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[登山] 南アルプス 2014年秋の仙丈ヶ岳 [登山]

 今回は、秋には登っていなかった南アルプスの「仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)」に、いつもの地蔵尾根で登ってきました。 この日は、台風の影響で高曇りの天気となりましたが、標高2000m以上の雲の上に出ると遠くの山がよく見えました。

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仙丈ヶ岳からのパノラマ(富士山・北岳・間ノ岳・塩見岳・赤石岳[雲海]中央アルプスなど)

南アルプス
2014年秋の仙丈ヶ岳
日付2014年10月04日(土)
天気曇り時々晴れ
山域南アルプス
場所長野県伊那市長谷市野瀬
距離25.7Km
累積標高+2406m -2406m
時間10時間30分
人数2名
撮影枚数354枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
011枚 (SONY DSC-TX300V)
338枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

C(距離・標高差大)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:501140m0.0Km地蔵尾根登山口 出発
07:05 (01:15)1791m3.8Km林道水場
08:35 (01:30)2051m7.8Km松峰小屋分岐
10:10 (01:35)2422m10.6Km2422mピーク
10:50 (00:40)2730m11.4Km2736m 昼食休憩
11:25 (00:35)2730m11.4Km2736m 出発
12:15 (00:50)3032.6m12.6Km仙丈ヶ岳 休憩
12:40 (00:25)3032.6m12.6Km仙丈ヶ岳 出発
13:00 (00:20)2894m13.4Km仙丈小屋 休憩
13:15 (00:15)2894m13.4Km仙丈小屋 出発
13:50 (00:35)2422m15.2Km2422mピーク
14:35 (00:45)2051m17.9Km松峰小屋分岐
15:35 (01:00)1791m21.9Km林道水場
16:20 (00:45)1140m25.7Km地蔵尾根登山口 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20141004_map.jpg

※今回はお馴染みのコースなので、変化の合った部分と写真中心で記載します。

 去年と今年と南アルプスの山へはあまり行けていませんでした。 そこで紅葉の期待できるこの時期に、2年ぶりとなる地蔵尾根から「仙丈ヶ岳」へ登ることにします。

 今回も同行者と一緒に行きます。 2年前も別の方と一緒に登っているので、今回も同行者にはそのコースを薦めています。 日の出も遅くなってきた(5時45分)ので、朝3時半に出発しました。 中央高速道を走り「駒ヶ根IC」で降りると、以前と同じように県道49号線を走って最短距離を走って行きました。

 ほぼ予定通りの5時半頃に、登山口となる市野瀬の地蔵尾根末端の駐車場に到着しました。 驚いたことに車が2台止まっており、しかも1台は佐世保ナンバーです・・・。(下写真)

珍しく駐車場に止まる車(佐世保と静岡ナンバー)

 同行者は峠越えで今回も車酔いとなり、朝から最悪の状態です。 早速準備をして出発しました。 これで4回目となり、コースも大体頭に入っているので、躊躇なく歩いていきます。
 孝行猿の石碑を通過して、林道を横切り奥へ入っていきますが、2年ぶりとなる道は来るたびに足跡が濃くなっているような気がします。(下写真)

トリカブト

 山の斜面を進む道を暫く歩くと林道へと出てきました。 ここもお馴染みの筈ですが、草が多かった林道が土などで均され、真新しいトラックなどのタイヤ跡が付いています。(下写真)

林道には真新しい整備跡

 この日は、台風からの雲が早くも上空を覆って薄暗い感じでした。 また、山間部も雲が湧きやすく、林道を歩いているとガスが立ち込めてきますが、このコースではよくあることなのでそれほど心配はしていません。(下写真)

ガスが湧く

 再度、樹林の中を歩く道となり、その先で林道と合流しますが、ここで大きな変化がありました。 以前より林道が整備されており、毎回利用する水場の奥には斜面の木々が切り倒され、土捨場が出来ていました。(下写真)

林道造成中

水場

 幸い、水場は無事ですが、以前はパイプが一本だけ刺さっていましたが、本数が増えて竹が3本ほど刺さっています。(上写真) ここから左の登山道を歩いていきますが、奥へ入ると林道工事の関係で標識とロープで丁寧に整備されていました。(下写真)

林道工事中で登山道も整備

 作業小屋の横を通り過ぎて行くと、その先の林道は通行止めとなっています。 しかし、ここまで基本狭い道なので、林道工事が終わるまで車では入らない方がよいでしょう。(下写真)

ここから林道は通行止め

 林道沿いの左斜面を登る道となり、伐採されて明るくなった道を上部へと登って行きました。 すると再度林道と出合い、そこから暫くは林道直下を平行する道となります。(下写真)

林道脇の道

 頭上で工事するため危ないからか、通る際にサイレンを鳴らすように注意書きとハンドサイレンが設置されています。 まだ朝早いので必要ありませんが、念の為に鳴らしてから通り過ぎていきます。(下写真)

手回しのサイレン

 ここを越えるとようやく山深くなり、鬱蒼と茂る樹林の間を歩いていきます。 途中、上から下山中の登山者とすれ違いますが、その人が佐世保ナンバーの方のようです。(下写真)

陽が差し込む

苔むした登山道

 地蔵岳への急な登りとなり、同行者にそろそろ疲れが出始めました。 ここまで秋らしい雰囲気はあまりありませんでしたが、次第に紅葉する木々が見られだしました。(下写真)

紅葉

 更に斜面を登って行くと、一気に標高が上がり以前お花畑となっていた展望地に到着しました。 当然この時期は花は殆どなく、枯れかけたウスユキソウが見られる程度でした。 ここで小休止とし、初めての展望を楽しんでいきました。(下写真)

黄葉する地蔵岳と中央アルプス

南アルプス南部の山々

乗鞍岳と北アルプス

 細尾根の道となり、左方面の木々の間から「鋸岳」が見えていました。 斜面が点々と黄葉していて、西斜面が良い感じに黄葉しているのが見えます。(下写真)

鋸岳の西斜面の黄葉が良い感じ

 尾根との下をトラバースして、残雪の時期には苦労するつづら折れを登って行くと、ハイマツ帯の稜線へとたどり着きました。 ここまで来ると、前方に大仙丈ヶ岳が見えてきて、テンションが一気に上がる所です。 また、ここから下の沢方面を見ると、綺麗に黄葉していました。(下写真)

三軒岩小屋沢沢方面の黄葉

尾根を見返す

丸山

 初めの岩場を登った所で、山頂の混雑を避けて昼休憩とします。 短めの予定でしたが、写真撮影と休憩で35分ほど経過した所で出発しました・・・。 岩場などを幾つか乗り越えて行くと、左方面に馬の背の稜線も見えてきて、ここも黄葉し始めていました。(下写真)

馬の背斜面の黄葉(右奥は甲斐駒ケ岳)

 同行者は酸欠で苦しそうですが、時間の関係もあるので休憩もそこそこで登っていきます。(下写真)

山頂への最後の稜線

 そして馬の背方面と山頂との分岐に到着しますが、ここで再度このコースを下山する方とあいました。 一気に登山者が増えた山頂直下の道を、休まず登っていきました。

 そして出発から6時間半(昼休憩込み)で山頂に到着しましたが、同行者としては中々のタイムでしょう。 山頂は相変わらず子供も含め沢山の登山者がひしめき合っており、空いた所で山頂標識などを撮っていきました。(下写真)

大仙丈ヶ岳方面

日本標高三位が並ぶ(左から富士山:一位、北岳:二位、間ノ岳:三位)

南アルプス南部

仙丈ヶ岳からのパノラマ(南方面)

仙丈ヶ岳からのパノラマ(北方面)

御嶽山アップ(雲煙も見える)

 この日は高曇りのお陰?で遠望がよく見えていました。 しかし、午後に入ってガスが登ってきており、夕方には雲に飲まれそうです・・・。
 ここから仙丈小屋まで、展望を眺めながら一周して降りて行くことにします。(下写真)

仙丈小屋に向かう

一周して小屋へ

右からアサヨ峰・栗沢山・小仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳・八ヶ岳

雲海に浮かぶ、甲斐駒ケ岳と八ヶ岳

 小仙丈ヶ岳と小屋との分岐を左に折れると、50mほど降りていく道となります。(下写真)

小屋へ下りる

仙丈小屋近影

 小屋に到着すると、同行者はいつもの様に山バッチを購入して行きます。 自分は、炭酸ジュースがあればと思いましたが、売っていないようなのでデザートのくだものゼリーで後半(下山)への気合を入れなおしていきました。
 短めの休憩後は、同行者と一時的に別行動となります。 ここから同行者は「北沢峠」まで降りて、バスで戸台口まで下山となります。 一方、自分は以前と同じように地蔵尾根を足早に降りて行き、車で戸台口まで迎えに行く予定です。(下写真)

薮沢カールを仰ぐ

 小屋から下山尾根への分岐へと登り返し、その後は地蔵尾根を一気に駆け下りて、雲海の下へと降りて行きました。 今回は、2年前に比べて膝は悪くしていますが、体力はついているのか快調に下山することが出来ました。(下写真)

雲海へ没する

 林道出会い前に、山頂手前の分岐ですれ違った登山者の方を追い抜いて、水場で一服後は駐車地まで山頂から3時間ほどで到着しました。
 予定通り同行者を向かえに行く途中で携帯で連絡があり、戸台口に到着すると丁度1分前にバスで到着下ばかりで、時間ピッタリで上手く出来過ぎです。(笑)

 その後、お風呂に入ってから高速へと向かう道中、中央アルプス方面に綺麗な夕焼けが見えていますが、どうやら御嶽山からの噴煙で普段より真っ赤に見えていたようです・・・。
 夕食に駒ヶ根の名物、ソースカツ丼を食べてから、帰路に着きました。

今回の反省点は、
・特にありません。 同行者には、このコースの下山はつらいので別行動として正解でした。(山頂まで、良いペースで登れるだけでも立派ですね)

 次回ですが、以前から御嶽山か白山かと決めかねていた紅葉ですが、予定通り白山に向かう予定です。(今回も同行者と一緒かも)


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OJJ

これ10月4日の景色ですよね・・薬師岳からは噴煙の御岳、乗鞍、焼岳までは見えましたが南アルプスは・・
仙流荘の風呂は良いですね~上がった後がゴロリと寛げて・・
by OJJ (2014-10-07 21:45) 

山子路爺

秋の仙丈ヶ岳かぁ〜、紅葉良いだろうなぁ〜。
この度、私も考えたのですが、もう一日休みが無いと無理かな。
おどさんほどの脚力が有ればなぁ……無い物ねだりですが。

by 山子路爺 (2014-10-08 00:09) 

mimimomo

おはようございます^^
良いお山、良い見晴らし・・・このお山はまだ登っていません。来年辺りには
登ろうと考えています。
頂上近辺は雲もなく青空も見え、素晴らしい見晴らしですね~
やはりお山は晴れた日が良いですね^^
by mimimomo (2014-10-08 08:29) 

tochimochi

日帰りで25.7km!
同行者の方も頑張りましたね。
さすがに3000m級だと雲の上に出られて展望もいいし、いい具合の黄葉も見られて良かったですね。

by tochimochi (2014-10-08 12:31) 

g_g

尾根歩きは展望が良くていいですね。
それにしても25キロ以上を日帰り、凄いですね。
by g_g (2014-10-08 18:53) 

ひろたん

秋の仙丈ヶ岳は綺麗でしょう。
まだここの山は行っていないのです^^;
日帰りはすごい・・・
テントを持って行きそうですよ。
by ひろたん (2014-10-08 19:11) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。

OJJさん、
 薬師岳から、南アルプスは前方の山に隠れて見にくいようですね。 お風呂は、仙流荘ではなく登山口近くで入って行きました。

山子路爺さん、
 紅葉が綺麗かと思っていきましたが、植生の関係かもみじやナナカマドが少なくいまいちでした。 その変わり、岳樺やブナなどの黄葉は綺麗でしたね。

mimimomoさん、
 仙丈ヶ岳は、今回で5回目になりますが、本当に良い所ですよ。 特に、地蔵尾根から危険箇所もなく手軽?に登れるのが良いですね。(体力入りますが)

tochimochiさん、
 同行者は本当にがんばりましたね。 同行者はまだ若いので、その内自分以上の体力をつけるのではと思っています。(笑)

g_gさん、
 このコースは、途中から展望がひらけるのがいいですね。 今回のように多少の雲が出ていても、その上に飛び出るので景色もよいですしね。

ひろたんさん、
 山頂到着時には、すでに雲が多めだったので、太陽の光が弱く紅葉が冴えなくて残念でした。 日帰り、自分としてはまだ許容範囲内です。(笑) 一方で、テント泊もしてみたいのですがねぇ。

by おど (2014-10-09 12:38) 

nousagi

紅葉、始まりというところですか?
同行者さんと下山コースを変えるというのは
ありがたいことですね。
よくわかります。(^^)
25kmを超える距離を日帰りなんてそうそうは・・・。(^^;)
ところで、おどさんの運転は荒いんですか?(笑)
登山口までのクネクネ道って、
確かに、車に弱い人にはツライんですよね。
私も、酔い止めは欠かせません。
by nousagi (2014-10-09 18:51) 

テリー

黄葉がきれいですね。
富士山、北岳、間の岳の三山を撮影出来て良かったですね。
by テリー (2014-10-12 18:13) 

おど

nousagiさん、コメントありがとうございます。 返信が遅くなりました。
 紅葉は終わってました…。 運転荒く無いつもりですが、カーブがキツ目かも知れません・・・。 何れにしても、本人も酔いやすいといっているので、仕方ありませんね。(笑)

テリーさん、コメントありがとうございます。
 ブナがいい感じに色づいていましたね。 日本三位までの山の展望は、今回も狙っていたのでガスが出ていなくてラッキーでした。

by おど (2014-10-13 22:02) 

joyclimb

日本標高三位が並ぶ風景、素晴らしい!
地蔵尾根登山口~仙丈ヶ岳~北沢峠~バスで戸台口のコース、
参考になりました^^
by joyclimb (2014-11-01 14:03) 

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