[登山] 白山 旧越前禅定道から釈迦新道周回登山【前編】 [登山]
今回は、当初予定していた白山の紅葉巡りに行って来ました。 快晴との天気予報でしたが、高曇りの天気となり上空は薄い雲に覆われていました。 しかし、遠望は効いており北アルプスから南アルプスまで余すこと無く望むことが出来ました。 紅葉は、南斜面に当たる「旧越前禅定道」は大したことはありませんでしたが、西から北斜面に当たる「釈迦新道」では素晴らしい景色が見られました。
※今回は長くなったので、前後編としました。
関連リンク
2010年10月16日 [登山] 白山 市ノ瀬道・南縦走路・釈迦新道周回日帰り登山(前編)
2010年10月16日 [登山] 白山 市ノ瀬道・南縦走路・釈迦新道周回日帰り登山(後編)
日付 | 2012年10月14日(日) | ||
天気 | 晴れのち曇り | ||
場所 | 石川県白山市白峰 | ||
距離 | 24.9Km | ||
累積標高 | +2170m -2170m | ||
時間 | 9時間05分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 932枚 690枚+242枚(TX300V,NEX-5) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(距離長い) | ||
概略 | 毎年この時期に登っている白山だが、今回は初めて 白山禅定道(旧越前禅定道)を歩いて登っていった。 観光新道との合流地点までは誰にも合わない静かな 登山となる。 また、細尾根や岩など変化に富んだ道 で飽きることは無い。 観光新道からは、人が多くなっ たが黒ボコ岩や弥陀ヶ原など見所は沢山ある。 今回は、御前峰には向かわずに大汝峰に登ったが、 何時もの事ながら山頂からの展望は素晴らしく北や南 、それに中央アルプスまで全てを見通す事が出来た。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSから) | |||
06:15 | 826m | 0.0Km | 市ノ瀬駐車場 出発 |
06:50 (00:35) | 1021m | 1.8Km | 白山禅定道登山口 |
07:15 (00:25) | 1260m | 2.6Km | 六万山 |
07:35 (00:20) | 1418m | 3.5Km | 指尾山 |
08:30 (00:55) | 1668m | 5.8Km | 別当坂分岐 |
09:20 (00:50) | 2044m | 7.5Km | 殿ヶ池ヒュッテ(建築中) |
09:50 (00:30) | 2322m | 8.5Km | 黒ボコ岩(弥陀ヶ原) |
10:10 (00:20) | 2448m | 9.4Km | 室堂 昼食休憩 |
10:35 (00:25) | 2448m | 9.4Km | 室堂 出発 |
11:30 (00:55) | 2684m | 11.6Km | 大汝峰 休憩 |
11:50 (00:20) | 2684m | 11.6Km | 大汝峰 出発 |
12:25 (00:55) | 2519m | 13.2Km | 七倉山分岐 |
13:35 (01:10) | 2020m | 17.1Km | 釈迦岳前峰 (10分休憩) |
14:35 (01:00) | 1112m | 20.8Km | 釈迦新道登山口 |
15:20 (00:45) | 826m | 24.9Km | 市ノ瀬駐車場 到着 |
ルートラボ
金曜日に予定していた白山は、上高地から「蝶ヶ岳」へ行く事になり延期となりました。 しかし、この時期を逃すと紅葉もあっというまに終わりそうなので、体力的には無謀ですが、一日休養を挟んで日曜日に「白山」へ向かうことにしました。
朝3時過ぎに起きて出発します。 いつものように東海北陸自動車道の「白鳥IC」で降りると、九頭竜湖と勝山を経由して市ノ瀬へと入りました。
予定より少し遅れて6時過ぎに到着すると、早速準備をして出発します。 この時期、日曜日とはいえ市ノ瀬から出発する人は限られているのか、思ったよりも車は停まっていませんでした。(下写真)
車道を歩いて鉄橋を渡り暫く登った所にある、「釈迦(しゃか)新道」と「白山禅定道(ぜんじょうどう)」へ向かう登山道へ入っていきます。(下写真)
緩やかな樹林帯を通過していくと、右斜面の登りとなり石の階段などが現れます。 滑りやすいので足元を確認しながら急登を登って行くと林道に出会いました。(下写真)
ここが「白山禅定道(旧越前禅定道)」の登山口に当たります。(下写真)
ここから本格的な登りが始まりますが、苔むした石の階段が暫くは続きます。(下写真)
ここも急登ですが、うまい具合に道を切ってあるので息が切れるほどの坂とはなっていませんでした。 また、上部まで登ると木の階段なども現れ、路側なども崩れないように鉄骨で補強されており、よく整備されていました。(下写真)
急登が続くかとも思われましたが、前方が次第に明るくなってきて、大きく蛇行するつづら折れの道となってきました。 そして登山口から20分程で尾根の末端に到着しました。(下写真)
ここから「別当坂分岐」までは、急な上りは無くなり快適な道が続きました。(下写真)
暫く平坦な道を進んでいくと、唐突に標識があり「六万山」へ到着したようです。(下写真)
山頂は木に覆われて展望はあまりないため、すぐに尾根筋を先へと向かいます。 山頂からは、一旦鞍部に降りますが穿かれた道となり古い道の様子を留めていました。(下写真)
再度平坦な道となりますが、先に進むのに従って大きな岩が出てきて登りとなります。 この辺りは「別山」へと登る「チブリ尾根」から見るとガレた岩山の連なりが見えていて、「天井壁」という名前がついているところです。(下写真)
岩場を抜けながら尾根を登って行くと、突然前方が開けて「指尾(さしお)」の三角点に到着しました。 そこからすぐの所で北方面の展望が開けており、向かう御前峰や釈迦岳などが見えていました。(下写真)
本日始めの展望を楽しんだ所で、この先日影が少なそうなので帽子を被り日焼け止めを入念に塗っていきます。 先へ進みますが左右が切り立った細尾根となり、岩場も多くなります。 とは言え、人が歩くには十分な幅はあるので、それほど危険と言うわけではありませんでした。(下写真)
岩場は多いのですが、大半がその間を抜ける道がありますし、岩がゴロゴロしているところでは、その上を木道が通っており、歩きやすくなっていました。 また、岩場への急な登りなどでは金属と木で出来た階段があり、安心してあるいていけます。(下写真)
この辺りまで登ると紅葉している木々が現れ出し、それらを見ながら登っていきます。(下写真)
この日は、比較的良い天気ですが、上空を見ると波を打った雲(波状雲)が出ていたので天気は微妙なようです。(下写真)
「五輪坂」と呼ばれる「慶松平」 への急登を登って行きます。 下に別当出合の駐車場が見えてきたので、そろそろそちらからの道(別当坂)との合流点が近いのでしょうか。(下写真)
一旦ピークを経由して慶松平へと出ますが、ここからは右の尾根へ変えるため、鞍部へと降りて行きました。 ここは湿原となっているのか、木道を歩いていきます。(下写真)
鞍部から再度登りへと転じると、前方の笹道に人の姿と話し声が聞こえてきました。 そして、階段の登りを上がっていくと、別当出合からの道と合流します。(下写真)
ここからは樹林が無い道となり、笹道を進んで行きました。 その為、展望は良く紅葉もあちこちで見頃となっていました。(下写真)
手前のピークを通過しますが、この辺りから先は沢山の登山者が登り降りして混雑しています。 また、岩場も多くなり、目指す山頂付近も近くまで見えてきました。(下写真)
観光新道と銘打っているだけに、階段も凝った石畳となります。(通る人も多いので、保護のためでもあるのでしょう)
ピークをいくつか越えていく度に、紅葉も濃くなっていくような気がします。 途中に殿ヶ池避難小屋がありますが、今は丁度改築工事中なのか取り壊されて仮設小屋が建っていました。(下写真)
小屋のすぐ先に「蛇塚(じゃづか)」がありそこから「黒ボコ岩」までは急な登りとなりました。(下写真)
前方に台地が見えてきて、その先端に黒ボコ岩と思われる岩場が見えてきました。 しかし、ここの登りは先が見えるだけに中々堪えます。(下写真)
道が緩やかになると岩が多くなり、沢山の人が休憩している「黒ボコ岩」に到着しました。 ここは、別当出合から砂防新道経由で登られる道との合流点にあたります。(下写真)
ここまで来ると室堂はすぐそこです。 「弥陀ヶ原」と呼ばれる野原の木道を抜けると、「五葉坂」と呼ばれる最後の登りとなりました。(下写真)
沢山の方が登られていますが、皆さん流石に疲れた顔をしています・・・。 石の転がる登りづらい道を進んでいくと、視界が開け「室堂」の赤い建物が見えてきました。(下写真)
また、ここまで来て初めて東方向の展望と最高峰となる御前峰が見えてきました。(下写真)
室堂前のベンチに座り、初めての休憩となる昼食を摂っていきました。 紅葉最盛期の日曜日と言うこともあって、それなりの登山者数で賑わっています。(全体で数百人単位か)
今回の登山から山頂は冷え込むと思い、テルモスのお湯とカップ麺を持ってきています。 温かい食べ物とおにぎりを食べて行きますが、先も長いので心拍が落ち着いた所で出発します。
次の目的地は最高峰の「御前峰」ではなく、まだ通ったことのない周回コースで「大汝峰(おおなんじみね)」に向かうことにしました。
乾燥室のある西方面に向かうと、その乾燥室の横を通る道があるのでそこの木道を歩いていきます。 するとハイマツ帯の道となり、西から回り込む道となりました。(下写真)
今回はじめてのコースですが、ハイマツ帯なので南から西方面の展望が広がりそれらを眺めながら歩いていきます。 御前峰の西側まで来ると西斜面の谷間を登る道となりました。 その奥に「大汝峰」が見えてきました。(下写真)
下りの方4名と登りの方1名とすれ違い、上部の百姓池へ到着しました。 ここから通常であればお池巡りをしながら「御前峰」に登るのでしょう。(下写真)
「大汝峰」へと向かいますが、ここからが岩場の急登となりました。(下写真)
しかし、前回登った時もそうですが、この手の道には慣れてきているので、それほど問題とはなりませんし、何時もであれば息が切れますが、前々日に同じ様な標高に登っているので高山病にはなりませんでした。
登るのに従って、周りの景色が変わっていきます。(下写真)
程なく山頂に到着すると、北アルプスなどが澄んだ空気の元で見えていました。(下写真)
木曽御嶽山と左に南アルプス(甲斐駒ケ岳)、右に中央アルプス(空木岳)・南アルプス南部
山頂でも20分ほど景色を眺めながら休憩して行きます。
今回はここまでとします。 後半は月曜日に掲載予定です。
尚、次の山行ですが、明日(土曜日)に南アルプスの塩見岳へ行く予定です。
展望のパノラマいいですね~。
緑の林が、高度を増すにつれ
だんだん色濃くなってくるのを見ると
わくわくします。
ちょっと遠いのですが、
お花の時期に行ってみたいです。
by nousagi (2012-10-19 23:07)
素晴らしいパノラマですね
高度を増すごとに紅葉も見られ
飽きない山旅のようでしたね。
by g_g (2012-10-20 08:15)
おはようございます^^
白山にもこう言う道があるのですね~
友人たちから白山は登り易いと聞いておりますが、
それでも累積標高差2170はやはり大変だわ。
by mimimomo (2012-10-20 09:34)
今晩は!
天気に恵まれて最高の登山となりましたね!!
by シラネアオイ (2012-10-21 00:05)
天気が良く、眺望にも恵まれて、すばらしい登山になりましたね。
by テリー (2012-10-21 12:02)
白山を駆け廻ると言う感じですね~
by OJJ (2012-10-21 14:20)
皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。
nousagiさん、
この日の展望は良かったです。 白山は関西・東海・関東の何処からも遠いですね。 しかし、期待は裏切らない良い山だと思いますよ。
g_gさん、
白山自体はそれほど高い山ではないので、中腹辺りが見頃となっていました。 紅葉見学には最高です。
mimimomoさん、
白山の北部からも道があるので行ってみたいですね。 山自体は巨大で奥深いので、何度でも楽しめそうです。 ついつい距離の関係で別当出合からの登山者が多いみたいですが、今回のコースや別山からのコースがお勧めです。
シラネアオイさん、
上空の雲が晴れませんでしたが、お陰で日焼けにはなりませんでしたね。
テリーさん、
いつものことですが、晴れ間が覗くだけでも来てよかったと思えますね。
OJJさん、
白山は急登が少ないので登りやすいですね。 その分距離はありますが、20Km前後歩ける方であれば、日帰りで楽しめますよ。(夏場にジックリと一泊以上がお勧めですが)
by おど (2012-10-22 20:47)
気持ちの良い秋の景色が広がっていますね^^
一日に水平・垂直方向にこれだけ移動できるのは、素晴らしいです!!
市ノ瀬駐車場から白山釈迦岳に行きたいと思っていますが、
距離があり未だ実現していません^^;
by joyclimb (2012-10-22 22:36)