[登山] 北アルプス 2014年 笠ヶ岳日帰り登山 [登山]
今回は予定を変更して、北アルプスの笠ヶ岳に日帰りで登ってきました。 秋の紅葉も終盤となり、中腹より下でよい色づきが見られました。 また、午前中の天気がよく、抜けるような青空のもと、北アルプスの山々の素晴らしい景色を堪能することが出来ました。
関連リンク
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日付 | 2014年10月11日(土) | ||
天気 | 快晴のち晴れ | ||
山域 | 北アルプス | ||
場所 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾 | ||
距離 | 19.0Km (内林道 3.5Km) (バス乗車除く) | ||
累積標高 | +2240m -2128m (バス乗車除く) | ||
時間 | 11時間40分 (バス乗車除く) | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 740枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 014枚 (SONY DSC-TX300V) 622枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(標高差大) | ||
概略 | 。 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
05:10 | 977m | 0.0Km | 中尾高原口 出発 |
07:50 (02:40) | 2094m | 4.8Km | 最終水場 |
09:00 (01:10) | 2469m | 5.8Km | 雷鳥岩 休憩 |
09:10 (00:10) | 2469m | 5.8Km | 雷鳥岩 出発 |
10:55 (00:40) | 2897.5m | 7.9Km | 笠ヶ岳 昼食休憩 |
11:55 (01:00) | 2897.5m | 7.9Km | 笠ヶ岳 出発 |
12:05 (00:10) | 2814m | 8.2Km | 笠ヶ岳山荘 休憩 |
12:15 (00:10) | 2814m | 8.2Km | 笠ヶ岳山荘 出発 |
13:30 (01:15) | 2812.8m | 10.9Km | 抜戸岳 休憩 |
13:45 (00:15) | 2812.8m | 10.9Km | 抜戸岳 出発 |
14:20 (00:35) | 2462m | 12.5Km | 杓子平 |
15:55 (01:35) | 1370m | 15.3Km | 笠新道登山口(12分待ち) |
16:50 (00:55) | 1096m | 19.0Km | 新穂高ロープウェイバス停(バス乗車) |
17:00 (00:10) | 977m | 21.9Km | 中尾高原口 到着 |
ルートラボ
※今回もお馴染みのコースなので、詳細は割愛し写真中心でお送りします。
今年の夏の天候不順の反動からか、ここに来て毎週のように高い山に登っています。 今回も直前までは白山を計画していましたが、一ヶ月前に登っていたのと、紅葉は終盤との調査結果だったので、天気も期待できるため急遽、北アルプスへ行くことにしました。
そこで去年も訪れていますが、「笠ヶ岳」に向かうことにします。(槍ヶ岳も選択肢として上がりましたが、同行者が一緒なので距離の短い笠ヶ岳としました) 今回は直接向かうので、朝2時半には出発しますが、二人とも寝不足となっています・・・。
東海北陸自動車道の清見ICで降りて、高山市内と平湯を経由して奥飛騨温泉郷の中尾温泉口の駐車場に到着しました。 到着が思っていたよりも早く、5時前となったためまだ真っ暗ですが、すでに駐車場は満車一歩手前となっていました。
早速準備を整えて、蒲田川を越えたクリア谷コースの登山口へと向かいます。(下写真)
槍見館を通り過ぎると、程なく登山口に到着しました。(下写真)
ここからは登山道となるのでヘッドライトを強力にして岩の多い道を登って行きました。 途中前方に明かりが見え、ヘルメットを持った二人連れのクライマーが「錫杖岳」へと向かっていました。 この方達を抜いて、奥へと進みます。
出発から30分程で周りが明るくなり、右に穂高連峰へと続く尾根が見えてきました。(下写真)
ヘッドライトを仕舞うと、速度を上げて沢沿いに歩いていきます。 いつ来ても気がかりとなる渡渉点に到着しますが、今回も水量は少なく難なく渡ることが出来ました。(下写真)
ここまで来ると周囲も明るくなり、錫杖岳の上部に朝日が当たり始めていました。 紅葉も1500m前後が一番よい感じで、鮮やかな色合で見えていました。(下写真)
緩やかな斜面を徐々に登って行くと、日差しが当たりだし紅葉も一段と映えてきました。 また、上空は雲ひとつ無い澄み切った青空となっており、最高の出だしとなりました。(下写真)
更に標高が上がると、後方に焼岳と乗鞍岳が見えてきます。 焼岳の噴気は、この日も遠目でそれと分かりますし、乗鞍岳の斜面の紅葉もハッキリと見えています。 南方面には、台風19号からの雲が掛かり始めて雲が多めですが、予報通りまだ飛騨地方までには掛かっていません。(下写真)
その後も、真っ青な青空を背景に、ブナ林の黄葉を見ながら黙々と標高を上げていきます。(下写真)
笹の急斜面をつづら折れで登る道となると、後ろに噴煙を上げる御嶽山も見えてきました。(下写真)
この辺りで単独登山者の方に抜かれます。 また、最終水場手前から山頂までの間に、10名以上の下山登山者とすれ違い、かつてない利用者数に驚かされます。
草付きの岩場を登って行くと、南方面の展望が広がります。(下写真)
そこからひと登りすると雷鳥岩に到着し、ここで眺めを見ながら暫く休憩としていきました。(下写真)
ほぼ予定通りの時間で登っているので、ここからもこの調子で登っていきます。 水平道を進んで、笠ヶ岳への登りとなると、ザレまで一気に登って行きました。(下写真)
稜線上に合流すると、穂高連峰や槍ヶ岳が見えてきました。(下写真)
岩の多い斜面を登って行くと、主稜線へと出て笠ヶ岳が目の前に見えてきました。(下写真)
稜線沿いにハイマツの間を抜けると、岩が積み重なった独特の岩稜帯を登って行きます。(下写真)
同行者はこの様な岩の積み重なる所は初めてなので、すこし戸惑いがあります。 また標高も高くなり、足が思うように上がらないので注意しながら登っていきます。 そして出発から6時間弱で笠ヶ岳の山頂に到着しました。(下写真)
山頂には数人の登山者がいて、その後も小屋方面から続々くと登って来ていました。 ここで槍ヶ岳方面を眺めながら昼食休憩としていきます。 この日は穏やかな晴天で、風もほとんど無く温度計を見ると15度以上となっており、陽射してポカポカと暖かく感じるほどです。 また、山頂からは快晴の青空の元、北アルプスのほとんどの山が見えていました。(下写真)
時間と天気が良ければ、この後「弓折岳(ゆみおりだけ)」まで縦走し、鏡平から下山の予定もありました。 しかし、同行者はとても歩けそうもないようなので、今回は無理せずに当初の予定通り笠新道から下山することにします。 結局、一時間ほど休憩した所で笠ヶ岳山荘へと降りていきました。(下写真)
同行者は山荘に到着すると、いつもの様に山バッチを購入して行きます。 自分も後は下山だけとなるので、ここで炭酸ジュースを購入して体力を回復させていきます。
ここからは「抜戸岳(ぬけどだけ)」までは、絶景を見ながらの稜線歩きとなりました。(下写真)
抜戸岩を通り過ぎ、気が付くと笠ヶ岳は後方の遥か彼方に見えていました。(下写真)
この間にも、沢山の登山者が登ってきており、連休とは言えやはり夏に来られなかった反動なのかもしれません。 笠新道への分岐へと登って行き、そこから稜線沿いに「抜戸岳」の山頂へとハイマツを抜けて歩いて行きました。
三角点のあるピークに到着すると、それまで抜戸岳に隠れていた「弓折岳」への稜線が見えていました。(下写真)
槍ヶ岳が近くに見えていますが、その下を覗くと谷沿いに綺麗な紅葉が見えています。(下写真)
雲が湧きそうもなかった上空も13時を廻り気が付くと、笠ヶ岳上空が覆われ始めていました。(下写真)
最後の展望を堪能した所で、笠新道を歩き「杓子平(しゃくしだいら)」へと降りて行きます。(下写真)
テンポよく杓子平を通り抜け、笠新道の急斜面へと降りて行きます。(下写真)
下山途中で物悲しい鳴き声が聞こえてきたので何かと思い、声のする方を見るとホシガラスが木の先に留まっています。 こんな鳴き声だったかと思いながらも、暫く見ていきました。(下写真)
途中までは同行者を待ちながら降りていきますが、遅れ気味なので登り口まで一気に降りて待つことにしてスピードを上げて降りていきます。 次第に紅葉が目立ちだし、標高1800m以下になると綺麗な色づきの木木を見ながら歩いて行きました。(下写真)
下山から2時間半ほどで、笠新道の入り口に到着しました。 ここの冷たい水場で喉を潤して、暫く同行者が降りてくるのを待つことにします。(下写真)
ここからは3Kmほどの林道歩きとなりますが、いい具合に紅葉しており飽きさせません。(下写真)
バスに間に合うようにと足早に歩いて行くと、バス停が見えてきます。 丁度バスの時間の様で止まっているバスに乗り込むと3分ほどで出発し、3つ目の停留場となる「中尾温泉口(230円)」に到着しました。
駐車場から奥を見ると、夕日に照らされた槍ヶ岳が遠くに見えていました。(下写真)
今回の反省点は、
・特にありませんが、距離の割には疲れました。 睡眠不足と2週連続で高い山だったことが原因かも知れません…。
次回は天気次第ですが、延期となっていた南アルプス深南部の山を予定しています。
「超健脚ですね」の言葉は聞き飽きたでしょうから…
素晴らしい景色が見れて良かったですね。私もこの前日に金峰山に行き、絶景を堪能しましたが、やはり北アルプスにくらべるとスケールが見劣りしますねぇ。
私の今の体力では、笠ヶ岳日帰りは困難ですが、来夏までトレーニングすれば、なんとかなるのではと夢を見ています。
もし、ピークハントだけを目的とするならば、一番楽そうなコースは、新穂高温泉から笠新道ピストンになるのでしょうか?遠回りになるけど鏡平を経由した方が良いですか?ご参考までにご意見をお聞かせいただければ幸いです。
by makiwarikun (2014-10-14 06:13)
おはようございます^^
笠ヶ岳は、山仲間に聞くと結構厳しいと言われますが
おどさんのご報告を聞くと何だかとても簡単に思えます・・・しかしこれは
おどさんならでは、ですね^^
青空が美しく、紅葉黄葉も美しく、良い山行でしたね。 わたくしはこの日、夫を
山に連れ出すべく低山登山。でも富士山は眺めましたよ^^
by mimimomo (2014-10-14 07:13)
何処も素晴らしい展望、写真で見ているだけで癒やされます。
脚力と体力が欲しくなります。
by g_g (2014-10-14 08:19)
さすが、鉄人ですね。
このコースを日帰りですか。
3連休ですか、朝5時で、駐車場がほぼ満杯というのは、しょうがないのでしょうね。
天気も良く、槍・穂高、立山などが、よく、見えて、すばらしい登山でしたね。
2泊3日位で、行ってみたいですが、笠ヶ岳山荘は、10月15日で、クローズなんですね。
来年以降になりますね。
by テリー (2014-10-14 12:15)
実は、乗鞍と焼岳に行く予定でしたが
御嶽山噴火でなんとなくそちら方面に行きにくく
行先変更しました。
結局、台風で中止になりましたが
その3座が並んでいるのが複雑な気がします。
おどさんはともかく、同行者さんも頑張りますね。
by nousagi (2014-10-14 19:38)
makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
来年には笠ヶ岳(北アルプスのどこか?)ですか、楽しみですね。 鏡平経由の登りは楽ですが、鏡平で一泊してからでないと長丁場ですね。 お勧めなのは、辛い登りですが笠新道を登って、登頂後やまごやで一泊して、下山に鏡平が膝に優しくてよいですよ。 天気が良ければ、今回登りに使ったクリヤ谷もいいですが、後半に急斜面と滑りやすい岩場が待っています…。(渡渉は数日間雨が降ってなければ、問題ありません)
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
笠ヶ岳、楽か?と言われれば普通より少し厳しいですね。 クリヤ谷コースは、中級者向けなので笠新道が無難ですが、普通の方は杓子平まででヘロヘロになると思います。(苦笑) それでも天気が良ければ、杓子平以降は最高の思い出になると思いますよ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
今回の山行は、今年一番の展望だったかも知れませんね。 久しぶりに真っ青な青空を見ました。
テリーさん、コメントありがとうございます。
このコースは2回目ですし、去年も似たような所を通っているので、毎度の事で慣れ始めています。(苦笑) 三連休、二人とも月曜日は台風が来るのに仕事でした・・・。
北アルプスも、台風一過は冬になりそうですねぇ。(今日は、こちらも寒かったです)
nousagiさん、コメントありがとうございます。
今回、白山・笠ヶ岳・焼岳・槍ヶ岳のどれかを登る予定でしたが、同行者の体力に合わせて?笠ヶ岳としました。 焼岳も、いつ噴火しても不思議は無いので怖いですが、こればかりは運次第ですね。(事前に前兆があれば別ですが)
同行者も、ここ2ヶ月の豪華な山行(白山・白馬岳・仙丈ヶ岳・笠ヶ岳)で体力が徐々に付いてきているようです。
by おど (2014-10-14 22:50)
笠ケ岳日帰り・・・絶句) こちらからでは2泊3日でも厳しいと。西穂独標コースからはず~~~っと大きな山塊でした。薬師岳からは正しく笠ケ岳!(ベトナムの笠に見えましたが・・・)
by OJJ (2014-10-14 23:39)
暗いうちから初秋の山は大いに楽しめたでしょう。
一緒に21キロも歩いてくれる友人がいるのは心強いですね。
by 旅爺さん (2014-10-15 05:21)
眺めるだけの笠ヶ岳です、いつも・・・・
一度はいかないとです。
笠新道を近くのヒュッテから望遠鏡で見たことがあります。
小さく人が歩いているのが見えて・・
この新道は長いそんな記憶があります。
ここは下りが良いですよね。
おど様ならどちらでですよね^^
日帰りはできませんよ、ひろたんーー;
by ひろたん (2014-10-15 06:13)
この周回を日帰り・・・・(*_*)
まぁおどさんは分かるとして、同行者さんも素晴らしい健脚ですねぇ。
私達も笠新道はいつか歩いてみたいのですが下りに関してはmakiwarikunさんへのアドバイスルートーをやはり考えていました^^
by よしころん (2014-10-15 08:05)
おはようございます。
いつもながらの健脚ぶりですね^^。
紅葉が見られるようになったんですね。
天気も良くて景色も最高ですね^^。
by 海を渡る (2014-10-15 08:35)
OJJさん、コメントありがとうございます。
信州や関東方面からだと反対側なので、薬師岳も含めて訪れにくい所ですね。 それだけに人は少なめなのですが。
旅爺さん、コメントありがとうございます。
予定では明るくなってからのつもりでしたが、30分ほど到着が早くなり真っ暗でした。
ひろたんさん、コメントありがとうございます。
北アルプスも笠ヶ岳であれば大体の人は(早出すれば)日帰り可能だと思いますが、遠くからではもったいないですね。 笠ヶ岳山荘の前にも双眼鏡があるので、対岸の槍ヶ岳や穂高連峰の人が小さく見えますよ。
よしころんさん、コメントありがとうございます。
同行者はまだまだ若いので、登山を重ねる毎に丈夫になっていきますね。 笠新道は、当然登りより下りの方が良いですが、急斜面の長い下りに精神的に耐えられるかがポイントです。(苦笑) 同行者も、長いと嘆いていましたよ。(私は慣れました…)
海を渡るさん、コメントありがとうございます。
高い山では、紅葉は終盤ですね。 その変わり、近場の低山が紅葉しだすので楽しみです。
by おど (2014-10-15 12:35)
おどさんでも抜かれることがあるのかと思ったら、同行者が居たのですね。
ペース配分にも気を使ったことでしょう。でもたまには一気に・・・気持ちは分かります。
きれいな紅葉が見れてよかったですね。
by tochimochi (2014-10-16 22:49)
もう終盤ですか、天気も良く青空の中歩くのは楽しそうです、これはたまらないです、来年は比較的簡単な北、南アルプスの山に挑戦していきたいと思ってます、仙丈岳ですね。
by ゆうくん (2014-10-18 10:31)
キツゥ〜〜〜!
この記事の題名を見たとたん、顔がニタァ〜です。でもその後、おどさんなら……と納得です。
by 山子路爺 (2014-10-18 15:47)
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
今回は同行者に合わせて登りました。 休憩もそれなりに取るので、それほど速くはなりませんが、普通の方からすると十分に早いでしょうね。 紅葉は山麓が見頃でしたね。
ゆうくんさん、コメントありがとうございます。
2000m以上の山は、もう冬ですね。 高い山はやはり快晴が必須条件ですねぇ。 日本アルプスの場合、難しいか簡単は天候要因が大きいと思いますので、天気良い日に行ってきてください。
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
笠ヶ岳であれば、軽装にすれば小屋もあるので日帰り十分可能ですよ。 関東方面からこられる方は、前泊以上が必要なので仕方ありませんねぇ。
by おど (2014-10-19 12:01)
青空とダケカンバの黄葉、気持の良い秋の景色ですね!
どこまでも歩いていけそううな稜線が続いていますね^^
by joyclimb (2014-11-01 14:35)