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[登山] 白山・別山日帰り縦走登山(前編) [登山]

 今回は、予定通り『白山』に行ってきました。 結局、同行者は都合で行けなかったため単独での登山となり、単独時の予定通りに『白山』から『別山』までの縦走も行いました。
 しかし、距離と標高差がそれなりにあったため、最後の方はスタミナ切れとなりましたが、それだけに充実した登山となりました。

※山行記録が長くなりそうなので、前後編の二回に分けました。
 今回はその前編で、平瀬道登山口から『白山(御前峰)』頂上と室堂までを掲載します。

大倉山付近から白山を望む

白山・別山日帰り縦走登山
平瀬道登山口~白山(御前峰)~別山~平瀬道登山口
日付2010年6月12(土)
場所石川県白山市白峰
天気晴れのち曇り
距離30.3Km
累積標高+3840m -3840m
時間13時間10分
人数1名
行程・標高・時刻(赤字はGPSから)
05:001262m平瀬道登山口 出発
06:25 (01:25)2038m大倉山避難小屋
08:00 (01:35)2702m御前峰 頂上
08:25 (00:25)2450m室堂センター
09:20 (00:55)2100m南竜ヶ馬場
10:20 (01:00)2256m油坂の頭
11:00 (00:40)2283m2276mピーク付近 昼食休憩
11:30 (00:30)2283m2276mピーク付近 出発
12:15 (00:45)2399.4m別山頂上 休憩
12:35 (00:20)2399.4m別山頂上 出発
13:40 (01:05)2256m油坂の頭
14:20 (00:40)2100m南竜ヶ馬場
16:15 (01:55)2455m室堂分岐
17:00 (00:45)2038m大倉山避難小屋
18:10 (01:10)1262m平瀬道登山口 到着

※黄色は、今回掲載部分。

GPS実績図(黄色:予定,赤色:実績)
20100612_map.jpg
※行きの登山口と大倉山付近で誤差あり。

 今回は長距離で時間がかかると思われたため、5時には出発の予定で出発しました。 前泊している清見から、高速道路を『白川郷I.C』へと走らせて、そこから10Km先の平瀬へと向かいます。 平瀬からは、先週開通したばかりの白川公園線を登山口のある大白川ダムへと向かいます。
 無事に登山口へ到着すると、すでに8台ほど車が停車していました。 早速準備をして登山口を後にします。(下写真)

平瀬道登山口

登山口にある東屋(帰りに撮影)

登山道の説明(帰りに撮影)

 登山口を過ぎると、いきなりのつづら折りの急登を登っていきます。 尾根心に乗ると、朝日と朝日に照らされたブナ林が綺麗に見えていました。(下写真)

朝日に照らされたブナ

朝日(左奥は『奥三方岳』)

 ここから先は、当分ブナ林などの林の中を進んで行くことになります。 途中で綺麗な花が咲いていたので、写真を撮りながら快適に尾根を登っていきます。(下写真。)

タチツボスミレ

ツツジ

キンポウゲ(もう少し上の方で撮影)

ミネザクラ(大倉山避難小屋付近で撮影)

サンカヨウアップ(カンクラ雪渓付近で帰りに撮影)

サンカヨウ(葉が全開した後)

※サンカヨウは、行きには葉っぱのみでしたが、帰りに咲いていました。
 又、コブシなども咲いていましたが、散り初めていたため撮影していません。

 時折、展望は覗くのですが木間からのため、あまり景色はよくありません。 しかし、大倉山手前の尾根上部に来ると、樹林が疎らとなるため周りの景色が見えてきます。(下写真)

『別山』(中央奥)を望む

『白山』(左端が『御前峰』、その右が『剣ヶ峰』)を望む

白山アップ

 大倉山の手前から残雪が登山道にも出てきますが、既に整備されて歩きやすくなっているのと、危険箇所にはロープがありました。 また、朝早いため雪がまだしっかりしているため、アイゼンなしでも登っていけました。
 大倉山頂上を通りすぎると、一旦避難小屋へ降りて行きます。(下写真)

大倉山避難小屋

 以前来た時に小屋の中は覗いていたため、今回は小屋の前で小休止してから白山への後半に備えます。(ここで日焼け止めを顔中心に満遍なく塗りました)
 ここからは主に、尾根の北斜面をトラバースする道となるため、残雪が多く夏道と雪渓を交互に歩く感じになります。 何箇所かは、下はそのまま谷底までという所もありますが、先の雪渓と同様に雪が削られているのと、それほど急斜面でもないため、それほど危険ではありませんでした。
 雪渓を登る先行者が2名前方に見えていましたが、中々追い付けませんでした。 カンクラ雪渓の標識が見えてくると、室堂平はすぐそこです。(下写真)

カンクラ雪渓標識

カンクラ雪渓

最後の坂を気合を入れて登ると、ハイマツ帯へと出て『御前峰』が目の前に聳えていました。(下写真)

御前峰近影

緩やかになった登山道を進むと室堂平へと到着しました。(下写真)

室堂平から『別山』を望む

 ここから当初は白山室堂経由で『御前峰』へ向かう予定でしたが、事前に参考にしたブログで直接雪渓を登るルートがあるので、そこを登っていきました。(2つ上写真の左端の雪渓)
 雪渓は、途中何箇所か1m以上の亀裂が入っていたので、それらを回避しながら雪渓上部へと向かいました。 上部へ到着すると、丁度そこが登山道との合流点となっていました。(室堂からの道は、上部ではこの部分だけ雪渓を5mほど渡る)
 そこからは夏道が出ているため、石段を頂上へと向かって登っていきます。 すると2/3ほど登っていることもあり、あっけなく頂上へ到着しました。(下写真)

白山奥宮

御前峰頂上

 到着した時刻を確認したのですが、なんと登山口から丁度3時間で着いていました。 何かの間違いかと思いましたが、大倉山避難小屋までで一時間半で、そこからさらに一時間半で来ているので計算は合ます・・・。
 すごく急いで登ったわけではありませんから、登りやすい山なのかも知れません。(先が長いので、それなりのスピードで登りましたが・・・)

 誰もいない山頂からは、360度遮るものの無い展望が広がっていました。 しかし、快晴の空なのですが残念ながら低い雲が全体に掛かっているため、一部の高い山を別にして、あまり遠くの山は見えませんでした。(下写真)

剣ヶ峰

大汝峰

室堂と別山

白山室堂アップ

雲海から覗く御嶽山(左上)

雲海から覗く北アルプス(中央左)と乗鞍岳(右)

向かう油坂の雪渓

※実を言うと北アルプス・乗鞍岳・御嶽山は頂上では確認出来ませんでした。 白い雲間から上部の一部が出ていただけなので、目に映らなかったのだと思います。

 山頂で展望を堪能したところで、白山室堂へと下山することにします。 登山道を快適に下りて行くと30分ほどで室堂センターへと到着しました。

室堂から上部を振り返る

室堂では、トイレ休憩と行動食を食べて『別山』への縦走に備えました。

今回はここまでです。 次回後半は、白山室堂から『別山』と下山までの帰りの道を掲載する予定です。


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コメント 16

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asa

これを日帰りなんて、すごくないですか。
by asa (2010-06-14 07:47) 

シラネアオイ

おはようございます。40代半ばのころ東大雪沼巡りコース
(3時間)を5時間程をかけて回ったことが・・
大雪の雪渓が沼に滑り込んで幻想的な形状をいつまでも
忘れませんね。
by シラネアオイ (2010-06-14 07:59) 

g_g

天気に恵まれ最高の山行でしたね
室堂辺りは雪が溶けると花畑になるのではと
想像しましたがどうなんでしょうか。
それにしても体力と健脚が備わっているようで
凄いとしか云えません。
by g_g (2010-06-14 08:40) 

ももこ

素晴らしいですね、残雪の白山縦走!
もう2年前の夏になりますが、ひとり白山に入りまして室堂で2泊して、もっと奥のお花畑堪能しました、さすが白山お花の種類が半端でなかったです
登山に燃えてる時期は遠い昔になりました(~_~;)超うらやましい(笑)
by ももこ (2010-06-14 10:53) 

tina

天気にも恵まれて素晴らしい絶景が広がっていますね。
白山は登ったことがないですが、夏に行ってみたくなりました。
登山口まで車でどれぐらいかかりますかね。
by tina (2010-06-14 11:10) 

おど

asaさん、コメントありがとうございます。
 日帰りは流石に疲れました。 日曜日は、ボ~~ットすごしていましたよ。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 大雪山ですか、いいですね。 今回は、雪渓の下を綺麗な雪解け水が流れていて、その雪解け水を飲んで喉を潤わせました。(おいしかったです)

g_gさん、コメントありがとうございます。
 天気が良すぎて日焼け対策をしながら登りました。(贅沢な悩みですね) 室堂もそうでしょうが、南竜ヶ馬場の辺りも、湿原になるので夏場はお花畑になるみたいですよ。(まだ、夏場に入ったことありません・・・)

ももこさん、コメントありがとうございます。
 夏は白山北部に行ってみたいですね。 今回ので、白山頂上までの時間は分かったので、毎週行こうと思えば行けますが・・・。(自宅からは、比較的近場なので良いのですが、お金がね)

tinaさん、コメントありがとうございます。
 今回の登山口までは、「白川郷I.C」からゆっくり行っても50分ほどで到着すると思います。(但し、林道の通行止めは事前に調査必要) 今回は、朝ということもあり飛ばしましたが・・・。

by おど (2010-06-14 12:38) 

KOMKOM

一日で30km+累積標高3800mとはすごいです。
まだまだ残雪があって、とてもいい眺めですね。
この時期の残雪はピッケルやアイゼンは無くても大丈夫そうですか。
私も簡易アイゼンなら持ってるんですが。
by KOMKOM (2010-06-14 21:30) 

おど

KOMKOMさん、コメントありがとうございます。
 残雪は、場所と気温によりますね。 気温が高く傾斜がきついと融けて危ないと思います。 逆に気温が低すぎると、凍って滑ってこれまた危険ですね。
 保険のようなものなのでアイゼンはこの季節であれば、10本歯を持っていけばどんなところも大丈夫だと思います。(簡易アイゼンとは、6本歯の軽アイゼンでしょうか? ならば持っていくと安心です。 ピッケルは傾斜が緩ければ不要ですが、安心感が違います)

by おど (2010-06-14 21:44) 

tochimochi

ミネザクラ、サンカヨウがきれいです。
やはりこの標高になると山の迫力が違いますね。雄大そのものです。
別山も昼寝したくなるようなのびやかさです。
by tochimochi (2010-06-14 22:45) 

おど

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 サンカヨウの花は初めて見ました。(綺麗な花ですね) 標高が高いのもあるでしょうが、まわりとの標高差が大きいと雄大に見えますよ。(近くの一ノ峰から三ノ峰がそんな感じです) 別山は実際に寝っ転がって来ました。(笑)

by おど (2010-06-14 22:55) 

joyclimb

大倉山付近から望む残雪の白山、青空とのコントラストが素晴らしいです!
距離もさることながら、1日で
累積標高 +3840m、 -3840mはハードですね!
(海抜0mから富士山登山相当です。)

by joyclimb (2010-06-15 22:32) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 朝方は快晴で眺めを見ながら登っていけて、気持ち良かったですよ。 標高差は兎も角、距離が効きますね。(25Kmぐらいで考えてました。)
by おど (2010-06-15 22:45) 

Jetstream777

相変わらずの健脚ぶり!!
写真でみる白山、行ってみたいですね。
by Jetstream777 (2010-06-16 20:01) 

おど

Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
 白山はこれからがシーズンなので、是非暇を見つけて行ってみてください。

by おど (2010-06-16 22:19) 

SammyTajima

白山は学生時代から数えて一番数多く登った山です。 ラストは市ノ瀬→山頂→平瀬でした。 懐かしい画面をありがとうございました。 でも残雪が多いこの季節の白山は素晴らしい。
それにしてもこのルートを日帰りとは恐れ入りました。 
by SammyTajima (2010-06-18 05:44) 

おど

SammyTajimaさん、コメントありがとうございます。
 白山登られていたのですか。 白山は登山口が四方から伸びているので、色々なコースで登り・降り出来るのが良いですね。

by おど (2010-06-18 12:50) 

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