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[登山] 雪の中の高賀山登山 [登山]

 今回は予定通り、岐阜県関市の「高賀山(こうがさん)」へ行ってきました。 微妙な天気予報でしたが、悪い方向になってしまい、登山口から雪が降っている中での登山となりました。

麓から高賀山を仰ぐ

高賀三山
高賀山登山
日付2011年2月13日(日)
天気雪のち晴れ
場所岐阜県関市洞戸高賀
距離8.9Km
累積標高(推定)+942m -942m
時間4時間15分
人数1名
撮影枚数120枚+0枚(NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)

A

概略生憎の雪模様となり展望はなし
峠から稜線を山頂まで歩く間は
快適で景色も良さそうである。
行程・標高・時刻(赤字は地図から算出)
07:25 332m高賀神社駐車場 出発
07:30 (00:05)360m高賀神社
07:40 (00:10)460m高賀の森自然公園
07:55 (00:15)560m高賀山登山口
08:25 (00:30)790m不動石屋
08:55 (00:30)1075m御坂峠
09:25 (00:30)1224m高賀山頂上 昼食休憩
10:10 (00:45)1224m高賀山頂上 出発
10:40 (00:30)1117m峰稚児神社
11:15 (00:35)560m高賀山登山口
11:40 (00:25)332m高賀神社駐車場 到着

GPS実績図(黄色が予定。赤色が実績) ※誤差多し。
20110213_map.jpg

 朝、予定より少し早めに出発しました。 東海北陸自動車道へ乗ると、スキー(スノボーが多いかも)客と思われる車が多く、朝早くにも関わらず長い車列に着いて行きます。
 自宅からしばらくは、雲ひとつ無い良い天気となっていました。 しかし、関付近まで来ると、北方向の空は雪雲で覆われており、目的の高賀三山も雲に隠れていました。
 美濃ICで降りて交差点を左折すると、県道94・290・81号線と進み国道256号線へと合流しました。 北上して行くと、右手に高賀神社の標識が建っているのでそこを右折して奥へ進んで行きます。
 290号線以降の道では、雪が降り出して路面にうっすら積もっていますが、まだ降り始めなのか大した事ありませんでした。 前方に高賀神社の大鳥居が見えて来て、その右に駐車場の看板が立っていたので鳥居横に駐車して出発の準備をします。(下写真)

大鳥居(左奥の山が高賀山) ※右が駐車場

 今回も雪山のため、この低山には大袈裟ですが完全防寒とピッケル装備で挑んでいきます。 出発が早まったため、少しでも天気の回復の可能性を考慮してゆっくり準備して出発しました。
 車道を奥へと進んでいくと、ふつうサイズの鳥居がありその先に高賀神社の本殿があります。(下写真)

高賀神社(右に円空記念館があります)

 円空記念館があり、その下にも駐車場がありました。 ここからは、左にカーブしていく車道をさらに進みますが、次第に雪が多くなって行きます。(下写真)

林道を進む

 この先の「高賀の森自然公園」にも駐車場がありますが、一般車ではチェーンを巻いて登って来ないと途中で進めなくなりそうです。 雪が降る中歩いて行くと出発から15分ほどで、遊歩道入口に到着しました。(下写真)

雪が強くなる(公園駐車場)

遊歩道入口(高賀登山口への近道) ※帰路撮影

 林道はこの先車は通行止めとなっていました。 ちなみに、この辺りで気温は氷点下1℃ほどでした。 遊歩道を進んでいきますが、木の階段になっており一部凍結しているため、滑らないように注意して登っていきます。(下写真)

遊歩道を進む

 100mほど標高を稼ぐと林道と出合い、そこが本来の登り口となっていました。(下写真)

高賀登山口(右に東屋)

東屋(休憩舎) ※帰路撮影

 ここからが本格的な登山道となります。 沢を直登するかと思いましたが、すぐに林道と同じ方向へトラバースしていきます。 その先で御坂谷と合流すると、そこを峠に向かって登っていくことになります。
 登り始めは石段となっており、その途中途中に何かの印が付けられた石標がありました。(下写真)

石段を登る(右に石標)

 上に登るに従い雪が多くなっていきますが、幸い最近の気温の上昇や大勢の人たちの踏み跡が残っており、固くしまった雪となっているのでツボ足で全く問題ありませんでした。(下写真)

雪の登山道(振り向いて撮影)

 基本的に谷を詰めていきますが、意外と明るい登山道となっています。 登山口から30分ほど登ると、突然巨大な岩が行く手を塞ぎます。 そこが「岩屋」と呼ばれる場所でした。(下写真)

岩屋(垂れ下がっているのはツララ)

 この辺りには空洞のある岩が多く、その下の空間には多くの小石が積まれていました。(謂れがあるらしいですが、この時は知りませんでした)
 ここの標識には頂上まで1.4Kmとありますが、すぐに着いてしまいそうです・・・。 岩屋の前を通りさらに登って行くと、しばらくして、暗い植林帯になります。 そして岩屋から30分ほどで御坂峠へ到着しました。

岩屋から先の登山道の様子(見た目より歩きやすいです)

暗い植林帯を進む

御坂峠へ(鞍部に到着)

 御坂峠から右(東)へは、帰りに寄る予定の「峰稚児神社(みねちごじんじゃ)」で左が向かう山頂方面となっています。(下写真)

御坂峠の案内図(クリックで拡大)

山頂方面への稜線(奥に見えるのが山頂)

 稜線沿いの道を進んでいきますが、それまで谷間で全く風が無かったのに対して、冷たい風と雪が吹いているのでフードを被り進んでいきます。 幸いここも雪で薄くなった踏み跡を辿って行けばツボ足で問題ありませんでした。(踏み跡無視すると20cmほど沈み込みます・・・)
 そして、ゆっくりと登っていることもあり、峠から30分ほどで山頂へ到着しました。(下写真)

高賀山山頂(山頂へのゆるやかな登り)

高賀山頂上標識(晴れ間のチャンスに撮影)

 出発から丁度2時間で到着しましたが、天気は芳しくなく展望は殆どありませんでした。 どうしようかとも思いましたが、この天気では予備に登る予定だった「今淵ヶ岳」へ行っても残念な結果に終わるため、ここで食事などをしながら晴れるか待つことにしました。(下写真)

頂上から霞む麓を望む

 まだ10時前でしたが、お腹が空いていたので持ってきていたカップうどんとおにぎりを食べてながら到着から40分ほど待ちましたが、結局晴れ間は覗きますが、雲が多いため遠望が全く利きませんでした。(あと1~2時間も待てば晴れるのでしょうが・・・)
 雪雲も次から次へと湧いてきて、雪も降やみそうも無いため体が冷えてきたこともあり、今回は諦めて下山を開始します。 稜線の途中で、雲間から高賀三山の残り二つ「瓢ヶ岳(ふくべがたけ)」と「今淵ヶ岳(いまふちがたけ)」のシルエットが見えていました。 (下写真)

左奥が「瓢ヶ岳」、右奥が「今淵ヶ岳」

 この日は、朝から登山者には合わない静かな登山となっていましたが、御坂峠が近づいてくると人の話し声が聞こえてきました。 御坂峠へ到着すると丁度10名ほどのグループの方達が登ってきているところでした。 軽く挨拶を交わして、予定通りそのまま「峰稚児神社」へと向かい奥へと進んでいきました。
 ここからの道はあまり歩く人がいないのか、足跡はなく足もひざ上まで沈み込んでいきました。 道と思われる所を稜線上に向かって進んでいきます。 稜線上に再度乗りますが、ここも歩いた形跡はなく一歩一歩大きく沈みながらの歩行となります。 しかし、距離が短いのが分かっているのと、体力的には余力十分のため無理やり進んで行きました。
 そして、峠から15分ほどで「峰稚児神社(みねちごじんじゃ)」に到着しました。(下写真)

峰稚児神社

峰稚児神社付近から見た高賀山

 この後は峠へと戻りましたが、相変わらず天気は悪いため諦めて下山します。(下写真)

峠からの展望(北東方面)

 大勢の人が歩いたためか、雪や氷が程良く削られており、思ったよりも滑らない道を快適に降りていくと、1時間ほどで駐車場に戻ってきました。
 下山の途中から晴れ間が覗いてきましたが、相変わらず雲が多いため上に居たとしても遠望は訊かなかったと思い諦めます・・・。(下写真)

大鳥居から高賀山を仰ぐ(中央奥)

 こうして短い登山ではありましたが、今回も無事に戻ってこられました。(快晴の時にリベンジしたい山ですね)

今回の反省点は、
・前回もでしたが、完全防寒で登っていると暑すぎて汗だくとなるため、何か対策を考えたいと思います。

次回は、火曜日が休みとなるため天気次第ではどこかへ行こうかと考えています。(それもあり、今回は短めでした)


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コメント 17

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スナフキンの子

天候には恵まれなっかったようですが、雪山気分を
堪能されたみたいでよかったですね。
南関東は春が近づくと本格的な冬山シーズンになります。
もっとも 天候が変わりやすい季節とも言えますが
あと数ヶ月 何度か楽しみたいと思っています。
by スナフキンの子 (2011-02-13 18:58) 

シラネアオイ

お疲れさまでした!各地の予報からすれば良い方ではないでしょうか!こちらは夕方から本格的に降りだしました。
by シラネアオイ (2011-02-13 19:35) 

ももこ

一般の方は疲れがたまっていると家でぼーと休んでいるんでしょうが、
軽い山に行って仕切り直し、流石おどさんです、
風邪引いても軽い状態なら山に登り汗かいて治す
なんて思っていた頃が懐かしいです(笑)
by ももこ (2011-02-13 22:50) 

tochimochi

山の天気は現地に行って見ないとわかりませんね。
それでも余裕を持って登山できて、何よりです。
つかの間の晴れ間は貴重ですが、展望を得るには難しいですね。
すぐまた火曜に予定とはすごいです。
by tochimochi (2011-02-14 08:58) 

achami

雪が降っていても行くんですね・・。
先日の雪で、高尾山も10㎝の積雪だったそうです。
写真を見て、ちょっと誘われます(^^;;
by achami (2011-02-14 11:08) 

mimimomo

こんにちは^^
こちらは昨日好天でしたので、そちらも良いのかと思っていましたが
遠望が利かなかったのは残念でしたね。
ラッセルは疲れますね。膝上ではなおさら、短時間でよかったですね。
by mimimomo (2011-02-14 11:44) 

おど

スナフキンの子さん、コメントありがとうございます。
 手軽に雪山に登れるのはいいですね。 これで展望が良かったら言う事ないのですが・・・。 こちらでも、2月下旬ともなると雪が降るのが減り、本格的な残雪期に入るので今から楽しみですよ。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 自宅付近は、午後から天気が悪くなってきたので、北の方から雲(弱い気圧の谷?)が移動していたようですね。 その後、夕方には良い天気になっていたので、現地でも午後からは良い天気だ立っのでは思います。

ももこさん、コメントありがとうございます。
 足の疲れは、登山ではなく別の理由なので自業自得ですね。 土日はほぼ休みなので、どちらかの日は割かし家でボーーーツと過ごしてますよ。(笑)

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 山の天気は変わりやすいといいますが、里と頂上ですら別の天気と言うことはよくありますね。 風がなく暖かだったら、もう少し頂上で粘ったのですが・・・。 火曜日に、今回行った辺りの天気はよさそうなのでまた行くかも知れませんよ。(苦笑)

achamiさん、コメントありがとうございます。
 午後は晴れるのが分かっていたので、今回の雪の中でも登りました。(低山ですしね) これが、2500m超える山なら撤退していますよ・・・。 雪山は楽しいのですが、あちこちの筋肉を使うためか怠くなるのが難点ですね。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 平野は好天気でしたよ。 冬型の天気なので、岐阜と福井の県境は雪だったと思います。 今回のエリアは、それよりは南寄りだったのですが、雪雲が流れ込んでいたようです。 今回はツボ足で登ったので、近距離もそのままラッセルしましたが、長距離ではやっぱり辛いですね。
by おど (2011-02-14 12:38) 

シラネアオイ

こんばんは!ドカピ―か雪降りかと云う極端な天気が続いています。
by シラネアオイ (2011-02-14 19:43) 

旅爺さん

併し冬山をこんなに歩かれるなんて凄いですね。
しかもラッセルまでしたとは疲れたでしょう。
by 旅爺さん (2011-02-14 19:44) 

makiwarikun

疲れが溜まっているので行動時間を短めにして体力を回復させようなんていう発想は余人には思いもよらないです。
極寒の中でも一生懸命歩くと汗だくになりますよね。特におどさんはスピードが半端じゃないので尚更でしょう。雪山登山の本なんかを読むと、汗をかかない程度にゆっくり歩くなんてことが書いてありますが、そんなことできないですよね。私も一応は馬力が売りなので、薄着で歩くしかないかと思ってます。
by makiwarikun (2011-02-14 19:54) 

おど

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 冬山もピンからキリですよ。 最近は、低山が多いのでそれほどは疲れませんし、里山なので精神的には楽ですね。 ラッセルといっても、300mほどの所を登っただけなので、それほど大変ではありませんでした。(片道15分ですし)

makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
 疲れと言うか、ヒザに軽い違和感があるので、大事をとって軽めに登っています。 極寒の中であれば、流石に汗はほとんどかきませんが、風がなくて樹林帯に囲まれたような所では、汗も蒸発し難いので蒸せちゃいますね。
 今、こちらでは雪が降っていますが、明日の休みは天気が良さそうなので、先日のリベンジに行こうかと考えています。(前回と同じなので、山行計画は載せていませんが・・・)
by おど (2011-02-14 20:20) 

ひろたん

ラッセルは大変でしょう
体力との勝負だと思っています
特に足・・・
体力回復を考えていつも素晴らしい登山ですよね^^
by ひろたん (2011-02-14 22:18) 

g_g

仕事のようにこなす山登り、それも雪山は
夏山にはない、体力が必要かと思います・・・
団体で歩くのも楽しいですが、静かな歩きは
またとない静寂がいいですね。
by g_g (2011-02-15 11:07) 

ken_trekking

服装は難しいですよね。僕も用心しすぎる方で
寒いのは嫌だからとかもしかのためにとか、
どうしても1枚多く、もしくはアンダーを1ランク
厚めにしてしまいがちです。できるだけジッパー
など温度調節のできるものを選んでいますが、
脱ぎ着が頻繁なのは基本といえど面倒・・・
by ken_trekking (2011-02-15 12:49) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 今日も高賀山行ってきました。 ラッセルしました。(笑) しかし、体力的にはそれほど無理はしていないので、楽に登り降り出来ましたよ。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 山登りは仕事とは思わないで、気楽に登っています。 雪道は、夏に比べて1.2~2倍ほど体力を使うと思いますが、その分短めの行程にしているので、問題ありませんよ。 今日の登山は、平日ということで完全に一人だけの入山でした。

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 服装難しいですね。 今日は、朝から暖かかった(といっても0℃前後)ので、薄着で登って行きました。 それ御蔭で、汗もほとんどかかずに行けましたよ。(山頂は風も吹いて寒かったので、着込みましたが)
by おど (2011-02-15 16:36) 

joyclimb

遠望が得られなかったのは残念ですね。
冬季の汗だく防止対策は、上りではゆっくり歩くことです^^

by joyclimb (2011-02-15 21:58) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 この日の登山が残念な結果だったので、今日リベンジしてきました。(笑) もう読まれていると思いますが、最新の山行記録を読んでくださいね。 汗だく対策に関しては、今日は汗をあまりかかずうまく行ったので、やはり厚着しすぎないことでしょうか。(ゆっくり登ってても、急登では汗かきますよねぇ・・・)
by おど (2011-02-15 22:46) 

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