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[登山] 養老山地 雪の養老山から庭田山頂公園縦走ハイキング [登山]

 今回は、膝を休めるべく短め?で負荷の掛かりにくいと思われるコースとして、養老山地の養老の滝から「養老山」へと登り、そこから「川原越」経由で「二之瀬越」にある「庭田山頂公園」まで縦走しました。
 当日の天気予報で曇りは予想していましたが、まさかの吹雪となり、雪の養老山巡りとなりました。 しかし、午後からは天気も回復し要所要所では展望も見られ、思ったよりも充実したハイキングとなりました。

途中の高圧鉄塔から眺め(南方面)

養老山地
養老山~庭田山頂公園
縦走ハイキング
日付2012年12月08日(土)
場所岐阜県養老郡養老町
天気風強く、晴れのち雪、午後晴れ
距離16.1Km
累積標高+1451 -1094m
時間4時間55分
人数1名(三方山まで2名)
撮影枚数176枚
登山難度
(A:安易~E:高度)

A(雪の場合はC)

概略 朝方は晴れていたが、急速に天候が悪化し
雪となり一時的に強くなる。 しかし、午後から
回復することは分かっていたので、その中を予
定通り、庭田山頂公園まで縦走した。
 幸い、膝の具合も回復傾向でそれほど悪くは
なく、迂回路が多く思ったよりも距離が伸びた
が最後まで問題なく歩くことが出来た。
 雪の中歩くのは慣れているので、問題とはな
らなかったが、慣れない人の場合は注意が
必要。 また、終盤は展望を見ながらの快適な
ハイキングとなる。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
09:1070m0Km養老公園駐車場 出発
09:40 (00:30)235m1.7Km養老ノ滝
10:00 (00:20)312m2.6Km三方山登山口
11:05 (01:05)722m4.1Km三方山
11:20 (00:15)841m4.9Km小倉山
11:40 (00:20)859.3m6.0Km養老山
12:15 (00:35)815m8.5Km避難小屋 (8分休憩)
12:40 (00:25)630m10.0Km川原越
13:35 (00:55)369m13.7Km林道出合
14:00 (00:25)408m15.8Km南濃北勢線出合
14:05 (00:05)428m16.1Km庭田山頂公園 到着

ルートラボ

実績コース(赤字が実績、緑色は予定)
20121208_map.jpg

 今回の山域は、自宅からは最も近い山となり、直線で30Kmほどしか離れていません。 以前から、養老山地の南北縦走は計画していましたが、近いだけにいつでも行けると延び延びとなっていました。 また、最近の行程から考えると完全縦走も特に問題とはならない距離と標高差となって来たことも関係しています。 しかし、今回は距離と時間が短くなるコースとするため、最も整備されて歩きやすく距離も短くなる様に中間地点までとしました。

 先にも説明したように、すぐに到着するため自宅は陽が高くなってからの出発としました。 登山口となる養老には何度ともなく来ていますし、養老山もこれで3回目となるので、少しでも距離を稼ぐことも意識して、今まで停めたことのない手前の養老公園から出発することにしました。
 予定通り、9時に養老公園に到着すると早速準備をして、ほぼ終わった紅葉を見ながらゆっくりと養老の滝へと遊歩道を歩いて行きました。(下写真)

朝は良い天気

紅葉が残る歩道

滝に向かう

 滝谷の流れに沿って歩いて行くと、30分ほどで養老ノ滝に到着しました。(下写真)

養老の滝

養老の滝説明文

滝壺

 滝を見た後は登山口へ向かって、滝上の駐車場経由で林道へと向かいます。 ここからの道は初めての時は迷いましたが、滝の横からの階段を展望を眺めながら登って行くと、広い駐車場に到着します。 ここから一旦右のリフト方面へと向かい、その先の左手にある林道から左の滝の上に向かうと登山口に到着します。(下写真)

滝上部の登山口へ向かう

駐車場の紅葉

養老山頂登山道入口

ここから登山口(中央左の斜面)へ

登山口

 登山口から「三方山」までは急斜面となりますが、今回は二人で来ているのでコースタイム通りにゆっくりと登って行きます。 登って行く途中で空を見上げると、雲が徐々に多くなってきたようです。 この日の天気予報では、9時から12時までが曇りの予報ですがその後はまた晴れる予報でした。 その為、曇は想定内ですがパラパラとアラレ状の雪が舞って来ました・・・。 また、次第に風も強くなり当初はすぐに止むかと思われた雪も徐々に強くなってきます。(下写真)

雪が降り出す

雪が激しく

 以前元旦に登った時も、雪だったので以外ではありませんが、標高700m余りの所でこの雪です。 横殴りの雪が降る中、途中のベンチでジャケットと手袋を着込んで行きました。 そして「三方山」の分岐へ到着しますが、この天気では展望どころではありません。 そうと分かっては居ますが、折角なので寄って行きました。 名前の通り、濃尾平野を隅々まで見渡せる絶好の展望地なのですが、この日は生憎の雪でまったく見えませんでした。(下写真)

三方山分岐

三方山山頂

展望はなし・・・

 早々に分岐へ戻りますが、この先一緒に向かう予定の「養老山」へは無理そうなので、ここからは単独で養老山へと向かうことにしました。 この後は単独となるので、いつもの様に速度を戻して歩いて行きました。(下写真)

養老山へ向かう

 稜線沿いの「笹原峠」に到着しますが、ここからは西からの強い風が直接あたるので、吹雪となっています。(下写真)

三股分岐(小倉山へ)

ガスで周囲は真っ白

 すっかり雪の道と化した遊歩道を歩いていきますが、この天気にも関わらず子供連れの登山者や10名以上の団体登山者とすれ違いました。(皆さん急いで下山でしょうか?)
 小倉山への階段を登って行くと、広い山頂に到着しました。(下写真)

小倉山への階段

小倉山山頂

 西側の展望はと思い、奥の休憩舎方面に向かいますが、登山者が二人歩いていましたが、展望はまったく見られません・・・。 元の山頂にもどり、ここからは初めてとなる縦走路へと向かいました。(下写真)

養老山へはすぐ

 短時間に1センチ弱近く積もった遊歩道を歩いていきますが、相変わらず横からの風と雪が強く吹いています。 しかし、暖かい格好はしていたので、寒くはありませんでした。 程なく右方向に「養老山」の標識があるので、そちらへと滑りやすくなった斜面を登って行きました。(下写真)

養老山頂分岐(右へ)

 ひと登りで一等三角点のある「養老山」山頂に到着しました。(下写真)

養老山山頂

 先ほどの団体が作っていったのでしょう、小さな雪だるまが置いてありました。 ここからの展望は元々無いので、戻って縦走を続けることにします。(下写真)

雪の中を進む

 ここからの道は、若干の上下動はありますが、同じような道を延々と歩いていくため、説明と写真は最小限で割愛します。(下写真)

同じような道が延々と続く

 数百メートル置きに、標識が立っていましたが、そのひとつに「庭田山頂公園」まで9.5Kmとなっていました。 予定では、養老山から2時間ほどで到着するつもりだったので急ぐことにしました。
 基本的には向かう南部へは、徐々に標高が低くなるので体力的には問題ありません。 前方に小屋が見えてくると、そこが「避難小屋」でした。(下写真)

避難小屋

 当初、避難小屋の中で昼食をとも思っていましたが、着いてみると避難小屋とは名ばかりで、シャッターが締まり中へは入れそうもありません・・・。(下写真)

庭田山頂まで7.9Km・・・

 仕方がないので、ベンチの雪を払いその上で食べて行きましたが、今回は軽量化の為、おにぎり2個だけの寂しい食事となりました。(飲料水も冷たいペットボトルで1リットル分だけです)
 短めの休憩を終えると「川原越」へと向かいました。 標高が低くなると雲から抜けたのか風も弱まり、雪も止んできました。 そして、左の東方向に下界の景色が見えてきました。(下写真)

雪が止んで下界が望む

雲が高くなる

標高を落とす

 植林の間を通る道となると平坦となり左奥に休憩舎と、そこからは東方面の展望が見えてきました。(下写真)

休憩所(展望)

ここからの眺め(富士山は見えません 笑)

遠望は効かないが何とか・・・

 休憩なしで、そこから下へ降りていくと、そこが「川原越」になっていました。 ここは「東海自然歩道」との交差点でもあり、足の状態や二之瀬越への道が通行止めの場合は、ここからの下山を予定していました。 しかし、朝に養老へ向かう途中で南濃北勢線への交通掲示板を確認(県道56号線との交差点にあります)した時は通行止めとはなっていなかったので、予定通り縦走を続けることにします。(下写真)

川原越(東海自然歩道と交差)

ここから少し登り返す

 川原越からは急登の階段を登り返すことになります。 登る途中で、それまで木々や手前の山に邪魔されて見えなかった「鈴鹿山脈」の山々が見えてきました。(下写真)

鈴鹿北部(左)と養老の山々(右)

鍋尻山(左)、コザト(中央左)、霊仙山(右)などアップ

 732.5mピークに登りつめると、その先は基本的に下りとなり、途中から造成中と思われる林道と並走する形で進んで行きました。(下写真)

林道を造成中

 緩やかな下りとなり、雲も流れたのか太陽の光も注ぐようになって来ました。(下写真)

雪も無くなり気持ちのよい道となる

 地図にも記載されている高圧鉄塔が見えてくると、道はその周りをグルリと回り込むようになっており、その先で巡視路と分かれていました。

高圧鉄塔の横を通る

 その先に2つ目の鉄塔がありますが、この辺りからの展望がよく東側の平野の眺めや、南方面の向かう山々が見えていました。(下写真)

鉄塔横からの眺め(南方面)

鉄塔からの眺め(東方面)

 しばらくすると前方から鈴の音が近づいてきたので、登山者でもいるのかとおもいましたが、尻尾を振った犬が近づいて来ました。 その後ろを猟銃を持った猟師が歩いてきますが、こんな所で何を撃ちに来たのでしょうか?
 どこから歩いてきたのかと思いましたが、その先を降りていくと車が二台停車している林道と合流しました。(下写真)

林道へ合流

 遊歩道はここから林道と一緒になっているようで、右の庭田山頂公園方面へと向かいました。(下写真)

林道を黙々と歩く

 林道ということもあり、比較的平坦な道となり予定より遅れていることもあって、一気に歩いて行きました。 結局その後は終始林道歩きとなり30分ほどで二之瀬越を通る「南濃北勢線(県道25号線)」に到着しました。(下写真)

湧く雲

青空が覗く

二之瀬越の車道に出る

 車道に出ますが、車が一向に通りません・・・。 ここまで携帯電話は圏外で繋がらなかったため、迎えが来ているか不安になりましたが、取り敢えず庭田山頂公園に向かい、車道から遊歩道へと再度入って行きました。(下写真)

道路からまた遊歩道へと入る(ショートカット)

ここが一番荒れているか・・・

 上部の道と合流して、その先の「庭田山頂公園」に無事到着しました。(下写真)

庭田山頂公園に到着

養老山頂登山道案内図(大雑把すぎるか・・・)

駐車場から見る空

 そして、迎えの車とも無事に合流することができ、今回の短いハイキング?が終わりました。(道路は通行止めの看板はありますが、通れるようになっていたようです。 昼前に降った雪で急遽通行止めにしたようですが、すぐに止んだので解除したみたいです。)

 帰路、近いながらも一回も入ったことのなかった「南濃温泉 水晶の湯」に寄って、汗と疲れを取って行きました。

今回の反省点は、
・短めにする予定が、遊歩道が思ったよりも蛇行していたため、距離が長めになってしまいました。 また、標高差も思ったよりもありましたが、急な下りを無しとしたので、それほど膝に負担は掛かりませんでした。(峠までの道にした理由がこれです)

 次回ですが、膝の調子は徐々に回復しているのですが、日も短くなったので8時間前後の山行となるような所にする予定です。 また、今週は雪が多そうなので高い山(2000m以上)は無理そうです。


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コメント 18

コメントの受付は締め切りました
旅爺さん

千葉県の養老渓谷には行きましたが、岐阜県にも養老郡養老町なんて
あるんですね。 春の頃なら良さそうな山ですが、雪の季節は寒々しく感じます。
by 旅爺さん (2012-12-09 17:13) 

シラネアオイ

今晩は!
くしくも雪の洗礼ですか?
8日は此方も激しく雪が降り除雪が間に合いませんでした!
今日は朝から都合5時間の除雪となりました!!
by シラネアオイ (2012-12-09 17:23) 

nousagi

紅葉がまだまだ綺麗だというのに
上に行くと、まるで別世界ですね。
寒そうです。(^_^;)
いよいよ雪山シーズンの始まりですね。
by nousagi (2012-12-09 18:31) 

OJJ

養老の滝、寒くて飲んでも酔わなかったですか?
今回の短いハイキング?・・と云っても雪と紅葉の16キロ・・コチトラ高取山から菊水山往復で約16キロ・・短時間ですが吹雪に会いました~
by OJJ (2012-12-09 21:19) 

テリー

避難小屋が、使えないなんて、ひどいですね。
膝の調子が良くなってきているとのこと、よかったですね。
by テリー (2012-12-09 22:23) 

takaki-i

旅爺さんも書いていますが養老の滝は千葉にもあり紅葉の名所です。
雪は殆ど降りません年に1~2階数センチ積もる程度です・
by takaki-i (2012-12-09 22:49) 

おど

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 養老の本家本元はこちらですが、関東の方には千葉の方が知名度が高いのでしょうか。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 予想外の雪でしたが、大したことはなかったので逆に楽しめました。 今日は朝から平地でも雪となったので、今後は雪山に行く事になりそうです・・・。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 紅葉も終わっていますが、遅れて見頃となったところはまだありますね。 養老山地は、標高もそれほどないので通常であれば、冬枯れの山を楽しめるだけですよ。 今回は特別ですね。

OJJさん、コメントありがとうございます。
 菊水泉と呼ばれる名水が飲めるところがありますが、流石にこの既設で朝早くから飲んでは芯から凍えてしまいますよ。(笑) 今回の16Kmは短いのかは微妙ですね。(時間は間違いなく短いのですけどね)

テリーさん、コメントありがとうございます。
 避難小屋は本気で開けようとはしていないので、死ぬ気になれば開くのかも知れません。(苦笑) まあ、余程のことが無い限り林道が近くまで通っているので、それ沿いに下山したほうが助かるような気がしますが・・・。 膝は治りが遅いだけのようで、徐々にですが引いています。

takaki-iさん、コメントありがとうございます。
 千葉は昔8年ほどいたので養老渓谷は知っています。 但し、行ったことはありませんでしたが・・・。 千葉で雪の日は年に一回あるかどうかですよね。

by おど (2012-12-10 12:28) 

たそがれ高洋

生憎の雪というか、ガスがまずかったですね。
このコースの売りは好展望のるんるん稜線歩きではないでしょうか。
道はしっかり整備されていて幅広で、膝にもやさしそうな。
避難小屋ですが、使い方の悪い人がいたり、虫が発生したとか。
川原越えから下りる東海自然歩道は夏場、マムシとヒルの道になります。
多度から石津までの縦走は、笙が岳から表山間がやぶこぎになりますね。
自分にとっても地元の山だったのでなつかしいです。
by たそがれ高洋 (2012-12-10 18:32) 

tansta

紅葉や雪景色など、この時期でも、山では景色が楽しめるのですね
ひざのお加減はいかがですか
落ち葉や雪でスリップすると、ひざに負担がかかりそうです
ご自愛の上、ひざに無理をさせずに、登山を楽しんでください
by tansta (2012-12-10 21:35) 

おど

たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
 天気がよいときは、逆にこのコースは歩きませんねぇ。 地元の山なので機会はまだ沢山あると思いますし、完全縦走もやりたいですしね。 但し、夏場は色々な意味で死ぬると思うので(笑)、春先か今回と同じように晩秋でしょうか。

tanstaさん、コメントありがとうございます。
 山は365日楽しめますね。 自分としては、これからの時期が一番おもしろい時期だと思っています。 膝自体は大丈夫ですが、腱が損傷して傷んでいるので時間が掛かっているようです。(もう少しで治りそうですが)

by おど (2012-12-10 22:07) 

ひろたん

膝が回復の様子で何よりです
無理をなさらないようにしてくださいね

今年は雪が多いのですよね
きっと・・・
養老の滝。養老はいつもサービルエリアで見かけます
けど行ったことがありません
これからは雪山ですよね
by ひろたん (2012-12-10 22:49) 

旅爺さん

千葉県の養老渓谷は温泉や老人施設などがあるようで、
登るような高い山は無いんです。
by 旅爺さん (2012-12-11 05:54) 

ken_trekking

膝は山を歩く人間にしてみれば
生命線ですね。良くなってきたと
いうことで、安心。

by ken_trekking (2012-12-11 07:53) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 膝はまだ完全ではないので、暫くは気をつけます。 この調子だと、今年も雪が多くなりそうですね。 今週末はまた暖かくなるようですが、毎年の様にクリスマス寒波と年末寒波は来そうですし・・・。 雪が落ち着いた所で、雪山に行きたいと思ってます。

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 幸い骨や筋肉に直接の異常がなかったのは幸いでした。 これからも足元に気をつけて歩きたいですね。

by おど (2012-12-12 12:22) 

hrd

16kmで短いんですね(^_^;)僕の膝はそこまで持たないはずです(>_<)


by hrd (2012-12-12 18:29) 

よしころん

膝、回復の様子にてなによりです。
でも16キロは・・・(笑)
by よしころん (2012-12-13 08:50) 

おど

hrdさん、コメントありがとうございます。
 縦走路と込みでは短めに感じてしまいますね。 20Km以上あると満足できますが、時間と体力は使います。(だからこそ満足感があるのですが・・・)

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 膝はまだ完治していないので、当分は無理しないようにしますが、負傷した足の筋力がなくなっていくので、リハビリは必要ですね。

by おど (2012-12-14 12:22) 

mimimomo

こんにちは^^
4時間55分と聞けば短いですが、距離16キロ以上、累積標高差が1400だったり・・・普通ではないです^^
紅葉も美しい秋模様の里山でも、もう雪も降るのですね。厳しい!
by mimimomo (2012-12-14 15:19) 

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