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[登山] 台高山脈 三峰山から高見山と北尾根周回縦走登山 [登山]

 今回も予定通り、奈良県の「三峰山(みうねやま)」へ青少年旅行村から登り、西の稜線を「高見山(たかみやま)」まで縦走しました。 その後、北尾根を縦走して「差杉峠(さすぎとうげ)」へと下山しました。 車を駐車したところまで戻るのにバスを利用したこともあり、制限時間との戦いの中なんとか予定していたスケジュール通りに歩くことができました。

関連リンク
 2013年02月03日 [登山] 三重県・奈良県 学能堂山~三峰山~浅尾山縦走登山
 2010年01月24日 樹氷見学と三峰山脈縦走登山

高見山からのパノラマ

台高山脈
三峰山から高見山と北尾根
縦走登山

日付2013年05月12日(日)
天気晴(風強め、気温高)
場所奈良県宇陀郡御杖村
距離29.8Km (+バス12.9Km)
累積標高+2225m -2280m (バス分除く)
時間10時間20分 (内バス 約40分)
人数1名
撮影枚数566枚(FP XP200)
032枚(Optio W80)
005枚(DSC-TX300V)
登山難度(A:安易~E:高度)B(距離長い)
概略 みつえ青少年旅行村から不動滝コースで
三峰山へと登る。 その後、高見山まで縦走
するが、思った通りの上下動の大きいコース
で疲れがたまり、後半ペースが落ちる。
 しかし、所々で展望が得られるコースで景
色を眺めながら楽しく歩くことが出来た。
 高見山からは360度の展望が得られ、今
回も霞んでいるが遠くの山が望めた。
 下山は北尾根を通って行くが、ここも伐採
地などが所々にあり、景色はよい。
 桃俣口バス停へは予定通りの時間に到着
し、無事に駐車地まで戻ることが出来た。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実測)
05:15559m0.0Km三峰山駐車場 出発
06:35 (01:20)1235.4m3.8Km三峰山頂上
07:15 (00:40)1054m6.3Km新道峠
07:45 (00:30)844m8.2Km白髮峠
08:20 (00:35)980m9.9Km水無野山
08:30 (00:10)979.7m10.3Km大滝山
08:45 (00:15)944m11.1Km奥船山
09:00 (00:15)781m11.9Km請取峠
09:30 (01:30)794m13.3Km奥ノ山(請取山)
10:10 (00:40)1045m14.7Kmトクマ山
10:50 (00:40)1080m16.5Km天狗山分岐
11:25 (00:35)1248.3m17.6Km高見山 昼食休憩
11:50 (00:25)1248.3m17.6Km高見山 出発
12:15 (00:25)1080m18.9Km桃俣分岐
12:25 (00:10)993m19.6Km天狗山
12:45 (00:20)938m20.7Km船峯山
13:15 (00:30)915.4m21.9Km黒石山
13:40 (00:25)810m23.3Km差杉峠
14:40 (01:00)470m28.4Km桃俣口バス停
14:51 (00:11)470m28.4Kmバス乗車
15:17 (00:26)518m41.3Km神末上村バス停
15:35 (00:18)
559m42.8Km三峰山駐車場 出発

ルートラボ

実績コース(緑線は予定、赤線が実績)

 今回のコースのスケジュールを考えた時に、当初は6時出発で予定しましたが、それだと15時過ぎの到着となり、バスに間に合わなくなってしまいます。 その為、出発を5時半としましたが、少しでも早く出発したほうが良さそうです。

 朝の3時に起きて早速出発しました。 一ヶ月前の三多気の桜を見に行った時や学能堂山へ登った時と同様の道を辿って行き、御杖(みつえ)にある「みつえ青少年旅行村」に到着したのは、すっかり明るくなった5時過ぎでした。
 この時期ともなると、4時過ぎには明るくなってきているので、山登りを趣味とする人には寝不足が深刻となる季節です・・・。

 第一駐車場と書かれた道路沿いの駐車場に止めますが、後でバスから歩いてくるのであまり奥へと止めずに、日陰になりそうなところを選んで停車して行きました。(下写真)

みつえ青少年旅行村駐車場

朝の天気

第一駐車場に停める

 まだ、5時台なので登山者(と言うか人)の姿は見当たりません。 早速準備をして、青少年村のアーチをくぐって奥へと入っていきますが、すぐに左手の橋を渡る分岐に到着しました。(下写真)

三峰山登山口(左手へ)

 ここで左折して橋を渡りますが、暫くは舗装路を歩いていきます。(下写真)

舗装路を奥へと進む

 鬱蒼と茂る樹林帯に入り暫く進むと、右の小川に橋があり、登尾コースとの分岐がありました。 今回は「不動滝」を見たかったのでそのまま直進して行きます。(下写真)

登尾ルート分岐(滝は真っ直ぐ)

 そのまま進むと後ろから軽自動車が登っていきます。 どこに止めるつもりかと見ていると、不動滝コースとの分岐奥にあるトイレと思われる小屋の横に止めていました。(多分登山者の方です)
 その分岐は、右手のコンクリート製の橋を渡ると先ほどの「登尾コース」と合流するようです。 標識があるので、そちらへは向かわないで、小川沿いの「不動滝コース」と書かれた方へと入っていきます。(下写真)

橋の向こうにトイレ?

橋の手前で直進(左手)の不動滝コースへ

不動滝への道

 ここからは舗装路ではなく山道となりますが、不動滝までは普通に歩いていけました。 程なく小屋(参籠所:さんろうしょ)が見えてきて、その向こうに滝が見えて来ました。(下写真)

不動滝

 前日に雨も降っているので、滝の上から水しぶきを上げながら勢い良く落ちています。 滝の手前に赤い橋が掛かっていて、登山道はその先に続いていました。(下写真)

手前の赤い橋を渡り登山道へ

 滝を横目に斜面を登っていきます。 この辺りには湿気が多いためか、前回も見た「ヒトリシズカ」や「イチリンソウ」などが咲いていました。(下写真)

ヒトリシズカ

 今回は時間優先で登っていくため、花の写真も撮って行きますが少なめとなります。 その後は次第に傾斜を増して、尾根沿いにつづら折れの道となりました。(下写真)

急登を進む

 この日の朝方は前日の雨が上がったばかりで低空に雲が多く残っていました。 その為、標高を上げていくとモヤの中に入っていき、そこに朝日が差し込むため幻想的な景色となっていました。(下写真)

朝日が差し込む

 暫くは急斜面を登っていきますが、尾根の上部までの我慢です。 右手に登尾コースと思われる尾根が見えて近づいて来ました。 そして、再度大きく蛇行すると左斜面を登る道となり、そこを登りつめると尾根筋に合流しました。(下写真)

尾根に合流

 その先に大きく立派な作りの避難小屋が建っています。(下写真)

立派な避難小屋

 小屋の中を覗いていきますが、20人ほどは泊まれそうです。 一旦暗部へと降りますが、その下に潰れた小屋と登尾コースが合流していました。(下写真)

潰れた小屋

ここで登尾コースと合流する

 傾斜が緩んだ尾根道を歩いて行くと程なく主稜線上の「三畝峠(みうねとうげ)」に到着しました。(下写真)

三畝峠

山頂へ向かう

 この峠までは、後で戻ることになります。 左の山頂方面へ進むと、すぐに「八丁平」との分岐がありますが、左手の山頂へと向かいます。 稜線沿いは思ったよりも風が強く、ここまでの急登で汗をかいていたので薄着の格好では少し肌寒く感じました。 緩やかな尾根を登って行くと、木が伐採されて展望が望める所がありますが、山頂まもう少し先です。 そして、出発から1時間20分ほどで「三峰山」の山頂に到着しました。(下写真)

三峰山山頂

三峰山からの展望1(右奥に鈴鹿山脈)

三峰山からの展望2

 当然、この時期に樹氷などはありませんが、この日は強い風が吹き付けていたので樹氷が出来るのも納得です。 ここからは前回も立ち寄った「八丁平」へと寄って行きます。(下写真) 

ミツバツツジ

 前日の雨で登山道が滑りやすくなっていたので、足元を確認しながら歩いて行くと、3分ほどで到着しました。(下写真)

八丁平1

八丁平2

八丁平からのパノラマ

 3ヶ月前に見たときは、雲と霞ではっきりとしない展望でしたが、今回は朝早くということもあり、それなりの景色が見られました。 また、シロヤシオは当然咲いてはおらず、芽吹きすらしていない状態でした。(アセビの白い花が見られた程度です)
 一通り眺めた所で縦走を開始することにして、まずは「三畝峠」へと戻ります。(下写真)

三畝峠へ戻る

 その途中で、前回は雲で全く見えなかった「高見山」の遠望が、この日も山頂付近が雲に覆われていましたが、何とか確認することが出来ました。(下写真)

高見山は雲の中・・・

 5分ほど歩くと「三畝峠」に到着しました。 ここからは中央構造線沿い(主稜線上)に進むことになります。(下写真)

中央構造線沿いに進むことになる

新道峠へ向かう

 前回も歩いた新道峠へと向かい、幾つかのピークを越えていきます。 いつの間にか雲が取れてきており、青空が覗いていました。(下写真)

何時の間にか晴れている

 所々にスミレが咲いていましたが、そろそろ終盤なのか花に活力がありません・・・。 広く歩きやすい道を歩いて行くと、八丁平から30分ほどで「新道峠」に到着しました。(下写真)

新道峠(高見山へ)

 ここからが今回の目的のコースとなります。 そのまま稜線を進んでいきますが、踏み跡が薄くなりその跡も四方に散らばっていきます。 どうも、道標のある「新道峠」は本当の峠ではなく、すこし西側にある尾根の分岐が新道峠では無いでしょうか? この尾根の分岐で、左右に踏み跡が別れていますが、そのまま真っ直ぐ西の尾根へと続く道を下って行きました。(下写真)

踏み跡が薄くなる

尾根分岐は真っ直ぐに

 今回のコースで、この辺りが一番迷いそうな道となっており、峠を越える人もいるからか、縦走コースを示すテープなどもありませんでした。 暫くは縦横に踏み跡が付いていますが、その内に明確な尾根道となってきて踏み跡もしっかりとして来ました。(下写真)

縦横に道があるので惑わされないように進む

 ここはGPSで方角と位置を確認しながら歩いていきますが、尾根に乗った所で安心して歩いていけるようになりました。 新道峠からは、下りとなり白髮峠へと降りていきますが、その途中で左の南方面の展望が得られるところがあり覗いていきます。 (下写真)

940m手前の展望(左奥に迷岳、右奥は桧塚など)

 順調に下っていくため、いつの間にか白髮峠を通り越してしまいましたが、目立つ標識はなかったようです。(下写真)

白髪峠付近

 峠を越えると、暫くは登りとなりそのピークには「白髪山」の標識が掛かっていました。(下写真)

白髪山山頂

 この辺りからは小さなピークが連なる道となりました。 何度も上下動を繰り返しながら、全体としては「水無野山」や「大滝山」へと登っていきます。 また、ヤマツツジと思われる柔らかな色合いの赤いツツジが跡事に見られ出します。(下写真)

ヤマツツジが見られだす

三峰山が見える

 その中でも、前半としては一番の水無野山への長い急斜面を登っていくことになりました。(下写真)

水無野山への急登

傾斜が緩む

再度上りに・・・

ヤマツツジを見ながら登る

 前日の雨を含んで、グリップの効きにくくなった急登を登って行くと、水無野山の山頂に到着しました。(下写真)

水無野山山頂

 水無野山の山頂は樹りんに覆われていますが、木々の間からは歩いてきた尾根とその向こうに「三峰山」が見えていました。(下写真)

歩いてきた尾根が見える(奥が三峰山)

 ここからも鞍部を挟んで「大滝山」と「奥船山」のピークを通って行きます。 その鞍部が風のせいか倒木が登山道へ倒れこんできており、右から迂回して抜けて行きました。(下写真)

倒木帯(下)と奥に大滝山

満開のヤマツツジ

倒木帯は右から迂回

 再度登り返すと「大滝山」の山頂に到着しました。(下写真)

大滝山山頂

 また、鞍部へと降りていきますが、その後の登り返しは今までとは違い、南斜面の木が薄く展望を望みながら登っていけるので、精神的には楽できます。(下写真)

奥船山手前の斜面

奥船山手前からは展望が広がる

マスガタ山(中央左)と帝釈山(その右)

 景色を眺めながら登って行くと「奥船山」の山頂に到着しました。(下写真)

奥船山山頂

 ここからは更に標高を落として、今回の稜線コース中では最低鞍部となる請取峠(うけとりとうげ)へと下って行きました。(下写真)

一旦下る道となる

 ここで稜線は蛇行しており、前方にある高見山がチラリと見えていました。 しかし、尾根の分岐で迷う恐れが高いので向かうべき方角を確認しながら歩いていきます。 そして稜線沿いとしては初めて北方面の展望が見られる所があり、暫くその景色を眺めていきます。(下写真)

高見山が見えてきた(左奥)、手前はトクマ山

水越山((左手前)と兜岳(中央奥)と鎧岳(右奥)

花?

 順調に尾根を歩いていきますが、いきなり前方の道が途切れて急斜面の下りとなっているところへ出て来ました。 道を間違えたかと思いましたが、よく見ると左の茂みに道が続いていました。
 入るかどうかを躊躇しますが、左斜面から降りることにします。 しかし、その先が急斜面の下りとなり、ここも湿って滑りやすくなっており、足にかけた石ごと転げ落ちてしまいました。 幸い腕を軽くすりむいた程度で済みましたが、そろそろ疲れが出てきているようです。(下写真)

急斜面を左から降りるが・・・

ここに降りてきたが、巻き道(右)があった模様

 降りた所に「請取峠(うけとりとうげ)」の手作りの標識がたくさんありますが、地図上では手前の尾根途中となっており、どちらが正しいのか?(峠の分岐道は、ここにありましたが・・・)

請取峠?

 峠の近くまで林道が通っているためか、この後の道は先程までよりよく踏まれています。(下写真)

歩きやすい道となる

 ここも細かいピークを越えていきますが、その一つに「奥ノ山」の標識がありましたが、山頂にしては目立たないピークとなっています。(下写真)

奥ノ山(請取山)

 ここからは、左手奥に「トクマ山」の大きな山容を近くに見ながら、右から廻り込むように進んでいきます。(下写真)

左にトクマ山を見ながら進む

 その登りの途中に「天理教管財部」の名前の入った、真新しい山火事防止の看板が立っていました。(下写真)

ここは天理教の敷地?

 次第に傾斜が強くなっていき、「トクマ山」への長い急登が続き精神力を試されます・・・。(下写真)

この日一番の急登となる

ひたすら登る

 急斜面のため、踏み跡も薄くなり足場も悪くなって来ました。 足元を選びながら、尾根筋を示す境界杭を頼りにして登って行くと、トクマ山の長い山頂に到着しました。(下写真)

トクマ山手前からの展望

トクマ山山頂

 左手に長い山頂の東のピークへと向かう道がありますが、そちらへは向かわずに西方面へと進んでいきます。 一旦80mほどの下りを降りていきますが、その後はまた緩やかな登りとなりました。(下写真)

少し下る

気持ちの良い尾根道

 途中に鹿よけの網が左の植林帯を覆っています。 その脇を抜けて尾根筋に進むと、伐採林の間から南方面の展望が望めます。(下写真)

鹿よけの網の横を通る

木々の間からの展望

 途中にワイヤーが登山道を横断するように通っており、すぐ脇に壊れた滑車もありました。 伐採時に木材の搬出用として利用されていたのでしょうが、そのサビ具合からは十数年は経っていそうです・・・。(下写真)

ワイヤーの残骸

 その後は細い尾根となり、一部岩場を通りますが迂回路がついており問題とはなりませんが、足元に気をつけながら通って行きました。(下写真)

少し細い尾根となる

岩もあるが問題なし

終わりかけのスミレ

 この辺りは地図にはブッシュとなっていますが、少なくともこの時期にはその様な所はなく普通に通ることが出来ました。 徐々に標高を上げていき、サイメ谷山手前からは樹林越しに「高見山」と今から通る稜線が良く見えていました。(下写真)

高見山の稜線がすぐそこに

 サイメ谷山に到着しますが、ここも展望はありません。(下写真)

サイメ谷山山頂

 その先の広いわけではない尾根に、ワイヤー牽引機の残骸が放置されていました。(下写真)

ワイヤーの牽引機?

  この辺りは芽吹きはじめた自然林が続き、尾根も歩きやすくなり気持ちの良い道となりました。(下写真)

右から回り込む感じで進む

良い感じの尾根が続く

 突然、前方の視界が開け桃俣(もものまた)への分岐標識が立っている所へ出て来ました。(下写真)

桃俣分岐(右奥の遥か向こうに三峰山)

桃俣分岐からのパノラマ

 ここは後で「天狗山」経由で「差杉峠(さすぎとうげ)/西杉峠」へと下る道の分岐です。 低木が多くなり、左手に台高山脈が近くに見えています。 また、後を振り返ると歩いてきた縦走路と遥か遠くに「三峰山」が見えていました。(下写真)

展望を見ながら進む

 ここまで登れば登り一辺倒かとも思っていましたが、実際には2つほど小さなピークを経由していきます。 道はピークへ向かうものと、トラバースしていくものとがあるので、展望のよさそうなピークへは登って行きます。(下写真)

ピークを巻きながら進む

目の前に高見山が

 最後の鞍部へと降りる途中に「崩壊地」の看板が立っており、その先の左斜面が完全に崩落した現場へ到着しました。(下写真)

この先に崩壊地

崩壊地横を進む

崩壊地から三峰山を望む

 崩壊地をよく見ると、修復工事の跡がありますが自然はそれを拒んだのか、根こそぎ崩落していて、尾根筋は削れて通れなくなるのも時間の問題のようです。(北斜面は通れるので、通行に支障はないと思われます)
 崩壊地を慎重に通りすぎて、最後の登りに差し掛かります。 手前に展望の良いところがあり、暫く眺めを見ていきますが、すぐそこには山頂も見えているので、ここからは一気に登って行きました。(下写真)

?1

 人の話し声の聞こえる山頂へ最後の坂を登っていきます。 そして出発から6時間10分、三峰山から5時間あまりで「高見山」に到着しました。 山頂には、二名の単独の登山者がいるだけで、もっといるかと思っていたので少し拍子抜けでした。(下写真)

高見山山頂

 山頂からは、360度の展望が得られます。 また、双眼鏡つきの展望台もあり、その下が避難小屋となっているので、まとわりつくハエと強い日差しを避けるためそこで昼食休憩としていきました。(下写真)

避難小屋兼展望台

避難小屋の内部

高見山から南側のパノラマ

高見山から北側のパノラマ

大峰山系アップ

 避難小屋で休憩していると、先ほどの登山者の方の一人が同様に休憩します。 少し話をして行きますが、77歳の方でしたが、とてもその年には見えません。(お年を聞くまでは、60歳台かと思っていましたので)
 バスの時間が決まっているので、山頂の出発期限は12時までと見ていました。 少しでも早く出発するに越したことはないので、食事も早々に食べ終わり先ほどの分岐まで戻ることにします。(下写真)

ムシカリ

今から行く北尾根を望む

 最後の大展望を眺めた所で、崩壊地を通り先ほどの分岐に25分ほどで到着しました。 ここからは、左の北尾根に向かって降りていきます。(下写真)

桃俣へ降りる

 暫くは降りていく道となり、その途中左右の展望が望める所があり、三峰山などが見えています。(下写真)

見晴らしの良い斜面から県境尾根を望む

 登りに転じ途中に岩場もありますが、ピークへはすぐ到着しました。 そこが「天狗山」でした。(下写真)

登りとなる

岩場もあるが

天狗山山頂

 ここに桃俣(もものまた)へ直接降りる道があります。 予定コースでバスに間に合いそうもなかったらここから下山と思っていましたが、まだ余裕があるので予定通り峠へと向かい尾根を降りて行きました。(下写真)

尾根沿いに進む

 途中に、このコース唯一の危険箇所と思われる左斜面のトラバース道がありますが、慣れていれば大した事ありませんし、トラロープも付いているので慎重に進めば問題ないでしょう。(下写真)

岩場は左から巻く

巻き道(右斜面が急)

 その巻き道の上部に「大天狗岩」があったようで、トラバース後に尾根を見返してピークへ向かおうかとも思っていたのですが、そうとは知らずに向かいませんでした・・・。(下写真)

この上に大天狗岩

ここもヤマツツジが多い

 船峯山付近に到着すると、尾根に舟形の窪地がありますが、それが山名の由来なのかはわかりません・・・。 そのまま尾根を「黒石山」へ向かいますが、この辺りから先の西斜面は伐採されたままの状態で放置されており、展望は素晴らしいのですが、このままでは斜面の土砂が流出してしまいそうです。(下写真)

伐採地の展望1

伐採地の展望2

急斜面の伐採地

植林していないが・・・

すぐ下に林道が

高見山を振り返る

 伐採地から少し尾根を登ると「黒石山」の山頂がありました。(下写真)

黒石山山頂

 この時点でバスの出発まで一時間半ほどありました。 まだ余裕はあるのと、ここまでよく持った方ですがやはり左膝がいつものように痛み出していたので、ゆっくりと降りていくことにします。(下写真)

歩きやすい尾根道を進む

 峠の手前まで来ると、鹿よけの網が右手に現れました。 しかし、古くなっているため所々倒れて役に立っていません。 この右側へ行き尾根を歩いていきますが、すぐに分岐となり峠へは左方向のようなので、少し戻って再度左へ歩いて行きました。(下写真)

鹿よけネットの横を進む(左をキープ)

左手へ進む

 斜面を下って行くと、木々の間から峠の向かいに位置する「観音山」が聳え立っているのが見えていました。 その下を見ると峠と思われる道が見えています。(下写真)

差杉峠が見えてきた

 最後の斜面をつづら折れで降りて行くと、「差杉峠」に到着しました。 ここからバス停まで1時間と見ていたので、時間通りの到着となります。(下写真)

差杉峠

役行者像

 通常はここから西側の瀧野方面へと向かう周回コースとするようですが、東側の桃俣へと向かい降りていきます。(下写真)

桃俣へ降りる

 しかし、想像していた様な林道ではなく、まだ山道が続き不安となります。 途中、雨などで登山道が荒れたのか、道がなくなっています。 しかし、ロープで囲った間を通る様になっており、その通りに沢の脇を通って降りて行きました。 すると思ったよりも短距離で林道へと出て来ました。(下写真)

ロープに従い降りていく

車道に合流

しっかりした標識がある

 舗装された林道を歩いていきますが、何箇所か分岐があるのでより低い方向へと向います。(下写真)

この分岐は右へ

植林帯を歩く

 樹林帯を進んでいきますが、標高が下がると田んぼなどが見られ出してカエルのなく声を聴きながら歩いて行きました。 しかし、標高が下がったため、この時期としては異常な高温(この辺りで20度以上か?)のために暑くなって来ました・・・。(下写真)

蛙の鳴き声が聞こえてきた

 そして集落が見られ出して、車や人の気配も多くなります。 西杉川の橋を右手に、広い道路に合量するとバス停がありますが、このバス停はこの時間帯は止まらないので、更に先へと歩いていきます。(下写真)

集落に出る

このバス停にはこの時間止まらない

 時計を気にしながら進みますが、ほぼ予定通りのペースで歩いているので、乗り遅れると言うことは無さそうです。 そして予定通り出発の十分前に桃俣口バス停に到着しました。 バス停は、小屋とトイレがあり自動販売機もあったので、冷たいジュースを飲んでいきます。 また、水道もあったので顔を洗ってさっぱりしていきバスを待ちます。

桃俣口バス停

 その後は、予定通りにバスに乗ることが出来て、25分ほどで神末上村(こうずえかみむら)のバス停に到着しましたが、この間に乗車していたのは一人(自分)だけでした・・・。(ちなみにバス料金は無料です:バスの時刻表へのリンク
 下車して、駐車場まで1.5Kmを歩いていきます。 ゆっくり歩いて20分ほどで無事に駐車場に到着しましたが、この駐車場には自分の車以外は一台も止まっていませんでした・・・。

三峰山(左手奥)を望む

帰りは良い天気(左端が三峰山)

今回の反省点は、
・特にありません。 距離が長いとやはり膝に負担がかかり痛くなりました。 こうなると痛みが引くのに時間がかかるので、やはり当分は無理しないほうが良さそうです。(距離が20Km以下なら問題なさそうです)

 次回は、土曜日の早い時間は天気がよさそうなので、好天の期待できる福井県か静岡県中部方面の予定で考えています。


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mimimomo

こんにちは^^
帰りバス利用を予定していると、時間って気になりますね^^
おどさんだからこの距離をこの時間で歩けるのですよね。
滝を見たり、お花を見たりなかなか良いコースですね。
アップダウンはあっても見晴らしは良いし歩きやすそう。《長いことを別にすれば(--;) 》
崩壊地横・・・ここはちょっと気をつけねば落ちたら大変。
林道も嫌ですが車道も嫌ですね・・・舗装してあると必要以上に膝に来るように思います。
by mimimomo (2013-05-16 16:02) 

tochimochi

30Kmの山道ですか!
しかも3Km/hで、しかも累積標高もすごい。
相変わらずの健脚ですね。
八丁平あたりは昼寝でもしたくなるような雰囲気のいいところですが、バスの時間を気にしながらではそうも行きませんね。
転落も大事無く何よりでした。
お疲れ様でした。

by tochimochi (2013-05-16 20:32) 

テリー

30km走破ですか、すごいですね。
by テリー (2013-05-16 22:49) 

ゆうくん

30kmすばらしいです、健康脚に感服いたしました、長男をおどさんのところに修行に出したいくらいですね。
by ゆうくん (2013-05-16 23:04) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 バス利用の登山は滅多にしませんが、岩場の登りより余程緊張しますね。(笑) 滝は兎も角、お花は色々と咲いていましたが、しゃがむ時間がもったいないので・・・。(苦笑) 舗装路は、仰る通り膝と言うかスネや足裏に疲労が蓄積しますね。 特に長い道のりの場合、足裏の皮がめくれます・・・。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 今回は分かっていましたが、やはり標高差が効きましたね。 八丁平は、前回樹氷を見た時にまったりと昼食を摂ったので、今回は展望だけにとどめました。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 膝の怪我前であれば、40Kmでも歩けたのでしょうが、今は30Kmが限界のようです。 何れにしても、無理は禁物ですね・・・。

ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
 膝を痛めているので健康でもないのですが・・・。 修行ですか、酷しいですよぉ。(笑)

by おど (2013-05-16 23:14) 

g_g

おはようございます
バスの時間までの時間配分真似が出来ません、恐れ入りました。
膝気をつけて下さい、養生も必要かと思います。
by g_g (2013-05-17 09:22) 

ひろたん

高見山はこんど行く予定をしています。
山頂からは、360度の展望が得られますですね。
楽しみです
けどこの縦走ができるのかどうか。健脚ではありません^^;
by ひろたん (2013-05-19 11:43) 

tina

天気が良くて写真がとっても綺麗です。
それにしても思いつかないルートです
良く歩きましたね。

by tina (2013-05-19 17:33) 

おど

g_gさん、コメントありがとうございます。 返信が遅くなりました。
 時間配分は今回はうまくいきましたが、難しいですね。 最悪歩きか高いお金をだしてタクシーかと思っていましたが・・・。

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 高見山から三峰山までの周回でない縦走であれば、健脚の方でなくても可能ですよ。(20Kmぐらいですね) 今度行かれた時も、山頂からの展望望めると良いですね。

tinaさん、コメントありがとうございます。
 天気が回復してよかったですが、暑すぎましたね・・・。(苦笑) ネット上には、このルートで歩かれた方の記録はないようですが、不可能ではないですね。(置き車[又は自転車]すれば楽勝でしょう)

by おど (2013-05-19 18:44) 

山子路爺

う~む、山道30Kmですねぇ。
私にゃしんどい。

by 山子路爺 (2013-05-20 12:39) 

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