[登山] 静岡県 雪の竜ヶ岳~雨ヶ岳~毛無山周回登山【前編】 [登山]
今回ですが、予定通り静岡県の天子山地(毛無山塊)にある「竜ヶ岳」から「雨ヶ岳」「タカデッキ」「毛無山」を縦走しました。 予定していた同行者は急遽来られ無くなったため、予定のコースを順調にこなしましたが、中盤から疲れが出てきてしまい、後半バテバテとなってしまいました。
しかし山頂は兎も角、稜線上からも終始「富士山」を眺めながらの登山となりました。 また、前日の悪天候の御陰で綺麗な樹氷(霧氷)が見られて満足できる登山となりました。
※写真枚数・行程とも多めなので前後編に分けました。
日付 | 2012年2月18日(土) | ||
天気 | 晴れ | ||
場所 | 静岡県富士宮市麓 | ||
距離 | 24.0Km (内車道・歩道10Km) | ||
累積標高 | +1825m -1825m | ||
時間 | 8時間25分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 475枚+234枚(NEX-5) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(地蔵峠から麓への下山路、スリップ注意) | ||
概略 | 富士山が間近に見られる。 また、天気もよく前日 降った雪で樹氷も見られ最高のロケーションとなる。 東海自然歩道は一部荒れているが、気持ちの良い 道が続き、朝霧高原から見る富士山の景色は最高。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
07:40 | 948m | 0.0Km | 根原駐車地 出発 |
07:55 (00:15) | 959m | 1.4Km | A沢貯水池 |
08:30 (00:35) | 1250m | 3.0Km | 端足(はした)峠 |
09:00 (00:30) | 1465m | 4.3Km | 竜ヶ岳 (15分滞在) |
09:30 (00:30) | 1250m | 5.8Km | 端足(はした)峠 |
10:30 (01:00) | 1771.7m | 7.5Km | 雨ヶ岳 (10分滞在) |
11:10 (00:40) | 1921m | 8.8Km | タカデッキ |
12:00 (00:50) | 1955m | 10.5Km | 毛無山(大見山) 昼食休憩 |
12:30 (00:30) | 1955m | 10.5Km | 毛無山(大見山) 出発 |
12:45 (00:15) | 1945.5m | 11.0Km | 毛無山(三角点) |
13:20 (00:35) | 1509m | 12.9Km | 地蔵峠 |
14:25 (01:05) | 843m | 16.1Km | 東海自然歩道出合 |
16:05 (01:40) | 948m | 24.0Km | 根原駐車地 到着 |
※黄色背景部分が今回掲載分です。
ルートラボ
※今回、富士山メインなので同じような写真が一杯です。 ご了承ください。(笑)
出発の前日、同行者に連絡すると今回は行けなさそうとのことで、何時もの様に単独で行くことにしました。 しかし、今回行程が長すぎたので、これには内心ほっとしてしまいました。
7時半の出発に間に合うよう、朝4時前に起きて出発をしました。 前日、自宅付近も雪の予報でしたが、幸い雪はまったく降ることがなく、直前まで悩んでいた車もノーマルタイヤの方で行くことにしました。
順調に東名高速を走って行き、「富士IC」で西富士道路へ降りて国道139号線を本栖湖方面へと北上して行きました。 富士宮を通り過ぎると再度自動車専用道となり走りやすい道が続きます。 しかし、その途中でカーナビの誘導に従い県道71号線(途中から75号線)へと降りてしまい、凍結に注意しながら走ることになってしまいました。 幸いスリップするほどの場所はなく、139号線と出合いました。 また、その場所からは登る山々が目の前に広がっていました。(下写真)
朝霧高原あたりに来ると、富士山を見ながら走ることになりました。 途中の道の駅 朝霧高原でトイレへ寄ってから、登山口のある「根原」へと向かいます。 この道の駅の前後には、沢山のカメラマンが富士山の撮影をしていました。
そう思って走っていると、車が富士山の影に入って行きます。 すかさずカメラを富士山の方へ向けて撮影して行きました。 また、そのまま走っていくと今度は日陰から出て行くので再度撮影して行きます。(下写真)
などと遊んで行きますが、朝から最高の天気ですでに言うことはありません。 登山口付近に到着しましたが、登山口への道が良く分からないのでウロウロと探してしまいました。 それらしき道はありましたが、雪が積もっており間違えていたらノーマルタイヤでは引き返せそうもありません・・・。
少し手前に止められそうな林道(廃道?)があったので、そこに入り駐車して出発の準備をして行きます。 先程の道へ歩いて入っていくと、ゲートが見えて来て、その手前に駐車できるところがあり、ここが登山口で間違いなさそうです。 しかし、道は薄っすらと雪で覆われており、帰路にも融けることが無かったので、入らなくてよかったのかも知れません。(下写真)
まだ、登山者は来ていないらしく、ゲートの奥へ関係者の車が入っていっているだけのようです。 前日までの足跡は残っているので、その後を追うように奥へと進みます。 始めの分岐を左に折れ林の道を歩いて行くと、途中右手に赤テープがぶら下がっており道を示していますが、よく分からないのでそのまま道を進んで行きました。 すると、A沢貯水池と呼ばれる池?に到着しました。(下写真)
この辺りから暫くは疎林となり、向かう「端足峠(はしたとうげ)」や「竜ヶ岳」などが見えていました。(下写真)
ここから東海自然歩道と合流し、途中までは朝日が当たって暖かな道を進んでいきます。 東海自然歩道の案内板が見えてくると、その先は暗い樹林の道となり本格的な登山道となりました。(下写真)
比較的ゆるやかな斜面を登っていき、沢を通り過ぎると東海自然歩道との分岐へ到着しました。 端足峠へは、ここを左へ折れて急登を登ることになります。(下写真)
雪が薄っすらと積もった道ですが、滑ったりはしないためそのまま登っていきます。 つづら折れの道となり、我慢して登って行くと右手に「竜ヶ岳」が見えて来ると、傾斜が緩み「端足峠」に到着しました。(下写真)
ここは十字路となっており、右に「竜ヶ岳」、左に「雨ヶ岳」方面、奥に「本栖湖」へと降りる道となっていました。 まずは「竜ヶ岳」までピストンします。 ここから先も人の足跡は沢山残っていますが、前日までのもので上に数ミリ雪が積もっていました。(下写真)
一旦、鞍部へ降りる道となりその手前からは「竜ヶ岳」への笹道が良く見えていました。(下写真)
ここからの道は、つづら折れの道となっていますが、昔は直登していた様でその時の道が今も見えていました。 つづら折れの道を登っていきますが、今は凍ってガチガチですが雪が溶け出すとドロドロになりそうな道で、笹原の山容といい鈴鹿の竜ヶ岳に似ています。(下写真)
高度が上がってくると、後方に見えていた「雨ヶ岳」や周りの風景も見え始めました。(下写真)
この辺りからは、富士山は勿論、先程通ってきたA沢貯水池は白で四角く見えています。 また、逆光で見にくいのですが遠くに「駿河湾」も望めました。 上部に
暫く登って行くと、傾斜が弱まり稜線沿いの道となりました。 この日は、前日降った雪とガスの御陰で、上部の樹林に樹氷(霧氷)が付いていました。(下写真)
青空に白い樹氷、それに横を眺めると冠雪した富士山と言うことはありません。 気持ちの良い笹道を進んでいくと、左手に南アルプスの山並みが見えてきましたが雲が多く一部の山しか望めませんでした。 また、八ヶ岳方面も雲に覆われて見ることは出来ません。(下写真)
そして、出発から1時間半も掛かっていませんが、広く刈り払われた山頂へ到着しました。 山頂にはベンチがあり、そこにザックを下ろして撮影タイムとします。(下写真)
山頂到着時は、まだ誰も登っていませんでしたが、撮影していると話し声が聞こえてきて、8名ほどの団体(登山会か?)が登って来ました。 写真撮影を頼まれたので富士山をバックに撮影しますが、この時間まだ逆光となりキチンと撮れているか・・・。
15分ほど展望を楽しんだ所で、雨ヶ岳へと向かいます。 ここまで予定より早く来ていますが、安心は出来ません。 端足峠へ戻りますが、出発前に念のため軽アイゼンを履いていきます。
今回、実は新しい軽アイゼンを買って持ってきているので、その試し履きも兼ねています。 購入したのはモンベルの「チェーンスパイク(http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129612)」で、靴下のように靴の上から手早く装着できるのと、軽いので今回の山行に合わせて購入しました。
実際に使用してみると、手早く装着できて峠へ降りる雪の斜面でもまったく問題となりません。 夏道の様に、一気に降りていき15分足らずで「端足峠」に到着しました。
峠に戻ると、端足峠から単独の足跡が「雨ヶ岳」へと向かっていました。 ここから最低鞍部へと降りて、そこから一気に「雨ヶ岳」へと登っていきます。 足跡を追って、急斜面を登っていきますが、久しぶりの長い急登で汗が一気に吹き出します。(下写真)
直登に近い形で登っていき、上部に登るのに従い傾斜がキツくなります。 しかし、途中に平坦地があるので一息つけました。 また、上部に来ると綺麗に花を咲かせたような樹氷が見られて足が鈍ります。(下写真)
途中の急登で、先行する登山者を抜いていきますが、この方も健脚者のようで中々のスピードです。 先の見えない長い登りと足場の悪い雪道で、ヘトヘトになりながらも峠から一時間で山頂へ到着しました。(下写真)
山頂からは、富士山を始めとして東側の山々が望めます。 富士山の左奥に雪の被った山が見えており、奥多摩か秩父の山からと思っていましたが、調べてみると丹沢の山が見えているようです。
写真撮影していると、先程の登山者が登って来られ少し話をしていきましたが、樹氷を撮影しに来られたようで、これだけ好条件で見られたのは初めてだと仰っていました。
ここまで到着時間(10時30分)が予定より多く掛かっているのに気が付きました。 予定表は持ってきていないので、帰ってきて、山行計画を見直すと「竜ヶ岳」から「雨ヶ岳」まで1時間15分と計画より遥かに早く来てはいましたが、時刻に1時間足すのを忘れていました・・・。(本当は10時50分到着予定) そうとは知らずに、遅れを取り戻すべくこの先も急いで歩いて行くことになります。
次に向かうのは「タカデッキ」と言う珍しい名前の山となります。 このピークが「毛無山」と思っていましたが、「毛無山」は「タカデッキ」を超えないと見えてこないようです。(登山者の方に教えてもらいました)
「タカデッキ」へ向かう道は、少し雪が多くなりますがそれでも1~5cm程度でしょうか。 暗い樹林帯を通り抜けていくと、笹が多くなり傾斜が緩んできます。 そして、山頂標識は見当たりませんでしだか、「タカデッキ」山頂へ到着しました。(下写真)
先程の登山者から、タカデッキからは南アルプスの眺めが良いと聞いていたので期待していましたが、生憎雲が広がりよく見られませんでした。 しかし、南側の山々はよく見えており以前登った「真富士山」や「十枚山」など安倍川沿いの山々が望めました。(下写真)
前編は、ここまでとします。
またまたロングコースですね。 私も毎冬竜ヶ岳に行ってますが、思ったより雪は少ない? あの頂上からの展望は気持ちの良いものですね。
雨ヶ岳の樹氷はきれい。(@_@;) 行ってみたくなりました。
by Jetstream777 (2012-02-19 21:26)
青空に樹氷最高の山旅だったのでは・・・
写真を見るだけで歩いた気分です。
by g_g (2012-02-20 08:03)
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
案外、「竜ヶ岳」と「毛無山」は登っているけど、間に挟まれた「雨ヶ岳」と「タカデッキ」は登ったことがない人はいそうですね。 この山域も縦走が楽しいと思いますよ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
樹氷を見るには最適な天気でしたね。 今のところ、今期一番の雪山?でした。(笑)
by おど (2012-02-20 21:59)
すごいパノラマですね。
登った気分を味あわせて頂きました^^
ありがとうございます。
by kuwachan (2012-02-21 23:09)
富士山の展望を満喫できるコースですね^^
是非、ここに行きたいと思いました!
by joyclimb (2012-02-22 00:59)
おはようございます。
これだけの写真をアップするのは大変ですね!!
by BPノスタルジックカーショー (2012-02-22 06:18)
kuwachanさん、コメントありがとうございます。
富士山のパノラマを見るには、雨ヶ岳からが一番良かったです。 樹氷も綺麗ですしね。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
今回の端足峠から「雨ヶ岳」のピストンでしたら、余り時間を掛けずに登れると思うのでお勧めです。
BPノスタルジックカーショーさん、コメントありがとうございます。
写真の管理とアップはPicasaを使っているので楽ですね。
by おど (2012-02-22 12:22)
樹氷と富士山、しかも、すばらしいお天気、すばらしい登山でしたね。私も、いつか、こういう樹氷と富士山を撮影してみたいですね。まづは、夏山で、登山路の確認からですね。
by テリー (2012-02-22 16:39)
テリーさん、コメントありがとうございます。
今回のコース(登山路)は、夏道を通っているので標識もあり分かりやすかったですよ。 夏だと、笹が生い茂っていて歩きにくいかも知れませんね。
by おど (2012-02-23 12:45)
24kmを8時間弱で踏破するとは、えらい健脚ですね。青空と樹氷と笹の構図が素晴らしい写真です。
by キュウ (2012-04-05 00:22)
キュウさん、コメントありがとうございます。
キロ数よりも標高差が時間に関係しますからね。 20Kmでも標高差2500m越えると時間掛かりますしねぇ。(その様な登山道は滅多にありませんが 笑)
天気がよいと、どんなに長く辛い登りでも我慢できます。
by おど (2012-04-06 12:36)