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[登山] 美濃 片知山~瓢ヶ岳縦走登山 [登山]

 今回も、予定通り美濃の「瓢ヶ岳(ふくべがたけ)」へ「片知山(かたぢやま)」経由で縦走してきました。 心配された天気ですが、幸い朝には止んで青空が覗きだしており、雲は多めでしたが山頂からは良い展望が得られ、短いながらも充実した登山となりました。

関連リンク
 2011年2月13日 [登山] 雪の中の高賀山登山
 2011年2月15日 [登山] 高賀山登山リベンジ

「瓢ヶ岳」から「高賀山」を望む

岐阜県美濃
片知山~瓢ヶ岳
縦走登山
日付2011年11月20日(日)
天気晴れ時々曇り
場所岐阜県美濃市片知
距離15.1Km (内車道5.1Km)
累積標高+1330m -1330m
時間5時間25分
人数1名
撮影枚数344枚+0枚(NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
A(増水時、渡渉注意)
概略 片知山までのルートは、沢沿い
となり、増水時は注意が必要。
 片知山から南岳までは、笹は
あるが高低差がなく歩きやすい
尾根道となる。 しかし、南岳か
ら骨ヶ平までは、胸まである笹薮
で慣れていない人は注意。
 瓢ヶ岳は、展望がよく奥美濃な
どの山々が見られた。
行程・標高・時刻(赤字はGPSの実績)
07:00220m板山神社 出発
07:55 (00:55)800m岩屋観音堂(5分休憩)
08:25 (00:30)966m
片知山
09:15 (00:50)1086m
南岳
09:30 (00:15)1054m
骨ヶ平
09:50 (00:20)1163m
瓢ヶ岳
10:00 (00:10)1155m
奥瓢岳
10:10 (00:10)1163m
瓢ヶ岳 昼食休憩
10:40 (00:30)1163m
瓢ヶ岳 出発
10:55 (00:15)1054m骨ヶ平
11:10 (00:15)966m抜戸岩分岐
11:40 (00:30)638m車道出合
12:25 (00:45)220m板山神社 到着

ルートラボ

 今回の高賀三山は、高速道路の「美濃IC」から近い(10~20Km)こともあり、自宅からは1時間圏内でいける所です。 その割に、今年初めて「高賀山」に登ったきりとなりました。

 朝5時前に出発すると、思ったよりも混雑している高速道路を走り、登山口の場所を勘違いしていたので若干手間取りましたが、予定通り7時前には登山口のある「板山神社」へ到着しました。
 朝霧の掛かる神社の近くに、旧道の名残なのか道路の巾が広い所があるのでそこに駐車して早速準備をして行きます。(下写真)

板山神社手前の駐車地(左奥が神社) ※日の出直後で暗いです。

 神社へと入っていき、写真だけ撮りその横の道路を奥へと進んでいきました。(下写真)

板山神社

 口板山集落の間を真っ直ぐに登って行きますが、急な坂道となっています。 また、前方には向かう「片知山」と思われる山も見えていました。(下写真)

片知山方面を仰ぐ

 民家を通りすぎて貯水槽の脇を通り過ぎると、薄暗い樹林帯の中を進む沢沿いの道となりました。 小さな鉄製の橋を2つ渡ると、本格的な登山道となっていきます。(下写真)

スズメバチに注意 ※この季節は関係ないか

橋を渡る

 事前に、このコースには石仏が多いと知っていましたが、登山道となってからは要所要所に石仏が祀られており、昔の人の信仰の深さを知ることができます。(下写真)

石仏1

 次第に、沢の上へ登って行く道となりますが、それに連れて石が多くなってきます。 また、前日の雨で濡れており滑りやすくなっているので、慎重に歩みを進めます。(下写真)

石の多い道を登る

苔むして滑りやすい道

 途中で沢を渡りますが、ここも前日の雨のせいなのか水量が多く、渡るのに難儀しました。 沢の間の道となると、一気に急登を登ることになります。 ガイドブックに「三十三曲り」と書かれていたところのようです。 名前の通り、つづら折れの笹の道を何回か折り返して登って行きますが、思ったよりも距離がありませんでした。 この間も、多くの石仏が置かれています。(下写真)

石仏2

 急登を登って行くと、背後から陽が射しこんできますが、展望はほとんどありませんでした。 登り切ると、前方に巨石が見えてきて、その脇に「石屋観音堂」のトタン屋根の建物が見えてきました。(下写真)

石仏3と奥に岩屋観音堂の建物

 岩屋観音堂の中には、円空の像が保管されているようですが、鍵か懸けられ拝観は出来ません。 ここで軽く休憩として行きます。(下写真)

岩屋観音堂1

岩屋観音堂2

 観音堂の手前は、一部樹木が伐採されて視界が開けていますが、丁度逆光となっていたのと雲が多かったため展望は望めませんでした。
 休憩後は一気に「片知山」へと登って行きますが、ここから先の足跡は若干薄くなっていました。 観音堂から、尾根沿いの道へ出ると、その先は笹道となり延々と尾根道を進むことになります。(下写真)

尾根道の紅葉

尾根に乗る

 ここの尾根は一見するとすぐ終わりそうでしたが、実際には想像以上の時間がかかりました。(30分ほど) また、上部へ行くと巨大な岩があり、その間を通っていくことになります。(下写真)

巨石の間を進む

 その後も笹尾根は続きますが、上部の木間から空が見えて来ました。(下写真)

笹尾根をひたすら登る

 そして、山頂標識と三角点のある「片知山」へ到着しました。(下写真)

片知山頂上

 片知山の山頂は、昔は電波反射板があったと後で知りましたが、その名残となる広場は雑草などで完全に埋没していて空だけが覗いていました。(下写真)

山頂は藪の中

 展望がないため、次の目的地となる「瓢ヶ岳」へ向かって縦走を開始します。 頂上から奥の踏跡を辿って急斜面を下って行きますが、すぐに傾斜は緩み笹道を下って行きました。(下写真)

尾根を降りていく

 ここからは膝高程度の笹が続いていました。 笹は前々回の「安平路山」の時と同様に、前日の雨で濡れていますが、それほど生い茂っていないのと低かったので、スボンの雨具で十分歩いていけました。
 尾根道は木々が多く展望はほとんどありませんが、水平な道が続き楽しんで歩くことができます。 また、進むのに従って木間から向かう「瓢ヶ岳」が見えていました。(下写真)

木間から瓢ヶ岳が見えてくる

 途中、林道からのコース分岐を通り過ぎると踏み跡が濃くなり、笹も少なくなって植林の間を歩くようになりました。(下写真)

植林の間を進む(振り向いて撮影)

 ここからは、瓢ヶ岳手前の南岳への登りとなります。 少し登ると美並(みなみ)からの「釜ヶ滝コース」との分岐がありました。(下写真)

釜ヶ滝分岐

 ここからは更に整備された登山道となって、木の階段が「瓢ヶ岳」まで続いていました。(下写真)

木の階段となる

南岳登りの途中[瓢ヶ岳まで1500m](帰路撮影)

 登り切ると南岳の山頂となりますが、展望は全くなく木間から「今淵ヶ岳」や「瓢ヶ岳」などがかろうじて見えるだけでした。(下写真)

南岳からの展望はなし

 ここから先は、胸高の笹薮となりました。 木の階段を降りていく道となりますが、下がよく見えないため滑ったり躓きそうになるので、ストックで掻き分けながら進んでいきます。 しかし、ここからは展望がよく向かう「瓢ヶ岳」などがよく見えていました。(下写真)

瓢ヶ岳近影

今淵ヶ岳を望む

 笹を分けて下った先は、「骨ヶ平(こつげたいら)」と呼ばれる鞍部がありました。 ここは片知渓谷公園からの一般コースと合流しています。(下写真)

骨ヶ平

 この先は、「瓢ヶ岳」へと向かう最後の登りとなります。 しかし、その前にピークがありその周辺は前日の雨でなのか、水溜りや泥が多く、迂回して歩いて行きます。 再度階段となると、山頂は間近でした。(下写真)

最後の登り

 登りつめるとT字路となり、標識には右が頂上で左が奥瓢ヶ岳となっていました。(下写真)

頂上へのT字路

 まずは頂上へと向かい右へ進んで行きます。 すぐに、伐採されて展望が開けた頂上となりました。(下写真)

瓢ヶ岳山頂

 ひと通り周りを見渡した所で、先に「奥瓢ヶ岳」へ向かうことにしました。 先ほどのT字路を真っ直ぐに進み、一気に下ると再度登りとなりますが、すぐに「奥瓢ヶ岳」へ到着しました。 所々で展望が開けており、奥美濃や今淵ヶ岳などの展望が開けていました。(下写真)

奥瓢岳山頂(明確なピークではありません)

今淵ヶ岳(右手前)と矢坪ヶ岳(左奥)

伊吹山方面

 この時は、丁度雲が流れこんできて、パラパラと一瞬ですが雨が降って来ました。 その御陰が、白山方面には虹が掛かっていました。(下写真)

白山方面と虹(薄いです・・・)

鷲ヶ岳方面

 こちら側の展望を満喫した所で、再度「瓢ヶ岳」へと戻りました。 頂上には、木のベンチがあるため、ここで予定通り昼食休憩として行きました。(下写真)

瓢ヶ岳頂上(天気が回復してきた)

 頂上からは目の前に「高賀山」が見えています。(下写真)

高賀山

滝波山(右奥)と平家岳(左奥)

御嶽山方面(雲で見えませんでした・・・)

 次第に一時的に雲が多くなっていたのが晴れてきて、強い日差しが照りつけて来ました。 しかし、風は次第に強くなってきます。 休憩後もしばらくは展望を眺めて行きましたが、早めに下山することにしました。
 ここで下山のコースを、当初は片知山へ戻るピストンを考えていましたが、岩の滑りやすい道だったのと、片知渓谷を見ないで帰るのも味気ないと思い、南岳の向こう側にあった分岐(抜戸岩コース)から片知渓谷の林道へと降りることにしました。

 瓢ヶ岳から下山していくと、この日初めての登山者とすれ違いました。 骨ヶ平まで戻り、最後までここを下山コースとするか悩んでいましたが、登って来る登山者がいたので、結構登って来ると睨んでここから降るのは止めとしました。
 高い笹薮を登って「南岳」へと登ると、その先にある「抜戸岩コース」の分岐を降っていました。(下写真)

抜戸岩コース分岐

標識

 急な植林帯を抜けて下って行くと、右から沢と合流して沢沿いに降りて行きました。 そこから先は、踏跡とテープを頼りに進んでいきます。(下写真)

抜戸岩コースの様子1

抜戸岩コースの様子2(沢を3回ほど渡渉する)

 途中に抜戸岩と呼ばれる岩があるかと思いましたが、巨石はアチコチに見られますが、標識など無いためどれがその岩なのかわかりませんでした・・・。(下写真)

抜戸岩コースの様子3(大岩が多くなる)

 下の方まで進むと、滑りやすい岩が多くなってきたので慎重に歩みを進めます。 そして、分岐から30分ほどで前方に林道が見えてきました。(下写真)

林道から登山口を見る

 林道(といっても舗装された一般道です)からは、朝登った「片知山」が良く見えています。(下写真)

登山口から片知山を望む

 片知渓谷沿いの林道をしたへ向かって降りていきますが、まだ体力は有り余っているので(笑)、小走りに歩いて行きます。 所々で綺麗に紅葉しているのを眺めながら、下って行くと思ったよりも早く45分ほどで板山神社の駐車地へ到着しました。(下写真)

林道の紅葉1

今淵ヶ岳を仰ぐ

林道の標識(中美濃林道)

紅葉と片知山(右)

紅葉2

抜戸岩(中央)方面

奥板山から片知山を望む(山頂部は奥で見えない)

 こうして予定よりも早かったのですが、無事に戻ることが出来ました。

今回の反省点は、
 ・特にありませんでした。

 新しく買った靴は前回に続き二度目となりますが、今回の岩の上では非常に滑ることが分かったので、夏の乾燥した時専用になりそうです・・・。(冬場は危険か?)

 次回ですが、会社の人とはじめての登山となりそうなのですが、その人は久しぶりの登山とのことで、鈴鹿の山へ短めに行くことになりそうです。(今後一緒にいくことが増えそうなので、いきなり無理をしないように・・・)


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シラネアオイ

おはようございます。晴れの天気で清々しい登山となりましたね!!
by シラネアオイ (2011-11-23 07:28) 

mimimomo

おはようございます^^
確かに、おどさんにしてはかなり短めで体力も余りそうですね(^0^/
お天気がよく、瓢ヶ岳の方の展望も良く楽しそうな山だと感じました。
by mimimomo (2011-11-23 09:09) 

g_g

好天に恵まれ素晴らしい山旅になったのでは
何時もおどさんが歩いたときはほぼ良い天気なのが
羨ましいく思います。
by g_g (2011-11-23 18:26) 

tochimochi

あえて人の登ってこないルートを降りるとはさすがですね。
天気も回復してきて紅葉も見られ、いい山行となったようです。
でも距離的には物足りなかったようですね。

by tochimochi (2011-11-23 23:19) 

achami

お山からの虹!珍しいのでは?
山歩きの一番のポイントは、やはり好天ですよね!
by achami (2011-11-23 23:57) 

ken_trekking

紅葉もやっぱり日が照っているのとそうでないのとでは
色が全く違うので、太陽が出てくれるのは有難いですね。
そろそろ山の綺麗な紅葉は終わりかと思うと少しさみしい
気がします。
by ken_trekking (2011-11-24 07:49) 

おど

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 雲は多かったのですが、晴れていて気持ちの良い登山でした。

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 短めでも、その分凝縮した登山となったのでオモシロかったですよ。 瓢ヶ岳からの展望は、もっと遠くが見える日だと北アルプスや白山が見えるので良いところですね。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 今回は雨量が多い雨の後だったので、どうなるかと思いましたが、思ったよりも歩きやすい道でしたね。 晴れる確率が高いのは、晴れの予報の所にしか行かないからですよ。(笑)

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 一般的な下山ルートは4コースあったので、そのうち元の道を除いて一番歩きやすそうな所を選びました。 歩いた幹事では、どのルートにしても下に行くに従って岩が多くなるような気がします。(滑りやすいですね)

achamiさん、コメントありがとうございます。
 山の上からの方が、虹はよく見かけますよ。 視界が開けるのと、太陽からの角度の問題で、発生する確率が上がるのだと思います。 以前も書きましたが、好天ばかりも飽きるので、少しぐらい雲があったほうが良いですね。

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 紅葉はやはり太陽の光を浴びていたほうが鮮やかですね。 今回の山も、300m~500mぐらいの所が綺麗な紅葉だったので、もう終わりでしょうね。 そろそろ雪が積もりそうですし・・・。
by おど (2011-11-24 12:29) 

テリー

晴れの日の山登りは、きもちがいいですね。しかも、紅葉まで、楽しめて良かったですね。新しい靴が滑りやすいとは、残念ですね。ゴムの材質がちがうのでしょうか?

by テリー (2011-11-24 21:56) 

山子路爺

山の紅葉も終わりに近づいてきましたね。
雪が降る季節を迎えて、おどさんはどのあたりに出かけるのでしょうか。当方は山の計画は全くなく、皆さんのブログを楽しんでいます(ウズウズ)。
by 山子路爺 (2011-11-25 10:15) 

おど

テリーさん、コメントありがとうございます。
 晴れていて良かったですよ。 全体的に木が多いところだったので、曇っていたら暗かったでしょうね。 靴ですが、そこの溝は深いのですが、石の上だと接触部分が少ないのかツルツルと滑りました。(ゴムも新品で固めだからでしょうかね)

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 紅葉も終盤を通り越して、落葉してますね。 雪の時期は、雪を楽しむなら鈴鹿北部か美濃・飛騨や湖北(滋賀)でしょうか。 雪山で無い所では、静岡や三重南部などがありますね。 いきたいところは沢山ありますねぇ。
by おど (2011-11-25 12:25) 

Jetstream777

このような日は、早く帰宅されてのんびりされたことと思います。 遅くなると渋滞にもはまりますし。 このコースの標準コースタイムは8-9時間はかかるでしょう。 私なら日没近くでしょう。 (笑)
by Jetstream777 (2011-11-27 00:39) 

joyclimb

尾根道の紅葉、林道の紅葉、とてもきれいですね!

by joyclimb (2011-11-27 22:36) 

おど

Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
 用事もあったので、あまりのんびりは出来ませんでした・・・。 しかし、ご指摘の通り道路は空いていたので楽ですよね。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 林道から見る紅葉が最高でした。
by おど (2011-11-30 12:25) 

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