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[登山] 静岡県 牛ヶ峰・突先山・大棚山周回縦走 [登山]

 今回も予定通り、静岡市に近い「高山(牛ヶ峰)」から「大山」「突先山」「中村山」「大棚山」「トワ山」と周回で登って来ました。
 心配された天気ですが、当日の朝は冷え込みましたが朝から抜けるような青空が広がり、期待通りの展望が見られ満足のゆく登山となりました。

大山付近からのパノラマ(南アルプス・安倍東山稜・富士山など)

静岡県
高山(牛ヶ峰)・大山・突先山
大棚山・トワ山周回登山

日付2013年01月19日(土)
天気終日快晴
場所静岡県静岡市葵区足久保奥組
推測距離21.4Km
推測累積標高+2007m -2007m
時間7時間35分
人数1名
撮影枚数364枚+105枚(DSC-TX300V)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(大棚山の下山時、転倒注意)
概略 高山(牛ヶ峰)へは、茶畑用のレールを辿って
登っていく。 山頂からは静岡市や駿河湾などの
展望が広がる。 その後は、稜線沿いに大山へと
縦走するが、途中から東海自然歩道を歩くため
安心して進むが、大山手前では急登が続く。
大山周辺からは、富士山を初め南アルプスなども
見られ、冬晴れの景色を満喫する。 次の突先山
へは林道歩きとなるためすぐに到着するが、山頂
からの展望はあまり良くない。
 その後も、中村山を経由して大棚山へと進むが
距離が長く疲れが出てくる。 大棚山からの展望
は全くないが、三角点付近から富士山が見える。
 しかし、下山途中の植林地からは素晴らしい景
色が見られた。
行程・標高・距離・時刻(距離は推測、赤字は地図から)
07:10151m0.0Km駐車地 出発
07:35 (00:25)211m
2.1Km高山登山口
08:20 (00:45)716.9m3.8Km高山(牛ヶ峰) 休憩
08:30 (00:10)716.9m4.0Km高山(牛ヶ峰) 出発
08:50 (00:20)569m5.1Km水見色峠
09:45 (00:55)986m7.5Km大山
10:25 (00:40)1021.7m9.5Km突先山 昼食休憩
10:55 (00:30)1021.7m9.5Km突先山 出発
11:10 (00:15)824m10.6Km釜石峠
11:30 (00:20)1007m11.2Km中村山
12:30 (01:00)1035m13.9Km大棚山
12:35 (00:05)1007m14.2Km大棚山 三角点休憩
12:40 (00:05)1007m14.2Km大棚山 三角点出発
13:20 (00:40)572m15.9Km打越峠
13:40 (00:20)696m16.5Kmトワ山
14:00 (00:20)394m17.9Km油山峠
14:15 (00:15)211m18.9Km車道出合
14:45 (00:30)151m21.4Km駐車地 到着

※GPSのデータが無いため、ルートラボはなし

実績コース(赤字は実績を再現)
20130119_map.jpg

 雪の無い山と言うことで、静岡県の海沿いに近い山を選定しましたが、前日から寒気が入り込んだので、気がきではありませんでした。

 当日の朝起きがけに雨雲の動きを確認すると、前日も雨雲が通過した形跡はなく、予定通り登山口へ向かって新東名高速を走って行きます。 新静岡ICで降りると、美和街道(県道205号線)を奥へと入って行きました。
 登山口付近まで来ると、車道に駐車スペースが沢山あるので適当な所で脇へ寄せて出発の準備をしていきます。(下写真)

道路脇に駐車

 今回もまたまた忘れ物をしてしまい、何時も携帯しているGPSを家に置いてきてしまいました。 しかし、詳細な地図とコンパスは持ってきていたので予定通り出発することにします。 車道を奥へ進むと、左手に「大山」への道標が建っています。(下写真)

谷沢(やざわ)分岐

 この道で間違え無さそうなので奥へと進みます。 最後の民家奥の左手に分岐がありますが、道標が錆びておりここで良いのか確証が持てません・・・。 こういう時にGPSが無いのは痛いのですが、違った場合を考えてもう少し奥へと進みます。 途中で後ろから軽トラックが奥へと入って行きました。 暫く奥へと歩いていきますが、それらしい分岐が一向に現れないので先ほどの分岐へと戻りました。 ここで15分ほど無駄足を踏みますが、間違えて奥へ入るよりは良いので仕方ないと諦めます。

 先ほどの分岐を左折して、茶畑を左手に見て沢沿いに奥へと歩道を歩いて行きます。(下写真)

ここを左折(帰路撮影) ※右に谷沢林道の標識あり

 舗道が暫く続きますが、奥へと進むと何やらプラントと作業用レールが見えて来ました。 ここが「高山(牛ヶ峰)」への登山口となっています。(下写真)

車道終点

高山市民の森登山口

 ここからはレール沿いの山道となりました。 沢沿いの道で湿っており、陰気で薄暗い道を登っていきます。(下写真)

レール沿いに登る

 途中、唐突に明るくなり広い茶畑へと出ますが、相変わらず道はレール沿いに続いていました。(下写真)

何箇所か茶畑を通過

 ここの登りは思ったよりも時間が掛かりますが、登山口から25分ほどでようやく尾根上部の「敷地」との分岐に到着しました。(下写真)

敷地との分岐

 ここからは右手の尾根に向かって「高山(牛ヶ峰)」まで登ることになります。 丸太の橋を渡ると尾根の右へトラバースする道を歩いて行くとつづら折れの道となり、徐々に尾根の上へと登って行きました。(下写真)

牛ヶ峰へ向かう

 その尾根沿いも昔は茶畑だったのか、チャノキらしい木が大きく育っており、そこに色々な枝やツルが絡まり今はその頃の面影はありません。(下写真)

この辺りは昔は茶畑か

 傾斜が緩み明確な尾根道となると、途中に廃屋がありました。 その先も登りが続きますが、この辺りまで登ると「富士山」が見えて来ました。(下写真)

廃屋を通過

展望が広がる(中央奥は富士山)

 山頂へと最後の斜面を登って行くと、登山口から45分ほどで牛ヶ峰に到着しました。(下写真)

高山(牛ヶ峰)山頂

 ここからの展望は、樹の枝が邪魔してあまり良くありませんが、富士山や静岡市方面の展望が見えています。 しかし、奥にもう一つのピークがあるのでそちらに向かうと、遊具やあずま屋それにトイレのある展望地に到着しました。(下写真)

山頂の施設

山頂のバイオトイレ

 こちらからは、静岡市や駿河湾などが一望出来ます。(下写真)

山頂から静岡市方面のパノラマ

静岡・清水市方面

 山頂へは、すぐ下まで車で来られるので誰かいるかと思いましたが、まだ朝早い為人っ子一人いませんでした・・・。 ここで暫く展望を眺めてから、あずま屋の横にある分岐から大山方面に直接向かうことにしました。(高山市民の森へ遊歩道を降りて、車道で向かうこともできますが遠廻り)

大山への分岐

 車道まで下る道ですが、中々の急斜面です。 滑らないように降りて行くと、下に車道が見えてきました。 しかし、尾根をそのまま進むと車道への崖となって降りることはできません。 右斜面へ向かうと、明確な道が続いており車道へと降りる木の階段がありますが、こちらも途中から崩れており、最後は思い切って一気に降りて行きました。(下写真)

踏み跡に従って降りていく

最後は崩れた斜面を降りる

 この先も562mピークへと登る尾根が続いていますが、地図を見ると、ここは林道を歩いて行ったほうが無難なようです。 林道を左奥へと進んでいくと、右手にピークを見ながら尾根を乗り越して西斜面へと出て来ました。(下写真)

林道を歩く(尾根を乗り越す)

 その先の左手に山道へと入る東海自然歩道の道標が立っているので、それに従って尾根伝いに進むことにしました。(下写真)

林道から山道へ(東海自然歩道)へ

 東海自然歩道となると良い道となり、程なく「水見色峠(みずみいろとうげ)」へ到着しました。 ここは水見色の集落との分岐となっています。(下写真)

水見色峠

 峠から先の北斜面は伐採地となっていいて、この日も斜面に取り付く作業の方を見かけましたが、朝見かけた軽トラックの方達かもしれません。 また細尾根もあり、それら伐採地や細尾根からは、向かう大棚山やその奥に安倍東山稜の山々が見えていました。(下写真)

水見色峠付近からの展望(大棚山)

ヤセ尾根だか危険ではない

大棚山(左端)や十枚山(中央奥)、トワ山(その右手前)、右に富士山など

 稜線上の道が続きますが、暫くは傾斜も緩やかな道を進みます。(下写真)

尾根沿いの良い道を進む

 しかし、569mピークの登りに始まり、その後は急登の連続となり体力を消費していきました。(下写真)

569mピークへの登り(大きな岩が目印)

奥長島分岐(569m付近)

急登を見下ろす

 長い登り坂は、所々雨の流水で踏み跡も薄くなりました。 基本、尾根沿いに登って行くと、中間地点あたりに休憩のベンチがありますが、まだまだ急登は続くので休憩せずに一気に登っていきます。(下写真)

長い登りの途中にはベンチが

 樹林帯から明るい笹の道となると、山頂は間近のようです。(下写真)

笹の間の道となる

 笹の間から電波塔の建物が見えてくると、展望台のある大山手前のピークへ到着しました。(下写真)

NTT電波塔に到着

電波塔の分岐(奥が展望台)

 左奥が展望台となっており、静岡市と駿河湾が目の前に広がっていました。(下写真)

電波塔前からの展望(左端は静岡市、右奥は焼津市)

静岡市アップ(奥が駿河湾)

東海自然歩道の案内図

 電波塔の富士山方面は少し払われて広場となっていますが、辛うじて富士山が見える程度です。 ここは正式な山頂ではないので、右手の林道へと向かう道を進んで山頂方面へと向かいます。(下写真)

ここからの富士山は枝が邪魔

林道を歩く(右奥にも電波塔が建つ)

 この先にも電波塔が幾つか建っており、その建設や整備それに林業用の道が、この先も突先山まで続いています。 その道を歩いていきますが、本来の山頂と思われる付近にも電波塔が建っており、周りが金網で囲まれていたため、無理に山頂へは向かわずに、林道を突先山へ向かうことにしました。

 その先に坂本へと下る林道との分岐がありますが、ここでこの日初めての登山者を見かけます。 登山者は携帯で電話をしているようなので、そのまま歩いていきますが突然の人の気配に驚いたようでした。(苦笑)

 右手に林道の分岐があり、その奥に電波塔が見えて来ました。 その林道へと入るとカヤが少し邪魔していますが、南アルプスの白い峰々から安倍東山稜とその奥にどっしりと富士山の展望が広がっており、この日一番の展望地となっていました。(下写真)

大山付近からのパノラマ

富士山を望む(手前は真富士山)

十枚山(中央)、大光山(左)など

八紘嶺(右)、大谷崩の頭(中央)、山伏(左)など

左から小無間岳・聖岳・赤石岳・荒川岳・悪沢岳など

愛鷹連峰(中央奥)、右に竜爪山と文殊岳

 そのまま電波塔まで歩いていき、左の林道へ復帰する道が無いか探しますが、奥の道は機器の設置・点検用の道らしく途中までです。 その手前に道があるので、そちらへと入って行くと途中までは刈払いされていますが薮に飲み込まれています。 笹ヤブと樹の枝を漕ぎながら無理矢理降りて行くと、林道へ復帰しますが、最後の斜面は無理矢理降りて行きました。 その脇を見ると木の階段があり、やはりその先は薮に飲み込まれているので、歩く人の少ない道となっているようです。 ここからは突先山まで、また林道を歩いていきます。 左手に鹿よけの柵があり展望の良い尾根道となると、驚いたことに林道の向こうから二台の車が向かって来ました。(下写真)

林道に復帰して進む(奥から車が・・・)

 ここから左手(南から西)の展望を眺めていきますが、結局この日西側が見られるのはここからだけでした。(下写真)

坂本集落(中央下)方面の展望

左から無双連山・京丸・竜馬ヶ岳・蕎麦粒山・黒法師岳・朝日岳など

蕎麦粒山・板取山・黒法師岳などアップ

無双連山アップ

八高山方面アップ

 一通り展望を見た所で先へと進みますが、左カーブ手前にピークへと登る山道がありました。 少し登って先の様子を伺いますが、笹が生い茂り薮と化しています。 ここで体力を消費するのも馬鹿らしいので、素直に林道を歩き回避することにしました。(下写真)

ピークに向かう山道があるが・・・

 その先に大きなオリがあり、罠が仕掛けられていますが、鹿用でしょうか?(下写真)

ケモノ用の罠

 真新しい餌(すり潰した穀物)が置かれているので、先ほどの車はこの様子を見に来ていたのかもしれません。 そして、林道でピークを迂回するとその先で林道は突先山の南斜面へと向かう道となり、その末端の尾根からは登山道が続いていました。(下写真)

突先山への登山道(右の尾根)

 登山道へ入ると、初めの内は急登となりますが、その先は思ったよりも傾斜は緩やかで、呆気無く山頂へ到着しました。(下写真)

突先山頂上

 山頂には、山頂標識とベンチが置かれていました。 そのベンチへ腰掛けて昼食としますが、北斜面には以前降った雪が凍って滑りやすくなっています。
 また、山頂からの展望は富士山方面だけ開けており、南アルプス方面の展望は殆どありません。(昔は見えていたようですが、木が大きくなったのでしょう)

展望はこれだけ

富士山アップ

富士山と愛鷹連峰(右)

伊豆半島の山々

 伊豆方面の山も見えていますが、その週の頭の大雪の影響か、肉眼では雪が積もっているように見えます・・・。 いつもの様に、お湯を沸かしてラーメンとおにぎりを食べて体力を回復させていきます。 午前中は、殆ど風が吹きませんが、太陽の光が入らない山頂では体が冷えてくるので温かい食べ物で生き返ります。

 ここまで、予定より良いペースで来ているので、30分ほど休憩した所で「釜石峠」へと降りていきます。(下写真)

釜石峠へと下る

 結構急な斜面で、一部が凍っていて滑るので足元を選びながら下っていきます。(軽アイゼンは持ってきていますが、未使用でした) 途中で、この日二人目となる犬連れの単独登山者とすれ違いますが、所持品は犬の他はストックのみでザックなどもない軽装備です・・・。(帰路に車中から敷地あたりで歩く姿を見かけたので、近所の方で毎日のように散歩がてら歩かれているのかもしれませんが・・・驚愕)
 その後も急斜面が続きますが、次第に緩やかとなり左下に林道らしきものが見えて来ました。(下写真)

林道が見える

 林道へは出ずに並行した道となりますが、途中にティーロードと書かれた炭焼き窯の跡があります。(下写真)

ティーロード(炭焼き窯跡)

 その先で林道の末端(転回場?)に出ますが、登山道はその先へと続きます。(下写真)

峠へ向かう

 すぐにT字路へと出ますが、ここは奥長島との分岐となっていて「中村山」へは行けません。 左手の栃沢方面へ進むと、こちらが釜石峠となっており、右手前の尾根から「中村山」へと道が続いていました。(下写真)

奥長島分岐

釜石峠

 中村山へと登る尾根を登りますが、ここも急登が続きます。 上部ではロープもある斜面となりますが、登りはそこまでの問題とはならないので、我慢して登って行きました。

中村山へは急登

上が明るくなってきた

 笹が見えてきて前方が明るくなってきたら山頂へはすぐでした。 三角点のある山頂は展望はまったく無く、写真だけ取ると「大棚山」への縦走を開始します。(下写真)

中村山頂上

 実は、手前に西のピークへと直接登る道らしきものがありましたが、山頂は踏み跡がしっかりしたこちらだと思いそちらへは向かいませんでした。 縦走路はそちらのピークへと向かうようで、山頂からは古い黄色の標識と、薄い踏み跡を頼りに向かいます。
 すぐにピークへと向かう尾根に出ますが、途中で左斜面をトラバースする踏み跡があるので、笹をかき分けてそちらから正規のルートへショートカットしました。(下写真)

大棚山の縦走路へ

 その先で心配されていた笹薮は、トレランの為か、綺麗に下刈りされており全く問題とはなりません。(下写真)

笹が刈られて歩き(走り)易い

 基本的にこの尾根は、左右とも植林や薮に覆われて展望は全くありませんでした。 しかし、所々で北斜面が薄くなり南アルプスなどが樹間から見え隠れしています。(下写真)

樹間から南アルプスが見えるが

 大棚山へはそれほど標高差はありませんが、途中何箇所か鞍部とピークがあり、累積標高差にすると200m以上はありそうです・・・。 ここまで順調に来ているので、すこしペースを落として登ることにします。(下写真)

尾根沿いの道は続く

 道は尾根の北斜面を進んでいきますが、途中何箇所か崩れ気味の道となります。 しかし、その様な箇所には尾根沿いの笹ヤブが切り開かれた道が新しくついており、トレランの師匠とならないように工夫されているようです。(下写真)

尾根沿いに笹が切り開かれている(基本、古い道を歩いて行きました)

右上に倒木帯が見えてきたので、展望が見られるかもと思いそちらへ向かいますが、倒木と薮が邪魔で展望は見られそうもありません。 諦めて元の道へもどりますが、倒木が登山道付近まで倒れてきていました。(下写真)

倒木帯の脇を進む

 その先で、道は一気に鞍部まで150mほど下っていきます。(下写真)

急な坂を下る

 ここも転倒しない程度に、テンポ良く降りていきます。 鞍部へ到着しますが、北斜面の木々が一部なくなり富士山などの展望が望めます。(下写真)

鞍部からの眺め

鞍部から安倍東山稜を望む

 鞍部からの登りになりますが、思ったほどの急登ではないので一気に登ることが出来ました。 その途中、この尾根唯一と思える南側の展望が開けていて、「突先山」が見えていました。(下写真)

突先山(左)を望む

 一旦平坦な道となり、再度登りが始まると山頂は間近でした。 上り詰めて平坦な山頂を進むと、唐突に山頂標識のある所へ出ますが、山頂と行った雰囲気ではなく、展望も全くありません・・・。(下写真)

大棚山手前の台地を進む

大棚山頂上(展望なし)

 名前の由来は、平坦で棚のような山容から来ているのでしょうが、山頂も名前の通りハッキリしません。 写真だけ撮って、そのまま平坦な道を進むと、左奥に展望が広がっているのでそちらへ向かうと、その手前に三角点がありました。(下写真)

大棚山三角点

 GPSが無いので、三角点の場所が分かりづらいのでラッキーです。(三角点への分岐標識が倒れていたので、直して置きました 笑) また、展望は富士山方面だけありますが、薄雲が晴れたのか光の関係か、午前中は不鮮明だった愛鷹連峰が、雪を被った姿でよく見えていました。(下写真)

大棚山三角点からの富士山

愛鷹連峰がハッキリと見える

 ここで休憩後、一気に「打越峠」まで下山していきます。 しかし、ここからが今回の核心部とも言える所でした。 急な斜面が続きますが、幸い凍ってはいないので一気に下っていきます。(下写真)

下山開始

一気に下る

 しかし、695mピークへと降りる急斜面は左手が伐採地で展望は良いのですが、あまりの斜面と足場の悪さに、一歩一歩確実に降りざるを得ませんでした。(下写真)

植林地からは展望が(しかし、急斜面・・・)

 鹿よけの網越しに、安倍東山稜の絶景が見えています。 滑らないように網越しに展望を眺めていきますが、ここでもカヤが邪魔です・・・。(下写真)

植林地からのパノラマ

植林地からの展望(安倍東山稜)

下に林道が見える

 何とか無事に鞍部へ降りますが、相変わらず良い展望で、右手には静岡市方面も見えています。(下写真)

静岡市方面

素晴らしい展望

 左下の林道と平行に進んでいくと、打越峠へと徐々に下って行きました。 そして山頂から40分ほどで「打越峠」へ到着しました。(下写真)

打越峠

 ここから尾根伝いに「トワ山」経由で「油山峠」へと向かいますが、道がよくわかりません。 経験上、尾根の右の林道が怪しいのでそちらへ向かうと、左斜面に取り付く道が続いていました。(下写真)

油山峠への道を入る

 尾根の末端からは地図通りの急登となりました。 ここは最後の上りとなりますが、行動食と水を飲んでエネルギーを補給していきます。(下写真)

急登が続く

 尾根中腹で、右斜面が一部開けて展望が見えているのでそちらへ向かいます。 そこからは電波塔の建つ「大山」や「大棚山」などが間近に見えていました。(下写真)

大山を望む

大棚山近影(中腹の急な尾根が危険箇所)

大無間山アップ

 その後も我慢して登って行くと、トワ山(永遠山)の山頂に到着しました。 ここも展望はありませんが、少し歩くと明るい道となります。(下写真)

トワ山

明るい尾根を進む

 その明るい尾根道から右手に向かう道が分岐しており、「鈴桃トレイル」と大きな標識があります。 地図で「油山峠」へはこの道で良いか確認して向かっていきますが、明確な尾根状の道では無いので不安になります。
 暫く下った所で、左を振り向くと対岸の尾根が安倍川方面へと降りて行っており、この尾根が下山予定の尾根で間違いないのを確信しました。(下写真)

鈴桃トレイルへと入る

 その後も木々の間を降りる道は続きますが、所々に倒木や道が蛇行しており注意が必要です。 下るのに従って明確な尾根となり、傾斜が緩やかになって来ました。 485mピークと思われる所を通過し、そこから暫く降りて行くと、テーブルとベンチが並ぶ「油山峠」に到着しました。(下写真)

油山峠1(奥の右手が下山路)

油山峠2

 ここからは東海自然歩道を歩いて行くので安心です。 ベンチに座って最後の水分補給をすると、道標に従い右奥へと進んで行きました。 流石によく整備されているので良い道が続きます。 沢沿いの道となりますが、頑丈な橋や沢に転落しないようにロープでガードされていました。 途中の水場で、寒いのですが汗をかいていたので、冷たい水で顔を洗っていきます。(下写真)

ここからは東海自然歩道を歩く(27.1Kmはトレランコースの距離のこと)

橋を何回か渡る

沢沿いに降りていく

よく整備された道

 歩きやすい道だったこともあり、油山峠から15分ほどで車道出合に到着しました。(下写真)

車道に合流

 車道に出ると、何やら沢山の車が止まった駐車場を通り、右手に立派な建物がたった所へと出て来ました。 その建物の名前が「リゾートホテル鈴桃(りんどう)」 と行って、トワ山の分岐にあった「鈴桃トレイル」の名前の由来はこれだったのでした・・・。(下写真)

リゾートホテル鈴桃の建物と奥にトワ山

 ここまで来れば下山したのも同然ですが、まだ車までは2.5Kmほどあります。 車道を黙々と歩いていきますが、相沢の集落からは茶畑と朝登った「牛ヶ峰」が見えていました。(下写真)

右から歩いてきた

相沢からの眺め(奥は牛ヶ峰)

 その後も、膝が多少痛み出して来ましたが、順調に歩いて行け30分ほどで駐車地に無事到着しました。(下写真)

相沢橋を渡ると駐車地はすぐ

奥に大山が見える

今回の反省点は、
・GPSを忘れていったことでしょうか。 ただ、反省というよりは、いい経験になったと思います。 GPSで確認するのは、基本重要な分岐だけですが、今回はまったくそれが出来ないので、当たり前の事ですがコンパスと地図で向かう方向を確認して行きました。 それでも、特に問題なく歩くことが出来たのは自信となりました。(今回は標識が多いので、問題なかったというのもあります)

次回ですが、今週の雪の積もり方次第ですが、再度雪山に行こうかと考えています。


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コメントの受付は締め切りました
mimimomo

おはようございます^^
お天気よく、眺望良く、急登あり、、で楽しめたのではないですか^^
by mimimomo (2013-01-21 07:15) 

シラネアオイ

おはようございます。
天気が良くて富士山が見事に綺麗ですね!!
by シラネアオイ (2013-01-21 08:06) 

g_g

おはようございます
これだけ天気が良いと汗もかかれたのでは・・・
富士山が時々見られ飽きが来ない山歩きだったでしょうね。
by g_g (2013-01-21 09:05) 

テリー

すばらしい天気で、しかも、これだけ、くっきり富士山を見ることができたので、最高でしたね。
by テリー (2013-01-21 10:02) 

nousagi

登り口が分かりにくいところ、多いですね。
高山の展望台は立派ですね。
もしかして避難小屋のようになっているのかな?
トイレもあるし・・・。

>今回もまたまた忘れ物
天狗にも弱みが・・・。(笑)
by nousagi (2013-01-21 12:20) 

joyclimb

澄んだ空気で遠くまでクッキリと見えていますね、素晴らしい景色です^^
by joyclimb (2013-01-22 01:15) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 もっと曇りがちの天気を予想していたので、快晴の景色は嬉しい誤算でした。 急登は、地図上で分かっていたので、ひたすら400mの標高差を登るのに専念していましたよ。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 富士山の全容が見えるような山ではありませんが、この時期の白い富士山を見られたのは最高でした。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 日影でも汗はかきますが、それなりに寒いので冷えが怖いですね。 かと言って、汗をかかないような登り方では予定通りの工程で進めませんしねぇ・・。 中盤の中村山から大棚山を別にして展望は素晴らしく、楽しく歩けました。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 富士山がこれだけハッキリ見えるのは、この時期だけでしょうね。 今週末も、また富士が見える山に行くかも知れません。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 初めの曲がりでは、古い道で道標が全くなくなっていたので戸惑いました。 その後は、道標が生きていたのと、東海自然歩道に関しては最近新しい道標を立てたばかりで、全体的にわかりやすい道でしたよ。 牛ヶ峰の山頂にあるのは、遊具だと思います。 ここまでは遊歩道でこられる所ですから、避難小屋はありませんね。
 年齢と共に忘れ物が多くなります・・・。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 澄んだ大空が綺麗でした。 景色も良くてくせになりますね。

by おど (2013-01-22 12:27) 

ひろたん

お天気が良くて良かったですよね^^
綺麗に見えている富士山です

登山口が分かりにくい所がありますよね
これは困りますね

道標もないとこれも困ります^^
by ひろたん (2013-01-23 22:29) 

ken_trekking

今の時期、やっぱり富士山ですね!
丹沢なんか冬はじみ~なので、バリエーションか、眺望か。狙いはそれが主です。
by ken_trekking (2013-01-24 13:00) 

OJJ

静岡と云えば高い山より先ずは海と茶畑を連想してしまいますが、考えてみれば富士山の本場なのですね~冬は特に輝いているのでしょうか?
by OJJ (2013-01-25 09:42) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 これだけ済んだ青空だと、気持ちがいいですね。 登山口は、奥まったところにあるので手前の分岐が分かりづらいと辛いです。(古い登山道なのでわざとでしょうか)

ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
 この時期、山で花は期待出来ませんから、自然と展望中心になりますね。 特に空気が澄んでいるのと木々の葉が付いていないので、眺めはよくなる傾向にありますしね。 富士山は見えたに越したことはありませんが、山それぞれに違った景色が見られるのでハズレと言うのはありませんね。

OJJさん、コメントありがとうございます。
 静岡県は、日本でも有数の山国だとおもいますよ。 富士山は兎も角、南アルプスの主要な山は県境が多いのですが静岡県になりますしね。
 今日も静岡県の山を予定していましたが、雪で明日に延期としました。(静岡も奥の方では雪が多いです)

by おど (2013-01-26 08:58) 

旅爺さん

毎回山では長距離歩いてますが、
海外遠征を目指してるんでしょうか?
by 旅爺さん (2013-01-26 09:26) 

山子路爺

東海道自然歩道も
歩いてみたいなぁ。

by 山子路爺 (2013-01-26 14:35) 

名古屋人

本日,まったく同じコースを歩いてきました。時間もほぼ同じの7時間45分でした。このレポートのおかげで迷わず歩けました。ただ,一日中小雪が舞っており,景色は全く見えなかったのが残念です。このホームページの写真を堪能しております。また,標高1000m前後からは積雪もありました。良いところを紹介いただき,感謝しております。これからも体調に気を付け,いろいろご紹介いただけると嬉しいです。ありがとうございました。
by 名古屋人 (2013-01-26 20:29) 

おど

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 海外遠征なんてとんでもない。 そんなお金も余裕もありません。(笑) 長距離歩くのは、健康の為なのと短い距離だったり時間だったりすると、満足出来ないからです。 状況にもよりますが、最低15Km(標高差1500m)ぐらいは歩きたいですね。
 
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 関東地方の人には、東海自然歩道はなじみが無いのでしょうね。 首都圏自然歩道というのもあるらしいので、そちらを歩かれては?

名古屋人さん、はじめましてコメントありがとうございます。
 土曜日の天気予報は雪でしたからね。 自分は今日(日曜日)に、また静岡の山へいってきましたが、快晴でした。 矢張り天気の時に登りたいですよね。 どのコースも距離は長めですが、その様なのがお好きな方には良いコースを紹介出来ると思います。

by おど (2013-01-27 16:16) 

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