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奥の手利用で『仙ヶ岳』「鈴鹿峠」縦走 [登山]

 今回は予定通りに『仙ヶ岳』の南尾根を登り『御所平』を南下して『杵臼ヶ岳』と「安楽峠」を経由して『霧ケ峰』へと向かいました、しかし予定していた時間を大幅に上回り『霧ケ峰』へ着いた為、急きょ『四方草山(しおそやま)』と『三子山』を経由し「鈴鹿峠」へと向かいました。[わーい(嬉しい顔)]
 その為、遥かに遠くなってしまった駐車地までの林道11Kmを歩く気力が無いため、最後の手段での下山となりました。

仙ヶ岳・鈴鹿峠縦走
日付2009年6月7日(日曜日)
天候晴れときどき曇りのち晴れ(風強い)
距離20.7Km(内 林道3.5km)
累積標高+2562m -2294m
所要時間08時間30分
人数1名
行程・時刻
06:20駐車地(新名神高架下) 出発 
07:15 (00:55)造林小屋
07:45 (00:30)
滝谷不動明王
08:35 (00:50)
仙ノ石
08:45 (00:10)
仙ヶ岳
09:35 (00:50)
御所平
10:05 (00:30)
舟石
10:40 (00:35)
臼杵ヶ岳
11:00 (00:20)
かもしか高原(昼食・休憩)
11:30 (00:30)
かもしか高原 出発
11:50 (00:20)
安楽越
12:45 (00:55)
霧ヶ岳
13:00 (00:15)
四方草山
13:50 (00:50)
三子山(一峰)
14:45 (00:55)
鈴鹿峠
15:15 (00:30)
駐車地 (鈴鹿峠より25Km


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※掲載されている写真は、全てクリックで拡大や高解像度の元イメージでのダウンロード が可能です。

 今回の目的地は今までと比べて若干遠くになるため、普段はなるべく利用しない高速道路を利用して向かうことにしました。向かうさなか鈴鹿山脈の方角を見ると、山並みが厚い雲で覆われています。
 現地の状態が気になりつつも、早朝で空いている名阪高速道路を快適に走り、鈴鹿ICで下りると20分程で駐車予定地となる新名神高速道路の架橋下に到着しました。

下写真は、登山口から見た新名神高速の高架橋(こうして見ると鳥居のようですね。右下が駐車地) 2900207

  写真で分かるとおり、登山口付近は快晴ですが、目的地の『仙ヶ岳』の山頂付近はやはり雲で覆われています。(下写真)

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  前の日から風が強かったのですが、この日も西の風が強く吹いているため、どうも鈴鹿山脈の西斜面で雲が湧き上がっているようです。
 登山口は駐車地の近くにあるため迷うことなく『仙ヶ岳』の登山道へ進んでいきます。

 下写真は、登山口に設置されていた「石水渓周辺観光案内図」です。今回は中央付近に書かれている「南尾根コース」を上ります。
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  しばらくの間は三重県名産の茶畑の中を進みます。しばらく行くと左手にガレた山が見えます。これが『鬼ヶ牙』です。(下写真) いわれてみるとザレた部分が牙に見えますね。

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 茶畑を過ぎると「石谷川」沿いの林道となります。しばらく行くと第一目的地の造林小屋に到着しました。ここで登山道は二方向に分岐しているので、今回予定の「南尾根コース」(右奥)に向かいます。(下左写真は、分岐標識)

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  南尾根コースは下半分と上半分で難易度がまったく違いました。下半分の「造林小屋」から「滝谷不動明王分岐」までは、沢沿いの登り道で上に行くに従って傾斜はきつくなりますが、危険箇所はほとんどありません。(一部でロープと木橋がありますが、利用しなくても十分行けます)
 ひたすら登っていくと30分ほどで「滝谷不動明王分岐」の尾根が見えてきました。(上右写真)
予定より早く到着したため折角なので不動明王が奉られている祠を見てきました。分岐から右手を1分ほど行くと到着します。(下写真の左は岩がえぐられたところに奉られていた不動明王、中央は岩の上に登るくさりと足場、右が岩の上にある石仏です)

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  見学もほどほどに分岐へ戻り、そのまま尾根を北上しますが、いきなり巨大な岩が行く手を遮ります。南尾根の上半分は急な岩場のクサリ場となっていました。クサリ場は何とかなりましたが、クサリもない岩場もあったので三点支持を心がけなんとか登ることが出来ました。その他にもガケ上の岩場の横断などもあり、南尾根コースは心して進む必要があると感じました。(下写真は途中、登ってきた尾根方向を撮りました。中央に新名新高速道路が見えます。)

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 いくつかのピークを通り過ぎてようやく頂上尾根に到着すると、そこは「仙ノ石」の裏手でした。(下写真は仙ノ石で、その後ろが南尾根方面です)

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  着いたのは良いのですが、やはり下から見上げていた通り頂上付近は雲の中で展望はすぐれませんが、周囲の雰囲気は中々趣がありました。(下写真)

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  ここから、仙ヶ岳の西峰には10分ほど歩くと到着しました。(下写真) ここも雲の中であまり展望が良くありませんでした。ちなみに、「安楽越」へのプレートに括弧して難路と書かれていますが、よほど「南尾根」の方が難路で、「安楽越」へのコースでは大して問題はありませんでした。[わーい(嬉しい顔)]

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  頂上では風が強く遮るものが無いため、休憩もそこそこに第三の目的地の『御所平』に向かいます。
途中何度か登山道を見失いかけますが、基本的にはよく歩かれている道なので、足跡とテープ・リボンを辿っていけば良いです。しかし、一箇所あやうく下りかけた部分があったので気をつけて進まないと、トンでもないところに出てしまうかもしれません。(下写真はその付近で、左に植林が見え出したところで、真っ直ぐの植林を進む道は間違いで、右手奥の斜面を下り右の尾根に乗るのが正解。テープ・リボンがいっぱいぶら下がっていますが、見落としていました。)

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  しばらく進むと前方が明るくなり御所平の最上部に出ます。尾根沿いには鹿よけネットの残骸があり、そのピーク付近の支柱に『ヨコネ』と手書きで書かれたプレートがありました。
 ここから尾根沿いを見ると先の方まで気持ちのよい笹原が広がっています。(下写真)

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  ここの周辺は「鹿の楽園」と呼ばれているのは知っていましたが、実際何頭か鹿を見かけました。ちなみに、上の写真にも鹿が写っていますが分かるでしょうか?[わーい(嬉しい顔)]
 気持ちのよい尾根を暫く進むと『御所平』と書かれたプレートが気に括り付けてありました。(下左写真)

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  さらに進むと御所平の最下部付近に到着です。(上右写真) ここで進路を東に変え『舟石』方面に向かいます。
植林を下りていくと別の尾根の取り付きがあります。(下写真の中央が今回は行かなかった『ベンケイ』、右の斜面が御所平の尾根終端)

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  しばらく尾根沿いを進むと『舟石』がありました。(下左写真) 名前の通り、舟(小船?)の形をした岩ですが、ここからの展望は良かったです。(下右写真)

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  次の目的地は『臼杵ヶ岳』ですが、その手前に『ベンケイ』との分岐があり、時間があれば寄ろうかと思っていたのですが、知らない間に分岐を通過していたので、又の機会に。[たらーっ(汗)]
 『臼杵ヶ岳』は山頂には山名の書かれたプレート以外何もなく、展望もさして良くありませんので先を急ぎます。(下写真は山頂手前の展望の良いところで撮った『仙ヶ岳』と『野登山』方面です)

                                     ↓仙ヶ岳             ↓野登山2899892

  『臼杵ヶ岳』から下っていき、尾根を植林地のある東方面にいくとあたりが開けて『かもしか高原』に到着しました。事前の調査では、この様な場所があると知らなかったのですが、東海自然歩道との合流地点でベンチなどもありゆったり出来るため、少し早かった(11時)のですが昼食としました。(下写真は、そこにあった標識です)

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  前々回のてつをふまないように、今回は2時間おきに行動食を食べて来たため、それ程お腹は空いていませんでしたが、カップめんとおにぎり2個をぺロリ。
 ここから「安楽越」までは東海自然歩道の道となるため、すこぶる良い道ですが木の階段などがあるので逆に歩きづらいです。そして20分ほど下ると「安楽越」に到着しました。(下写真)

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  ここの峠は一般の車両も通行できるようで、ちょうど着いたときに車二台が到着し、なにやら今から登山?のご様子。邪魔にならないよう写真撮影もほどほどに、そそくさと反対側の車道脇にある四方草山への標識にしたがい尾根を登っていきます。[あせあせ(飛び散る汗)]
 ここから先に、本日最高に緊張したキレットのやせ尾根渡りがありました。
まずは、車道から登山道へ入ると一目で今までと雰囲気が変わり明らかに入る人が少ないのが分かり、くもの巣が顔面を直撃する回数が増えます。[わーい(嬉しい顔)]
 薄くなった登山道を進むとしばらくして、『大峠』に到着します。峠と言っても今は昔の話で僅かながら人の踏み後が見られる程度ですが、帰り道の候補でもある為ポイントを記憶します。その先は急な登りとなっておりその途中で峠沿いの下山路方面の展望が開けたので、参考用に写真を撮っておきました。(下写真)

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  写真からも分かるように峠の途中まで新名新高速の架橋があるため、工事用(もしくは整備用)の道がしっかりと出来ています。(予定では架橋手前右の道に下山予定でした。)
 さらに登るといきなりガレ場に出ます。ここから痩せたガレ尾根をロープ・クサリ無しで登っていかないといけません。崩れやすい岩を確認しながら慎重に登って行きます。その後も、木の根だけで穴が開いて下が見える痩せ尾根(笑)を慎重に渡りしばらく登るとピークに到着します。このピークには『錐山』とプレートが掛かっていました。(下写真はガレた痩せ尾根です。左側は絶壁!!)

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  ここからさらにひと登りすると最終目的地の『霧ヶ岳』に到着します。しかし、到着したのが12時45分で当初の予定を大幅に上回っているため、ここに来るさなかで色々考えた末に下山が大変となりますが『鈴鹿峠』まで行くことにしました。
 もともと、鈴鹿峠へは『鈴鹿峠』→車道→『安楽越』→『四方草山』→『三子山』→『鈴鹿峠』と別の日に縦走予定でしたが、本日は強風のおかげ?で、体温の上昇が少なくほとんど汗もかかず快適に来ているので、疲れもそれほど溜まっていません。ということで次は予定を変更して『四方草山』方面に向かうべく西へ進みます。(下写真は霧ケ岳山頂ですが、樹林に囲まれ展望はなし)

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 ここから先は、予定に無かったため詳細な地図を持ってきておらず、GPSの地図だけが頼りとなります。
しばらくは、尾根下をトラバースした道となり途中で『四方草山』を通りますがこれといった展望も無く通過してしばらく行くと、三叉路に出ますが直しんしました。気がつくと尾根道を下り始めているので確認すると、南下する別の尾根道に入り込んでしまっています。先ほどの三叉路へ戻りもう一箇所の道へ向かうと三角点がありその先はガケになっています。仕方が無いので、もう少し戻って別の道をさがしてそちらに入るとまたもや別の北尾根の道になっています。ここからは、行きたいと思っている尾根道が右手に見えているのでもしやと思い先ほどのガケへの道を進むと、ガケのすぐ手前左にテープ・リボンがあり道を示してありました。(後でガイドブックを確認すると、ここはキレットを進むか、今回通った迂回路を利用するしかないようです)
 道も分かり安心して先へ進みますが、ここの周辺は荒れているようで登山道も不鮮明となっています。
先を急ぎ次は『三子山』へ向かいます。すると遠めに見てもそれと分かる山腹に登山道の後がある山が見えてきました。高圧電線の鉄塔の横を通過し鞍部へ出ると、ここからが『三子山』の登りとなります。50mほどの急な斜面を喘ぎながら登るとそこが『三子山』の1峰でした。(下写真)

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  三子山は名前の通り3つの峰があり、北から順番に「1峰」「2峰」「3峰」と並んでいます。ここまで登れば2峰と3峰ともそれほど上下はないため比較的楽に越えることが出来ました。3峰を越えてしばらく下っていくと、また東海自然歩道に合流します。(下写真)

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 ここまでくれば修正最終目的地の『鈴鹿峠』も目の前です。ここで、奥の手として利用したくなかったのですがタクシーでの下山を実行に移すべく携帯電話で連絡をとります。
 始めは三交タクシーへ電話しましたがあっさりと断られたので、しょうがないので関交通(0595-96-0300)にかけ直します。よくよく考えると、登り口こそ鈴鹿市の近くですが、今いる鈴鹿峠は関の近くです。
 なんとか連絡を取り、鈴鹿峠の「ジョウヤトウ」で待つよう伝えられたので、そこまで急いで向かいます。
 「ジョウヤトウ」と言われたので何のことだろうと思いながら下っていきますが、ふと昼休憩をした「かもしか高原」の看板に書いてあったことを思い出し「常夜灯」の事と気がつきました。
 そんな事を考えながら、20分ほどで3峰から『鈴鹿峠』へと到着しました。(下写真)

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  鈴鹿峠付近も朝の登り口周辺同様に茶畑が広がり昔ながらの風情がある良い雰囲気のところでした。が、タクシーが待っているので見学もそこそこに「常夜灯」へ向かいます。しかし、標識にはそのようには書いておらず「路傍休憩地」としか書いてありませんが、他の行き先は明らかに別の場所なのでとりあえず休憩地へと向かいます。
 すると、前方にトイレと想像よりはるかに大きな『常夜灯』が見えてきました。(下写真)

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 まだタクシーは来ていなかったので写真撮影をしていると、3分ほどでタクシーが到着しました。
その後、駐車地まで戻り本日の山行は終了となりました。

 今回の反省点は、
 ・予定変更時の対応(広域地図や周辺調査)を考えておく必要がある
事ですね。

 今回の場合、鈴鹿峠周辺の地図があれば、『鈴鹿峠』→車道→『安楽越』→車道→「駐車地」や、鈴鹿峠から坂下方面の林道越えで戻る事が出来たと思います。(いづれにしても10km以上ありますが・・・)
 タクシー代は・・・聞かないでください。[たらーっ(汗)]


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