけていますが、残雪もありまだ天敵も現れないので安心して出てきたのでしょうか?
ライチョウの観察に夢中になり、気がつくと到着から1時間以上経っていました。 下山は3時間半ほどの予定なので、まだまだ時間に余裕はありますが、あまり遅くなると雪が腐って大変なことになります。
膝の状態を見ながら,避難小屋までは夏道をゆっくりと降りていきます。 その後も一定のペースで幾つかのピークを登り返していきますが、体力的にはまったく問題はないので快適に歩いていけました。
しかし、降りるのに従い雪の状態は悪くなり、所々でこのコースの夏道と同様の泥濘(ぬかる)んだ所が出てきて難儀します・・・。(下写真)
そして北アルプスの登山としては短めの距離と時間となりましたが、無事に飛越トンネルに到着しました。 その手前で、朝は暗くてうまく撮影できなかった花などを見ながら登山口へと降りて行きました。(下写真)
今回の反省点は、
・特にありませんでした。 今回は万全を期して、陽が高くなる前に帽子にサングラスと日焼け止めを入念に塗ったので、日焼け対策は万全でした。 また、水も多めに持っていったので水分補給も問題なく、ほぼパーフェクトな内容だったと思います。(その替り、ザックが重たかったのですが・・・)
次回は、そろそろ梅雨入りしそうなので、晴れ間が覗いていれば鈴鹿の竜ヶ岳にシロヤシオを見に行こうかと思っています。(本当は今週が見頃の様ですが・・・)
何時も熱く距離を見ただけで疲れますが、自分も昔は歩いたんだな~・・・と
懐かしんでます。雪は大分少なくなってきましたね。高い山だと花々はも少し先ですね。
by 旅爺さん (2013-05-26 11:18)
こんにちは^^
素晴らしい登山でしたね~
北ノ俣岳頂上は結構風が強かったようですね。音が入っていますもの^^
雷鳥はまだ出合った事がありません。動画興味深く見せていただきました。
これだけ天候に恵まれると頂上からの展望も頗る良いですし、登った甲斐がありますね。
by mimimomo (2013-05-26 13:41)
こんにちは。
距離も標高差もかなりの強行軍ですね^^。
さすが北アルプス、景色が良いですね^^。
by 海を渡る (2013-05-26 14:02)
素晴らしい景観ですね、さすが北アルプス
ツバメオモトはまだ花芽も付いていませんでした。
by g_g (2013-05-26 15:25)
雪山の展望が素晴らしいですね↑さすがは北アルプス・・全くその通り
雷鳥も可愛いいです! もう膝はだいじょうぶですね~
by OJJ (2013-05-26 17:19)
可愛いライチョウが見られていいですね。
しばらく見ていないので羨ましいです。
イワナシももう咲いているんですね。
私に言わせれば、決して短くも軽くもない登山ですが(笑)
膝の調子も良さそうでよかったですね。(^^)
by nousagi (2013-05-27 11:18)
旅爺さん、コメントありがとうございます。
このコースで鍛えたので、距離はともかく時間的には物足りませんでした。 しかし、展望は最高なので満足度は高いのですが・・・。 雪はもうほとんどありませんね。 これで梅雨に入るので、梅雨明けには初夏の山が楽しめますね。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
風は強かったですね。 しかし、雷鳥を見ていて気がついたら弱くなっていましたよ。(風向きが変わったようです) この辺りのライチョウは、注意していれば結構いますね。
海を渡るさん、コメントありがとうございます。
いつものコースなので、気楽に行けますね。 比較的カンタン?にこれだけの景色が見られるのが良いですね。
g_gさん、コメントありがとうございます。
雪解け直後の春の花が多かったですね。 山の上には、まだまだ緑は少なかったのですが、後1ヶ月もすれば夏山ですね。
OJJさん、コメントありがとうございます。
膝ですが、完全にはほど遠いのですが、徐々に良くはなっています。 今回も、19Km歩いた割には痛みは少なめでした。 何れにしても、もっと鍛えないといけませんねぇ。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
ライチョウ、山頂でまったりしていたら、こちらに向かって稜線を歩いてきたので、嬉しくなってしまいました。 登山始めてから、毎年見られてはいるので慣れっこですが、何回見てもいいですね。 この辺りの出現率が高いので、道路が開通したら太郎平方面から来られてはどうでしょうか。
by おど (2013-05-27 12:31)
素晴らしい眺望でしたね。ライチョウにも逢えてラッキーでしたね。
by テリー (2013-05-27 18:57)
やはり雄大な山塊ですね。
山の深さや大きさが全然違いますね。
そして、たくさんの残雪を見ると、季節時間もゆったりなんですね。
ライチョウさん、まだ冬羽で、悠然としていますね。
毎回、計画通り遠くまで、ご苦労様です。
by たそがれ高洋 (2013-05-29 00:42)
テリーさん、コメントありがとうございます。
前回、同時期に来たときはガスが多かったのでリベンジを兼ねていたので、来た甲斐がありました。 ライチョウはこの周辺なら高確率で見られると思いますよ。
たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
北アルプスはやはり広いですね。 南アルプスと比べると標高差は少ないのですが、となりの山までがやはり遠いですし、険しいですね。 ライチョウはまだ冬毛が残っていましたが、すぐに生え変わるでしょうね。 また、夏に縦走したいところですねぇ。
by おど (2013-05-29 12:25)
超がつきそうなほどの快晴に、
雷鳥たちのお出迎えがあれば
それだけで満足でお腹一杯に
なれそうです。
by ken_trekking (2013-05-30 08:03)
う~むっ。
日帰りですねぇ~~~。
おどさんの心肺機能とか筋肉とか……どうなっているのかなぁ。
ライチョウも冬と夏の境目にいますね。
by 山子路爺 (2013-06-01 23:01)
ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
超快晴でしたね。(笑) これだけ雲がないと陽射しが心配ですが、この時季ならではですがまだ涼しいので何とかなりました。 雷鳥との対面は今回も叶えられましたが、毎年数回は見ていますねぇ。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
このコースで鍛えられたので、日帰りでは問題なくなりました。 それに今回は良い天気と残雪の少なさで危険もほとんどありませんでした。 ライチョウは夏毛に生え変わり中で、可愛いですね。
by おど (2013-06-02 15:13)