[登山] 大峰山脈 観音峯山・稲村ヶ岳・山上ヶ岳・大天井ヶ岳日帰り縦走【前編】 [登山]
今回も予定通り、大峰山脈の大峯山こと「山上ヶ岳」を中心とした山々に登って来ました。 洞川(どろかわ)の手前にある「観音峯山(かんのんみねやま)」の登山口から登り始め、「観音峯山」を経由して「法力峠」へと洞川からの一般登山道と合流後、「稲村ヶ岳」と「山上ヶ岳」を縦走し、大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)を通って「五番関」から「大天井ヶ岳(だいてんじょうがたけ)」へと登りました。 下山は予定通り、西尾根の「岩屋峰」を経由して「大原山」へと降りるコースとしました。
今回も長い工程ではありましたが、膝をかばって遅めに歩いたためか疲れはほとんどなく、修験行者の歩く道や「大峯山寺(おおみねさんじ)」周辺、それに霧氷と紅葉など見所が沢山の山を堪能できました。
※今回も長くなりそうなので、前後編としました。(前編は出発から「レンゲ辻」まで)
予定日付 | 2012年11月10日(土) | ||
天気 | 曇り時々晴れ | ||
場所 | 奈良県吉野郡天川村大字洞川 | ||
距離 | 24.8Km | ||
累積標高 | +2073 -1976m | ||
時間 | 8時間55分 | ||
人数 | 1名 | ||
撮影枚数 | 472枚+137枚(DSC-TX300V) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(道迷い注意、岩場注意) | ||
概略 | 観音峯山へは比較的整備された道を登るが、 思ったよりも遠く感じる。 そこから法力峠を経由 して稲村ヶ岳へと登る。 途中から霧氷の木々 の間を抜けて行き、山頂到着時は晴れ間が出て 紅葉と霧氷と青空の絶景が見られた。 山上ヶ岳は、想像していた以上に人の手が入っ ており、山頂にいることを忘れるほどである。 その後は、大峯奥駈道を歩き大天井ヶ岳から 下山とするが、最後まで紅葉が楽しめた。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実測) | |||
06:30 | 769m | 0.0Km | 観音峯山登山口 出発 |
07:30 (01:00) | 1347.4m | 3.1Km | 観音峯山 |
08:15 (00:45) | 1234m | 5.7Km | 法力峠 |
09:00 (00:45) | 1595m | 8.4Km | 山上辻 |
09:25 (00:25) | 1725.9m | 9.4Km | 稲村ヶ岳 休憩 |
09:35 (00:10) | 1725.9m | 9.4Km | 稲村ヶ岳 出発 |
10:25 (00:50) | 1534m | 12.1Km | レンゲ辻 |
10:45 (00:20) | 1719.2m | 12.7Km | 山上ヶ岳 散策・昼食休憩 |
11:30 (00:45) | 1719.2m | 13.4Km | 山上ヶ岳 出発 |
12:05 (00:35) | 1492m | 15.3Km | 洞辻茶屋 |
13:00 (00:55) | 1226m | 18.4Km | 五番関 |
13:35 (00:35) | 1438.7m | 19.7Km | 大天井ヶ岳 |
14:20 (00:45) | 1334m | 21.5Km | 岩屋峰 |
14:45 (00:25) | 1063m | 22.6Km | 大原山 |
15:25 (00:40) | 866m | 24.8Km | エコミュージアム 到着 |
ルートラボ
一ヶ月前は、天川川合から「八経ヶ岳」へと登りました。 その時に自宅からの交通それに距離感と時間が分かったので、今回は最適と思われる道路で向かいました。
名古屋方面からは、東名阪を「関IC」で名阪国道(25号線)に乗り「針IC」で降りるのが良いみたいです。 その後は「269」「370」と国道を走り「三茶屋」で県道28号線へと入り吉野方面へと向かいました。
その後は前回同様国道309号線を南下して、目的の「天川川合」へ2時間半ほどで到着しました。 そして「洞川」へと向かう県道21号へと左折すると、急な坂道を登って行き「虹トンネル」を通り抜けます。
トンネルから出てすぐの右側に、目的の「観音峯山登山口」がありそこに停車します。 30台ほど駐車可能ですが、まだ早いのか同時に到着した登山者の車が1台止まっているだけでした。(下写真)
トイレへ寄ってから早速出発の準備をして行きます。 朝方は天気予報通りで雲が多く薄暗い感じですが、雨が降り出しそうな雲ではありませんでした。
また、思ったよりも冷え込みはないので、前回と同じ格好で出発しました。
まずは駐車所の前にある橋を渡って、遊歩道との分岐へと出ました。 左が正解ですが、右へ行って更に分岐があるのでそこを左へ向かってもすぐに「観音峯山」への分岐と合流しました。(下写真)
西斜面となっているので薄暗い樹林帯を登って行きました。 標識が少なくこの道で良いのか不安になりますが、向かっている方角的には間違っていないのと、標高を上げていたのでそのまま登って行きました。(下写真)
今回のコースを引いた時に利用した地図が古いため、コースが大きく異なりますが、GPSの地図では歩いているコースに登山道が書かれていました。 また、すぐに水場が出てきたので、この道で問題なさそうです。
途中で第一展望台との分岐に到着しますが、そちら側から先行していた登山者の方が降りてきますが、この先でも見られるのでそちらへは向かわずに先へと登って行きました。
コース前半は急登というよりは、南の尾根に乗るために斜面をトラバースする道となっています。 その尾根の端に到着するとそこが「観音平」と呼ばれるところでした。(下写真)
鳥居をくぐると、左手に東屋が建っています。 休憩には早すぎるのでそのまま展望台へと向かいますが、道が二手に分岐しているので少し悩みますが、「お歌石」の間を抜けて上部へと向かう道だろうとそちらへと歩いて行きました。(下写真)
お歌石(「よしの山 花ぞちるらん天の川 くものつつみをくずすしらなみ」)
ここからは、上部に岩壁が見えていて、その横をトラバースして側面へと抜ける道となっています。 その為、側面からの登りは急登となっていますが、木の階段でつづら折れの道となっているので、それほど体力を使う道と言うわけではありません。(下写真)
つづら折れの道を登り樹林帯を通り抜けると、上部が明るくなると伴に傾斜も緩み唐突にカヤ原へ到着しました。(下写真)
ススキの間の道を抜けると、石柱の立つ展望台に到着しました。 ここからは向かう「観音峯山」以外の展望が広がっていました。(トップの写真と下写真)
展望を一通り眺めた所で、山頂へ向かって最後の登りへと向かいます。 ここまでは比較的良い道(遊歩道)でしたが、この先では踏み跡も木の葉で隠れ気味で、慣れない方だと道を外れる恐れもありそうです。(下写真)
綺麗な紅葉を見ながら落ち葉の斜面を登って行くと、手前のピークへ到着しますが、そこから鞍部へと降りて行くと、その先に山頂へと登る斜面が見えてきました。 その斜面をジグザクに登って行くと、木々に覆われて展望のない頂上へ到着しました。(下写真)
展望は全くないので、そのまま奥へ法力峠へと向かって行きました。 ここからの道は植林が多くなり、徐々に踏み跡も薄くなりました。(普通の登山道並にですが・・・)
ここからの道も意外に遠く感じますが、それは「観音峯山」より高いピークを幾つか越えていったからでしょうか。 三ツ塚まで200mと手書きで書かれた標識を通り過ぎて、斜面を登って行くと右に展望が開けた「三ッ塚」へ到着しました。(下写真)
目の前に「稲村ヶ岳」が見えていましたが、山頂付近には雲が掛かっており、この先で展望が見られるか不安になります。 この先も同じような稜線を歩いていきますが、所々で岩尾根や細尾根となっていますが、テープで通りやすい道を示しているのでその通りに行けば特に問題とはなりませんでした。
また、細尾根からは右手に「稲村ヶ岳」の姿が見えていますが、相変わらず山頂付近はガスに覆われています。(下写真)
尾根の分岐が何箇所かありガイドブックでも迷いやすいので注意となっていますが、テープと踏み跡を追っていけば問題ありませんでした。 法力峠に近づくと、右の急斜面に降りるようにテープで誘導されます。 踏み跡もそちらへと向かっているのと、植林との境となっているので、そのまま滑らないように降りていくと「法力峠」に到着しました。(下写真)
ここまで来ると後は一般登山道となるので安心です。 この先の道はよく整備された道で、前回の「八経ヶ岳」のコースとにた雰囲気となっていました。(尾根をトラバースする古い道)
また、枯れ沢などの急斜面を通過する場合も、鉄のハシゴや橋などがあり、一部クサリも付いていますが、慎重に歩いていけば危険は無さそうです。 そもそも、このコースは地元の中学校の遠足コースなのか、途中に登頂記念の石標が建っています。(下写真)
遠目にも傾いた小屋が見えてきますが、床が抜けており避難小屋としては利用できそうもありません・・・。(下写真)
少し標高が上がると、真っ赤なもみじが見られでしました。 また、その木間からは向かう稲村ヶ岳と思われる山頂も見え隠れしています。(下写真)
法力峠から45分程で、稲村ヶ岳との分岐となる「山上辻」に到着します。 ここには「稲村小屋」とトイレがありますが、小屋はシーズンオフなのかヒッソリと佇んでいました。(下写真)
ここまで登山者は2人ほどしか見かけませんでしたが、ここにも数名いましたし後で通り掛かった時も、丁度到着した三人組の登山者や休憩する登山者などがいました。 ここからは小屋の前を通り笹道となる「稲村ヶ岳」方面へと向かいます。(下写真)
笹道を進んで暫く右斜面をトラバースすると、前方に左右が急斜面となった「」大日山が見えてきました。 ここは直登ではなく、左斜面をトラバースして行きます。 この辺りは危険なところがあると思っていましたが、トラバース道やその先の岩場の斜面もよく整備されており、特に難しいところはありません。(下写真)
大日山を通過すると、その山頂との分岐がありますが、時間がないと思っていたので今回はパスしました。 しかし、後でよく予定時間を見てみると2時間半のところを1時間半と1時間も勘違いしており、結局今回の全工程は1時間早く廻ってしまいいました・・・。(途中の見所を、もっと見ていけばよかったと後悔しています・・・)
ちなみにこの分岐からは、稲村ヶ岳と大日山とのキレットが見られますが、後で調べるとキレットの間を通る道もあるようです・・・。(下写真)
ここからの登りは、先程も書いたように岩場の登りとなりますが、ステップはあるので鎖は使わずに登って行きました。(下写真)
山頂が近づくにつれて、枝に白いものが付着しているのが見えてきました。 よくよく見ると霧氷が付いており、更に登ると想像もしていなかった立派な霧氷が広がっていました。(下写真)
朝からのガスと北風に吹かれて、1cm近くのエビの尻尾へと成長しているようです。 また、運が良いことに、ここまで雲が掛かり太陽の光も届かないため融けずに残っていたようでした。
山頂直下まで登って行くと、一旦南斜面へ出て、そこからは尾根を頂上へと登っていきます。 そして、出発から3時間ほどで「稲村ヶ岳」の山頂へ到着しました。 山頂には驚いたことに、立派な展望台が建っていました・・・。(下写真)
山頂到着時には、まだガスが掛かっており周囲は真っ白でしたが、少し待っていると次第にガスが薄くなり青空や廻りの景色も見えてきました。(下写真)
観音峯山(左)と三ツ塚(その右)、右に大日山の山頂部も見える
ここまで霧氷となっている割には意外と暖かく感じましたが、山頂は風が強く流石に冷えてきたので、展望も見られ満足した所で「山上辻」まで戻ることにしました。 その途中先程まではガスでよく見えなかった「大日山」やガスが取れてきた「山上ヶ岳」を見て行きました。(下写真)
「山上辻」を経由して、山上ヶ岳方面へと向かいました。 すぐの所に小屋の水源があり橋が掛けてありましたが、微妙に傾いていたので恐る恐る渡っていきます。(下写真)
2つほどあるピークは登らずにトラバースして迂回して行きました。 道が左斜面へ移ると、その先に「山上ヶ岳」の山頂付近が見えてきました。 しかし、遠目にも岩が多く登るのが大変そうです・・・。(下写真)
2つ目のピークを通り過ぎ、鞍部へと一気に降りて行くと「レンゲ辻」に到着しました。 レンゲ辻は洞川との分岐となっていて、丁度単独の登山者の方がそちらから登られていました。
そしてここから先「山上ヶ岳」方面は、現在の日本では唯一残っている女人禁制の山域となり、それを示す「女人結界門」が立っていました。(下写真)
前編はここまでとします。 後編は、木曜日には掲載できると思います。
もう霧氷が見られるんですね。
紅葉した木々を見ながら、稜線にでて
ススキの原を行くと、
今度は霧氷の林となると、
盛りだくさんで嬉しくなります。
でも、氷点下ですよね。
寒そうですね。(^_^;)
by nousagi (2012-11-13 16:46)
綺麗な霧氷ですねぇ。まだ11月なのに。
さすが標高が高い山は早いですね。
これから丹沢のシーズンですが、今シーズンは
何回霧氷を見られるかな?楽しみです。
寒くなるといろいろ嫌ですが、楽しみはそれでも
あるものですね。
by ken_trekking (2012-11-13 20:38)
今晩は!
もう間もなく冬山になりますね!!
by シラネアオイ (2012-11-13 23:17)
霧氷綺麗ですね~11月に見られるなんて驚きです^^
by hrd (2012-11-14 07:07)
紅葉と霧氷の組み合わせなんて素晴らしいですね~2年前に三峰山に2月に行っても4℃だったので霧氷は見られなかったのに・・
距離25キロと写真600枚・・う~~~ん、1枚10秒で写しても100分・・
by OJJ (2012-11-14 08:33)
おはようございます^^
6時30分ころの西側って暗いんですね~ちょっと驚きましたよ^^
草紅葉ではなく茅紅葉?(^^ とても綺麗だわ。
未知迷いしやすいような場所は嫌ですけれど、テープや踏み跡があれば安心。わたくしは
一番ルートファインディングができるかどうかが心配ですから。
でもおどさんは、ちゃんとお出来になるから独り登山がやれるのだわ。
お天気もまずまず良かったですね。
この時期少し高いところはもう樹氷が見られるのですよね~
良い山行でしたね。
by mimimomo (2012-11-14 08:55)
紅葉と霧氷、気鋭ですね、しばし忘れていた事を思い出しました
何時も写真を沢山撮っているに短時間で歩くことが、何時も驚いてます、私は写真を撮りながらだと、予想時間より何倍かかることか。
by g_g (2012-11-14 10:08)
霧氷と紅葉ダブルで見れる何て羨ましいです。霧氷がある言う事はもう氷点下と言う事ですね。
でもこれからの時期も楽しい楽しみの一つですね。
by ゆうくん (2012-11-14 17:52)
nousagiさん、コメントありがとうございます。
それほど高い山ではありませんが、標高差が結構あるので麓から山頂まで色々な色で楽しめますね。
しかし、まさか山頂で霧氷が見られるとは思ってもいませんでしたが。(笑)
ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
標高が高いと行っても、1700mほどなので、霧氷(樹氷)や雪はまだ先の話だと思っていました。 寒くはありますが、その反面熱くならないので一気に登ることができるので、いまが一番快適な時期ですね。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
今日あたり、高い山では雪がどっさり降っていると思うので、もう冬山ですねぇ。
hrdさん、コメントありがとうございます。
この辺りの樹氷の見頃は何月ぐらいか分かりませんが、まだ早いのは間違いありませんね。 紅葉も麓までおりているので、雪が降りだすのも間近ですね。
OJJさん、コメントありがとうございます。
自分も樹氷はよく見ますが、紅葉の季節にというのは初めてだったかも知れません。 写真は、同じ景色を二・三枚撮ることも多いので、少し多めに換算されますよ。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
すっかり日の出の時間も早くなったので、最近は6時過ぎにならないと明るくありませんね。
それに日の入りも早いので、16時半までには下山したいですねぇ。 今回のコースは、あまり期待していませんでしたが、良い景色と風景、それと後編になりますが寺院なども見られたので盛り沢山でした。
g_gさん、コメントありがとうございます。
山頂からの真っ白な霧氷と、眼下に見える紅葉、それに空の青さが最高でした。
写真に撮りましたが、表現しきれていません・・・。
ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
この日は氷点下は行っていなかったと思います。 風のないところでは結構暖かく感じたので、北風が強くて冷たかったのかも知れませんね。
自分としては、待ちに待った冬山がようやく訪れたという感じですねぇ。(笑)
by おど (2012-11-14 21:52)
観音峯展望台から稲村ヶ岳の展望、朝の清々しさが伝わってきます^^
紅葉と霧氷のコラボ、素晴らしいですね。
来年、この付近でこの景色を見たいです。
by joyclimb (2012-11-14 22:25)
だんだん冬が近づいてきています
これからの季節、山は天気も安定しないでしょうし、気温の変化や雪など
厳しい季節になっていきますね。気をつけて登山を楽しまれてくださいませ
by tansta (2012-11-14 23:28)
朝の光の束が……
良いですねぇ。
by 山子路爺 (2012-11-15 20:13)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
朝の日差しは疲れを忘れますし、「これから登るぞ」と言う気にさせてくれますね。 この周辺は関西方面からの方が来やすいので、丁度よいのではと思います。
tanstaさん、コメントありがとうございます。
今日なんかも山沿いでは雪となっているようで、すっかり冬となりましたね。 今後は、寒ければ寒いなりの格好をしていくので、万全の体制で登りたいと思います。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
まだ湿気が残っていたので、朝日が山の陰に通ると筋が見えていて綺麗でした。 雲がまったくない景色も良いですが、朝は霧がかった風景のほうが良いですね。
by おど (2012-11-15 23:06)
紅葉と霧氷美しいですね!すすきの原っぱも素敵です。
by takaki-i (2012-11-15 23:51)