[登山] 2016年初夏の白山お花巡り [登山]
今回も、天気が良いので、この時期(梅雨時)に行ったことのない白山に登ることにしました。 そこで、白山で見られる多くの花の中でも、クロユリをまともに見ていないので、それを狙ったコース取りで登ります。 当日は夏の陽射しでしたが、標高が高く涼しく歩くことが出来ました。
日付 | 2016年06月18日(土) | ||
天気 | 晴れ | ||
山域 | 白山 | ||
場所 | 石川県白山市白峰 | ||
距離 | 17.9Km | ||
累積標高 | +1677 -1677m | ||
時間 | 08時間00分 | ||
人数 | 単独 | ||
撮影枚数 | 0697枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0408枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0283枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A | ||
見どころ | お花畑、お池巡り | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
05:55 | 1198m | 0.0Km | 別当出合駐車場 出発 |
06:00 (00:05) | 1260m | 0.4Km | 別当出合登山口 |
06:20 (00:20) | 1500m | 1.6Km | 中飯場 |
07:05 (00:45) | 1969m | 3.3Km | 甚之助避難小屋 |
07:20 (00:15) | 2096m | 3.9Km | 南竜道分岐 |
07:40 (00:20) | 2076m | 4.9Km | 南竜ヶ馬場 |
07:55 (00:15) | 2075m | 5.5Km | 南龍湿原散策 |
08:10 (00:15) | 2076m | 6.0Km | 南竜ヶ馬場 |
08:45 (00:35) | 2295m | 7.3Km | アルプス展望台(5分休憩) |
09:30 (00:45) | 2446m | 8.7Km | 白山室堂(5分休憩) |
10:05 (00:35) | 2702.2m | 9.8Km | 御前峰 昼食休憩 |
10:35 (00:30) | 2702.2m | 9.9Km | 御前峰 出発 |
11:10 (00:35) | 2577m | 11.5Km | 千蛇ヶ池 |
11:30 (00:20) | 2446m | 12.4Km | 白山室堂(10分休憩) |
11:50 (00:20) | 2327m | 13.3Km | 黒ボコ岩 |
12:25 (00:35) | 2060m | 14.3Km | 殿ヶ池避難小屋(5分休憩) |
13:10 (00:45) | 1690m | 16.0Km | 別当坂分岐 |
13:45 (00:35) | 1260m | 17.4Km | 別当出合登山口 |
13:55 (00:10) | 1198m | 17.9Km | 別当出合駐車場 到着 |
ルートラボ
※今回のコースは、以前歩いたコースがほとんどなので、簡単な説明だけでお花の写真中心で進めます。
週末は、先週にも増して天気が良くなるとの予報です。 インターネットで色々と候補地の情報を見ていると、「白山」でクロユリとハクサンコザクラが見られだしたとの事で、梅雨時は初めてとなる「白山」に向かうことにしました。
膝の具合も、普段歩きでは気にならない程度まで回復しましたが、下り時の負担は相変わらずで、余り無理はしたくありません。 そこで車では初めてとなる「別当出合」から、周回を計画しました。
別当出合までは、自宅から3時間弱は掛かるので、先週に続け3時に出発します・・・。 東海北陸道を走り、白鳥(しろとり)ICで降りて、久しぶりとなる油坂峠道路と九頭竜湖(くずりゅうこ)を抜け、大野市と勝山市を走り石川県へと抜けていきます。
白峰からは、手取川沿いの道へ入りますが、ここで前方に5台の車が見えてきます。 全車、登山者のようで、そのまま連なり市ノ瀬に到着しました。 今回は更に奥へと進みますが、以前に比べマナーの悪い車が増えたのか、釈迦岳の登山口付近に路上駐車する車が沢山みられました・・・。
ここでも先行する2台の車の後を走り、程なく別当出合に到着しました。 しかし、ここも奥の駐車場が空車と書かれているにも関わらず、路上駐車の車がたくさんあり、そこまでして登山口の近く(標高差が少ない)に止めたいのか疑問に感じました。
上部の駐車場は狭いので既に満車ですが、下の駐車場は半分以上空きがありました。 日差しが強くなることが予想できたので、一番奥の木陰となりそうなところに駐車して、準備を整えていきます。(下写真)
準備が整った所で、登山口へと向かいます。 室堂に水場があるので水はペットボトルのお茶とスポーツドリンクだけで、空の水筒(プラティパス)を持って行きました。 駐車場を登山道と書かれたやじるに従い進むと、遊歩道の階段となります。(下写真)
階段を登ると、程なく見覚えのある登山センターの横に出てきました。(下写真)
その奥にある鳥居を潜り、長い吊橋を渡って登山の開始となりました。(下写真)
ここからの砂防新道は、以前は下山L利用しただけで、急いで下山したこともあり余り記憶に残っていません・・・。 今回も序盤は花も登山者に付いてきた雑草が多く見るものは少なめで展望も余りありません。 前半は飛ばし気味で黙々と登ると中飯場に到着しますが、ここはスルーしていきました。(下写真)
この辺りまで来ると、後方に赤兎山や大長山が近くに見えてきました。(下写真)
湿った登山道脇には、エンレイソウやサンカヨウが見られますが、既に花は終わり実をつけていました。(下写真)
右手に不動滝と崩壊地が見えてきます。(下写真)
ここまで日陰とまだ気温の上昇前で涼しく着ましたが、そろそろ日が差し込み始める時間です。(下写真)
その後も沢山の花を見ながら登って行くと、展望のよい甚之助避難小屋に到着しました。(下写真)
この辺りからは、ミヤマキンポウゲを見ながら歩いていきます。(下写真)
程なく南竜道分岐に到着しました。 ここで予定通り、右の細い南竜ヶ馬場への道へと入っていきます。(下写真)
暫くは、崩壊地を歩くため、ゴロゴロと石の多い道を上下に進みました。 しかし、そこを過ぎると南竜ヶ馬場までは、緩やかな水平道が続いています。(下写真)
エコーライン分岐に差し掛かりますが、先行する登山者はいるようですが、誰とも合うことなく静かな山を楽しめます。(下写真)
前方に南竜ヶ馬場の山荘などが見えて来ました。 ここでハクサンコザクラを始めてみて、その先では雪渓も少しだけ歩くことになりました。(下写真)
沢の橋を渡り、暫く進むと南竜ヶ馬場に到着しました。(下写真)
先行する3名の登山者が立ちすくんでいます。 何事かと思っていると、誘導員の方がヘリの通過を待って下さいと指示を出していました。(下写真)
小屋の前で暫く待つと、別当出合方面から搬送用の特殊ヘリがドラム缶を吊るし、裏の山荘へと運んでいます。(下写真)
荷物を受け取りに戻ったところで、南竜湿原へと向かいます。(下写真)
橋を渡り、その先の雪渓で右手の道に入ります。 先ほどの登山者の方は、雪渓の先にあるテント場を目指していました。(下写真)
木道を進むと、奥に湿原が見えてきました。(下写真)
ワザワザここに立ち寄った理由は、ハクサンコザクラとクロユリが見られるとのことですが、若干早い気もしましたが、どちらの花もそれなりに見られ大満足です。(下写真)
湿原の奥まで歩きピストンで、先ほどの分岐まで戻ります。 分岐からは、当初トンビ岩コースを予定していましたが、勘違いして観光新道へと向かいます。(下写真)
途中で気が付きますが、どちらもそれほど距離も時間も変わらないのと、雲が湧かない内に北アルプス方面の展望が見たかったので良しとします。 暫くは湿原の木道を歩きますが、ここでもハクサンコザクラが見られます。(下写真)
湿原を通過すると、緩やかな登りとなりますが、ここでも2箇所残雪の上を歩くことになりました。(下写真)
残雪のある柳谷を通り過ぎると、尾根沿いの道となり傾斜が強まります。(下写真)
ここまで日陰がありませんでしたが、ここから暫くは涼しい樹林帯の中を歩きます。(下写真)
次第に標高が上がり、周りの景色と北アルプス方面が見えてきました。(下写真)
残念なことに、この日も霞が濃く北アルプスなど遠くは白く濁って見えません・・・。 前方にアルプス展望台と思われるピークと、登山者の姿が見えてきました。(下写真)
休憩中の登山者のいるアルプス展望台に到着すると、上部の雪渓が近くに見えてきます。(下写真)
休憩がてら展望を楽しんだ所で、もうひと登りして室堂へと向かいます。(下写真)
森林限界を越えてハイマツ帯となると、高山植物が目立ち始めました。(下写真)
その上部に雪渓があり、ここを登っていきますが、登山道までの距離がわからなかったので、滑り止めのチェーンアイゼンを履いていきます。(下写真)
しかし、10mほど登るとすぐ上に雪のない登山道が見えてきました・・・。 結局、無駄になりましたが簡単に履けるチェーンアイゼンなどで面倒はありません。 すぐに脱ぎザックにつけると、緩やかな斜面を進んで行きました。(下写真)
ハイマツの中を進んでいくと、前方の稜線の向こうに御前峰が見えてきました。(下写真)
この辺りは雪解け後 間もない様で、下では花が見られなかたキヌガサソウやサンカヨウの花が見られました。(下写真)
御前峰の山腹に雪渓が見られ、その下を渡ります。 手前右手から平瀬道と合流し、室堂へと左へと折れていきます。(下写真)
道は下りとなり、奥に赤い屋根の室堂が見えてきました。(下写真)
トイレに寄るため室堂の裏手へと向います。 7月1日からの夏山本番前ですが、相変わらず大勢の登山者で賑わっていました。(下写真)
いまだに工事中のお堂の横を通り、遊歩道を山頂へと一気に登って行きました。 標高が高くなり、久しぶりにきつい登りとなりますが、最近軽めの山登りだったこともあり、ここは休憩せずに登ります。(下写真)
そして室堂から30分ほどで山頂部に到着すると、いつもの様に東の展望を見ながら岩の上に座り込み、昼食休憩として行きました。(下写真)
山頂に日陰はなく陽射しが照りつけていましたが、涼しい風が吹いて心地よかったです。 食事後は山頂標識を見てから、定番のお池巡りをしていきます。(下写真)
この日は天気もよかったので、お池巡りされる方も多めでした。(下写真)
膝の調子が心配なので、いつもは寄る大汝峰へは向かわずに、千蛇ヶ池から室堂へと下りて行きました。(下写真)
この辺りも花の多い所ですが、まだ雪渓で埋まっており、見られるのはまだ先のようです。(下写真)
南の展望が見られだすと、ミヤマキンバイが多く見られました。(下写真)
下に室堂が見えて来ると、雪渓の上を下りて行きました。(下写真)
山頂との登山道と合流し、室堂に戻ると裏手(南)の五葉坂へと下りて行きました。(下写真)
下に弥陀ヶ原(みだがはら)が見えてきて、そこから暫くは湿原の水平道となりました。(下写真)
それにしても、この時間になってもまだ登ってくる人が大勢います・・・。(下写真)
弥陀ヶ原の木道を気持ちよく歩いて行くと、黒ボコ岩の広場に到着しました。(下写真)
黒ボコ岩から観光新道へと入ると、とたんに登山者の数が減ります。 ここからは急な下りを降りて行きますが、開けた景色とお花畑でゆっくりと降りて行きました。(下写真)
途中、石が積まれその脇に残雪が残る蛇塚を通過します。(下写真)
その後も景色を眺めながら降りていきますが、下に室堂と別当坂の中間に当たる殿ヶ池避難小屋が見えてきました。(下写真)
一旦、左手に大きく降りて小屋へと緩やかな坂を歩いていきます。 この辺りにも他では見かけなかった花が多く、最後まで飽きさせません。(下写真)
馬のたて髪と呼ばれる急斜面を降りて行くと、小屋の手前辺りから左斜面はキンポウゲなど黄色で彩られていました。(下写真)
標高が下がり、それまで目立たなかったニッコウキスゲの蕾が見られました。 しかし、まだ少し早いようで蕾は開きかけです。(下写真)
小屋に近づくと手前に小さな池があります。(下写真)
小屋の前にある丸太にザックを下ろし、展望を眺めながら暫く休憩していきます。(下写真)
殿ヶ池避難小屋から暫く降りると尾根沿いの水平道となりました。(下写真)
右手に白山釈迦岳などを見ながら、岩の多い尾根道を進んでいきます。(下写真)
左下には工事車両などの見える専用道路が近くに見えています。 ここまで尾根沿いの標高差の少ない道でしたが、ここから別当坂分岐まで暫く下っていきました。(下写真)
下から親子の声が聞こえてきて、程なく分岐に到着しました。 ここから別当坂と呼ばれる急斜面で別当出合まで一気に下るので、最後の展望になるだろうと暫く景色を眺めていきます。(下写真)
その坂へと入り、先ほどの声の主(親子の登山者)を抜かさせて貰い、膝に負担とならない程度に急坂を下りて行きました。 この辺りまで降りてくると、陽射しに加え気温も上昇してきました。 幸い樹林の中の石が多い道となり、木陰で助かります。(下写真)
ここまで数名の登山者と合っただけで、静かな下山となりました。 右手からチョロチョロと流れる沢があらわれ、一部が登山道を流れています・・・。 下からも水音が聞こえてくると、別当谷の吊橋も見えてきて登山口が近いことが分かります。(下写真)
そして室堂から2時間程で、朝通った別当出合の登山口に到着しました。(下写真)
雲が湧き上がっていた山頂方面を振り返ると、すっかり腫れ上がり青空となっています。(下写真)
休憩所の水道で顔を洗い、遊歩道を駐車場へと戻って行きました。
今回の反省点は、
・特にありませんでした。
次回ですが、土曜日が雨で日曜日は微妙な予報ですが、日曜日の予報が良い長野県の山へ向う予定です。
山に行く1週間前くらいから天気予報が気になりますよね。
渡井も天気図と山の天気予報を見比べて一喜一憂しながら当日を迎えます。
by 山子路爺 (2016-06-23 11:13)
さすが花の名山で、素晴らしい花々が咲き誇っておりますね。
昨年行き損なった山なので残念でもあります。
?3はもしかしてフキノトウの実では無いでしょうか。
コケモモ、もしかして書き違いかな?コメッバツガザクラでは。
?5はゴゼンタチバナに似てます?調べて見てね。
by g_g (2016-06-23 17:56)
白山、一度だけ行きましたが、
ハクサンコザクラもそうですが、
特にクロユリの群生は想像以上でした。
他では、1本、2本といった単位でしたから・・・。
こんな素敵な花の山へ、何度も行かれていいですね。
by nousagi (2016-06-23 22:03)
山子路爺さん、コメントありがとうございます。
毎週山に登っている身としては、一週間前ではなく木曜日あたりから直前の予報が気になりますね。 しかし、梅雨時は、一週間後の天気はまったく当てになりませんねぇ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
お花の同定ありがとうございます。 今回は沢山見られたので、花の特定に手間取りました…。 ?3と?5は、多分そうだろうと思いましたが、葉っぱなど全体を撮影していなかったので、確定できませんでした。
よくよく見たら、コケモモとしていたのはアカモノでした。(ツガザクラは、葉っぱが違いますよね)
by おど (2016-06-23 22:24)
nousagiさん、コメントありがとうございます。
白山、年に1・2度は最低行っています。 山が大きく見どころが多いので、何度行っても飽きません。 今度は、7月末から8月頭に掛けて登る予定です。
by おど (2016-06-23 22:28)
白山、毎年行きたいと思っていますがこちらからはアクセスが悪くてまだ訪れることができていません ^^;
わたしの靱帯炎、ようやく平地なら大丈夫になりました。
標高差の負荷をこれから少しずつかけていきますが、夏山に間に合うかどうか・・・^^;
無理をされると回復まで長引きますのでお大事になさってください。
by よしころん (2016-06-24 08:19)
白山は行ったことありませんが、いいところですね。
残雪と青空のコントラストが素晴らしいです。
そして花も一斉に咲きだしますね。
ハクサンコザクラの群落が見事です。
by tochimochi (2016-06-25 19:49)
すばらしい展望と、たくさんの高山植物の花の両方が楽しめる、
とても良い登山ですね^^
by joyclimb (2016-06-27 22:34)
よしころんさん、コメントありがとうございます。
関西・関東とも、少し回り込むイメージで遠いですね。 こちらからは直線距離も近いこともあり、比較的手軽に向かえます。(それでも2時間以上は掛かりますが・・・) 膝は最近の低負担(距離15Km以下、標高差1500m以下)で、だいぶ良くなっています。 余り休み過ぎると逆効果だと思うので、負荷をかけ過ぎないよう気をつけて歩くつもりです。
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
白山は日本三名山に選ばれるだけに、奥深くて見どころも沢山ですね。 比較的近くにこんな山があるのは贅沢ですね。 6月に入って花が一斉に咲き始めましたね。 残雪も気にならない程度で、本格登山の始まりです。
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
花は兎も角、天気にも恵まれて久しぶりに気持ちの良い登山でした。
by おど (2016-06-30 12:40)